JP2003083849A - 診断システム - Google Patents
診断システムInfo
- Publication number
- JP2003083849A JP2003083849A JP2001280236A JP2001280236A JP2003083849A JP 2003083849 A JP2003083849 A JP 2003083849A JP 2001280236 A JP2001280236 A JP 2001280236A JP 2001280236 A JP2001280236 A JP 2001280236A JP 2003083849 A JP2003083849 A JP 2003083849A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 小さな記憶容量の診断部でトラップの状態を
診断できる診断システムを提供する。 【解決手段】 トラップ３の管理番号と診断基準が記憶
された電子タグからなる識別子１をトラップ３の出口側
配管４に針金５を介して取り付ける。取込部８と、測定
部６と、ＣＰＵ（診断部）１３を内蔵した診断装置２に
よって、識別子１に記憶されているトラップ３の管理番
号と診断基準を取り込み、トラップ３の振動を測定し、
取り込んだ診断基準と測定した振動に基づいてトラップ
の状態を診断する。
診断できる診断システムを提供する。 【解決手段】 トラップ３の管理番号と診断基準が記憶
された電子タグからなる識別子１をトラップ３の出口側
配管４に針金５を介して取り付ける。取込部８と、測定
部６と、ＣＰＵ（診断部）１３を内蔵した診断装置２に
よって、識別子１に記憶されているトラップ３の管理番
号と診断基準を取り込み、トラップ３の振動を測定し、
取り込んだ診断基準と測定した振動に基づいてトラップ
の状態を診断する。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種配管に取り付
けられる減圧弁や安全弁や自動調節弁や逆止弁などのバ
ルブ類若しくはスチームトラップやガストラップ等のト
ラップ類、又は、各種プラント設備類の保守・点検のた
めの診断システムに関し、特に、スチームトラップ等の
ように、その形式によって診断基準の異なるものを診断
するのに適した診断装置に関する。 【０００２】各種プラント設備類や工場における生産現
場においては、各種回転機械や駆動機械等のプラント設
備やバルブ類が数多く取り付けられており、これらの設
備やバルブは、最少の消費エネルギーで最大の生産量を
得ると共に最高の生産品質を維持するために、その重要
度に応じて絶えず若しくは定期的にその状態が温度や圧
力や振動や音響やコンダクタンスや濃度やpH等の物理量
の１つまたは複数を測定することによりチェックされて
いる。 【０００３】 【従来の技術】従来の診断システムとしては、例えば、
特開２００１−１６７９６０号公報に示されたものがあ
る。ここに開示の診断システムは、診断対象物の管理番
号と形式名が記憶されており、診断対象物自体またはそ
の近傍に設けられた識別子と、識別子に記憶されている
診断対象物の管理番号と形式名を取り込む取込部、診断
対象物の物理量を測定する測定部、診断対象物の形式名
毎の全ての診断基準が記憶されており、取込部で取り込
んだ診断対象物の形式名から診断対象物の診断基準を選
択し、この選択した診断対象物の診断基準と測定部で測
定した診断対象物の物理量に基づいて診断対象物の状態
を診断する診断部、を備えた診断装置と、を具備するも
のである。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の診断システ
ムは、診断対象物の管理番号と形式名を別途手作業で診
断部に入力しなくても、識別子に記憶された診断対象物
の管理番号と形式名を取込部から取り込み、測定部で診
断対象物の物理量を測定することにより、診断対象物の
形式名毎の全ての診断基準が記憶された診断部で、取込
部で取り込んだ診断対象物の形式名から診断対象物の診
断基準を選択し、この選択した診断対象物の診断基準と
測定部で測定した診断対象物の物理量に基づいて診断対
象物の状態を診断できるものである。しかしながら、診
断対象物の診断基準は、診断対象物の構造の違いや製造
会社の違い等による形式名毎に異なるために非常に多
く、診断部には大きな記憶容量が必要となる問題点があ
った。従って、本発明の技術的課題は、小さな記憶容量
の診断部で診断対象物の状態を診断できる診断システム
を提供することである。 【０００５】 【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために講じた本発明の技術的手段は、診断対象物の
管理番号と診断基準が記憶されており、診断対象物自体
またはその近傍に設けられた識別子と、識別子に記憶さ
