JP2003251279A - 振動装置 - Google Patents

振動装置

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JP2003251279A
JP2003251279A JP2002054703A JP2002054703A JP2003251279A JP 2003251279 A JP2003251279 A JP 2003251279A JP 2002054703 A JP2002054703 A JP 2002054703A JP 2002054703 A JP2002054703 A JP 2002054703A JP 2003251279 A JP2003251279 A JP 2003251279A
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Takahiro Nishinaka
孝宏 西中
Riyuuji Ootani
隆児 大谷
Hidekazu Yabuuchi
英一 薮内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で可動子にコイルバネから軸方向
に移動させる力以外の力が負荷されるのを抑えることが
できる振動装置を提供する。 【解決手段】 有効巻数が三巻以上で両端の座巻数が一
巻であるクローズドエンド圧縮コイルバネSを用いた振
動装置1である。固定部2に対して一方向へ往復運動す
る可動子3を配した。該可動子3の両側にそれぞれコイ
ルバネSを配してコイルバネSの圧縮に対する反発力に
より可動子3を保持した。コイルバネSを配した状態に
おける両エンド部4の一巻目41と二巻目42との接触
部40の終端部40aが軸方向視において一致させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定部と該固定部
に対して往復動する可動子と固定部と可動子との間にコ
イルバネを配した振動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば電動歯ブラシのよう
に、可動子であるブラシ部が固定部であるケーシング把
持部に対して往復運動を行うような振動装置がある。こ
れは、図14に示すように、固定部2として少なくとも
対向する二つの壁部を配し、この壁部間に所定の質量を
有する可動子3を配し、可動子3の両側の固定部2との
間にそれぞれコイルバネ9を配し、可動子3を外力によ
り固定部2間方向に往復駆動させるものである。なお、
可動子3を往復駆動させる手段として、図15に示すよ
うに、コイル51,永久磁石52,ヨーク53からなる
通常リニアオシレータ5と称されるものを用いてもよ
く、更に図16に示すように、可動子3と固定部2との
間に吸振錘6を配してこの吸振錘6とその両側の可動子
3と固定部2との間にコイルバネ9を配してもよい。
【0003】そして、この振動装置1のコイルバネ9に
は、端部をクローズドエンドに形成した圧縮コイルバネ
が用いられる。これは、コイルバネ9のエンド部におい
て一巻目を座巻として環状に形成し、座巻として環状に
繋がる一巻目の終端部より二巻目を斜め上方に巻き始め
るものである。このとき、一巻目の終端部近傍が二巻目
の始端部近傍と干渉するのを避けるため、一巻目の終端
部近傍の上面を二巻目の始端部近傍の下面に合わせて切
欠部を形成して、このときの一巻目の上面と二巻目の下
面の互いに当接する部分を接触部としてある。また、も
う一方のエンド部も同様に形成するものである。
【0004】このようなコイルバネ9は、上述したよう
に一巻目と二巻目の接触部に荷重が掛かるもので、特
に、一巻目と二巻目との接触・非接触の境目となる接触
部の終端部において最大の荷重が掛かる最密着部とな
る。
【0005】ところで、コイルバネ9は可動子3と固定
部2との間(又は可動子3と吸振錘6との間,固定部2
と吸振錘6との間)に配するのであるが、通常はコイル
バネ9の両側のエンド部の上記最密着部はコイルバネ9
の軸方向視において一致しないため、コイルバネ9が軸
方向に伸縮して可動子3に軸方向の力のみを負荷するこ
とができず、軸方向の力だけでなく可動子3を傾斜させ
