JPH10281197A - 圧縮コイルばね - Google Patents

圧縮コイルばね

Info

Publication number
JPH10281197A
JPH10281197A JP8952897A JP8952897A JPH10281197A JP H10281197 A JPH10281197 A JP H10281197A JP 8952897 A JP8952897 A JP 8952897A JP 8952897 A JP8952897 A JP 8952897A JP H10281197 A JPH10281197 A JP H10281197A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spring
coil spring
compression coil
tip
load
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8952897A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3936427B2 (ja
Inventor
Sakanori Umezawa
栄記 梅澤
Manabu Sawayanagi
学 澤柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Warner KK
Original Assignee
NSK Warner KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Warner KK filed Critical NSK Warner KK
Priority to JP08952897A priority Critical patent/JP3936427B2/ja
Publication of JPH10281197A publication Critical patent/JPH10281197A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3936427B2 publication Critical patent/JP3936427B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮コイルばねにおいて、ばねの荷重中心と
真の荷重中心と一致させること。 【解決手段】 作動領域ではコイル部が互いに密着しな
い圧縮コイルばねにおいて、圧縮コイルばねの取付方向
の少なくとも一方の端部に有る座巻が、前記座巻の座巻
開始部と座巻の先端部とが円周方向でほぼ180度対称
の位置にあり、前記圧縮コイルばねの取付時に前記座巻
の背面の一部でのみ前記座巻と隣接するコイル部に接触
することを特徴とする圧縮コイルばね。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コイルばねに関し、特
に車両用自動変速機に代表される変速機構の切替えに用
いられる摩擦係合装置であるクラッチ及びブレーキの係
合解放に用いられる圧縮コイルばねに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、エネルギー問題及び環境問題から
自動変速機には、小型軽量であり、かつ耐久性の高いも
のが求められている。このような自動変速機の摩擦係合
装置においては、燃費低減、作動ショックの低減のた
め、走行中におけるクラッチの連続滑り状態を拡大し、
クラッチ効率を変化させたり、クラッチ係合時にエンジ
ンを制御し、入力トルク/クラッチ容量の比を低下させ
るなど、高度な制御が数多く採用されつつある。
【0003】図26は、従来の自動変速機100を示
す。図27は、図26のA部の拡大断面図であり、自動
変速機100の一部に用いられる摩擦係合装置110を
示している。
【0004】クラッチハブ3に支持された湿式摩擦材を
芯金に貼りつけた駆動側プレート4は、クラッチドラム
30に支持された受動側プレート2と交互に装着されて
いる。油圧によりピストン6が作動することにより受動
側プレート2と駆動側プレート4(以下摩擦板2、4)
が係合し、動力を伝達する。その後、油圧が下降する
と、摩擦版2から摩擦版4を引き離すリターンスプリン
グ7aの付勢力が油圧力を上回り、ピストン6が係合前
の状態に戻り、摩擦板2と4は係合状態から解放され、
動力の伝達が遮断される。すなわち、圧縮コイルばねで
ある、リターンスプリング7aは、摩擦板どうしの係
合、解放を精確に制御するため安定した付勢力を与える
必要がある。
【0005】従来用いられている圧縮コイルばね(リタ
ーンスプリング)としては、コイル端部が図28(a)
−(g)に示す7種類のものがJISに定められてい
る。座面(コイル端部のうち図30のA′からB間の斜
線部と接触する面)のすわりをよくして直角度を良好に
保ち、荷重の偏心や座屈を防止するため、研削加工され
たクローズドエンドが一般的には多く用いられる。端部
は経済的な面から研削されない場合も多いが、テーパ加
工する場合は、図30に示すように先端の厚さは材料直
径の1/4、テーパ部の長さは約3/4巻にとられてい
るのが通常である。
【0006】ばねの端部の構造は、図29に示す座巻
(斜線部:コイルばねの端部で見掛け上、ばねとして作
用しない部分)から正規のピッチを備えた部分にいたる
までピッチ角が0から連続的に変化している。このため
に、ばねに荷重を加えていくと座巻に近い部分のコイル
は互いに接触を始め、有効巻数が減少する。つまり、座
巻から正規のピッチにいたるまでは不等ピッチになって
いるからであり、座巻の線の傾斜角よりコイル部のピッ
チ角が大きいので、そのピッチ角に到着するまでの範囲
は角度が次第に増大するように成形せざるをえない。従
って、図30に示すように圧縮が始まると座巻に近い部
分のコイルは、傾斜角βからピッチ角αになるまで順次
にコイルの接触を生じ、有効巻数が減少することにな
る。しかし、接触し始める部分(A点)は、製造上の精
度の面からたわみが開始してからどのくらいで接触し始
めるかは不確実であり、また、クローズドエンドのよう
にA点のスキマをたとえゼロとしても、荷重によって線
がねじられる影響からずれが生じ、必ずしもたわみ開始
とともに接触するかは不確実である。そのため、荷重と
たわみの関係は、圧縮の始めにおいては図25のa部の
ように非線形になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、荷重とた
わみの比例関係が成り立ち始めるのは荷重をある程度加
えてからで、通常のばねではたわみ量が全たわみ量(自
由高さと密着高さの差)の10%以上に達してからであ
り、実際には、図25に示すようにばね特性の安全率を
加味して、たわみと荷重の関係の線形関係が確実に得ら
れる領域までたわませた状態(たわみ:δ1 以上)で使
う必要があった。
【0008】また、ばねをさらに圧縮して密着点近くま
でくると急激にばね定数が増加する。これが図25にお
ける非線形部bで示す状態であり、ばねが密着荷重に近
づくと、等ピッチであるべきコイル部のわずかなピッチ
の不同で部分的な接触が始まり、やがて全面接触になる
ためである。これはピッチ不同のため有効巻数の現象が
生ずることによるもので、JISでは全たわみの80%
以内での座巻部に接する部分を除くコイルの接触は生じ
てはならないと規定している。このように厳密に見た場
合には、有効巻数がたわみとともに変化するため、たわ
みの全域でばね定数は一定でない。
【0009】座巻のある圧縮コイルばねは全たわみの間
に有効巻数が0.5巻くらい変化するので、巻数の多い
ほど座巻の影響は少ないことになる。逆にいえば、少な
くとも有効巻数が3巻未満のばねの場合には非線形特性
が著しいということで、JISでは一般的に有効巻数が
3巻以上となるように定めている。
【0010】しかしながら、従来、特に自動変速機の摩
擦係合装置としては、係合解放用ばねは低荷重の圧縮コ
イルばね7aをピストン6の円周方向上に多数配置し、
必要荷重を設定していた。これに対して、装置の小型軽
量化の手法として、太い材料直径・少ない有効巻数の圧
縮コイルばねを用いて、部品点数の削減と限られた容積
でかつ少ないたわみで高荷重を成立させる有効巻数が3
巻未満の圧縮コイルばねの採用が近年多くなってきてい
る。(例えば、図1に示すように圧縮コイルばね16を
参照)ところが、有効巻数が3巻未満の車両の自動変速
機用の摩擦係合装置のばねは、上述のように、安定して
使用できる線形領域は限られたものとなっており、作動
上、必ずしも安定領域で使用されているとは限らない。
【0011】また、 コイルと接触するA点の底A′点と座巻の始まる点
B点で荷重を支持するため、特に2点に荷重が集中する
ことにより、上部と下部の荷重の合力による荷重中心が
存在し、設計上の荷重中心(ばねの中心)とのズレが作
動時に、ばねの荷重方向を傾斜させ、ばねを傾斜させ
る。その結果、ピストン面を傾ける恐れがある。
【0012】 ばね自身が摩擦係合装置内で回転する
仕様の場合、荷重方向を傾斜させたコイルは、中心軸が
ずれていることと、巻数が少ないことによるコイル巻数
の非対称から、遠心力の影響を大きく受け、作動時にば
ねの荷重方向をより傾斜させる力を与える。その結果、
ピストン面の傾きが更に増大する恐れがある。
【0013】この2点のばねの荷重方向を傾斜させる要
因とばねの非線形特性が、摩擦係合装置に悪影響を及ぼ
す。
【0014】その悪影響とは、自動変速機の小型・軽量
化の流れから、摩擦係合装置の摩擦板2、4は、より平
面精度が高められ、プレート間のクリアランスもスペー
ス等の制約で必要最小限に抑えられてきているため、変
速時、
【0015】(a) 摩擦板2、4同士がピストン面の傾
きによって、低温下における潤滑油の粘性抵抗と摩擦板
2、4同士の接触による引きずりトルク(動力)が駆動
側から受動側に伝達され、ニュートラル状態であるにも
かかわらず車両が動き出す問題が発生する。