れている診断対象物の管理番号と診断基準を取り込む取
込部、診断対象物の物理量を測定する測定部、取込部で
取り込んだ診断対象物の診断基準と測定部で測定した診
断対象物の物理量に基づいて診断対象物の状態を診断す
る診断部、を備えた診断装置と、を具備する診断システ
ムにある。 【０００６】 【発明の実施の形態】本発明の診断システムは、識別子
に診断対象物の管理番号と診断基準が記憶されており、
診断装置が識別子に記憶された診断対象物の管理番号と
診断基準を取込部から取り込み、診断対象物の物理量を
測定部で測定し、取込部で取り込んだ診断対象物の診断
基準と測定部で測定した診断対象物の物理量に基づいて
診断対象物の状態を診断部で診断する。そのため、診断
部には診断対象物の形式名毎の全ての診断基準を記憶さ
せておく必要がない。そのため、小さな記憶容量の診断
部で診断対象物の状態を診断できる。 【０００７】 【実施例】本発明を、例えばスチームトラップを診断す
るトラップ診断システムに応用する場合の一実施例につ
いて、図１と図２を参照して説明する。図１は、本実施
例のトラップ診断システムの概略構成を示す外観図であ
り、図２は、同実施例を構成する診断装置の概略構成を
示すブロック図である。 【０００８】本実施例のトラップ診断システムは、識別
子１と診断装置２とからなる。識別子１は、電子タグや
メモリーカードやＩＣカードあるいはバーコード等の任
意の記憶素子で構成し、診断対象物であるトラップ３自
体またはその近傍に直接または紐や針金等の任意の取付
部材を介して取り付ける。本実施例の識別子１は、電子
タグを用いてトラップ３の管理番号と診断基準を記憶さ
せたもので、トラップ３の出口側配管４に針金５を介し
て取り付けている。識別子１は、トラップ３の管理番号
と診断基準を診断装置２の後述の取込部８に高周波信号
にして無線送信する。 【０００９】診断装置２は、概ね掌サイズで、その先端
にトラップ３の振動を測定するための丸棒状の測定部６
を有する。この測定部６の先端をトラップ３の筐体表面
に押し当てることによって、トラップ３の振動を測定す
る。また、診断装置２は、やや先端よりの側面に結合さ
れたアンテナ棒７を有する。アンテナ棒７は、その先端
に識別子１から送信された高周波信号を受信するための
取込部８を有する。アンテナ棒７は、結合部９を中心に
１８０度回転できるように構成し、取込部８によりトラ
ップ３の管理番号と診断基準を取り込む際には、先端を
診断装置２の先端側に向けて使用し、取り込みを終えた
後は、点線１０で示すように、１８０度回転させて診断
装置２の側面に収納する。 【００１０】測定部６で測定して得た振動測定信号は、
診断装置２内の増幅器１１で増幅した後、Ａ／Ｄ変換器
１２でディジタル化して診断部としてのＣＰＵ１３に入
力する。また、取込部８で取り込んだトラップ３の管理
番号と診断基準は、診断装置２内のＣＰＵ１３に入力す
る。ＣＰＵ１３は、入力された振動測定信号と、同じく
入力された診断基準に基づいてトラップ３を診断する。
ＣＰＵ１３で診断された診断結果は、トラップ３の管理
番号と共に診断装置２内の記憶部１４に記憶し、診断装
置２の表面の上部に配置した表示部１５に表示する。診
断装置２の表面の下部には、電源スイッチキーや各種の
指令や数値等を入力するための操作部１６を配置する。 【００１１】トラップ３の診断基準は、形式だけでな
く、トラップ３が使用される蒸気の圧力によっても異な
る。従って、形式及び使用圧力毎に診断基準を設定する
ことにより、トラップ３をより正確に診断することが可
能となる。 【００１２】 【発明の効果】上記のように本発明による診断システム
は、識別子に記憶させておいた診断対象物の診断基準
を、診断対象物の物理量を測定する診断装置で取り込
み、取り込んだ診断基準と測定した物理量に基づいて診
断対象物の状態を診断するものであるので、診断装置に
診断対象物の形式名毎の全ての診断基準を記憶させてお
く必要がなくなり、小さな記憶容量の診断装置で診断対
象物の状態を診断できるという優れた効果を生じる。
けられる減圧弁や安全弁や自動調節弁や逆止弁などのバ
ルブ類若しくはスチームトラップやガストラップ等のト
ラップ類、又は、各種プラント設備類の保守・点検のた
めの診断システムに関し、特に、スチームトラップ等の
ように、その形式によって診断基準の異なるものを診断
するのに適した診断装置に関する。 【０００２】各種プラント設備類や工場における生産現
場においては、各種回転機械や駆動機械等のプラント設
備やバルブ類が数多く取り付けられており、これらの設
備やバルブは、最少の消費エネルギーで最大の生産量を
得ると共に最高の生産品質を維持するために、その重要
度に応じて絶えず若しくは定期的にその状態が温度や圧
力や振動や音響やコンダクタンスや濃度やpH等の物理量
の１つまたは複数を測定することによりチェックされて