る力(モーメント)までもが負荷されてしまい、軸方向
と直交する放射方向の振動が発生してしまうものであっ
た。
【0006】また、可動子3の両側に配されるコイルバ
ネ9の可動子3側のエンド部の最密着部は、通常は軸方
向視において一致しないため、これによっても可動子3
に軸方向の力のみを負荷することができずに軸方向の力
だけでなく可動子3を傾斜させる力(モーメント)が負
荷されてしまい、軸方向と直交する放射方向の振動が発
生してしまうものであった。
【0007】そこで、例えば図16に示す従来例におい
ては、可動子3をシャフト30に取り付けて吸振錘6内
にシャフト30を挿通し、シャフト30を固定部2のベ
アリング81及び吸振錘6のベアリング82で受ける必
要が生じるものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、簡
単な構成で可動子にコイルバネから軸方向に移動させる
力以外の力が負荷されるのを抑えることができる振動装
置を提供することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る振動装置は、有効巻数が三巻以上で両端
の座巻数が一巻であるクローズドエンド圧縮コイルバネ
Sを用いた振動装置1であって、固定部2に対して一方
向へ往復運動する可動子3を配すると共に、該可動子3
の両側にそれぞれコイルバネSを配してコイルバネSの
圧縮に対する反発力により可動子3を保持する振動装置
1において、コイルバネSを配した状態における両エン
ド部4の一巻目41と二巻目42との接触部40の終端
部40aが軸方向視において一致して成ることを特徴と
するものである。このような構成とすることで、両側の
エンド部4の最密着部Aとなる終端部40aが軸方向視
において一致しない場合にコイルバネSが軸方向に伸縮
して可動子3に軸方向に往復運動する力のみを可動子3
に負荷せず可動子3を傾斜させる力(モーメント)まで
も負荷することによる軸方向と直交する放射方向の振動
が発生してしまうのを抑えることが可能となる。
【0010】また、有効巻数が三巻以上で座巻数が一巻
であるクローズドエンド圧縮コイルバネSを用いた振動
装置1であって、固定部2に対して一方向へ往復運動す
る可動子3を配すると共に、該可動子3の両側にそれぞ
れコイルバネSを配してコイルバネSの圧縮に対する反
発力により可動子3を保持する振動装置1において、コ
イルバネSを配した状態におけるそれぞれのコイルバネ
Sの可動子3側のエンド部4の一巻目41と二巻目42
との接触部40の終端部40aが軸方向視において一致
して成ることを特徴とするものである。このような構成
とすることで、コイルバネSが軸方向に伸縮して可動子
3に軸方向に往復運動する力のみを可動子3に負荷せず
可動子3を傾斜させる力(モーメント)までも負荷する
ことによる軸方向と直交する放射方向の振動が発生して
しまうのを抑えることが可能となる。
【0011】また、可動子3を磁性体で形成すると共に
可動子3の往復運動方向廻りにコイル51と永久磁石5
2とヨーク53とを配置してリニアオシレータ5を設け
ることが好ましい。このような構成とすることで、容易
な構成で可動子3を往復駆動させることが可能となる。
【0012】また、可動子3と固定部2との間に吸振錘
6を配すると共にこの該吸振錘6の両側にコイルバネS
を配することが好ましい。このような構成とすること
で、可動子3の往復運動による固定部2への振動の伝達
を抑えることが可能となる。
【0013】また、コイルバネSの座巻に位置決め突起
71を突設すると共に、可動子3に前記位置決め突起7
1が嵌入される位置決め凹部72を穿設することが好ま
しい。このような構成とすることで、コイルバネSを可
動子3の両側に配する作業を容易に確実に行うことが可
能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。まず振動装置1の概略の構
成について説明する。
【0015】振動装置の基本的な構成は、図4に示すよ
うに、大略箱状をした本体ケーシングからなる固定部2
と、固定部2に往復動自在に支持される可動子3と、可
動子3の両側で固定部2との間に配されるコイルバネS
とからなるものである。固定部2は、本体ケーシングか