【0016】(b) 摩擦板2、4同士がピストン面の傾
きによって、係合初期、設定以上に早く接触が開始した
り、係合油圧を解放のために下げていっても、設定通り
にピストンが元の状態(係合前の状態)に戻らないこと
により、交互の切替えによって変速を行う2つの係合装
置が速やかに係合解放できず、車両における変速ショッ
クや急激な減速等が発生する。
【0017】この問題は、ばね設計に関する問題である
が、従来言われてきた座巻の仕上げの影響によるばねの
巻軸のわん曲、荷重の偏心とは別物であり、座面に発生
する面圧の荷重分布の不均一、ばねの非線形特性および
コイル巻数の少なさが要因となって、摩擦板2、4を押
すピストン面の不均一な荷重分布の発生やシリンダーと
の摩擦を発生させるピストンの傾きが、係合解放時の摩
擦板の作動性や変速性能の悪化につながっているもので
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】油圧がピストン室に供給
され始めると、ばねの各要素のばらつきによる図26の
非線形部aの荷重と正規のピッチを備えた部分にいたる
までのたわみ量のばらつきは、ピストンの動きすなわち
摩擦板の初期の動きに影響を与え、係合タイミングのズ
レとして現れるため、従来、ばね特性の安全率を加味し
て、たわみと荷重の関係の線形関係が確実に得られる領
域までたわませた状態を取付時高さ(δ1 )としてい
た。
【0019】ここで、図33に図示の有効巻数2.5
巻、テーパ部の長さを約3/4巻としたクローズドエン
ド型の圧縮コイルばねのばね形状と矢視方向の座面から
見た、指定荷重時の荷重分布の一例を図32に示す。
【0020】荷重分布図における荷重分布の形状は、座
面が接触する部分の形状であり、荷重の大きさは、色の
濃淡によって検出される。まず荷重分布図32(a)に
よると、圧縮コイルばねの先端が直線状に切られている
場合、先端部の座面の方が荷重面積が多いことから、先
端部に荷重が高く集中する傾向にあり、下部座面の荷重
中心は中心より先端部の方へずれる。また荷重分布図3
2(b)によると、先端部と座巻の始まり部以外に座面
のうねりの影響から部分的な接触が存在することが幸い
し、上部座面の荷重中心はより中心に近くなっている。
しかし、ばねの荷重中心を考えた場合、上下面の中心を
結んだものがばねの真の荷重中心となるため、結局、設
計上の荷重中心(ばねの中心)とは一致しないことは、
荷重分布図から明らかとなる。
【0021】本発明では、オープンエンドのばねを取付
時にばね先端上部のみをコイルに接触させる設計とする
等により、図25の非線形部aを取付高さ(取付時のば
ねの長さ)の状態(δ0 )から排除することができ、線
形のばね特性をばねの稼動長さとして最大限に活用する
ことができる。同時に先端部と座巻の始まり部とがほぼ
180度対称の位置にあることにより、両端の座の荷重
の集中が、180度対称の位置となることから、荷重の
作用する荷重方向が中心に移動し、設計上の荷重中心と
一致することで、摩擦板2、4を動かすピストン面の傾
きを減少させることができる。
【0022】ここで、本発明の特許請求の範囲としてい
る「座巻開始部と座巻の先端部とが円周方向でほぼ18
0度対称の位置」という定義を明確にすると、荷重分布
の結果より、荷重が発生している領域は先端部と座巻の
始まり部、その中でも特に荷重が高い領域は、端から材
料の断面積とほぼ一致する範囲であることがわかった。
そこで、荷重の理想的なバランスを考慮し、ばねの中心
線と先端部および座巻の始まり部の端から材料の断面積
と一致する形状の中心線を一致させる。つまり特許請求
の範囲は、お互いの中心線をほぼ180度対称の位置に
設定しているという意味である。
【0023】つまり、図31に示すように、先端部と座
巻の始まり部の端から断面積が一致する領域の中心線を
見出し、ばねの中心線と一致させたことであり、先端部
と座巻の始まり部の端がほぼ180度対称の位置あると
いうことではない。よって、単なる端がほぼ180度対
称の位置にあるとは異なった意味を持つ(図31の例
は、材料断面が円形である一般的な線材を用いた場合で
ある)。
【0024】また、取付時にばね先端上部をコイルに接
触させる設計とすることが重要なのは、例えば先端部と
座巻の始まり部とが180度対称の位置にあったとして
も、ばねを若干たわませた時、先端部と座巻の始まり部
が受ける荷重は座巻の始まり部の方が大きいため、荷重
の中心は座巻の始まり部の方に移動し、設計上の荷重中
心と一致しないためである。したがって、取付時にばね
先端上部をコイルに接触させる設計とすることで、荷重
の作用する荷重中心と設計上の荷重中心を一致させるこ
とができる。
【0025】クローズドエンド、特に太線を用いている
場合、製造上、ばね先端上部のA点におけるスキマを
0、すなわち自由高さ時にばね先端上部をコイルに接触
させることが厳密には難しい。しかしながら、オープン
エンドと同様に、クローズドエンドでも取付時に、ばね
先端上部をコイルに接触させる設計とすることで同様の
効果が期待される。しかし、指定荷重の設定がある場
合、スキマの小さいクローズドエンドでは初期状態で十
分な荷重を発生させる事ができず、オープンエンドに比
較して線形のばね特性をばねの稼動長さとして最大限に
活用する範囲が小さくなる。
【0026】
【発明の実施の形態】オープンエンドのばねの取付時に
ばね先端上部をコイルに接触させることにより、図26
の非線形部aを取付高さ(長さ)の状態から排除するこ
とができ、線形のばね特性をばねの稼動長さ(δ0 −δ
3 )として最大限に有効活用できる(図26の→印が効
果的)ことから、ばねを設計する上で、たわみ(δ)と
荷重(P)の関係をより広い範囲で検討でき、材料直径
・巻数およびコイル径の設計自由度が増す。また、ばね
の先端部と座巻の始まり部の荷重の集中を材料直径の断
面積を考慮した設計を行うことにより、先端部と座巻の
始まり部を180度対称の位置、荷重の作用する荷重中
心と設計上の荷重(ばね)中心を一致させることがで
き、摩擦板2、4を動かすピストン面の中心軸に対する
傾きを減少させることができる。図2Aの(a)参照。
【0027】しかし、先端部と座巻の始まり部がほぼ1
80度対称の位置であっても、ばねの上下における座の
始まり部と先端部は、巻数によって一致しない。また、
材料が太く、先端部が直線に切り取られた形状の場合、
座面における先端部と座巻の始まり部の幅(径方向の寸
法)の差は必然的に大きくなってしまい、お互いの中心
(材料の断面積と同一面積における)を一致させても負
担する荷重の周方向の幅(形状)が大きく異なり、荷重
中心がばねの中心からはずれることがある。そこで、ば
ねを設計する上で、先端部と座巻の始まり部を上下位置
において180度対称もしくは、同位置に座をつくるこ
とを最優先として材料直径等を決定することにより、荷
重分布を常にばねの上下位置(ほぼ180度対称)で一
致させることができるため、より安定した荷重中心を形
成させたばねとすることができる。図2Aの(b)及び
(c)参照。
【0028】クローズドエンドのばねも同様に、ばねの
先端部が座巻の始まり部と180度対称の位置とし、取
付時高さ時にばね先端上部がコイルに接触させることに
より、荷重の作用する荷重中心と設計上の荷重中心が一
致し、摩擦板2、4を動かすピストン面の傾きは減少す
る。図2Aの(d)参照。
【0029】一般的な丸い材料を用いた場合、例えば研
削を施した座巻の始まり部の形状は、図29に示される
ように先端に向かって徐々に大きくなる形状となる。こ
れは、荷重分布における形状と一致するため、ばねの先
端形状を座巻の始まり部と形状を同一(近似)とするか
先端部の底形状(座面)を座巻の始まり部と形状を同一
(近似)とすることにより、荷重分布は均一になる。ま
た、座巻の始まり部の座面上の一部を削り取る等の加工
により、接触しない領域を作り、座巻の始まり部をばね
の先端形状と形状を同一(近似)とすることにより、同
様に荷重分布は均一となる。従って、荷重中心がばねの
中心と一致し、より安定した荷重中心を形成することが
できる。図2Bの(e)及び(f)参照。
【0030】ばねの先端上部が、取付時にコイルのピッ
チ角に平行となるように面取り加工に相当する機械加工
を行うことにより、点もしくは線で接触していた先端上
部を面で接触させることにより、より接触点をより安定
させる。図2Bの(g)参照。
【0031】同様に、先端上部もしくは材料の断面形状
をばねの高さ方向に凹とさせることにより、接触の安定
を図る。その際コイルの途中で材料をねじることによっ
て、先端上部の凹部は上下対称とすることができる。図
2Bの(h)参照。
【0032】他部品と接触する座の荷重分布は、座巻の
始まりの部分と先端部が極端に強くあたり、また、他の
部分は平面度やうねりの影響を受け、荷重分布は安定し
ない。それに伴い、荷重中心はばねの中心からずれてし
まう。そこで、座巻の始まりの部分と先端部が安定して
あたるよう座巻の始まりの部分と先端部を除いた、少な
くとも1/2の座の部分は接触しないように凹となって
いることを特徴とする。また、その際座巻の始まりの部
分と先端部の座の面積を同一にすることにより、荷重分
布がより安定し、荷重中心がばねの中心と一致させるこ
とができる。図3(a)−(c)参照。
【0033】同様の考えに基づいて、ばねの内外径と一
致する円周上ほぼ180度対称となる2個所に凸部を設
け、座巻の始まりの部分と先端部を一致させ、台座もし
くは部品の間にばねをはさむことにより、座を削ること
なく荷重分布を安定させる。図4(a)及び(b)また
図5及び図6参照。
【0034】更に、振動等により台座間でばねが移動
し、安定した性能が維持できないことを排除するため、
ばねの先端部を固定する部位を設けている。図7−9参
照。
【0035】一般に、座巻をテーパ加工する場合は、先
端の厚さは材料直径の1/4、テーパ部の長さは約3/
4巻にとられているのが通常である。しかし、今まで述
べているように、取付時にばね先端上部がコイルに接触
する位置によって荷重中心がずれてしまう問題点があ
