JPH08101208A - 自動化学分析装置 - Google Patents
自動化学分析装置Info
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- JPH08101208A JPH08101208A JP6261792A JP26179294A JPH08101208A JP H08101208 A JPH08101208 A JP H08101208A JP 6261792 A JP6261792 A JP 6261792A JP 26179294 A JP26179294 A JP 26179294A JP H08101208 A JPH08101208 A JP H08101208A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 キャリブレーションデータやコントロールデ
ータなどのデータが過去のものからずれた場合に、それ
が試料、試薬又は装置の異常に基づくものであるのかそ
うでないのかを容易に判断できるようにする。 【構成】 制御部は分析部32の各部の動作を制御し、
分析部32の分光光度計からの吸光度により試料の濃度
又は活性値を算出する機能の他に、装置、試薬及び試料
などの各種の状態を入力する入力部30と、分析部32
からの分析データを記憶するとともに、その分析データ
の関連する位置に入力部30から入力された各種の状態
をコメントデータとして記憶するデータ記憶部34と、
データ記憶部34に記憶されている分析データを過去に
遡って出力するとともに、その際に分析データの時点に
おける各種の状態をデータ記憶部34に記憶されたコメ
ントデータに基づいて併せて出力する出力部36とを備
えている。
ータなどのデータが過去のものからずれた場合に、それ
が試料、試薬又は装置の異常に基づくものであるのかそ
うでないのかを容易に判断できるようにする。 【構成】 制御部は分析部32の各部の動作を制御し、
分析部32の分光光度計からの吸光度により試料の濃度
又は活性値を算出する機能の他に、装置、試薬及び試料
などの各種の状態を入力する入力部30と、分析部32
からの分析データを記憶するとともに、その分析データ
の関連する位置に入力部30から入力された各種の状態
をコメントデータとして記憶するデータ記憶部34と、
データ記憶部34に記憶されている分析データを過去に
遡って出力するとともに、その際に分析データの時点に
おける各種の状態をデータ記憶部34に記憶されたコメ
ントデータに基づいて併せて出力する出力部36とを備
えている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血液や尿などの多成分
を含む試料中の目的成分の濃度又は活性値を測定する自
動化学分析装置に関するものである。
を含む試料中の目的成分の濃度又は活性値を測定する自
動化学分析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】このような自動化学分析装置の分析部
は、反応容器が一列に配列されて搬送される環状の反応
ラインに沿って、反応容器に試料を分注する試料注入機
構、試料が注入された反応容器に試薬を分注する試薬注
入機構、反応容器内の反応液の吸光度を測定する吸光光
度計及び反応容器を洗浄する洗浄機構を少なくとも備え
ている。
は、反応容器が一列に配列されて搬送される環状の反応
ラインに沿って、反応容器に試料を分注する試料注入機
構、試料が注入された反応容器に試薬を分注する試薬注
入機構、反応容器内の反応液の吸光度を測定する吸光光
度計及び反応容器を洗浄する洗浄機構を少なくとも備え
ている。
【0003】過去の測定結果を表示するものとしてはキ
ャリブレーションデータやコントロールデータがある。
これらは通常、同一試料を用いて測定を行なったデータ
であり、試料、試薬及び装置に異常がなければその結果
は同程度のものとなる。それらのデータを過去のデータ
と比較して、大きく外れていないかどうかにより異常の
有無を判定している。
ャリブレーションデータやコントロールデータがある。
これらは通常、同一試料を用いて測定を行なったデータ
であり、試料、試薬及び装置に異常がなければその結果
は同程度のものとなる。それらのデータを過去のデータ
と比較して、大きく外れていないかどうかにより異常の
有無を判定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、試料、試薬及