らなるものであるが、特に、後述するコイルバネSが配
される対向する二つの壁部を固定部2として用いるもの
である。可動子3は、両側の固定部2の間に配される所
定の質量を有するもので、その両側において固定部2と
の間にそれぞれコイルバネSが配される。
【0016】この振動装置1は、可動子3に駆動力を負
荷してこの駆動力と両側のコイルバネSの復元力とで可
動子3に両側の固定部2の間を往復運動させ、可動子3
の固定部2に対する往復運動を出力として得るものであ
る。
【0017】このような振動装置1においては、上述し
た基本的な構成に加えて、図5に示すように、可動子3
に駆動力を与える駆動手段としてリニアオシレータ5を
用いてもよい。リニアオシレータ5は、鉄等の磁性体で
可動子3を形成し、可動子3の往復運動方向廻りの外周
側に環状のコイル51,永久磁石52,ヨーク53を配
するもので、コイル51の両側に永久磁石52を配する
と共に、それぞれの永久磁石52の両側にヨーク53を
配してある。このリニアオシレータ5の動作については
後述する。
【0018】そして更に、図5に示す振動装置1の構成
に加えて、図6に示すように、吸振錘6を設けてもよ
い。これは、両側の固定部2の間に可動子3を配すると
共に、可動子3の片側において固定部2との間に吸振錘
6を配し、固定部2と可動子3との間,可動子3と吸振
錘6との間,吸振錘6と固定部2との間にそれぞれコイ
ルバネS1,S2,S3を配するものである。なお、この
ような図4乃至図6に示す振動装置1は、線径や巻き径
等が同様のコイルバネSを用いるもので、更に、固定部
2と可動子3との間等に配する複数のコイルバネSを軸
方向視において重なるように配するものである。
【0019】次に、振動装置1の動作について、図6に
示す振動装置1について説明する。
【0020】可動子3が静止した状態でコイル51に電
流を流さないでおくと、永久磁石52がヨーク53を介
して可動子3に及ぼす磁力とコイルバネSのばね力とが
釣り合って、可動子3は静止したままである。そして、
コイル51にまず一方向電流を流すと、コイル51の両
側の永久磁石52のうちの一方の磁束が弱められてばね
力に抗して他方の永久磁石52側に移動し、次にコイル
51に逆方向電流を流すと、他方の永久磁石52の磁束
が弱められてばね力に抗して反対の永久磁石52側に移
動することから、コイル51に交番電流を流すことによ
って可動子3は軸方向の往復運動を行うものである。
【0021】この時、可動子3の質量で決定される共振
周波数付近の交番電流を印加することにより、可動子3
の往復運動は共振状態での振動となる。ここで、可動子
3と吸振錘6と固定部2との軸方向運動に着目すると、
固定部2と可動子3との間,可動子3と吸振錘6との
間,吸振錘6と固定部2との間とにそれぞれコイルバネ
Sが配されてばね付勢してあるため、可動子3と吸振錘
6と固定部2とからなる3質点系の振動モデルと考える
ことができる。そしてこれらを動作させる際に、可動子
3と吸振錘6とが逆位相で振動する振動モードで運動を
行うことで、可動子3と吸振錘6とのそれぞれの慣性力
が打ち消しあうことになり、可動子3及び吸振錘6から
固定部2である本体ケーシングに伝わる力を小さく抑え
ることができるものである。
【0022】以上が振動装置1の構成,動作であり、こ
の振動装置1に用いられるコイルバネSについて以下に
説明する。
【0023】コイルバネSとしては、エンド部4をクロ
ーズドエンドに形成した圧縮コイルバネSが用いられ
る。これは、コイルバネSのエンド部4において一巻目
41を座巻として環状に形成し、座巻として環状に繋が
る一巻目41の終端部より二巻目42を斜め上方に巻き
始めるものである。そしてこのとき、一巻目41の終端
部近傍が二巻目42の始端部近傍と干渉するのを避ける
ため、一巻目41の終端部近傍の上面を二巻目42の始
端部近傍の下面に沿わせて切欠し、このときの一巻目4
1の上面と二巻目42の下面の互いに接触する部分を接
触部40としてある。コイルバネSのもう一方のエンド
部4も同様に形成するものである。
【0024】このコイルバネSは、上述したように一巻
目41と二巻目42の接触部40に荷重が掛かるもの
で、特に、一巻目41と二巻目42との接触・非接触の