る。また、ばねを設計する上で、先端部と座巻の始まり
部を上下位置においてほぼ180度対称もしくは、同位
置に座をつくることを最優先として材料直径等を決定す
ることが不可能な場合がある。そこで取付時にばねの座
の反対面のコイルと接触する一部分を、ばねの高さ方向
に凸部を形成するように機械加工するか、もしくは材料
を折り曲げることにより形成させ、かつ座巻の始まり部
と180度対称の位置とさせることにより、従来の座り
の安定性を兼ね備え、荷重中心をばねの中心と一致させ
ることできる。図10−11参照。
【0036】また、他部品を接合もしくは環状の部品を
先端部から挿入する等により凸部を形成させ、同様の効
果を得ることもできる。図12−14参照。
【0037】座巻の材料上部の接触部形状は、平坦とす
る。または、少なくとも先端部を含めた材料の断面形状
を矩形とすることで接触部の安定を得る。図15及び1
6図参照。
【0038】他部品と接触する座の荷重分布は、座巻の
始まりの部分と先端部が極端に強くあたるが、先端形状
によっては、荷重分布がばねの内外径の範囲で移動す
る。そこで、他部品と接触するばね先端部の座の中心
を、ばねの内外径の範囲内で径方向にずらし、はみ出し
た部分を削除することにより、内外径の寸法上は何ら変
化しないばねをつくる。同様に先端部分の一部を削除す
ることにより、荷重分布を均一としたばねをつくる。従
って、荷重中心がばねの中心と一致し、より安定した荷
重中心を形成することができる。図17参照。
【0039】コイルと接触する部分は局部的なあたりと
なるため、へたりや変形を防止するため、浸炭焼き入れ
・窒化処理・ショットピーニング等の強度を高めるため
の加工を行い、耐久性の向上を図る。図18参照。
【0040】同様に凸部を形成する他部品のみ強度を高
めるための処理を行い、コスト面と耐久面の両立を図
る。図19参照。
【0041】取付時にばね先端上部がコイルに接触する
ばねの設計や製造は、必ずしも安易ではないため、取付
時にばね先端上部がコイルに接触する高さの立上片を基
板に設け、この基板面に圧縮コイルばねの座を接触さ
せ、取付時にコイルと基板の舌片が接触する設定とする
ことで、簡便に精度の良い機構を得る。図20参照。
【0042】同様に、穴と溝を形成した板もしくは円盤
が取付時にコイルに接触する位置に挿入することによ
り、簡便な機構を得る。図21参照。
【0043】しかしながら、この機構は振動等によりコ
イル内部を移動する可能性があるため、弾性体の壁面を
持つ円筒状の基板により固定することで、精度をより高
める。図22参照。
【0044】よって、本発明は、前記のような課題を解
決するために、ばねの先端部が座巻の始まり部とほぼ1
80度対称の位置であり、取付時にばね先端上部がコイ
ルに接触することにより、荷重の作用する荷重中心と設
計上の荷重中心を一致させることにより、圧縮コイルば
ねの座の荷重分布を改善することにより前記問題点を解
決するものである。
【0045】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の各実施
例を説明する。尚、図面において同一部分は同一符号で
示してある。尚、以下の各実施例において、圧縮コイル
ばねは、所定のばね定数を有する断面がほぼ円形の線材
から形成されている。
【0046】図1は、本発明の圧縮コイルばねが適用で
きる車両用の自動変速機の軸方向断面図である。自動変
速機10は、不図示のエンジンからの動力を断続するロ
ックアップクラッチ付きのトルクコンバータ11と、多
数の摩擦板を交互に配置した自動変速機構である摩擦係
合装置13とを備えている。摩擦係合装置13は、摩擦
板どうしを係合離脱させるためのピストン部材12とピ
ストン部材12が軸方向移動自在に嵌合する出力軸15
とを備えている。出力軸15の周囲には、圧縮コイルば
ね16が嵌装されている。
【0047】油圧制御されるピストン部材16は、摩擦
板どうしを係合させる。ピストン部材12による押圧が
解除されると摩擦板どうしの係合は解かれるが、その際
圧縮コイルばね16が各摩擦板が係合しない中立位置に
保持されるように、ピストン12に対して所定の反力を
与えるためのリターンスプリングの機能を備えている。
【0048】以下、上述のように用いられる圧縮コイル
ばねの各実施例を詳細に説明する。尚、図1では出力軸
15、すなわちピストン部材12に対して単一の圧縮コ
イルばね16を用いているが、必要であれば、出力軸1
5の円周方向に複数、以下説明する各実施例の圧縮コイ
ルばね16を配置することもできる。また、以下説明の
便宜上、本明細書では「圧縮コイルばね」を単に「ば
ね」と称する。
【0049】図2A及び図2Bは、本発明の各実施例の
圧縮コイルばねを示している。図2Aの(a)の(イ)
は、ばね26の一端面の正面図であり、ばね26の端部
では座巻開始部27と先端部28とが円周方向でほぼ1
80度の位相に、すなわち円周方向でほぼ対向する位置
に設けられている。図2Aの(a)において、座巻のう
ち、座巻開始部27から先端部28までほぼ半周(18
0度)にわたりばね26の座は研削加工により平坦化さ
れている。尚、先端部28の先端は、研削部との境界が
丸く形成されている。(ロ)はばね26の軸方向一端部
を取付時の状態で示している。座巻の先端部28は、研
削加工された側と反対側でばね26の隣接するコイル部
29に接触している。したがって、荷重の作用する荷重
中心と設計上の荷重(ばね)中心を一致させることがで
き、ピストン部材12の傾きを防ぐことができる。ま
た、(ハ)は、取付前のばね26を示している。取付前
のばね26は、座巻の先端部28が隣接するコイル部2
9に接触していない。
【0050】図2Aの(b)の(イ)は、ばね36の一
端面の正面図であり、ばね36の端部では座巻開始部3
7と先端部38とが円周方向でほぼ180度の位相に、
すなわち円周方向でほぼ対向する位置に設けられてい
る。図2Aの(b)において、座巻のうち、座巻開始部
37から先端部38までほぼ半周(180度)にわたり
ばね36の座は研削加工により平坦化されている。尚、
先端部38の先端は研削部の境界が直線で形成されてい
る。(ロ)はばね36の軸方向一端部を取付前の状態で
示している。座巻の先端部38は、取付時には研削加工
された側と反対側でばね36の隣接するコイル部39と
接触する。また、(ハ)は、ばね36の他端の正面図で
あり、座巻の先端部38と座巻開始部37とは、(イ)
に示す端部と同位相(円周方向ほぼ180度対称)で設
けられている。本実施例でも、荷重の作用する荷重中心
と設計上の荷重(ばね)中心を一致させることができ、
ピストン部材12の傾きを防ぐことができる。
【0051】図2Aの(c)の(イ)は、ばね46の一
端面の正面図であり、ばね46の端部では座巻開始部4
7と先端部48とが円周方向でほぼ180度の位相に、
すなわち円周方向でほぼ対向する位置に設けられてい
る。図2Aの(c)において、座巻のうち、座巻開始部
47から先端部48までほぼ半周(180度)にわたり
ばね46の座は研削加工により平坦化されている。尚、
先端部48の先端は研削部の境界が直線で形成されてい
る。(ロ)はばね46を取付前の状態で示している。座
巻の先端部48は、取付時には研削加工された側と反対
側でばね46の隣接するコイル部49と接触する。ま
た、(ハ)は、ばね46の他端の正面図であり、座巻の
先端部48と座巻開始部47とは、(イ)に示す端部と
逆位相(円周方向でばね46の軸と対称に)で設けられ
ている。本実施例でも、荷重の作用する荷重中心と設計
上の荷重(ばね)中心を一致させることができ、ピスト
ン部材12の傾きを防ぐことができる。
【0052】尚、上述の図2Aの(a)−(c)に示す
各実施例ではばねの座はオープンエンドとなっている。
【0053】図2Aの(d)の(イ)は、ばね56の一
端面の正面図であり、ばね56の端部では座巻開始部5
7と先端部58とが円周方向でほぼ180度の位相に、
すなわち円周方向でほぼ対向する位置に設けられてい
る。図2Aの(d)において、座巻開始部57から先端
部58までの座巻部分は、特別な加工はされていない。
(ロ)はばね56の取付時の状態で示している。座巻の
先端部58は、取付時にばね56の隣接するコイル部5
9と接触している。また、座巻部分は他のコイル部分と
同様に断面円形である。本実施例でも、荷重の作用する
荷重中心と設計上の荷重(ばね)中心を一致させること
ができ、ピストン部材12の傾きを防ぐことができる。
【0054】図2Bの(e)の(イ)は、ばね66の一
端面の正面図であり、ばね66の端部では座巻開始部6
7と先端部68とが円周方向でほぼ180度の位相に、
すなわち円周方向でほぼ対向する位置に設けられてい
る。図2Bの(e)においては、座巻の先端部68の座
面の形状を座巻開始部67のV字型の平面形状とほぼ同
一としている。このため、先端部68は他の座巻部分と
同様に研削により平坦にされているが、図示のように更
にその一部を研削により削ってある。残った部分の形状
は、座巻開始部67の平面形状とほぼ同じになってい
る。(ロ)はばね66の取付前の状態を示している。取
付時には、先端部68と隣接するコイル部69とが接触
する。本実施例でも、荷重分布が均一となり、荷重の作
用する荷重中心と設計上の荷重(ばね)中心を一致させ
ることができ、ピストン部材12の傾きを防ぐことがで
きる。
【0055】図2Bの(f)の(イ)は、ばね76の一
端面の正面図であり、ばね76の端部では座巻開始部7
7と先端78とが円周方向でほぼ180度の位相に、す
なわち円周方向でほぼ対向する位置に設けられている。
図2Bの(f)においては、先端部78の終端は線材を
横断するようにほぼ直線状に規定されている。但し、座
巻開始部77の研削形状を先端部78に合わせるため、
(ロ)に示すように、座巻開始部77の末端の一部は更
に研削されて、線材を横断するようにほぼ直線状に規定
された段部79となっている。この結果、座巻開始部7
7と先端部78とが同一の形状になり、より安定した荷
