JP2019130272A - 着用物品 - Google Patents
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Abstract
【課題】高い伸び性を付与することができ、かつ、伸びていない状態で基材にヒダを生じさせる必要の無く、かつ、強度が十分に維持される積層体を有する着用物品を提供する。【解決手段】本発明にかかる着用物品は、第1基材510、第2基材520、及び、第1基材510と第2基材520との間に配置され、第1基材510及び第2基材520を接着する伸縮性ホットメルト層530を有する積層体500を備える。伸縮性ホットメルト層530は、積層体500をその主面に垂直方向から見て、互いに同一方向に伸びる複数の波状部530a、530bを有する。【選択図】図7
Description
本発明は、着用物品に関する。
従来より、おむつ等の身体に着用する着用物品が知られている。このような着用物品では、着用物品を構成するパーツに伸縮性が要求される。
たとえば、特許文献1のおむつでは、基材と、基材に対して貼り付けられた伸縮性材料と、を備え、積層体が伸びていない状態で基材にヒダ(ギャザー)を生じない、伸縮可能な積層体を有している。
また、特許文献2のおむつでは、基材と、基材に対して貼り付けられた伸縮性材料とを備え、積層体が伸びていない状態で基材にヒダ(ギャザー)が生じた、伸張可能な積層体が使用されている。
しかしながら、特許文献1のおむつでは、伸びていない状態で積層体にヒダ(ギャザ)が生じないものの、基材によっては積層体の両方向への伸び性が十分でない場合がある。
また、特許文献2のおむつでは、積層体が伸びていない状態で基材にヒダ(ギャザ)が生じているため積層体に高度な伸び性を与えることが可能であるが、ヒダにより肌触りが低下したり、美観、デザイン性が低下する場合がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、面内の両方向に高い伸び性を付与することができ、かつ、伸びていない状態で基材にヒダを生じさせる必要が無く、かつ、強度が十分に維持される積層体を有する着用物品を提供することを目的とする。
本発明に係る第一の着用物品は、第1基材、第2基材、及び、第1基材と第2基材との間に配置され、前記第1基材と第2基材とを接着する伸縮性ホットメルト層とを有する積層体を備える。前記伸縮性ホットメルト層は、前記積層体をその主面に垂直方向から見て、互いに同一方向に伸びる複数の波状部を有する。
本実施形態によれば、互いに同一方向に伸びる複数の波状部を有しているので、積層体に面内における両方向に高い伸び性を付与することができ、かつ、伸びていない状態で積層体にヒダを生じさせる必要が無く、かつ、切れ目も必須でなく強度が十分に維持される積層体が提供される。
ここで、各前記波状部は、他の前記波状部と接触していることが好適である。これにより、網目構造が形成されて、より伸縮性に優れることとなる。
また、各前記波状部は正弦波形状であり、各波状部は、位相の異なる他の前記波状部と接触していることができる。各波状部は、位相の異なる2以上の他の前記波状部と接触することができる。
また、上記積層体は、前記第1基材と前記第2基材とが溶着した溶着部、及び/又は、前記第1基材及び前記第2基材を接着する非伸縮性ホットメルト層を更に備えることが好適である。これにより、第1基材と第2基材との接着性が更に高まる。
また、前記第1基材及び前記第2基材はそれぞれ不織布であることができる。
さらに、上記着用物品はおむつであることができる。
本発明に係る着用物品の製造方法は、第1基材を前記第1基材の表面に平行な第1の方向に搬送する工程と、
搬送される前記第1基材の前記表面上に溶融した伸縮性ホットメルトを供給する工程と、
供給された溶融した伸縮性ホットメルトで前記第1基材に第2基材を接着して積層体を得る工程と、を備える。
前記溶融した伸縮性ホットメルトを供給する工程は、前記第1基材の表面に平行、かつ、前記第1の方向と垂直な第2の方向に互いに離間して配置された複数のノズルから、前記表面に対して溶融した前記伸縮性ホットメルトを供給すること、及び、この供給の際に前記複数のノズルを前記第2の方向に往復運動させること、を含む。
搬送される前記第1基材の前記表面上に溶融した伸縮性ホットメルトを供給する工程と、
供給された溶融した伸縮性ホットメルトで前記第1基材に第2基材を接着して積層体を得る工程と、を備える。
前記溶融した伸縮性ホットメルトを供給する工程は、前記第1基材の表面に平行、かつ、前記第1の方向と垂直な第2の方向に互いに離間して配置された複数のノズルから、前記表面に対して溶融した前記伸縮性ホットメルトを供給すること、及び、この供給の際に前記複数のノズルを前記第2の方向に往復運動させること、を含む。
これによれば、上述の積層体を好適に製造することができる。
ここで、前記往復運動は単振動であることができる。
また、前記接着する工程は、前記第1基材及び前記第2基材を熱溶着すること、又は、前記第1基材及び前記第2基材を非伸縮性ホットメルトで接着すること、をさらに含むことができる。
本発明にかかる第2の着用物品は、基材と、前記基材に重ねられた伸縮材料と、を有する積層体を備える。前記基材は複数の線状の切れ目を有し、前記基材は、繊維が一方向に配向した不織布であり、前記複数の切れ目が伸びる方向は、前記不織布の繊維の配向の方向と実質的に直交する方向のみである。