境目となる接触部40の終端部40aにおいて最大の荷
重が掛かる最密着部Aとなる。
【0025】このようなコイルバネSは、可動子3と固
定部2との間,可動子3と吸振錘6との間,固定部2と
吸振錘6との間に配した際、両側のエンド部4の最密着
部Aが軸方向視において一致しない場合、コイルバネS
が軸方向に伸縮して可動子3に軸方向に往復運動する力
のみを負荷することができず、可動子3を傾斜させる力
(モーメント)までも負荷されてしまい、軸方向と直交
する放射方向の振動が発生してしまうため、これを抑え
るべく、コイルバネSを上記のように可動子3と固定部
2との間等に配した際に両側のエンド部4の最密着部が
軸方向視において一致するように、一巻目41と二巻目
42の接触部40を軸方向視でほぼ90°形成すると共
に、座巻を含めた全体の巻数をN+0.5巻(但しNは
整数)とするものである。
【0026】これは、それぞれのエンド部4において、
座巻である一巻目41と一巻目41の終端部から始まる
二巻目42との接触部40がコイルバネSを上記のよう
に配した際にほぼ90°となるようにコイルバネSの一
巻目41(即ち座巻)の上面の切欠を平面視で巻き始め
端より大略90°に亘って形成する。これによって接触
部40の最密着部Aが軸方向視においてエンド部4の一
巻目41の巻き始め端41aよりほぼ90°巻いた部分
に位置する。そして、全体の巻数をN+0.5巻として
あることで、両側のエンド部4の巻き始め端から90°
の部分の最密着部Aが軸方向視によって一致するもので
ある。これによって上述した放射方向の振動の発生を抑
えることができる。
【0027】また更に、可動子3の両側に配されるコイ
ルバネSの可動子3側のエンド部4の最密着部Aが軸方
向視において一致しない場合も、可動子3を傾斜させる
力(モーメント)が負荷されてしまって軸方向と直交す
る放射方向の振動が発生してしまうため、これを抑える
べく、両側のコイルバネSの可動子3側の最密着部Aが
軸方向視において一致するように配するものである。
【0028】これは、本実施形態では図9に示すよう
に、それぞれのコイルバネSのエンド部4の一巻目41
の巻き始め端41aより外側(二巻目42と反対側)に
向けて位置決め突起71を突設し、可動子3の両側のコ
イルバネSのエンド部4が当接する部分に前記位置決め
突起71が嵌入される位置決め凹部72を穿設するもの
である。コイルバネSとしては上述したもの(即ちエン
ド部4の巻き始め端41aから90°の部分に最密着部
Aが位置するもの)を用いるため、位置決め凹部72は
軸方向視において互いに対角となるように180°ずれ
た位置に穿設するものである。このようにすることで、
コイルバネSを可動子3の両側に配する作業を容易に確
実に行うことが可能となる。これによって上述した放射
方向の振動の発生を抑えることができる。
【0029】本実施形態のように、それぞれのコイルバ
ネSの両側のエンド部4の最密着部Aを軸方向視におい
て一致させると共に、可動子3の両側に配されるコイル
バネSの可動子3側のエンド部4の最密着部が軸方向視
において一致させることで、コイルバネSが軸方向に伸
縮して可動子3に軸方向に往復運動する力のみを可動子
3に負荷することが確実にできて、可動子3を傾斜させ
る力(モーメント)が負荷されてしまうことによる軸方
向と直交する放射方向の振動の発生をより一層抑えるこ
とが可能となる。
【0030】また、なお、可動子3の両側に配されるコ
イルバネSの可動子3側のエンド部4の最密着部Aを軸
方向視において一致させるのみであれば、座巻を含めた
全体の巻数が上述したようなN+0.5巻でないコイル
バネSであってもよい。これは、全体の巻数がN巻のも
の(図10,図11参照)やN+0.25巻のもの(図
12,図13参照)であっても、エンド部4の巻き始め
端から90°の部分に最密着部Aが位置するものであれ
ば、それぞれのコイルバネSの可動子3側のエンド部4
の巻き始め端41aが軸方向視において互いに対角とな
るように180°ずれるように配することで、軸方向視
において最密着部Aを一致させることができる。
【0031】以上のような構成によれば、コイルバネS
を配した状態における両エンド部4の一巻目41と二巻
