JPH10282641A - 段ボール板紙印刷用フレキソ樹脂印刷版 - Google Patents

段ボール板紙印刷用フレキソ樹脂印刷版

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JPH10282641A
JPH10282641A JP12140497A JP12140497A JPH10282641A JP H10282641 A JPH10282641 A JP H10282641A JP 12140497 A JP12140497 A JP 12140497A JP 12140497 A JP12140497 A JP 12140497A JP H10282641 A JPH10282641 A JP H10282641A
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JP
Japan
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printing
plate
photosensitive resin
printing plate
photosensitive
Prior art date
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Pending
Application number
JP12140497A
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English (en)
Inventor
Masanori Maruno
正徳 丸野
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Nihon Denshi Seiki Co Ltd
Original Assignee
Nihon Denshi Seiki Co Ltd
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Publication date
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  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 段ボール板紙印刷において、軽量で、インキ
による底づきが発生しない感光性フレキソ刷版を提供す
ること。 【解決手段】 支持体としてマット化加工を施したフイ
ルムを使用し、支持体と感光性樹脂組成物の接着力を支
持体表面粗さに起因する投錨効果に依存せしめ、露光
後、フロアー部の樹脂組成物除去が容易で、かつ支持体
と樹脂組成物の界面に加わる外力に耐え、最終的には後
露光による感光接着効果により接着力をフレキソ印刷版
に要求されるレベルまで高める。不用部位のフロアーを
切除することによってインキによる底づきが防止できる
と同時に軽量化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感光性フレキソ印刷版、
とりわけ段ボール印刷の印刷に際して底づき発生の危険
性が少なく、かつ刷版の軽量化への期待を満足させるフ
レキソ印刷版に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、物流システムの様変わり、商品の
外箱を広告の手段に利用するなど、段ボール箱の需要が
増えてきており、印刷の高品位化や、印刷物製作のスピ
ードアップが望まれるようになってきている。
【0003】従来の段ボール板紙の印刷では、手彫りゴ
ム版や鋳型ゴム版が用いられていた。手彫りゴム版はゴ
ム板に印刀で、文字や図柄を彫刻し、印刷に使用した。
仕上がりは彫刻作業者の技量しだいで、しかも製作に時
間がかかった。その改良方法として、写真製版法によっ
て、金属あるいは樹脂凸版をつくり、それらから母型を
おこし、次いで未加硫ゴム板と合わせて加熱加圧し、複
製版を製作する、鋳型ゴム版が実用化された。このもの
は手彫りゴム版に比べて、文字や図柄の再現性はよい
が、工程が多いので、多数の複版を製作しないと採算が
とれない。すなわち経済性が今一つ満足できなかった。
【0004】感光性樹脂フレキソ版は、手彫りゴム版お
よび鋳型ゴム版の問題点を解消するものとして、フレキ
ソ印刷版の主流になりつつある。感光性樹脂フレキソ版
は、熱可塑性エラストマー、アクリルモノマー、光重合
開始剤を必須成分とする感光性樹脂組成物を用いるもの
であって、ゴム、弾性が付与されており、写真製版すな
わちネガフイルムと版材を密着させ製版、溶出すること
により、印刷適性の優れたゴム弾性のある刷版が製作で
きる。
【0005】感光性樹脂フレキソ版材は、被印刷物がプ
ラスチックフイルム、ミルクカートン、ラベル、壁紙、
包装紙、ショッピングバッグなど、平面性の高い場合は
問題なく印刷できるが、段ボール板紙の場合は、表面の
高低に沿って印刷インキを付けなければならない。その
ためには、ゴム弾性を保持しつつ版材の硬度を下げる
か、あるいは版厚を厚くする方法が講じられているが、