本発明によれば、複数の線状の切れ目に対して直交する方向へ基材が伸びやすくなるため、積層体の伸び性が向上する。また、伸びていない状態で基材にシワを生じさせる必要も無い。さらに、繊維が一方向に配向した不織布は当該配向する方向に伸びにくいが、配向と実質的に直交する方向に伸びる複数のミシン目により配向方向への伸び性が向上して伸縮性が向上する。また、繊維が一方向に配向した不織布は、切れ目がなくても配向と直交する方向に伸びやすい性質を有するので、配向に対して実質的に平行な方向に伸びる切れ目を有することなく、配向に直交する方向の伸び性が確保される。さらに、配向に対して実質的に平行な切れ目がないので、切れ目の密度を少なくできて伸びた場合の切れが抑制される。
ここで、前記切れ目の長さは10〜50mmであることができる。
また、前記切れ目は複数の直線上にそれぞれ配置されて、互いに平行に伸びる複数のミシン目を形成していてもよい。これによれば、より、配向方向への伸び性が向上する。
また、前記ミシン目の切れ目間の長さは5〜20mmであることができる。
前記伸縮材料は伸縮性ホットメルト層であり、前記基材と前記伸縮材料とが直接接触していることもできる。この場合製造が容易となり、構造も簡単で厚みも薄くできる。
また、前記積層体は、前記伸縮材料の上にさらに別の基材を有することができる。
また、上記の着用物品は、おむつであることができる。
本発明によれば、面内の両方向に高い伸び性を付与することができ、かつ、伸びていない状態で基材にヒダを生じさせる必要が無く、かつ、強度が十分に維持される積層体を有する着用物品を提供することができる。
図面を参照して、本発明の実施形態にかかる積層体について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の実施形態にかかる積層体100の上面図、図2は図1のII−II先の断面図である。
図1は、本発明の実施形態にかかる積層体100の上面図、図2は図1のII−II先の断面図である。
本発明の第1実施形態にかかる積層体100は、基材10、及び、基材10に重ねられた伸縮材料20、を有する。
(基材)
基材10は、不織布である。不織布の繊維の例は、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン繊維;ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル繊維;レーヨンなどのレーヨン繊維;ポリウレタンなどのポリウレタン繊維;パルプ、綿、羊毛などの天然繊維である。
基材10は、不織布である。不織布の繊維の例は、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン繊維;ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル繊維;レーヨンなどのレーヨン繊維;ポリウレタンなどのポリウレタン繊維;パルプ、綿、羊毛などの天然繊維である。
基材10は、複数の層を有していても良い。例えば、基材10は、複数の不織布の積層物でも良い。
基材10において、不織布を構成する繊維が一方向(MD方向、機械方向)に配向している。本実施形態では、不織布の繊維はX方向に配向している、すなわち、不織布のMD方向は、X方向である。したがって、基材10は、切れ目を有しなくてもY方向には伸縮可能である。
基材10の厚みの例は、0.1〜5mmである。
図1に示すように、基材10は、伸縮材料20と重なる部分に多数の切れ目10sを有している。切れ目10sの長さaの下限は10mmとすることができ、20mmとすることが好適である。長さaの上限は50mmとすることができ、30mmとすることが好適である。各切れ目10sの長さaは互いに同じであってもよいが、互いに異なっていても良い。
切れ目10sはそれぞれ直線状に図1においてY方向に伸びている。複数の切れ目10sは一つの直線上に複数並んでおり、複数の切れ目10sにより、ミシン目10mが形成されている。ミシン目10mにおいて、切れ目10s間の距離bの下限は5mmとすることができ、7mmとしてもよい。距離bの上限は20mmとすることができ、17mmとしてもよい。各距離bは互いに同じであってもよいが、互いに異なっていても良い。
Y方向に伸びるミシン目10mは、ミシン目10mの伸びる方向Y方向と直交するX方向に複数互いに平行に配置されている。ミシン目10m間のX方向の間隔dの下限は2.5mmとすることができ、3mmとしてもよい。間隔dの上限は20mmとすることができ、17mmとしてもよい。各間隔dは互いに同じであってもよいが、互いに異なっていても良い。
なお、図1においては、隣り合う一対のミシン目10mにおいて、切れ目10sと切れ目10sとがX方向に並んでいるが、図3に示すように、切れ目10sと切れ目10sでない部分とがX方向に交互に並ぶように、切れ目10sの位置が隣り合う一対のミシン目10mにおいて互い違いに配置されていることもできる。
図2に示すように、各切れ目10sは、基材10を厚み方向に貫通している。この切れ目10sは、伸縮材料20には到達していない。なお、切れ目10s内の一部には、伸縮材料の材料が侵入している場合がある。
