以下、本発明を実施するための形態の例について、添付図面を参照しながら説明する。各図において実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
<1.第1の実施形態>
[自動分析装置の構成例]
図3に示す装置は、本発明の自動分析装置の一例として適用する生化学分析装置である。生化学分析装置1は、血液や尿等の生体試料に含まれる特定の成分の量を自動的に測定する装置である。
図3に示すように、生化学分析装置1は、測定機構1Aと、計算機30とを備える。測定機構1Aは、測定部の一例であり、サンプルターンテーブル2と、希釈ターンテーブル3と、第1試薬ターンテーブル4と、第2試薬ターンテーブル5と、反応ターンテーブル6と、を備えている。また、測定機構1Aは、サンプル希釈ピペット7と、サンプリングピペット8と、希釈撹拌装置9と、希釈洗浄装置11と、第1試薬ピペット12と、第2試薬ピペット13と、第1反応撹拌装置14と、第2反応撹拌装置15と、多波長光度計16と、恒温槽17と、反応容器洗浄装置18とを備えている。
サンプルターンテーブル2(検体容器配列部の一例)は、軸方向の一端が開口した略円筒状をなす容器状に形成されている。このサンプルターンテーブル2には、複数の検体容器21と、複数の希釈液容器22が収容されている。サンプルターンテーブル2の内側には、キャリブレータ2a(標準検体)やコントロール2b(管理検体)が設置される。また、サンプルターンテーブル2の内側の部分(内側の2列)は、主にキャリブレータ2aやコントロール2bを保冷する目的で保冷されている。検体容器21には、血液や尿等からなる検体(サンプル)が収容される。希釈液容器22には、通常の希釈液である生理食塩水以外の特別な希釈液が収容される。因みに、サンプルターンテーブル2を駆動するときは、内側と外側を同時に駆動することになる。
複数の検体容器21は、サンプルターンテーブル2の周方向に所定の間隔を開けて並べて配置されている。また、サンプルターンテーブル2の周方向に並べられた検体容器21の列は、サンプルターンテーブル2の半径方向に所定の間隔を開けて2列セットされている。
複数の希釈液容器22は、複数の検体容器21の列よりもサンプルターンテーブル2の半径方向の内側に配置されている。複数の希釈液容器22は、複数の検体容器21と同様に、サンプルターンテーブル2の周方向に所定の間隔を開けて並べて配置されている。そして、サンプルターンテーブル2の周方向に並べられた希釈液容器22の列は、サンプルターンテーブル2の半径方向に所定の間隔を開けて2列セットされている。
なお、複数の検体容器21及び複数の希釈液容器22の配列は、2列に限定されるものではなく、1列でもよく、あるいはサンプルターンテーブル2の半径方向に3列以上配置してもよい。
サンプルターンテーブル2は、不図示の駆動機構によって周方向に沿って回転可能に支持されている。そして、サンプルターンテーブル2は、不図示の駆動機構により、周方向に所定の角度範囲ごとに、所定の速度で回転する。また、サンプルターンテーブル2の周囲には、希釈ターンテーブル3が配置されている。
サンプルターンテーブル2の側面には、サンプルバーコードリーダ10が設けられている。サンプルバーコードリーダ10は、サンプルターンテーブル2に収容された検体容器21、希釈液容器22、キャリブレータ2aの容器及びコントロール2bの容器の側面に付されたバーコードを読み取る。制御部31は、サンプルバーコードリーダ10により読み取られた情報を元に、サンプルターンテーブル2に収容された検体、希釈液を管理(例えば後述する図4の空き情報テーブル35fに反映)している。
希釈ターンテーブル3、第1試薬ターンテーブル4、第2試薬ターンテーブル5及び反応ターンテーブル6は、サンプルターンテーブル2と同様に、軸方向の一端が開口した略円筒状をなす容器状に形成されている。希釈ターンテーブル3及び反応ターンテーブル6は、不図示の駆動機構により、その周方向に所定の角度範囲ずつ、所定の速度で回転する。なお、反応ターンテーブル6は、1回以上の回転動作を経て周方向にほぼ1回転(例えば1回の回転動作で約1/3以上回転)するように設定されている。
希釈ターンテーブル3には、複数の希釈容器23が希釈ターンテーブル3の周方向に並べて収容されている。希釈容器23には、サンプルターンテーブル2に配置された検体容器21から吸引され、希釈された検体(以下、「希釈検体」という)が収容される。
第1試薬ターンテーブル4には、複数の第1試薬容器24が第1試薬ターンテーブル4の周方向に並べて収容されている。また、第2試薬ターンテーブル5には、複数の第2試薬容器25が第2試薬ターンテーブル5の周方向に並べて収容されている。そして、第1試薬容器24には、濃縮された第1試薬が収容され、第2試薬容器25には、第2試薬が収容される。
さらに、第1試薬ターンテーブル4、第1試薬容器24、第2試薬ターンテーブル5及び第2試薬容器25は、不図示の保冷機構によって所定の温度に保たれている。そのため、第1試薬容器24に収容された第1試薬と、第2試薬容器25に収容された第2試薬は、所定の温度で保冷される。
