JP3404139B2 - 電磁アクチュエータ - Google Patents

電磁アクチュエータ

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JP3404139B2
JP3404139B2 JP18594894A JP18594894A JP3404139B2 JP 3404139 B2 JP3404139 B2 JP 3404139B2 JP 18594894 A JP18594894 A JP 18594894A JP 18594894 A JP18594894 A JP 18594894A JP 3404139 B2 JP3404139 B2 JP 3404139B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は電磁アクチュエータに
関し、特に、防振装置におけるアクチュエータとして有
効な電磁アクチュエータに関するものである。 【0002】 【従来技術およびその問題点】一般に、自動車のエンジ
ン等にあっては、回転数に応じて種々の振動が発生する
ため、これらの振動を効果的に減衰し得る防振装置が強
く要望されている。 【0003】このような振動を減衰する防振装置の一つ
として、エンジン等の振動源により発生する周期的な力
を、作用する方向が正反対の力にて打ち消すことによっ
て振動を減衰するものがある。 【0004】ここで、正反対の力を発生するには、図4
に示すようなアクチュエータが用いられ、このアクチュ
エータはいわゆる電磁アクチュエータ21であって、中
心部に水平方向に貫通する孔22aが穿設されるととも
に、孔22aの内周面に一対の環状の溝22b、22c
が穿設されるヨーク22と、このヨーク22の孔22a
内に設けられ、水平方向に往復動可能な棒状の可動鉄心
23と、ヨーク22の各溝22b、22c内に装着され
る環状のコイル24、25と、ヨーク22の孔22aの
両端開口部を閉塞する蓋26、27と、各蓋26、27
と可動鉄心23の軸線方向の両端面との間に装着される
バネ28、29とを具えている。 【0005】そして、コイル24又はコイル25に通電
することにより、可動鉄心23がバネ28又はバネ29
の付勢力に抗して孔22a内を水平方向に往復駆動し、
これにより、可動鉄心23に生ずる慣性力が振動源の周
期的な力に対抗する正反対の力として作用する。 【0006】この場合、入力する振動を効果的に減衰す
るには、入力する振動の周波数と振動板の周波数(可動
鉄心23の周波数)を一致させることが必要であり、そ
のためには、バネ28、29の初期の性能を維持し、可
動鉄心23の始動時及び動作時における駆動中心を常に
一定の位置とすることが必要となる。 【0007】しかしながら、可動鉄心23を駆動させる
力は、可動鉄心23の端面Aがヨーク22の端面Bに近
づくほど、または可動鉄心23の端面A′がヨーク22
の端面B′に近づくほど大きくなるため(図5参照)、
各バネ28、29に作用する荷重もそれに追従したもの
となり、このため、各バネ28、29の初期の性能を長
期的に維持することが困難となり、可動鉄心23の駆動
中心にずれが生じてしまい、可動鉄心23の周波数(振
動板の周波数)が不安定となり、振動を減衰するに充分
な力を発生することができなくなる。 【0008】この発明は前記のような従来のもののもつ
問題点を解決したものであって、長期的に安定した性能
が得られる電磁アクチュエータを提供することを目的と
するものである。 【0009】 【問題点を解決するための手段】上記の問題点を解決す
るためにこの発明は、ケースの内部に支持軸を設け、該
支持軸に往復動可能に支持され、両面に磁極が形成され
る可動側永久磁石と、該可動側永久磁石の両面に接合さ
れる第1の鉄心および第2の鉄心からなる可動子と、前
記ケース内に設けられる固定子とを具え、前記固定子
は、前記可動側永久磁石と対向し、両面に前記可動側永
久磁石と異なる磁極が形成される固定側永久磁石と、該
固定側永久磁石の両面に接合される第1のヨーク、およ
び第2のヨークと、前記第1のヨークに設けられ、前記
第1の鉄心と対向する第1のコイル、および前記第2の
ヨークに設けられ、前記第2の鉄心と対向し、かつ、前
記第1のコイルと逆方向に巻かれる第2のコイルからな
り、前記第1のコイルと前記第2のコイルとを直列に接
続した手段を採用したものである。 【0010】 【作用】この発明は前記のような手段を採用したことに
より、第1のコイルおよび第2のコイルに電流が流れて
いない場合には、可動子は、可動側永久磁石の外面が固
定側永久磁石の内面に対向した状態で静止し、この位置
が可動子の往復駆動の中心点となる。そして、第1のコ
イルおよび第2のコイルに一方向の電流を流すと、可動
側永久磁石の磁束の方向と第1のコイルで生じた磁束の
方向が同一となり、第2のコイルで生じた磁束の方向が