図2に示す切れ目10sの伸びる方向(Y方向)と直交するX方向の幅wは、積層体100が切れ目10sに垂直なX方向に伸びていない状態で、0であっても良く、0超であっても良い。積層体100が切れ目10sに垂直なX方向に伸びていない状態でwが0超である場合、その幅wは、2mm以下が好ましく、1mm以下が好ましい。
図4の(a)〜(d)は、積層体100が切れ目10sに垂直なX方向に伸びていない状態における切れ目10sの一例を示す拡大図である。図4の(a)では、長さ方向の全体にわたってwが0である切れ目10sを示している。図4の(b)では、wが0超であり、かつ、細長い矩形形状の切れ目10sを示している。図4の(c)では、wが0超であり、細長い矩形の両端に丸みを設けた形状の切れ目10sを示している。図4の(d)では、長さ方向の中央部の幅が、長さ方向の両端部の幅よりも大きくした菱形形状の切れ目10sを示している。
すなわち、切れ目10sの幅wは長さ方向(Y方向)にわたって一定でもよく、長さ方向において変化しても良い。その場合でも、最大の幅wは、2mm以下が好ましく、1mm以下が好ましい。
なお、上記実施形態では、切れ目10sの伸びる方向が、Y方向、すなわち、不織布の繊維の配向方向(不織布のMD方向)であるX方向に対して直交する方向に配置されているが、切れ目10sの伸びる方向は、不織布の繊維の配向方向(MD方向:X方向)に対して、実質的に垂直であればよい。実質的に垂直とは、切れ目10sの伸びる方向と、不織布の繊維の配向方向とがなす角(鋭角又は直角)が、45〜90°であることを意味する。なす角は、70〜90°であることが好適である。
また、不織布である基材10は、不織布の繊維の配向方向(MD方向:X方向)と実質的に平行な方向に伸びる切れ目を有さない。ここで、実質的に平行とは、切れ目の伸びる方向と、不織布の繊維の配向方向とがなす角(鋭角又は直角)が、45°未満であることを意味する。
また、不織布である基材10は、不織布の繊維の配向方向(MD方向:X方向)と実質的に平行な方向に伸びる切れ目を有さない。ここで、実質的に平行とは、切れ目の伸びる方向と、不織布の繊維の配向方向とがなす角(鋭角又は直角)が、45°未満であることを意味する。
(伸縮材料)
伸縮材料20の厚みは、0.1〜3mmとすることができる。伸縮材料の例は、伸縮性(ゴム弾性)を有するホットメルト接着剤である。
伸縮材料20の厚みは、0.1〜3mmとすることができる。伸縮材料の例は、伸縮性(ゴム弾性)を有するホットメルト接着剤である。
伸縮性を有するホットメルト接着剤は、接着性を有するエラストマーを1種類以上含む。例えばオレフィン系熱可塑性エラストマー又はスチレンブロック共重合体などから選ぶことができる。オレフィン系熱可塑性エラストマーの例としては、プロピレンエチレン共重合体、プロピレンブテン共重合体などの共重合体等が挙げられる。スチレンブロック共重合体の例としては、スチレンブタジエンブロック共重合体、スチレンイソプレンブロック共重合体などの共重合体等が挙げられる。これらは2種以上の混合物であってもよい。
伸縮材料20は、基材10に対して直接接触して接着していることが好適であるが、伸縮材料が接着性を有さない、あるいは、接着性が小さい場合には、伸縮材料20が接着剤を用いて基材10と接着されていることもできる。
接着剤の例は、ホットメルト接着剤、溶剤系接着剤、水系接着剤である。また、接着性を有さない伸縮材料の例は、合成ゴム、天然ゴム、スパンデックス、ポリウレタン、伸縮性樹脂フィルム(例えば、直鎖状低密度ポリエチレンフィルムなど)である。
接着剤の例は、ホットメルト接着剤、溶剤系接着剤、水系接着剤である。また、接着性を有さない伸縮材料の例は、合成ゴム、天然ゴム、スパンデックス、ポリウレタン、伸縮性樹脂フィルム(例えば、直鎖状低密度ポリエチレンフィルムなど)である。
なお、積層体100において、伸縮材料20は基材10の一方の表面の全体を覆うように設けられている必要は無く、基材10の一方の表面を部分的に覆うように設けられていてもよい。例えば、伸縮材料20は、基材10の一方の表面を、蜘蛛の巣状、又は、ストライプ状に覆うように設けられていてもよい。この場合、積層体100の通気性を向上させられるという効果がある。
(作用効果)
このような積層体100によれば、基材10が多数の切れ目10sを有しているため、切れ目10sの伸びるY方向に対して垂直なX方向への伸び性が高まる。従って、このような積層体100を用いた着用物品に対して高い伸び性を与えることができ、また、伸びていない状態で積層体100にヒダを生じさせることも無い。
このような積層体100によれば、基材10が多数の切れ目10sを有しているため、切れ目10sの伸びるY方向に対して垂直なX方向への伸び性が高まる。従って、このような積層体100を用いた着用物品に対して高い伸び性を与えることができ、また、伸びていない状態で積層体100にヒダを生じさせることも無い。
繊維が配向した不織布は、その繊維が配向する方向(通常はMD方向:図1ではX方向)に伸びにくく、繊維の配向と直交する方向(通常はCD方向:図1ではY方向)に伸びやすい性質を有する。したがって、繊維がX方向に配向した不織布において、切れ目10sの伸びる方向を繊維の配向と実質的に直交する方向に合わせると、不織布が繊維の配向する方向にも伸びやすくなり、積層体がXY方向の両方に対して伸び性が高くなるので好適である。