いる。 【０００３】 【従来の技術】従来の診断システムとしては、例えば、
特開２００１−１６７９６０号公報に示されたものがあ
る。ここに開示の診断システムは、診断対象物の管理番
号と形式名が記憶されており、診断対象物自体またはそ
の近傍に設けられた識別子と、識別子に記憶されている
診断対象物の管理番号と形式名を取り込む取込部、診断
対象物の物理量を測定する測定部、診断対象物の形式名
毎の全ての診断基準が記憶されており、取込部で取り込
んだ診断対象物の形式名から診断対象物の診断基準を選
択し、この選択した診断対象物の診断基準と測定部で測
定した診断対象物の物理量に基づいて診断対象物の状態
を診断する診断部、を備えた診断装置と、を具備するも
のである。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の診断システ
ムは、診断対象物の管理番号と形式名を別途手作業で診
断部に入力しなくても、識別子に記憶された診断対象物
の管理番号と形式名を取込部から取り込み、測定部で診
断対象物の物理量を測定することにより、診断対象物の
形式名毎の全ての診断基準が記憶された診断部で、取込
部で取り込んだ診断対象物の形式名から診断対象物の診
断基準を選択し、この選択した診断対象物の診断基準と
測定部で測定した診断対象物の物理量に基づいて診断対
象物の状態を診断できるものである。しかしながら、診
断対象物の診断基準は、診断対象物の構造の違いや製造
会社の違い等による形式名毎に異なるために非常に多
く、診断部には大きな記憶容量が必要となる問題点があ
った。従って、本発明の技術的課題は、小さな記憶容量
の診断部で診断対象物の状態を診断できる診断システム
を提供することである。 【０００５】 【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために講じた本発明の技術的手段は、診断対象物の
管理番号と診断基準が記憶されており、診断対象物自体
またはその近傍に設けられた識別子と、識別子に記憶さ
れている診断対象物の管理番号と診断基準を取り込む取
込部、診断対象物の物理量を測定する測定部、取込部で
取り込んだ診断対象物の診断基準と測定部で測定した診
断対象物の物理量に基づいて診断対象物の状態を診断す
る診断部、を備えた診断装置と、を具備する診断システ
ムにある。 【０００６】 【発明の実施の形態】本発明の診断システムは、識別子
に診断対象物の管理番号と診断基準が記憶されており、
診断装置が識別子に記憶された診断対象物の管理番号と
診断基準を取込部から取り込み、診断対象物の物理量を
測定部で測定し、取込部で取り込んだ診断対象物の診断
基準と測定部で測定した診断対象物の物理量に基づいて
診断対象物の状態を診断部で診断する。そのため、診断
部には診断対象物の形式名毎の全ての診断基準を記憶さ
せておく必要がない。そのため、小さな記憶容量の診断
部で診断対象物の状態を診断できる。 【０００７】 【実施例】本発明を、例えばスチームトラップを診断す
るトラップ診断システムに応用する場合の一実施例につ
いて、図１と図２を参照して説明する。図１は、本実施
例のトラップ診断システムの概略構成を示す外観図であ
り、図２は、同実施例を構成する診断装置の概略構成を
示すブロック図である。 【０００８】本実施例のトラップ診断システムは、識別
子１と診断装置２とからなる。識別子１は、電子タグや
メモリーカードやＩＣカードあるいはバーコード等の任
意の記憶素子で構成し、診断対象物であるトラップ３自
体またはその近傍に直接または紐や針金等の任意の取付
部材を介して取り付ける。本実施例の識別子１は、電子
タグを用いてトラップ３の管理番号と診断基準を記憶さ
せたもので、トラップ３の出口側配管４に針金５を介し
て取り付けている。識別子１は、トラップ３の管理番号
と診断基準を診断装置２の後述の取込部８に高周波信号
にして無線送信する。 【０００９】診断装置２は、概ね掌サイズで、その先端
にトラップ３の振動を測定するための丸棒状の測定部６
を有する。この測定部６の先端をトラップ３の筐体表面
に押し当てることによって、トラップ３の振動を測定す
る。また、診断装置２は、やや先端よりの側面に結合さ
れたアンテナ棒７を有する。アンテナ棒７は、その先端
に識別子１から送信された高周波信号を受信するための
取込部８を有する。アンテナ棒７は、結合部９を中心に
１８０度回転できるように構成し、取込部８によりトラ
ップ３の管理番号と診断基準を取り込む際には、先端を
診断装置２の先端側に向けて使用し、取り込みを終えた
後は、点線１０で示すように、１８０度回転させて診断
装置２の側面に収納する。 【００１０】測定部６で測定して得た振動測定信号は、
診断装置２内の増幅器１１で増幅した後、Ａ／Ｄ変換器
１２でディジタル化して診断部としてのＣＰＵ１３に入
力する。また、取込部８で取り込んだトラップ３の管理