逆となり、可動子には、第1のコイルの方向への吸引力
と、第2のコイルからの反発力が生じることになり、こ
れらの力の協働により可動子は第1のコイルの方向に移
動する。一方、第1のコイルおよび第2のコイルに前記
と逆方向に電流を流すと、第1のコイルで生じた磁束に
より可動側永久磁石に第2のコイルの方向への反発力が
生じ、第2のコイルの磁束により可動側永久磁石に第2
のコイルの方向への吸引力が生じ、これらの力の協働に
より、可動子は、第1のコイルから第2のコイルの方向
へ移動し、このようなことを繰り返すことにより、可動
子が往復駆動することになる。 【0011】 【実施例】以下、図面に示すこの発明の実施例について
説明する。図1〜図3には、この発明による電磁アクチ
ュエータの一実施例が示されていて、図1は全体を示す
縦断面図、図2および図3は図1に示すものの作動状態
を示す説明図である。 【0012】すなわち、この実施例に示す電磁アクチュ
エータ1は、エンジン等の振動源により発生する振動
(周期的な力)を打ち消す力を発生するアクチュエータ
として有効に用いられるものであって、ケース2と、こ
のケース2内に設けられる可動子4と、固定子8とを具
えている。 【0013】ケース2は、下端部が閉塞された筒状をな
すものであって、内部底面の中心部に図中上方に突出す
る棒状の支持軸2aが一体に立設され、この支持軸2a
の周面に筒状のリニアブッシュ3が装着され、その外面
に後述する可動子4が往復動可能に装着されるようにな
っている。 【0014】可動子4は、軸線方向に磁極(上側がS
極、下側がN極)が形成される環状の可動側永久磁石5
と、この可動側永久磁石5の両磁極面のうち上側に接合
される環状の第1の鉄心6と、可動側永久磁石5の両磁
極面のうち下側に接合される環状の第2の鉄心7とから
なり、第1の鉄心6の内面側および第2の鉄心7の内面
側をリニアブッシュ3の外面側に嵌合させることで、可
動子4が支持軸2a上を往復動可能となるものである。 【0015】固定子8は、軸線方向に可動側永久磁石5
と異なる磁極(上側がN極、下側がS極)が形成される
環状の固定側永久磁石9と、この固定側永久磁石9の両
磁極面のうち上側に接合されるとともに、内周面に適宜
の深さの溝10aが環状に穿設される環状の磁性材から
なる第1のヨーク10と、固定側永久磁石9の両磁極面
のうち下側に接合されるとともに、内周面に適宜の深さ
の溝11aが環状に穿設される環状の磁性材からなる第
2のヨーク11と、第1のヨーク10の溝10a内に装
着される環状の第1のコイル12と、第2のヨーク11
の溝11a内に装着されるとともに、第1のコイル12
と逆方向に巻かれる環状の第2のコイル13とからな
り、第1のコイル12と第2のコイル13とは直列に接
続されるようになっている。 【0016】固定子8は、その固定側永久磁石9の内面
が可動子4の可動側永久磁石5の外面と対向し、第1の
ヨーク10の内面が第1の鉄心6の外面と対向し、第2
のヨーク11の内面が第2の鉄心7の外面と対向するよ
うに、ケース2内に装着され、これにより、第1のヨー
ク10の溝10a内に装着される第1のコイル12が第
1の鉄心6の外面を包囲し、第2のヨーク11の溝11
a内に装着される第2のコイル13が第2の鉄心7の外
面を包囲するようになっている。 【0017】次に、前記に示すものの作用について説明
する。まず、通常状態、すなわち第1のコイル12およ
び第2のコイル13に電流が流れていない場合には、可
動子4は、その可動側永久磁石5の外面が固定子8の固
定側永久磁石9の内面と対向した位置に静止する。すな
わち、可動側永久磁石5のN極面と同一平面上に固定側
永久磁石9のS極面(可動側永久磁石5のS極面と同一
平面上に固定側永久磁石9のN極面)が位置し、この状
態が釣合いの位置(可動子4の往復駆動の中心点)とな
る。この釣合いの位置から可動子4がずれても戻す力が
発生し、いわゆる磁気バネとしての効果が得られる。 【0018】次に、前記釣合い状態から第1のコイル1
2および第2のコイル13に一方向の電流を流すと、図
2に示すような磁束が形成される。 【0019】ここで、可動子4の可動側永久磁石5の磁
束の方向は、第1のコイル12で生じた磁束の方向と同
一となり、第2のコイル13で生じた磁束の方向と逆方
向となる。この結果、可動子4には、第1のコイル12
の方向への吸引力と、第2のコイル13からの反発力が
作用し、第1のコイル12の方向(図中上方)へ移動す
る。可動子4の第1の鉄心6の端面が第1のヨーク10
の端面に近づくほど、可動子4にはさらに強力な第1の
コイル12の方向への力が生じる。 【0020】次に、第1のコイル12および第2のコイ
ル13に前記と逆方向の電流を流すと、図3に示すよう
な磁束が形成される。 【0021】ここで、第1のコイル12で生じた磁束に
より、可動側永久磁石5には第2のコイル13の方向へ
