JP2016133475A - 自動分析装置及び自動分析方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】検体(試料)量が少なくても、多くの項目の濃度を取得することができる自動分析装置及び自動分析方法を提供する。【解決手段】本発明の自動分析装置の一態様は、入力部33と、測定分析部(測定機構1A及び分析部32)と、制御部31と、出力部(表示部34)とを備える。入力部33は、第1試料の量と、第2試料の量又は第1試料と第2試料とを混合した第3試料の量とを入力する入力操作を受け付ける。測定分析部は、第3試料を測定して該第3試料の濃度を分析する。制御部31は、第3試料の濃度と、第2試料の濃度に基づいて、第1試料の濃度を演算する。出力部は、第1試料の濃度を出力する。【選択図】図2

Description

本発明は、試料(検体)に含まれる成分を分析する自動分析装置及び自動分析方法に関する。
自動分析装置として、血液や尿等の検体に含まれる各種成分を分析する生化学分析装置が知られている。この生化学分析装置は、標準検体(既知濃度の検体)の測定結果から検量線を作成し、検量線を用いて患者検体に含まれる分析対象成分の濃度を計算する。
ところで、生化学自動分析において、分析対象の成分の濃度を計算する場合は、生理食塩水(NaCl 0.9%)で希釈することが一般的である。しかし、HbA1c(%)やNaやClの電解質項目の再検などでは、生理食塩水で希釈すると、分析対象成分の濃度を計算することができない。また、検体を生理食塩水で希釈することで、検体の分析対象成分の濃度が測定限界以下になってしまうこともある。
また、検体量が多くの項目を測定可能な量に満たない場合がある。そのため、検体量の不足が予測される場合に、自動で一部の項目(分析対象成分)に限定して測定を行う減量検体分析法に切り替える自動分析装置が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2006−170735号公報 特開平5−180851号公報
しかしながら、検体量が少なくても、多くの項目(分析対象成分)の濃度を取得することが求められている。
本発明は、上記状況に鑑みてなされたものであり、検体(試料)量が少なくても、多くの項目の濃度を取得することができる自動分析装置及び自動分析方法を提供することを目的とする。
本発明の自動分析装置の一態様は、入力部と、測定分析部と、制御部と、出力部とを備える。入力部は、第1試料の量と、第2試料の量又は第1試料と第2試料とを混合した第3試料の量とを入力する入力操作を受け付ける。測定分析部は、第3試料を測定して該第3試料の濃度を分析する。制御部は、第3試料の濃度と、第2試料の濃度に基づいて、第1試料の濃度を演算する。出力部は、第1試料の濃度を出力する。
また、本発明の自動分析方法の一態様は、入力受付処理と、測定分析処理と、濃度演算処理と、表示処理とを含む。入力受付処理では、第1試料の量と、第2試料の量又は第1試料と第2試料とを混合した第3試料の量の入力を入力部が受け付ける。測定分析処理では、第3試料を測定して該第3試料の濃度を測定分析部が分析する。濃度演算処理では、第3試料の濃度と第2試料の濃度に基づいて、制御部が、第1試料の濃度を演算する。表示処理では、第1試料の濃度を出力部が出力する。
上述のように、本発明の一態様は、第1試料の量が少なくても、第1試料と第2試料を混合して第3試料にすることで、第3試料について多くの項目の測定を行うことができる。そして、第3試料濃度(B)と第2試料の濃度(A)に基づいて、第1試料(C)の濃度を演算することができる。したがって、試料の量が少なくても、多くの項目の濃度を取得することができる。
なお、本発明における試料とは、試験・分析・検査に供される物質であり、血液や尿などの検体、既知の濃度の試料(例えば、精度管理試料、コントロール検体、標準検体と呼ばれるもの)を含むものである。