さらに、基材10は、繊維の配向方向に対して実質的に平行な切れ目(図1ではX方向の切れ目)を有さないので、切れ目の密度を少なくできて伸びた場合の切れが抑制される。
さらに、基材10は、繊維の配向方向に対して実質的に平行な切れ目(図1ではX方向の切れ目)を有さないので、切れ目の密度を少なくできて伸びた場合の切れが抑制される。
(第2、第3実施形態)
続いて、図5の(a)及び(b)を参照して、第2及び第3実施形態にかかる積層体100について説明する。これらの積層体100は、いずれも、伸縮材料20における、基材10と接触する面とは反対面に、基材30を備える。
基材30は、伸縮材料20と直接接触して接着されていてもよく、接着剤を介して接着されていてもよい。
続いて、図5の(a)及び(b)を参照して、第2及び第3実施形態にかかる積層体100について説明する。これらの積層体100は、いずれも、伸縮材料20における、基材10と接触する面とは反対面に、基材30を備える。
基材30は、伸縮材料20と直接接触して接着されていてもよく、接着剤を介して接着されていてもよい。
第2実施形態にかかる積層体100では、図5の(a)に示すように、基材30にも、基材10の切れ目10sと同様の切れ目30sが設けられている。なお、第2実施形態においては、図5の(a)に示すように、積層体100の厚み方向から見て切れ目10sと切れ目30sとが重なってもよいし、切れ目10sと切れ目30sとが重ならないように互いにずれて配列されてもよい。また、切れ目10sと切れ目30sにおいて、切れ目の長さa、切れ目間の距離b、ミシン面間の間隔d、幅wは、それぞれ、互いに同一でもよい、互いに異なってもよい。
基材30の例は、不織布、織布、樹脂フィルム等である。不織布及び織布の繊維の例は、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン繊維;ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル繊維;レーヨンなどのレーヨン繊維;ポリウレタンなどのポリウレタン繊維;パルプ、綿、羊毛などの天然繊維である。樹脂フィルムの樹脂の例は、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン;ポリウレタンなどのポリウレタン;ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステルである。基材30は、基材10と同じ材料とすることもでき、互いに異なる材料とすることもできる。基材30は、複数の層を有していても良い。例えば、基材30は、複数の不織布の積層物、不織布と樹脂フィルムとの積層物、樹脂フィルムの積層物でも良い。
第2実施形態の基材30が、繊維が一方向に配向した不織布である場合には、基材30の不織布の繊維の配向方向が、基材10の不織布の繊維の配向方向と平行であることが好適である。この場合、基材10及び基材30のそれぞれが、繊維の配向方向に対して実質的に垂直方向に伸びる切れ目10sのみを有することにより、伸びた場合の切れを抑制しつつより一層伸縮性が向上する。
一方、第3実施形態にかかる積層体100では、図5の(b)に示すように、基材30は、一切の切れ目10sを有さない。基材30の例は、第2実施形態の基材30で例示した各種材料や積層物とすることができる。基材30は、基材10と同じ材料とすることもでき、互いに異なる材料とすることもできる。特に、基材30として、上述した樹脂フィルムを有する場合、基材30に防水性を持たせることができる。例えば、基材30は、伸縮材料20側から順に、樹脂フィルム及び不織布を含む層とすることもできる。
(他の実施形態)
本発明にかかる積層体は、上記実施形態に限定されず様々な変形態様をとることができる。例えば、上記実施形態では、基材10が多数の切れ目10sを直線上に配置したミシン目10mを多数有しているが、必要とされる伸縮性に応じて、ミシン目10mを一つのみ有していてもよいし、ミシン目10mを有さず、例えば、切れ目10sを切れ目の伸びる方向と直交する方向に多数配置した態様でもよい。
本発明にかかる積層体は、上記実施形態に限定されず様々な変形態様をとることができる。例えば、上記実施形態では、基材10が多数の切れ目10sを直線上に配置したミシン目10mを多数有しているが、必要とされる伸縮性に応じて、ミシン目10mを一つのみ有していてもよいし、ミシン目10mを有さず、例えば、切れ目10sを切れ目の伸びる方向と直交する方向に多数配置した態様でもよい。
また、上記実施形態では、切れ目10s、30sは、図6の(a)に示すように直線状に伸びているが、非直線状でも良い。例えば、図6の(b)に示すように波線状、あるいは、図6の(c)に示すジグザグ線状のように、切れ目の伸びる方向に対して両側に振動する線であっても良い。この場合の切れ目の長さも、図6の(a)の長さと同様に切れ目の伸びる方向に沿う長さとすればよい。振動する切れ目における伸びる方向は、回帰直線の方向とすれば良い。
(製造方法)
続いて、このような積層体の製法の一例を説明する。
続いて、このような積層体の製法の一例を説明する。
まず、不織布等の基材10を用意する。続いて、基材10に対してミシン目10mを形成する。ミシン目10mは、公知のミシン目カッターなどを使用することができる。
