JPH10286279A - 使い捨て着用物品 - Google Patents
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- A61F13/49009—Form-fitting, self-adjusting disposable diapers with elastic means
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- A61F13/4902—Form-fitting, self-adjusting disposable diapers with elastic means characterised by the elastic material
Abstract
(57)【要約】
【課題】 使い捨て着用物品の側部胴周り域の通気性を
向上させ、かつ、肌触りをよくする。 【解決手段】 使い捨て着用物品であるおむつ１の側部
胴周り域の少なくとも一部１３が、胴周り方向に伸長性
を有していて非伸長状態にある２枚の重なり合った通気
性不織布２１，２２と、これら不織布２１，２２の内面
に対して胴周り方向において連続的に、おむつ上下方向
において間欠的に塗布されている弾性伸縮性のホットメ
ルト接着剤２３とによって構成され、接着剤２３が不織
布２１，２２に対して非伸長状態で塗布されている。
向上させ、かつ、肌触りをよくする。 【解決手段】 使い捨て着用物品であるおむつ１の側部
胴周り域の少なくとも一部１３が、胴周り方向に伸長性
を有していて非伸長状態にある２枚の重なり合った通気
性不織布２１，２２と、これら不織布２１，２２の内面
に対して胴周り方向において連続的に、おむつ上下方向
において間欠的に塗布されている弾性伸縮性のホットメ
ルト接着剤２３とによって構成され、接着剤２３が不織
布２１，２２に対して非伸長状態で塗布されている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、使い捨てトレニ
ングパンツ、使い捨て失禁パンツなどの使い捨て着用物
品に関し、さらに詳しくは、側部胴周り域が周り方向へ
伸縮性を有している該使い捨て着用物品に関する。
ングパンツ、使い捨て失禁パンツなどの使い捨て着用物
品に関し、さらに詳しくは、側部胴周り域が周り方向へ
伸縮性を有している該使い捨て着用物品に関する。
【０００２】
【従来の技術】米国特許第４，９３８，７５３号公報に
は、胴周り方向に伸縮性を有するサイドパネルを備えた
パンツ型使い捨ておむつが開示されている。サイドパネ
ルは、伸縮性の織布や不織布、弾性材料からなるフィル
ム、弾性伸縮性で通気透液性のストレッチボンドされた
ラミネート等によって構成されている。ストレッチボン
ドとは、伸長状態の弾性部材と非伸長状態のシート部材
とを接合する技術で、接合後に弾性部材の伸長が解ける
と、シートにギャザーが生じる。
は、胴周り方向に伸縮性を有するサイドパネルを備えた
パンツ型使い捨ておむつが開示されている。サイドパネ
ルは、伸縮性の織布や不織布、弾性材料からなるフィル
ム、弾性伸縮性で通気透液性のストレッチボンドされた
ラミネート等によって構成されている。ストレッチボン
ドとは、伸長状態の弾性部材と非伸長状態のシート部材
とを接合する技術で、接合後に弾性部材の伸長が解ける
と、シートにギャザーが生じる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記公知の使い捨てお
むつのサイドパネル、つまりおむつの側部胴周り域を通
気性にするには、通気性の織布や不織布を使用すればよ
い。しかし、この側部に高い伸縮性をもたせることは、
一般に難しい。織布や不織布だけで高い伸縮性を得よう
とするならば、それら織布や不織布に比較的高価な弾性
糸を使わなければならないことになる。そのことは、コ
スト競争の厳しい使い捨ておむつにとって非現実的であ
る。織布や不織布を使用して前記公知技術のようなスト
レッチボンドされたラミネートを得るならば、比較的低
コストで側部胴周り域に高い伸縮性を与えることができ
る。ただし、このおむつでは、側部胴周り域に多数のギ
ャザーが生じて、ざらざらした肌触りとなり着用感の妨
げとなるばかりでなく、ギャザーによってラミネートが
折れ曲がり、互いに重なり合うことは、ラミネートを介
してのおむつ内外の通気性の妨げにもなる。