本発明の第1の実施形態に係る自動分析装置を模式的に示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る自動分析装置における計算機の内部構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の形態に係る自動分析装置における計算機のスタート画面の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の形態に係る自動分析装置における所望の項目を測定可能な量を満たしていない第1試料T1の測定処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の形態に係る自動分析装置における測定結果の例を示す図である。 本発明の第2の実施形態の形態に係る自動分析装置における所望の項目を測定可能な量を満たしていない第1試料T1の測定処理を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態の例について、添付図面を参照しながら説明する。なお、各図において実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
<1.第1の実施形態>
[自動分析装置の構成]
まず、自動分析装置の第1の実施形態の構成について、図1を参照して説明する。
図1は、本発明の自動分析装置の一例として適用する生化学分析装置を模式的に示す説明図である。
図1に示す生化学分析装置1は、血液や尿等の生体試料に含まれる特定の成分の量を自動的に測定する装置である。この生化学分析装置1は、測定機構1Aと、計算機30とを備える。測定機構1Aは、サンプルターンテーブル2と、希釈ターンテーブル3と、第1試薬ターンテーブル4と、第2試薬ターンテーブル5と、反応ターンテーブル6と、を備えている。また、測定機構1Aは、サンプル希釈ピペット7と、サンプリングピペット8と、希釈撹拌装置9と、希釈洗浄装置11と、第1試薬ピペット12と、第2試薬ピペット13と、第1反応撹拌装置14と、第2反応撹拌装置15と、多波長光度計16と、恒温槽17と、反応容器洗浄装置18とを備えている。
サンプルターンテーブル2は、軸方向の一端が開口した略円筒状をなす容器状に形成されている。このサンプルターンテーブル2には、複数の検体容器21と、複数の希釈液容器22が収容されている。サンプルターンテーブル2の内側には、キャリブレータ2a(標準検体)やコントローラ2b(管理検体)(図2参照)が設置される。
また、サンプルターンテーブル2の内側の部分(内側の2列)は、主にキャリブレータ2aやコントローラ2bを保冷する目的で保冷されている。検体容器21には、血液や尿等からなる検体(サンプル)が収容される。希釈液容器22には、通常の希釈液である生理食塩水以外の特別な希釈液が収容される。因みに、サンプルターンテーブル2を駆動するときは、内側と外側を同時に駆動することになる。
複数の検体容器21は、サンプルターンテーブル2の周方向に所定の間隔を開けて並べて配置されている。また、サンプルターンテーブル2の周方向に並べられた検体容器21の列は、サンプルターンテーブル2の半径方向に所定の間隔を開けて2列セットされている。
複数の希釈液容器22は、複数の検体容器21の列よりもサンプルターンテーブル2の半径方向の内側に配置されている。複数の希釈液容器22は、複数の検体容器21と同様に、サンプルターンテーブル2の周方向に所定の間隔を開けて並べて配置されている。そして、サンプルターンテーブル2の周方向に並べられた希釈液容器22の列は、サンプルターンテーブル2の半径方向に所定の間隔を開けて2列セットされている。
なお、複数の検体容器21及び複数の希釈液容器22の配列は、2列に限定されるものではなく、1列でもよく、あるいはサンプルターンテーブル2の半径方向に3列以上配置してもよい。
サンプルターンテーブル2は、不図示の駆動機構によって周方向に沿って回転可能に支持されている。そして、サンプルターンテーブル2は、不図示の駆動機構により、周方向に所定の角度範囲ごとに、所定の速度で回転する。また、サンプルターンテーブル2の周囲には、希釈ターンテーブル3が配置されている。