び装置に異常がなくても、結果のデータが過去のものか
らずれることがある。例えば、試料や試薬のロット変更
や、試料分注プローブの変更などを行なった場合には、
試料、試薬及び装置の何れにも異常がなくても測定結果
のデータがずれる。従来はノートに毎日の値を記録する
ときに交換等の記録を併記するか、又は交換等の記録だ
けの累積情報を記憶させた後、プリンタに出力させてい
た。前者の場合は手間がかかるし、後者の場合はプリン
トアウト後、グラフを見ながら情報の突合せをする必要
があった。
び装置に異常がなくても、結果のデータが過去のものか
らずれることがある。例えば、試料や試薬のロット変更
や、試料分注プローブの変更などを行なった場合には、
試料、試薬及び装置の何れにも異常がなくても測定結果
のデータがずれる。従来はノートに毎日の値を記録する
ときに交換等の記録を併記するか、又は交換等の記録だ
けの累積情報を記憶させた後、プリンタに出力させてい
た。前者の場合は手間がかかるし、後者の場合はプリン
トアウト後、グラフを見ながら情報の突合せをする必要
があった。
【0005】従来はこれらの履歴を測定データに併せて
記憶していなかったので、測定結果のデータがずれたと
きに、それが試料、試薬又は装置の異常に基づくもので
あるのか、そうでないのかの判断がつかなかった。ま
た、キャリブレーションやコントロール測定の分析を実
行した場合、何らかの理由でその結果を修正したり削除
したりしたときに、何故そうしたのかの入出力もできな
かった。
記憶していなかったので、測定結果のデータがずれたと
きに、それが試料、試薬又は装置の異常に基づくもので
あるのか、そうでないのかの判断がつかなかった。ま
た、キャリブレーションやコントロール測定の分析を実
行した場合、何らかの理由でその結果を修正したり削除
したりしたときに、何故そうしたのかの入出力もできな
かった。
【0006】本発明はキャリブレーションデータやコン
トロールデータなどのデータが過去のものからずれた場
合に、それが試料、試薬又は装置の異常に基づくもので
あるのかそうでないのかを容易に判断できるようにする
ことを目的とするものである。
トロールデータなどのデータが過去のものからずれた場
合に、それが試料、試薬又は装置の異常に基づくもので
あるのかそうでないのかを容易に判断できるようにする
ことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明における制御部を
図1に示す。制御部は分析部32の各部の動作を制御
し、分析部32の分光光度計からの吸光度により試料の
濃度又は活性値を算出する機能の他に、装置、試薬及び
試料などの各種の状態を入力する入力部30と、分析部
32からの分析データを記憶するとともに、その分析デ
ータの関連する位置に入力部30から入力された各種の
状態をコメントデータとして記憶するデータ記憶部34
と、データ記憶部34に記憶されている分析データを過
去に遡って出力するとともに、その際に分析データの時
点における各種の状態をデータ記憶部34に記憶された
コメントデータに基づいて併せて出力する出力部36と
を備えている。データ記憶部34は測定データ採取の日
時と測定データとを記憶するデータ部と、コメント登録
の日時とコメント内容とを記憶するコメント部とからな
っている。
図1に示す。制御部は分析部32の各部の動作を制御
し、分析部32の分光光度計からの吸光度により試料の
濃度又は活性値を算出する機能の他に、装置、試薬及び
試料などの各種の状態を入力する入力部30と、分析部
32からの分析データを記憶するとともに、その分析デ
ータの関連する位置に入力部30から入力された各種の
状態をコメントデータとして記憶するデータ記憶部34
と、データ記憶部34に記憶されている分析データを過
去に遡って出力するとともに、その際に分析データの時
点における各種の状態をデータ記憶部34に記憶された
コメントデータに基づいて併せて出力する出力部36と
を備えている。データ記憶部34は測定データ採取の日
時と測定データとを記憶するデータ部と、コメント登録
の日時とコメント内容とを記憶するコメント部とからな
っている。
【0008】毎日同じ測定をして過去のデータと比較す
るものとしては、水ブランク測定、試薬ブランク測定、
キャリブレーション測定、コントロール測定があり、コ
ントロール測定で得るデータとしては日内データと日差
データがある。
