JPH10279164A - フィニッシャ装置 - Google Patents

フィニッシャ装置

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JPH10279164A
JPH10279164A JP8249697A JP8249697A JPH10279164A JP H10279164 A JPH10279164 A JP H10279164A JP 8249697 A JP8249697 A JP 8249697A JP 8249697 A JP8249697 A JP 8249697A JP H10279164 A JPH10279164 A JP H10279164A
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Yusuke Asao
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理トレイ上に一時的に積載された用紙が処
理トレイ上をスムーズに滑り落ちるようにして、ステッ
プル装置で後処理する際に整合不良を起こさないように
する。 【解決手段】 画像形成装置から排出された用紙を収納
する集積トレイ26と、前記画像形成装置から集積トレ
イ26に至る用紙経路中で用紙を一時的に積載する処理
トレイ24と、この処理トレイ24上の用紙を後処理す
るステップル装置8と、綴じ合わされた用紙束を処理ト
レイ24上から集積トレイ26に搬送する排紙駆動ロー
ラ41及びアーム式従動ローラ42を備えたフィニッシ
ャ装置1において、前記排紙駆動ローラ41の近傍で処
理トレイ24の上面に突起体36を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
などの画像形成装置から排出された画像形成済みの用紙
を処理トレイ上に一時的に積載し、且つこの用紙の排紙
方向後端をステップル装置などで後処理した後に集積ト
レイ上に収納するフィニッシャ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般のフィニッシャ装置では、上記画像
形成装置から排出された画像形成済みの用紙が処理トレ
イ上に一時的に積載される動作の中で、処理トレイ上で
後処理(例えばステップル綴じ)をするために、用紙の
排紙方向後端側が処理トレイ上を滑り落ちてステップル
装置の綴じ位置まで下がることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記処理ト
レイの排紙方向先端部にはステップル装置で綴じ合わせ
た用紙をグリップしながら集積トレイ上に搬送するため
のゴムローラ対が接近・離反可能に配設されており、上
記画像形成装置から排出された用紙が処理トレイ上に一
時的に積載される際には、ゴムローラ対が離反して用紙
の排紙方向先端側がゴムローラ対の間から外方に突出す
る。その結果、その後に用紙の排紙方向後端側が処理ト
レイ上を滑り落ちてステップル装置の綴じ位置まで下が
る際に、用紙の排紙方向先端側の下面がゴムローラに接
触して摩擦力を発生し、用紙が処理トレイ上をスムーズ
に滑り落ちないおそれがあった。特に、処理トレイ上に
一枚目の用紙が排出された時にスムーズに滑り落ちない
おそれがあり、整合が適正にできずに用紙束の綴じ不良
を起こす原因となっていた。
【0004】そこで、本発明は、処理トレイ上に一時的
に積載された用紙が処理トレイ上をスムーズに滑り落ち
ることで、後処理不良を起こさないようにしたフィニッ
シャ装置の提供を目的とする。
【0005】また、本発明の他の目的は、後処理の終わ
った用紙を処理トレイ上から集積トレイ上に搬送する際
に、集積トレイ面に接する用紙の搬送抵抗をできるだけ
小さくして、集積トレイ上にスムーズに収納できるフィ
ニッシャ装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係るフィニッシャ装置は、画像
形成装置から排出された用紙を収納する集積トレイと、
