JPH10278624A - 蓄圧式ハイブリッド車両の制動装置 - Google Patents

蓄圧式ハイブリッド車両の制動装置

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JPH10278624A
JPH10278624A JP8948997A JP8948997A JPH10278624A JP H10278624 A JPH10278624 A JP H10278624A JP 8948997 A JP8948997 A JP 8948997A JP 8948997 A JP8948997 A JP 8948997A JP H10278624 A JPH10278624 A JP H10278624A
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秀一 中村
Kinya Obara
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Abstract

(57)【要約】 【課題】蓄圧式ハイブリッド車両において、サービスブ
レーキの回路構成がシンプルで制御も容易な制動装置の
提供する。 【解決手段】サービスブレーキのブレーキバルブ47か
らブレーキアクチュエータ41側へその出力圧を一定の
割合で削減するリミティング・クイック・リースバルブ
48を介して供給する第1のブレーキ回路45と、蓄圧
制動の非作動時に開弁する電磁弁40を介してブレーキ
バルブ47からその出力圧をブレーキアクチュエータ4
1側へ供給する第2のブレーキ回路46aと、ブレーキ
バルブ47の出力圧が所定値以上になると開弁するプロ
テクションバルブ49を介してブレーキバルブ47から
その出力圧力をブレーキアクチュエータ41側へ供給す
る第3のブレーキ回路46bと、を備える。サービスブ
レーキのエアタンク54の内圧を検出する手段と、エア
タンク54の内圧がプロテクションバルブ50の開弁圧
以下に低下するとハイブリッド運転を中止する手段35
と、を付加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は蓄圧式ハイブリッ
ド車両の制動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】蓄圧式ハイブリッド車両として、制動時
に油圧ポンプ・モータを介してアキュームレータに蓄圧
する一方、車両の発進・加速時に油圧ポンプ・モータを
介してその蓄圧力(制動エネルギ)を車輪の駆動力に回
生するようにしたものが知られている(特開平7ー14
9213号公報,特開平7ー149214号公報,特開
平156756号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような車両にあっ
ては、サービスブレーキの制動力を一定の割合で削減
し、その分を蓄圧制動力で補うよう油圧ポンプ・モータ
を制御する手段を備える。つまり、油圧ポンプ・モータ
の蓄圧制動力は、サービスブレーキの補助ブレーキとし
て利用される。また、急制動時には素早いブレーキ操作
に応じた十分な制動力が得られるよう、サービスブレー
キの制動力削減をキャンセルする機能が要求される。こ
のような機能を備えるサービスブレーキ回路として、既
述の特許公報に開示のものは、いずれも構成が複雑で部
品数も多く、コストの上昇を招くという問題点があっ
た。
【0004】この発明は蓄圧式ハイブリッド車両におい
て、サービスブレーキ回路がシンプルで制御も容易な制
動装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明では、制動エ
ネルギを油圧ポンプ・モータを介してアキュームレータ
に蓄圧し、その蓄圧力を駆動エネルギとして油圧ポンプ
・モータを介して回生するハイブリッド運転を行うよう
にした車両において、サービスブレーキのブレーキバル
ブからブレーキアクチュエータ側へその出力圧を一定の
割合で削減するリミティング・クイック・リースバルブ
を介して供給する第1のブレーキ回路と、蓄圧制動の非
作動時に開弁する電磁弁を介してブレーキバルブからそ
の出力圧をブレーキアクチュエータ側へ供給する第2の
ブレーキ回路と、ブレーキバルブの出力圧が所定値以上