番号と診断基準は、診断装置２内のＣＰＵ１３に入力す
る。ＣＰＵ１３は、入力された振動測定信号と、同じく
入力された診断基準に基づいてトラップ３を診断する。
ＣＰＵ１３で診断された診断結果は、トラップ３の管理
番号と共に診断装置２内の記憶部１４に記憶し、診断装
置２の表面の上部に配置した表示部１５に表示する。診
断装置２の表面の下部には、電源スイッチキーや各種の
指令や数値等を入力するための操作部１６を配置する。 【００１１】トラップ３の診断基準は、形式だけでな
く、トラップ３が使用される蒸気の圧力によっても異な
る。従って、形式及び使用圧力毎に診断基準を設定する
ことにより、トラップ３をより正確に診断することが可
能となる。 【００１２】 【発明の効果】上記のように本発明による診断システム
は、識別子に記憶させておいた診断対象物の診断基準
を、診断対象物の物理量を測定する診断装置で取り込
み、取り込んだ診断基準と測定した物理量に基づいて診
断対象物の状態を診断するものであるので、診断装置に
診断対象物の形式名毎の全ての診断基準を記憶させてお
く必要がなくなり、小さな記憶容量の診断装置で診断対
象物の状態を診断できるという優れた効果を生じる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例のトラップ診断システムの概略
構成を示す外観図。 【図２】同実施例を構成する診断装置の概略構成を示す
ブロック図。 【符号の説明】 １ 識別子 ２ 診断装置 ３ トラップ ６ 測定部 ８ 取込部 １３ ＣＰＵ（診断部）
構成を示す外観図。 【図２】同実施例を構成する診断装置の概略構成を示す
ブロック図。 【符号の説明】 １ 識別子 ２ 診断装置 ３ トラップ ６ 測定部 ８ 取込部 １３ ＣＰＵ（診断部）
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 診断対象物の管理番号と診断基準が記憶
されており、診断対象物自体またはその近傍に設けられ
た識別子と、識別子に記憶されている診断対象物の管理
番号と診断基準を取り込む取込部、診断対象物の物理量
を測定する測定部、取込部で取り込んだ診断対象物の診
断基準と測定部で測定した診断対象物の物理量に基づい
て診断対象物の状態を診断する診断部、を備えた診断装
置と、を具備する診断システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001280236A JP2003083849A (ja) | 2001-09-14 | 2001-09-14 | 診断システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001280236A JP2003083849A (ja) | 2001-09-14 | 2001-09-14 | 診断システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003083849A true JP2003083849A (ja) | 2003-03-19 |
Family
ID=19104271
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001280236A Pending JP2003083849A (ja) | 2001-09-14 | 2001-09-14 | 診断システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003083849A (ja) |
Cited By (5)
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| JP2007156670A (ja) * | 2005-12-02 | 2007-06-21 | Mitsubishi Electric Corp | 設備機器点検システム |
| JP5010473B2 (ja) * | 2005-07-25 | 2012-08-29 | 株式会社テイエルブイ | 機器管理用分析システム、及び、保守点検支援装置 |
| JP2014163443A (ja) * | 2013-02-25 | 2014-09-08 | Tlv Co Ltd | 故障診断システム |
| JP2016029381A (ja) * | 2015-10-06 | 2016-03-03 | 株式会社テイエルブイ | 診断システム |
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-
2001
- 2001-09-14 JP JP2001280236A patent/JP2003083849A/ja active Pending
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