目42との接触部40の終端部40aを軸方向視におい
て一致させることで、両側のエンド部4の最密着部Aと
なる終端部40aが軸方向視において一致しない場合に
コイルバネSが軸方向に伸縮して可動子3に軸方向に往
復運動する力のみを可動子3に負荷せず可動子3を傾斜
させる力(モーメント)までも負荷することによる軸方
向と直交する放射方向の振動が発生してしまうのを抑え
ることが可能となる。
【0032】また、コイルバネSを配した状態における
それぞれのコイルバネSの可動子3側のエンド部4の一
巻目41と二巻目42との接触部40の終端部40aが
軸方向視において一致させることで、可動子3の両側に
配されるコイルバネSの可動子3側のエンド部4の最密
着部Aが軸方向視において一致しない場合にコイルバネ
Sが軸方向に伸縮して可動子3に軸方向に往復運動する
力のみを可動子3に負荷せず可動子3を傾斜させる力
(モーメント)までも負荷することによる軸方向と直交
する放射方向の振動が発生してしまうのを抑えることが
可能となる。
【0033】なお、この振動装置1を電動歯ブラシに用
いた例を図7及び図8に示す。図7に振動装置1の部分
の構成を示し、図8に電動歯ブラシ全体の構成を示す。
図中のH0はケーシングを、H1はブラシアタッチメント
を、81はベアリングを示す。
【0034】このものにあっては、可動子3はシャフト
30に取り付けられて出力がシャフト30の往復運動と
して得られるもので、シャフト30の往復運動によって
ブラシアタッチメントH1が往復運動して歯磨きが行わ
れるものである。
【0035】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1記載の発
明にあっては、有効巻数が三巻以上で両端の座巻数が一
巻であるクローズドエンド圧縮コイルバネを用いた振動
装置であって、固定部に対して一方向へ往復運動する可
動子を配すると共に、該可動子の両側にそれぞれコイル
バネを配してコイルバネの圧縮に対する反発力により可
動子を保持する振動装置において、コイルバネを配した
状態における両エンド部の一巻目と二巻目との接触部の
終端部が軸方向視において一致させたので、両側のエン
ド部の最密着部となる終端部が軸方向視において一致し
ない場合にコイルバネが軸方向に伸縮して可動子に軸方
向に往復運動する力のみを可動子に負荷せず可動子を傾
斜させる力(モーメント)までも負荷することによる軸
方向と直交する放射方向の振動が発生してしまうのを抑
えることが可能となる。
【0036】また請求項2記載の発明にあっては、有効
巻数が三巻以上で座巻数が一巻であるクローズドエンド
圧縮コイルバネを用いた振動装置であって、固定部に対
して一方向へ往復運動する可動子を配すると共に、該可
動子の両側にそれぞれコイルバネを配してコイルバネの
圧縮に対する反発力により可動子を保持する振動装置に
おいて、コイルバネを配した状態におけるそれぞれのコ
イルバネの可動子側のエンド部の一巻目と二巻目との接
触部の終端部が軸方向視において一致させたので、コイ
ルバネが軸方向に伸縮して可動子に軸方向に往復運動す
る力のみを可動子に負荷せず可動子を傾斜させる力(モ
ーメント)までも負荷することによる軸方向と直交する
放射方向の振動が発生してしまうのを抑えることが可能
となる。
【0037】また請求項3記載の発明にあっては、上記
請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、可動
子を磁性体で形成すると共に可動子の往復運動方向廻り
にコイルと永久磁石とヨークとを配置してリニアオシレ
ータを設けたので、可動子の往復運動による固定部への
振動の伝達を抑えることが可能となる。
【0038】また請求項4記載の発明にあっては、上記
請求項1乃至請求項3記載の発明の効果に加えて、可動
子と固定部との間に吸振錘を配すると共にこの該吸振錘
の両側にコイルバネを配したので、可動子の往復運動に
よる固定部への振動の伝達を抑えることが可能となる。
【0039】また請求項5記載の発明にあっては、上記
請求項2記載の発明の効果に加えて、コイルバネの座巻
に位置決め突起を突設すると共に、可動子に前記位置決
め突起が嵌入される位置決め凹部を穿設したので、コイ
