JPH10288301A - 石炭焚ボイラの燃料カロリ補正装置 - Google Patents

石炭焚ボイラの燃料カロリ補正装置

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JPH10288301A
JPH10288301A JP9217197A JP9217197A JPH10288301A JP H10288301 A JPH10288301 A JP H10288301A JP 9217197 A JP9217197 A JP 9217197A JP 9217197 A JP9217197 A JP 9217197A JP H10288301 A JPH10288301 A JP H10288301A
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calorie
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JP9217197A
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Mitsuhiro Matsuura
光弘 松浦
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IHI Corp
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  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)
  • Feeding And Controlling Fuel (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 石炭焚ボイラの燃料カロリの補正を自動的に
行えるようにする。 【解決手段】 ボイラ負荷が一定の定常運転時には、蒸
気流量F及び蒸気圧力Pを基に求められたボイラマスタ
指令BMと蒸気流量Fにより定まる基準ボイラマスタ指
令BM1の差を採ってボイラマスタ指令偏差ΔBMを求
め、該ボイラマスタ指令偏差ΔBMを比例積分して修正
カロリ補正係数βを求め、予め設定したカロリ補正係数
αに修正カロリ補正係数βを加算してカロリ総補正係数
γを求め、検出して加算した総給炭量Wにカロリ総補正
係数γを掛けて補正総給炭量WAを求め、補正総給炭量
WAとボイラマスタ指令BMの差を採って給炭量偏差Δ
Wを求め、給炭量偏差ΔWを比例積分して得られたカロ
リ補正指令Kを基に各給炭機2−1,2−2,2−3の
石炭送給速度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭焚ボイラの燃
料カロリ補正装置に関し、詳しくは石炭の燃料カロリの
調整を自動的に行うことのできる石炭焚ボイラの燃料カ
ロリ補正装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来石炭焚ボイラにおいては、燃料炭の
カロリ(発熱量)が設計基準石炭の設計基準カロリと相
違する場合には、石炭の燃焼性状、蒸気流量及び蒸気圧
力といったボイラ静特性が変化するため、人間が手動操
作を行ってカロリ補正をすることが行われている。
【0003】従来の手動介入を行う石炭焚ボイラの燃料
カロリ補正装置の一例は図3〜図5に示されている。
【0004】而して、図3中、1−1,1−2,1−3
はバンカから切出されて給炭機2−1,2−2,2−3
及び竪型ミルを通り、ボイラのバーナへ送給される石炭
の量(給炭量)W1,W2,W3(T/H)を検出する
ための複数の給炭量検出装置であり、該給炭量検出装置
1−1,1−2,1−3においては、給炭機2−1,2
−2,2−3による石炭の送給速度、石炭の堆積高さ、
石炭の堆積幅、比重を基に給炭量W1,W2,W3を求
め得るようになっている。
【0005】3は加算器であり、該加算器3では給炭量
検出装置1−1,1−2,1−3から電気信号として与
えられた給炭量W1,W2,W3を加算し総給炭量W
(=W1+W2+W3)を求め得るようになっている。
【0006】4は掛算器であり、該掛算器4では加算器
3からの総給炭量Wにカロリ補正係数αを掛けて補正総
給炭量WA(=αW)を求め得るようになっている。
【0007】5は減算器であり、該減算器5ではボイラ
マスタ制御装置6から自動・手動切換器7を介して与え