前記画像形成装置から集積トレイに至る用紙経路中で用
紙を一時的に積載する処理トレイと、この処理トレイ上
の用紙を後処理する後処理手段と、後処理された用紙を
処理トレイ上から集積トレイに搬送する搬送手段を備え
たフィニッシャ装置において、前記搬送手段の近傍で処
理トレイの上面に突起体を設けたことを特徴とする。
【0007】また、本発明の請求項2に係るフィニッシ
ャ装置は、前記搬送手段が、用紙をグリップしながら前
記処理トレイ上から集積トレイ上に搬送するローラ対で
構成されることを特徴とする。
【0008】また、本発明の請求項3に係るフィニッシ
ャ装置は、前記突起体が、前記ローラ対のうち処理トレ
イ側に位置するローラの上端と少なくとも同じ高さ位置
まで突出していることを特徴とする。
【0009】また、本発明の請求項4に係るフィニッシ
ャ装置は、前記突起体が、前記処理トレイ側に位置する
ローラの上端位置より下方に退避可能であることを特徴
とする。
【0010】また、本発明の請求項5に係るフィニッシ
ャ装置は、前記突起体が、前記処理トレイの一部を切り
起こして形成され、切り起こし部の弾性ヒンジ作用によ
って下方に退避可能であることを特徴とする。
【0011】また、本発明の請求項6に係るフィニッシ
ャ装置は、前記突起体が、前記搬送手段における搬送方
向の両側に少なくとも一対が設けられていることを特徴
とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明に係るフィニッシャ装置の実施の形態を説明する。図
1は本発明に係るフィニッシャ装置の全体構成を示した
ものである。フィニッシャ装置1は、アダプタ装置(図
示せず)を介して画像形成装置(図示せず)に連設され
且つ画像形成装置からの用紙P1を偏向させる第2の偏
向経路2と、この第2の偏向経路2からの用紙を略垂直
方向に導く第1の用紙搬送経路3と、第1の用紙搬送経
路3から用紙をほぼ水平方向に導く偏向部を有する第2
の用紙搬送経路4と、偏向部を有する第2の用紙搬送経
路4の排紙下流側の出口端とフィニッシャ装置1の排紙
口1aとの間に形成された排紙経路兼用の処理空間5
と、第1の用紙搬送経路3と第2の用紙搬送経路4との
境界部分から分岐された第2の排紙経路6とを備えてい
る。
【0013】即ち、用紙P1は、第2の偏向経路2、第
1の用紙搬送経路3、第2の用紙搬送経路4を経て処理
空間5へと導かれ、この処理空間5を1往復半した後に
排紙口1aへと至るステップル処理用の経路と、第2の
偏向経路2、第1の用紙搬送経路3、第2の用紙搬送経
路4を経た後に処理空間5を通過して排紙口1aへと至
る無加工処理の経路と、第2の偏向経路2、第1の用紙
搬送経路3、第2の排紙経路6へと至る無加工処理の経
路を具備している。また、第2の偏向経路2、第1の用
紙搬送経路3、第2の用紙搬送経路4は、その全体経路
をフィニッシャ装置1の筐体7の後部形状に沿って略コ
字状に迂回させることで、ステップル装置8を設置する
ための収納空間9を形成している。
【0014】第2の偏向経路2は、用紙P1が通過可能
な間隔を置いて対向された一対のガイドプレート10,
11によって形成されている。また、第2の偏向経路2
の経路始端部には、画像形成装置から送られてきた用紙
P1の排紙方向先端部並びに排紙方向後端部を検出する
用紙検出センサ13と、用紙P1を第2の偏向経路2の
下流側に搬送するように用紙の幅方向の二箇所に設けら
れた供給ローラ対14とを備えている。
【0015】第1の用紙搬送経路3は、用紙が通過可能
な間隔を置いて対向するガイドプレート15によって形
成されている。また、第1の用紙搬送経路3の経路中途
部には第2の偏向経路2から送られてきた用紙を搬送方
向下流側へと搬送する搬送ローラ対16が設けられてい
る。
【0016】第2の用紙搬送経路4は、用紙が通過可能
な間隔を置いて対向するガイドプレート17によって形
成されている。また、第2の用紙搬送経路4の経路終端
部には、第1の用紙搬送経路3から送られてきた用紙を
