JP5286032B2 - アクチュエータおよび流量測定装置 - Google Patents

アクチュエータおよび流量測定装置 Download PDF

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Description

この発明は、弁本体に取り付けられるアクチュエータおよび流量制御弁に接続される流量測定装置に関するものである。
従来、配管路には流量計と弁の両者を配置し、流量計によって計測された流量に基づいて弁の開度を制御するようにしていた。しかし、このような方法では、流量計と弁の両者を配管しなければならず、コストもアップする。そこで、流量計測機能と弁開度の制御機能との両機能を具備した流量制御弁が望まれ、実用化されている(例えば、特許文献1参照)。
この流量制御弁は、流体流路を形成する管路とこの管路内を流れる流体の流量を規制する弁体とを備えた弁本体と、この弁本体に取り付けられ弁体の開度を制御するアクチュエータとを備えている。弁本体には、弁体の上流側の流体圧力P1を計測する第1の圧力センサと、弁体の下流側の流体圧力P2を計測する第2の圧力センサと、弁体の開度(弁開度)θを計測する弁開度センサが設けられている。アクチュエータにはCPUやメモリが搭載されている。
アクチュエータのCPUは、第1の圧力センサからの流体圧力P1と第2の圧力センサからの流体圧力P2とから弁体の上下流間の差圧ΔPを求め、弁開度センサからの弁開度θに応じた流量係数Cvをメモリに格納されている特性テーブルから読み出し、この流量係数Cvと差圧ΔPから弁本体の管路内を流れる流体の流量Qを下記(1)式により算出する。そして、この算出した流量Qを計測流量Qpvとして設定流量Qspとを比較し、計測流量Qpvが設定流量Qspに一致するように弁開度θを制御する。
Q=A・Cv・(ΔP)1/2 ・・・・(1)
但し、Aは定数。
この流量制御弁において、弁開度θと流量係数Cvとの関係は、弁本体の口径や種類(ゲート弁、ディスク弁、ボール弁、バタフライ弁、スプール弁、フラッパ弁など)などによって異なる。そこで、従来においては、弁本体の口径や種類に合わせて適切な弁開度θと流量係数Cvとの関係を示す特性テーブルを求めておき、この特性テーブルを取り付けられる弁本体に合わせて出荷時にアクチュエータのメモリに書き込んでいる。すなわち、アクチュエータは弁本体の口径や種類毎にあるわけではなく、取り付けられる弁本体に合わせて唯一の特性テーブルをメモリに書き込むことによって、1種類のアクチュエータで対応するようにしている。
特開平4−232514号公報 特開昭60−168974号公報
このような流量制御弁では、故障や寿命などにより、現場でアクチュエータを交換することがある。例えば、制御性能によって、アクチュエータの動作頻度が多くなり、短時間で寿命に達することがある。このような場合、弁本体の交換はしないで、アクチュエータのみを交換する。弁本体は配管に取り付けられるため、交換する場合は設備を停止して、配管内を流れる水などの流体を抜く必要がある。このため、弁本体の交換は容易ではないが、アクチュエータの交換は比較的容易である。
アクチュエータを交換する場合、新しいアクチュエータを工場から取り寄せることになるが、新しいアクチュエータのメモリには交換前のアクチュエータのメモリに書き込まれていたものと同じ特性テーブルが書き込まれている必要がある。このため、工場で適切な特性テーブルをメモリに書き込まなければならず、労力と時間を要し、納期やコストの面でも問題がある。また、工場からアクチュエータ単体で出荷されるため、交換を要するアクチュエータが複数あるような場合、どの弁本体に取り付けるべきか不明になることもある。
また、現場での要求に応じ、アクチュエータはそのままで、弁本体を違う口径や種類に交換する場合もある。この場合、アクチュエータのメモリに書き込まれている特性テーブルを交換される弁本体に合った適切な特性テーブルに書き替えなければならず、労力・時間・コストがかかる。
なお、アクチュエータでは流量計測を行わずに、流量制御弁に接続した流量測定装置において、流量制御弁の管路内を流れる流体の流量の計測を行うようにしたものもある(例えば、特許文献2参照)。この場合、流量測定装置では、流量制御弁からの流体圧力P1とP2とから弁体の上下流間の差圧ΔPを求め、流量制御弁からの弁開度θに応じた流量係数Cvをメモリに格納されている特性テーブルから読み出し、この流量係数Cvと差圧ΔPから流量制御弁の管路内を流れる流体の流量Qを計測する。このような場合にも、流量測定装置のメモリには流量制御弁に合わせた唯一の特性テーブルしか書き込まれていないため、流量計測機能を有する流量制御弁と同様の問題が生じる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、取り付けられる弁本体に合った適切な特性テーブルの設定を簡単かつ短時間で行うことができるアクチュエータを提供することにある。
また、接続される流量制御弁に合った適切な特性テーブルの設定を簡単かつ短時間で行うことができる流量測定装置を提供することにある。
このような目的を達成するために、第1発明(請求項1に係る発明)は、弁本体に取り付けられるアクチュエータに、取付先の候補として予め定められた弁本体毎にその弁本体の属性に対応して弁開度と流量係数との関係をその弁体の上下流間の差圧をパラメータとして示した特性テーブルを記憶するメモリと、取付先の弁本体を指定する情報がセットされる設定部と、設定部にセットされている情報から取付先の弁本体の属性を特定し、この特定した弁本体の属性に対応するメモリ内の特性テーブルを用いて、実際に取り付けられている弁本体の管路内を流れる流体の流量を算出する流量算出手段とを設けたものである。