られたボイラマスタ指令BMと掛算器4からの補正総給
炭量WAの差を採って給炭量偏差ΔW(=BM−WA)
を求め得るようになっている。
【0008】8は比例積分調節器であり、該比例積分調
節器8では給炭量偏差ΔWを比例積分してカロリ補正指
令Kを求め、求めたカロリ補正指令Kを自動・手動切換
器9から自動・手動切換器10−1,10−2,10−
3を介し各給炭機2−1,2−2,2−3の駆動装置1
1−1,11−2,11−3へ与え、給炭機2−1,2
−2,2−3の石炭送給速度を調整し得るようになって
いる。
【0009】自動・手動切換器9は設定器を備えてお
り、該設定器を作業員が手動調整することにより掛算器
4へ与えるカロリ補正係数αを変更し得るようになって
いる。
【0010】ボイラマスタ制御装置6の詳細は図4に示
され、図4中、12は減算器である。而して、減算器1
2では、蒸気を蒸気タービン13へ送給するための主蒸
気管14に接続された圧力検出器15により検出されて
与えられた蒸気圧力Pと設定器16により設定された設
定蒸気圧力POの差を採って蒸気圧力偏差ΔP(=PO
−P)を求め得るようになっている。
【0011】17は比例積分調節器であり、該比例積分
調節器17は減算器12からの蒸気圧力偏差ΔPを比例
積分して蒸気圧力Pから定まるボイラマスタ補正指令B
M2を求め得るようになっている。
【0012】18は関数発生器であり、該関数発生器1
8には、蒸気を蒸気タービン13へ送給するための主蒸
気管14に接続された流量検出器19により検出されて
与えられた蒸気流量Fと設計基準石炭の設計基準カロリ
から定まる基準ボイラマスタ指令BM1の関係が関数と
して入力されている。
【0013】20は加算器であり、該加算器20は関数
発生器18からの基準ボイラマスタ指令BM1と比例積
分調節器17からのボイラマスタ補正指令BM2を加算
してボイラマスタ指令BMを求め、求めたボイラマスタ
指令BMは前述のごとく自動・手動切換器7を介して減
算器5へ与え得るようになっている。
【0014】蒸気を多量に発生させるためには、高い基
準ボイラマスタ指令BM1が必要であるため、関数発生
器18にインプットされる蒸気流量Fと基準ボイラマス
タ指令BM1との関係は、図5に示すごとく右肩上りの
直線となる。
【0015】なお、図中、21は蒸気タービン13によ
り駆動される発電機である。
【0016】上述の石炭焚ボイラの燃料カロリ補正装置
においては、給炭機2−1,2−2,2−3から竪型ミ
ルを経てボイラバーナへ送給される石炭の給炭量W1,
W2,W3は加算器3により加算されて総給炭量Wが求
められ、求められた総給炭量Wは掛算器4に与えられ、
掛算器4で総給炭量Wに自動・手動切換器9からのカロ
リ補正係数αが掛けられて補正総給炭量WAが求めら
れ、求められた補正総給炭量WAは減算器5へ与えられ
る。
【0017】現在用いられている石炭のカロリ(発熱
量)が設計基準石炭の設計基準カロリと同一の場合、例
えばカロリ補正係数αは1(α=1)であり、石炭のカ
ロリが設計基準石炭の設計基準カロリよりも低い場合、
カロリ補正係数αは1よりも大きく(α>1)、石炭の
カロリが設計基準石炭の設計基準カロリよりも高い場
合、カロリ補正係数αは1よりも小さい(α<1)。
【0018】一方、流量検出器19で検出された蒸気流
量Fはボイラマスタ制御装置6の関数発生器18に与え
られ、関数発生器18からは蒸気流量Fに略比例した基
準ボイラマスタ指令BM1が出力されて加算器20へ与
えられる。
【0019】又、圧力検出器15で検出された蒸気圧力
Pはボイラマスタ制御装置6の減算器12へ与えられ、
減算器12では圧力検出器15からの蒸気圧力Pと設定
器16からの設定蒸気圧力POの差が採られて蒸気圧力
偏差ΔPが求められ、求められた蒸気圧力偏差ΔPは比
例積分調節器17へ与えられ、比例積分されて蒸気圧力
Pの変化に伴うボイラマスタ補正指令BM2が求めら
れ、求められたボイラマスタ補正指令BM2は加算器2
0へ与えられる。
【0020】加算器20では、基準ボイラマスタ指令B
M1とボイラマスタ補正指令BM2が加算されてボイラ
マスタ指令BMが求められ、求められたボイラマスタ指
令BMは前述のごとく自動・手動切換器7から減算器5
へ与えられる。
【0021】減算器5では、ボイラマスタ制御装置6の
加算器20からのボイラマスタ指令BMと掛算器4から