排出方向下流側へと搬送する複数の搬送ローラ対18
と、第2の用紙搬送経路4内の用紙の排紙方向先端部並
びに排紙方向後端部を検出する用紙検出センサ19とが
設けられている。また、第1の用紙搬送経路3と第2の
用紙搬送経路4との境界部分には第2の用紙搬送経路4
と第2の排紙経路6とに用紙の搬送方向を切り換える切
換手段20が設けられている。
【0017】用紙検出センサ19は、用紙検出センサ1
3が画像形成装置のコントロールパネルもしくはコンピ
ュータ側で設定された転写枚数をカウントした後に、こ
のカウントアップ検出に相当する用紙の排紙方向後端部
を検出すると、所定時間経過後にステップル装置8を駆
動させるための命令信号を出力する。
【0018】この実施例ではフィニッシャ装置1自身で
用紙検出センサ13の情報に基づいてステップル処理の
タイミングを決定し、ステップル装置8を駆動する場合
について説明したが、当然として画像形成装置自身も同
タイミングを知得しており、枚数カウントとステープル
処理判断を画像形成装置自身で行い、フィニッシャ装置
1に対してステップル処理コマンドを発行するような体
系も考えられる。さらにはステップル装置8を駆動する
信号を手押しのボタン等で発生してもよい。
【0019】切換手段20は、ステップル装置8の用紙
幅方向に沿う駆動によって対偶をなして駆動するクラン
クアーム21,22と、クランクアーム21,22の駆
動によって回転する切換レバー23とを備えている。
【0020】処理空間5は、第2の用紙搬送経路4の出
口端の下方に位置し且つ第2の用紙搬送経路4の出口端
寄りに下端がオーバラップされた状態で排紙口1aに向
かって傾斜設定された処理トレイ24の上方に形成され
ている。また、処理空間5の排紙口1aの近傍には排紙
処理部25とを備えている。
【0021】また、排紙処理部25の下方には、筐体7
の外壁から突出状態で上方に向けて傾斜設定された集積
トレイ26が設けられている。この集積トレイ26は、
その基部に固定のブラケット27に設けられたローラ2
8が上下方向に延びるガードレール29に沿って移動す
ることにより上下動するもので、その上下動のための昇
降装置30が筐体7の外部に設けられている。
【0022】上記処理トレイ24の上端には、図2及び
図3に示したように、上縁に沿って矩形状の切欠部35
が複数設けられ、この切欠部35内に回転可能な排紙駆
動ローラ41と、この排紙駆動ローラ41と同軸に設け
られた回転アーム43とが隣接して配設されている。ま
た、処理トレイ24の上端には切欠部24の幅方向の各
側縁に突起体36が形成されている。この突起体36
は、処理トレイ24に一体形成された樹脂成形品であ
り、その表面が滑らかであると共に、処理トレイ24の
上端に向かってなだらかな傾斜面を形成している。ま
た、突起体36は、処理トレイ24の幅方向で大きさが
異なっており、中央部分の突起体36a,36a、その
両側の突起体36b,36b、更にその両側の突起体3
6c,36cの順に次第に形状が大きくなっている。こ
れは後述するように、処理トレイ24上から集積トレイ
26上に用紙を搬送する際に、用紙の幅方向両側を立ち
上げて紙に腰を付けるためである。また、図4に示した
ように、いずれの突起体36a,36b,36cも排紙
駆動ローラ41の上端位置より上方に突出している。
【0023】なお、図5及び図6に示すように、上記排
紙駆動ローラ41の上方には、この排紙駆動ローラ41
に接離可能なアーム式従動ローラ42が設けられてい
る。このアーム式従動ローラ42は、用紙の排出状態に
応じて排紙駆動ローラ41に対して接近と離反するもの
で、ステップル装置8によって用紙を束ねた時に排紙駆
動ローラ41に接近して用紙束を排紙駆動ローラ41と
で挟持することにより、その用紙束を排紙口1aから集
積トレイ26上に排紙する。なお、アーム式従動ローラ
42の接近・離反は、アーム式従動ローラ42を回転可
能に保持したアーム44に係合爪44aを突設すると共
にその近傍をコイルバネ37で付勢し、また係合爪44