続いて、ミシン目10mが設けられた基材10に対して、伸縮材料20の層を形成する。例えば、溶融した伸縮性ホットメルト接着剤を、スプレー、スロットコーターなどにより基材10の表面に供給し、その後、冷却することにより、基材10上に伸縮材料20の層を形成することができる。
また、基材30を用いる場合には、基材10又は基材30のいずれか一方の表面に、溶融した伸縮性ホットメルト接着剤を塗布し、接着剤の塗布面に基材10又は基材30のいずれか他方を重ねて、ロールなどでプレスし、冷却することにより、基材10/伸縮材料20/基材30の構造を有する積層体100を得ることができる。
(第4実施形態)
続いて、図7及び図8を参照して第4実施形態にかかる積層体500について説明する。図7は、最表面となる第2基材520の一部を取り除いた積層体500の上面図であり、図8は、図7の積層体500のXIII−XIII線に沿う断面図である。
続いて、図7及び図8を参照して第4実施形態にかかる積層体500について説明する。図7は、最表面となる第2基材520の一部を取り除いた積層体500の上面図であり、図8は、図7の積層体500のXIII−XIII線に沿う断面図である。
この積層体500は、図8に示すように、第1基材510、第2基材520、第1基材510と第2基材520との間に配置されて第1基材510と第2基材520とを接着する伸縮性ホットメルト層530を主として有する。
第1基材510及び第2基材520は不織布であり、上述する基材10で挙げた各種の不織布を使用することができる。第1基材510及び第2基材520は互いに同一の不織布でもよく、互いに異なる不織布でもよい。
なお、上記実施形態では、各不織布を構成する繊維が面内の一方向(MD方向、機械方向)に配向していたが、これ以降の実施形態で使用する不織布は、繊維が面内において一方向に配向していてもよいし、配向していなくてもよい。また、これ以降の実施形態では、不織布に上述した切れ目があっても良いが、切れ目は必須では無い。特に、繊維が配向していない不織布は、切れ目がなくとも面内の2方向に伸縮可能であるため、切れ目が無いことが好ましい。
前記伸縮性ホットメルト層530は、図7のように積層体500をその主面(表面)に垂直な方向から見て、互いに同一方向(X方向)に伸びる多数の波状部530a及び多数の波状部530bを有する。
X方向に伸びる波状部530a、530bは、それぞれ、Y方向に周期的に振動している。本実施形態では、波状部530a、530bはそれぞれX方向に伸びてY方向に振動する正弦波形状を有している。各波状部530a、530bのY方向における振幅および周波数(山と山との間隔)は同一である。
Y方向における振幅、すなわち、山と谷とのY方向における距離は、10〜100mmとすることができる。また、周波数(山と山とのX方向の間隔)は、10〜100mmとすることができる。さらに、波状部530a、530bの線の太さは、0.1〜20mmとすることができる。
多数の波状部530aは、互いに同一位相(山及び谷のX方向における位置が同じ)であり、かつ、波が伸びるX方向と垂直なY方向に互いに離間して配置されている。多数の波状部530bは、互いに同一位相(山及び谷のX方向における位置が同じ)であり、かつ、波の方向と垂直なY方向に互いに離間して配置されている。
本実施形態では、波状部530a、及び、波状部530bは互いに正弦波の位相が180°異なっている。言い換えると、上向き(+Y方向)の凸が山、下向き(−Y方向)の凸が谷とすると、X方向において各波状部530aの各谷のピークがある位置に、各波状部530bの各山のピークが位置する。
本実施形態では、一つの波状部530aは、位相の異なる2つの波状部530bとそれぞれ複数の点で周期的に接触している。同様に、一つの波状部530bは、位相の異なる2つの波状部530aとそれぞれ複数の点で周期的に接触している。これにより、これらの波状部530a及び波状部530bにより、伸縮性ホットメルト層530の網目状のパターンが形成される。
伸縮性ホットメルトは接着性を有するので、図8に示すように、これらの波状部530a、530bを含む伸縮性ホットメルト層530は、第2基材520及び第1基材510にそれぞれ接着しており、伸縮性ホットメルト層530は第2基材520及び第1基材510を接着する機能を有する。Z方向における波状部530a及び波状部530bの厚みは、0.1〜3mmとすることができる。このように、伸縮性ホットメルト層530は、波状形状を有して第1基材510及び第2基材520の一部のみを接着しており、非接着部があることにより、通気性が向上する。
伸縮性ホットメルト層530の材料としては、上述した伸縮性を有するホットメルト接着剤を用いることができる。
積層体500はさらに、図8に示すように、第1基材510と第2基材520とが溶着した溶着部HSを有する。本実施形態において、各溶着部HSは、第1基材510の溶着部510a及び第2基材520の溶着部520aを有する。各溶着部HSは、図7のように積層体500の主面に対して垂直方向から見て、線状形状を有する。本実施形態では、多数の溶着部HSが、同一線上に互いに離間して、かつ、当該線と同軸に並んで、溶着ラインHSLを形成している。各溶着ラインHSLは、波状部530a,530bの伸びるX方向に伸びている。複数の溶着ラインHSLは、互いにY方向に離間して設けられている。