の補正総給炭量WAとの差が採られて、給炭量偏差ΔW
が求められる。給炭量偏差ΔWは、燃焼させている石炭
のカロリを設計基準石炭の設計基準カロリと等しくする
ために増減すべき石炭の量である。
【0022】減算器5で求められた給炭量偏差ΔWは比
例積分調節器8で比例積分されてカロリ補正指令Kが求
められ、求められたカロリ補正指令Kは自動・手動切換
器9から自動・手動切換器10−1,10−2,10−
3を介して給炭機2−1,2−2,2−3の駆動装置1
1−1,11−2,11−3へ与えられ、給炭機2−
1,2−2,2−3の石炭送給速度が調整されることに
より給炭機2−1,2−2,2−3からの給炭量は、当
該石炭の燃焼により得られるカロリが設計基準石炭の燃
焼により得られる設計基準カロリと一致するよう制御さ
れる。
【0023】石炭の炭種、性状に変化があり、燃焼させ
る石炭のカロリが設計基準石炭の設計基準のカロリと相
違すると燃料の燃焼性状が変ることから、蒸気圧力、蒸
気流量といったボイラ静特性が変化し、燃料と空気のバ
ランスが狂い、燃焼及びABC制御特性が悪化する。
【0024】このため、燃焼させる石炭のカロリが変化
するときは、人間が自動・手動切換器9に備えられてい
る設定器を操作し、設計基準石炭の設計基準カロリのと
きのカロリ補正係数αを基準として、カロリ補正係数α
の設定を変更する必要がある。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】従来の石炭焚ボイラの
燃料カロリ補正装置においては、 i)コストリダクション等により多種の石炭を使用して
いるうえ、他種燃料の混在等によりカロリ補正頻度が多
いため、これを手動操作により行うのは作業が繁雑とな
り煩わしい、 ii)燃焼炭のカロリの変化が僅かな場合には、蒸気圧
力Pや蒸気流量Fの変動も小さいため、カロリ補正係数
αの変更は行わず、給炭量の補正は、主としてボイラマ
スタ制御装置6における比例積分調節器17の比例積分
動作により得られるボイラマスタ補正指令BM2により
行われるが、比例積分動作はその特性上、負荷変化に対
するボイラ制御の追従性が悪い、 等の問題がある。
【0026】本発明は上述の実情に鑑み、石炭の炭種、
性状の変動に伴うカロリ補正を自動的に行い得るように
した石炭焚ボイラの燃料カロリ補正装置を提供すること
を目的としてなしたものである。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、蒸気タービン
入側で検出された蒸気圧力及び蒸気流量からボイラマス
タ指令を求めるボイラマスタ制御装置と、前記蒸気流量
に対応して、設計基準石炭の設計基準カロリから定まる
基準ボイラマスタ指令を出力する関数発生器と、前記ボ
イラマスタ制御装置からのボイラマスタ指令と前記関数
発生器からの基準ボイラマスタ指令の差を採ってボイラ
マスタ指令偏差を求める第1の減算器と、ボイラ負荷が
略一定の定常運転の際は前記第1の減算器からのボイラ
マスタ指令偏差を出力し、又ボイラ負荷が変化中の場合
は信号発生器からの0%信号を出力する切換器と、該切
換器からのボイラマスタ指令偏差を比例積分して修正カ
ロリ補正係数を求める第1の比例積分調節器と、予め設
定されたカロリ補正係数と前記第1の比例積分調節器か
らの修正カロリ補正係数を加算してカロリ総補正係数を
求める加算器と、給炭機の給炭量を加算して得られた総
給炭量に前記加算器からのカロリ総補正係数を掛けて補
正総給炭量を求める掛算器と、前記ボイラマスタ制御装
置からのボイラマスタ指令と前記掛算器からの補正総給
炭量の差を採って給炭量偏差を求める第2の減算器と、
該第2の減算器からの給炭量偏差を比例積分してカロリ
補正指令を求め給炭機の駆動装置に与える第2の比例積
分調節器を設けたものである。
【0028】本発明においては、関数発生器からは蒸気
タービンへ導入される蒸気流量に対応して、設計基準石
炭の設計基準カロリから定まる基準ボイラマスタ指令が
出力されて第1の減算器へ与えられ、該第1の減算器で
は、ボイラマスタ制御装置からのボイラマスタ指令と関
数発生器からの基準ボイラマスタ指令が減算されてボイ
ラマスタ指令偏差が求められ、加算器では該ボイラマス
タ指令偏差が比例積分して得られた修正カロリ補正係数
と予め設定されたカロリ補正係数が加算されてカロリ総
補正係数が求められる。
【0029】従って、石炭の炭種、性状等に変化があっ