希釈ターンテーブル3、第1試薬ターンテーブル4、第2試薬ターンテーブル5及び反応ターンテーブル6は、サンプルターンテーブル2と同様に、軸方向の一端が開口した略円筒状をなす容器状に形成されている。希釈ターンテーブル3及び反応ターンテーブル6は、不図示の駆動機構により、その周方向に所定の角度範囲ずつ、所定の速度で回転する。なお、反応ターンテーブル6は、例えば一回の移動で半周以上回転するように設定されている。
希釈ターンテーブル3には、複数の希釈容器23が希釈ターンテーブル3の周方向に並べて収容されている。希釈容器23には、サンプルターンテーブル2に配置された検体容器21から吸引され、希釈された検体(以下、「希釈検体」という)が収容される。
第1試薬ターンテーブル4には、複数の第1試薬容器24が第1試薬ターンテーブル4の周方向に並べて収容されている。また、第2試薬ターンテーブル5には、複数の第2試薬容器25が第2試薬ターンテーブル5の周方向に並べて収容されている。そして、第1試薬容器24には、濃縮された第1試薬が収容され、第2試薬容器25には、第2試薬が収容される。
さらに、第1試薬ターンテーブル4、第1試薬容器24、第2試薬ターンテーブル5及び第2試薬容器25は、不図示の保冷機構によって所定の温度に保たれている。そのため、第1試薬容器24に収容された第1試薬と、第2試薬容器25に収容された第2試薬は、所定の温度で保冷される。
反応ターンテーブル6は、希釈ターンテーブル3と、第1試薬ターンテーブル4及び第2試薬ターンテーブル5の間に配置されている。反応ターンテーブル6には、複数の反応容器26が反応ターンテーブル6の周方向に並べて収容されている。
反応容器26には、希釈ターンテーブル3の希釈容器23からサンプリングした希釈検体と、第1試薬ターンテーブル4の第1試薬容器24からサンプリングした第1試薬と、第2試薬ターンテーブル5の第2試薬容器25からサンプリングした第2試薬が注入される。そして、この反応容器26内において、希釈検体と、第1試薬及び第2試薬が撹拌され、反応が行われる。
サンプル希釈ピペット7は、サンプルターンテーブル2と希釈ターンテーブル3の周囲に配置される。サンプル希釈ピペット7は、不図示の希釈ピペット駆動機構により、サンプルターンテーブル2及び希釈ターンテーブル3の軸方向(例えば、上下方向)に移動可能に支持されている。
また、サンプル希釈ピペット7は、希釈ピペット駆動機構により、サンプルターンテーブル2及び希釈ターンテーブル3の開口と略平行をなす水平方向に沿って回動可能に支持されている。そして、サンプル希釈ピペット7は、水平方向に沿って回動することで、サンプルターンテーブル2と希釈ターンテーブル3の間を往復運動する。なお、サンプル希釈ピペット7がサンプルターンテーブル2と希釈ターンテーブル3の間を移動する際、サンプル希釈ピペット7は、不図示の洗浄装置を通過する。
ここで、サンプル希釈ピペット7の動作について説明する。
サンプル希釈ピペット7がサンプルターンテーブル2における開口の上方の所定位置に移動した際、サンプル希釈ピペット7は、サンプルターンテーブル2の軸方向に沿って下降し、その先端に設けたピペットを検体容器21内に挿入する。このとき、サンプル希釈ピペット7は、不図示のサンプル用ポンプが作動して検体容器21内に収容された検体を所定量吸引する。
次に、サンプル希釈ピペット7は、サンプルターンテーブル2の軸方向に沿って上昇してピペットを検体容器21内から抜き出す。そして、サンプル希釈ピペット7は、水平方向に沿って回動し、希釈ターンテーブル3における開口の上方の所定位置に移動する。
次に、サンプル希釈ピペット7は、希釈ターンテーブル3の軸方向に沿って下降して、ピペットを所定の希釈容器23内に挿入する。そして、サンプル希釈ピペット7は、吸引した検体と、サンプル希釈ピペット7自体から供給される所定量の希釈液(例えば、生理食塩水)を希釈容器23内に吐出する。その結果、希釈容器23内で、検体が所定倍数の濃度に希釈される。その後、サンプル希釈ピペット7は、洗浄装置によって洗浄される。