になると開弁するプロテクションバルブを介してブレー
キバルブからその出力圧力をブレーキアクチュエータ側
へ供給する第3のブレーキ回路と、を備える。
【0006】第2の発明では、第1の発明において、電
磁弁およびプロテクションバルブの下流側にクイック・
リリースバルブを設ける。
【0007】第3の発明では、第1の発明において、サ
ービスブレーキのエアタンクの内圧を検出する手段と、
エアタンクの内圧がプロテクションバルブの開弁圧以下
になるとハイブリッド運転を中止する手段と、を備え
る。
【0008】
【発明の効果】第1の発明では、蓄圧制動の作動時にお
いて、ブレーキバルブの出力圧がプロテクションバルブ
の開弁圧(所定値)に達しないときは、ブレーキバルブ
の出力圧は第1のブレーキ回路からリミティング・クイ
ック・リリースバルブを介して一定の割合で削減してブ
レーキアクチュエータ側へ供給される。ブレーキバルブ
の出力圧が所定値以上になると、プロテクションバルブ
が開弁するため、ブレーキバルブから第2のブレーキ回
路を介して削減されない出力圧がブレーキアクチュエー
タ側へ供給される。蓄圧制動の非作動時は、電磁弁が開
弁するため、プロテクションバルブの開閉に拘わらず、
ブレーキバルブから第3のブレーキ回路を介して削減さ
れない出力圧がブレーキアクチュエータ側へ供給され
る。
【0009】これらにより、通常のブレーキ操作時は、
サービスブレーキの制動力が一定の割合で削減されるた
め、その分を油圧ポンプ・モータの蓄圧制動力で補う制
御を行うことにより、従前のサービスブレーキと同等の
車両制動力が得られる。急制動時や蓄圧制動の非作動時
には、プロテクションバルブや電磁弁を介してサービス
ブレーキの制動力削減がキャンセルされるため、サービ
スブレーキはブレーキペダルの踏角に相当する制動力を
発生する。ブレーキバルブ下流側は配管構成がシンプル
で部品(バルブ)数も3つと少なく、リミティング・ク
イック・リリースバルブやプロテクションバルブについ
ては制御が不要なため、サービスブレーキの制動力と油
圧ポンプ・モータの蓄圧制動力との分担割合の良好な切
り替えを低コストで実現することができる。
【0010】第2の発明では、急制動時や蓄圧制動の非
作動時は、ブレーキバルブからブレーキアクチュエータ
側へ削減されない出力圧が供給されるが、その解除時に
はブレーキアクチュエータ側の圧力をクイック・リリー
スバルブが素早く開放するため、ブレーキ解除の良好な
応答性が得られる。
【0011】第3の発明では、エアタンクの内圧(タン
ク圧)が所定値以下になると、ハイブリッド運転が中止
される。そのため、蓄圧制動の非作動状態となり、電磁
弁が開弁するため、ブレーキバルブからの削減されない
出力圧により、サービスブレーキはブレーキペダルの踏
角に相当する制動力を発生する。つまり、急制動時にタ
ンク圧の低下により、ブレーキバルブの出力圧がプロテ
クションバルブの開弁圧に達しなくても、電磁弁が第2
のブレーキ回路を開くため、急制動能力の確保が可能に
なる。また、油圧ポンプ・モータの連結を断続するクラ
ッチの制御をエアタンクのエア圧で行っている場合、タ
ンク圧の低下に伴ってクラッチの作動が不安定になるの
を回避することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1,図2において、1はエンジ
ン、2はクラッチ、3はトランスミッション、4は駆動
軸であり、エンジン回転はクラッチ2を介してトランス
ミッション3に入力され、トランスミッション3からプ
ロペラシャフトを介して駆動軸4のファナルギヤへ伝達
される。ファナルギヤの回転はデファレンシャルを介し
て左右に振り分けられ、両側の車輪を回転駆動する。フ
ァナルギヤにギヤボックス5を介して油圧ポンプ・モー
タ6が連結される。ギヤボックス5と油圧ポンプ・モー
タ6との連結を断続するクラッチ7と、クラッチ7の断
続操作を行う作動圧(エア圧)を給排する電磁弁8と、
クラッチ7の断続状態を検出するクラッチスイッチ9
と、が設けられる。
【0013】油圧ポンプ・モータ6は斜軸式のピストン
ポンプ・モータが用いられ、高圧ポートに配管10を介
してアキュームレータ11が、低圧ポートに配管12を
介してオイルタンク13がそれぞれ接続される。アキュ