て蒸気流量といったボイラ静特性が変化した場合にも、
カロリ補正を人手を煩わすことなく自動的に行うことが
でき、ボイラの運転を容易に行うことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照しつつ説明する。而して、本実施の形態例に
おける装置は図3、4に示す装置と共通の構成部分が多
いため、図1、2中、図3、4と共通の構成部分につい
ては同一の符号を付し説明を省略する。
【0031】図1中、22は関数発生器であり、該関数
発生器22には流量検出器19により検出されて与えら
れた蒸気流量Fと設計基準石炭における設計基準カロリ
から定まる基準ボイラマスタ指令BM1の関係が関数
(図5参照)として入力されている。
【0032】23は減算器であり、該減算器23ではボ
イラマスタ制御装置6から自動・手動切換器7を介して
与えられたボイラマスタ指令BMと関数発生器22から
の基準ボイラマスタ指令BM1の差を採り、蒸気圧力P
及び蒸気流量Fの変動すなわちボイラ静特性の変動によ
り定まるボイラマスタ指令偏差ΔBMを求め得るように
なっている。
【0033】24は切換器であり、該切換器24では、
セット・リセット器25がセットS側に切換った場合に
は、a側へ切換って減算器23からのボイラマスタ指令
偏差ΔBMを出力し、セット・リセット器25がリセッ
トR側に切換った場合にはb側へ切換って信号発生器2
6からの0%指令を出力(実際には何等信号は出力され
なくなる)し得るようにした切換器である。
【0034】27は比例積分調節器であり、該比例積分
調節器27では減算器23からのボイラマスタ指令偏差
ΔBMを比例積分して設計基準石炭とは異なる石炭の修
正カロリ補正係数βを求め得るようになっている。
【0035】28は加算器であって、該加算器28では
自動・手動切換器9からの予め設定されたカロリ補正係
数α(例えば設計基準石炭の設計基準カロリに対応する
カロリ補正係数)と比例積分調節器27から上下限制限
器29を介して与えられた修正カロリ補正係数βを加算
してカロリ総補正係数γ(=α+β)を求め、求めたカ
ロリ総補正係数γを掛算器4へ与え得るようになってい
る。
【0036】30は減算器であり、該減算器30では、
圧力検出器15からの蒸気圧力Pと設定器16により設
定された設定蒸気圧力POの差を採り、蒸気圧力偏差Δ
P(=PO−P)を求め得るようになっている。
【0037】31はハイローモニタスイッチであり、減
算器30からハイローモニタスイッチ31に与えられた
蒸気圧力偏差ΔPの絶対値が所定の範囲にある場合、す
なわちボイラ負荷一定の定常運転がされている場合に
は、セット・リセット器25がセットS側に切換り、蒸
気圧力偏差ΔPの絶対値が所定の範囲を超えている場
合、すなわちボイラの負荷が変動している場合には、セ
ット・リセット器25がリセットR側に切換るよう、ハ
イローモニタスイッチ31からセット・リセット器25
へは指令V1を与え得るようになっている。又セット・
リセット器25からの切換指令V2により切換器24を
切換え得るようになっている。
【0038】以下、本発明の実施の形態の作用について
説明する。
【0039】ボイラの運転時には、圧力検出器15によ
り検出された蒸気圧力Pはボイラマスタ制御装置6の減
算器12に与えられると共にボイラマスタ制御装置6外
の減算器30へ与えられ、流量検出器19により検出さ
れた蒸気流量Fはボイラマスタ制御装置6の関数発生器
18及びボイラマスタ制御装置6外の関数発生器22に
与えられ、設定器16により設定された設定蒸気圧力P
Oはボイラマスタ制御装置6の減算器12に与えられる
と共にボイラマスタ制御装置6外の減算器30へ与えら
れている。
【0040】ボイラマスタ制御装置6では、図3、4に
示す従来の場合と同様にして加算器20においてボイラ
マスタ指令BMが求められ、求められたボイラマスタ指
令BMは自動・手動切換器7を介して減算器5及び減算
器23に与えられる。
【0041】関数発生器22からは蒸気流量Fに対応し
て、設計基準石炭の設計カロリから定まる基準ボイラマ
スタ指令BM1が出力されて減算器23へ与えられ、減
算器23ではボイラマスタ制御装置6からのボイラマス
タ指令BMと関数発生器22からの基準ボイラマスタ指
令BM1の差が採られてボイラマスタ指令偏差ΔBMが
求められ、求められたボイラマスタ指令偏差ΔBMは切
換器24へ与えられる。