むつのサイドパネル、つまりおむつの側部胴周り域を通
気性にするには、通気性の織布や不織布を使用すればよ
い。しかし、この側部に高い伸縮性をもたせることは、
一般に難しい。織布や不織布だけで高い伸縮性を得よう
とするならば、それら織布や不織布に比較的高価な弾性
糸を使わなければならないことになる。そのことは、コ
スト競争の厳しい使い捨ておむつにとって非現実的であ
る。織布や不織布を使用して前記公知技術のようなスト
レッチボンドされたラミネートを得るならば、比較的低
コストで側部胴周り域に高い伸縮性を与えることができ
る。ただし、このおむつでは、側部胴周り域に多数のギ
ャザーが生じて、ざらざらした肌触りとなり着用感の妨
げとなるばかりでなく、ギャザーによってラミネートが
折れ曲がり、互いに重なり合うことは、ラミネートを介
してのおむつ内外の通気性の妨げにもなる。
【０００４】そこで、この発明は、側部胴周り域に高い
伸縮性と通気性とを有する使い捨て着用物品の提供を課
題にしている。
伸縮性と通気性とを有する使い捨て着用物品の提供を課
題にしている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、この発明が前提とするのは、透液性内面シートと、
不透液性外面シートと、これら両シート間に介在する吸
液性コアとからなり、前胴周り域と、後胴周り域と、こ
れら両域間に位置する側部胴周り域とを有する使い捨て
着用物品である。
に、この発明が前提とするのは、透液性内面シートと、
不透液性外面シートと、これら両シート間に介在する吸
液性コアとからなり、前胴周り域と、後胴周り域と、こ
れら両域間に位置する側部胴周り域とを有する使い捨て
着用物品である。
【０００６】かかる前提において、この発明が特徴とす
るところは、前記側部胴周り域の少なくとも一部分が、
胴周り方向に伸長性を有していて非伸長状態にある通気
性不織布と、前記胴周り方向に弾性伸縮性を有してい
て、前記不織布に対して前記胴周り方向において連続的
であって、前記おむつの上下方向において間欠的に塗布
されている複数条の弾性素材とによって構成されてお
り、該弾性素材が前記不織布に対して非伸長状態で塗布
されていること、にある。
るところは、前記側部胴周り域の少なくとも一部分が、
胴周り方向に伸長性を有していて非伸長状態にある通気
性不織布と、前記胴周り方向に弾性伸縮性を有してい
て、前記不織布に対して前記胴周り方向において連続的
であって、前記おむつの上下方向において間欠的に塗布
されている複数条の弾性素材とによって構成されてお
り、該弾性素材が前記不織布に対して非伸長状態で塗布
されていること、にある。
【０００７】この発明の実施態様の一つにおいて、前記
側部胴周り域の少なくとも一部分が、互いに重なり合う
伸長性かつ通気性の２枚の不織布と、これら不織布の内
面どうしを接合する接着剤とによって構成されていて、
該接着剤として前記弾性素材が使用されている。
側部胴周り域の少なくとも一部分が、互いに重なり合う
伸長性かつ通気性の２枚の不織布と、これら不織布の内
面どうしを接合する接着剤とによって構成されていて、
該接着剤として前記弾性素材が使用されている。
【０００８】この発明の実施態様の他の一つにおいて、
前記弾性素材は、５０％伸長後の伸長量に対する残留歪
みが１５％以下であり、前記不織布が前記素材に追随し
て伸長可能である。
前記弾性素材は、５０％伸長後の伸長量に対する残留歪
みが１５％以下であり、前記不織布が前記素材に追随し
て伸長可能である。
【０００９】実施態様のさらに他の一つにおいて、前記
不織布は、５０％伸長後の伸長量に対する残留歪みが５
０％以下である。
不織布は、５０％伸長後の伸長量に対する残留歪みが５
０％以下である。
【００１０】実施態様のさらに他の一つにおいて、前記
弾性素材が前記胴周り方向へ延びる複数条のストライプ
を画いて塗布されている。
弾性素材が前記胴周り方向へ延びる複数条のストライプ
を画いて塗布されている。
【００１１】実施態様のさらに他の一つにおいて、前記
弾性部材が前記胴周り方向へ延びるスパイラルを画いて
塗布されている。
弾性部材が前記胴周り方向へ延びるスパイラルを画いて
塗布されている。
【００１２】実施態様のさらに他の一つにおいて、前記
側部胴周り域が、開放型使い捨ておむつの前記前後胴周
り域の少なくとも一方に形成されているウイング部分で
ある。