るものとしては、水ブランク測定、試薬ブランク測定、
キャリブレーション測定、コントロール測定があり、コ
ントロール測定で得るデータとしては日内データと日差
データがある。
【0009】水ブランク測定は、セルに水を満たした状
態で全波長で吸光度を測定し、各波長での平均値を求め
るものである。水ブランクデータは、光源の劣化、セル
の汚れ、恒温槽の汚れなどの装置の状態を反映する。
態で全波長で吸光度を測定し、各波長での平均値を求め
るものである。水ブランクデータは、光源の劣化、セル
の汚れ、恒温槽の汚れなどの装置の状態を反映する。
【0010】試薬ブランク測定は、試料の代わりに試料
と同量のブランク液をセルに入れて測定波長で吸光度又
は吸光度変化を測定することであり、キャリブレーショ
ン測定を実施しない場合でも試薬ブランク測定は毎日実
行される。試薬ブランクデータは装置及び試薬の状態を
反映する。
と同量のブランク液をセルに入れて測定波長で吸光度又
は吸光度変化を測定することであり、キャリブレーショ
ン測定を実施しない場合でも試薬ブランク測定は毎日実
行される。試薬ブランクデータは装置及び試薬の状態を
反映する。
【0011】キャリブレーション測定は、試料の代わり
に濃度が既知の試料を用いて測定波長で吸光度又は吸光
度変化を測定するものであり、検量線定数を決定するた
めに行なう。毎日行なうかどうかは項目により異なり、
全く行なわない項目もある。キャリブレーションデータ
は装置、試薬又はキャリブレータの状態を反映する。
に濃度が既知の試料を用いて測定波長で吸光度又は吸光
度変化を測定するものであり、検量線定数を決定するた
めに行なう。毎日行なうかどうかは項目により異なり、
全く行なわない項目もある。キャリブレーションデータ
は装置、試薬又はキャリブレータの状態を反映する。
【0012】コントロール測定は、市販又は自家製のプ
ール血清を、試料測定の最初又はさらに試料測定の合間
にも分析し、正常に分析が行なわれているかどうかの総
合判断を行なうためのものである。コントロールデータ
は、装置、試薬及びコントロール状態を反映する。コン
トロールデータには日内データと日差データがあり、日
内データの平均値が日差データの元データとなる。
ール血清を、試料測定の最初又はさらに試料測定の合間
にも分析し、正常に分析が行なわれているかどうかの総
合判断を行なうためのものである。コントロールデータ
は、装置、試薬及びコントロール状態を反映する。コン
トロールデータには日内データと日差データがあり、日
内データの平均値が日差データの元データとなる。
【0013】水ブランクデータ、試薬ブランクデータ、
キャリブレーションデータ、日内コントロールデータ及
び日差コントロールデータの5種類のデータの履歴をあ
る期間記憶しておく。装置が正常に作動しているかどう
かは過去のデータと比べて、同じ程度であるか又は変動
があっても理由がつく場合は正常に作動していると判断
する。その理由をコメントデータとして測定データと一
体に記憶させ、また同時に表示させることにより、上記
の5種類のデータに変動があってもその変動が表示され
ているコメントに基づいて理由があると判断されるとき
は、オペレータは装置が正常であると判断できる。
キャリブレーションデータ、日内コントロールデータ及
び日差コントロールデータの5種類のデータの履歴をあ
る期間記憶しておく。装置が正常に作動しているかどう
かは過去のデータと比べて、同じ程度であるか又は変動
があっても理由がつく場合は正常に作動していると判断
する。その理由をコメントデータとして測定データと一
体に記憶させ、また同時に表示させることにより、上記
の5種類のデータに変動があってもその変動が表示され
ているコメントに基づいて理由があると判断されるとき
は、オペレータは装置が正常であると判断できる。
【0014】各測定データにどのようなコメントを付加
するかについては、例えば表1に示される通りである。
水ブランクデータには装置関連のコメントだけを付加
し、試薬ブランクデータからコントロールデータには各
項目ごとに装置関連や試薬関連、パラメータ関連のコメ
ントを付加させる。
するかについては、例えば表1に示される通りである。
水ブランクデータには装置関連のコメントだけを付加
し、試薬ブランクデータからコントロールデータには各
項目ごとに装置関連や試薬関連、パラメータ関連のコメ
ントを付加させる。
【0015】
【表1】 各測定データと、それらのデータに付加させるコメント
の詳細な関係を表2に示す。