サンプリングピペット8は、希釈ターンテーブル3と反応ターンテーブル6の間に配置されている。サンプリングピペット8は、不図示のサンプリングピペット駆動機構により、サンプル希釈ピペット7と同様に、希釈ターンテーブル3の軸方向(上下方向)と水平方向に移動及び回動可能に支持されている。そして、サンプリングピペット8は、希釈ターンテーブル3と反応ターンテーブル6の間を往復運動する。
このサンプリングピペット8は、希釈ターンテーブル3の希釈容器23内にピペットを挿入して、所定量の希釈検体を吸引する。そして、サンプリングピペット8は、吸引した希釈検体を反応ターンテーブル6の反応容器26内に吐出する。
第1試薬ピペット12は、反応ターンテーブル6と第1試薬ターンテーブル4の間に配置され、第2試薬ピペット13は、反応ターンテーブル6と第2試薬ターンテーブル5の間に配置されている。第1試薬ピペット12は、不図示の第1試薬ピペット駆動機構により、反応ターンテーブル6の軸方向(上下方向)と水平方向に移動及び回動可能に支持されている。そして、第1試薬ピペット12は、第1試薬ターンテーブル4と反応ターンテーブル6の間を往復運動する。
第1試薬ピペット12は、第1試薬ターンテーブル4の第1試薬容器24内にピペットを挿入して、所定量の第1試薬を吸引する。そして、第1試薬ピペット12は、吸引した第1試薬を反応ターンテーブル6の反応容器26内に吐出する。
また、第2試薬ピペット13は、不図示の第2試薬ピペット駆動機構により、第1試薬ピペット12と同様に、反応ターンテーブル6の軸方向(上下方向)と水平方向に移動及び回動可能に支持されている。そして、第2試薬ピペット13は、第2試薬ターンテーブル5と反応ターンテーブル6の間を往復運動する。
第2試薬ピペット13は、第2試薬ターンテーブル5の第2試薬容器25内にピペットを挿入して、所定量の第2試薬を吸引する。そして、第2試薬ピペット13は、吸引した第2試薬を反応ターンテーブル6の反応容器26内に吐出する。
希釈撹拌装置9及び希釈洗浄装置11は、希釈ターンテーブル3の周囲に配置されている。希釈撹拌装置9は、不図示の撹拌子を希釈容器23内に挿入し、検体と希釈液を撹拌する。
希釈洗浄装置11は、サンプリングピペット8によって希釈検体が吸引された後の希釈容器23を洗浄する装置である。この希釈洗浄装置11は、複数の希釈容器洗浄ノズルを有している。複数の希釈容器洗浄ノズルは、不図示の廃液ポンプと、不図示の洗剤ポンプに接続されている。希釈洗浄装置11は、希釈容器洗浄ノズルを希釈容器23内に挿入し、廃液ポンプを駆動させて挿入した希釈容器洗浄ノズルによって希釈容器23内に残留する希釈検体を吸い込む。そして、希釈洗浄装置11は、吸い込んだ希釈検体を不図示の廃液タンクに排出する。
その後、希釈洗浄装置11は、洗剤ポンプから希釈容器洗浄ノズルに洗剤を供給し、希釈容器洗浄ノズルから希釈容器23内に洗剤を吐出する。この洗剤によって希釈容器23内を洗浄する。その後、希釈洗浄装置11は、洗剤を希釈容器洗浄ノズルによって吸引し、希釈容器23内を乾燥させる。
第1反応撹拌装置14、第2反応撹拌装置15及び反応容器洗浄装置18は、反応ターンテーブル6の周囲に配置されている。第1反応撹拌装置14は、不図示の撹拌子を反応容器26内に挿入し、希釈検体と第1試薬を撹拌する。これにより、希釈検体と第1試薬との反応が均一かつ迅速に行われる。なお、第1反応撹拌装置14の構成は、希釈撹拌装置9と同一であるため、ここではその説明は省略する。
第2反応撹拌装置15は、不図示の撹拌子を反応容器26内に挿入し、希釈検体と、第1試薬と、第2試薬とを撹拌する。これにより、希釈検体と、第1試薬と、第2試薬との反応が均一かつ迅速に行われる。なお、第2反応撹拌装置15の構成は、希釈撹拌装置9と同一であるため、ここではその説明は省略する。