aに一端が係合するL字状レバー45の他端側に偏心カ
ム46を当接させ、この偏心カム46の回転を制御する
ことで行う。即ち、偏心カム46の回転角によってL字
状レバー45が回転して係合爪44aを上下動させ、こ
の上下動によってアーム44が回転する構成となってい
る。図5に示したように偏心カム46がL字状レバー4
5に当接して係合爪44aを押し下げた状態ではアーム
44が上方向に回転される一方、図6に示したように、
偏心カム46が回転してL字状レバー45との当接が解
除されるとコイルバネ37の付勢力によって係合爪44
aがL字状レバー45の一端を押し上げ、アーム44が
下方向に回転して排紙駆動ローラ41に従動ローラ42
が当接する。
【0024】上記回転アーム43は、その両端にコロ4
7,48を回転可能に設けた略L字形状を呈している。
この回転アーム43の回転は、モータ49の駆動によっ
てウォームギヤ50が回転し、このウォームギヤ50の
回転を回転ギヤ51が受けて回転アーム43が回転する
ものである。なお、排紙駆動ローラ41と前記回転ギヤ
51とは同軸であるがそれぞれ独立した回転を行うよう
になっている。
【0025】さらに図1に示したように、上記処理トレ
イ24には第2の用紙搬送経路4からの用紙の両幅を揃
える一対の整合板31,31が設けられており、少なく
ともその一方は用紙サイズに応じて用紙幅方向に変位可
能となっている。また、上述したステップル装置8は、
処理トレイ24の下端と第1の用紙搬送経路3との間に
位置するように、第2の偏向経路2、第1の用紙搬送経
路3、第2の用紙搬送経路4を迂回することによって形
成された収納空間9に設けられている。さらに、処理ト
レイ24には、用紙の積載量を検出するための計量セン
サ32が設けられている。なお、この計量センサ32の
検出量は、ステップル装置8の綴じ許容量に応じて設定
され、その綴じ許容量以上に用紙が積載されるとステッ
プル綴じを行わないようになっている。また、処理トレ
イ24の下端には、図5に示したように、パドル33が
設けられている。
【0026】このパドル33は、用紙検出センサ19が
用紙の通過を検出した後、所定時間の経過を確認した時
点で回転(図5では反時計回り)するもので、この回転
によってステップル装置8に向けて処理トレイ24上に
排出され自重によって滑り落ちた用紙を確実にストッパ
34とステープル装置8の規制壁8bに当接して用紙の
後端を整合するように落とし込むものである。
【0027】上記第2の排紙経路6は、図1に示したよ
うに、用紙が通過可能な間隔を置いて互いに対向するガ
イドプレート52,53によって形成されている。ま
た、第2の排紙経路6の経路終端部には用紙を補助排紙
口1bから排紙するための排紙ローラ対54と、補助排
紙口1bの下方から上方に向けて斜めに傾斜した状態で
筐体7の上部に開閉可能に設けられた補助集積トレイ5
5に集積された用紙の積載量を検出するための積載量検
出センサ56とを備えている。
【0028】この第2の排紙経路6への用紙の搬送は、
ステップル装置8を用いないことによってステップル装
置8がホーム位置へと変移した時に、その変移に連動し
てクランクアーム21,22が駆動して切換レバー23
が搬送経路を切り換えることにより第1の用紙搬送経路
3の終端部から用紙が搬送される。
【0029】積載量検出センサ56は、その積載量が最
大となったことを検出すると、残りの用紙を集積トレイ
26へと積載するように切換レバー23を作動させる。
なお、ステップル装置8を用いない場合の用紙の積載を
集積トレイ26で行い、この集積トレイ26での積載が
最大となった時に補助集積トレイ55を用いるようにし
てもよい。
【0030】補助集積トレイ55は、第2の用紙搬送経
路4と処理空間5の上方を開放するように回動可能に筐
体7に設けられている。なお、用紙検出センサ19及び
計量センサ32は、用紙のジャム検知用センサを兼ねて
おり、これらセンサ19,32が用紙のジャムを検知し
た場合には、補助集積トレイ55を、図1に一点鎖線で