の詳細な関係を表2に示す。
【0016】
【表2】
【0017】表2中で丸印が記入されているコメントが
そのデータに反映される。付加させるコメントである。
水ブランクデータには装置関連のうちのランプ交換、反
応セル交換及び反応セル洗浄の3つのコメントが反映さ
れ、この3種類のコメントが水ブランクデータのコメン
ト部に登録されるコメントの対象となる。装置関連のう
ち、サンプルプローブ交換から撹拌棒2交換までのコメ
ントは全ての項目に反映される。プローブや撹拌棒の交
換には、位置の調整や洗浄方法の変更も含んでいる。試
薬関連のコメントは試薬ごとに指定され、その試薬を使
用する全項目に反映される。キャリブレータ関連のコメ
ントはキャリブレータごとに指定され、それをキャリブ
レータとして使用した全項目に反映される。コントロー
ル試料関連のコメントはコントロール試料ごとに指定さ
れ、それをコントロール試料として使用した全項目に反
映される。パラメータ関連コメントは試料量や試薬量の
パラメータが変更された項目に反映される。試料や試薬
の追加は、交換及び注ぎ足しの両方を含んでいる。
そのデータに反映される。付加させるコメントである。
水ブランクデータには装置関連のうちのランプ交換、反
応セル交換及び反応セル洗浄の3つのコメントが反映さ
れ、この3種類のコメントが水ブランクデータのコメン
ト部に登録されるコメントの対象となる。装置関連のう
ち、サンプルプローブ交換から撹拌棒2交換までのコメ
ントは全ての項目に反映される。プローブや撹拌棒の交
換には、位置の調整や洗浄方法の変更も含んでいる。試
薬関連のコメントは試薬ごとに指定され、その試薬を使
用する全項目に反映される。キャリブレータ関連のコメ
ントはキャリブレータごとに指定され、それをキャリブ
レータとして使用した全項目に反映される。コントロー
ル試料関連のコメントはコントロール試料ごとに指定さ
れ、それをコントロール試料として使用した全項目に反
映される。パラメータ関連コメントは試料量や試薬量の
パラメータが変更された項目に反映される。試料や試薬
の追加は、交換及び注ぎ足しの両方を含んでいる。
【0018】一例として、図2(A)に示されるよう
に、1〜4の4つのデータがすでに得られてデータ記憶
部に記憶されているものとする。ここで、ランプを交換
し、再度水ブランクを測定すると、5番目のデータとし
てデータ部に新しい測定データが記憶され、その後でラ
ンプ交換した旨を指定すると最後のデータ(5番目のデ
ータ)のコメント部にそのコメントが付加される。その
後、出力を指定すると、5番目のデータにランプ交換の
コメントが併せて出力されてくる。このように、コメン
トを入力すると、その時点でのデータファイルの最後に
あるデータにのみコメントが登録される。
に、1〜4の4つのデータがすでに得られてデータ記憶
部に記憶されているものとする。ここで、ランプを交換
し、再度水ブランクを測定すると、5番目のデータとし
てデータ部に新しい測定データが記憶され、その後でラ
ンプ交換した旨を指定すると最後のデータ(5番目のデ
ータ)のコメント部にそのコメントが付加される。その
後、出力を指定すると、5番目のデータにランプ交換の
コメントが併せて出力されてくる。このように、コメン
トを入力すると、その時点でのデータファイルの最後に
あるデータにのみコメントが登録される。
【0019】他の方法として、上記の水ブランクの例に
おいては、5番目のデータを測定する前に、ランプ交換
を指定し、水ブランク測定を行なえば、図2(B)のよ
うに、4番目のデータにランプ交換を行なった旨のコメ
ントが付加され、出力の際には4番目のデータの位置に
ランプ交換の日時とその旨のコメントが表示されるよう
にしてもによい。図2(A)と(B)の何れの方法を採
用してもよい。
おいては、5番目のデータを測定する前に、ランプ交換
を指定し、水ブランク測定を行なえば、図2(B)のよ
うに、4番目のデータにランプ交換を行なった旨のコメ
ントが付加され、出力の際には4番目のデータの位置に
ランプ交換の日時とその旨のコメントが表示されるよう
にしてもによい。図2(A)と(B)の何れの方法を採
用してもよい。
【0020】また、ランプ交換などの状態変化を起こし
た時点ではなく、その後になってデータファイルを読み
出してからデータを特定し、そのデータに対してコメン
トを付加することもできる。この場合は、例えばサンプ
ルプローブを交換した場合には試薬ブランク、キャリブ
