JPH081898A - 化粧板用賦型フィルムおよびその製造方法 - Google Patents

化粧板用賦型フィルムおよびその製造方法

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JPH081898A
JPH081898A JP16447294A JP16447294A JPH081898A JP H081898 A JPH081898 A JP H081898A JP 16447294 A JP16447294 A JP 16447294A JP 16447294 A JP16447294 A JP 16447294A JP H081898 A JPH081898 A JP H081898A
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JP
Japan
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film
decorative
addition type
type silicone
silicone resin
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Pending
Application number
JP16447294A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayasu Yoshimura
昌恭 吉村
Tsukasa Hayakawa
典 早川
Hitoshi Suzuki
仁 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乾燥時の目痩せが少なく、且つ、インキ盛り
厚を上げることが可能な化粧板用賦型フィルムを提供す
る。 【構成】 化粧板用基材の上面に設けたポリエステル樹
脂層の表面にエンボスを施すための化粧板用賦型フィル
ムであって、熱可塑性フィルムの表面に印刷方法により
液状付加型シリコン樹脂を用いて木目柄等のインキ層を
設けたもので、該液状付加型シリコン樹脂は硬化後の伸
縮度が200%以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、凹凸模様を表面に有す
るポリエステル化粧板のフィルム法による製造に用いる
賦型フィルム(以下エンボスフィルムと称する)に関す
るものであり、詳しくは天然木の導管部の凹凸形状を出
来るだけ再現した化粧板を製造することを可能とするエ
ンボスフィルムおよびその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】凹凸模様を表面に有するポリエステル化
粧板の製造方法としては、熱可塑性フィルムの表面にシ
ルクスクリーン印刷などの公知の印刷方法を利用して木
目柄を印刷したエンボスフィルムを作製し、このエンボ
スフィルムに印刷されたインキ層の盛り厚によってポリ
エステル樹脂層に導管エンボスを施す方法や、突き板を
組み合わせた原稿からその表面形状を透明シリコーンに
移してエンボスフィルムを作製し(実用新案登録第16
35174号)、このエンボスフィルムを用いてポリエ
ステル樹脂層にエンボスを施す方法などが従来知られて
いる。
【0003】コスト的な面から考えると化粧板サイズの
木目柄を容易に作製でき、しかも大量生産が可能な上記
の前者の印刷を利用したエンボスフィルムの製造方法が
有利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この印刷を
利用したエンボスフィルムの製造方法の場合、現在フィ
ルム基材としては上述のように熱可塑性フィルムが利用
されるが、コスト的にはセロファンやビニロンなどが利
用される。極性の高いこれらのフィルムの印刷インキと
しては同様に極性の高い水性の樹脂がインキ密着の点で
有利である。
【0005】しかし、この水性樹脂は固形分の比率を高
めることができにくいために、印刷時の乾燥工程で水分
蒸発による目痩せ(凹凸が小さくなる)が生じ、導管エ
ンボス部の迫力が無くなってしまうという欠点があっ
た。そのため、上述のシリコーンエンボスフィルムの意
匠と比較するとどうしても見劣りしていた。
【0006】また、エンボスが施された化粧板の導管部
に不透明インキなどでワイピングを行う際に少なくとも
50〜100μmの深さのエンボスが必要であるが、深
いエンボスを出すため、上記熱可塑性フィルム上に水性
樹脂をのせすぎると乾燥不良となり、また固形分を多く
すると粘度が高すぎるため柄欠けの原因となることから
不良が多く、生産が不安定であった。結局、従来は、乾
燥限界まで水分を多くし、エンボスの深さを犠牲にする
ことが多かった。
【0007】本発明は上記従来の問題に鑑み為されたも
のであり、その目的とするところは、乾燥時の目痩せが
少なく、且つ、インキ盛り厚を上げることが可能な化粧
板用エンボスフィルムおよびその製造方法を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の化粧板用エンボスフィルムは、化粧板用基
材の上面に設けたポリエステル樹脂層の表面にエンボス
を施すための化粧板用エンボスフィルムにおいて、熱可
塑性フィルムの表面に印刷方法により液状付加型シリコ
ン樹脂を用いて木目柄等のインキ層を設けてなることを
特徴としている。
【0009】また、本発明の化粧板用エンボスフィルム
の製造方法は、化粧板用基材の上面に設けたポリエステ
ル樹脂層の表面にエンボスを施すための化粧板用エンボ
スフィルムであって、熱可塑性フィルムの表面に印刷方
法を利用して木目柄等のインキ層を形成することによる
エンボスフィルムの製造方法において、使用する印刷イ
ンキとして液状付加型シリコン樹脂を用いることを特徴
としている。
【0010】また、本発明は、上記液状付加型シリコン
樹脂が、硬化後の伸縮度が200%以上であることを特
徴としている。
【0011】以下、本発明の構成について詳しく説明す
る。
【0012】本発明に係るエンボスフィルムは、熱可塑
性フィルムの表面に印刷方法を利用して木目柄等のイン
キ層を形成するもので、その際に使用する印刷インキと
して液状付加型シリコン樹脂を用いることを特徴とする
ものである。
【0013】本発明に使用する上記液状付加型シリコン
樹脂は、 熱可塑性フィルムとの密着性が従来の水性樹脂と少な
くとも同レベルであること、 樹脂の盛り厚を上げた場合にも乾燥性の点で問題がな
いこと、 が要求される。
【0014】そのためには、上記液状付加型シリコン樹
脂は、熱可塑性フィルムの安全な熱処理温度範囲(一般
的には100〜130℃)での加熱乾燥により硬化する
ものであり、且つ硬化後の伸縮度が200%以上である
ことが望ましい。硬化後の伸縮度が200%以上であれ
ば、乾燥時の熱可塑性フィルムの伸縮に追随でき、イン
キ密着性が損なわれない。これに対し、硬化後の伸縮度
が200%未満であると、例えばビニロンの様な熱によ
る伸縮が比較的大きな熱可塑性フィルムを使用した場
合、乾燥後のインキの密着不良が起こり易くなるという
問題が生じる。
【0015】液状付加型シリコン樹脂の硬化後の伸縮度
に関係する要素としては、重合度および架橋密度の2つ
がある。すなわち、重合度が高く、架橋密度が大きいも
のほど硬化後の伸縮度の大きいものが得られる。液状付
加型シリコン樹脂の重合度を高める方法としては、例え
ば硬化触媒として白金触媒を用いる方法がある。また、
液状付加型シリコン樹脂の架橋密度を上げる方法として
は、例えば架橋剤のSiH基を主剤のオルガノポリシロ
キサンに対して1.5当量以上となるようにしたり、或
いはオルガノポリシロキサンの側鎖にもビニル基を導入
する方法がある。このようにして、重合度を高める、ま
たは、架橋密度を上げる、あるいは、重合度を高め且つ
架橋密度を上げることにより、硬化後の伸縮度が200
%以上であるような液状付加型シリコン樹脂が得られ
る。
【0016】また、上記液状付加型シリコン樹脂は、1
00〜130℃の温度範囲で30〜100秒程度の熱処
理により完全に硬化し、インキ盛り厚を上げても乾燥性
の問題はない。
【0017】上記液状付加型シリコン樹脂は、適宜必要
な添加剤等を添加し、印刷適性を考慮して適当な粘度に
仕上げたペースト状態のものを印刷インキとして用い
る。
【0018】このような液状付加型シリコン樹脂を用い
て熱可塑性フィルムの表面に印刷する方法としては、シ
ルクスクリーン印刷、グラビア印刷、凸版印刷等の公知
の印刷方法を利用できるが、インキ盛り厚を上げること
が容易に可能なシルクスクリーン印刷が特に好適であ
る。
【0019】本発明に使用する熱可塑性フィルムは特に
限定されない。前述の如く、コスト面等の理由で一般に
はビニロンなどが多く利用される。上記液状付加型シリ
コン樹脂は、熱可塑性フィルムの種類にかかわらず、イ
ンキ密着性が良好である。
【0020】本発明の化粧板用エンボスフィルムは、熱
可塑性フィルムの表面に液状付加型シリコン樹脂を用い
て木目柄等を印刷する事により形成される。このエンボ
スフィルムを化粧板用基材上に設けたポリエステル樹脂
層の表面に密着させて貼り合わせ、エンボスフィルムに
印刷されたインキ層の盛り厚によってポリエステル樹脂
層の表面に導管エンボスを施し、最後にエンボスフィル
ムを剥離することによって、天然木の導管部の凹凸形状
を表面に有するポリエステル化粧板が出来上がる。
【0021】
【作用】本発明によると、熱可塑性フィルムの表面に液
状付加型シリコン樹脂を用いて印刷により木目柄等のイ
ンキ層を形成するため、従来の水性樹脂と違い目痩せの
程度が小さくインキの盛り厚を上げることが可能にな
り、ポリエステル樹脂層の表面により深い導管エンボス
を施すことが可能なエンボスフィルムが得られる。
【0022】また、液状付加型シリコン樹脂は乾燥性が
良好であるため、従来の水性樹脂のように乾燥性の悪さ
の問題からエンボスの深さを犠牲にする必要がなくな
り、太い導管を持つ柄に対しても安定したエンボスフィ
ルムが得られる。
【0023】また、液状付加型シリコン樹脂は硬化後の
伸縮度が200%以上であることにより、熱可塑性フィ
ルムの種類にかかわらずインキ乾燥時の熱可塑性フィル
ムの伸縮に追随でき、インキ密着性が良好である。
【0024】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明する。
【0025】厚さ25μmのビニロンフィルムの片面
に、液状付加型シリコン樹脂(東芝シリコーン(株)製
TSE3360)を用いて版線150線のシルクスク
リーン版でスクリーン印刷法により木目柄を印刷した。
そして、フィルム表面温度が100〜130℃になるよ
うに調節した温風で30〜100秒程度乾燥することに
よりエンボスフィルムを作製した。作製したエンボスフ
ィルムはインキの盛り厚が80μmであった。
【0026】次に、このようにして作製したエンボスフ
ィルムを使用してポリエステル化粧板を製造した。すな
わち、絵柄層を有するMDF等の基材上に不飽和ポリエ
ステル樹脂を塗布し、その表面に上記エンボスフィルム
を貼り合わせて賦型し、熱等によりポリエステル樹脂を
硬化せしめ、エンボスフィルムを剥離することによりポ
リエステル化粧板を製造した。
【0027】そして、同一のエンボスフィルムを用いて
このような化粧板のエンボス加工を20枚以上行った
が、エンボスフィルムのインキ剥離は見られず、本発明
のエンボスフィルムは実用上全く問題のないレベルであ
った。
【0028】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のエ
ンボスフィルムは、熱可塑性フィルムの表面に液状付加
型シリコン樹脂を用いて印刷により木目柄等のインキ層
を形成することにより得られるため、従来の水性樹脂と
違い目痩せの程度が小さくインキの盛り厚を上げること
が可能になり、ポリエステル樹脂層の表面に深い導管エ
ンボスを施すことが出来るという優れた効果を奏する。
【0029】また、本発明に使用する液状付加型シリコ
ン樹脂は、乾燥性が良好であるため、従来の水性樹脂の
ように乾燥性の悪さの問題からエンボスの深さを犠牲に
する必要が全くなくなり、太い導管を持つ柄に対しても
安定したエンボスフィルムが得られる。
【0030】さらに、本発明に使用する液状付加型シリ
コン樹脂は、硬化後の伸縮度が200%以上であること
により、熱可塑性フィルムの種類にかかわらずインキ乾
燥時の熱可塑性フィルムの伸縮に追随できるので、イン
キ密着性が良好であり、安定したポリエステル化粧板の
製造が行える。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B44C 3/02 A B44F 9/02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化粧板用基材の上面に設けたポリエステ
    ル樹脂層の表面にエンボスを施すための化粧板用賦型フ
    ィルムにおいて、熱可塑性フィルムの表面に印刷方法に
    より液状付加型シリコン樹脂を用いて木目柄等のインキ
    層を設けてなることを特徴とする化粧板用賦型フィル
    ム。
  2. 【請求項2】 前記液状付加型シリコン樹脂は、硬化後
    の伸縮度が200%以上であることを特徴とする請求項
    1記載の化粧板用賦型フィルム。
  3. 【請求項3】 化粧板用基材の上面に設けたポリエステ
    ル樹脂層の表面にエンボスを施すための化粧板用賦型フ
    ィルムであって、熱可塑性フィルムの表面に印刷方法を
    利用して木目柄等のインキ層を形成することによる賦型
    フィルムの製造方法において、使用する印刷インキとし
    て液状付加型シリコン樹脂を用いることを特徴とする化
    粧板用賦型フィルムの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記液状付加型シリコン樹脂は、硬化後
    の伸縮度が200%以上であることを特徴とする請求項
    3記載の化粧板用賦型フィルムの製造方法。
JP16447294A 1994-06-23 1994-06-23 化粧板用賦型フィルムおよびその製造方法 Pending JPH081898A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010052430A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Xerox Corp 偽造防止印刷文書を作成するシステム
ES2392405A1 (es) * 2011-05-27 2012-12-10 Jesús Francisco Barberán Latorre Panel con recubrimiento termoplástico traslúcido.

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010052430A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Xerox Corp 偽造防止印刷文書を作成するシステム
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