図7のように、積層体500を上から見て、溶着部HSの線の幅(Y方向)は0.1〜5mmとすることができる。溶着部HSの長さ(X方向)は0.1〜3mmとすることができる。溶着部HS間の間隔(X方向)は10〜100mmとすることができる。溶着ラインHSL間の間隔(Y方向)は、10〜100mmとすることができる。第1基材510及び第2基材520は、伸縮性ホットメルト層530及び溶着部HSのいずれにも接着されない部分を有しているので、通気性が向上する。
本実施形態によれば、伸縮性ホットメルト層530が、互いに同一のX方向に伸び、かつ、Y方向に振動する、多数の波状部530a,530bを有しているので、積層体500に面内における両方向に高い伸び性を付与することができ、かつ、伸びていない状態で積層体500にヒダを生じさせる必要が無く、かつ、強度が十分に維持される積層体500を有する着用物品を提供することができる。特に、本実施形態では、伸縮性ホットメルト層530を、第1基材510及び第2基材520間に全面にべた塗りをする場合に比べて、通気性の向上、皮膚と触れたときに感触が柔らかくごわつきを感じにくい、かゆくなりにくい、炎症を起こしにくいなどの着用時の快適性という効果もある。
(他の変形態様)
上述の第4実施形態の積層体500は、様々な変形態様をとることができる。例えば、溶着ラインHSLは、波状部530a、530bの伸びるX方向以外の方向に伸びていてもよい。例えば、図9に示すように、溶着ラインHSLは、波状部530a、530bの伸びるX方向と垂直なY方向に伸びていてもよい。
上述の第4実施形態の積層体500は、様々な変形態様をとることができる。例えば、溶着ラインHSLは、波状部530a、530bの伸びるX方向以外の方向に伸びていてもよい。例えば、図9に示すように、溶着ラインHSLは、波状部530a、530bの伸びるX方向と垂直なY方向に伸びていてもよい。
また、溶着ラインHSLの形態も適宜変更することができる。例えば、図10の(a)及び(b)に示すように、溶着部HSの長さ及び幅、及び、溶着部HS間の間隔は、適宜変更することができる。
また、図10の(c)に示すように、同一線上に並んだ各溶着部HSの軸方向が、当該線と同軸でなく、傾斜していてもよいし、図10の(d)に示すように、溶着部HSが線状でなく丸形でもよい。
また、上記実施形態では、積層体500が溶着部HSを有しているが、伸縮性ホットメルト層530が第1基材510と第2基材520とを接着しているので、積層体500が溶着部HSを有さなくても実施は可能である。一方、溶着部HSに替えて、伸縮性ホットメルト層530とは別に、第1基材510と第2基材520とを接着する非伸縮性ホットメルト層を設けてもよい。例えば、図11及び図12に、当該変形態様に係る積層体500を示す。
図11は、当該変形態様の積層体500における、第2基材520の一部を取り除いた上面図であり、図12は、図11の積層体500のXII−XII線に沿う断面図である。
本実施形態では、溶着部HSに替えて、円環を連続的に描きながら横に移動することにより形成される、伸びたらせん形状を有する非伸縮性ホットメルト層550を設けている。らせん形状の非伸縮性ホットメルト層550は、非伸縮性ホットメルトをノズルからノズルの軸周りを回転するようにスパイラル線状に吐出すると共に、ノズルに対して基材をノズル軸に対して垂直な方向に移動させることにより、得ることがきる。
非伸縮性ホットメルトの例は、例えば、オレフィン系の樹脂を主成分とするホットメルト、ゴム系の材料を主成分とするホットメルト、湿気硬化型のホットメルト(例えばウレタン系ホットメルト)、紫外線硬化型のホットメルト(例えばアクリレート系ホットメルト)等が挙げられる。これらの非伸縮性ホットメルトは、伸縮性ホットメルトよりも接着性が高い傾向にある。非伸縮性ホットメルト層550の厚みは、0.1〜3mmとすることができる。
本実施形態では、伸縮性ホットメルト層530だけでなく、非伸縮性ホットメルト層550も、第1基材510と第2基材520とを接着している。第1基材510及び第2基材520は、伸縮性ホットメルト層530及び非伸縮性ホットメルト層550のいずれにも接着されない部分を有しているので、通気性が向上する。
非伸縮性ホットメルト層550の形状もらせん形状に限定されず、伸縮性ホットメルト層530のような波形形状でもよい。伸縮性ホットメルト層530と非伸縮性ホットメルト層550とが接触していてもしていなくてもよい。
なお、上述した第4実施形態にかかる積層体及びその変形態様は、さらに様々な変形体態様をとることができる。
例えば、積層体500において、各波状部530aは2つの波状部530bと接触しているが、波状部530b間の間隔を狭くして、各波状部530aが3つ以上の波状部530bと接触してもよいし、波状部530b間の間隔を広くして、各波状部530aが1つのみの波状部530bと接触していてもよい。各波状部530bと、波状部530aとの接触関係も同様である。
また、波状部530aと波状部530bとは、互いに位相が180°異なっている必要は無く、例えば、120°、90°等でもよい。120°の場合には、互いに位相が異なる3つの波状部を有することができ、90°の場合には、互いに位相が異なる4つの波状部を有することができる。いずれにしろ、互いに位相の異なる波状部530a、530b同士が接触することによって、網状になりやすい。