表面の高低が大きい場合は吸収しきれずに、底づきすな
わち本来インキが付着してはいけない部分にインキが薄
く付着することがある。底づき防止は、印刷物の品質安
定化のために解決しなければならない重要な課題であ
る。さらに、版材が厚版であるため、版が重くなり、印
刷スピードを上げにくいことも無視できない。
【0006】感光性樹脂フレキソ刷版は、感光性樹脂層
と支持体から構成されている。このうち、感光性樹脂層
は画線部(レリーフともいう)とその下部にある非画線
部(フロアーともいう)から構成されている。印刷時の
底づきを防止するには、支持体面からレリーフ表面まで
の立ち上がり角度を大きくすればよい。そのためには、
レリーフ部の極く周辺のみを残して、余分のフロアーを
取り除けばよい。また、余分のフロアーを取り除くこと
によって、版の軽量化が達成できる。版が重いと印刷機
に余分な負担がかかり、印刷スピードを上げにくく、か
つ印刷品質もよくないとの問題点も解決できる。
【0007】レリーフ部の極く周辺のみを残して、フロ
アーを取り除く方法は、各社で検討され、すでに商品化
されている。たとえば、(1)マット化加工されていな
いポリエステルフイルムと感光性樹脂層から構成された
版材を露光し、次いで画線部を取り巻く非画線部を印刀
を用いて切除した後、非画線部を溶出する。溶出後、支
持体フイルムとフロアー樹脂層の境界面へ接着剤を塗布
し、接着強度を高める方法、あるいは(2)マット化加
工されていないポリエステルフイルムと感光性樹脂層の
中間にたとえば、ポリウレタン接着層を設けて、印刀に
よる切除、および溶出後の接着剤シーリング工程を省略
する方法などが公知である。(1)の方法では、溶出後
に境界面へ接着剤を塗布する手間、均一に塗布する技
術、接着剤の溶剤が蒸発するまで待たなければならない
こと、(2)では境界面の接着力が強すぎると、画線部
を取り巻く非画線部を切除し難いなど、実用上問題点が
多い。刃物は、手彫りゴム版彫刻用の印刀、予め先端が
加熱されたナイフ、ヒートカッター、小型電気はんだこ
てが適宜使用できる。切除作業の効率化には、予め先端
が加熱された刃物が適している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、レリーフ部
の極く周辺のみを残して、フロアーを取り除く方法につ
いて、従来技術の問題点を解決すべく鋭意研究したもの
であって、下記の技術課題、すなわち支持体と感光性樹
脂層間の接着力は、(1)刃物による切除が容易で、し
かも切り口に僅かな剥離も生じない程度の接着力を有す
ること、(2)溶出直後に、刃物による切り口に剥離が
僅かでも認められない程度の接着力を有すること、
(3)後露光、および乾燥後に接着力を著しく向上させ
ることができるとの三つの課題を解決しようとするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、感光性樹脂組
成物を溶融混練し、マット化加工を施した支持体フイル
ム上にて成形することによって、接着性向上のための中
間層を介在させなくても、製版時の加えられる外力に耐
え、最終的には後露光によって、界面での感光接着が起
こり接着力が印刷版に要求されるレベルまで高めること
が可能になり、課題が解決できる。
【0010】製版時に版面に加わる外力すなわち、刃物
による切除時に加わるせん断力に耐え、さらには溶出時
のブラッシの回転あるいは揺動、溶剤の毛管作用による
界面への侵入に耐える接着力は、マット化加工面の投錨
効果によるものと考えられる。接着力は粗面化の方式、
粗面の粗さ、深さが微妙に影響する。マット化加工は、
サンドブラスト、化学研磨、ボール研磨、ブラシ研磨な
どによることができる。微粒子コーティング法も可能で
ある。これらのうちで、サンドブラスト法で、中心線表
面粗さが3〜20μmの範囲が適しており、5〜10μ
mが好適である。
【0011】
【発明の実施の形態】感光性樹脂組成物はフレキソ刷版
用に開発された公知の組成物が使用可能である。感光性
樹脂組成物は製版後の硬度がショアーA表示で、30〜
50度のものが適しているが、とくに35度近辺のもの
が望ましい。
【0012】支持体ポリエステルフイルムは実用上膜厚
100〜250μmが使用できる。
【0013】感光性フレキソ版材は実施例1に示すよう
に公知の方法すなわち、押し出し成形機を用い、上部シ
ート(スリップコーティングをしたポリエステルフイル
ム)と支持体フイルムの中間に混練溶融した感光性樹脂
組成物を予め間隙を調整したダイスから押し出すことに
よって製作することができる。
【0014】製版工程は、上記版材の上部シートを取り
除き、ネガフイルムを版面上に置き、所定時間露光す
る。露光にあたっては市販のフレキソ版材露光装置を用
いることができる。
【0015】露光後、予め先端を加熱したナイフで画線
潜像の周囲5〜10mmのところを支持体面まで切り下
げる。樹脂層は熱によって軟化し、容易に取り除くこと
ができる。加熱ナイフの種類は特定しない。小型はんだ
こてを使用してもよい。次いで、市販の溶出装置を用い
て非画線部(フロアー部)の樹脂を溶出除去する。熱風