ームレータ11は殻体がシリンダ形に形成され、その内
部にガス室と油室とに仕切るピストン14が収装され
る。アキュームレータ11に蓄圧量をピストン14のス
トローク位置から検出する蓄圧センサ15が設けられ
る。高圧側の配管10にバルブブロック16介装され、
バルブブロック16とオイルタンク13を接続する配管
17が設けられる。この配管17にオイルフィルタ18
およびオイルクーラ19(電動ファン付き)が介装さ
れ、定常走行中の必要なときに油圧ポンプ・モータ6を
介して作動油を循環する回路を形成する。
【0014】油圧ポンプ・モータ6にはその斜軸角(傾
転角)を検出する斜軸角センサ20と、作動油の温度を
検出する油温センサ21と、油圧ポンプ・モータ6の斜
軸角を要求値に一致させるよう駆動するサーボモータ2
2と、が設けられる。油圧ポンプ・モータ6のサーボモ
ータ22およびクラッチ7と、後述するブレーキ配管の
電磁弁40を制御するのがハイブリッド装置コントロー
ルユニット35であり、この例ではエンジンおよびトラ
ンスミッションの制御装置36(エンジンコントロール
ユニットおよびトランスミッションコントロールユニッ
トなど)との間に信号のやり取りを行う通信回線が設け
られる。27はギヤボックス5のギヤ回転(車速)を検
出するギヤ回転センサである。
【0015】車両の自動変速については、トランスミッ
ション3とエンジン燃料噴射ポンプ1aおよびクラッチ
2のそれぞれに図示しないが、これらの作動状態を検出
する各種センサ類と、これらを作動させるアクチュエー
タと、が備えられる。25はアクセルペダルの踏角を検
出するアクセル開度センサ、26はシフトレバーによる
シフト位置指示信号を発生するシフトレバー装置であ
り、制御装置36はこれら検出信号に応じて変速要求が
発生すると、その要求位置へギヤシフトすべく一連の変
速操作(トランスミッション3のギヤシフト)を制御す
る。
【0016】ブレーキ配管においては、前輪(従動輪)
側と後輪(駆動輪)側にそれぞれブースタ41が配置さ
れる。これらブースタ41はダブルチェックバルブ42
から配管43を介して供給されるエア圧を油圧に変換
し、各車輪のブレーキ装置(図示せず)へ配管44を介
して供給する。ダブルチェックバルブ42の2つの入口
はそれぞれ配管45,46を介してブレーキバルブ47
に接続される。配管45(第1のブレーキ回路)には、
ブレーキバルブ47の出力圧を一定の割合で減圧するL
QRV48(リミティング・クイック・リリースバル
ブ)が介装される。配管にはプロテクションバルブ49
と常閉の電磁弁40とが並列に介装され、これらの合流
部にクイックリリースバルブ50が設けられる。
【0017】なお、ブレーキバルブ47は後輪側のブレ
ーキ配管をプライマリ回路、前輪側のブレーキ配管をセ
カンダリ回路として出力圧を供給する。図2において、
51はブレーキバルブ47の出力圧でブレーキ作動時に
オンするストップランプスイッチ、52はそのスイッチ
51のオンにより点灯するストップランプ、59は路面
状況に応じて前輪側の制動力を増減するよう切り替え可
能なリミティング・クイック・リリースバルブである。
【0018】ブレーキバルブ47は配管53を介してエ
アタンク54に接続され、エアタンク54からの入力圧
をペダル踏角に応じた出力圧に調整して配管45および
配管46へ供給する。プロテクションバルブ49はブレ
ーキバルブ47の出口圧が所定値以上になると配管46
b(第3のブレーキ回路)を開くようになっている。電
磁弁40はハイブリッド装置コントロールユニット35
により、蓄圧制動の作動時に配管46a(第2のブレー
キ回路)を閉じる一方、蓄圧制動の非作動時に配管46
aを開くよう制御される。また、油圧ポンプ・モータ6
の蓄圧制動力を制御するため、ブレーキバルブ47の出
口圧を検出するブレーキ圧センサ56と、エアタンク5
4の内圧(タンク圧)を検出するタンク圧センサ57が
設けられる。
【0019】ハイブリッド装置コントロールユニット3
5で行われる制御内容を説明すると、定常走行時は油温
センサ21の検出信号に基づいて、油温が所定値以上に
上昇すると、バルブブロック16のバルブを油圧ポンプ
・モータ6へ開くことにより、オイルタンク13と油圧