レーション、日内コントロール、日差コントロールそれ
ぞれの全ての項目の該当するデータにコメントを付加し
なければならず、作業量が多くなる。そのため、サンプ
ルプローブを交換したような場合は、その都度コメント
を入力すして全てのデータファイルの最後のデータにサ
ンプルプローブを交換したコメントを付加するようにプ
ログラムする方が好ましい。
た時点ではなく、その後になってデータファイルを読み
出してからデータを特定し、そのデータに対してコメン
トを付加することもできる。この場合は、例えばサンプ
ルプローブを交換した場合には試薬ブランク、キャリブ
レーション、日内コントロール、日差コントロールそれ
ぞれの全ての項目の該当するデータにコメントを付加し
なければならず、作業量が多くなる。そのため、サンプ
ルプローブを交換したような場合は、その都度コメント
を入力すして全てのデータファイルの最後のデータにサ
ンプルプローブを交換したコメントを付加するようにプ
ログラムする方が好ましい。
【0021】新たなデータがとられるまでに、複数のコ
メントを指定した場合には、同じ最後のデータに対して
複数のコメントが付加される。例えば、上記の水ブラン
クで「セルの特殊洗浄」をさらに指定した場合は、デー
タ5に対して2種類のコメントが日時とともに登録され
る。
メントを指定した場合には、同じ最後のデータに対して
複数のコメントが付加される。例えば、上記の水ブラン
クで「セルの特殊洗浄」をさらに指定した場合は、デー
タ5に対して2種類のコメントが日時とともに登録され
る。
【0022】コメントの入力は文字入力で直接行なうよ
うにしてもよく、又は予め定められた内容の中から該当
するものを選ぶようにしてもよい。後者の方が操作が簡
単になる。日差コントロールのコメントは、日内コント
ロールの統計処理を行ない、その統計量を日差コントロ
ールに書き込むときに日内コントロールのコメントが日
差コントロールデータのコメントとして同時に書き込ま
れるようにしておく。
うにしてもよく、又は予め定められた内容の中から該当
するものを選ぶようにしてもよい。後者の方が操作が簡
単になる。日差コントロールのコメントは、日内コント
ロールの統計処理を行ない、その統計量を日差コントロ
ールに書き込むときに日内コントロールのコメントが日
差コントロールデータのコメントとして同時に書き込ま
れるようにしておく。
【0023】図3はランプを交換したり、試薬の種類を
変更するなどの状態を変更した場合に、コメントを入力
し、それをデータ記憶部34のコメント部に書き込む動
作を示したものである。コメント入力は予め定められて
表示されたものの中から選んで指定することにより、そ
のコメントが表2で付加するように指定された全ての種
類のデータファイルの最後のデータの位置のコメント部
に書き込まれる。図3でのコントロールデータは日内コ
ントロールデータであり、日差コントロールデータへの
コメントの付加は、日差コントロールデータ算出時に自
動的に付加される。
変更するなどの状態を変更した場合に、コメントを入力
し、それをデータ記憶部34のコメント部に書き込む動
作を示したものである。コメント入力は予め定められて
表示されたものの中から選んで指定することにより、そ
のコメントが表2で付加するように指定された全ての種
類のデータファイルの最後のデータの位置のコメント部
に書き込まれる。図3でのコントロールデータは日内コ
ントロールデータであり、日差コントロールデータへの
コメントの付加は、日差コントロールデータ算出時に自
動的に付加される。
【0024】コメント入力のさらに具体的な方法を図4
に示す。(A)は装置関連のコメント(保守情報)を入
力する際にディスプレイの表示画面の例を示したもので
あり、例えば光源ランプの交換をオペレータが指定する
か又は装置が判断した場合に、その日時と光源ランプ交
換を示すコメントが関連するデータファイルの最後のデ
ータの位置に記憶される。
に示す。(A)は装置関連のコメント(保守情報)を入
力する際にディスプレイの表示画面の例を示したもので
あり、例えば光源ランプの交換をオペレータが指定する
か又は装置が判断した場合に、その日時と光源ランプ交
換を示すコメントが関連するデータファイルの最後のデ
ータの位置に記憶される。
【0025】同様にして、試薬関連のコメント(試薬情
報)を入力する場合には(B)に示されるような画面が
ディスプレイに表示され、オペレータが該当するコメン
トを選択して入力する。同様にして、キャリブレータ関