示したように、開放することによってジャム解除を行う
ことができる。また、第2の偏向経路2並びに第1の用
紙搬送経路3でのジャム検知は用紙検出センサ13によ
って行われ、筐体7の背面カバー7aの開放によってジ
ャム解除を行うことができる。
【0031】なお、図5に示したように、各ローラ対1
4,16,18,54は、一方が駆動側ローラで他方が
従動側ローラとなっており、モータ57の駆動によって
ローラ対54が回転すると共に、複数のプーリ並びにベ
ルトを介して各ローラ対14,16,18の駆動ローラ
が回転するようになっている。
【0032】一方、ステップル装置8は、図1に示した
ように、例えば用紙の幅や綴じ位置あるいは複数箇所の
綴じを可能とするため、移動装置68によって用紙の幅
方向に変移可能となっている。また、ステップル装置8
の規制壁8b及びストッパ34に用紙の排紙方向後端を
当てて整合するが、用紙の綴じ位置が複数存在するた
め、以下のような工夫がなされている。即ち、ストッパ
34は軸方向の二箇所に設置されていて軸の回転に伴っ
て一緒に回転するが、ストッパ34が軸に対して巻きバ
ネで係合されているために、軸が回転する時にストッパ
34がステップル装置8に当たると巻きバネが負けてス
トッパ34の回転が止まる一方、当たっていない方のス
トッパ34は軸と一緒に回転して整合位置に待機する。
このような構造により、いずれの位置でステップル処理
を行うべく待機しても用紙の後端整合を適性に行うこと
ができる。なお、ステップル装置8に内蔵されたカート
リッジ8aは、筐体7の背面カバー7aを開放すること
によって取り替え可能であり、ガイドプレート10,1
1,15は、そのために中央が開放されている。
【0033】上記の各トレイ24,26,55は、用紙
の排紙方向後端部が先端部よりも下方に位置して自重に
よって後端整合を行うように少なくともその一部が上向
きに傾斜設定されている。
【0034】次に、上記の構成からなるフィニッシャ装
置1において、ステップル装置8を用いて用紙束をステ
ップル綴じする場合を図1、図7及び図8に基づいて説
明する。先ず、画像形成装置から排出された用紙P1が
搬送ローラ対14,16,18の駆動並びにガイドプレ
ート10,11,15,17の案内によって第2の偏向
経路2、第1の用紙搬送経路3、第2の用紙搬送経路4
内を経由して迂回するかのように搬送される。そして、
図7(イ)に示したように、第2の用紙搬送経路4の終
端部に設けられた搬送ローラ対18から処理空間5に用
紙P1が送り込まれる。この時、アーム式従動ローラ4
2は排紙駆動ローラ41から離反した位置にある。
【0035】処理空間5から処理トレイ24上に送り込
まれた用紙P1は、図7(ロ)に示したように、排紙方
向先端部が処理トレイ24の上端の突起体36に接しな
がら排出されるため、用紙下面が排紙駆動ローラ41に
接することなく処理トレイ24の上端から飛び出した位
置まで伸びる。
【0036】更に、図7(ハ)に示したように、用紙P
1の排紙方向後端部が前記搬送ローラ対18から抜ける
と、用紙P1は排紙方向先端部が処理トレイ24の上端
から飛び出した状態で処理トレイ24上に載置される
が、処理トレイ24がステップル装置8側に下方傾斜し
ているので、その自重によって処理トレイ24上を滑り
落ちる。このとき、図8に示したように、用紙P1の排
紙方向先端部はゴム成形品の排紙駆動ローラ41に接す
ることなく、それより摩擦係数が極めて小さい突起体3
6の傾斜面を滑るので、先端側での滑りもよく用紙P1
が処理トレイ24上をスムーズに滑り落ちる。
【0037】自重により処理トレイ24上を滑り落ちた
用紙P1は、図7(ニ)に示したように、用紙P1の幅
方向両端は一対の整合板31,31(図1で示す)に、
また用紙P1の排紙方向後端部はパドル33の回転によ
ってストッパ34とステップル装置8の規制壁8bに当
接してそれぞれ整合される。このようにして、用紙P1
を一枚ずつステップル位置に整合しながら用紙検出セン
サ13が所定枚数をカウントし、そのカウントアップの