側部胴周り域が、開放型使い捨ておむつの前記前後胴周
り域の少なくとも一方に形成されているウイング部分で
ある。
【００１３】実施態様のさらに他の一つにおいて、前記
側部胴周り域が、パンツ型使い捨ておむつの側部胴周り
部分である。
側部胴周り域が、パンツ型使い捨ておむつの側部胴周り
部分である。
【００１４】
【発明の実施の形態】この発明に係る使い捨て着用物品
としておむつを例にとり、添付の図面を参照して、その
詳細を説明すると、以下のとおりである。
としておむつを例にとり、添付の図面を参照して、その
詳細を説明すると、以下のとおりである。
【００１５】図１，２は、使い捨ておむつ１の内面側を
示す部分破断平面図と、このおむつ１が着用状態にある
ときの斜視図である。
示す部分破断平面図と、このおむつ１が着用状態にある
ときの斜視図である。
【００１６】おむつ１は、透液性内面シート２と、不透
液性外面シート３と、これら両シート２，３間に介在す
る吸液性コア４とによって構成されたおむつ本体６を有
する。本体６は、前胴周り域７と、後胴周り域８と、こ
れら両域７，８間に位置する股下域９とを有し、前後胴
周り域７，８それぞれの側縁部には、本体６の外方へ向
かって延びる一対の前ウイング１２と、一対の後ウイン
グ１３とが取り付けられている。これら前後ウイング１
２，１３は、着用状態にあるときのおむつの側部胴周り
域を形成する。前後ウイング１２，１３のうちの後ウイ
ング１３は、仮想線で示されるように図１のおむつ本体
６の幅方向へ（図２でいえば、おむつ１の周り方向へ）
伸縮可能に形成されているが、前ウイング１２は幅方向
へ実質的に伸長不能に形成されている。
液性外面シート３と、これら両シート２，３間に介在す
る吸液性コア４とによって構成されたおむつ本体６を有
する。本体６は、前胴周り域７と、後胴周り域８と、こ
れら両域７，８間に位置する股下域９とを有し、前後胴
周り域７，８それぞれの側縁部には、本体６の外方へ向
かって延びる一対の前ウイング１２と、一対の後ウイン
グ１３とが取り付けられている。これら前後ウイング１
２，１３は、着用状態にあるときのおむつの側部胴周り
域を形成する。前後ウイング１２，１３のうちの後ウイ
ング１３は、仮想線で示されるように図１のおむつ本体
６の幅方向へ（図２でいえば、おむつ１の周り方向へ）
伸縮可能に形成されているが、前ウイング１２は幅方向
へ実質的に伸長不能に形成されている。
【００１７】本体６では、前後方向へ長く形成されてい
るコア４の周縁から外方へ内外面シート２，３が延出
し、その延出する部分で両シート２，３が後記ホットメ
ルト接着剤１６を介して互いに接合し、側縁部フラップ
１１と前後の端縁部フラップ１７，１８とを形成してい
る。各側縁部フラップ１１の少なくとも股下域９では、
前後方向へ延びる複数条の脚周り弾性部材１９が内外面
シート２，３間にあって、少なくとも一方のシートの内
面に伸長状態で接合している。
るコア４の周縁から外方へ内外面シート２，３が延出
し、その延出する部分で両シート２，３が後記ホットメ
ルト接着剤１６を介して互いに接合し、側縁部フラップ
１１と前後の端縁部フラップ１７，１８とを形成してい
る。各側縁部フラップ１１の少なくとも股下域９では、
前後方向へ延びる複数条の脚周り弾性部材１９が内外面
シート２，３間にあって、少なくとも一方のシートの内
面に伸長状態で接合している。
【００１８】図３，４は、図１のおむつ１における後胴
周り域８の部分破断平面図と、図３のＩＶ−ＩＶ線断面
図である。ウイング１３は内面を形成する第１シート２
１と、外面を形成する第２シート２２と、これら第１，
２シート２１，２２間に介在する接着剤２３とによって
構成されている積層体であって、内外側縁部２６，２７
と上下端縁部２８，２９とを有し、内側縁部２６の第２
シート２２が本体６の側縁部１１において内面シート２
の上面にホットメルト接着剤３１を介して接合してい
る。外側縁部２７からは、内面に粘着剤３２が塗布され
ているテープファスナ３３が外方へ延出している。ファ
スナ３３の先端部３４は、内面に折り返されていて、非
粘着の摘持域を形成している。
周り域８の部分破断平面図と、図３のＩＶ−ＩＶ線断面
図である。ウイング１３は内面を形成する第１シート２
１と、外面を形成する第２シート２２と、これら第１，
２シート２１，２２間に介在する接着剤２３とによって
構成されている積層体であって、内外側縁部２６，２７