の反発力が生じ、第2のコイル13の磁束により第2の
コイル13の方向への吸引力が生じる。この結果、可動
子4は、第1のコイル12から第2のコイル13の方向
へ移動(図中下方)する。 【0022】このように、第1のコイル12および第2
のコイル13へ流す電流の方向を切り換えることによ
り、可動子4が支持軸2a上を往復駆動することにな
り、これにより、可動子4に生じた慣性力により振動を
打ち消す適宜な力が得られるようになる。 【0023】上記のように構成したこの実施例による電
磁アクチュエータ1にあっては、可動子4の可動側永久
磁石5と固定子8の固定側永久磁石9との協働により、
磁気バネとしての効果が得られるので、不作動時におい
て常に一定の位置に可動子4を保持することができると
ともに、作動時においても可動子4の往復駆動の中心点
を常に一定の位置とすることができ、可動子4を介して
得られる周波数を一定とすることができる。 【0024】また、可動子4は、第1、第2の鉄心6、
7と第1、第2のヨーク10、11との間に生じる磁場
に加えて、可動側永久磁石5のコイル磁場に対する吸引
力、反発力を利用することができるので、効率を著しく
高めることができることになる。 【0025】 【発明の効果】この発明は前記のように構成したことに
より、不作動時には、可動子側の可動側永久磁石と固定
子側の固定側永久磁石との協働により、可動子を常に一
定の位置に保持することができるとともに、作動時にお
いても、可動子の往復駆動の中心点を常に一定の位置と
することができることになる。したがって、可動子を介
して常に一定の周波数が得られることになり、これによ
り、防振装置として用いた場合に、振動源の振動を打ち
消すに必要な正反対の力を適宜に発生させることができ
るようになる。 【0026】また、可動子の第1、第2の鉄心と、固定
子の第1、第2のヨークと、第1、第2のヨークに設け
た第1、第2のコイルとの協働により、可動子が第1の
コイルの方向に移動する際には、第1の鉄心と第1のヨ
ークとによる吸引力と、第2の鉄心と第2のヨークとに
よる反発力が可動子に作用し、可動子が第2のコイルの
方向に移動する際には、第1の鉄心と第1のヨークとに
よる反発力と、第2の鉄心と第2のヨークとによる吸引
力とが可動子に作用することになる。したがって、従来
の鉄心とヨークとによる磁力よりも強力な磁力が得ら
れ、これにより、効率を大幅に高めることができること
になる等の優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明による電磁アクチュエータの一実施例
を示した縦断面図である。 【図2】図1に示すものの作動状態を示した説明図であ
る。 【図3】図1に示すものの作動状態を示した説明図であ
る。 【図4】従来の電磁アクチュエータの一例を示した縦断
面図である。 【図5】図4に示すものの可動鉄心の位置と磁力との関
係を示した説明図である。 【符号の説明】 1、21……電磁アクチュエータ 2……ケース 2a……支持軸 3……リニアブッシュ 4……可動子 5……可動側永久磁石 6……第1の鉄心 7……第2の鉄心 8……固定子 9……固定側永久磁石 10……第1のヨーク 10a、11a、22b、22c……溝 11……第2のヨーク 12……第1のコイル 13……第2のコイル 22……ヨーク 22a……孔 23……可動鉄心 24、25……コイル 26、27……蓋 28、29……バネ

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ケース(2)の内部に支持軸(2a)を
    設け、該支持軸(2a)に往復動可能に支持され、両面
    に磁極が形成される可動側永久磁石(5)と、該可動側
    永久磁石(5)の両面に接合される第1の鉄心(6)お
    よび第2の鉄心(7)からなる可動子(4)と、前記ケ
    ース(2)内に設けられる固定子(8)とを具え、 前記固定子(8)は、前記可動側永久磁石(5)と対向
    し、両面に前記可動側永久磁石(5)と異なる磁極が形
    成される固定側永久磁石(9)と、該固定側永久磁石
    (9)の両面に接合される第1のヨーク(10)、およ
    び第2のヨーク(11)と、前記第1のヨーク(10)
    に設けられ、前記第1の鉄心(6)と対向する第1のコ
    イル(12)、および前記第2のヨーク(11)に設け
    られ、前記第2の鉄心(7)と対向し、かつ、前記第1
    のコイル(12)と逆方向に巻かれる第2のコイル(1
    3)からなり、前記第1のコイル(12)と前記第2の
    コイル(13)とを直列に接続したことを特徴とする電
    磁アクチュエータ。
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