また、波状部530aと波状部530bとが接触していない態様でも、実施は可能である。
また、波状部530a及び波状部530bの振幅及び周波数が同一である必要は無く、互いに異なっていてもよい。また、波状部530a及び波状部530bがそれぞれ正弦波形状である必要は無く、例えば、三角波、のこぎり波、矩形波であってもよい。いずれにしろ、波が伸びる方向に対して垂直な方向に振動する形状であればよい。
また、第1基材510及び第2基材520として、織物などの不織布以外の基材を使用してもよい。このような基材の例は、上述の基材30で例示した物を使用することができる。
(製造方法)
続いて、図7及び図8のような溶着部HSを有する積層体500の製法の一例を図13及び図14を参照して説明する。
続いて、図7及び図8のような溶着部HSを有する積層体500の製法の一例を図13及び図14を参照して説明する。
まず、リール601から第1基材510を引き出し、この第1基材510を、第1基材510の表面に平行なX方向(第1の方向)に搬送する。引き出した第1基材510の表面上に、ノズルユニット700A及びノズルユニット700Bから溶融した伸縮性ホットメルト530mを糸状に供給し、第1基材510の表面に波状部530a、及び波状部530bを形成する。
図14に示すように、ノズルユニット700Aおよびノズルユニット700Bは、溶融液を糸状に吐出する複数のノズル720と、これらのノズルが固定されたアーム710とをそれぞれ有する。各ノズル720は、第1基材510の搬送方向(X方向)と直交するY方向(第2の方向)に離間して各アーム710に配置されている。ノズルユニット700A及び700Bは、第1基材の搬送方向であるX方向と垂直なY方向(図示D)にそれぞれ単振動による往復運動をする。これにより、各アーム710の各ノズル720から吐出される溶融した伸縮性ホットメルト530mにより、図7に示すような波状部530a、530bが形成される。
続いて、図13に戻って、リール602から第2基材520を引き出し、ロール603で方向を変換して、第1基材510と共に、ロール610,611間に供給する。ロール610,611は、各表面に熱溶着をするための加熱部又は超音波付与部を有するロールである。したがって、ロール610,611によるプレスにより、第1基材510と第2基材520とが波状部530a、530bを有する伸縮性ホットメルト層530により接着されると共に、第1基材510及び第2基材520が溶着部HSによりさらに接着される。
続いて、図11及び図12のような非伸縮性ホットメルト層550を有する積層体500の製法の一例を図15を参照して説明する。ここでは、図13との違いについてのみ説明する。
本形態では、リール601から引き出された第1基材510の第2基材520との対向面、または、リール602から引き出された第2基材520の第1基材510との対向面に対して、非伸縮性ホットメルト550mを供給する。第1基材510に非伸縮性ホットメルト550mを供給する場合、ノズルユニット700A、700Bよりも上流側に設けられたノズル800Aを用い、第1基材510に対して伸縮性ホットメルト530mを供給する前に非伸縮性ホットメルト550mを供給してもよく、ノズルユニット700A、700Bよりも下流側に設けられたノズル800Bを用いて、第1基材510に対して伸縮性ホットメルト530mを供給した後に非伸縮性ホットメルト550mを供給してもよい。さらに、第2基材520に非伸縮性ホットメルト550mを供給する場合には、ノズル800Cから上向きに非伸縮性ホットメルト550mを吐出して供給することもできる。ノズルとしては、連続的に円を描くようにホットメルトの溶融液を吐出するノズルが好適に利用できる。これにより、図11及び図12に示すような積層体を得ることができる。
(おむつ)
続いて、このような積層体100、500を含む着用物品の一例として、パンツタイプのおむつを説明する。
続いて、このような積層体100、500を含む着用物品の一例として、パンツタイプのおむつを説明する。
図16の(a)〜(c)は、それぞれ本発明の実施形態にかかるおむつ200である。各おむつ200は、前ウエスト部2、後ウエスト部3、前ウエスト部2及び後ウエスト部3間に位置するクロッチ部4を有する。クロッチ部4の両側には、足を通す穴5がそれぞれ設けられている。前ウエスト部2及び後ウエスト部3は、両側でそれぞれシーム部8により接合されている。クロッチ部4における身体側には、高分子吸収剤などの公知の液体吸収部材15が設けられている。
図16の(a)のおむつ200は、前ウエスト部2、後ウエスト部3、及び、クロッチ部4の構成材料として上述の積層体100又は積層体500を用いている。図16の(b)のおむつ200は、前ウエスト部2、及び、後ウエスト部3に、上述の積層体100又は積層体500を用いている。図16の(c)のおむつ200は、前ウエスト部2及び後ウエスト部3のそれぞれのサイド部2s、3sに上述の積層体100又は積層体500を用いている。
このようなおむつ200によれば、上述の積層体100又は積層体500を用いているので、切れにくくかつ両方向への伸び性に優れる上に、伸びていない状態でヒダも発生しないので、美観を低下させにくく、例えば、絵柄Mなどを、きれいに見せることができる。