と上下端縁部２８，２９とを有し、内側縁部２６の第２
シート２２が本体６の側縁部１１において内面シート２
の上面にホットメルト接着剤３１を介して接合してい
る。外側縁部２７からは、内面に粘着剤３２が塗布され
ているテープファスナ３３が外方へ延出している。ファ
スナ３３の先端部３４は、内面に折り返されていて、非
粘着の摘持域を形成している。
【００１９】後ウイング１３において、第１，２シート
２１，２２には、おむつ１の幅方向へ５０％伸長してか
ら直ちに伸長力を解放したときの伸長量に対する残留歪
みが５０％以下、より好ましくは３５％以下であって、
坪量２０〜１５０ｇ／ｍ2を有する伸長性かつ通気性の
不織布が使用されている。かかる不織布には、複合繊維
が捲縮状態にあって伸縮性を示すスパンレース不織布や
スパンボンド不織布がある。
２１，２２には、おむつ１の幅方向へ５０％伸長してか
ら直ちに伸長力を解放したときの伸長量に対する残留歪
みが５０％以下、より好ましくは３５％以下であって、
坪量２０〜１５０ｇ／ｍ2を有する伸長性かつ通気性の
不織布が使用されている。かかる不織布には、複合繊維
が捲縮状態にあって伸縮性を示すスパンレース不織布や
スパンボンド不織布がある。
【００２０】これらの不織布どうしを接合するための接
着剤２３には、５０％伸長してから直ちに伸長力を解放
したときの伸長量に対する残留歪みが１５％以下、より
好ましくは１０％以下の、弾性伸縮性ホットメルト接着
剤が使用されている。この接着剤２３は、おむつ１の幅
方向へ連続し、おむつ１の上下方向において間欠的に配
置された複数条の線を画いて延びるように、例えば図３
のように幅方向へ延びるスパイラルを画くように塗布さ
れている。後ウイング１３が本体６から延出している部
分において、接着剤２３が占める塗布面積は、後ウイン
グ１３の通気性を極力妨げることがないように、５〜５
０％の範囲にあることが好ましい。接着剤２３として好
適なものの一例には、少なくともブロック共重合体１０
０重量部と、水素添加テルペン樹脂等の粘着樹脂２０〜
２００重量部と、パラフィン系オイル等の軟化剤５〜１
００重量部とを加熱下に混練して得られるホットメルト
接着剤であって、そのブロック共重合体がブタジエン重
合体、エチレンプロピレン重合体等の弾性重合体セグメ
ントと、ポリスチレン含有量が１０〜６０重量％のポリ
スチレン重合体セグメントからなるものがある。この組
成の接着剤は、約１６０°Ｃに設定された慣用のホット
メルトアプリケータを使用すれば、容易に線状に塗布す
ることができ、塗布後には優れたタック力を発揮する。
着剤２３には、５０％伸長してから直ちに伸長力を解放
したときの伸長量に対する残留歪みが１５％以下、より
好ましくは１０％以下の、弾性伸縮性ホットメルト接着
剤が使用されている。この接着剤２３は、おむつ１の幅
方向へ連続し、おむつ１の上下方向において間欠的に配
置された複数条の線を画いて延びるように、例えば図３
のように幅方向へ延びるスパイラルを画くように塗布さ
れている。後ウイング１３が本体６から延出している部
分において、接着剤２３が占める塗布面積は、後ウイン
グ１３の通気性を極力妨げることがないように、５〜５
０％の範囲にあることが好ましい。接着剤２３として好
適なものの一例には、少なくともブロック共重合体１０
０重量部と、水素添加テルペン樹脂等の粘着樹脂２０〜
２００重量部と、パラフィン系オイル等の軟化剤５〜１
００重量部とを加熱下に混練して得られるホットメルト
接着剤であって、そのブロック共重合体がブタジエン重
合体、エチレンプロピレン重合体等の弾性重合体セグメ
ントと、ポリスチレン含有量が１０〜６０重量％のポリ
スチレン重合体セグメントからなるものがある。この組
成の接着剤は、約１６０°Ｃに設定された慣用のホット
メルトアプリケータを使用すれば、容易に線状に塗布す
ることができ、塗布後には優れたタック力を発揮する。
【００２１】おむつ１の前ウイング１２は、後ウイング
１３と同様な構成にすることもできるが、実質的に非伸
長性の不織布やフィルム単体、または、これら不織布や
フィルムの積層体にすることもできる。また、おむつ１
は、前ウイング１２が胴周り方向に伸縮性であって、後
ウイング１３が非伸長性であるように構成することも可
能ではあるが、おむつ１を着用させるときの一般的な手
順からすると、後ウイング１３は伸縮性であることが好
ましい。