【0042】減算器30では、設定器16からの設定蒸
気圧力POと圧力検出器15からの蒸気圧力Pの差が採
られて蒸気圧力偏差ΔPが求められ、該蒸気圧力偏差Δ
Pはハイローモニタスイッチ31に与えられる。而し
て、蒸気圧力偏差ΔPの絶対値が所定の範囲内にある場
合には、ボイラ負荷は一定で定常運転が行われているた
め、ハイローモニタスイッチ31からセット・リセット
器25に与えられた指令V1によりセット・リセット器
25はセットS側に位置し、セット・リセット器25か
らの切換指令V2により切換器24はa側に切換ってい
る。
【0043】このため、減算器23から切換器24へ与
えられたボイラマスタ指令偏差ΔBMは切換器24を通
って比例積分調節器27へ与えられ、比例積分されて修
正カロリ補正係数βが求められ、求められた修正カロリ
補正係数βは上下限制限器29を経て加算器28へ与え
られる。
【0044】一方、自動・手動切換器9に備えられてい
る設定器により設定された、設計基準石炭の設計基準カ
ロリから定まるカロリ補正係数αは加算器28に与えら
れているため、加算器28では自動・手動切換器9から
のカロリ補正係数αと比例積分調節器27からの修正カ
ロリ補正係数βが加算されてカロリ総補正係数γが求め
られ、求められたカロリ総補正係数γは掛算器4に与え
られる。
【0045】各給炭機2−1,2−2,2−3で検出さ
れた給炭量W1,W2,W3は加算器3で加算されて総
給炭量Wとして掛算器4へ与えられ、掛算器4では加算
器3からの総給炭量Wに加算器28からのカロリ総補正
係数γが掛けられて補正総給炭量WA(=γW)が求め
られ、求められた補正総給炭量WAは減算器5に与えら
れる。
【0046】減算器5ではボイラマスタ制御装置6から
のボイラマスタ指令BMと掛算器4からの補正総給炭量
WAの差が採られて給炭量偏差ΔWが求められ、求めら
れた給炭量偏差ΔWは比例積分調節器8へ与えられ、比
例積分されてカロリ補正指令Kが求められ、求められた
カロリ補正指令Kは従来の場合と同様にして自動・手動
切換器9を通り、自動・手動切換器10−1,10−
2,10−3を介して各給炭機2−1,2−2,2−3
の駆動装置11−1,11−2,11−3へ与えられ
る。
【0047】このため給炭機2−1,2−2,2−3の
石炭送給速度が調整され、給炭機2−1,2−2,2−
3からの給炭量は石炭の燃焼により得られるカロリが設
計基準石炭の設計基準カロリと一致するよう制御され
る。
【0048】蒸気流量Fや蒸気圧力Pの変動が小さい場
合にも、ボイラマスタ制御装置6における比例積分調節
器17による比例積分動作のみならず、関数発生器22
からの基準ボイラマスタ指令BM1をも考慮して修正カ
ロリ補正係数β、延いてはカロリ総補正係数γを自動的
且つ迅速に設計基準石炭の設計基準カロリに対応した値
に制御することができる。
【0049】石炭の炭種、性状に変化が生じると燃焼状
態も変るため、ボイラ静特性が変化し、蒸気圧力P、蒸
気流量Fが変化する。このため、ボイラマスタ制御装置
6から出力されるボイラマスタ指令BM、関数発生器2
2から出力される基準ボイラマスタ指令BM1、ボイラ
マスタ指令偏差ΔBM、延いては修正カロリ補正係数β
が変化し、加算器28で加算して得られるカロリ総補正
係数γも自動的に変化する。
【0050】このように、カロリ総補正係数γを石炭の
炭種、性状に対応した値に自動的に補正することができ
るため、全ての石炭の燃焼により生じるカロリを作業員
の手を煩わすことなく、容易且つ確実に設計基準石炭の
燃焼により生じる設計基準カロリと一致するよう制御す
ることができる。
【0051】減算器30で得られた蒸気圧力偏差ΔPの
絶対値が所定の範囲を超える場合すなわちボイラ負荷の
変化時には、ハイローモニタスイッチ31からの指令V
1によりセット・リセット器25はリセットR側に切換
り、セット・リセット器25からの切換指令V2により
切換器24はb側に切換る。
【0052】このため、切換器24からは何等信号が出
力されず、比例積分調節器27からも信号は出力されな
い結果、加算器28には、自動・手動切換器9からのカ
ロリ補正係数αのみが与えられ、又加算器28から掛算
器4へはカロリ補正係数αのみが与えられる。
【0053】従って、ボイラ負荷が変化している間は、
燃料カロリの補正は行われないため、蒸気圧力Pや蒸気
流量Fはボイラの燃料カロリの補正に影響を与えること
