JPH10282099A - 自動分析装置 - Google Patents

自動分析装置

Info

Publication number
JPH10282099A
JPH10282099A JP9184497A JP9184497A JPH10282099A JP H10282099 A JPH10282099 A JP H10282099A JP 9184497 A JP9184497 A JP 9184497A JP 9184497 A JP9184497 A JP 9184497A JP H10282099 A JPH10282099 A JP H10282099A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reagent
prozone
measurement
data
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9184497A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomonori Mimura
智憲 三村
Kazumitsu Kawase
一光 川瀬
Taku Sakazume
卓 坂詰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP9184497A priority Critical patent/JPH10282099A/ja
Publication of JPH10282099A publication Critical patent/JPH10282099A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、被検免疫成分を含む試料が抗原抗体
複合物を形成する際のプロゾーンの影響の有無を簡単に
チェックできる自動分析装置を提供する。 【解決手段】免疫成分の分析項目毎に、測定可能時間内
の2つの測定区間を画面を介して入力する。反応容器6
内の反応液の光学的測定に伴って2つの測定区間の測定
データを比較してプロゾーン現象の影響の有無を判定す
る。試薬のロット番号が変化したときに、プロゾーンチ
ェックの判定条件を変更するように画面にメッセージが
出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動分析装置に係
り、特に生体試料に含まれる分析項目を抗原抗体反応を
利用して分析測定するに好適な自動分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】血液等の生体試料に関し臨床検査では抗
原や抗体からなる免疫成分を分析測定する。免疫成分の
検査は、一般に抗原抗体反応を利用するが、具体的測定
方法は多種類ある。
【0003】免疫比濁法やラテックス凝集法により免疫
成分を分析する場合は、溶液内で抗原抗体反応を生ぜし
め反応液中に抗原抗体複合物を形成し、その反応液を光
学的に測定して試料中に含有される免疫成分濃度を求め
る。“石川,河合,宮井編,酵素免疫測定法(第2
版),第13〜16頁(1982年)”に記載されてい
るように、抗原抗体反応では反応する因子の量的関係が
問題である。すなわち、最適比より抗原が過剰でも、あ
るいは抗体が過剰でも反応の起こり方が遅くなる。試料
中の抗体を、それに特異的に反応する抗原を含む試薬と
反応させた場合、被検抗体の量に対して抗原の量が大過
剰であれば抗原抗体複合物の生成量は被検抗体の量に比
例し、適正な測定結果が得られる。しかしながら、被検
抗体の濃度が高くなり抗原の量とほぼ拮抗すると抗原抗
体複合物の生成量に比例関係がなくなり、さらに、被検
抗体の量が抗原に対して大過剰になると抗原抗体複合物
の生成量が減少する。したがって、試料中の被検抗体又
は被検抗原が高濃度である場合に測定値が低濃度となり
誤った測定結果をもたらす。このような現象をプロゾー
ン現象と称する。
【0004】特公平5−54067号公報は、抗原抗体複合物
の形成反応を利用する分析方法において、抗原抗体反応
の第1反応液を一度測定した後、被検抗体と同じ物質を
含むプロゾーンチェック用液を第1反応液に追加添加
し、生成された第2反応液のレートアッセイ測定値を求
めることにより、第1反応液に関するプロゾーン現象の
影響の有無をチェックすることを記載している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した特公平5−540
67号公報によるプロゾーンの有無のチェック方法では、
被検抗体を多量に含む試薬を準備しなければならないと
いう問題がある。
【0006】被検免疫成分と特異的に反応する試薬との
間の複合物生成反応の起こり方は分析項目によって相違
し、また、同じ分析項目用の試薬を用いても、複合物生
成反応の程度が試薬のロット番号によって相違するとい
う問題がある。
【0007】本発明の目的は、試料の抗原抗体反応にお
けるプロゾーン現象の影響の有無を、チェック用液を添
加することなしにきめ細かくチェックできる自動分析装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの概念は、
免疫成分を測定すべき試料と該免疫成分に特異的に反応