１３と同様な構成にすることもできるが、実質的に非伸
長性の不織布やフィルム単体、または、これら不織布や
フィルムの積層体にすることもできる。また、おむつ１
は、前ウイング１２が胴周り方向に伸縮性であって、後
ウイング１３が非伸長性であるように構成することも可
能ではあるが、おむつ１を着用させるときの一般的な手
順からすると、後ウイング１３は伸縮性であることが好
ましい。
【００２２】このように構成された使い捨ておむつ１を
着用するときには、後ウイング１３を前胴周り域７方向
へ伸長してテープファスナ３３を前ウイング１２または
前胴周り域７の外面に止着する。後ウイング１３の第
１，２シート２１，２２は、通気性不織布で構成されて
いて、着用状態のおむつの側部胴周り域を通気性にする
ことができる。かかる通気性を良好にするために、後ウ
イング１３と重なり合う前ウイング１２もまた通気性不
織布で構成されていることが好ましい。さらに、後ウイ
ング１３は、伸長するにつれて不織布の繊維間隙が拡大
し、側部胴周り域の通気性を高めることもできる。
着用するときには、後ウイング１３を前胴周り域７方向
へ伸長してテープファスナ３３を前ウイング１２または
前胴周り域７の外面に止着する。後ウイング１３の第
１，２シート２１，２２は、通気性不織布で構成されて
いて、着用状態のおむつの側部胴周り域を通気性にする
ことができる。かかる通気性を良好にするために、後ウ
イング１３と重なり合う前ウイング１２もまた通気性不
織布で構成されていることが好ましい。さらに、後ウイ
ング１３は、伸長するにつれて不織布の繊維間隙が拡大
し、側部胴周り域の通気性を高めることもできる。
【００２３】後ウイング１３は、伸縮性ホットメルト接
着剤２３の存在によって弾性的に伸長するから、ファス
ナ３３を止着するときには、胴周り方向の締めつけ力を
調整することが容易である。後ウイング１３は、伸縮性
ではあっても、従来技術の使い捨ておむつのようなギャ
ザーを持たないし、実質的にギャザーを派生することも
少ないから、そうしたギャザーの存在による着用感の妨
げ、例えばギャザーの存在によって肌触りがざらざらす
るとか、着用者の肌にギャザーの跡がつくといった問題
を生じることがない。特に後ウイング１３の第１，２シ
ートの残留歪みが５０％以下であると、おむつ１を着用
するときに伸長された後ウイング１３は、一度前胴周り
域７から剥がされた後でも比較的よく収縮して、多くの
ギャザーを生じることがない。それゆえ、後ウイング１
３は、それを再度前胴周り域７に止着するようなことが
あっても、ギャザーによって着用感を妨げるということ
がない。
着剤２３の存在によって弾性的に伸長するから、ファス
ナ３３を止着するときには、胴周り方向の締めつけ力を
調整することが容易である。後ウイング１３は、伸縮性
ではあっても、従来技術の使い捨ておむつのようなギャ
ザーを持たないし、実質的にギャザーを派生することも
少ないから、そうしたギャザーの存在による着用感の妨
げ、例えばギャザーの存在によって肌触りがざらざらす
るとか、着用者の肌にギャザーの跡がつくといった問題
を生じることがない。特に後ウイング１３の第１，２シ
ートの残留歪みが５０％以下であると、おむつ１を着用
するときに伸長された後ウイング１３は、一度前胴周り
域７から剥がされた後でも比較的よく収縮して、多くの
ギャザーを生じることがない。それゆえ、後ウイング１
３は、それを再度前胴周り域７に止着するようなことが
あっても、ギャザーによって着用感を妨げるということ
がない。
【００２４】図５は、この発明の実施態様の一例を示す
図３と同様の図面である。このおむつ１の後ウイング１
３では、伸縮性ホットメルト接着剤２３がおむつの幅方
向へ直線状に延びる複数条のストライプを画いている。
また、おむつ１のテープファスナ３３は、その先端部３
４から後ウイング１３の外側縁部２７に近づくにつれて
上下方向の寸法が大きくなるように構成されていて、フ
ァスナ３３が引っ張られると、後ウイング１３は上下方
向の広い範囲が一様に胴周り方向へ延びる。
図３と同様の図面である。このおむつ１の後ウイング１
３では、伸縮性ホットメルト接着剤２３がおむつの幅方
向へ直線状に延びる複数条のストライプを画いている。
また、おむつ１のテープファスナ３３は、その先端部３
４から後ウイング１３の外側縁部２７に近づくにつれて
上下方向の寸法が大きくなるように構成されていて、フ