ポンプ・モータ6との間で作動油がオイルフィルタ18
およびオイルクーラ19を循環する回路を形成する。そ
の場合、油圧ポンプ・モータ6はモータ側に制御され
る。
【0020】ブレーキ圧センサ47の検出信号と蓄圧セ
ンサ15の検出信号とに基づいて、アキュームレータ1
1の蓄圧レバルに余裕があり、ギヤ回転センサ27の検
出信号(車速)が規定の範囲内のとき(蓄圧制動の作動
時)は、ブレーキ配管の電磁弁40を閉弁すると共に、
ブレーキ回路のリミティング・クイック・リリースバル
ブ48を介して削減される分の制動力を補うよう、油圧
ポンプ・モータ6をポンプ側へ作動させる。また、蓄圧
センサ15の検出信号に基づいて、アキュームレータ1
1の蓄圧レベルが限界に達しているとき又は車速が規定
範囲外のとき(蓄圧制動の非作動時)は、油圧ポンプ・
モータ6を中立位置に制御し、ブレーキ配管の電磁弁4
0を開弁する。
【0021】シフトレバー装置26のシフト位置指示信
号とアクセル開度センサ25の検出信号およびギヤ回転
センサ27の検出信号(車速)とから、車両の発進・加
速時を判定すると、油圧ポンプ・モータ6をモータ側へ
作動させることにより、車両の駆動系にアキュームレー
タ11の蓄圧力を回生する一方、エンジン燃料噴射ポン
プ1aのアクセル開度に応じた燃料噴射量からエネルギ
回生分の燃料噴射量を削減するラック信号を出力する。
車両の加速に伴う変速時は、エンジン出力の中断により
加速のもたつきを生じるため、アクセル開度に応じた駆
動力を回生エネルギのみで賄うよう、油圧ポンプ・モー
タ6の斜軸角をモータ側へ制御する(特開平8ー156
756号公報参照)。
【0022】アクセル開度センサ25の検出信号および
シフトレバー装置26のシフト位置指示信号は、エンジ
ンおよびトランスミッションの制御装置36に入力さ
れ、ハイブリッド装置コントロールユニット35へ通信
される。また、エンジンおよびトランスミッションの制
御装置36においては、所定条件が成立するとハイブリ
ッド運転の許可信号を出力する。ハイブリッド装置コン
トロールユニット35ではその許可信号の入力時にの
み、既述のように制動エネルギの蓄圧とその回生を制御
する。エンジン燃料噴射量のラック削減信号は、ハイブ
リッド装置コントロールユニット35から自動変速の制
御装置36へ通信され、エンジンコントロールユニット
を介して燃料噴射ポンプ1aのラック位置を減少補正す
る。
【0023】油圧ポンプ・モータ6のクラッチ7はエア
タンク54からのエア圧で駆動されるため、エアタンク
54の内圧が低下すると、油圧ポンプ・モータ6のクラ
ッチ作動が不安定になる。また、エアタンク54の内圧
低下により、急制動時にブレーキバルブ47の出力圧が
プロテクションバルブ49の開弁圧に達せず、車両制動
力が不足する可能性も考えられる。そのため、タンク圧
センサ57の検出信号に基づいて、タンク圧が所定値
(プロテクションバルブ49の開弁圧)以下のときは、
ハイブリッド運転を中止する制御機能が付加される。
【0024】図3においては、ハイブリッド装置コント
ロールユニット35とエンジンおよびトランスミッショ
ンの制御装置36との間にハイブリッド運転の許可信号
をキャンセルする圧力スイッチ57aが介装される。圧
力スイッチ57aはエアタンク54の内圧が所定値以下
になると運転許可の通信回線を開成(オフ)する。ハイ
ブリッド装置コントロールユニット35側にリレー57
bが設けられ、圧力スイッチ57aのオフにより、リレ
ー57aがその接点を開くと、ハイブリッド運転が中止
されるようになっている。
【0025】このような構成により、蓄圧制動の作動時
において、ブレーキバルブ47の出力圧がプロテクショ
ンバルブ49の開弁圧(所定値)に達しないときは、ブ
レーキバルブ47の出力圧はリミティング・クイック・
リリースバルブ48を介して一定の割合で削減してブー
スタ41へ供給される。ブレーキバルブ47の出力圧が
所定値以上になると、プロテクションバルブ49が開弁
するため、ブレーキバルブ47から削減されない出力圧
がブースタ41へ供給される。蓄圧制動の非作動時は、
電磁弁40が開弁するため、プロテクションバルブ49
の開閉に拘わらず、ブレーキバルブ47から削減されな
い出力圧がブースタ41へ供給される。
【0026】したがって、通常のブレーキ操作時は、サ