連のコメント(試料情報)を入力する場合には(C)に
示されるような画面がディスプレイに表示され、オペレ
ータが該当するコメントを選択して入力する。(D)は
1画面で全てのコメントを指定できるようにした画面の
例である。
報)を入力する場合には(B)に示されるような画面が
ディスプレイに表示され、オペレータが該当するコメン
トを選択して入力する。同様にして、キャリブレータ関
連のコメント(試料情報)を入力する場合には(C)に
示されるような画面がディスプレイに表示され、オペレ
ータが該当するコメントを選択して入力する。(D)は
1画面で全てのコメントを指定できるようにした画面の
例である。
【0026】水ブランクデータその他のデータを表示す
る際に、コメントも同時に出力される例を図5に示す。
(A)は水ブランクデータを表示する画面であり、どの
データの配置で特殊洗浄や光源交換などの状態変化を行
なったかが表示されている。(B)はコントロールデー
タの表示画面であり、そこにも試料を注ぎ足した位置や
試料ロット変更を行なった位置がデータとともに表示さ
れる。コメントの表示方法としては、文字で表示する他
に、データを示す丸の色をコメント内容に応じて変えた
り、コメント内容コード化した数字を表示するなどの方
法を採ることができる。
る際に、コメントも同時に出力される例を図5に示す。
(A)は水ブランクデータを表示する画面であり、どの
データの配置で特殊洗浄や光源交換などの状態変化を行
なったかが表示されている。(B)はコントロールデー
タの表示画面であり、そこにも試料を注ぎ足した位置や
試料ロット変更を行なった位置がデータとともに表示さ
れる。コメントの表示方法としては、文字で表示する他
に、データを示す丸の色をコメント内容に応じて変えた
り、コメント内容コード化した数字を表示するなどの方
法を採ることができる。
【0027】コントロールデータは1日に複数回採られ
る可能性がある。1日の途中で何か異常が発生した場合
を考える。例えば、データ1〜5は正常に測定された
が、6以降はコントロール試料を変えたり又は注ぎ足し
て測定したためにデータに段差ができてしまったような
場合は、データ6に履歴がコメントとして登録され、日
内のデータ表示時にはデータ6のところにコメントが表
示される。
る可能性がある。1日の途中で何か異常が発生した場合
を考える。例えば、データ1〜5は正常に測定された
が、6以降はコントロール試料を変えたり又は注ぎ足し
て測定したためにデータに段差ができてしまったような
場合は、データ6に履歴がコメントとして登録され、日
内のデータ表示時にはデータ6のところにコメントが表
示される。
【0028】コントロールデータでは、測定を行なった
がそのデータは残したくない場合がある。例えば、オペ
レータのミスで間違ったコントロール試料を測ってしま
ったような場合である。コントロールデータは統計処理
がなされて日差データの元データとなるので、そのよう
な誤ったデータを統計処理の対象から除外するためであ
る。そのように、データを削除した場合など、その理由
をコメントとして入力しておく。試料分注量を変更した
場合、キャリブレーションを行なう項目のコントロール
データは変化しないがキャリブレーションデータは変わ
るので、そのような項目の分析条件変更時にも履歴をデ
ータに反映させるようにするのが好ましい。
がそのデータは残したくない場合がある。例えば、オペ
レータのミスで間違ったコントロール試料を測ってしま
ったような場合である。コントロールデータは統計処理
がなされて日差データの元データとなるので、そのよう
な誤ったデータを統計処理の対象から除外するためであ
る。そのように、データを削除した場合など、その理由
をコメントとして入力しておく。試料分注量を変更した
場合、キャリブレーションを行なう項目のコントロール
データは変化しないがキャリブレーションデータは変わ
るので、そのような項目の分析条件変更時にも履歴をデ
ータに反映させるようにするのが好ましい。
【0029】
【実施例】図6は本発明が適用される自動化学分析装置
の分析部の一例を示したものである。2は反応ディスク
であり、そのキュベットローラ3に沿ってキュベットを
兼ねる反応セル4が一列に配列されて環状の反応ライン
5が形成されている。反応セルに試料の検体を注入する
ために、試料注入機構6が反応ライン5に沿って配置さ
れている。試料注入機構6ではサンプリングテーブル8
の円周に沿って検体カップ7が配列されており、検体カ