ァスナ３３が引っ張られると、後ウイング１３は上下方
向の広い範囲が一様に胴周り方向へ延びる。
【００２５】図６もまた、この発明の実施態様の一例を
示す図５と同様の図面である。このおむつ１の後ウイン
グ１３は、ウイングの上下端縁部２８，２９に接着剤２
３が塗布されているから、ファスナ３３が引っ張られる
と、ウイング１３は上下の幅方向全体がその引っ張りに
対してよく追随する。
示す図５と同様の図面である。このおむつ１の後ウイン
グ１３は、ウイングの上下端縁部２８，２９に接着剤２
３が塗布されているから、ファスナ３３が引っ張られる
と、ウイング１３は上下の幅方向全体がその引っ張りに
対してよく追随する。
【００２６】これらの図示例において、内面シート２に
接合されている前後ウイング１２，１３は、外面シート
３に接合されていてもよいし、内外面シート２，３でサ
ンドウイッチにされるか、またはウイング１２，１３の
第１，２シート２１，２２で内外面シート２，３がサン
ドウイッチされてもよい。おむつ１において、内面シー
ト２には、熱可塑性合成繊維を５０重量％以上含む不織
布や開孔を有する熱可塑性合成樹脂フィルムを使用でき
る。外面シート３には、熱可塑性合成樹脂フィルムを使
用できる。これら不織布やフィルムは、非伸長性のもの
でもよいし、おむつ１の胴周り方向に伸長性を有するも
のでもよい。おむつ１の各部材の接合部位に伸長性が必
要でないならば、ホットメルト接着剤の使用に代えて、
部材を互いに溶着することもできる。おむつ１は、前後
端縁部フラップ１７，１８の少なくとも一方に、胴周り
方向へ延びる弾性部材を伸長状態で取り付けておくこと
ができる。
接合されている前後ウイング１２，１３は、外面シート
３に接合されていてもよいし、内外面シート２，３でサ
ンドウイッチにされるか、またはウイング１２，１３の
第１，２シート２１，２２で内外面シート２，３がサン
ドウイッチされてもよい。おむつ１において、内面シー
ト２には、熱可塑性合成繊維を５０重量％以上含む不織
布や開孔を有する熱可塑性合成樹脂フィルムを使用でき
る。外面シート３には、熱可塑性合成樹脂フィルムを使
用できる。これら不織布やフィルムは、非伸長性のもの
でもよいし、おむつ１の胴周り方向に伸長性を有するも
のでもよい。おむつ１の各部材の接合部位に伸長性が必
要でないならば、ホットメルト接着剤の使用に代えて、
部材を互いに溶着することもできる。おむつ１は、前後
端縁部フラップ１７，１８の少なくとも一方に、胴周り
方向へ延びる弾性部材を伸長状態で取り付けておくこと
ができる。
【００２７】図７，８は、この発明の一実施態様を示す
パンツ型使い捨ておむつ１０１の斜視図と、そのＶＩＩ
Ｉ−ＶＩＩＩ線断面図である。おむつ１０１は、着用者
の前後胴周り１０７，１０８と股下域１０９とを覆う本
体１０６と、胴周りの側部域を覆う側部部材１１３とに
よって構成されている。本体１０６は、図１のおむつの
本体６と同様に構成されていて、前後胴周り域１０７と
１０８とが、それらの側縁部１１１に接合している側部
部材１１３によって連結され、胴周り開口部５５と左右
一対の脚周り開口部６５とを有する。
パンツ型使い捨ておむつ１０１の斜視図と、そのＶＩＩ
Ｉ−ＶＩＩＩ線断面図である。おむつ１０１は、着用者
の前後胴周り１０７，１０８と股下域１０９とを覆う本
体１０６と、胴周りの側部域を覆う側部部材１１３とに
よって構成されている。本体１０６は、図１のおむつの
本体６と同様に構成されていて、前後胴周り域１０７と
１０８とが、それらの側縁部１１１に接合している側部
部材１１３によって連結され、胴周り開口部５５と左右
一対の脚周り開口部６５とを有する。
【００２８】側部部材１１３は、前記不織布２１，２２
と同効の、互いに重なり合う２枚の通気性不織布１２
１，１２２と、これら両不織布１２１，１２２の内面ど
うしを接合している前記ホットメルト接着剤２３と同効
の、弾性伸縮性のホットメルト接着剤１２３とによって
構成されており、本体１０６の側縁部１１１に対して
は、超音波処理による溶着部位１１５において接合して
いる。胴周り方向に伸長性を有する接着剤１２３は、後
ウイング１３の接着剤２３と同様に、おむつの胴周り方
向において連続し、上下方向において並行する複数条の
ストライプを画いて塗布されている。不織布１２１，１
２２は、非伸長状態下に接着剤１２３で接着され、この
接着剤１２３もまた非伸長状態にある。