ービスブレーキの制動力が一定の割合で削減され、その
分は油圧ポンプ・モータ6の蓄圧制動力で補われるた
め、従前のサービスブレーキと同等の車両制動力が得ら
れる。急制動時や蓄圧制動の非作動時には、プロテクシ
ョンバルブ49や電磁弁40を介してサービスブレーキ
の制動力削減がキャンセルされ、サービスブレーキはブ
レーキペダルの要求値(ペダル踏角)に相当する制動力
を発生する。
【0027】ブレーキバルブ47下流側の配管は構成が
シンプルで部品数も少なく、リミティング・クイック・
リリースバルブ48やプロテクションバルブ49につい
ては、制御が不要なため、サービスブレーキの制動力と
油圧ポンプ・モータ6の蓄圧制動力との分担割合の良好
な切り替えを低コストで実現することができる。
【0028】急制動時や蓄圧制動の非作動時は、ブレー
キバルブ47からブースタ41へ削減されない出力圧が
供給されるが、ブースタ41側の圧力はブレーキ解除時
にクイック・リリースバルブ50を介して素早く開放さ
れるため、ブレーキ解除の良好な応答性が得られる。ま
た、エアタンク54の内圧が所定値以下になると、ハイ
ブリッド運転が中止されるため、蓄圧制動の非作動状態
となり、電磁弁が開弁するので、ブレーキバルブ47か
らの削減されない出力圧により、サービスブレーキはブ
レーキペダルの要求値に相当する制動力を発生する。つ
まり、急制動時にタンク圧の低下により、ブレーキバル
ブ47の出力圧でプロテクションバルブ49が開弁しな
くても、電磁弁40が開弁するため、車両の急制動能力
を確保できる。また、タンク圧の低下に伴って油圧ポン
プ・モータ6のクラッチ作動が不安定になるのも回避で
きることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を表す全体構成図である。
【図2】同じくサービスブレーキの回路構成図である。
【図3】同じくハイブリッド運転中止手段の一例を表す
構成図である。
【符号の説明】
5 ギヤボックス 6 油圧ポンプ・モータ 11 アキュームレータ 13 オイルタンク 35 ハイブリッド装置コントロールユニット 40 電磁弁 41 ブースタ 42 ダブルチェックバルブ 45 配管(第1のブレーキ回路) 46a 配管(第2のブレーキ回路) 46b 配管(第3のブレーキ回路) 48 リミティング・クイック・リリースバルブ 49 プロテクションバルブ 50 クイック・リリースバルブ 54 エアタンク 56 ブレーキ圧センサ 57 タンク圧センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制動エネルギを油圧ポンプ・モータを介し
    てアキュームレータに蓄圧し、その蓄圧力を駆動エネル
    ギとして油圧ポンプ・モータを介して回生するハイブリ
    ッド運転を行うようにした車両において、サービスブレ
    ーキのブレーキバルブからブレーキアクチュエータ側へ
    その出力圧を一定の割合で削減するリミティング・クイ
    ック・リースバルブを介して供給する第1のブレーキ回
    路と、蓄圧制動の非作動時に開弁する電磁弁を介してブ
    レーキバルブからその出力圧をブレーキアクチュエータ
    側へ供給する第2のブレーキ回路と、ブレーキバルブの
    出力圧が所定値以上になると開弁するプロテクションバ
    ルブを介してブレーキバルブからその出力圧力をブレー
    キアクチュエータ側へ供給する第3のブレーキ回路と、
    を備えたことを特徴とする蓄圧式ハイブリッド車両の制
    動装置。
  2. 【請求項2】電磁弁およびプロテクションバルブの下流
    側にクイック・リリースバルブを設けたことを特徴とす
    る請求項1に記載の制動装置。
  3. 【請求項3】サービスブレーキのエアタンクの内圧を検
    出する手段と、エアタンクの内圧がプロテクションバル
    ブの開弁圧以下に低下するとハイブリッド運転を中止す
    る手段と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の
    制動装置。
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