がなく、又加算器28から掛算器4へ出力されるカロリ
補正係数αは一定に保持される結果、ボイラの負荷変化
を円滑に行うことができる。
【0054】なお、本発明は上述の実施例に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々
変更を加え得ることは勿論である。
【0055】
【発明の効果】本発明の石炭焚ボイラの燃料カロリ補正
装置によれば、燃料カロリの補正を自動的に容易且つ確
実に行うことができ、且つ作業性が良好となり、しかも
給炭量を直接修正するようにしているため制御性を改善
することができる、等種々の優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の石炭焚ボイラの燃料カロリ補正装置の
実施の形態の一例を示すブロック図である。
【図2】図1のボイラマスタ制御装置のブロック図であ
る。
【図3】従来の石炭焚ボイラの燃料カロリ補正装置の一
例を示すブロック図である。
【図4】図3のボイラマスタ制御装置のブロック図であ
る。
【図5】蒸気流量と基準ボイラマスタ指令との関係を表
わすグラフである。
【符号の説明】
2−1,2−2,2−3 給炭機 4 掛算器 5 減算器(第2の減算器) 6 ボイラマスタ制御装置 8 比例積分調節器(第2の比例積分調節器) 11−1,11−2,11−3 駆動装置 13 蒸気タービン 22 関数発生器 23 減算器(第1の減算器) 24 切換器 26 信号発生器 27 比例積分調節器(第1の比例積分調節器) 28 加算器 W1,W2,W3 給炭量 W 総給炭量 WA 補正総給炭量 ΔW 給炭量偏差 K カロリ補正指令 α カロリ補正係数 P 蒸気圧力 BM1 基準ボイラマスタ指令 BM ボイラマスタ指令 F 蒸気流量 ΔBM ボイラマスタ指令偏差 β 修正カロリ補正係数 γ カロリ総補正係数

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気タービン入側で検出された蒸気圧力
    及び蒸気流量からボイラマスタ指令を求めるボイラマス
    タ制御装置と、 前記蒸気流量に対応して、設計基準石炭の設計基準カロ
    リから定まる基準ボイラマスタ指令を出力する関数発生
    器と、 前記ボイラマスタ制御装置からのボイラマスタ指令と前
    記関数発生器からの基準ボイラマスタ指令の差を採って
    ボイラマスタ指令偏差を求める第1の減算器と、 ボイラ負荷が略一定の定常運転の際は前記第1の減算器
    からのボイラマスタ指令偏差を出力し、又ボイラ負荷が
    変化中の場合は信号発生器からの0%信号を出力する切
    換器と、 該切換器からのボイラマスタ指令偏差を比例積分して修
    正カロリ補正係数を求める第1の比例積分調節器と、 予め設定されたカロリ補正係数と前記第1の比例積分調
    節器からの修正カロリ補正係数を加算してカロリ総補正
    係数を求める加算器と、 給炭機の給炭量を加算して得られた総給炭量に前記加算
    器からのカロリ総補正係数を掛けて補正総給炭量を求め
    る掛算器と、 前記ボイラマスタ制御装置からのボイラマスタ指令と前
    記掛算器からの補正総給炭量の差を採って給炭量偏差を
    求める第2の減算器と、 該第2の減算器からの給炭量偏差を比例積分してカロリ
    補正指令を求め給炭機の駆動装置に与える第2の比例積
    分調節器を設けたことを特徴とする石炭焚ボイラの燃料
    カロリ補正装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008292119A (ja) * 2007-05-28 2008-12-04 Chugoku Electric Power Co Inc:The 発電装置
CN101949536A (zh) * 2010-09-14 2011-01-19 广东电网公司电力科学研究院 大型循环流化床锅炉均衡给煤控制装置
JP2012523542A (ja) * 2009-04-09 2012-10-04 ルノー・エス・アー・エス 自動車用冷却装置
CN102944010A (zh) * 2012-03-22 2013-02-27 广东电网公司电力科学研究院 一种生物质直燃循环流化床锅炉的运行控制装置

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