最終用紙が処理トレイ24上に搬送されて整合が完了す
ることを用紙検出センサ19の所定時間で検出すると、
パドル33が回転して最終用紙をステップル装置8へと
落とし込む。その後にステップル装置8で用紙束がステ
ップル綴じされる。この時、ステップル装置8は、用紙
の画像形成面が処理トレイ24側に向いているので(画
像形成装置の排出状況に応じて)、その下方側からステ
ップル綴じを行う。
【0038】次に、ステップル綴じを完了した用紙束を
集積トレイ26上に搬送する場合を図9に基づいて説明
する。アーム式従動ローラ42は、上記ステップル綴じ
の動作時には既に排紙駆動ローラ41側に接近して用紙
束P2をグリップしている。この時、グリップしている
ローラ41,42のすぐ両脇では突起体36a,36
b,36cによって用紙束P1に段差が付いて盛り上が
り、用紙に腰が付いた状態となる。特に外側の突起体3
6cの方が高いために、用紙の両側が大きく盛り上がっ
た状態となる。このようにして、用紙束P2に複数の段
差を付けることで、用紙束P2をグリップ固定したまま
排紙駆動ローラ41を回転して集積トレイ26上へ搬送
したときに、前記段差部で用紙束P2に腰が付いた状態
で集積トレイ上に送り出されるため、用紙束P2の排紙
方向先端部の垂れ下がりが抑えられて集積トレイ26に
接触しにくくなる。その結果、集積トレイ26における
用紙束P2の搬送抵抗が小さくなって集積トレイ26上
にスムーズに収納され、用紙束P2の整合性が改善され
る。特に、用紙束P2の綴じ枚数が少ない場合に顕著な
効果が現れる。このようにして、用紙束P2の組数に応
じた処理が繰り返され、用紙束P2の積載量が増えると
集積トレイ26が下方へと変移して大量の用紙束P2の
集積が可能となる。
【0039】なお、本発明では樹脂成形品である処理ト
レイ24の一部を切り起こして上記突起体36を形成す
ることもできる。この突起体は、切り起こした部分が樹
脂ヒンジとなるため下方側へ弾性的に撓む。従って、処
理トレイ24上に用紙を一時的に載置する際には、上述
した突起体36と同様、突起体の傾斜面で用紙の滑り落
ちをスムーズにするが、ステップル綴じした用紙束を集
積トレイ26上に搬送する際には、排紙駆動ローラ41
とアーム式従動ローラ42とで用紙束をグリップした時
に、用紙束の重みによって突起体が弾性的に撓んで下方
側に退避することで、排紙駆動ローラ41とアーム式従
動ローラ42とのグリップ力に影響を及ぼさないといっ
た効果がある。
【0040】また、突起体36は、処理トレイ24が板
金の加工品であるような場合には、処理トレイ24と別
体で形成することもできる。突起体自体が樹脂成形品で
ある必要はなく、排紙駆動ローラ41より摩擦係数が小
さい材質であれば樹脂にはこだわらない。
【0041】さらに、上記実施例では後処理工程がステ
ップル綴じである場合について説明したが、この発明で
はパンチによる穴明け処理などステップル綴じ以外の後
処理工程にも適用されるものである。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るフィ
ニッシャ装置によれば、処理トレイ上から集積トレイに
用紙を搬送する搬送ローラの近傍において処理トレイの
上面に突起体を設けたので、処理トレイに一時的に載置
された用紙が後処理のために自重で処理トレイ上を滑り
落ちる際に、用紙が突起体と接することで用紙が処理ト
レイ上をスムーズに滑り落ち、所定の位置に整合されて
後処理不良を起こさない。
【0043】また、本発明によれば、後処理の終わった
用紙を処理トレイ上から集積トレイ上に搬送する際に、
搬送ローラと突起体との間で用紙に腰を付けることがで
きるので、集積トレイ面に接する用紙の搬送抵抗が小さ
くなって集積トレイ上にスムーズに収納でき、収納時の
用紙の整合性が改善される。特に、用紙の綴じ枚数が少
ない場合に顕著な効果が現れる。
【0044】さらに、本発明の請求項4又は5のフィニ
ッシャ装置によれば、突起体を退避可能に構成したの