この発明によれば、アクチュエータを交換する場合、新しいアクチュエータに取付先の弁本体を指定する情報をセットするだけでよい。また、弁本体を交換する場合、アクチュエータに取付先の弁本体(交換する新しい弁本体)を指定する情報をセットするだけでよい。取付先の弁本体を指定する情報(例えば、弁本体の製品型番)をアクチュエータにセットすると、その情報から取付先の弁本体の属性(例えば、口径,種類など)が特定され、この特定された弁本体の属性に対応するメモリ内の特性テーブルを用いて、実際に取り付けられている弁本体の管路を流れる流体の流量計測が行われる。
第2発明(請求項2に係る発明)は、流量制御弁に接続される流量測定装置に、接続先の候補として予め定められた流量制御弁毎にその流量制御弁の属性に対応して弁開度と流量係数との関係をその弁体の上下流間の差圧をパラメータとして示した特性テーブルを記憶するメモリと、接続先の流量制御弁を指定する情報がセットされる設定部と、設定部にセットされている情報から接続先の流量制御弁の属性を特定し、この特定した流量制御弁の属性に対応するメモリ内の特性テーブルを用いて、実際に接続されている流量制御弁の管路内を流れる流体の流量を算出する流量算出手段とを設けたものである。
この発明によれば、流量測定装置を交換する場合、新しい流量測定装置に接続先の流量制御弁を指定する情報をセットするだけでよい。また、流量制御弁を交換する場合、流量測定装置に接続先の流量制御弁(交換後の流量制御弁)を指定する情報をセットするだけでよい。流量測定装置に接続先の流量制御弁を指定する情報(例えば、流量制御弁の製品型番)をセットすると、その情報から接続先の流量制御弁の属性(例えば、口径,種類など)が特定され、この特定された流量制御弁の属性に対応するメモリ内の特性テーブルを用いて、実際に接続されている流量制御弁の管路を流れる流体の流量計測が行われる。
第3発明(請求項3に係る発明)は、複数の流量制御弁に接続される流量測定装置に、接続先の候補として予め定められた流量制御弁毎にその流量制御弁の属性に対応して弁開度と流量係数との関係を示す特性テーブルを記憶するメモリと、接続先の複数の流量制御弁を指定する情報がセットされる設定部と、設定部にセットされている情報から接続先の複数の流量制御弁の属性を特定し、この特定した複数の流量制御弁の属性に対応するメモリ内の特性テーブルを用いて、実際に接続されている複数の流量制御弁の管路内を流れる流体の流量を算出する流量算出手段とを設けたものである。
この発明によれば、流量測定装置を交換する場合、新しい流量測定装置に接続先の複数の流量制御弁を指定する情報をセットするだけでよい。また、例えば、複数台ある中の1つの流量制御弁を交換する場合、流量測定装置に接続先の流量制御弁(交換後の流量制御弁)を指定する情報をセットするだけでよい。流量測定装置に接続先の複数の流量制御弁を指定する情報(例えば、各流量制御弁の製品型番)をセットすると、その情報から接続先の複数の流量制御弁の属性(例えば、口径,種類など)が特定され、この特定された複数の流量制御弁の属性に対応するメモリ内の特性テーブルを用いて、実際に接続されている流量制御弁の管路を流れる流体の流量計測が行われる。
第3発明において、メモリに記憶させる特性テーブルは、接続先の候補として予め定められた流量制御弁毎にその流量制御弁の属性に対応して弁開度と流量係数との関係をその弁体の上下流間の差圧をパラメータとして示した特性テーブルとしてもよい。このような特性テーブルを用いることにより、第1発明および第2発明と同様に、弁体の上下流間の差圧と弁開度とから流量係数が求められるようになり、精度の高い流量計測が可能となる。
本発明によれば、弁本体に取り付けられるアクチュエータに、取付先の候補として予め定められた弁本体毎にその弁本体の属性に対応して弁開度と流量係数との関係をその弁体の上下流間の差圧をパラメータとして示した特性テーブルを記憶するメモリと、取付先の弁本体を指定する情報がセットされる設定部とを設け、設定部にセットされている情報から取付先の弁本体の属性を特定し、この特定した弁本体の属性に対応するメモリ内の特性テーブルを用いて、実際に取り付けられている弁本体の管路内を流れる流体の流量を算出するようにしたので、アクチュエータを交換したり、弁本体を交換したりする場合、取付先の弁本体を指定する情報をアクチュエータにセットするだけで、取り付けられる弁本体に合った適切な特性テーブルの設定を簡単かつ短時間で行うことができるようになる。
また、本発明によれば、流量制御弁に接続される流量測定装置に、接続先の候補として予め定められた流量制御弁毎にその流量制御弁の属性に対応して弁開度と流量係数との関係をその弁体の上下流間の差圧をパラメータとして示した特性テーブルを記憶するメモリと、接続先の流量制御弁を指定する情報がセットされる設定部とを設け、設定部にセットされている情報から接続先の流量制御弁の属性を特定し、この特定した流量制御弁の属性に対応するメモリ内の特性テーブルを用いて、実際に接続されている流量制御弁の管路内を流れる流体の流量を算出するようにしたので、流量測定装置を交換したり、流量制御弁を交換したりする場合、接続先の流量制御弁を指定する情報を流量測定装置にセットするだけで、接続される流量制御弁に合った適切な特性テーブルの設定を簡単かつ短時間で行うことができるようになる。
また、本発明によれば、複数の流量制御弁に接続される流量測定装置に、接続先の候補として予め定められた流量制御弁毎にその流量制御弁の属性に対応して弁開度と流量係数との関係を示す特性テーブルを記憶するメモリと、接続先の複数の流量制御弁を指定する情報がセットされる設定部とを設け、設定部にセットされている情報から接続先の複数の流量制御弁の属性を特定し、この特定した複数の流量制御弁の属性に対応するメモリ内の特性テーブルを用いて、実際に接続されている複数の流量制御弁の管路内を流れる流体の流量を算出するようにしたので、流量測定装置を交換したり、流量制御弁を交換したりする場合、接続先の複数の流量制御弁を指定する情報を流量測定装置にセットするだけで、接続される複数の流量制御弁に合った適切な特性テーブルの設定を簡単かつ短時間で行うことができるようになる。