重中心が得られる。尚、(ロ)はばね76の取付前の状
態を示している。本実施例でも、荷重分布が均一とな
り、荷重の作用する荷重中心と設計上の荷重(ばね)中
心を一致させることができ、ピストン部材12の傾きを
防ぐことができる。
【0056】図2Bの(g)の(イ)は、ばね86の一
端面の正面図であり、ばね86の端部では座巻開始部8
7と先端88とが円周方向でほぼ180度の位相に、す
なわち円周方向でほぼ対向する位置に設けられている。
図2Bの(g)においては、先端部88の終端はほぼ直
線状に形成されている。座巻部分全体が研削加工されて
ほぼ平坦になっている。また、(ロ)に示すように、本
実施例では先端部88の研削されていない側の面も一部
研削されている。この平坦な研削面90は、ばね88の
取付時に隣り合うコイル部89の外周に接触する。この
結果、コイル部89と先端部88との接触が安定する
尚、(ロ)はばね86の取付前の状態を示している。本
実施例でも、荷重の作用する荷重中心と設計上の荷重
(ばね)中心を一致させることができ、ピストン部材1
2の傾きを防ぐことができる。
【0057】図2Bの(g)の実施例と同様に、ばねと
隣接するコイル部との接触の安定を図るための改良の他
例が図2Bの(h)に示した実施例である。(イ)は、
オープンエンド型のばね96の側面図であり、ばね96
の端部では座巻開始部97と先端98とが円周方向でほ
ぼ180度の位相に、すなわち円周方向でほぼ対向する
位置に設けられている。(イ)のA−A線で切った断面
図である(ロ)に示すように、先端部98は、座となる
研削された平坦部101と対向し、隣接するコイル部9
9と接触する側が凹部100となっている。凹部100
は、ばね96の取付時に隣り合うコイル部99の外周に
接触する。この結果、コイル部99と先端部98との接
触が安定する。より安定させるためには、凹部100の
曲率はばね96の断面の曲率と一致させることが好まし
い。すなわち、凹部100とコイル部99とは互いに相
補的な形状を有するようにすることが好ましい。尚、
(イ)はばね96の取付前の状態を示している。本実施
例でも、荷重の作用する荷重中心と設計上の荷重(ば
ね)中心を一致させることができ、ピストン部材12の
傾きを防ぐことができる。また、コイルの途中で線材を
ねじることにより、先端上部の凹部を上下対称とするこ
とができる。
【0058】尚、上述の図2Bの(e)−(g)に示す
各実施例ではばねの座はオープンエンドとなっている。
【0059】図3に示す実施例では、(a)に示すよう
に、オープンエンド型のばね106の座巻開始部107
と先端部108だけが、平坦に研削された座の他の部分
からばね106の軸方向に突出した凸部として形成され
ている。これは、他部品と接触する座の荷重分布は、座
巻の始まりの部分と先端部が極端に強くあたり、また、
他の部分は平面度やうねりの影響を受け、荷重分布は安
定せず、荷重中心はばねの中心からずれてしまうからで
ある。そこで、座巻開始部107と先端部108が安定
してあたるよう座巻開始部107と先端部108とを除
いた、少なくとも1/2の座の部分は接触しないように
凹部109となっている。尚、(b)に示すばね116
のように、座巻開始部117と先端部118の他部品と
接触する座の面積を同一にすることにより、荷重分布が
より安定し、荷重中心をばねの中心と一致させることが
できる。尚、(c)は、ばね106を取付前の状態で示
している。尚、この実施例ではばね106は、断面が矩
形のばねとなっている。
【0060】図4、図5及び図6に示す実施例では、前
記実施例と逆の発想から、ばねの取り付けられる台座な
どの、他部品の側に凸部を設けている。図4(a)及び
(b)に示すように、ばね126が取り付けられる台座
110は中央にほぼ円形の貫通孔114を設けたほぼ円
形の円板部113とその外周から軸方向に一体に延在す
る円筒部111とからなる部材である。円筒部分111
と貫通孔114とで囲まれる環状の部分115には円周
方向でほぼ対向する位置(180度の位相で)に平坦は
頂部を有する2つの凸部112が軸方向内方に向かって
突出するように設けられている。2つの凸部112の位
相は、ばね126の座巻開始部127と先端部128と
の位相関係と同じである。
【0061】図5に示すように、オープンエンド型のば
ね126は、端部で座巻開始部127と先端128とが
円周方向でほぼ180度の位相に、すなわち円周方向で
ほぼ対向する位置に設けられている。座巻開始部127
から先端部128にかけての座巻部分全体が研削加工さ
れてほぼ平坦になっている。ばね126の軸方向両端で
互いに180度位相が異なる位置に配置された先端部1
28が、それぞれ2つの台座110の凸部112に挟ま
れるように載置されている。また、図6に示すように、
座巻開始部127も同様に2つの台座110の凸部11
2に挟まれるように載置さてれている。このような構成
のため、本実施例においても図3で説明した前記実施例
と同様な効果が得られる。尚、図5及び6は、摩擦係合
装置に取り付ける前の状態でばね126を示している。
【0062】図3、4、5及び6の実施例では、ばねの
座巻開始部や先端部を部分的に研削しなくても、荷重分
布を安定できる。
【0063】図7、図8及び図9は、振動などによりば
ねが台座間で回転等で移動することを防止するため、移
動防止手段を設けた実施例である。尚、本実施例におい
ても図3、4、5及び6に示した実施例と同様に、ばね
136の座巻開始部や先端部を部分的に研削しなくて
も、荷重分布を安定できる。
【0064】図7(a)及び(b)に示すように、ばね
136(図9参照)が取り付けられる台座210は中央
にほぼ円形の貫通孔214を設けたほぼ円形の円板部2
16とその外周から軸方向に一体に延在する円筒部21
1とからなる部材である。円筒部分211と貫通孔21
4とで囲まれる環状の部分215には円周方向でほぼ対
向する位置(180度の位相で)に2つの凸部212及
び213が軸方向内方に向かって突出するように設けら
れている。2つの凸部112及び113の位相は、ばね
136の座巻開始部(図8では裏側なので見えない)と
先端部138との位相関係と同じである。
【0065】但し、台座210の凸部212と213と
はそれぞれ構成が異なる。凸部212は、頂部が平坦で
あるが凸部213は平坦な凸部の円周方向の一部で軸方
向内方に更に突出する壁部217を備えている。
【0066】図8に示すように、オープンエンド型のば
ね136は、端部で座巻開始部と先端138とが円周方
向でほぼ180度の位相に、すなわち円周方向でほぼ対
向する位置に設けられている。座巻開始部から先端部1
38にかけての座巻部分全体が研削加工されてほぼ平坦
になっている。ばね136の軸方向両端で互いに180
度位相が異なる位置に配置された先端部138が、それ
ぞれ2つの台座210の凸部212と213に挟まれる
ように載置されている。また、不図示であるが、座巻開
始部も同様に2つの台座210の凸部212及び213
に挟まれるように載置さてれている。
【0067】このとき、凸部212に座巻の先端部13
8が載置されるが、凸部212の円周方向の縁部に設け
た壁部217によって、円周方向の動きが規制される。
このような構成のため、ばね136が台座間で移動する
ことを防止できる。また、本実施例においても図3で説
明した前記実施例と同様な効果が得られる。尚、図8
は、摩擦係合装置に取り付ける前の状態でばね136を
示している。
【0068】同様に、図9の(a)及び(b)に壁部を
設けた他の実施例を示す。本実施例の構成は、基本的に
図7の実施例と同様である。
【0069】図9(a)及び(b)に示すように、ばね
136(図8参照)が取り付けられる台座310は中央
にほぼ円形の貫通孔314を設けたほぼ円形の円板部3
16とその外周から軸方向に一体に延在する円筒部21
1とからなる部材である。円筒部分311と貫通孔31
4とで囲まれる環状の部分315には円周方向でほぼ対
向する位置(180度の位相で)に2つの凸部212及
び213が軸方向内方に向かって突出するように設けら
れている。2つの凸部312及び313の位相は、ばね
136の座巻開始部と先端部138との位相関係と同じ
である。
【0070】但し、台座310の凸部312と313と
はそれぞれ構成が異なる。凸部313は、頂部全面が平
坦であるが凸部312は平坦な凸部の円周方向の一縁部
及び半径方向の内縁部が軸方向内方に更に突出する壁部
317、318を備えている。
【0071】図9に示す台座310も図8に示すような
形態でオープンエンド型のばねを収容する。このとき、
凸部212に座巻の先端部138が載置されるが、凸部
312の円周方向の縁部に設けた壁部317によって、
円周方向の動きが規制され、半径方向内方の壁部318
によって半径方向の移動が制限される。すなわち、円周
方向と半径方向の両方向でばね136の移動が防止でき
る。このような構成のため、ばね136が台座間で移動
することを防止できる。また、本実施例においても図3
で説明した前記実施例と同様な効果が得られる。
【0072】図10−14は、更に他の実施例を示す。
これらの実施例では隣接するコイルに面する先端部の面
に突起を設けている。これは、座巻を形成する上で座巻
開始部と先端部とを必ずしも180度の位相で形成でき
ないことがあるので、それを補正するために、先端部の
所定位置に突起を設けている。
【0073】図10は、ばね146の座巻開始部147
から先端部148に到る座面を平坦に研削し、先端部1
48の隣接するコイル149に接触する面に突起150
が一体に設けられていることを示している。この突起1
50の位置を座巻開始部147と180度対称となる位
置に調節することで、ばねの座りの安定と荷重中心とば
ねの中心とを一致させることができる。
【0074】図11は、ばね156の座巻開始部157
から先端部158に到る座面を平坦に研削し、先端部1
58の隣接するコイル159に接触する面に突起160
が一体に形成されるように、先端部158の一部を外側
に折り返して重畳構造にしてある。この突起160の位