本実施形態にかかる積層体100又は積層体500は、パンツタイプのおむつにおいて上記の態様以外の場所に利用しても良い。
例えば、図17に、別態様のパンツタイプのおむつ200の着用時に身体に接する面側から見た展開図を示す。前ウエスト部2、後ウエスト部3、クロッチ部4、及びクロッチ部4内に設けられた液体吸収部材15は、図16の各おむつと同様である。前ウエスト部2からクロッチ部4を通って後ウエスト部3にかけて、クロッチ部4の幅方向の両側にそれぞれ、立体ギャザ40が設けられている。立体ギャザ40は、前ウエスト部2、後ウエスト部3、及びクロッチ部4から、体側に向かって突出するように設けられている。
このようなおむつ200において、例えば、上記の積層体100又は積層体500で立体ギャザ40を形成することができる。また、上記の積層体100又は積層体500で、足を通す穴5の縁50を形成することもできる。
また、上記の積層体100又は積層体500を、パンツタイプでないおむつ、例えば、テープ式のおむつに用いても良い。テープタイプのおむつでは、上述のパンツタイプのおむつと同様の場所に積層体100又は積層体500を用いてもよいが、ファスニングテープの構成材料として用いても良い。例えば、図17に点線で記載されるように、ファスニングテープ60は、本体部61及び固定部材62を有する。本体部61の一端は、おむつ200の前ウエスト部2又は後ウエスト部3のいずれか一方の幅方向の両端部にそれぞれ固定され、本体部61の他端には固定部材62が固定されている。本体部61を上記の積層体100又は積層体500で形成することができる。固定部材62は、例えば、面ファスナー、粘着剤などであることができる。ファスニングテープ60の固定部材62を前ウエスト部2又は後ウエスト部3のいずれか他方の幅方向端部に貼り付けて、おむつ200を体に固定することができる。この際に、ファスニングテープ60の伸縮性が良いと、固定がしやすくなる。
また、上記の積層体は、おむつ以外の着用物品に適用することもできる。例えば、他の着用物品としては、生理用品、マスク、ガウン、キャップ、包帯、バンド、貼付剤、絆創膏等が上げられる。
10…基材、10s…切れ目、10m…ミシン目、20…伸縮材料、30…基材、100、500…積層体、200…おむつ(着用物品)。
Claims (16)
- 第1基材、第2基材、及び、第1基材と第2基材との間に配置され、前記第1基材と第2基材とを接着する伸縮性ホットメルト層とを有する積層体を備え、
前記伸縮性ホットメルト層は、前記積層体をその主面に垂直方向から見て、互いに同一方向に伸びる複数の波状部を有する、着用物品。 - 各前記波状部は、他の前記波状部と接触している、請求項1記載の着用物品。
- 各前記波状部は正弦波形状であり、各波状部は、位相の異なる他の前記波状部と接触している、請求項1又は2記載の着用物品。
- 前記第1基材と前記第2基材とが溶着した溶着部、及び/又は、前記第1基材及び前記第2基材を接着する非伸縮性ホットメルト層を更に備える、請求項1〜3のいずれか1項記載の着用物品。
- 前記第1基材及び前記第2基材は、それぞれ、不織布である、請求項1〜4のいずれか1項記載の着用物品。
- おむつである、請求項1〜5のいずれか一項記載の着用物品。
- 第1基材を前記第1基材の表面に平行な第1の方向に搬送する工程と、
搬送される前記第1基材の前記表面上に溶融した伸縮性ホットメルトを供給する工程と、
供給された溶融した伸縮性ホットメルトで前記第1基材に第2基材を接着して積層体を得る工程と、を備え、
前記溶融した伸縮性ホットメルトを供給する工程は、前記第1基材の表面に平行、かつ、前記第1の方向と垂直な第2の方向に互いに離間して配置された複数のノズルから、前記表面に対して溶融した前記伸縮性ホットメルトを供給すること、及び、前記供給の際に前記複数のノズルを前記第2の方向に往復運動させること、を含む、着用物品の製造方法。 - 前記往復運動は単振動である、請求項7に記載の方法。
- 前記接着する工程は、前記第1基材及び前記第2基材を熱溶着すること、又は、前記第1基材及び前記第2基材を非伸縮性ホットメルトで接着すること、をさらに含む、請求項7又は8に記載の方法。
- 基材と、前記基材に重ねられた伸縮材料と、を有する積層体を備え、前記基材は複数の切れ目を有し、
前記基材は、繊維が一方向に配向した不織布であり、前記複数の切れ目が伸びる方向は、前記不織布の繊維の配向の方向と実質的に直交する方向のみである、着用物品。 - 前記切れ目の長さは10mm〜50mmである、請求項10記載の着用物品。
- 前記切れ目は複数の直線上にそれぞれ配置されて、互いに平行に伸びる複数のミシン目を形成している請求項10又は11記載の着用物品。
- 前記ミシン目の切れ目間の長さは5〜20mmである、請求項12記載の着用物品。
- 前記伸縮材料は伸縮性ホットメルトであり、前記基材と前記伸縮材料とが直接接触している、請求項10〜13のいずれか一項記載の着用物品。
- 前記積層体は、前記伸縮材料の上にさらに別の基材を有する、請求項10〜14のいずれか一項記載の着用物品。
- おむつである、請求項10〜15のいずれか一項記載の着用物品。
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