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。
参考例1:アクチュエータ〕
図1は本発明に係るアクチュエータの一実施の形態の説明に入る前の参考例(参考例1)の概略を示す図である。同図において、100は流量制御弁であり、弁本体1と、この弁本体1に取り付けられたアクチュエータ2とで構成されている。
弁本体1は、流体流路を形成する管路1−1と、この管路1−1内を流れる流体の流量を規制する弁体1−2とを備えており、弁体1−2の上流側にはその管路内の流体圧力(上流側の流体圧力)P1を検出する第1の圧力センサS1が設けられ、弁体1−2の下流側にはその管路内の流体圧力(下流側の流体圧力)P2を検出する第2の圧力センサS2が設けられている。
アクチュエータ2は、CPU2−1と、メモリ2−2と、表示部2−3と、設定部2−4と、モータ2−5とを備えており、モータ2−5の駆動軸は弁体1−2に連結されている。モータ2−5の駆動軸と弁体1−2との連結部には、弁体1−2の弁開度θを検出する弁開度センサS3が設けられている。
アクチュエータ2のCPU2−1には、第1の圧力センサS1が検出する弁体1−2の上流側の流体圧力P1、第2の圧力センサS2が検出する弁体1−2の下流側の流体圧力P2、弁開度センサS3が検出する弁体1−2の弁開度θ、上位装置からの設定流量Qspが与えられる。
メモリ2−2には、アクチュエータ2の取付先の候補として予め定められた弁本体1毎に、その弁本体1の属性に対応して弁開度θと流量係数Cvとの関係を示す特性テーブルT1〜Tnが格納されている。本実施の形態では、弁本体1の属性としてその口径(15A〜150A)に対応して、弁開度θと流量係数Cvとの関係を示す特性テーブルT1〜Tnが格納されている。図2に特性テーブルの一例を示す。
なお、この例では、アクチュエータ2が取り付けられている実際の弁本体1に対応して、その弁本体の製品型番が設定部2−4に既に設定されているものとする。この製品型番の設定は、現場でオペレータが行うようにしてもよく、遠隔地から通信回線を介して行うようにしてもよい。また、アクチュエータ2に携帯型の設定器を接続し、この設定器から行うようにしてもよい。
以下、図3に示すフローチャートを参照して、メモリ2−2に格納されているプログラムに従ってアクチュエータ2のCPU2−1が実行する参考例1特有の処理動作について説明する。
CPU2−1は、設定部2−4に設定されている弁本体の製品型番を取り込み(ステップS101)、この取り込んだ製品型番から取付先の弁本体1(実際に取り付けられている弁本体1)の口径を特定する(ステップS102)。
なお、この例では、弁本体の製品型番に、その弁本体の口径を特定し得る情報が含まれているものとする。口径を特定し得る情報が製品型番に含まれていない場合には、メモリ2−2に弁本体の製品型番と口径との対応表を設け、この対応表から口径を特定するようにすればよい。また、設定部2−4に弁本体の口径そのものを設定するようにしてもよく、この場合には直接取付先の弁本体の口径が特定されるものとなる。
次に、CPU2−1は、弁開度センサS3からの弁体1−2の弁開度θを読み込み(ステップS103)、ステップS102で特定した弁本体1の口径に対応するメモリ2−2内の特性テーブルからその弁開度θに応じた流量係数Cvを求める(ステップS104)。また、第1の圧力センサS1からの弁体1−2の上流側の流体圧力P1と第2の圧力センサS2からの弁体1−2の下流側の流体圧力P2を読み込み(ステップS105)、この読み込んだ流体圧力P1とP2とから弁体1−2の上下流間の差圧ΔPを算出する(ステップS106)。
そして、ステップS104で求めた流量係数CvとステップS106で求めた差圧ΔPとから弁本体1の管路1−1内を流れる流体の流量Q(Q=A・Cv・(ΔP)1/2)を算出し(ステップS107)、この算出した流量Qを計測流量Qpvとして表示部2−3に表示する(ステップS108)。
そして、上位装置からの設定流量Qspを読み込み(ステップS109)、計測流量Qpvと設定流量Qspとを比較し、計測流量Qpvが設定流量Qspに一致するように、弁体1−2の弁開度θを制御する(ステップS110)。CPU2−1は、このステップS101〜S110の処理動作を定周期で繰り返す。
図4にCPU2−1の処理動作として実現される流量計測部3の機能ブロック図を示す。この流量計測部3は、設定部2−4に設定されている製品型番から取付先の弁本体1の口径を特定する属性特定部3Aと、属性特定部3Aにおいて特定された弁本体1の口径および弁開度センサS3からの弁体1−2の現在の弁開度θを入力とし、特定された口径に対応するメモリ2−2内の特性テーブルから現在の弁開度θに応じた流量係数Cvを求めるCv値演算部3Bと、第1の圧力センサS1からの弁体1−2の上流側の流体圧力P1および第2の圧力センサS2からの弁体1−2の下流側の流体圧力P2を入力とし、弁体1−2の上下流間の差圧ΔPを算出する差圧算出部3Cと、Cv値演算部3Bからの流量係数Cvと差圧算出部3Cからの差圧ΔPとから弁本体1の管路1−1内を流れる流体の流量Qを算出する流量算出部3Dとから構成される。
〔アクチュエータの交換〕
この流量制御弁100では、故障や寿命などにより、現場でアクチュエータ2を交換することがある。この場合、新しいアクチュエータ2’を工場から取り寄せ、弁本体1に取り付けることになる。ここで、従来は、新しいアクチュエータに弁本体1に合った適切な特性テーブルを書き込まなければならなかったが、この参考例1では、新しいアクチュエータ2’の設定部2−4に弁本体1の製品型番を入力するだけでよい。
すなわち、この参考例1では、新しいアクチュエータ2’の設定部2−4に弁本体1の製品型番を入力すると、その製品型番から特定される弁本体1の口径に対応するメモリ2−2内の特性テーブルを用いて流量Qの算出が行われる。
このように、この参考例1では、新しいアクチュエータ2’に対して実際に取り付ける弁本体1の製品型番を入力するだけで、その弁本体1に合った適切な特性テーブルの設定が簡単かつ短時間で行われるものとなり、アクチュエータの交換を容易に行うことができるようになる。これにより、現場での交換工事の時間を短縮でき、設備の立ち上げや交換時の設備停止の期間を短くすることが可能となる。
一方、工場側では、新しいアクチュエータ2’への特性テーブルの書き込みを行わなくてもよく、1種類のアクチュエータを用意しておくのみで全ての口径の弁本体1に対応することが可能となる。これにより、工場での手間が省け、納期やコスト面の問題も解決される。また、交換を要するアクチュエータ2が複数あるような場合、納入された新しいアクチュエータ2’の設定部2−4に実際に取り付ける弁本体1の製品型番を入力すればよく、どの弁本体1に取り付けるべきか不明になることもない。
〔弁本体の交換〕
また、この流量制御弁100では、現場での要求に応じ、アクチュエータ2は交換せずに、弁本体1を違う口径の弁本体1’に交換することもある。この場合、この参考例1では、アクチュエータ2の設定部2−4に、それまで取り付けられていた弁本体1の製品型番に替えて、実際に取り付ける弁本体1’の製品型番を入力するだけでよい。
すなわち、この参考例1では、アクチュエータ2の設定部2−4に、それまで取り付けられていた弁本体1の製品型番に替えて、実際に取り付ける弁本体1’の製品型番を入力すると、その製品型番から特定される弁本体1’の口径に対応するメモリ2−12内の特性テーブルを用いて流量Qの算出が行われるようになる。
このように、この参考例1では、アクチュエータ2の設定部2−4に対して実際に取り付ける弁本体1’の製品型番を入力するだけで、その弁本体1’に合った適切な特性テーブルの設定が簡単かつ短時間で行われるものとなり、弁本体の交換を容易に行うことができるようになる。これにより、現場での交換工事の時間を短縮でき、設備の立ち上げや交換時の設備停止の期間を短くすることが可能となる。
参考例2:流量測定装置〕
図5は本発明に係る流量測定装置の一実施の形態の説明に入る前の参考例(参考例2)の概略を示す図である。同図において、図1と同一符号は図1を参照して説明した構成要素と同一或いは同等構成要素を示し、その説明は省略する。
この参考例2では、流量制御弁101に流量測定装置5を接続し、流量測定装置5で流量制御弁101の管路1−1内を流れる流体の流量Q(計測流量Qpv)を算出するようにしている。
なお、この参考例2において、流量制御弁101におけるアクチュエータ4は、CPU4−1と、メモリ4−2と、モータ4−3とを備えた構成とし、アクチュエータ4のCPU5には、弁開度センサS3が検出する弁体1−2の弁開度θ、流量測定装置5からの計測流量Qpv、上位装置からの設定流量Qspを与えるようにしている。
流量測定装置5は、CPU5−1と、メモリ5−2と、表示部5−3と、設定部5−4と、インタフェース5−5とを備えている。流量測定装置5のCPU5−1には、インタフェース5−5を介して、第1の圧力センサS1が検出する弁体1−2の上流側の流体圧力P1、第2の圧力センサS2が検出する弁体1−2の下流側の流体圧力P2、弁開度センサS3が検出する弁体1−2の弁開度θが与えられる。
流量測定装置5のメモリ5−2には、流量測定装置5の接続先の候補として予め定められた流量制御弁101毎に、その流量制御弁101の属性に対応して弁開度θと流量係数Cvとの関係を示す特性テーブルT1〜Tnが格納されている。この参考例2では、流量制御弁101の属性としてその口径(15A〜150A)に対応して、弁開度θと流量係数Cvとの関係を示す特性テーブルT1〜Tnが格納されている。
なお、この例では、流量測定装置5に接続されている実際の流量制御弁101に対応して、その流量制御弁の製品型番が設定部5−4に既に設定されているものとする。この製品型番の設定は、現場でオペレータが行うようにしてもよく、遠隔地から通信回線を介して行うようにしてもよい。また、流量測定装置5に携帯型の設定器を接続し、この設定器から行うようにしてもよい。
以下、図6に示すフローチャートを参照して、メモリ5−2に格納されているプログラムに従って流量測定装置5のCPU5−1が実行する参考例2特有の処理動作について説明する。
CPU5−1は、設定部5−4に設定されている流量制御弁の製品型番を取り込み(ステップS201)、この取り込んだ製品型番から接続先の流量制御弁101の口径(実際に接続されている流量制御弁101の口径)を特定する(ステップS202)。
なお、この例では、流量制御弁の製品型番に、その流量制御弁の口径を特定し得る情報が含まれているものとする。口径を特定し得る情報が製品型番に含まれていない場合には、メモリ2−2に流量制御弁の製品型番と口径との対応表を設け、この対応表から口径を特定するようにすればよい。また、設定部2−4に流量制御弁の口径そのものを設定するようにしてもよく、この場合には直接接続先の流量制御弁の口径が特定されるものとなる。
次に、CPU5−1は、弁開度センサS3からの弁体1−2の弁開度θを読み込み(ステップS203)、ステップS202で特定した流量制御弁101の口径に対応するメモリ5−2内の特性テーブルからその弁開度θに応じた流量係数Cvを求める(ステップS204)。また、第1の圧力センサS1からの弁体1−2の上流側の流体圧力P1と第2の圧力センサS2からの弁体1−2の下流側の流体圧力P2を読み込み(ステップS205)、この読み込んだ流体圧力P1とP2とから弁体1−2の上下流間の差圧ΔPを算出する(ステップS206)。
そして、ステップS204で求めた流量係数CvとステップS206で求めた差圧ΔPとから流量制御弁101の管路1−1内を流れる流体の流量Q、(Q=A・Cv・(ΔP)1/2)を算出する(ステップS207)。そして、この算出した流量Qを計測流量Qpvとして表示部5−3に表示するとともに(ステップS208)、インタフェース5−5を介して流量制御弁101のアクチュエータ4へ送る(ステップS209)。CPU5−1は、このステップS201〜S209の処理動作を定周期で繰り返す。
アクチュエータ4のCPU5−1は、流量測定装置5から計測流量Qpvが送られてくると、この送られてきた計測流量Qpvと設定流量Qspとを比較し、計測流量Qpvが設定流量Qspに一致するように、弁体1−2の弁開度θを制御する。この弁開度θの制御はメモリ4−2に格納されているプログラムに従って行われる。
図7にCPU5−1の処理動作として実現される流量計測部6の機能ブロック図を示す。この流量計測部6は、設定部5−4に設定されている製品型番から接続先の流量制御弁101の口径を特定する属性特定部6Aと、属性特定部6Aにおいて特定された流量制御弁101の口径および弁開度センサS3からの弁体1−2の現在の弁開度θを入力とし、特定された口径に対応するメモリ5−2内の特性テーブルから現在の弁開度θに応じた流量係数Cvを求めるCv値演算部6Bと、第1の圧力センサS2からの弁体1−2の上流側の流体圧力P1および第2の圧力センサS2からの弁体1−2の下流側の流体圧力P2を入力とし、弁体1−2の上下流間の差圧ΔPを算出する差圧算出部6Cと、Cv値演算部6Bからの流量係数Cvと差圧算出部6Cからの差圧ΔPとから流量制御弁101の管路1−1内を流れる流体の流量Qを算出する流量算出部6Dとから構成される。
〔流量測定装置の交換〕
この流量測定装置5に流量制御弁101を接続したシステムでは、故障などにより、現場で流量測定装置5を交換することがある。この場合、新しい流量測定装置5’を工場から取り寄せ、流量制御弁101に接続することなる。ここで、従来は新しい流量測定装置に流量制御弁101に合った適切な特性テーブルを書き込まなければならなかったが、この参考例2では、新しい流量測定装置5’の設定部5−4に流量制御弁101の製品型番を入力するだけでよい。
すなわち、この参考例2では、新しい流量測定装置5’の設定部5−4に流量制御弁101の製品型番を入力すると、その製品型番から特定される流量制御弁101の口径に対応するメモリ5−2内の特性テーブルを用いて流量Qの算出が行われるようになる。
このように、この参考例2では、新しい流量測定装置5’に対して実際に接続する流量制御弁101の製品型番を入力するだけで、その流量制御弁101に合った適切な特性テーブルの設定が簡単かつ短時間で行われるものとなり、流量測定装置の交換を容易に行うことができるようになる。これにより、現場での交換工事の時間を短縮でき、設備の立ち上げや交換時の設備停止の期間を短くすることが可能となる。
一方、工場側では、新しい流量測定装置5’への特性テーブルの書き込みを行わなくてもよく、1種類の流量測定装置を用意しておくのみで全ての口径の流量制御弁101に対応することが可能となる。これにより、工場での手間が省け、納期やコスト面の問題も解決される。また、交換を要する流量測定装置5が複数あるような場合、納入された新しい流量測定装置5’の設定部2−4に実際に接続される流量制御弁101の製品型番を入力すればよく、どの流量制御弁101に接続するべきか不明になることもない。
〔流量制御弁の交換〕
また、この流量測定装置5を流量制御弁101に接続したシステムでは、現場での要求に応じ、流量測定装置5は交換せずに、流量制御弁101を違う口径の流量制御弁101’に交換することもある。この場合、この参考例2では、流量測定装置5の設定部5−4に、それまで接続されていた流量制御弁101の製品型番に替えて、実際に接続する流量制御弁101’の製品型番を入力するだけでよい。
すなわち、この参考例2では、流量測定装置5の設定部5−4に、それまで接続されていた流量制御弁101の製品型番に替えて、実際に接続される流量制御弁101’の製品型番を入力すると、その製品型番から特定される流量制御弁101’の口径に対応するメモリ5−2内の特性テーブルを用いて流量Qの算出が行われるようになる。
このように、この参考例2では、流量測定装置5の設定部5−4に対して実際に接続する流量制御弁101’の製品型番を入力するだけで、その流量制御弁101’に合った適切な特性テーブルの設定が簡単かつ短時間で行われるものとなり、流量制御弁の交換を容易に行うことができるようになる。これにより、現場での交換工事の時間を短縮でき、設備の立ち上げや交換時の設備停止の期間を短くすることが可能となる。
実施の形態1(第3発明):流量測定装置〕
図8は本発明に係る流量測定装置の一実施の形態(実施の形態1)の概略を示す図である。同図において、図5と同一符号は図5を参照して説明した構成要素と同一或いは同等構成要素を示し、その説明は省略する。
この実施の形態1では、複数の流量制御弁101を流量測定装置7に接続し、流量測定装置7でこれら複数の流量制御弁101の管路1−1内を流れる流体の流量Qを算出するようにしている。この例では、複数の流量制御弁101を2つの流量制御弁101A,101Bの2つとし、この流量制御弁101A,101Bの管路1−1,1−1内を流れる流体の流量QA,QB(計測流量QApv,QBpv)を算出するようにしている。
流量測定装置7は、CPU7−1と、メモリ7−2と、表示部7−3と、設定部7−4と、インタフェース7−5とを備えている。流量測定装置7のCPU7−1には、インタフェース7−5を介して、流量制御弁101Aにおける第1の圧力センサS1が検出する弁体1−2の上流側の流体圧力P1A、第2の圧力センサS2が検出する弁体1−2の下流側の流体圧力P2A、弁開度センサS3が検出する弁体1−2の弁開度θA、流量制御弁101Bにおける第1の圧力センサS1が検出する弁体1−2の上流側の流体圧力P1B、第2の圧力センサS2が検出する弁体1−2の下流側の流体圧力P2B、弁開度センサS3が検出する弁体1−2の弁開度θBが与えられる。
流量測定装置7のメモリ7−2には、流量測定装置7の接続先の候補として予め定められた流量制御弁101毎に、その流量制御弁101の属性に対応して弁開度θと流量係数Cvとの関係を示す特性テーブルT1〜Tnが格納されている。この実施の形態1では、流量制御弁101の属性としてその口径(15A〜150A)に対応して、弁開度θと流量係数Cvとの関係を示す特性テーブルT1〜Tnが格納されている。
なお、この例では、流量測定装置7に接続されている実際の流量制御弁101A,101Bに対応して、その流量制御弁の製品型番が設定部7−4に既に設定されているものとする。この製品型番の設定は、現場でオペレータが行うようにしてもよく、遠隔地から通信回線を介して行うようにしてもよい。また、流量測定装置7に携帯型の設定器を接続し、この設定器から行うようにしてもよい。
以下、図9に示すフローチャートを参照して、メモリ7−2に格納されている流量計測プログラムに従って流量測定装置7のCPU7−1が実行する実施の形態1特有の処理動作について説明する。
CPU7−1は、設定部7−4に設定されている最初の流量制御弁の製品型番(この例では、流量制御弁101Aの製品型番)を取り込み(ステップS301)、この取り込んだ製品型番から接続先の流量制御弁101Aの口径(実際に接続されている流量制御弁101Aの口径)を特定する(ステップS302)。
次に、CPU7−1は、流量制御弁101Aの弁開度センサS3からの弁体1−2の弁開度θAを読み込み(ステップS303)、ステップS302で特定した流量制御弁101Aの口径に対応するメモリ7−2内の特性テーブルからその弁開度θAに応じた流量係数Cvを求める(ステップS304)。また、流量制御弁101Aの第1の圧力センサS1からの弁体1−2の上流側の流体圧力P1Aと第2の圧力センサS2からの下流側の流体圧力P2Aを読み込み(ステップS305)、この読み込んだ流体圧力P1AとP2Aとから流量制御弁101Aの弁体1−2の上下流間の差圧ΔPを算出する(ステップS306)。
そして、ステップS304で求めた流量係数CvとステップS306で求めた差圧ΔPとから流量制御弁101Aの管路1−1内を流れる流体の流量Q(Q=A・Cv・(ΔP)1/2)を算出する(ステップS307)。そして、この算出した流量Qを計測流量QApvとして表示部7−3に表示するとともに(ステップS308)、インタフェース7−5を介して流量制御弁101Aのアクチュエータ4へ送る(ステップS309)。
流量制御弁101Aにおけるアクチュエータ4のCPU4−1は、流量測定装置7から計測流量QApvが送られてくると、この送られてきた計測流量QApvと設定流量QAspとを比較し、計測流量QApvが設定流量QAspに一致するように、弁体1−2の弁開度θAを制御する。
次に、CPU7−1は、設定部7−4に次の流量制御弁の製品型番が設定されているか否かをチェックする(ステップS310)。この場合、設定部7−4には次の流量制御弁の製品型番として流量制御弁101Bの製品型番が設定されているので、ステップS310のYESに応じてステップS301へ戻る。
CPU7−1は、ステップS301において、設定部7−4に設定されている次の流量制御弁の製品型番(この例では、流量制御弁101Bの製品型番)を取り込む(ステップS301)。そして、この取り込んだ製品型番から接続先の流量制御弁101Bの口径(実際に接続されている流量制御弁101Bの口径)を特定する(ステップS302)。
次に、CPU7−1は、流量制御弁101Bの弁開度センサS3からの弁体1−2の弁開度θBを読み込み(ステップS303)、ステップS302で特定した流量制御弁101Bの口径に対応するメモリ7−2内の特性テーブルからその弁開度θBに応じた流量係数Cvを求める(ステップS304)。また、流量制御弁101Bの第1の圧力センサS1からの弁体1−2の上流側の流体圧力P1Bと第2の圧力センサS2からの下流側の流体圧力P2Bを読み込み(ステップS305)、この読み込んだ流体圧力P1BとP2Bとから流量制御弁101Bの弁体1−2の上下流間の差圧ΔPを算出する(ステップS306)。
そして、ステップS304で求めた流量係数CvとステップS306で求めた差圧ΔPとから流量制御弁101Bの管路1−1内を流れる流体の流量Q(Q=A・Cv・(ΔP)1/2)を算出する(ステップS307)。そして、この算出した流量Qを計測流量QBpvとして表示部7−3に表示するとともに(ステップS308)、インタフェース7−5を介して流量制御弁101Bのアクチュエータ4へ送る(ステップS309)。
流量制御弁101Bにおけるアクチュエータ4のCPU4−1は、流量測定装置7から計測流量QBpvが送られてくると、この送られてきた計測流量QBpvと設定流量QBspとを比較し、計測流量QBpvが設定流量QBspに一致するように、弁体1−2の弁開度θBを制御する。
次に、CPU7−1は、設定部7−4に次の流量制御弁の製品型番が設定されているか否かをチェックする(ステップS310のNO)。この場合、設定部7−4には次の流量制御弁の製品型番は設定されていないので、ステップS310のNOに応じてステップS301〜S310の処理ループを脱する。CPU7−1は、この処理動作を定周期で繰り返す。
この実施の形態1では、複数の流量制御弁101における流量計測を1つの流量測定装置7で行うことができるので、参考例1のように流量制御弁101のアクチュエータ2に個々に流量計測機能を設けなくてもよく、また参考例2のように流量制御弁101に1つずつ流量制御装置5を接続しなくてもよく、システムの大幅なコストダウンが図られるものとなる。
〔流量測定装置の交換〕
この流量測定装置7を流量制御弁101A,101Bに接続したシステムでは、故障などにより、現場で流量測定装置7を交換することがある。この場合、新しい流量測定装置7’を工場から取り寄せ、流量制御弁101A,101Bに接続することなる。ここで、従来の技術を適用すれば、新しい流量測定装置に流量制御弁101A,101Bに合った適切な特性テーブルを書き込まなければならないが、この実施の形態1では、新しい流量測定装置7’の設定部7−4に流量制御弁101A,10Bの製品型番を入力するだけでよい。
すなわち、この実施の形態1では、新しい流量測定装置7’の設定部7−4に流量制御弁101A,101Bの製品型番を入力すると、その製品型番から特定される流量制御弁101A,101Bの口径に対応するメモリ7−2内の特性テーブルを用いて、流量QA,QBの算出が行われるようになる。
このように、この実施の形態1では、新しい流量測定装置7’に対して実際に接続する流量制御弁101A,101Bの製品型番を入力するだけで、その流量制御弁101A,101Bに合った適切な特性テーブルの設定が簡単かつ短時間で行われるものとなり、流量測定装置の交換を容易に行うことができるようになる。これにより、現場での交換工事の時間を短縮でき、設備の立ち上げや交換時の設備停止の期間を短くすることが可能となる。
一方、工場側では、新しい流量測定装置7’への特性テーブルの書き込みを行わなくてもよく、1種類の流量測定装置を用意しておくのみで全ての口径の流量制御弁101に対応することが可能となる。これにより、工場での手間が省け、納期やコスト面の問題も解決される。また、交換を要する流量測定装置7が複数あるような場合、納入された新しい流量測定装置7’の設定部7−4に実際に接続される複数の流量制御弁101の製品型番を入力すればよく、どの流量制御弁101に接続するべきか不明になることもない。
〔流量制御弁の交換〕
また、この流量測定装置7を流量制御弁101A,101Bに接続したシステムでは、現場での要求に応じ、流量測定装置5は交換せずに、例えば流量制御弁101Aを違う口径の流量制御弁101A’に交換することもある。この場合、この実施の形態1では、流量測定装置7の設定部7−4に、それまで接続されていた流量制御弁101Aの製品型番に替えて、実際に接続する流量制御弁101A’の製品型番を入力するだけでよい。
すなわち、この実施の形態1では、流量測定装置7の設定部7−4に、それまで接続されていた流量制御弁101Aの製品型番に替えて、実際に接続される流量制御弁101A’の製品型番を入力すると、その製品型番から特定される流量制御弁101A’の口径に対応するメモリ7−2内の特性テーブルを用いて流量QAの算出が行われるようになる。
このように、この実施の形態1では、流量測定装置7の設定部7−4に対して実際に接続する流量制御弁101A’の製品型番を入力するだけで、その流量制御弁101A’に合った適切な特性テーブルの設定が簡単かつ短時間で行われるものとなり、流量制御弁の交換を容易に行うことができるようになる。これにより、現場での交換工事の時間を短縮でき、設備の立ち上げや交換時の設備停止の期間を短くすることが可能となる。
〔実施の形態2(第1発明)〕
上述した参考例1(図1)では、アクチュエータ2のメモリ2−2に、アクチュエータ2の取付先の候補として予め定められた弁本体1毎に、その弁本体1の属性に対応して弁開度θと流量係数Cvとの関係を示す特性テーブルT1〜Tnを格納するようにしたが、実施の形態2のアクチュエータでは、その弁本体1における弁体1−2の上下流間の差圧ΔPをパラメータとして示した特性テーブルT1’〜Tn’(図10参照)を格納する
このような特性テーブルT1’〜Tn’を用いた場合、図4に示した流量計測部3の機能ブロック図は、図11に示すような構成となる。この機能ブロック図において、Cv値演算部3B’は、属性特定部3Aにおいて特定された弁本体1の口径、弁開度センサS3からの弁体1−2の現在の弁開度θに加え、差圧算出部3Cからの差圧ΔPを入力とし、特定された口径に対応するメモリ2−2内の特性テーブルから現在の弁開度θおよび差圧ΔPに応じた流量係数Cvを求める。これにより流量Qの算出精度が高まる。
〔実施の形態3(第2発明)〕
実施の形態3の流量測定装置では、図5に示した流量測定装置5のメモリ5−2に、流量測定装置5の接続先の候補として予め定められた流量制御弁101毎に、その流量制御弁101の属性に対応して弁開度θと流量係数Cvとの関係を弁体1−2の上下流間の差圧ΔPをパラメータとして示した特性テーブルT1’〜Tn’(図10参照)を格納するようにする
このような特性テーブルT1’〜Tn’を用いた場合、図7に示した流量計測部6の機能ブロック図は、図12に示すような構成となる。この機能ブロック図において、Cv値演算部6B’は、属性特定部6Aにおいて特定された流量制御弁101の口径、弁開度センサS3からの流量制御弁101における弁体1−2の現在の弁開度θに加え、差圧算出部6Cからの差圧ΔPを入力とし、特定された口径に対応するメモリ5−2内の特性テーブルから現在の弁開度θおよび差圧ΔPに応じた流量係数Cvを求める。これにより流量Qの算出精度が高まる。実施の形態1についても同様にして、特性テーブルT1’〜Tn’を用いるようにしてもよい
また、上述した実施の形態1〜3では、弁本体や流量制御弁の属性を口径とし、この口径に対応して弁開度θと流量係数Cvとの関係を示す特性テーブルをメモリに格納するようにしたが、ゲート弁、ディスク弁、ボール弁、バタフライ弁、スプール弁、フラッパ弁などの種類を属性とし、この種類に対応して弁開度θと流量係数Cvとの関係を示す特性テーブルをメモリに格納するようにしてもよい。また、本発明において、弁本体や流量制御弁の属性は口径や種類に限られるものでもない。
また、上述した実施の形態2では、アクチュエータ2において計測した流量Qpvと設定流量Qspとを一致させるように弁体1−2の弁開度θを制御するようにしたが、アクチュエータ2に設定開度θspを与えるようにし、この設定開度θspと弁開度センサS3が検出する弁開度θ(θpv)とを一致させるように弁体1−2の弁開度θを制御するようにしてもよい。この場合、アクチュエータ2で計測された流量Qpvは、表示されるのみとなる。
また、実施の形態3でも同様に、流量制御弁101において設定開度θspと検出される弁開度θpvとを一致させるように、弁体1−2の弁開度θを制御してもよい。この場合、流量測定装置5から流量制御弁101に計測流量Qpvを送る必要はない。実施の形態1でも同様である。
本発明に係るアクチュエータの一実施の形態の説明に入る前の参考例(参考 例1)の概略を示す図である。 このアクチュエータにおけるメモリ内に設定する特性テーブルの一例を示す図である。 このアクチュエータにおけるCPUが実行する処理動作を説明するフローチャートである。 このアクチュエータにおけるCPUの処理動作として実現される流量計測部の機能ブロック図である。 本発明に係る流量測定装置の一実施の形態の説明に入る前の参考例(参考例 2)の概略を示す図である。 この流量測定装置におけるCPUが実行する処理動作を説明するフローチャートである。 この流量測定装置におけるCPUの処理動作として実現される流量計測部の機能ブロック図である。 本発明に係る流量測定装置の一実施の形態(実施の形態1)の概略を示す図である。 この流量測定装置におけるCPUが実行する処理動作を説明するフローチャートである。 弁体の上下流間の差圧をパラメータとして示した特性テーブルを例示する図である。 弁体の上下流間の差圧をパラメータとして示した特性テーブルを用いた場合の図4に対応する流量計測部の機能ブロック図である。 弁体の上下流間の差圧をパラメータとして示した特性テーブルを用いた場合の図7に対応する流量計測部の機能ブロック図である。
符号の説明
1(1’)…弁本体、1−1…管路、1−1…弁体、2(2’)…アクチュエータ、2−1…CPU、2−2…メモリ、2−3…表示部、2−4…設定部、2−5…モータ、S1…第1の圧力センサ、S2…第2の圧力センサ、S3…弁開度センサ、3…流量計測部、3A…属性設定部、3B(3B’)…Cv値演算部、3C…差圧算出部、3D…流量算出部、T1〜Tn(T1’〜Tn)…特性テーブル、4…アクチュエータ、4−1…CPU、4−2…メモリ、4−3…モータ、5(5’)…流量測定装置、5−1…CPU、5−2…メモリ、5−3…表示部、5−4…設定部、5−5…インタフェース、6…流量計測部、6A…属性設定部、6B(6B’)…Cv値演算部、6C…差圧算出部、6D…流量算出部、7…流量測定装置、7−1…CPU、7−2…メモリ、7−3…表示部、7−4…設定部、7−5…インタフェース、100(100’),101(101’),101A(101A’),101B…流量制御弁。

Claims (4)

  1. 流体流路を形成する管路とこの管路内を流れる流体の流量を規制する弁体とを備えた弁本体に取り付けられ、前記弁体の弁開度を制御するアクチュエータにおいて、
    取付先の候補として予め定められた弁本体毎にその弁本体の属性に対応して弁開度と流量係数との関係をその弁体の上下流間の差圧をパラメータとして示した特性テーブルを記憶するメモリと、
    取付先の弁本体を指定する情報がセットされる設定部と、
    前記設定部にセットされている情報から取付先の弁本体の属性を特定し、この特定した弁本体の属性に対応する前記メモリ内の特性テーブルを用いて、実際に取り付けられている弁本体の管路内を流れる流体の流量を算出する流量算出手段と
    を備えることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 流体流路を形成する管路とこの管路内を流れる流体の流量を規制する弁体とを備えた弁本体と、この弁本体に取り付けられ前記弁体の弁開度を制御するアクチュエータとを備えた流量制御弁に接続され、この流量制御弁の管路内を流れる流体の流量を計測する流量測定装置において、
    接続先の候補として予め定められた流量制御弁毎にその流量制御弁の属性に対応して弁開度と流量係数との関係をその弁体の上下流間の差圧をパラメータとして示した特性テーブルを記憶するメモリと、
    接続先の流量制御弁を指定する情報がセットされる設定部と、
    前記設定部にセットされている情報から接続先の流量制御弁の属性を特定し、この特定した流量制御弁の属性に対応する前記メモリ内の特性テーブルを用いて、実際に接続されている流量制御弁の管路内を流れる流体の流量を算出する流量算出手段と
    を備えることを特徴とする流量測定装置。
  3. 流体流路を形成する管路とこの管路内を流れる流体の流量を規制する弁体とを備えた弁本体と、この弁本体に取り付けられ前記弁体の弁開度を制御するアクチュエータとを備えた複数の流量制御弁に接続され、これら流量制御弁の管路内を流れる流体の流量を計測する流量測定装置であって、
    接続先の候補として予め定められた流量制御弁毎にその流量制御弁の属性に対応して弁開度と流量係数との関係を示す特性テーブルを記憶するメモリと、
    接続先の複数の流量制御弁を指定する情報がセットされる設定部と、
    前記設定部にセットされている情報から接続先の複数の流量制御弁の属性を特定し、この特定した複数の流量制御弁の属性に対応する前記メモリ内の特性テーブルを用いて、実際に接続されている複数の流量制御弁の管路内を流れる流体の流量を算出する流量算出手段と
    を備えることを特徴とする流量測定装置。
  4. 請求項3に記載された流量測定装置において、
    前記メモリは、
    接続先の候補として予め定められた流量制御弁毎にその流量制御弁の属性に対応して弁開度と流量係数との関係をその弁体の上下流間の差圧をパラメータとして示した特性テーブルを記憶する
    ことを特徴とする流量測定装置。
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