置を座巻開始部157と180度対称となる位置に調節
することで、ばねの座りの安定と荷重中心とばねの中心
とを一致させることができる。
【0075】図12−13は、ばねの座巻の先端部に別
部材を取り付けて、先端部と隣接するコイル部との接触
点を調節して座りの安定化を達成しようとするものであ
る。
【0076】図12は、不図示のばね本体の座巻の先端
部161は、その先端に断面円形の延長部162が形成
されている。この延長部162には取付部材163が取
り付けられる。取付部材163は全体としてほぼ正方形
をしており、延長部162の直径より僅かに大きな直径
を有する円筒形の貫通孔164が設けられている。図1
2の(a)及び(b)に示すように、貫通孔164に延
長部162を嵌合させることで、取付部材163が延長
部に取り付けられる。この際、取付部材163の底面1
66と先端部161の底面165とは面一となるように
構成される。尚、貫通孔164は、必ずしも貫通してい
る必要はない。先端部161と隣接するコイル部との接
触点を調節して座りの安定化と座巻開始部との間の18
0゜対称性を達成できるものであればよい。また、取付
部材163は必要であれば溶接などで延長部162もし
くは先端部161に固定される。
【0077】次に、図13に示す実施例では、不図示の
ばね本体の先端部171の中程の底面に切り欠き部17
2を設け、この切り欠き部172の位置に円環部材17
3を嵌合する。切り欠き部172の面は円環部材173
の内周円筒面174と密接するような形状とすることが
好ましい。また、切り欠き部172の軸方向長さは円環
部材173の軸方向長さとほぼ等しい。更に、円環部材
の肉厚は切り欠き部172の深さと一致しているので、
取付後は、先端部171の底面と円環部材173の外周
とは面一になる。尚、本実施例でも、円環部材173
は、必要であれば溶接などにより切り欠き部172また
は先端部171に固定できる。
【0078】図12の実施例では取付部材163の上面
が、また図13の実施例では円環部材173の外周面が
それぞれ隣接するコイル部に接触する。
【0079】図14(a)は、ばね176の座巻開始部
177と先端部178とのほぼ中間位置に突起181を
設けている。突起181は、先端部178と一体に設け
ている。この突起181がばねの取付時に隣接するコイ
ル部に接触する。この場合でも、荷重の作用する荷重中
心と設計上の荷重(ばね)中心を一致させることがで
き、ピストン部材12の傾きを防ぐことができる。
【0080】突起は、例えば図14(b)に示すよう
に、別部材として設け、溶接などで先端部に固定しても
よい。突起部材182は、円弧状の上面184と同じく
円弧状の下面183とを有する。この下面183を先端
部の外側円弧面に取り付け固定する。従って、突起部材
182の上面184が隣接するコイル部に当接する。
【0081】図15は、座巻の先端部のうち隣接するコ
イル部に当接する部位に平坦面を設けた実施例である。
ばね186は、座巻開始部187から先端部188まで
研削加工により平坦になっており、座巻開始部187と
先端部188とは他の実施例と同様に円周方向で180
度の位相で設けられている。先端部188の隣接するコ
イル部189に対向する部分は、研削などにより平坦部
190が形成されており、この平坦部190が隣接する
コイル部189に当接する。従って、先端部188と隣
接するコイル部189との接触がより安定する。
【0082】図16は、いままでの実施例とことなり、
ばね196は断面円形の線材から作られるのではなく、
断面矩形の線材から作られている。座巻開始部197と
先端部198とは円周方向で180度対向する位相で設
けられている。研削加工により他のコイル部より薄くな
った座巻の先端部198は、断面矩形のため、研削加工
することなく、隣接するコイル部199に対して平坦な
面で接触する。従って、先端部198と隣接するコイル
部199との接触が安定する。
【0083】図17(a)及び(b)は、ばねの先端部
を内方または外方に径方向にずらして座の中心をずら
し、荷重分布を均一にした実施例を示している。図17
(a)では、ばね416の座巻開始部417と円周方向
でほぼ180度の位相に設けられた先端部418は、径
方向の外方に位置をずらされている。その際、外方にず
れてばね416の外径からはみ出した部分420(斜線
部分)は削除するので、ばね全体の内外径には変化がな
い。しかしながら、先端部418は実線で示すように、
隣接するコイル部と接触する部分で先が細くなってい
る。一般に、他部品と接触する座の荷重分布は、座巻の
始まりの部分と先端部が極端に強くあたるが、先端形状
によっては、荷重分布がばねの内外径の範囲で移動す
る。そこで、本実施例のように隣接するコイル部に当た
る部分の先端部を変形することで、荷重分布を均一とし
たばねを作ることができる。従って、荷重中心がばねの
中心と一致し、より安定した荷重中心を形成することが
できる。
【0084】次に図17(b)では、図17(a)とは
反対に、座巻開始部517とほぼ180度対向する位相
に設けられたばね516の先端部518を、径方向で内
方へずらしている。この場合、内径側へばね516の内
径からはみ出した部分520(斜線部分)は、削除する
のでばね全体の内外径にはまったく変化がない。この例
でも、図17(a)と同様に、先端部を変形すること
で、荷重分布を均一としたばねを作ることができる。従
って、荷重中心がばねの中心と一致し、より安定した荷
重中心を形成することができる。
【0085】図17(a)及び(b)と同様の目的で先
端部の一部を削除する実施例を図17(c)及び(d)
に示す。図17(c)では、ばね616の座巻開始部6
17と円周方向でほぼ180度の位相で対向して設けら
れた先端部618の径方向の内側の一部620(斜線部
分)を削除する。ほぼ矩形の削除部分620は、先端部
618のばね616の軸方向の肉厚全体を削除してもよ
いが、一部は残して段部として形成してもよい。例え
ば、(e)や(f)のように形成することができる。
【0086】図17(c)−(f)の実施例でも図17
(a)及び(b)と同様に、先端部を変形することで、
荷重分布を均一としたばねを作ることができる。従っ
て、荷重中心がばねの中心と一致し、より安定した荷重
中心を形成することができる。
【0087】図18及び図19では、コイル部と接触す
る部分は局部的なあたりとなるため、へたりや変形を防
止するため、浸炭焼き入れ・窒化処理・ショットピーニ
ング等の強度を高めるための処理をした実施例である。
図18のばね726は、座巻開始部727から円周方向
でほぼ180度の位相で対向して設けられた先端部72
8の、隣接するコイル部729に接触する部分730に
浸炭焼き入れ・窒化処理・ショットピーニング等の表面
処理を施してある。
【0088】図19では、ばね736は、座巻開始部7
37から円周方向でほぼ180度の位相で対向して設け
られた先端部738までのほぼ中間に、隣接するコイル
部739に接触する部位に突起740が固定されてい
る。この突起740には、強度を高めるため浸炭焼き入
れ・窒化処理・ショットピーニング等の表面処理を施し
てある。
【0089】尚、このような表面処理加工をする部位
は、必ずしも先端部を含む座巻側に限定さえすればよ
い。例えば、図18において、隣接するコイル部729
の先端部728に接触する面731に前記表面処理を施
すこともできる。同様に、図19においては、隣接する
コイル部739の突起740と接触する面741に前記
表面処理を施すこともできる。すなわち、所定の強度を
確保するため接触する部材のいずれか一方、また両方に
そのような処理を施すことができる。図18及び図19
の実施例によれば、ばねの耐久性が向上するという効果
が得られる。特に図19によれば、他部品である突起7
40のみ表面処理するので更にコスト面でも有利とな
る。
【0090】図18及び図19に示した、浸炭焼き入れ
・窒化処理・ショットピーニング等の表面処理を施すこ
とは、必要に応じて本発明の他のすべての実施例にも適
用できることは言うまでもない。
【0091】図20(a)及び(b)は、取付時にばね
先端上部がコイルに接触するばねの設計や製造が必ずし
も安易ではない点を考慮して、取付時にばね先端上部が
コイルに接触する高さの立上片を基板に設け、この基板
面に圧縮コイルばねの座を接触させ、取付時にコイルと
基板の舌片が接触する設定とすることで、簡便に精度の
良い機構を得るための実施例を示す。
【0092】図20(a)は、ばね746を取り付ける
台座750である。台座750は、中央に貫通孔を有す
る平板な環状部材であるが、円周方向の一部は、軸方向
に立ち上がり、そこから半径方向内方に延在するフラン
ジ部751となっている。図20(b)に示すように、
座巻開始部747と円周方向でほぼ180度の位相で対
向する先端部748とからなるばね746の座巻は、台
座750の環状部752に載置される。この際、先端部
748は、台座750の環状部752とそこから立ち上
がってフランジ部751との間で挟まれるように載置さ
れる。
【0093】従って、取付時にはばね746の先端部7
48は隣接するコイル部749に接触せず、台座750
のフランジ部751の上面と接触する。このように構成
することで、簡便に精度の良いばね組立体が得られる。
【0094】図21は、ばねを載置するための台座に溝
を設けた実施例である。ばね756は、座巻開始部75
7と、座巻開始部757と円周方向で180度の位相で
対向する位置に先端部758が設けられた座巻を備えて
いる。図21(b)に示すように台座760は、ばね7
56の座巻部の径とほぼ同じ肉厚を有し、正面から見る
とほぼ正方形の基板である。台座760には座巻の先端
部758が嵌入する溝孔761が設けられており、この
溝孔761に先端部758が完全に挿入された状態で、
ばね756は台座760に載置される。この状態を図2
1(a)が示している。図から明らかなように、ばね7
56の先端部758は、溝孔761に潜るように嵌合し