で、後処理した用紙を集積トレイ上に搬送する際には、
搬送ローラ対で用紙をグリップした時に、突起体が撓ん
で下方側に退避するため、搬送ローラ対による用紙のグ
リップ力に突起体が影響を及ぼすといったことがなく、
スムーズが搬送が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィニッシャ装置の内部構造を透
視的に示す側面図である。
【図2】本発明の要部を示す平面図である。
【図3】突起体の一実施例を示す配設部分の斜視図であ
る。
【図4】処理トレイ上に一時的に載置された用紙と排紙
駆動ローラとの位置関係を示す図1のA方向の矢示図で
ある。
【図5】アーム式従動ローラの回動機構を示す概略図で
ある。
【図6】アーム式従動ローラを排紙駆動ローラに接近さ
せた時の上記回動機構を示す概略図である。
【図7】処理トレイ上に一時的に載置される用紙の動作
を示す説明図である。
【図8】上記図7におけるB部の拡大図である。
【図9】排紙駆動ローラとアーム式従動ローラとで用紙
をグリップした状態を示す図1のA方向の矢示図であ
る。
【符号の説明】
1 フィニッシャ装置 8 ステップル装置(後処理手段) 24 処理トレイ 26 集積トレイ 36 突起体 41 排紙駆動ローラ(搬送手段) 42 アーム式従動ローラ(搬送手段) P1 用紙 P2 用紙束

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置から排出された用紙を収納
    する集積トレイと、前記画像形成装置から集積トレイに
    至る用紙経路中で用紙を一時的に積載する処理トレイ
    と、 この処理トレイ上の用紙を後処理する後処理手段と、 後処理された用紙を処理トレイ上から集積トレイに搬送
    する搬送手段を備えたフィニッシャ装置において、 前記搬送手段の近傍で処理トレイの上面に突起体を設け
    たことを特徴とするフィニッシャ装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送手段は、用紙をグリップしなが
    ら前記処理トレイ上から集積トレイ上に搬送するローラ
    対で構成されることを特徴とする請求項1記載のフィニ
    ッシャ装置。
  3. 【請求項3】 前記突起体は、前記ローラ対のうち処理
    トレイ側に位置するローラの上端と少なくとも同じ高さ
    位置まで突出していることを特徴とする請求項2記載の
    フィニッシャ装置。
  4. 【請求項4】 前記突起体は、前記処理トレイ側に位置
    するローラの上端位置より下方に退避可能であることを
    特徴とする請求項3記載のフィニッシャ装置。
  5. 【請求項5】 前記突起体は、前記処理トレイの一部を
    切り起こして形成され、切り起こし部の弾性ヒンジ作用
    によって下方に退避可能であることを特徴とする請求項
    4記載のフィニッシャ装置。
  6. 【請求項6】 前記突起体は、前記搬送手段における搬
    送方向の両側に少なくとも一対が設けられていることを
    特徴とする請求項1記載のフィニッシャ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011020775A (ja) * 2009-07-14 2011-02-03 Ricoh Co Ltd 用紙処理装置、画像形成装置、及び用紙整合方法
JP2013079144A (ja) * 2011-10-05 2013-05-02 Kyocera Document Solutions Inc シート移動装置、後処理装置、画像形成装置
JP2018135204A (ja) * 2017-02-24 2018-08-30 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 後処理装置、及び後処理装置を備えた画像形成装置

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