反応容器洗浄装置18は、検査が終了した反応容器26内を洗浄する装置である。この反応容器洗浄装置18は、複数の反応容器洗浄ノズルを有している。複数の反応容器洗浄ノズルは、希釈容器洗浄ノズルと同様に、不図示の廃液ポンプと、不図示の洗剤ポンプに接続されている。なお、反応容器洗浄装置18における洗浄工程は、上述した希釈洗浄装置11と同様であるため、その説明は省略する。
また、多波長光度計16は、反応ターンテーブル6の周囲における反応ターンテーブル6の外壁と対向するように配置されている。多波長光度計16は、反応容器26内に注入され、第1薬液及び第2薬液と反応した希釈検体(標準検体を含む。)に対して光学的測定を行って、検体中の様々な成分の量を「吸光度」という数値データとした測定結果を出力し、希釈検体の反応状態を検出する。多波長光度計16には、計算機30が接続されている。
さらに、反応ターンテーブル6の周囲には、恒温槽17が配置されている。この恒温槽17は、反応ターンテーブル6に設けられた反応容器26の温度を常時一定に保持するように構成されている。
[計算機の構成例]
次に、計算機30の構成例を説明する。
図2は、計算機30の内部構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、計算機30は、制御部31と、分析部32と、入力部33と、表示部34と、記憶部35と、一時記憶部36と、時計部37とを備える。制御部31は、不図示のバスにより、分析部32、入力部33、表示部34、記憶部35、一時記憶部36及び時計部37に接続されている。
制御部31は、CPU(Central Processing Unit)若しくはマイクロコンピュータ等によって構成される。制御部31は、不図示のインターフェース部を介して測定機構1Aの各部と接続し、各部への動作タイミングの指示やデータの転送等を行って各部の動作の制御を行い、装置全体の動作を統括的に制御する。
また、制御部31は、記憶部35に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、測定機構1Aの各部の動作を制御する。制御部31は、分析部32と接続されており、測定機構1Aの多波長光度計16が測定した反応容器26の吸光度の測定結果が入力されると、測定結果を分析部32に出力する。
分析部32は、多波長光度計16による測定結果をもとに試料の成分濃度等を分析し、分析結果を制御部31に出力する。この分析部32と上述の測定機構1Aは、本発明に係る測定分析部を構成している。
入力部33は、ユーザによって行われる生化学分析装置1に対する入力を受け付け、入力信号を制御部31に出力する。この入力部33には、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル等が用いられる。ユーザは、入力部33を操作して、検体数や分析項目、分析を実行する時間帯(時刻範囲)、後述する第1試料T1の量と、第2試料T2の量又は第3試料T3の量等、分析に必要な情報を入力する。
本実施形態における試料とは、試験・分析・検査に供される物質であり、血液や尿などの検体、既知の濃度の試料(例えば、精度管理試料、コントロール検体、標準検体と呼ばれるもの)を含むものである。
表示部34は、分析結果画面や警告画面、各種設定入力のための入力画面等を表示する。この表示部34は、本発明に係る出力部の一具体例を示すものである。表示部34には、例えば、液晶ディスプレイ装置等が用いられる。
記憶部35は、例えば、更新記憶可能なフラッシュメモリ等のROMによって構成されている。または、記憶部35は、内蔵或いはデータ通信端子で接続されたHDD(Hard disk drive)等の大容量の記録装置、CD−ROM等の情報記憶媒体及びその読取装置等によって実現されてもよい。この記憶部35は、分析結果の他、測定機構1Aの動作に必要な各種プログラムや、これらプログラムの実行にかかるデータ等を格納する。
一時記憶部36は、更新記憶可能なフラッシュメモリ等のRAMによって構成されている。一時記憶部36は、制御部31が記憶部35から読み出したプログラムやデータ、各種設定テーブルの一部又は全部の設定内容を一時的に記憶する。