ている。従って、先端部758は隣接するコイル部75
9には接触しない。隣接するコイル部759に接触する
のは、先端部758の上を覆う、台座の表面部770で
ある。このように構成することで、更に簡便に精度の良
いばねユニットが得られる。なお、図22では、台座7
60は、円筒部材762に合わせて円形にすることもで
きる。
【0095】しかしながら、上記機構は振動等によりコ
イルが内部で移動してずれる恐れがあるため、これを防
ぐ必要がある。このための実施例が図22に示したもの
である。基本的な構成は、図21の実施例にしめすばね
756と台座760との関係と同じである。しかし、台
座760の上部のばね756の載置側に弾性を有するほ
ぼ円筒形の円筒部材を固定してある点で異なる。このよ
うにすることで、取付時にばね756が円筒部材762
の表面に接触して、摩擦等によりばね756の回動する
ことにより移動することなどが防げる。従って、精度を
より高めることができる。
【0096】最後に、図23及び24は、ばね766、
ピストン部材12、平板な板部材である台座860との
関係を示す他の例である。図23(b)に示すばね76
6は、コイルの軸方向の一端と他端とで座巻の状態が異
なる。一端では、座巻開始部767と座巻の先端部76
8は、円周方向の位相が180度ではなく、270度か
ら360度の間にある。また、他端では、上述の他の実
施例と同様に座巻開始部777と先端部778との位置
は円周方向でほぼ180度の位相となっている。一端の
座巻は、図23(a)に示してあり、他端の座巻は図2
3(c)に示してある。
【0097】図24は、図23のばね766をピストン
部材12と台座860間に取り付けた状態を示してい
る。図23(a)に示すばね766の一端側が台座86
0に接触しており、図23(c)に示す他端側がピスト
ン部材12に当接している。すなわち、荷重中心の一致
と当たりの確実性を要求されるピストン側には座巻開始
部777と先端部778とが円周方向でほぼ180度の
位相で設けられているばね766の他端側が位置するよ
うにばね766を取り付ける。このようにすれば、ばね
のコイルの軸方向両側で座巻を揃える必要がない。
【0098】本発明は、特に有効巻数3巻未満の圧縮コ
イルばねの問題について述べているが、これは構造上問
題が顕在化しやすいものが有効巻数3巻未満の圧縮コイ
ルばねであるというだけで、3巻以上の圧縮コイルばね
も同様な問題を抱えているものである。よって、本発明
は、有効巻数3巻以上の圧縮コイルばねに適用して、有
効巻数3巻未満のばねと同様の効果が得られることは言
うまでもない。
【0099】また、座巻の座巻開始部と先端部との関係
は、ばねの取付方向の両側で、まったく同じにするかど
うかは任意である。例えば、図23に示すようにばねの
取付方向の一端でのみ座巻開始部と先端部との位相をほ
ぼ180度にすることができる。また、両端とも両者が
ほぼ180度の位相にする場合でも、両端で座巻の開始
位置を180度変えることもでき、この場合、より精度
が向上したばねが得られる。
【0100】更に、ピストン部材に対してのばねの取付
に関しては、直接ばねをピストン部材に当接させること
もできるが、例えば、図9等に示すような台座を介して
取り付けることもできる。
【0101】
【発明の効果】以上説明した本発明の圧縮コイルばね及
び圧縮コイルばねを用いたばねユニットによれば、次の
ような効果が得られる。
【0102】(1) 設計上の荷重中心(ばねの中心)が
真の荷重中心と一致するため、ピストン部材の傾きが防
げる。
【0103】(2) 車両用の自動変速機の摩擦係合装置
に用いられると、ピストン部材の傾きがないため、係合
解放が速やかに行われるため、変速ショックが少なくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧縮コイルばねが適用された自動変速
機の断面図である。
【図2A】(a)は、本発明の第1実施例を示してお
り、(イ)は、ばねの正面図、(ロ)はばね取付時の側
面図、(ハ)は取付前の側面図である。(b)は、本発
明の第2実施例を示しており、(イ)は、ばねの正面
図、(ロ)はばね取付前の側面図、(ハ)は、(イ)と
は反対側から見たばねの正面図である。(c)は、本発
明の第3実施例を示しており、(イ)は、ばねの正面
図、(ロ)はばね取付前の側面図、(ハ)は、(イ)と
は反対側から見たばねの正面図である。(d)は、本発
明の第4実施例を示しており、(イ)は、ばねの正面
図、(ロ)はばね取付時の側面図である。
【図2B】(e)は、本発明の第5実施例を示してお
り、(イ)は、ばねの正面図、(ロ)はばね取付前の側
面図である。(f)は、本発明の第6実施例を示してお
り、(イ)は、ばねの正面図、(ロ)はばね取付前の側
面図である。(g)は、本発明の第7実施例を示してお
り、(イ)は、ばねの正面図、(ロ)はばね取付前の側
面図である。(h)は、本発明の第8実施例を示してお
り、(イ)は、取付前のばねの側面図、(ロ)は、
(イ)のA−A線に沿ったばね先端部の矢視方向から見
た断面図である。
【図3】本発明の第9実施例を示しており、(a)は、
ばねの正面図、(b)は、(a)の変形例を示すばねの
正面図、(c)は取付前のばねの側面図である。
【図4】本発明の第10実施例を示しており、(a)は
台座の正面図、(b)は、(a)のA−A線に沿った矢
視方向から見た断面図である。
【図5】本発明の第10実施例を示しており、台座にば
ねを載置した状態を示す側面図(台座は断面図)であ
る。
【図6】本発明の第10実施例を示しており、図5のB
−B線に沿った矢視方向から見た、台座にばねを載置し
た状態を示す側面図(台座は断面図)である。
【図7】本発明の第11実施例を示しており、(a)は
台座の正面図、(b)は、(a)のA−A線に沿った矢
視方向から見た断面図である。
【図8】本発明の第11実施例を示しており、台座にば
ねを載置した状態を示す側面図(台座は断面図)であ
る。
【図9】本発明の第12実施例を示しており、(a)は
台座の正面図、(b)は、(a)のA−A線に沿った矢
視方向から見た断面図である。
【図10】本発明の第12実施例を示す取付前のばねの
側面図である。
【図11】本発明の第13実施例を示す取付時のばねの
側面図である。
【図12】本発明の第13実施例を示すばねの先端部の
部分斜視図であり、先端部に設ける突起の各種の変更例
を示している。
【図13】本発明の第13実施例を示すばねの先端部の
部分斜視図であり、先端部に設ける突起の各種の変更例
を示している。
【図14】本発明の第14実施例を示しており、(a)
は取付前のばねの側面図であり、(b)は、突起を形成
するためにばねに取り付けられる他部品の一例を示す斜
視図である。
【図15】本発明の第15実施例を示しており、(a)
は、ばねの正面図、(b)は、取付時のばねの側面図で
ある。
【図16】本発明の第16実施例を示しており、(a)
は、ばねの正面図、(b)は、取付時のばねの側面図で
ある。
【図17】本発明の第17実施例を示しており、(a)
−(d)は、ばねの先端形状の変形例を示すばねの正面
図であり、(e)、(f)はそれぞれ(c)及び(d)
に対応する先端部の詳細を示す部分斜視図である。
【図18】本発明の第18実施例を示しており、(a)
は、ばねの先端部に表面処理をした取付前のばねの側面
図、(b)は、ばねの座巻の中間部に表面処理をした取
付前のばねの側面図である。
【図19】本発明の第18実施例を示しており、(a)
は、ばねの先端部に表面処理をした取付前のばねの側面
図、(b)は、ばねの座巻の中間部に表面処理をした取
付前のばねの側面図である。
【図20】本発明の第19実施例を示しており、(a)
は台座の正面図、(b)は(a)の題材に載置されたば
ねを取り付け前の状態で示す側面図(台座は(a)のA
−A線に沿った矢視方向より見た断面図)である。
【図21】本発明の第20実施例を示しており、(a)
は台座に嵌合したばねを取り付け前の状態で示す側面図
(台座は(a)のA−A線に沿った矢視方向より見た断
面図)、(b)は(a)で右方向より見た台座及びばね
の正面図である。
【図22】本発明の第21実施例を示しており、円筒部
材を有する台座に嵌合したばねを取り付け前の状態で示
す側面図(台座は(a)のA−A線に沿った矢視方向よ
り見た断面図)である。
【図23】本発明の第22実施例を示しており、(a)
はばねの取付方向の一端部の正面図、(b)はばねの側
面図、(c)は、ばねの他端部の正面図である。
【図24】本発明の第22実施例を示しており、ばねが
ピストン部材と台座との間に取り付けられた状態を示す
側面図(台座は断面図)である。
【図25】圧縮コイルばねの荷重とたわみの関係を示す
グラフである。
【図26】従来の自動変速機の軸方向断面図である。
【図27】図26のA部の詳細であり、従来例のクラッ
チ部の断面図である。
【図28】JISによる圧縮コイルばねの端末形状であ
る。
【図29】圧縮コイルばねの各部の説明図である。
【図30】圧縮コイルばねの座巻部の展開図である。
【図31】先端部と座巻開始部の端から断面積が一致す
る領域の中心を説明する図であり、(a)は、ばねの正
面図であり、(b)は、ばねの材料である線材の断面で
ある。
【図32】圧縮コイルばねの荷重分布を示す図であり、
(a)は下部座面の荷重分布を示す図であり、2つの円
の外側がコイルの外径、内側が内径を示している。また
(b)は、上部座面の荷重分布を示しており、2つの円
の外側がコイルの外径、内側が内径を示している。
【図33】従来のクローズドエンド型の圧縮コイルばね
の側面図である。
【符号の説明】
10:自動変速機 12:ピストン部材 13:摩擦係合装置 14:摩擦板 16、26、36、46、56、66、76、86、9
6、106、116、126、136、146、15
6、176、186、196、416、516、61
6、716、726、736、746、756、76
6:圧縮コイルばね(リターンスプリング) 210、750、760、860:台座