ップ7には測定対象の検体、キャリブレータ又はコント
ロール試料などの試料が収容されている。検体吸引採取
位置13の検体カップ7から試料を分注するために検体
プローブ9が配置されている。検体プローブ9の先端に
は分注ノズル10が設けられており、分注ノズル10は
移動経路11に沿って検体分注位置14の反応セルと検
体吸引採取位置13の検体カップの間を移動する。移動
経路11上には洗浄つぼ12が設けられており、ノズル
10を洗浄できるようになっている。
の分析部の一例を示したものである。2は反応ディスク
であり、そのキュベットローラ3に沿ってキュベットを
兼ねる反応セル4が一列に配列されて環状の反応ライン
5が形成されている。反応セルに試料の検体を注入する
ために、試料注入機構6が反応ライン5に沿って配置さ
れている。試料注入機構6ではサンプリングテーブル8
の円周に沿って検体カップ7が配列されており、検体カ
ップ7には測定対象の検体、キャリブレータ又はコント
ロール試料などの試料が収容されている。検体吸引採取
位置13の検体カップ7から試料を分注するために検体
プローブ9が配置されている。検体プローブ9の先端に
は分注ノズル10が設けられており、分注ノズル10は
移動経路11に沿って検体分注位置14の反応セルと検
体吸引採取位置13の検体カップの間を移動する。移動
経路11上には洗浄つぼ12が設けられており、ノズル
10を洗浄できるようになっている。
【0030】検体が分注された反応セルに試薬を注入す
るために、反応ラインに沿って試薬注入機構16が反応
ライン5に沿って配置されている。試薬注入機構16で
は試薬トレイ18の円周に沿って試薬容器17が配置さ
れており、試薬吸引採取位置23の試薬容器17から試
薬を分注するために試薬プローブ19が配置されてい
る。試薬プローブ19の先端には分注ノズル20が設け
られており、分注ノズル20は試薬分注位置24の反応
セルと試薬吸引採取位置23の試薬容器の間を移動経路
21に沿って移動する。移動経路21上には洗浄つぼ2
2が配置され、ノズル20が洗浄できるようになってい
る。反応ライン5上には更に洗浄及び脱水器26が配置
され、反応ライン5に沿って測定部に該当する吸光光度
計27も配置されている。反応ライン5は矢印15の方
向に間欠的に回転する。
るために、反応ラインに沿って試薬注入機構16が反応
ライン5に沿って配置されている。試薬注入機構16で
は試薬トレイ18の円周に沿って試薬容器17が配置さ
れており、試薬吸引採取位置23の試薬容器17から試
薬を分注するために試薬プローブ19が配置されてい
る。試薬プローブ19の先端には分注ノズル20が設け
られており、分注ノズル20は試薬分注位置24の反応
セルと試薬吸引採取位置23の試薬容器の間を移動経路
21に沿って移動する。移動経路21上には洗浄つぼ2
2が配置され、ノズル20が洗浄できるようになってい
る。反応ライン5上には更に洗浄及び脱水器26が配置
され、反応ライン5に沿って測定部に該当する吸光光度
計27も配置されている。反応ライン5は矢印15の方
向に間欠的に回転する。
【0031】
【発明の効果】本発明では過去の表示させるときにラン
プ交換など状態変化のコメントも同時に表示されるよう
にしたので、データに異常がある場合にその原因が何で
あったのかを特定でき、試料、試薬又は装置に異常があ
るのかないのかを判断することができるようになる。状
態変化の履歴を測定データとともに記憶しておくので、
別に状態変化の履歴を控えておく必要がなく、操作が容
易になる。
プ交換など状態変化のコメントも同時に表示されるよう
にしたので、データに異常がある場合にその原因が何で
あったのかを特定でき、試料、試薬又は装置に異常があ
るのかないのかを判断することができるようになる。状
態変化の履歴を測定データとともに記憶しておくので、
別に状態変化の履歴を控えておく必要がなく、操作が容
易になる。
【図1】本発明の制御部を概略的に示すブロック図であ
る。
る。
【図2】(A),(B)はそれぞれデータ記憶部に記憶
されるデータとコメントの例を示したものである。
されるデータとコメントの例を示したものである。
【図3】本発明でのコメント記憶動作を示すフローチャ
ート図である。
ート図である。
【図4】(A)から(D)はそれぞれコメント入力の際
のディスプレイ画面の表示例を示す図である。
のディスプレイ画面の表示例を示す図である。
【図5】(A),(B)はそれぞれ出力画面の例を示す
図である。