と同効の、互いに重なり合う２枚の通気性不織布１２
１，１２２と、これら両不織布１２１，１２２の内面ど
うしを接合している前記ホットメルト接着剤２３と同効
の、弾性伸縮性のホットメルト接着剤１２３とによって
構成されており、本体１０６の側縁部１１１に対して
は、超音波処理による溶着部位１１５において接合して
いる。胴周り方向に伸長性を有する接着剤１２３は、後
ウイング１３の接着剤２３と同様に、おむつの胴周り方
向において連続し、上下方向において並行する複数条の
ストライプを画いて塗布されている。不織布１２１，１
２２は、非伸長状態下に接着剤１２３で接着され、この
接着剤１２３もまた非伸長状態にある。
【００２９】この発明は、実施態様で例とした使い捨て
おむつ１，１０１の他に、使い捨てトレニングパンツや
使い捨て失禁パンツ等の使い捨て着用物品として実施す
ることができる。
おむつ１，１０１の他に、使い捨てトレニングパンツや
使い捨て失禁パンツ等の使い捨て着用物品として実施す
ることができる。
【００３０】
【発明の効果】この発明に係る使い捨て着用物品の側部
胴周り域は、非伸長状態にある伸長性かつ通気性の不織
布に非伸長状態にある伸縮性素材が塗布されているか
ら、この着用物品が着用されたときには、胴周り側部が
伸長するにつれて不織布本来の繊維間隙が拡大して該側
部の通気性が向上する。かかる胴周り側部には、ギャザ
ーがなく、かつ、通常、その伸長が解かれた後でも実質
的にギャザーが派生することも少ないから、ギャザーに
よって着用感が妨げられたり、肌が痛められたりすると
いう問題を同時に解消することができる。したがって、
この発明は、着用物品が肌の弱い乳幼児用のおむつであ
る場合、特に好適である。
胴周り域は、非伸長状態にある伸長性かつ通気性の不織
布に非伸長状態にある伸縮性素材が塗布されているか
ら、この着用物品が着用されたときには、胴周り側部が
伸長するにつれて不織布本来の繊維間隙が拡大して該側
部の通気性が向上する。かかる胴周り側部には、ギャザ
ーがなく、かつ、通常、その伸長が解かれた後でも実質
的にギャザーが派生することも少ないから、ギャザーに
よって着用感が妨げられたり、肌が痛められたりすると
いう問題を同時に解消することができる。したがって、
この発明は、着用物品が肌の弱い乳幼児用のおむつであ
る場合、特に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図１】使い捨ておむつの部分破断平面図。
【図２】着用状態にある図１のおむつの斜視図。
【図３】図１のおむつの要部破断図。
【図４】図３のＩＶ−ＩＶ線断面図。
【図５】実施態様の一例を示す図３と同様の図面。
【図６】実施態様の一例を示す図５と同様の図面。
【図７】実施態様の一例を示すパンツ型使い捨ておむつ
の斜視図。
の斜視図。
【図８】図７のＶＩＩＩ−ＶＩＩＩ線断面図。
２ 内面シート ３ 外面シート ４ コア ７ 前胴周り域 ８ 後胴周り域 １２ 側部胴周り域（前ウイング） １３ 側部胴周り域（後ウイング） ２３ 弾性素材（接着剤） １０７ 前胴周り域 １０８ 後胴周り域 １１３ 側部胴周り域（側部部材） １２３ 弾性素材（接着剤）
Claims (8)
- 【請求項１】 透液性内面シートと、不透液性外面シー
トと、これら両シート間に介在する吸液性コアとからな
り、前胴周り域と、後胴周り域と、これら両域間に位置
する側部胴周り域とを有する使い捨て着用物品であっ
て、 前記側部胴周り域の少なくとも一部分が、胴周り方向に
伸長性を有していて非伸長状態にある通気性不織布と、
前記胴周り方向に弾性伸縮性を有していて、前記不織布
に対して前記胴周り方向において連続的であって、前記
おむつの上下方向において間欠的に塗布されている複数
条の弾性素材とによって構成されており、該弾性素材が
前記不織布に対して非伸長状態で塗布されていることを
特徴とする前記物品。 - 【請求項２】 前記側部胴周り域の少なくとも一部分
が、互いに重なり合う伸長性かつ通気性の２枚の不織布
と、これら不織布の内面どうしを接合する接着剤とによ
って構成されていて、該接着剤として前記弾性素材が使
用されている請求項１記載の物品。 - 【請求項３】 前記弾性素材の５０％伸長後の伸長量に
対する残留歪みが１５％以下であり、前記不織布が前記
素材に追随して伸長可能である請求項１または２記載の
物品。 - 【請求項４】 前記不織布の５０％伸長後の伸長量に対