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動領域ではコイル部が互いに密着しな
    い圧縮コイルばねにおいて、圧縮コイルばねの取付方向
    の少なくとも一方の端部に有する座巻が、前記座巻の座
    巻開始部と座巻の先端部とが円周方向でほぼ180度対
    称の位置にあり、前記圧縮コイルばねの取付時に前記座
    巻の背面の一部でのみ前記座巻と隣接するコイル部に接
    触することを特徴とする圧縮コイルばね。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の圧縮コイルばねにおい
    て、前記座巻は無研削、もしくは研削されたオープンエ
    ンド型であることを特徴とする圧縮コイルばね。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の圧縮コイルばねにおい
    て、前記座巻は無研削、もしくは研削されたクローズド
    エンド型であることを特徴とする圧縮コイルばね。
  4. 【請求項4】 請求項1−3のいずれか1項に記載の圧
    縮コイルばねにおいて、前記圧縮コイルばねの両端の座
    が、ばねの中心に対して180度対称であることを特徴
    とする圧縮コイルばね。
  5. 【請求項5】 請求項1−3のいずれか1項に記載の圧
    縮コイルばねにおいて、前記圧縮コイルばねの両端の座
    が、円周方向の位相において上下同位置にあることを特
    徴とする圧縮コイルばね。
  6. 【請求項6】 請求項1−5のいずれか1項に記載の圧
    縮コイルばねにおいて、前記先端部の座の形状と前記座
    巻開始部の座の形状とが同一または類似形状を有するこ
    とを特徴とする圧縮コイルばね。
  7. 【請求項7】 請求項1−6のいずれか1項に記載の圧
    縮コイルばねにおいて、前記圧縮コイルばねの前記先端
    部の背面が、取付時にコイル部のピッチ角に平行である
    ことを特徴とする圧縮コイルばね。
  8. 【請求項8】 請求項1−6のいずれか1項に記載の圧
    縮コイルばねにおいて、前記圧縮コイルばねの前記先端
    部の背面が、コイル部の外面形状と相補的な形状を有す
    ることを特徴とする圧縮コイルばね。
  9. 【請求項9】 請求項1−8のいずれか1項に記載の圧
    縮コイルばねにおいて、他部品と接触する座の内、前記
    座巻開始部と前記先端部を除き、少なくとも1/2の座
    の底面部分が他部品と接触しないことを特徴とする圧縮
    コイルばね。
  10. 【請求項10】 請求項1−9のいずれか1項に記載の
    圧縮コイルばねにおいて、他部品と接触する座巻開始部
    の面積と他部品と接触する前記先端部の面積とがほぼ同
    一であることを特徴とする圧縮コイルばね。
  11. 【請求項11】 請求項1−3のいずれか1項に記載の
    圧縮コイルばねにおいて、前記背面の一部には凸部が設
    けられており、前記凸部のみで隣接するコイル部に接触
    することを特徴とする圧縮コイルばね。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の圧縮コイルばねに
    おいて、前記凸部は、前記背面と一体的に設けられてい
    ることを特徴とする圧縮コイルばね。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の圧縮コイルばねに
    おいて、前記凸部は、前記圧縮コイルばねとは別部材で
    あり、前記先端部に設けられることを特徴とする圧縮コ
    イルばね。
  14. 【請求項14】 請求項1−3のいずれか1項に記載の
    圧縮コイルばねにおいて、前記圧縮コイルばねのコイル
    部の断面の形状はほぼ円形であることを特徴とする圧縮
    コイルばね。
  15. 【請求項15】 請求項1−3のいずれか1項に記載の
    圧縮コイルばねにおいて、前記圧縮コイルばねのコイル
    部の断面の形状はほぼ矩形であることを特徴とする圧縮
    コイルばね。
  16. 【請求項16】 請求項1−6のいずれか1項に記載の
    圧縮コイルばねにおいて、前記先端部の背面は平坦に形
    成されていることを特徴とする圧縮コイルばね。
  17. 【請求項17】 請求項1−3のいずれか1項に記載の
    圧縮コイルばねにおいて、前記先端部の座面の中心を、
    ばねの内外径の範囲内で径方向に変位させたことを特徴
    とする圧縮コイルばね。
  18. 【請求項18】 作動領域ではコイル部が互いに密着し
    ない圧縮コイルばねと前記圧縮コイルばねを載置する台
    座からなるばねユニットにおいて、圧縮コイルばねの取
    付方向の少なくとも一方の端部が座巻を有し、前記座巻
    の座巻開始部と座巻の先端部とが円周方向でほぼ180
    度対称の位置にあり、記先端部は前記台座に一体に形成
    したフランジ部に挿入され、前記圧縮コイルばねの取付
    時に前記フランジ部でのみ隣接するコイル部に接触する
    ことを特徴とするばねユニット。
  19. 【請求項19】 作動領域ではコイル部が互いに密着し
    ない圧縮コイルばねと前記圧縮コイルばねを載置する台
    座からなるばねユニットにおいて、圧縮コイルばねの取
    付方向の少なくとも一方の端部に有する座巻が、前記座
    巻の座巻開始部と座巻の先端部とが円周方向でほぼ18
    0度対称の位置にあり、前記先端部は前記台座に一体に
    形成した突起部に載置され、前記圧縮コイルばねの取付
    時に前記座巻の背面の一部でのみ隣接するコイル部に接
    触することを特徴とするばねユニット。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載のばねユニットにお
    いて、前記台座は、前記圧縮コイルばねの取付方向の両
    端に設けられ、前記突起部はほぼ180度の位相で円周
    方向2カ所に設けられていることを特徴とするばねユニ
    ット。
  21. 【請求項21】 請求項19−20のいずれか1項に記
    載のばねユニットにおいて、前記突起部に前記圧縮コイ
    ルばねの移動を制限する手段が設けられていることを特
    徴とするばねユニット。
  22. 【請求項22】 請求項19に記載のばねユニットにお
    いて、前記台座に前記先端部が嵌入される溝孔が設けら
    れていることを特徴とするばねユニット。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載のばねユニットにお
    いて、前記台座には前記圧縮コイルばねを包囲する円筒
    部材が設けられていることを特徴とするばねユニット。
  24. 【請求項24】 請求項1−10及び14−17のいず
    れか1項に記載の圧縮コイルばねにおいて、前記背面の
    一部、または前記背面の一部と接触する隣接するコイル
    部の部位のいずれか一方に表面処理がなされていること
    を特徴とする圧縮コイルばね。
  25. 【請求項25】 請求項18−23のいずれか1項に記
    載のばねユニットにおいて、前記背面の一部、または前
    記背面の一部と接触する隣接するコイル部の部位のいず
    れか一方に表面処理がなされていることを特徴とするば
    ねユニット。
  26. 【請求項26】 請求項11−13のいずれか1項に記
    載の圧縮コイルばねにおいて、前記凸部に表面処理がな
    されていることを特徴とする圧縮コイルばね。
  27. 【請求項27】 請求項24に記載の圧縮コイルばねに
    おいて、前記表面処理は、浸炭焼き入れ、窒化処理、ま
    たはショットピーニングのいずれか一つであることを特
    徴とする圧縮コイルばね。
  28. 【請求項28】 請求項25に記載のばねユニットにお
    いて、前記表面処理は、浸炭焼き入れ、窒化処理、また
    はショットピーニングのいずれか一つであることを特徴
    とするばねユニット。
  29. 【請求項29】 請求項1−17、24及び26−27
    のいずれか1項に記載の圧縮コイルばねにおいて、前記
    圧縮コイルばねのコイルの有効巻数が3巻以下であるこ
    とを特徴とする圧縮コイルばね。
  30. 【請求項30】 請求項18−23、25及び28のい
    ずれか1項に記載のばねユニットにおいて、前記圧縮コ
    イルばねのコイルの有効巻数が3巻以下であることを特
    徴とするばねユニット。
  31. 【請求項31】 請求項1−17、24及び26−27
    のいずれか1項に記載の圧縮コイルばねにおいて、前記
    圧縮コイルばねのコイルの有効巻数が3巻を越えること
    を特徴とする圧縮コイルばね。
  32. 【請求項32】 請求項18−23、25及び28のい
    ずれか1項に記載のばねユニットにおいて、前記圧縮コ
    イルばねのコイルの有効巻数が3巻を越えることを特徴
    とするばねユニット。
  33. 【請求項33】 複数の摩擦板を係合させることで動力
    の伝達を行うクラッチ部及び摩擦係合装置を有する車両
    用の自動変速機において、前記クラッチ部には前記摩擦
    板を解放位置に付勢するためのピストン部材に所定の押
    圧力を与えるための圧縮コイルばねが設けられており、
    前記圧縮コイルばねは、作動領域ではコイル部が互いに
    密着しない圧縮コイルばねであり、圧縮コイルばねの取
    付方向の少なくとも一方の端部に有する座巻が、前記座
    巻の座巻開始部と座巻の先端部とが円周方向でほぼ18
    0度対称の位置にあり、前記圧縮コイルばねの取付時に
    前記座巻の背面の一部でのみ前記座巻と隣接するコイル
    部に接触することを特徴とする自動変速機。
JP08952897A 1997-04-08 1997-04-08 圧縮コイルばね Expired - Lifetime JP3936427B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08952897A JP3936427B2 (ja) 1997-04-08 1997-04-08 圧縮コイルばね