ルバネを可動子の両側に配する作業を容易に確実に行う
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるコイルバネを示
し、(a)は斜視図であり、(b)は接触部の終端部の
位置を説明する説明図である。
【図2】同上の実施形態において、可動子の両側に配す
るコイルバネの接触部の終端部の位置を説明する説明図
である。
【図3】同上のコイルバネの詳細説明図である。
【図4】同上の実施形態の構成を示す側断面図である。
【図5】他の実施形態の構成を示す側断面図である。
【図6】更に他の実施形態の構成を示す側断面図であ
る。
【図7】同上の実施形態の振動装置を用いた例の側断面
図である。
【図8】同上の実施形態の振動装置を用いた電動歯ブラ
シの側断面図である。
【図9】更に他の実施形態の構成を示す側断面図であ
る。
【図10】他のコイルバネを示し、(a)は斜視図であ
り、(b)は接触部の終端部の位置を説明する説明図で
ある。
【図11】同上のコイルバネの可動子の両側への配置状
態を説明する説明図である。
【図12】更に他のコイルバネを示し、(a)は斜視図
であり、(b)は接触部の終端部の位置を説明する説明
図である。
【図13】同上のコイルバネの可動子の両側への配置状
態を説明する説明図である。
【図14】従来の振動装置の構成を示す側断面図であ
る。
【図15】従来の他の振動装置の構成を示す側断面図で
ある。
【図16】従来の更に他の振動装置の構成を示す側断面
図である。
【符号の説明】
1 振動装置 2 固定部 3 可動子 4 エンド部 40 接触部 40a 終端部 41 一巻目 42 二巻目 S コイルバネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 薮内 英一 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5D107 AA03 AA08 AA14 AA16 BB07 BB11 CC09 CC10 DD03 DD12 FF05 FF10 5H633 BB04 GG02 GG09 GG17 HH02 HH07 HH14 JA02 JA09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効巻数が三巻以上で両端の座巻数が一
    巻であるクローズドエンド圧縮コイルバネを用いた振動
    装置であって、固定部に対して一方向へ往復運動する可
    動子を配すると共に、該可動子の両側にそれぞれコイル
    バネを配してコイルバネの圧縮に対する反発力により可
    動子を保持する振動装置において、コイルバネを配した
    状態における両エンド部の一巻目と二巻目との接触部の
    終端部が軸方向視において一致して成ることを特徴とす
    る振動装置。
  2. 【請求項2】 有効巻数が三巻以上で座巻数が一巻であ
    るクローズドエンド圧縮コイルバネを用いた振動装置で
    あって、固定部に対して一方向へ往復運動する可動子を
    配すると共に、該可動子の両側にそれぞれコイルバネを
    配してコイルバネの圧縮に対する反発力により可動子を
    保持する振動装置において、コイルバネを配した状態に
    おけるそれぞれのコイルバネの可動子側のエンド部の一
    巻目と二巻目との接触部の終端部が軸方向視において一
    致して成ることを特徴とする振動装置。
  3. 【請求項3】 可動子を磁性体で形成すると共に可動子
    の往復運動方向廻りにコイルと永久磁石とヨークとを配
    置してリニアオシレータを設けて成ることを特徴とする
    請求項1又は2記載の振動装置。
  4. 【請求項4】 可動子と固定部との間に吸振錘を配する
    と共にこの該吸振錘の両側にコイルバネを配して成るこ
    とを特徴とする請求項1乃至3記載の振動装置。
  5. 【請求項5】 コイルバネの座巻に位置決め突起を突設
    すると共に、可動子に前記位置決め突起が嵌入される位
    置決め凹部を穿設して成ることを特徴とする請求項2記
    載の振動装置。
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