時計部37は時刻を計時し、制御部31へ時刻を通知する。時計部37は、例えば一般的なパーソナルコンピュータ等に装備されている、現在日時情報を出力するICであるリアルタイムクロック(Real Time Clock:RTC)が用いられる。
図3は、スタート画面の例を示す図である。
スタート画面40には、一般試料及び混合試料の測定を選択するチェックボックス41,42を有する。これらのチェックボックスにチェック記号が入力されると、該当するチェックボックスに対応する処理が指定される。一般試料のチェックボックス41にチェック記号が入った場合には、所望の項目を測定可能な量の試料の測定が指定される。
混合試料のチェックボックス42にチェック記号が入った場合には、所望の項目を測定可能な量を満たしていない第1試料T1の測定が指定される。本実施形態では、所望の項目を測定可能な量を満たす第2試料T2と第1試料T1とを混合して、第3試料T3を作成し、第3試料T3の濃度と第2試料T2の濃度に基づいて、第1試料T1の濃度を演算する。
したがって、所望の項目を測定可能な量を満たしていない第1試料T1の測定を指定する場合は、第2試料T2が収容された検体容器21と、第3試料T3が収容された検体容器21を用意する。そして、第2試料T2及び第3試料T3の測定を行って、第2試料T2の濃度及び第3試料T3の濃度を得る。
また、スタート画面40には、第1試料T1の量を入力する入力欄43と、第2試料T2の量を入力する入略欄44と、測定の開始を指示するスタートボタン46とを有する。使用者は、混合試料のチェックボックス42にチェック記号を入れた場合に、第1試料T1の量を入力欄43に入力し、第2試料T2の量を入略欄44に入力する。
[生化学分析装置の動作]
次に、所望の項目を測定可能な量を満たしていない第1試料T1の測定処理を、図4を参照して説明する。
図4は、生化学分析装置1における第1試料T1の測定処理を示すフローチャートである。
計算機30の制御部31は、記憶部35に記録された測定制御プログラム35bを実行することで、第1試料T1の測定処理を実現する。
制御部31は、表示部34にスタート画面40(図3参照)を表示して第1試料T1及び第2試料T2の量(第3試料の量)の入力を受け付ける入力受付処理を行う。そして、スタート画面40において、混合試料のチェックボックス42にチェック記号が入り、入力欄43,44に第1試料T1及び第2試料T2の量が入力され、スタートボタン46が押下されると、制御部31は、第2試料T2の測定を行う(S1)。この処理において、制御部31は、測定機構1A及び分析部32に指令を出して、多波長光度計16により第2試料T2の測定を実行させ、分析部32から第2試料T2における各項目の成分濃度を取得する。
次に、制御部31は、第2試料T2の測定結果を一時記憶部36に記憶する(S2)。すなわち、第2試料T2における各項目の成分濃度を一時記憶部36に記憶する。
次に、制御部31は、第3試料T3の測定を行う(S3)。この処理は、本発明に係る測定分析処理の一具体例を示す。S3の処理において、制御部31は、測定機構1A及び分析部32に指令を出して、多波長光度計16により第3試料T3の測定を実行させ、分析部32から第3試料T3における各項目の成分濃度を取得する。
次に、制御部31は、第3試料T3の測定結果を一時記憶部36に記憶する(S4)。すなわち、第3試料T3における各項目の成分濃度を一時記憶部36に記憶する。
次に、制御部31は、第2試料T2の測定結果(各項目の成分濃度)と第3試料T3の測定結果(各項目の成分濃度)に基づいて、第1試料T1の各項目の成分濃度を演算する濃度演算処理を行う(S5)。この処理において、第1試料T1の量をX、第2試料T2の量をY、第2試料T2の成分濃度をA、第3試料T3の成分濃度をBとすると、制御部31は、下記の計算式を用いて第1試料T1の成分濃度Cを演算する。
C=B(X+Y)/X−AY/X