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08952897A JP3936427B2 (ja) 1997-04-08 1997-04-08 圧縮コイルばね

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10281197A true JPH10281197A (ja) 1998-10-20
JP3936427B2 JP3936427B2 (ja) 2007-06-27

Family

ID=13973320

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08952897A Expired - Lifetime JP3936427B2 (ja) 1997-04-08 1997-04-08 圧縮コイルばね

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3936427B2 (ja)

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000170809A (ja) * 1998-12-09 2000-06-23 Canon Inc 圧縮コイルバネ
JP2001090781A (ja) * 1999-07-19 2001-04-03 Exedy Corp コイルスプリング組立体及びダンパー機構
JP2002013548A (ja) * 2000-06-27 2002-01-18 Koyo Seiko Co Ltd ボールスプライン継手及びステアリング装置の中間軸
JP2002257169A (ja) * 2001-03-02 2002-09-11 East Japan Railway Co 鉄道車両用高疲労強度軸ばね
JP2003251279A (ja) * 2002-02-28 2003-09-09 Matsushita Electric Works Ltd 振動装置
JP2003297183A (ja) * 2002-04-04 2003-10-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd スライドスイッチ及びその製造方法
WO2004061325A1 (ja) * 2002-12-27 2004-07-22 Neturen Co., Ltd. 初期たわみを低減したクローズドエンドタイプコイルばね
JP2008020061A (ja) * 2006-06-13 2008-01-31 Kyosan Denki Co Ltd 圧力調整弁
EP1887246A1 (en) * 2005-05-31 2008-02-13 NHK Spring Co., Ltd. Coiled spring
JP2009085271A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Aisin Aw Co Ltd コイルスプリング
JP2010071371A (ja) * 2008-09-17 2010-04-02 Showa Corp 油圧緩衝器の減衰バルブ構造
JP2011107637A (ja) * 2009-11-20 2011-06-02 Fuji Xerox Co Ltd 開閉機構、現像剤搬送装置および画像形成装置
JP2011133064A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Toyota Motor Corp 電磁弁
JP2012171564A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Nissin Kogyo Co Ltd 車両用ブレーキ液圧制御装置
CN103168173A (zh) * 2010-07-09 2013-06-19 格伦德福斯管理联合股份公司 计量泵机组
WO2014181872A1 (ja) * 2013-05-10 2014-11-13 三菱製鋼株式会社 懸架コイルばね及びストラット型懸架装置
US9073526B2 (en) 2010-03-31 2015-07-07 Nissin Kogyo Co., Ltd. Brake fluid pressure control device for vehicle
JP2015529757A (ja) * 2012-07-18 2015-10-08 ブローゼ ファールツォイクタイレ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニ コマンディートゲゼルシャフト ハルシュタットBrose Fahrzeugteile GmbH & Co. KG, Hallstadt スピンドル駆動装置
JP2016008678A (ja) * 2014-06-25 2016-01-18 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 コイルスプリング及びそれを用いた油圧制御機器
JP2017067237A (ja) * 2015-10-01 2017-04-06 日本発條株式会社 懸架用コイルばね
WO2018142833A1 (ja) * 2017-01-31 2018-08-09 日本発條株式会社 車両懸架用コイルばね
WO2018142832A1 (ja) * 2017-01-31 2018-08-09 日本発條株式会社 車両懸架用コイルばね
US11499600B2 (en) 2018-05-16 2022-11-15 Suncall Corporation Coil spring

Cited By (44)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000170809A (ja) * 1998-12-09 2000-06-23 Canon Inc 圧縮コイルバネ
JP2001090781A (ja) * 1999-07-19 2001-04-03 Exedy Corp コイルスプリング組立体及びダンパー機構
JP2002013548A (ja) * 2000-06-27 2002-01-18 Koyo Seiko Co Ltd ボールスプライン継手及びステアリング装置の中間軸
JP2002257169A (ja) * 2001-03-02 2002-09-11 East Japan Railway Co 鉄道車両用高疲労強度軸ばね
JP2003251279A (ja) * 2002-02-28 2003-09-09 Matsushita Electric Works Ltd 振動装置
JP2003297183A (ja) * 2002-04-04 2003-10-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd スライドスイッチ及びその製造方法
WO2004061325A1 (ja) * 2002-12-27 2004-07-22 Neturen Co., Ltd. 初期たわみを低減したクローズドエンドタイプコイルばね
GB2411709A (en) * 2002-12-27 2005-09-07 Neturen Co Ltd Closed end type coiled spring with reduced initial deflection
GB2411709B (en) * 2002-12-27 2006-02-22 Neturen Co Ltd Closed end type coiled spring with reduced initial deflection
JPWO2004061325A1 (ja) * 2002-12-27 2006-05-11 高周波熱錬株式会社 初期たわみを低減したクローズドエンドタイプコイルばね
US7213802B2 (en) * 2002-12-27 2007-05-08 Neturen Co., Ltd. Closed end type coiled spring with reduced initial deflection
EP1887246A1 (en) * 2005-05-31 2008-02-13 NHK Spring Co., Ltd. Coiled spring
EP1887246A4 (en) * 2005-05-31 2009-08-26 Nhk Spring Co Ltd SPIRAL SPRING
US7766312B2 (en) 2005-05-31 2010-08-03 Nhk Spring Co., Ltd. Coil spring
JP2008020061A (ja) * 2006-06-13 2008-01-31 Kyosan Denki Co Ltd 圧力調整弁
JP2009085271A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Aisin Aw Co Ltd コイルスプリング
JP2010071371A (ja) * 2008-09-17 2010-04-02 Showa Corp 油圧緩衝器の減衰バルブ構造
JP2011107637A (ja) * 2009-11-20 2011-06-02 Fuji Xerox Co Ltd 開閉機構、現像剤搬送装置および画像形成装置
JP2011133064A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Toyota Motor Corp 電磁弁
US9073526B2 (en) 2010-03-31 2015-07-07 Nissin Kogyo Co., Ltd. Brake fluid pressure control device for vehicle
CN103168173A (zh) * 2010-07-09 2013-06-19 格伦德福斯管理联合股份公司 计量泵机组
JP2013534591A (ja) * 2010-07-09 2013-09-05 グルンドフォス マネージメント アー/エス 定量ポンプ装置
US9388800B2 (en) 2010-07-09 2016-07-12 Grundfos Management A/S Dosing pump arrangement
JP2012171564A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Nissin Kogyo Co Ltd 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP2015529757A (ja) * 2012-07-18 2015-10-08 ブローゼ ファールツォイクタイレ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニ コマンディートゲゼルシャフト ハルシュタットBrose Fahrzeugteile GmbH & Co. KG, Hallstadt スピンドル駆動装置
WO2014181872A1 (ja) * 2013-05-10 2014-11-13 三菱製鋼株式会社 懸架コイルばね及びストラット型懸架装置
CN105264256A (zh) * 2013-05-10 2016-01-20 三菱制钢株式会社 悬架线圈弹簧以及支柱型悬架装置
JP2014237431A (ja) * 2013-05-10 2014-12-18 三菱製鋼株式会社 懸架コイルばね及びストラット型懸架装置
US9770957B2 (en) 2013-05-10 2017-09-26 Mitsubishi Steel Mfg. Co., Ltd. Suspension coil spring and strut type suspension
JP2016008678A (ja) * 2014-06-25 2016-01-18 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 コイルスプリング及びそれを用いた油圧制御機器
CN108027003B (zh) * 2015-10-01 2019-12-31 日本发条株式会社 悬架用螺旋弹簧
JP2017067237A (ja) * 2015-10-01 2017-04-06 日本発條株式会社 懸架用コイルばね
WO2017057626A1 (ja) * 2015-10-01 2017-04-06 日本発條株式会社 懸架用コイルばね
CN108027003A (zh) * 2015-10-01 2018-05-11 日本发条株式会社 悬架用螺旋弹簧
US10899188B2 (en) 2015-10-01 2021-01-26 Nhk Spring Co., Ltd. Coil spring for suspension
WO2018142832A1 (ja) * 2017-01-31 2018-08-09 日本発條株式会社 車両懸架用コイルばね
US10155425B2 (en) 2017-01-31 2018-12-18 Nhk Spring Co., Ltd. Coil spring for vehicle suspension
CN110226055A (zh) * 2017-01-31 2019-09-10 日本发条株式会社 一种车辆悬挂用螺旋弹簧
CN110249152A (zh) * 2017-01-31 2019-09-17 日本发条株式会社 一种车辆悬挂用螺旋弹簧
JPWO2018142833A1 (ja) * 2017-01-31 2019-11-07 日本発條株式会社 車両懸架用コイルばね
JPWO2018142832A1 (ja) * 2017-01-31 2019-11-07 日本発條株式会社 車両懸架用コイルばね
US10065471B2 (en) 2017-01-31 2018-09-04 Nhk Spring Co., Ltd. Coil spring for vehicle suspension
WO2018142833A1 (ja) * 2017-01-31 2018-08-09 日本発條株式会社 車両懸架用コイルばね
US11499600B2 (en) 2018-05-16 2022-11-15 Suncall Corporation Coil spring

Also Published As

Publication number Publication date
JP3936427B2 (ja) 2007-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10281197A (ja) 圧縮コイルばね
JP5026517B2 (ja) プーリーアセンブリ
US7354347B2 (en) Constant velocity universal joint
JP4903264B2 (ja) プーリーアセンブリ
US7798302B2 (en) Electromagnetic clutch
US5388678A (en) Fluid coupling power transmission with lockup clutch
JPH02203029A (ja) 摩擦ライニング支持体とハブを結合するスプリングコレットを備えた摩擦素子
US20110195795A1 (en) Driving force transmission apparatus
JP6159763B2 (ja) ワンウェイクラッチのリテーナ
JP2005133859A (ja) トルク変動吸収装置
US7731005B2 (en) Lock-up clutch mechanism for torque converter
WO1988003621A1 (en) Lockup damper for torque converters
KR100408803B1 (ko) 댐퍼 기구
EP1653100B1 (en) Power transmission mechanism of shaft and hub
EP0784164B1 (en) Damper disk assembly having integral retaining plate connecting means
US5743365A (en) Lock-up damper device for fluid transmission apparatus
US6015035A (en) Clutch disk
JPH09317795A (ja) 1方向クラッチ
US20060118378A1 (en) Lock-up clutch mechanism
JPWO2016158106A1 (ja) 摩擦ローラ式減速機
US4781280A (en) Friction clutch
JP2003222192A (ja) 捩り振動減衰装置
EP1582771B1 (en) Fluid transmission apparatus with a lockup clutch
JP2010007717A (ja) 捩り振動低減装置
JPS60211127A (ja) ねじれ減衰装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060911

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070323

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100330

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110330

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110330

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120330

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120330

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130330

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130330

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140330

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term