反応ターンテーブル6は、希釈ターンテーブル3と、第1試薬ターンテーブル4及び第2試薬ターンテーブル5の間に配置されている。反応ターンテーブル6には、複数の反応容器26が反応ターンテーブル6の周方向に並べて収容されている。反応容器26には、希釈ターンテーブル3の希釈容器23からサンプリングした希釈検体と、第1試薬ターンテーブル4の第1試薬容器24からサンプリングした第1試薬と、第2試薬ターンテーブル5の第2試薬容器25からサンプリングした第2試薬が注入される。そして、この反応容器26内において、希釈検体と、第1試薬及び第2試薬が撹拌され、反応が行われる。
サンプル希釈ピペット7(検体注入部の一例)は、サンプルターンテーブル2と希釈ターンテーブル3の周囲に配置される。サンプル希釈ピペット7は、不図示の希釈ピペット駆動機構により、サンプルターンテーブル2及び希釈ターンテーブル3の軸方向(例えば、上下方向)に移動可能に支持されている。また、サンプル希釈ピペット7は、希釈ピペット駆動機構により、サンプルターンテーブル2及び希釈ターンテーブル3の開口と略平行をなす水平方向に沿って回動可能に支持されている。そして、サンプル希釈ピペット7は、水平方向に沿って回動することで、サンプルターンテーブル2と希釈ターンテーブル3の間を往復運動する。なお、サンプル希釈ピペット7がサンプルターンテーブル2と希釈ターンテーブル3の間を移動する際、サンプル希釈ピペット7は、不図示の洗浄装置を通過する。
ここで、サンプル希釈ピペット7の動作について説明する。
サンプル希釈ピペット7がサンプルターンテーブル2における開口の上方の所定位置に移動した際、サンプル希釈ピペット7は、サンプルターンテーブル2の軸方向に沿って下降し、その先端に設けたピペットを検体容器21内に挿入する。このとき、サンプル希釈ピペット7は、不図示のサンプル用ポンプが作動して検体容器21内に収容された検体を所定量吸引する。次に、サンプル希釈ピペット7は、サンプルターンテーブル2の軸方向に沿って上昇してピペットを検体容器21内から抜き出す。そして、サンプル希釈ピペット7は、水平方向に沿って回動し、希釈ターンテーブル3における開口の上方の所定位置に移動する。
次に、サンプル希釈ピペット7は、希釈ターンテーブル3の軸方向に沿って下降して、ピペットを所定の希釈容器23内に挿入する。そして、サンプル希釈ピペット7は、吸引した検体と、サンプル希釈ピペット7自体から供給される所定量の希釈液(例えば、生理食塩水)を希釈容器23内に吐出する。その結果、希釈容器23内で、検体が所定倍数の濃度に希釈される。その後、サンプル希釈ピペット7は、洗浄装置によって洗浄される。
サンプリングピペット8(検体注入部の一例)は、希釈ターンテーブル3と反応ターンテーブル6の間に配置されている。サンプリングピペット8は、不図示のサンプリングピペット駆動機構により、サンプル希釈ピペット7と同様に、希釈ターンテーブル3の軸方向(上下方向)と水平方向に移動及び回動可能に支持されている。そして、サンプリングピペット8は、希釈ターンテーブル3と反応ターンテーブル6の間を往復運動する。
このサンプリングピペット8は、希釈ターンテーブル3の希釈容器23内にピペットを挿入して、所定量の希釈検体を吸引する。そして、サンプリングピペット8は、吸引した希釈検体を反応ターンテーブル6の反応容器26内に吐出する。
第1試薬ピペット12(第1の試薬注入部の一例)は、反応ターンテーブル6と第1試薬ターンテーブル4の間に配置され、第2試薬ピペット13は、反応ターンテーブル6と第2試薬ターンテーブル5の間に配置されている。第1試薬ピペット12は、不図示の第1試薬ピペット駆動機構により、反応ターンテーブル6の軸方向(上下方向)と水平方向に移動及び回動可能に支持されている。そして、第1試薬ピペット12は、第1試薬ターンテーブル4と反応ターンテーブル6の間を往復運動する。
第1試薬ピペット12は、第1試薬ターンテーブル4の第1試薬容器24内にピペットを挿入して、所定量の第1試薬を吸引する。そして、第1試薬ピペット12は、吸引した第1試薬を反応ターンテーブル6の反応容器26内に吐出する。
また、第2試薬ピペット13(第2の試薬注入部の一例)は、不図示の第2試薬ピペット駆動機構により、第1試薬ピペット12と同様に、反応ターンテーブル6の軸方向(上下方向)と水平方向に移動及び回動可能に支持されている。そして、第2試薬ピペット13は、第2試薬ターンテーブル5と反応ターンテーブル6の間を往復運動する。
第2試薬ピペット13は、第2試薬ターンテーブル5の第2試薬容器25内にピペットを挿入して、所定量の第2試薬を吸引する。そして、第2試薬ピペット13は、吸引した第2試薬を反応ターンテーブル6の反応容器26内に吐出する。
希釈撹拌装置9及び希釈洗浄装置11は、希釈ターンテーブル3の周囲に配置されている。希釈撹拌装置9は、不図示の撹拌子を希釈容器23内に挿入し、検体と希釈液を撹拌する。
希釈洗浄装置11は、サンプリングピペット8によって希釈検体が吸引された後の希釈容器23を洗浄する装置である。この希釈洗浄装置11は、複数の希釈容器洗浄ノズルを有している。複数の希釈容器洗浄ノズルは、不図示の廃液ポンプと、不図示の洗剤ポンプに接続されている。希釈洗浄装置11は、希釈容器洗浄ノズルを希釈容器23内に挿入し、廃液ポンプを駆動させて挿入した希釈容器洗浄ノズルによって希釈容器23内に残留する希釈検体を吸い込む。そして、希釈洗浄装置11は、吸い込んだ希釈検体を不図示の廃液タンクに排出する。
その後、希釈洗浄装置11は、洗剤ポンプから希釈容器洗浄ノズルに洗剤を供給し、希釈容器洗浄ノズルから希釈容器23内に洗剤を吐出する。この洗剤によって希釈容器23内を洗浄する。その後、希釈洗浄装置11は、洗剤を希釈容器洗浄ノズルによって吸引し、希釈容器23内を乾燥させる。
第1反応撹拌装置14、第2反応撹拌装置15及び反応容器洗浄装置18は、反応ターンテーブル6の周囲に配置されている。第1反応撹拌装置14は、不図示の撹拌子を反応容器26内に挿入し、希釈検体と第1試薬を撹拌する。これにより、希釈検体と第1試薬との反応が均一かつ迅速に行われる。なお、第1反応撹拌装置14の構成は、希釈撹拌装置9と同一であるため、ここではその説明は省略する。
第2反応撹拌装置15は、不図示の撹拌子を反応容器26内に挿入し、希釈検体と、第1試薬と、第2試薬とを撹拌する。これにより、希釈検体と、第1試薬と、第2試薬との反応が均一かつ迅速に行われる。なお、第2反応撹拌装置15の構成は、希釈撹拌装置9と同一であるため、ここではその説明は省略する。
反応容器洗浄装置18は、検査が終了した反応容器26内を洗浄する装置である。この反応容器洗浄装置18は、複数の反応容器洗浄ノズルを有している。複数の反応容器洗浄ノズルは、希釈容器洗浄ノズルと同様に、不図示の廃液ポンプと、不図示の洗剤ポンプに接続されている。なお、反応容器洗浄装置18における洗浄工程は、上述した希釈洗浄装置11と同様であるため、その説明は省略する。
また、多波長光度計16は、反応ターンテーブル6の周囲における反応ターンテーブル6の外壁と対向するように配置されている。多波長光度計16は、反応容器26内に注入され、第1試薬及び第2試薬と反応した希釈検体(標準検体を含む。)に対して光学的測定を行って、検体中の様々な成分の量を「吸光度」という数値データとした測定結果を出力し、希釈検体の反応状態を検出する。多波長光度計16には、計算機30が接続されている。
さらに、反応ターンテーブル6の周囲には、恒温槽17が配置されている。この恒温槽17は、反応ターンテーブル6に設けられた反応容器26の温度を常時一定に保持するように構成されている。
[計算機の構成例]
次に、計算機30の構成例を図4を参照して説明する。
図4は、計算機30の内部構成例を示すブロック図である。
計算機30は、不図示のバスに接続された、制御部31と、分析部32と、入力部33と、表示部34と、記憶部35と、一時記憶部36と、時計部37とを備える。
制御部31は、CPU(Central Processing Unit)若しくはマイクロコンピュータ等の演算処理装置によって構成される。制御部31は、不図示のインターフェース部を介して生化学分析装置1(測定機構1A)の各部と接続し、各部への動作タイミングの指示やデータの転送等を行って各部の動作の制御を行い、装置全体の動作を統括的に制御する。制御部31は、記憶部35に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、生化学分析装置1内の各部の動作を制御する。制御部31は、分析部32と接続されており、測定機構1Aの多波長光度計16が測定した反応容器26の吸光度の測定結果が入力されると、測定結果を分析部32に出力する。
分析部32は、多波長光度計16による測定結果を元に検体の成分濃度等を分析し、分析結果を制御部31に出力する。
入力部33は、オペレーターによって行われる生化学分析装置1に対する操作入力を受け付け、入力信号を制御部31に出力する。この入力部33には、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル等が用いられる。オペレーターは、入力部33を操作して、測定対象の検体の種類や検体数、分析項目、分析を実行する時間帯(時刻範囲)等、分析に必要な情報を入力する。なお、各検体には、検体を一意に識別できる検知IDが割りふられている。
表示部34は、分析結果画面や警告画面、各種設定入力のための入力画面等を表示する。この表示部34には、例えば、液晶ディスプレイ装置等が用いられる。
記憶部35は、例えば、更新記憶可能なフラッシュメモリ等のROMによって構成されている。または、記憶部35は、内蔵或いはデータ通信端子で接続されたHDD(Hard disk drive)等の大容量の記録装置、CD−ROM等の情報記憶媒体及びその読取装置等によって実現されてもよい。記憶部35は、分析結果の他、生化学分析装置1の動作に必要な各種プログラムや、これらプログラムの実行にかかるデータ等を格納する。記憶部35には、例えば測定対象指定プログラム35a、測定制御プログラム35b、配置位置指定プログラム35c、キャリブレータ設定情報データベース35d、コントロール設定情報データベース35e、及び空き情報テーブル35fが記憶されている。
測定対象指定プログラム35aは、例えばオペレーターが入力部33を操作して、測定対象の検体又は項目を指定するために、制御部31により実行されるプログラムである。制御部31は、測定対象指定プログラム35aを実行することで、測定対象の検体及び項目(例えばRRA、EPAなど)を設定する。この測定対象指定プログラム35aにより、検体と項目が測定対象に指定される。ここで、オペレーターが入力部33を操作して、検体の測定が実施される長さ、時間間隔又は時刻(時間帯)等を指定できるようにしてもよいし、検体又は項目を指定したときに該検体又は項目に応じて予め決定された長さ、時間間隔又は時刻等が自動的に設定されるようにしてもよい。そして、制御部31は、測定対象指定プログラム35aにより指定された内容を基に不図示の測定設定テーブルを作成し、記憶部35に記憶する。
測定制御プログラム35bは、指定された検体又は項目の測定を行うために、制御部31により実行されるプログラムである。制御部31は、不図示の測定設定テーブルに記憶された動作の内容を読み出し、読み出した動作の内容に基づく動作(測定対象の検体又は項目の測定)を実行する。測定制御プログラム35bにより、検体の測定が行われる。なお、制御部31は、入力部33から測定開始の指示を受信した場合には、即時に測定を開始する。
配置位置指定プログラム35cは、項目選択画面60(後述する図7)で選択された測定内容の測定を実施するのに必要な検体(キャリブレータ又はコントロールの)がサンプルターンテーブル2に配置されていない場合に、検体容器を配置すべきサンプルターンテーブル2のポジションを指定するプログラムである。配置ポジションの指定は、項目選択画面60で選択された測定内容と、空き情報保持部に保持された空き情報とを参照し、規定の優先順位に従って行われる。なお、配置位置指定プログラム35cは、測定対象指定プログラム35aと組み合わせて一つのプログラムとしてもよい。
キャリブレータ設定情報データベース35d(検体設定情報保持部の一例)は、種々のキャリブレータについての情報を保持するデータベースである。項目選択画面60において、キャリブレータ設定情報データベース35dに保持されたキャリブレータ設定情報の中から、測定を実施したいキャリブレータ(項目)を選択できる仕組みとなっている。
コントロール設定情報データベース35e(検体設定情報保持部の一例)は、種々のコントロールについての情報を保持するデータベースである。項目選択画面60において、コントロール設定情報データベース35eに保持されたコントロール設定情報の中から、測定を実施したいコントロール(項目)を選択できる仕組みとなっている。
空き情報テーブル35f(空き情報保持部の一例)は、サンプルターンテーブル2の各ポジションが使用可能であるか否かの情報である空き情報を保持するテーブルである。
一時記憶部36は、更新記憶可能なフラッシュメモリ等のRAMによって構成されている。一時記憶部36は、制御部31が記憶部35から読み出したプログラムやデータ、各種テーブルの一部又は全部の設定内容、測定結果等を一時的に記憶する。
時計部37は時刻を計時し、制御部31へ時刻を通知する。時計部37は、例えば一般的なパーソナルコンピュータ等に装備されている、現在日時情報を出力するICであるリアルタイムクロック(Real Time Clock:RTC)が用いられる。
[キャリブレータ/コントロールの設定画面]
次に、キャリブレータ及びコントロールの設定画面について図5及び図6を参照して説明する。キャリブレータの設定画面及びコントロールの設定画面に表示及び設定された情報は、それぞれキャリブレータ設定情報データベース35d及びコントロール設定情報データベース35eに格納される。
(キャリブレータの設定画面)
図5は、第1の実施形態に係るキャリブレータの設定画面の一例を示す説明図である。
キャリブレータの設定画面40は、項目選択欄41を備える。項目選択欄41には、「項目番号」と「項目名」からなる情報が表示される。項目選択欄41にポインターP(例えばアローポインター)を移動させてクリックすると、複数の項目が表示される。複数の項目は、例えば不図示のプルダウンリストとして表示される。項目選択欄41に設けられた上方向指示部(▲記号)と下方向指示部(▼記号)を操作することにより、プルダウンリストから所望の項目を選択することができる。
図5では、項目選択欄41に‘601.AFP’と表示されている。‘601’がキャリブレータの項目番号であり、‘AFP’が項目名である。項目を選択すると、「キャリブレータのレベル数」、「ロット」、「有効期限」、及び「詳細情報」が表示される。キャリブレータのレベル数は、該当キャリブレータの測定に使用される異なる濃度の数であり、図5では‘2’である。
また図5に示すように、選択した項目の「詳細情報」として、「ポイント」、「ロット」、「シリアルNo.」、「濃度値」、「有効期限」、「ラック位置」、「測定回数」、及び「容器形状」のフィールドを有する。「ポイント」のフィールド42の数値は、キャリブレータの測定ポイントを表し、ポイントのレコード数がレベル数に対応する。また「ラック位置」のフィールド43では、後述するラックのポジションが設定される。項目選択欄41において項目を選択した後、「保存」ボタン45を押下すると、選択した項目が、測定を実施する項目として設定されるとともに、キャリブレータ設定情報データベース35dに保存される。
このキャリブレータの設定画面40は、項目ごとの設定になっており、図1の設定画面110のようなサンプルターンテーブル2のポジションを割り付ける設定は持たない画面となっている。
(コントロールの設定画面)
図6は、第1の実施形態に係るコントロールの設定画面の一例を示す説明図である。
コントロールの設定画面50は、コントロール選択欄51を備える。コントロール選択欄51には、キャリブレータの場合と同様に、「項目番号」と「項目名」からなる情報が表示される。コントロール選択欄51にポインターPを移動させてクリックすると、複数の項目が表示される。複数の項目は、例えば不図示のプルダウンリストとして表示される。コントロール選択欄51のプルダウンリストから所望の項目(コントロール)を選択することができる。
図6では、コントロール選択欄51に‘1.AFP L’と表示されている。‘1’はコントロールの項目番号であり、‘AFP L’は項目名である。項目を選択すると、その詳細情報として「検体情報」が表示される。検体情報には、「コントロール名称」、「ロット」、「有効期限」、「ラック位置」、「コメント」、「検体材料」、「容器形状」、及び「測定回数」が含まれる。さらにコントロールの設定画面50は、選択されたコントロールに対応するキャリブレータの項目を表示する「項目選択」の表示領域を有する。「項目選択」の表示領域には、「項目No.」、「項目名」、「平均値」、「標準偏差」についての情報が表示される。コントロールを選択した後、「保存」ボタン55を押下すると、選択したコントロールが、測定を実施する項目として設定されるとともに、コントロール設定情報データベース35eに保存される。
このコントロールの設定画面50は、キャリブレータの設定画面40と同様に、項目(コントロール)ごとの設定になっており、サンプルターンテーブル2のポジションを割り付ける設定は持たない画面となっている。
[測定開始時の項目選択画面]
次に、キャリブレータ及びコントロールの中から測定を実施したい項目を選択するための項目選択画面について説明する。
図7は、第1の実施形態に係る測定開始時の項目選択画面の一例を示す説明図である。
項目選択画面60には、項目の選択を促すとともに、選択漏れ(指示漏れ)がないように注意を喚起するメッセージが表示される。図7に「選択された項目のフルセットのキャリブレータ、全コントロールを測定指示状態とします。」というメッセージが表示されているが、フルセットのキャリブレータとは、図5のようにキャリブレータのレベル数が‘2’であれば、2つのレベルのキャリブレータである。また、全コントロールとは、複数の濃度のコントロールを指し、例えば高濃度と低濃度のコントロールがある場合には、その両方のコントロールである。
項目選択画面60内の左側には項目の選択欄61が表示され、その右側にはキャリブレータ・コントロールのオーダー一覧62が表示される。項目の選択欄61には、キャリブレータ設定情報データベース35d及びコントロール設定情報データベース35eに保存された、複数のキャリブレータ及びコントロールが表示される。オペレーターが入力部33を操作して測定を実施したい項目を選択すると、選択した項目がキャリブレータ・コントロールのオーダー一覧62に表示される。
キャリブレータ・コントロールのオーダー一覧62には、「項目」のフィールド63、「試薬」のフィールド64、「キャリブレータ・コントロール」のフィールド65が表示される。「項目」のフィールド63は、オペレーターにより選択された項目を表す。「試薬」のフィールド64は、該当試薬(検体)が使用中であるか否かの情報を表し、‘使用中’と表示された場合には測定が実施される。「キャリブレータ・コントロール」のフィールド65は、選択された項目のキャリブレータ及び/又はコントロールのいずれが測定されるかを示している。
ポインターPで「キャリブレータ・コントロール」のフィールド65の‘Calib’又は‘QC’をクリックすると、クリックした項目(キャリブレーション又はコントロール)が反転表示されるとともに、測定が行われる。図7では、‘601.AFP’の‘Calib’又は‘QC’、‘606.PSA’の‘Calib’、‘629.TRAb’の‘QC’が選択されている。
オペレーターが項目を選択した後、項目選択画面60内の下側に表示された「選択を完了」ボタン66をクリックすると、制御部31は項目の受け付けを終了する。そして、「次へ」ボタンがクリックされ、所定の操作が行われると、制御部31は、選択された項目のキャリブレータ/コントロールの配置ポジションの指定、又は、選択された項目のキャリブレーション測定及び/又はコントロール測定を実施する。
なお、図7には、上述した項目の選択を促すメッセージとともに、システムの判断により測定指示状態とならないキャリブレータがある旨のメッセージが表示される。これにより、オペレーターは、システムの判断でキャリブレータの測定が行われない可能性があることを事前に知ることができる。
[ポジション指定処理の流れ]
次に、生化学分析装置1によるポジション指定処理の流れを説明する。
図8は、第1の実施形態に係るポジション指定処理の流れを示すフローチャートである。
まず、オペレーターが入力部33を操作して測定対象の検体又は項目を指定するメニューを選択すると、制御部31は、測定対象指定プログラム35aを実行し、検体又は項目の選択を受け付ける。制御部31は、オペレーターがキャリブレータ/コントロールの項目の選択を希望した場合には、キャリブレータ設定情報データベース35d及びコントロール設定情報データベース35eを参照し、項目選択画面60(図7)を表示部34に表示する。そして、制御部31は、項目選択画面60によりキャリブレータ/コントロールの項目の選択を受け付ける(S1)。
次に、制御部31は、「選択を完了」ボタン66がクリックされると、サンプルターンテーブル2の各ポジションの空き情報を、空き情報テーブル35fから読み込む(S2)。
次に、制御部31は、選択された項目(測定項目)に対応するキャリブレータ/コントロールが、既にサンプルターンテーブル2に配置済みであるか否かを判定する(S3)。キャリブレータ/コントロールが配置済みである場合には(S3のYES)、制御部31は、このポジション指定処理を終了する。
キャリブレータ/コントロールが配置済みではない場合には(S3のNO)、制御部31は、配置位置指定プログラム35cを実行する。そして、制御部31は、選択された項目(測定内容)と、サンプルターンテーブル2の空き情報とを参照し、規定の配置規則に従ってキャリブレータ/コントロールを配置すべきサンプルターンテーブル2上のポジション(以下「配置ポジション」という)を指定する(S4)。配置規則は、例えば配置位置指定プログラム35cに記述されている。
(ポジション指定時の配置規則)
図9は、第1の実施形態に係るポジション指定時の配置規則の説明図である。
本実施形態では、配置規則として下記の規則(1)及び(2)が規定されている。
(1)キャリブレータ…項目番号順、かつ、濃度の低い順
(2)コントロール…項目番号順
規則(1)及び(2)をまとめると、図9のような優先順位となる。制御部31は、この優先順位に従って、キャリブレータ2a/コントロール2bを空きポジションに順番に割り当てていく。キャリブレータの項目A,B,C…の順番は、項目番号順(項目の設定順)で決まる。同様に、コントロールI,II,III…の順番は、コントロールの項目番号順で決まる。コントロールの場合、一つのコントロールで複数の項目を測定可能である。
このような配置規則であると、キャリブレータとコントロールが混在せず、かつ、キャリブレータは各項目の濃度の低い順に並ぶ。そのため、キャリブレータ及びコントロールの配置ポジションがランダムに設定されるのと違って、配置時のミスを低減できる効果がある。
なお、キャリブレータ及びコントロールの配置ポジションを指定する順番は、逆でもよい。即ち、コントロールの配置ポジションを先に指定した後、キャリブレータの配置ポジションを指定してもよい。
また図9では、配置規則は項目番号順としたが、他の優先順位に基づいて配置規則を規定してもよい。
図8の説明に戻る。次に、制御部31は、指定した配置ポジション(測定位置)の確認画面(後述する図10)を、表示部34に表示する処理を行う(S5)。制御部31は、ステップS5の処理が終了したら、このポジション指定処理を終了する。
[測定開始時のポジション指定画面]
図10は、第1の実施形態に係る測定開始時のポジション指定画面の一例を示す説明図である。
ポジション指定画面70は、配置ポジション(測定位置)を確認するための画面である。ポジション指定画面70内の左側には、配置ポジション一覧71が表示される。またその右側には、サンプルターンテーブル2の模式図とともに「指定された位置にキャリブレータ・コントロールをセットしてください。」のメッセージが表示される。
配置ポジション一覧71には、「種別」、「位置」、「検体」、「ロット」、及び「検体使用量[μL]」の各フィールド72〜76が表示される。「種別」は、測定項目がキャリブレータ又はコントロールのいずれであるかを示す情報である。ここでは、丸の内部に斜線を描いた記号がキャリブレータ、丸の内部に十字を描いた記号がコントロールを表す。「位置」は配置ポジションを表している。例えば‘ST−01’は、サンプルターンテーブル2のポジション番号の1番を表す。「検体」は検体の内容を表す。「ロット」は検体のロット番号を表す。「検体使用量[μL]」は、測定に使用される検体の量[μL]を表す。
サンプルターンテーブル2の模式図は、各ポジションの位置と使用状況を表している。例えばサンプルターンテーブル2は、容器を配置可能な1番(ST−01)から50番(ST−50)のポジションを有する。
図10の例では、サンプルターンテーブル2の‘ST−01’〜‘ST−03’及び‘ST−07’の位置に、‘AFP/1’、‘AFP/6’、‘PSA/1’、‘PSA/6’のキャリブレータが指定されている。また‘ST−08’〜‘ST−11’の位置に、‘AFP−L’、‘AFP−H’、‘TRAb−L’、‘TRAb−H’のコントロールが指定されている。白抜きの丸で表した‘ST−12’〜‘ST−50’は、一般検体が既に配置されており、キャリブレータ/コントロールの配置ポジションから除外される。なお、黒丸で表した‘ST−4’〜‘ST−6’は、一般検体及びキャリブレータ/コントロールのいずれも使用していないポジションである。
オペレーターは、ポジション指定画面70に示された配置ポジションの情報を確認しながら、キャリブレータ2a及びコントロール2bをサンプルターンテーブル2の指定されたポジションに配置する。
オペレーターは、全てのキャリブレータ2aとコントロール2bの配置が完了したら、ポジション指定画面70内の下側に表示された「検体のセット完了」ボタン77をクリックする。「検体のセット完了」ボタン77がクリックされると、制御部31は、測定制御プログラム35bを実行し、キャリブレーション測定及びコントロール測定を実施する。
サンプルターンテーブル2の模式図の内側に表示された「手前に移動」ボタン78は、サンプルターンテーブル2を回転させるためのボタンである。キャリブレータ2a及びコントロール2bを配置する際に、配置ポジションがサンプルターンテーブル2の奥側に位置している場合、オペレーターは手を伸ばしてキャリブレータ2a及びコントロール2bを配置する必要があるなど作業性が悪い。そこで、「手前に移動」ボタン78がクリックされた場合に、制御部31が、サンプルターンテーブル2を回転させて、キャリブレータ2aとコントロール2bの配置ポジションを手前側(図10の下側)に移動させる。生化学分析装置1のサンプルターンテーブル2の位置と、ポジション指定画面70に表示されたサンプルターンテーブル2の位置を合わせると、さらに作業効率が上がる。
[第1の実施形態の効果]
上述のように構成される第1の実施形態によれば、選択された測定内容の測定を実施するのに必要な検体が検体容器配列部に配置されていない場合に、事前にオペレーターが検体(例えばキャリブレータ及びコントロール)ごとに配置ポジションを設定しておかなくても、自動分析装置が配置ポジションを自動で判断し、オペレーターに提示することができる。これにより、経験の浅いオペレーターなどが配置操作に迷うことなくなる。それゆえ、設定ミスや操作ミスが低減され、キャリブレーション測定及びコントロール測定等の測定を正確に実施することができる。
<2.第2の実施形態>
第1の実施形態では、サンプルターンテーブル2におけるキャリブレータ/コントロールの配置ポジションを生化学分析装置1が自動設定する例を示したが、ラックについても同様に装置により自動設定が可能である。つまり、図7の項目選択画面60において測定項目を選択した後に、制御部31がラック及びラック上の配置ポジションを自動で割り付ける。
図11は、第2の実施形態に係る測定開始のラックポジション指定画面の一例を示す説明図である。
図11に示すポジション指定画面80は、ラックの配置ポジション(測定位置)を確認するための画面である。ポジション指定画面80の左側に配置ポジション一覧71が表示され、右側にラック82の模式図が表示されている。本例のラック82は、6個のポジションを有する。
配置ポジション一覧71の1番目のレコードの「位置」のフィールド73に、‘00001−1’と表示されている。これは、一意の識別情報であるラックIDが‘00001’であって、ラック内のポジション番号が‘1’であることを示す。図11の例では、ラックIDが‘00001’のラックの‘1’〜‘2’の位置に、‘AFP/1’、‘AFP/6’のキャリブレータが指定されている。
ラックのポジション指定画面80内の右側には、ラック82の模式図とともに「指定された位置のキャリブレータ・コントロールを確認してください。」のメッセージが表示される。この注意喚起により、オペレーターは、指定された位置に収容されたキャリブレータ/コントロールに配置ミスがないかどうかを留意する。
制御部31は、不図示のバーコードリーダによりラック82の側面に付されたバーコード83を読み取り、ラックIDを取得する。読み込んだラックIDは、ラック用の空き情報テーブル35fに反映される。
「完了」ボタン84がクリックされると、制御部31は、測定制御プログラム35bを実行し、キャリブレーション測定及びコントロール測定を実施する。
なお、ラックのポジション指定画面80には、「完了ボタンを押してから、ラックを搬入してください。」のメッセージが表示される。この注意喚起により、オペレーターは、「完了」ボタン84を押してから該当ラックを搬送経路又は装置内の所定位置に搬入するように留意する。
上述した第2の実施形態では、第1の実施形態と同様の作用、効果を奏する。またラックの場合には、サンプルターンテーブル2と違って、図5及び図6の「ラック位置」により、事前に配置ポジションを設定しておくことも可能である。そのため、生化学分析装置1は未設定のキャリブレータ/コントロールのみ、ラックの空き情報からポジションを自動的に割り付ける。このことは、サンプルターンテーブルにも応用が可能である。
<3.第3の実施形態>
1台のサンプルターンテーブル2に、キャリブレータ及びコントロールが乗り切らない場合がある。このような場合には、サンプルターンテーブル2と異なるサンプルターンテーブルを使用して対応する。つまり、本実施形態は、2台以上のサンプルターンテーブルを備える生化学分析装置に適用される。
図12は、第3の実施形態に係るキャリブレータ/コントロールの配置の説明図である。以下の説明において、本実施形態では、生化学分析装置1が、サンプルターンテーブル2の他に、サンプルターンテーブル2Aを備えているものとする。
まず1台目のサンプルターンテーブル2にキャリブレータ及びコントロールが乗り切らず、2台目のサンプルターンテーブル2Aの各ポジションも検体容器21で埋まっている場合(図12上段)の対応を考える。ここでは、選択された項目の測定に必要なキャリブレータが4種類不足していると仮定する。
オペレーターは、サンプルターンテーブル2Aに必要な空きポジションが発生するよう、必要な数だけ検体容器21を除去し、所定の操作により除去作業が完了したことを生化学分析装置1に知らせる。図12中段では、サンプルターンテーブル2Aのポジション‘1’〜‘4’に新たな空きポジションが発生している。
オペレーターによる検体容器21の除去が完了した後、制御部31は、サンプルターンテーブル2Aを回転させて、サンプルバーコードリーダ10によりサンプルターンテーブル2Aに配置された容器のバーコードを読み取り、空き情報テーブル35fを更新する。
そして、制御部31は、ポジション指定処理(図8)におけるステップS2〜S5の処理を実行し、不足している4つのキャリブレータ2aの配置ポジションとして‘1’〜‘4’を指定する。そして、制御部31は、その配置ポジションをポジション指定画面70に表示する(図12下段)。
制御部31は、キャリブレーション測定が完了したら、検体容器21を元のポジションに乗せ直すよう促すメッセージを、ポジション指定画面70に表示する。ただし、検体容器21の測定が既に完了している場合には、検体容器21は除去したままとしてもよい。
(他の例)
他の例として、生化学分析装置1(制御部31)が、測定が完了している等の判断基準により除去すべき検体容器21を指定する構成としてもよい。あるいは、制御部31が、測定が完了している検体容器21が配置されたポジションを空きポジションとみなして、配置ポジションを指定する制御を行ってもよい。オペレーターは、装置から指示されたポジションに配置されている検体容器21等を除去し、その後、上述と同様に装置から指示された配置ポジションに不足分のキャリブレータ/コントロールを配置すればよい。
上述した第3の実施形態は、第1の実施形態と同様の作用、効果以外に、次のような作用、効果を奏する。即ち、第3の実施形態によれば、選択された項目の測定を実施するのに必要なキャリブレータ/コントロールを配置するポジションがサンプルターンテーブル2に不足している場合に、(ポジション指定画面に従い)オペレーターが対応可能となる。
<4.第4の実施形態>
第4の実施形態は、選択された項目の測定に必要なキャリブレータが不足している場合に、サンプルターンテーブル2に着脱可能に構成されたラックを用いて対応する例である。
図13は、第4の実施形態に係るサンプルターンテーブル及びラックの説明図である。
生化学分析装置1は、図11のポジション指定画面80のように、キャリブレータ/コントロールを配置すべきラック90、及び当該ラック90の配置ポジションを指定する。
制御部31は、配置前にラック90の側面に付されたバーコードを読み取ることで、ラックの種類がわかり、ラック90の形状及びポジションの数を知ることができる。オペレーターは、cの規定された位置に装着し、装置の指示に従って上述と同様に不足分のキャリブレータ/コントロールを配置すればよい。
そして、制御部31は、キャリブレーション測定及びコントロール測定が終了した後、サンプルターンテーブル2に追設されたラック90の取り外しを促すメッセージを表示する。
上述した第4の実施形態は、サンプルターンテーブル2に着脱可能に構成されたラックを用いて、第2の実施形態(図11)と同様の作用、効果を得ることができる。
なお、上述した第3の実施形態と第4の実施形態のいずれを実施するかを、オペレーターが不図示の選択画面により選択できるようにしてもよい。これにより、選択された項目の測定を実施するのに必要なキャリブレータ/コントロールを配置するポジションがサンプルターンテーブル2に不足している場合に、オペレーターが選択可能な対応策が増える。
<5.その他>
なお、第3の実施形態において、測定に必要な1台のサンプルターンテーブル2にキャリブレータ/コントロールに乗り切らない場合に、サンプルターンテーブル2と異なる新たなサンプルターンテーブルを使用して対応する例を説明したが、この例に限定されない。例えばサンプルターンテーブル2を新たなサンプルターンテーブルで置き換えて、新たなサンプルターンテーブルに不足数分のキャリブレータ/コントロールを配置してもよい。
また、上述した第1〜第4の実施形態は、キャリブレーション測定及びコントロール測定に着眼して説明したが、一般検体の測定に応用することも可能である。
さらに、本発明は上述した各実施形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成に置き換えることは可能である。また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリやハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又はICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
また、本明細書において、時系列的な処理を記述する処理ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)をも含むものである。