例えば、第1試料T1の量が50μL、第2試料T2の量が100μL、第2試料T2の成分濃度(例えば、AST)が30IU/L、第3試料T3の成分濃度(例えば、AST)が40IU/Lであったとする。この場合の第1試料T1の成分濃度(例えば、AST)Cは、60IU/Lとなる。
C=40(50+100)/50−(30×100/50)
=120−60
=60
次に、制御部31は、第1試料T1の演算結果と、第2試料T2の測定結果及び第3試料T3の測定結果を表示部34により出力(表示)する(S6)。
図5は、表示部34による測定(出力)結果の例を示す図である。
図5に示すように、本実施形態では、第1試料T1における29項目の成分濃度を取得することができる。すなわち、試料の量が少ない第1試料T1における多くの項目の成分濃度を取得することができる。
例えば、新生児や乳児から採取可能な試料(検体)の量は、多くの項目を測定可能な量に満たないことがある。そのため、本実施形態のように、多くの項目を測定可能な量に満たない第1試料T1について、多数の項目の成分濃度を取得することができることは有益である。また、生理食塩水によって希釈することができない試料であっても、成分濃度を取得することができる。
なお、本実施形態では、第1試料T1の演算結果、第2試料T2の測定結果及び第3試料T3の測定結果を表示部34に表示する構成とした。しかし、本発明に係る自動分析装置としては、少なくとも第1試料T1の演算結果を出力するものであればよい。また、第1試料T1の演算結果と第2試料T2の測定結果を出力してもよく、第1試料T1の演算結果と第3試料T3の測定結果を出力してもよい。
<2.第2の実施形態>
[自動分析装置の構成]
次に、本発明の第2の実施形態の形態に係る自動分析装置について、図6を参照して説明する。
図6は、本発明の第2の実施形態の形態に係る自動分析装置における所望の項目を測定可能な量を満たしていない第1試料T1の測定処理を示すフローチャートである。
第2の実施形態の形態に係る自動分析装置は、第1の実施形態の生化学分析装置1と同じ構成を備えている。そして、第2の実施形態の形態に係る自動分析装置は、第2試料T2の測定結果、すなわち、第2試料T2の多数の項目における成分濃度を、予め記憶部35に記憶している。
この場合の第2試料T2としては、例えば、精度管理試料、コントロール検体、標準検体と呼ばれる既知の濃度の試料を適用することが好ましい。しかし、第2の実施形態の形態に係る第2試料T2としては、例えば、成人から採取した所望の項目を測定可能な量を満たす検体(試料)であってもよい。この場合は、試料を予め測定して、多数の項目における成分濃度を記憶部35に記憶しておく。
スタート画面40(図3参照)において、混合試料のチェックボックス42にチェック記号が入り、入力欄43,44に第1試料T1及び第2試料T2の量が入力され、スタートボタン46が押下されると、制御部31は、第3試料T3の測定を行う(S11)。この処理において、制御部31は、測定機構1A及び分析部32に指令を出して、多波長光度計16により第3試料T3の測定を実行させ、分析部32から第3試料T3における各項目の成分濃度を取得する。
次に、制御部31は、第3試料T3の測定結果を一時記憶部36に記憶する(S12)。すなわち、第3試料T3における各項目の成分濃度を一時記憶部36に記憶する。
次に、制御部31は、記憶部35に記憶された第2試料T2の測定結果(各項目の成分濃度)と第3試料T3の測定結果(各項目の成分濃度)に基づいて、第1試料T1の各項目の成分濃度を演算する(S13)。この処理において、第1試料T1の量をX、第2試料T2の量をY、第2試料T2の成分濃度をA、第3試料T3の成分濃度をBとすると、制御部31は、下記の計算式を用いて第1試料T1の成分濃度Cを演算する。
C=B(X+Y)/X−AY/X
次に、制御部31は、第1試料T1の演算結果と、第2試料T2の測定結果及び第3試料T3の測定結果を表示部34により出力(表示)する(S14)。これにより、試料の量が少ない第1試料T1における多くの項目の成分濃度を取得することができる。また、生理食塩水によって希釈することができない試料であっても、成分濃度を取得することができる。