図である。
【図6】一実施例における分析部を示す平面図である。
30 入力部 32 分析部 34 データ記憶部 36 出力部
Claims (1)
- 【請求項1】 反応容器が一列に配列されて搬送される
環状の反応ライン、反応容器に試料を分注する試料注入
機構、試料が注入された反応容器に試薬を分注する試薬
注入機構、反応容器内の反応液の吸光度を測定する吸光
光度計及び反応容器を洗浄する洗浄機構を少なくとも備
えている分析部と、前記分析部の各部の動作を制御し、
前記分光光度計からの吸光度により試料の濃度又は活性
値を算出する制御部とを備え、 前記制御部は、装置、試薬及び試料などの各種の状態を
入力する入力部と、分析部からの分析データを記憶する
とともに、その分析データの関連する位置に前記入力部
から入力された各種の状態をコメントデータとして記憶
するデータ記憶部と、前記データ記憶部に記憶されてい
る分析データを過去に遡って出力するとともに、その際
に分析データの時点における各種の状態を前記データ記
憶部に記憶されたコメントデータに基づいて併せて出力
する出力部と、を備えていることを特徴とする自動化学
分析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6261792A JPH08101208A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 自動化学分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6261792A JPH08101208A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 自動化学分析装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08101208A true JPH08101208A (ja) | 1996-04-16 |
Family
ID=17366781
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6261792A Pending JPH08101208A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 自動化学分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08101208A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003004750A (ja) * | 2001-06-25 | 2003-01-08 | Hitachi Ltd | 分析結果管理の方法および装置 |
JP2006017600A (ja) * | 2004-07-02 | 2006-01-19 | Hitachi Sci Syst Ltd | 臨床検査システム |
JP2008249576A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Sysmex Corp | 試料分析装置 |
JP2009128317A (ja) * | 2007-11-27 | 2009-06-11 | Toshiba Corp | 自動分析装置 |
JP2020159906A (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 | キヤノンメディカルシステムズ株式会社 | 自動分析装置 |
-
1994
- 1994-09-30 JP JP6261792A patent/JPH08101208A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003004750A (ja) * | 2001-06-25 | 2003-01-08 | Hitachi Ltd | 分析結果管理の方法および装置 |
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JP2020159906A (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 | キヤノンメディカルシステムズ株式会社 | 自動分析装置 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |