JPH10286685A - レーザビームによる肉盛り方法及び肉盛り構造 - Google Patents

レーザビームによる肉盛り方法及び肉盛り構造

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JPH10286685A
JPH10286685A JP9097414A JP9741497A JPH10286685A JP H10286685 A JPH10286685 A JP H10286685A JP 9097414 A JP9097414 A JP 9097414A JP 9741497 A JP9741497 A JP 9741497A JP H10286685 A JPH10286685 A JP H10286685A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 始端部と終端部とが重なり合うオーバラップ
部において未溶着部やクラックの発生しない高品質な肉
盛り層を形成する。 【解決手段】 アルミニウム合金からなる金属母材11
の表面に銅合金粉末5を投入しつつレーザビーム9を金
属母材11に対して相対移動させて照射し、銅合金粉末
5を溶融させて肉盛り層1を形成する際に、肉盛り層1
の肉盛り作業開始部となる始端部Sに、肉盛り作業終了
部となる終端部Eを重ねて肉盛り層1を形成する。この
とき、始端部Sの表面1aの金属母材11の表面に対す
る傾斜角度θを、8°<θ<27°となるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、金属母材表面に
他金属材料を投入しつつレーザビームを照射し、前記他
金属材料を溶融させて肉盛り層を形成するレーザビーム
による肉盛り方法及び肉盛り構造に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザビームを照射して他金属材料によ
る肉盛り層を金属母材上に形成する技術は、例えば自動
車用エンジンのシリンダヘッドにおけるバルブシート部
に適用されている(例えば特開平2−196117号公
報参照)。図6は、シリンダヘッド101におけるバル
ブシート部103周辺の断面図で、吸気(排気)ポート
105の燃焼室側に開口する開口端105aは、吸気
(排気)バルブ107によって開閉され、この吸気(排
気)バルブ107の傘部107aがバルブシート部10
3におけるシート面103aに密接可能である。
【0003】上記バルブシート部は、エンジン稼働中
に、バルブが繰り返し当接したり、高温にさらされるな
ど、苛酷な条件下にあることから、上記シリンダヘッド
を、軽量化などの観点からアルミニウム合金とした場合
には、摩耗や溶損が発生する恐れがあり、このため耐熱
性及び耐摩耗性の高い他の金属材料による肉盛り層を形
成することで、上記した問題が解消される。なお、肉盛
り層形成後は、機械加工によってバルブシート面を形成
する。
【0004】他の金属材料を肉盛りする技術は、従来か
ら行われている、バルブシート部に形成した凹部に鋳鉄
や鉄系焼結材からなるバルブシート材を圧入する技術に
比べ、シリンダヘッド本体(金属母材)とバルブシート
材となる肉盛り層との間の密着度が高いことから、両者
間の熱伝導性が良好であり、このため、バルブシート部
やバルブの熱負荷が低減されて、耐久性の向上及び、エ
ンジンの出力性能向上を達成することが可能となる。
【0005】上記したバルブシート部のようなリング状
の部分に肉盛り層を形成する場合には、図7の平面図で
示すように、肉盛り層1の肉盛り作業開始部となる始端
部Sに終端部Eを重ね合わせてオーバラップ部Lを形成
する必要があり、これにより、この部位の肉盛り量が確
保されるものとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、肉盛り層を
始端部と終端部とで重ね合わせた場合には、そのオーバ
ラップ部Lにおいて、未溶着部やクラックなどの欠陥が
発生しやすいものとなっている。図8及び図9は、粉末
供給ノズル3から供給された他金属材料である銅合金粉
末5にレーザビーム9を照射して金属母材11上に肉盛
り層1を形成している状態を、オーバラップ部L周辺の
断面図として示したものである。
【0007】図8におけるオーバラップ部Lの構造は、
始端部Sの表面1aの金属母材11の表面に対する傾斜
角度θが70度程度と大きく、このような場合には、始
端部Sに対して終端部Eが重なり始める際に、傾斜角度
θが大きいために溶融状態の終端部Eが始端部Sに付着
しにくく、金属母材11上における始端部Sの表面1a
に対する肉盛り層1の重なり開始部分Pが、溶着しにく
く未溶着部となってクラック発生の原因となる。一方、
図9におけるオーバラップ部Lの構造は、傾斜角度θが
5度程度と小さく、このような場合には、金属母材11
への入熱が過大となって金属母材11の溶融量が増大
し、溶融状態の肉盛り層1への金属母材11の混入量が
増大して凝固後に肉盛り層1にクラックCが発生しやす
いものとなる。
【0008】そこで、この発明は、始端部と終端部とが
重なり合うオーバラップ部において未溶着部やクラック
の発生しない高品質な肉盛り層を形成することを目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、第1に、金属母材表面に他金属材料を
投入しつつレーザビームを前記金属母材に対して相対移
動させて照射し、前記他金属材料を溶融させて肉盛り層
を形成するレーザビームによる肉盛り方法において、前
記肉盛り層の肉盛り作業開始部となる始端部に、肉盛り
作業終了部となる終端部を重ねて肉盛り層を形成する際
に、前記始端部表面の金属母材表面に対する傾斜角度θ
を、8°<θ<27°となるように肉盛り作業を行うも
のとしてある。
【0010】図1〜図3は、被検査ワークを三つとし
て、傾斜角度θに対するクラックの発生状況を表にして
示したもので、「○」が全てのワークにクラックの発生
がない場合、「△」が一つまたは二つにクラックが発生
した場合、「×」が全てのワークにクラックの発生があ
った場合である。
【0011】図1は、傾斜角度θが5度〜40度までを
5度間隔で検査したもので、傾斜角度θが5度及び、3
0度以上では、全てのワークにクラックの発生があり、
25度では一つのワークにクラックの発生が見られた。
図2は、図1において、クラック発生頻度の高い5度及
び、同頻度の低い10度近辺の傾斜角度θを、3度から
14度まで1度間隔で検査した結果である。これによれ
ば、7度以下では全てのワークに、8度では一つのワー
クに、それぞれクラックの発生が見られ、9度以上では
クラックの発生が見られなかった。図3は、図1におい
て、クラックが発生しうる25度及び30度近辺の傾斜
角度θを、1度間隔で検査した結果である。これによれ
ば、26度以下では全てのワークにクラックの発生がな
く、29度以上では全てのワークにクラックの発生が見
られ、その中間の27度では一つ、28度では二つのワ
ークにそれぞれクラックの発生が見られた。
【0012】以上より、傾斜角度θが、8°<θ<27
°となるように肉盛り作業を行うことで、未溶着部及び
クラックがほとんど発生しない高品質な肉盛り層が得ら
れることになる。
【0013】第2に、金属母材表面に他金属材料を投入
しつつレーザビームを前記金属母材に対して相対移動さ
せて照射し、前記他金属材料を溶融させて肉盛り層を形
成するレーザビームによる肉盛り方法において、前記肉
盛り層の肉盛り作業開始部となる始端部に、肉盛り作業
終了部となる終端部を重ねて肉盛り層を形成する際に、
前記始端部における肉盛り作業時での前記他金属材料の
供給量を、他の定常部分における同供給量より少なくし
て肉盛り作業を行うものとしてある。
【0014】始端部における他金属材料の供給量を、他
の定常部分の同供給量と同じとした場合には、始端部の
肉盛り量が多すぎて、始端部表面の金属母材表面に対す
る傾斜角度が大きくなり、溶融状態の終端部を始端部に
重ね合わせる際に、その重なり開始部分に未溶着部が発
生し、クラック発生の原因となる。このため、始端部で
の供給量を他の定常部分の供給量より少なくすること
で、始端部の肉盛り量を抑えることができ、重なり部分
における未溶着部及びクラックの発生が防止される。
【0015】第3に、始端部における他金属材料の供給
量mを、他の定常部分の同供給量をnとした場合、0.
4n<m<0.7nとして肉盛り作業を行うものとして
ある。
【0016】始端部における他金属材料の供給量が、他
の定常部分の同供給量の70%以上であると、始端部表
面の金属母材表面に対する傾斜角度が27度以上と大き
くなる。この場合には、始端部に対して溶融状態の終端
部を重ね合わせる際に、傾斜角度が大きいために、終端
部の始端部に対する重なり開始部分に未溶着部が発生す
る。
【0017】一方、始端部における他金属材料の供給量
が、他の定常部分の同供給量の40%以下では、傾斜角
度が8°以下と小さくなり、この場合には金属母材への
入熱が大きくなりすぎて金属母材の溶融量が増大し、溶
融状態の他金属材料内に金属母材が多量に混入して凝固
時に肉盛り層にクラックが発生する。
【0018】このため、始端部での他の金属材料の供給
量を、他の定常部分の同供給量の40%より多く、かつ
70%より少なくすることで、未溶着部やクラックの発
生のない高品質な肉盛り層が得られる。
【0019】第4に、金属母材表面に他金属材料を投入
しつつレーザビームを前記金属母材に対して相対移動さ
せて照射し、前記他金属材料を溶融させて肉盛り層を形
成するレーザビームによる肉盛り構造において、前記肉
盛り層の肉盛り作業開始部となる始端部に、肉盛り作業
終了部となる終端部を重ねて肉盛り層を形成する際に、
前記始端部における肉盛り層表面の前記金属母材表面に
対する傾斜角度θが、8°<θ<27°となっている。
【0020】前述した図1〜図3に示したように、傾斜
角度θが、8°<θ<27°となっていると、未溶着部
及びクラックがほとんど発生しない高品質な肉盛り層が
得られることになる。
【0021】第5に、金属母材がエンジンのシリンダヘ
ッドにおけるバルブシート部を構成するアルミニウム合
金で、他金属材料が銅合金である。
【0022】アルミニウム合金により軽量化したシリン
ダヘッドのバルブシート部に、耐熱性及び耐摩耗性の高
い銅合金で、未溶着部及びクラックが発生しない高品質
な肉盛り層が形成され、エンジン稼働時において、バル
ブシート面を構成する肉盛り層の熱がシリンダヘッド本
体側に伝達しやすくなり、バルブシート部やバルブの熱
負荷が軽減されて耐久性の向上及び、エンジンの出力性
能向上が期待できる。
【0023】
【発明の効果】第1の発明によれば、肉盛り層の始端部
に終端部を重ねて肉盛り層を形成する際に、始端部表面
の金属母材表面に対する傾斜角度θが、8°<θ<27
°となるように肉盛り作業を行うようにしたので、傾斜
角度の過小による肉盛り層のクラック発生及び、傾斜角
度の過大による未溶着部の発生を防止でき、高品質な肉
盛り層を得ることができる。
【0024】第2の発明によれば、始端部の肉盛り作業
時での他金属材料の供給量を、他の定常部分における同
供給量より少なくして肉盛り作業を行うようにしたの
で、始端部における肉盛り量を抑えることができ、始端
部と終端部との重なり部分における未溶着部が解消さ
れ、クラックの発生を防止することができる。
【0025】第3の発明によれば、始端部における他金
属材料の供給量mを、他の定常部分の同供給量をnとし
た場合、0.4n<m<0.7nとして肉盛り作業を行
うようにしたので、金属母材の溶融量増大による肉盛り
層のクラック発生及び、始端部表面の金属母材表面に対
する傾斜角度の過大による未溶着部の発生を防止でき、
高品質な肉盛り層を得ることができる。
【0026】第4の発明によれば、肉盛り層の終端部が
重ね合わされた同始端部における肉盛り層表面の金属母
材表面に対する傾斜角度θが、8°<θ<27°となっ
ているので、傾斜角度の過小による肉盛り層のクラック
発生及び、傾斜角度の過大による未溶着部の発生を防止
でき、高品質な肉盛り層を得ることができる。
【0027】第5の発明によれば、アルミニウム合金に
より軽量化したシリンダヘッドのバルブシート部に、耐
熱性及び耐摩耗性の高い銅合金で、未溶着部及びクラッ
クが発生しない高品質な肉盛り層が形成され、エンジン
稼働時において、バルブシート面を構成する肉盛り層の
熱がシリンダヘッド本体側に伝達しやすくなり、バルブ
シート部やバルブの熱負荷が軽減されて耐久性の向上及
び、エンジンの出力性能向上が期待できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0029】図4は、この発明の実施の一形態に係わる
レーザビームによる肉盛り方法を示している。ここで
は、前記図7及び図8と同様に、金属母材11となるエ
ンジンのシリンダヘッドにおけるリング状のバルブシー
ト部に、肉盛り層1を形成するものであり、肉盛り層1
の肉盛り作業開始部となる始端部Sと、肉盛り作業終了
部となる終端部Eとが重なり合うオーバラップ部Lが存
在する。シリンダヘッドは、アルミニウム系合金(JI
S:AC2A材)であり、肉盛り層1を構成する他金属
材料としては、銅合金(Ni:15.5%,Co:1
4.1%,Al:0.91%,V:1.58%,Nb−
1.84%,Si:2.78%,残部Cu)の粉末とす
る。
【0030】金属母材11上に粉末供給ノズル3から上
記した銅合金の粉末5を供給し、供給した金属母材11
上の銅合金粉末に対してレーザビーム9を照射する。こ
れにより、銅合金粉末が溶融後、凝固して肉盛り層1が
形成されることになる。レーザビーム照射時には、レー
ザビーム9と粉末供給ノズル3は、移動せず固定された
状態であり、シリンダヘッド自体をバルブシートの中心
軸線を中心として回転させることで、バルブシートの全
周にわたり肉盛り層1が形成されるものとなる。
【0031】加工条件は次の通りである。
【0032】レーザビームモード:リングモード レーザ出力:4.0kW レーザ照射方向:金属母材表面の法線方向 レーザビームの金属母材に対する相対移動速度:0.8
m/min 銅合金粉末の供給量:40g/min 始端部での銅合金粉末の供給量:26g/min 粉末供給ノズルの金属母材表面に対する傾斜角度α:7
0度 粉末供給ノズルのノズル内径(直径):3mm スタンドオフ(T):10mm 図5は、加工開始からの時間経過に対する銅合金粉末5
の供給量の変化を示したもので、オーバラップ部Lに対
応する始端部Sを形成する際の時間t1までにおける供
給量mを、時間t2後の他の定常部分の供給量n(40g
/min)に対し、40%と70%との間の65%、すなわ
ち26g/minとしてある。
【0033】以上の条件で肉盛り加工を行ったところ、
始端部Sにおける肉盛り層1の表面1aの金属母材11
に対する傾斜角度θが、8°<θ<27°の範囲に収ま
り、これによりオーバラップ部Lにおける未溶着部及び
クラックの発生がほぼ解消され、高品質な肉盛り層が得
られるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるレーザビームによる肉盛り方
法において、始端部表面の傾斜角度を5度〜40度とし
た場合のクラックの発生状況を表にして示した説明図で
ある。
【図2】この発明に係わるレーザビームによる肉盛り方
法において、始端部表面の傾斜角度を3度〜14度とし
た場合のクラックの発生状況を表にして示した説明図で
ある。
【図3】この発明に係わるレーザビームによる肉盛り方
法において、始端部表面の傾斜角度を24度〜34度と
した場合のクラックの発生状況を表にして示した説明図
である。
【図4】この発明の実施の一形態に係わるレーザビーム
による肉盛り方法の具体例を示す説明図である。
【図5】図4の肉盛り方法における銅合金粉末の供給量
の変化を示す説明図である。
【図6】シリンダヘッドにおけるバルブシート部周辺の
断面図である。
【図7】始端部に終端部を重ね合わせたオーバラップ部
を備えた肉盛り層の平面図である。
【図8】始端部表面の金属母材表面に対する傾斜角度が
大きい場合のオーバラップ部周辺の断面図である。
【図9】始端部表面の金属母材表面に対する傾斜角度が
小さい場合のオーバラップ部周辺の断面図である。
【符号の説明】
1 肉盛り層 1a 始端部表面 5 銅合金粉末(他金属材料) 9 レーザビーム 11 金属母材 S 始端部 E 終端部 θ 傾斜角度
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02F 1/24 F02F 1/24 S

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属母材表面に他金属材料を投入しつつ
    レーザビームを前記金属母材に対して相対移動させて照
    射し、前記他金属材料を溶融させて肉盛り層を形成する
    レーザビームによる肉盛り方法において、前記肉盛り層
    の肉盛り作業開始部となる始端部に、肉盛り作業終了部
    となる終端部を重ねて肉盛り層を形成する際に、前記始
    端部表面の金属母材表面に対する傾斜角度θを、8°<
    θ<27°となるように肉盛り作業を行うことを特徴と
    するレーザビームによる肉盛り方法。
  2. 【請求項2】 金属母材表面に他金属材料を投入しつつ
    レーザビームを前記金属母材に対して相対移動させて照
    射し、前記他金属材料を溶融させて肉盛り層を形成する
    レーザビームによる肉盛り方法において、前記肉盛り層
    の肉盛り作業開始部となる始端部に、肉盛り作業終了部
    となる終端部を重ねて肉盛り層を形成する際に、前記始
    端部における肉盛り作業時での前記他金属材料の供給量
    を、他の定常部分における同供給量より少なくして肉盛
    り作業を行うことを特徴とするレーザビームによる肉盛
    り方法。
  3. 【請求項3】 始端部における他金属材料の供給量m
    を、他の定常部分の同供給量をnとした場合、0.4n
    <m<0.7nとして肉盛り作業を行うことを特徴とす
    る請求項2記載のレーザビームによる肉盛り方法。
  4. 【請求項4】 金属母材表面に他金属材料を投入しつつ
    レーザビームを前記金属母材に対して相対移動させて照
    射し、前記他金属材料を溶融させて肉盛り層を形成する
    レーザビームによる肉盛り構造において、前記肉盛り層
    の肉盛り作業開始部となる始端部に、肉盛り作業終了部
    となる終端部を重ねて肉盛り層を形成する際に、前記始
    端部における肉盛り層表面の前記金属母材表面に対する
    傾斜角度θが、8°<θ<27°となっていることを特
    徴とするレーザビームによる肉盛り構造。
  5. 【請求項5】 金属母材がエンジンのシリンダヘッドに
    おけるバルブシート部を構成するアルミニウム合金で、
    他金属材料が銅合金であることを特徴とする請求項4記
    載のレーザビームによる肉盛り構造。
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