<3.変形例>
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、本発明に係る自動分析装置としては、生化学分析装置の他に、免疫分析装置、尿分析装置等の様々な分析装置に適用することができる。
また、本明細書において、時系列的な処理を記述する処理ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)をも含むものである。
すなわち、第1の実施形態において、第3試料T3の測定(S3)を第2試料T2の測定(S1)よりも先に行ってもよい。
また、上述した実施形態では、本発明に係る出力部として表示部34を適用する構成とした。しかしながら、本発明に係る出力部としては、外部機器へ第1試料T1の演算結果を送信する送信部であってもよい。
1…生化学分析装置、 1A…測定機構、 31…制御部、 33…入力部、 34…表示部、 35…記憶部、 35a…測定項目指定プログラム、 35b…測定制御プログラム、 35c…キャリブレーション設定テーブル、 35d…コントロール設定テーブル、 36…一時記憶部、 37…時計部、 40…スタート画面、 41,42…チェックボックス、 43,44…入力欄、 46…スタートボタン

Claims (8)

  1. 第1試料の量と、第2試料の量又は前記第1試料と前記第2試料とを混合した第3試料の量とを入力する入力操作を受け付ける入力部と、
    前記第3試料を測定して該第3試料の濃度を分析する測定分析部と、
    前記第3試料の濃度と、前記第2試料の濃度に基づいて、前記第1試料の濃度を演算する制御部と、
    前記第1試料の濃度を出力する出力部と、を備える
    ことを特徴とする自動分析装置。
  2. 前記制御部は、前記第1試料の量をX、前記第2試料の量をY、前記第2試料の濃度をA、前記第3試料の濃度をBとした場合に、以下の計算式を用いて前記第1試料の濃度Cを演算する
    C=B(X+Y)/X−AY/X
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
  3. 前記測定分析部は、前記第2試料を測定して該第2試料の濃度を分析する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動分析装置。
  4. 前記第2試料の濃度を記憶した記憶部を有し、
    前記制御部は、前記第2試料の濃度を前記記憶部から読み出す
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動分析装置。
  5. 前記第2試料は、濃度が既知である標準試料である
    ことを特徴とする請求項4に記載の自動分析装置。
  6. 前記出力部は、前記第1試料の濃度と一緒に、前記第2試料の濃度と前記第3試料の濃度の少なくとも一方を出力する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の自動分析装置。
  7. 第1試料の量と、第2試料の量又は前記第1試料と前記第2試料とを混合した第3試料の量の入力を入力部が受け付ける入力受付処理と、
    前記第3試料を測定して該第3試料の濃度を測定分析部が分析する測定分析処理と、
    前記第3試料の濃度と前記第2試料の濃度に基づいて、制御部が、前記第1試料の濃度を演算する濃度演算処理と、
    前記第1試料の濃度を出力部が出力する出力処理と、を含む
    ことを特徴とする自動分析方法。
  8. 前記濃度演算処理では、前記第1試料の量をX、前記第2試料の量をY、前記第2試料の濃度をA、前記第3試料の濃度をBとした場合に、以下の計算式を用いて前記第1試料の濃度Cを演算する
    C=B(X+Y)/X−AY/X
    ことを特徴とする請求項7に記載の自動分析方法。
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