し得る試薬とを混合して反応容器内で抗原抗体反応を生
ぜしめ、抗原抗体複合物を含む反応液を光学的に測定す
る自動分析装置において、測定可能な複数の免疫成分の
分析項目毎に、同一反応液に関する測定可能時間内の2
つの測定区間の入力欄を画面表示する画面表示装置と、
その2つの測定区間が入力された判定条件を分析項目毎
に記憶する記憶部と、反応液の光学的測定に伴って上記
2つの区間の測定データを比較し当該反応液におけるプ
ロゾーン現象の影響の有無を判定する判定装置と、プロ
ゾーン現象の影響ありと判定された試料の測定結果の出
力データに警告表示を付す測定結果出力装置と、を備え
たことを特徴とする。
【0009】本発明の望ましい実施例では、試薬を収容
する試薬ボトルには試薬のロット番号に対応する識別情
報が表示されており、試薬ボトルの設置に伴って識別情
報を読み取る識別情報読取装置を備え、読み取られた試
薬のロット番号が先に記憶されているロット番号と違っ
たときにプロゾーン判定のための判定条件を変更するこ
とを要求する制御装置を備える。さらに、2つの測定区
間の入力欄を有する画面は、プロゾーンの判定基準値の
入力欄を有しており、判定装置は入力された判定基準値
に基づいてプロゾーンの影響を判定する。
【0010】また、本発明は、反応液の反応過程に対す
る2つの測定区間のデータ及びプロゾーンの判定基準値
のデータが表示された試薬ボトルが設置される試薬設置
部と、試薬ボトルからデータ読取装置によって読み取ら
れた各データを分析項目に対応づけて記憶する記憶部
と、反応液の光学的測定に伴って2つの測定区間の測定
データを比較し当該試料におけるプロゾーン現象の影響
の有無を判定する判定装置と、プロゾーン現象の影響あ
りと判定された試料の測定結果の出力データに警告情報
を付す測定結果出力装置と、を備えたことを特徴とする
という概念を含む。
【0011】2つの測定区間の入力画面を用いる例にお
いては、試薬を収容する試薬ボトルにプロゾーンの判定
基準値に対応する識別データを表示しておき、試薬ボト
ルの設置に伴って上記識別データを読み取る識別データ
読取装置を備え、読み取られた判定基準値に基づいて判
定装置がプロゾーンの影響の有無を判定するように構成
してもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を適用した自動分
析装置の概略構成を示す図である。図1において、血液
の如き生体試料を収容した検体容器1は、移動可能なラ
ック2上に複数本例えば5本保持されている。ラック2
は、図示しない搬送ライン上を移動して分析装置のサン
プリング位置に位置づけられる。制御装置としてのコン
ピュータ3は、インターフェイス4を介して分析装置内
の各機構部の動作を制御すると共に、各種の演算および
プロゾーン現象の影響の有無の判定などを行う。
【0013】反応ディスク10は、反応ラインを形成す
る反応容器6の列及び反応容器を37℃の一定温度に維
持するための反応槽9を有している。第1試薬用の試薬
ディスク26A及び第2試薬用の試薬ディスク26B
は、各分析項目に対応する試薬が収容された試薬ボトル
12A,12Bを保持する。各試薬ボトル12A,12
Bの外壁には、識別記号例えばバーコードにより分析項
目名,試薬名,製造年月日,製造ロット番号などの識別
情報が表示されたラベルが貼付けされており、試薬ボト
ル12A,12Bが試薬ディスク26A,26Bに設置
されたときに、識別情報読取装置としてのバーコードリ
ーダ23A,23Bによって情報が読み取られ、メモリ
25に記憶される。メモリ25は、各分析項目に対応す
る分析パラメータ、多波長光度計15によって測定され
た各反応液の反応過程における複数の吸光度値、免疫成
分の抗原抗体反応に関する各分析項目毎のプロゾーンの
チェックのための測定区間、プロゾーンの影響の有無の
判定基準、その判定のための計算方法、各試料の分析結
果等を記憶する。
【0014】検査室に患者検体が受け付けられると、検
体が入った検体容器1はラック2に保持された状態で分
析装置に設置される。図1の自動分析装置32項目の分
析項目を分析可能であり、その内の10項目は免疫成分
の分析項目である。受け付けられた検体に必要な分析項
目や分析条件は、画面表示装置としてのCRTに分析条
件入力画面を呼び出して、キーボード21から各検体の
ための分析条件が入力される。各機構部の動作プログラ
ムは、フロッピーディスク24に記憶されている。
【0015】各免疫成分の分析項目の分析条件を設定す
る際に、操作者は設定用画面をメモリ25からCRT1
8の画面上に呼び出す。呼び出された画面には、各分析
項目に対応して抗原抗体反応の反応過程におけるプロゾ
ーンチェックのための2つの測定区間に関し、反応開始
からの時間又は測光ポイント番号で、各区間の始まりと
終りを入力するための入力欄が含まれている。また、同
じ設定用画面には、プロゾーンの影響の有無を分析項目
に応じて判定するための基準値を入力し得る入力欄が含
まれている。さらに、その設定用画面には、プロゾーン
チェックのための計算式を選択する選択欄が含まれてい
る。操作者が、キーボード21を操作し設定用画面に所
望のデータを入力すると、それらの情報は各分析項目に
対応づけられてメモリ25に記憶される。
【0016】分析条件の設定後に、ラック2の移動が開
始され、ラック2がサンプリング位置に位置づけられる
と、試料分注機構5の分注ノズル31及び検体用ポンプ
7が動作し、分注ノズル31内に検体容器1から所定量
の試料を吸入し反応ディスク10上の試料受入位置にあ
る反応容器6内に試料を分注する。免疫成分を分析すべ
き試料が分注された反応容器6は、反応ディスク7の回
転により第1試薬受入位置まで移動させ、第1試薬分注
機構8Aにより免疫成分の分析項目に対応する第1試薬
としての緩衝液が分注される。第1試薬分注機構8Aは
分注ノズル33及び試薬用ポンプ11の動作により、試
薬ディスク26A上の該当する試薬ボトル12A内から
分注ノズル33に第1試薬を吸入し、所定量の試薬液を
反応容器6へ吐出する。次いで、反応容器の内容物が撹
拌機構13により撹拌される。
【0017】反応容器6の列が所定時間の間移送を繰り
返し、免疫成分の分析項目の反応容器が第2試薬受入位
置に位置づけられると、分注ノズル35及び試薬用ポン
プ11を有する第2試薬分注機構8Bにより、免疫成分
と特異的に反応する第2試薬としての抗体又は抗原を含
む試薬液が所定量分注される。これにより抗原抗体複合
物を形成する免疫反応が反応容器6内で開始される。次
いで、撹拌機構13により撹拌される。反応容器6の列
が光源14からの光束を横切ったときに、多波長光度計
15によって反応液の透過光が検知され、吸光度信号に
変換されたあと、A/D変換器16によりデジタル信号
に変換されてコンピュータ3に取り込まれる。コンピュ
ータ3は、予め準備されている検量線に基づいて被検免
疫成分の濃度計算をし、測定結果がCRT18及びプリ
ンタ17に出力される。
【0018】図1の自動分析装置では、試料の分注の都
度、反応容器6の列が複数容器分の距離ずつ移送され
る。これにより各反応容器は多波長光度計の光束を多数
回横切ることになるので、各反応液の反応過程が認識さ
れるように測定される。つまり、各反応液は多数回の測
光ポイントにおいて測光される。測定された各反応液の
すべての吸光度値が、メモリ25に記憶される。測光操
作の終了した反応液を有する反応容器6が容器洗浄機構
19に達すると、反応液が排出され洗浄液によって反応
容器内が洗浄され、試料受け入れ位置の方へ移送され
る。
【0019】次に、プロゾーン現象の影響の有無をチェ
ックする方法について説明する。図2は、プロゾーンの
チェック方法を説明するための図である。横軸は、反応
液の経過時間(分)であり、縦軸は吸光度である。図2
における丸印は各測光ポイントにおける測光データを示
し、R1は第1試薬としての緩衝液の添加を示し、R2
は被検免疫成分と特異的反応をする抗原又は抗体を含む
試薬液、例えば抗血清の添加を示す。
【0020】曲線イと曲線ロは、同じ分析項目について
同一ロット番号の第2試薬を用いて抗原抗体複合物を形
成させた場合の反応過程を示すものであり、曲線イは被
検成分が低濃度の場合、曲線ロは被検成分が高濃度の場
合である。この被検免疫成分に対し、プロゾーンのチェ
ックのための2つの測定区間A,Bが、入力設定画面か
ら入力設定されているものとする。
【0021】曲線イに対応する反応液に関し測光データ
が得られると、判定装置としてのコンピュータ3は、第
1の測定区間A及び第2の測定区間Bの夫々の吸光度変
化率を最小二乗法で算出し、その結果を一旦メモリ25
に記憶する。次いで、コンピュータ3は区間Aの変化率
を分子とし区間Bの変化率を分母として正規化し、予め
入力されているプロゾーンチェック用の基準値と比較し
プロゾーン現象の影響の有無を判定する。曲線イの試料
は、プロゾーン現象の影響がないと判定され、被検免疫
成分の分析結果の出力値には警告表示が付されない。
【0022】一方、曲線ロに対応する反応液に関する測
光データも、同様の手順を経てプロゾーン現象の影響の
有無が判定される。この場合は、プロゾーン現象の影響
があるとの判定がなされ、CRT18及びプリンタ17
の如き測定結果出力装置から出力される測定結果のデー
タには、警告表示が付され、操作者に警告する。
【0023】今まで使用していた第2試薬が消費された
とき、試薬ディスク26B上の対応する試薬ボトル12
Bが交換される。新しく設置された試薬ボトル12B
は、先のものとは異なる製造ロット番号であるとする。
新しい試薬ボトルが第2の試薬ディスク26Bに設置さ
れたのに伴って、試薬ボトル上のバーコードがバーコー
ドリーダ23Bによって読み取られ、読み取られた試薬
情報のうち製造ロット番号がメモリ25に記憶される。
そして、交換前の試薬ボトルについて記憶されている製
造ロット番号と一致するか否かがコンピュータ3によっ
てチェックされる。不一致の場合には、コンピュータ3
は警報装置に警報を出させると共に、CRT18の画面
にプロゾーン判定のための判定条件を変更することを要
求するメッセージを表示させる。
【0024】このメッセージを見て、操作者はプロゾー
ンチェック用の設定画面をCRT18の画面に呼び出し、
その2つの測定区間入力欄及び判定基準値の入力欄に、
キーボード21を介して適正なデータを入力する。仮
に、このようなチェック条件を行わなければ、正確なプ
ロゾーンのチェックができない。例えば、先のものと同
じ分析項目であって、新たな第2試薬を用いた場合に、
図2の曲線ハの如き反応過程が得られるとする。この場
合の試料中の被検抗原濃度ならば、プロゾーン現象の影
響はないかも知れない。しかしながら、さらに被検抗原
濃度が高い場合には、先の第2の測定区間の測光ポイン
ト領域Bでは判定が困難である。この新たなロット番号
の試薬のためには、新たな第2の測定区間Cを設定する
必要がある。各ロット番号の試薬に対する適正な2つの
測定区間の設定値は、予め定められているので、操作者
はそのデータを画面入力するだけでよく、以降は、当該
分析項目に関し新たにメモリ25に記憶された2つの測
定区間に基づいてプロゾーンの有無のチェックが実行さ
れる。
【0025】プロゾーンの影響の有無を判定するための
適正な2つの測定区間は、被検免疫成分が違う場合には
相違するので、各分析項目毎にプロゾーンチェックの条
件設定画面から操作者によって画面入力される。
【0026】次に、被検免疫成分がCRP(C反応性蛋
白)である場合の実験例を説明する。CRPの測定のた
めに、第1試薬としての緩衝液を200マイクロリット
ル添加し、第2試薬である特異的反応を生じせしめる試
薬液としてCRP抗体を含む溶液を75マイクロリット
ル添加する。プロゾーンチェック用に、第1測定区間と
して第2試薬の添加直後から1分間までの区間を設定
し、第2測定区間として第2試薬の添加後の2分後を始
点にし4分後を終点にした区間を設定した。反応ライン
上の各反応容器が18秒間隔で測光される自動分析装置
を用いた。判定基準値は、第1測定区間の1分間当りの
吸光度変化率を第2測定区間の1分間当りの吸光度変化
率で除した値として3.0 に設定した。CRP濃度を変
えたときの実験結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】CRP濃度が20mg/dl以上でプロゾーン
領域になり、CRP濃度が21.3mg/dlのときは吸光
度変化率の比が2.4 となりプロゾーンの影響があるこ
とが確認された。
【0029】次に、第2の実施例について説明する。第
2の実施例は、被検免疫成分と特異的に反応して抗原抗
体複合物を形成し得る試薬を収容した試薬ボトルに貼付
けされるバーコードラベルに、反応液の反応過程に対す
る2つの測定区間の測光点のデータ情報及びプロゾーン
の判定基準のデータ情報を、バーコードとして表示して
おく。この試薬ボトルが試薬ディスクに設置されたとき
に、バーコードリーダによってそれらのデータ情報を読
み取り、記憶部に記憶する。第2実施例は、測定区間及
び判定基準値の入力手段が第1実施例と異なるだけであ
り、他の構成は第1の実施例と同様である。
【0030】第3の実施例は、2つの測定区間の入力画
面を用いて入力する点が第1の実施例と同じであるが、
プロゾーンの判定基準値の入力手段だけが第1の実施例
と異なる。すなわち、第3の実施例では、試薬ボトルに
貼付けされたバーコードラベルにプロゾーンの判定基準
値に対応する識別データ情報をバーコードで表示してお
き、試薬ボトルが試薬ディスクに設置されたときに、バ
ーコードリーダによってその情報を読み取り記憶部に記
憶する。その後の分析装置の動作は第1の実施例と同様
である。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、免疫成分の分析項目の
違い及び特異的反応をもたらす試薬のロット番号の違い
に応じて、プロゾーンの影響の有無をチェックするため
の適正な条件を設定できるので、きめの細かいプロゾー
ンのチェックが可能となり、免疫成分の分析測定値の信
頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した自動分析装置の概略構成を示
す図である。
【図2】プロゾーンのチェック方法を説明するための図
である。
【符号の説明】
1…検体容器、3…コンピュータ、5…試料分注機構、
6…反応容器、8A,8B…試薬分注機構、12A,1
2B…試薬ボトル、18…CRT、21…キーボード、
23A,23B…バーコードリーダ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】免疫成分を測定すべき試料と該免疫成分に
    特異的に反応し得る試薬とを混合して反応容器内で抗原
    抗体反応を生ぜしめ、抗原抗体複合物を含む反応液を光
    学的に測定する自動分析装置において、測定可能な複数
    の免疫成分の分析項目毎に、同一反応液に関する測定可
    能時間内の2つの測定区間の入力欄を画面表示する画面
    表示装置と、上記2つの測定区間が入力された判定条件
    を上記分析項目毎に記憶する記憶部と、上記反応液の光
    学的測定に伴って上記2つの測定区間の測定データを比
    較し当該反応液におけるプロゾーン現象の影響の有無を
    判定する判定装置と、プロゾーン現象の影響ありと判定
    された試料の測定結果の出力データに警告情報を付す測
    定結果出力装置と、を備えたことを特徴とする自動分析
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自動分析装置において、上
    記試薬を収容する試薬ボトルには試薬のロット番号に対
    応する識別情報が表示されており、試薬ボトルの設置に
    伴って上記識別情報を読み取る識別情報読取装置を備
    え、読み取られた試薬のロット番号が先に記憶されてい
    るロット番号と違ったときにプロゾーン判定のための判
    定条件を変更することを要求する制御装置を備えたこと
    を特徴とする自動分析装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の自動分析装置において、上
    記試薬を収容する試薬ボトルにはプロゾーンの判定基準
    値に対応する識別データが表示されており、試薬ボトル
    の設置に伴って上記識別データを読み取る識別データ読
    取装置を備え、読み取られた判定基準値に基づいて上記
    判定装置が上記プロゾーンの影響の有無を判定するよう
    に構成したことを特徴とする自動分析装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の自動分析装置において、上
    記2つの測定区間の入力欄を有する画面は、プロゾーン
    の判定基準値の入力欄を有しており、上記判定装置は入
    力された判定基準値に基づいて上記プロゾーンの影響の
    有無を判定するものであることを特徴とする自動分析装
    置。
  5. 【請求項5】免疫成分を測定すべき試料と該免疫成分に
    特異的に反応し得る試薬とを混合して反応容器内で抗原
    抗体反応を生ぜしめ、抗原抗体複合物を含む反応液を光
    学的に測定する自動分析装置において、反応液の反応過
    程に対する2つの測定区間のデータ及びプロゾーンの判
    定基準値のデータが表示された試薬ボトルが設置される
    試薬設置部と、上記試薬ボトルからデータ読取装置によ
    って読み取られた上記各データを分析項目に対応づけて
    記憶する記憶部と、上記反応液の光学的測定に伴って上
    記2つの測定区間の測定データを比較し当該試料におけ
    るプロゾーン現象の影響の有無を判定する判定装置と、
    プロゾーン現象の影響ありと判定された試料の測定結果
    の出力データに警告情報を付す測定結果出力装置と、を
    備えたことを特徴とする自動分析装置。
JP9184497A 1997-04-10 1997-04-10 自動分析装置 Pending JPH10282099A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9184497A JPH10282099A (ja) 1997-04-10 1997-04-10 自動分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9184497A JPH10282099A (ja) 1997-04-10 1997-04-10 自動分析装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10282099A true JPH10282099A (ja) 1998-10-23

Family

ID=14037899

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9184497A Pending JPH10282099A (ja) 1997-04-10 1997-04-10 自動分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10282099A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003083849A (ja) * 2001-09-14 2003-03-19 Tlv Co Ltd 診断システム
JP2011209206A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Sysmex Corp 検体分析装置
JP2013003059A (ja) * 2011-06-20 2013-01-07 Toshiba Corp 自動分析装置
EP2837937A1 (en) 2013-08-15 2015-02-18 Roche Diagniostics GmbH Method for the detection of the prozone effect of photometric assays
JP2016031334A (ja) * 2014-07-30 2016-03-07 株式会社日立ハイテクノロジーズ 分析方法及び自動分析装置
WO2019049395A1 (ja) * 2017-09-08 2019-03-14 アルフレッサファーマ株式会社 分析装置および分析方法
CN110114677A (zh) * 2016-12-15 2019-08-09 株式会社堀场制作所 使用了免疫凝聚反应的浓度测定中的受试物质浓度的适当性的判定方法及具有用于该判定方法的处理部的试样分析装置
JP2022501604A (ja) * 2018-09-28 2022-01-06 シーメンス・ヘルスケア・ダイアグノスティックス・インコーポレイテッド 診断アッセイの実行中のまたはそれに起因する、目的とするアナライトと関連するフック効果を検出する方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003083849A (ja) * 2001-09-14 2003-03-19 Tlv Co Ltd 診断システム
JP2011209206A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Sysmex Corp 検体分析装置
US8852506B2 (en) 2010-03-30 2014-10-07 Sysmex Corporation Sample analyzer and method of notifying user by the same
JP2013003059A (ja) * 2011-06-20 2013-01-07 Toshiba Corp 自動分析装置
EP2837937A1 (en) 2013-08-15 2015-02-18 Roche Diagniostics GmbH Method for the detection of the prozone effect of photometric assays
JP2016530514A (ja) * 2013-08-15 2016-09-29 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲーF. Hoffmann−La Roche Aktiengesellschaft 測光アッセイのプロゾーン効果の検出方法
US10809258B2 (en) 2013-08-15 2020-10-20 Roche Diagnostics Operations, Inc. Method for the detection of the prozone effect of photometric assays
JP2016031334A (ja) * 2014-07-30 2016-03-07 株式会社日立ハイテクノロジーズ 分析方法及び自動分析装置
CN110114677A (zh) * 2016-12-15 2019-08-09 株式会社堀场制作所 使用了免疫凝聚反应的浓度测定中的受试物质浓度的适当性的判定方法及具有用于该判定方法的处理部的试样分析装置
CN110114677B (zh) * 2016-12-15 2023-06-20 株式会社堀场制作所 使用了免疫凝聚反应的浓度测定中的受试物质浓度的适当性的判定方法及具有用于该判定方法的处理部的试样分析装置
WO2019049395A1 (ja) * 2017-09-08 2019-03-14 アルフレッサファーマ株式会社 分析装置および分析方法
JP2022501604A (ja) * 2018-09-28 2022-01-06 シーメンス・ヘルスケア・ダイアグノスティックス・インコーポレイテッド 診断アッセイの実行中のまたはそれに起因する、目的とするアナライトと関連するフック効果を検出する方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0753745B1 (en) Reagent management method and apparatus therefor
US10168345B2 (en) Automatic analysis apparatus and sample measuring method
JP6653375B2 (ja) 自動分析装置
US20180128741A1 (en) Automatic analyzer
US9506942B2 (en) Automatic analyzer and method for detecting measurement value abnormalities
EP2667182B1 (en) Automatic analysis device taking into account thermal drift
CN102265162B (zh) 自动分析装置及其支援系统
JPH0259671A (ja) 免疫分析方法
JPH10282099A (ja) 自動分析装置
JP4801542B2 (ja) 自動分析装置
JPH11142412A (ja) 自動分析装置
JPH0821839A (ja) 自動分析装置の検体種識別方法
EP3553530B1 (en) Automatic analyzer and program
JP3704416B2 (ja) 自動分析装置
JP4117253B2 (ja) 自動分析装置
JPH0572212A (ja) 自動分析装置
JP3920448B2 (ja) プロゾーン現象判定方法
JP2007285920A (ja) 分析装置
JPH01212361A (ja) 自動化学分析装置
JP7246498B2 (ja) 複合型自動分析装置、システム、及び異常判定方法
JPH08101208A (ja) 自動化学分析装置
JPH07159412A (ja) 自動分析装置
WO2013021646A1 (ja) 分析装置および分析方法
JPH11264821A (ja) プロゾーン現象判定方法
JPH11258242A (ja) 自動分析装置における測定データ処理方法