乾燥装置(80℃)中で溶剤を除去する。再度、露光装
置に入れて後露光をかける。後露光によって、未反応モ
ノマーの光硬化と、支持体との感光接着が起こり、接着
力が著しく向上する。
【0016】
【実施例】以下の実施例によって本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらに限定されない。
【0017】実施例1 クレイトンD1118P[シェル社製、ポリスチレン−
ポリブタヂェン−ポリスチレンブロック共重合体(スチ
レン30%.ポリブタヂェン70%)]60部、1,2
−ポリブタヂェン[日本曹達社製、ニッソーPB100
0(平均分子量1000)]10部、ヘキサンジオール
ジアクリレート5部、ヘキサンジオールジメタクリレー
ト3部、ベンゾインイソプロピルアルコール0.1部を
ニーダ(110℃)で、混練した。得られた感光性樹脂
組成物を、バレル温度が80℃に保たれた単軸押し出し
成形機にかけ、予めダイス隙間が調整されたダイスから
押し出した。ダイス出口で、溶融状態のシート状感光性
樹脂組成物を、予めスリップコート層(ポリアミド樹
脂)を塗工したカバーフイルムとサンドブラスト法でマ
ット化加工したポリエステルフイルム(厚さ100μ
m、中心線表面粗さ7μm)で挟み、版厚設定のしてあ
る成形ロール間を通した後、冷却ロール間隙を通し、感
光性樹脂フレキソ版材を製作した。
【0018】実施例2 実施例1で製作した版厚7mmの感光性樹脂フレキソ版
材を、ネガフイルムを通して10分間露光[日本電子精
機社製,JE−AO−SH]する。露光後、予め先端を
加熱したヒートカッターで、画線潜像の周囲約5〜10
mmのところを支持体面まで切り下げる。樹脂層は熱に
よって軟化し、容易に取り除くことができる。加熱ナイ
フの種類は特定しない。小型はんだこてを使用してもよ
い。次いで、溶出装置[日本電子精機社製,JW−A
2]を用いて非画線部の樹脂を溶出除去する。熱風乾燥
装置(80℃)に入れ、残存する溶剤を除去する。得ら
れたフレキソ版は汎用のフレキソ印刷機にかけて段ボー
ル板紙を印刷することができる。底づきの発生していな
い印刷物が得られる。
【0019】
【発明の効果】感光性フレキソ刷版のフロアー部の樹脂
組成物を除去し、印刷レリーフ面を支持体面から立ち上
がらせることにより、段ボール板紙の印刷でインキによ
る底づきの防止と版の軽量化ができる。支持体としてマ
ット化加工を施したフイルムを使用することによって、
フロアー部の樹脂組成物除去が容易で、かつ支持体と樹
脂組成物の界面に加わる外力に耐え、最終的には後露光
による感光接着により接着力を印刷版に要求されるレベ
ルまで高めることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光性樹脂組成物を溶融混練し、マット
    化加工を施した支持体フイルム上にて成形することを特
    徴とする感光性フレキソ印刷用樹脂版材の製法。
  2. 【請求項2】 感光性樹脂組成物を溶融混練し、マット
    化加工を施した支持体フイルム上にて成形することを特
    徴とするマット化加工を施した支持体フイルムと、感光
    性樹脂組成物層からなる感光性フレキソ印刷用樹脂版
    材。
  3. 【請求項3】 支持体フイルムの粗面が中心線表面粗さ
    3〜20μmである請求項2記載のフレキソ印刷用樹脂
    版材。
  4. 【請求項4】 請求項2および請求項3記載のフレキソ
    印刷用樹脂版材を、ネガフイルムを通して露光し、次い
    で画線部周辺の余分な非画線部の感光性樹脂層を、刃物
    を用いて切除した後、溶剤で溶出することを特徴とする
    フレキソ印刷版を製作する方法。
JP12140497A 1997-04-03 1997-04-03 段ボール板紙印刷用フレキソ樹脂印刷版 Pending JPH10282641A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104749876A (zh) * 2013-12-31 2015-07-01 罗门哈斯电子材料有限公司 共聚物制剂、其制造方法以及包括其的产品
JP2024033330A (ja) * 2022-08-30 2024-03-13 日本電子精機株式会社 フレキソ版とその製造方法とヒートカット装置

Cited By (3)

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CN104749876A (zh) * 2013-12-31 2015-07-01 罗门哈斯电子材料有限公司 共聚物制剂、其制造方法以及包括其的产品
CN104749876B (zh) * 2013-12-31 2020-11-24 罗门哈斯电子材料有限公司 共聚物制剂、其制造方法以及包括其的产品
JP2024033330A (ja) * 2022-08-30 2024-03-13 日本電子精機株式会社 フレキソ版とその製造方法とヒートカット装置

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