する残留歪みが５０％以下である請求項１〜３のいずれ
かに記載の物品。 - 【請求項５】 前記弾性素材が、前記胴周り方向へ延び
る複数条のストライプを画いて塗布されている請求項１
〜４のいずれかに記載の物品。 - 【請求項６】 前記弾性部材が、前記胴周り方向へ延び
るスパイラルを画いて塗布されている請求項１〜４のい
ずれかに記載の物品。 - 【請求項７】 前記側部胴周り域が、開放型使い捨てお
むつの前後胴周り域の少なくとも一方に形成されている
ウイング部分である請求項１〜６のいずれかに記載の物
品。 - 【請求項８】 前記側部胴周り域が、パンツ型使い捨て
おむつの側部胴周り部分である請求項１〜６記載の物
品。
Priority Applications (9)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09360697A JP3784131B2 (ja) | 1997-04-11 | 1997-04-11 | 使い捨て着用物品 |
| EP98912769A EP0923920A4 (en) | 1997-04-11 | 1998-04-10 | DISPOSABLE CLOTHING PIECE |
| PCT/JP1998/001674 WO1998046180A1 (fr) | 1997-04-11 | 1998-04-10 | Article portable jetable |
| TW087105476A TW352340B (en) | 1997-04-11 | 1998-04-10 | Disposable wearing article |
| US09/202,383 US6197012B1 (en) | 1997-04-11 | 1998-04-10 | Disposable wearing article |
| MYPI98001601A MY117732A (en) | 1997-04-11 | 1998-04-10 | Disposable wearing article |
| CN98800470A CN1129407C (zh) | 1997-04-11 | 1998-04-10 | 一次性穿着用品 |
| KR1019980710107A KR100281297B1 (ko) | 1997-04-11 | 1998-04-10 | 일회용 착용 물품 |
| IDW980136D ID20560A (id) | 1997-04-11 | 1998-04-10 | Pakaian sekali pakai |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09360697A JP3784131B2 (ja) | 1997-04-11 | 1997-04-11 | 使い捨て着用物品 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10286279A true JPH10286279A (ja) | 1998-10-27 |
| JP3784131B2 JP3784131B2 (ja) | 2006-06-07 |
Family
ID=14086998
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09360697A Expired - Fee Related JP3784131B2 (ja) | 1997-04-11 | 1997-04-11 | 使い捨て着用物品 |
Country Status (9)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6197012B1 (ja) |
| EP (1) | EP0923920A4 (ja) |
| JP (1) | JP3784131B2 (ja) |
| KR (1) | KR100281297B1 (ja) |
| CN (1) | CN1129407C (ja) |
| ID (1) | ID20560A (ja) |
| MY (1) | MY117732A (ja) |
| TW (1) | TW352340B (ja) |
| WO (1) | WO1998046180A1 (ja) |
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