JPH0692221A - アンチスキッドブレーキ装置の作動点検装置 - Google Patents

アンチスキッドブレーキ装置の作動点検装置

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JPH0692221A
JPH0692221A JP27083892A JP27083892A JPH0692221A JP H0692221 A JPH0692221 A JP H0692221A JP 27083892 A JP27083892 A JP 27083892A JP 27083892 A JP27083892 A JP 27083892A JP H0692221 A JPH0692221 A JP H0692221A
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water temperature
inspection
brake device
check
cooling water
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JP27083892A
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Hiroshi Omura
博志 大村
Tetsuhiro Yamashita
哲弘 山下
Mitsuhiro Yamoto
光弘 矢本
Masahito Watanabe
仁人 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 速やかに作動点検可能で且つ作動点検時にお
ける異音を確実に消去する。 【構成】 エンジン2の冷却水水温を検出する水温セン
サ46を設け、水温センサ46からの出力を受けて、イ
グニションスイッチの投入後、少なくとも冷却水水温が
上昇傾向にあることを点検開始条件としてアンチスキッ
ドブレーキ装置の作動を点検するように構成した。オル
タネータ44の作動を検出する発電検出スイッチを設
け、イグニションスイッチの投入後、オルタネータ44
が発電中であることを点検開始条件としてアンチスキッ
ドブレーキ装置の作動を点検するように構成した。冷却
ファン42の作動を検出するファン作動検出スイッチを
設け、冷却水水温の上昇率が前記所定値より大きい場合
には、冷却ファン42の作動を点検開始条件としてアン
チスキッドブレーキ装置の作動を点検するように構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアンチスキッドブレーキ
装置の作動点検装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両のブレーキ装置として、制
動距離の短縮及びブレーキ操作時における操舵性の向上
などを図るため、4つの車輪のスリップ率が所定の目標
スリップ率となるように、ブレーキ油圧の増圧と油圧保
持と減圧とからなる所定パターンの制御を繰り返えすよ
うに構成したアンチスキッドブレーキ装置(以下、AB
S装置という)が広く採用されている。通常、前記AB
S装置にはその誤作動を防止するため、エンジン始動時
などにABS装置のポンプ駆動用モータや電磁切換え弁
を駆動させ、これらが正常に作動するか否かを点検する
作動点検装置が設けられている。ところで、前記作動点
検装置によるABS装置の作動点検時、ポンプ駆動用モ
ータや電磁切換え弁などから比較的大きな異音(駆動
音)が発生して、乗員に不快感を与えるという問題があ
る。そこで、特開平2−303965号公報に記載のよ
うに、車両が所定距離走行したときに、エンジンが駆動
されているものとして、ABS装置の点検を開始し、作
動点検時における異音をエンジン音で消すように構成し
た作動点検装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載の作動
点検装置では、車両が所定距離以上走行したときにAB
S装置の作動を点検するので、エンジンを駆動させない
状態での下り坂走行時、作動点検装置が作動してABS
装置の作動点検時の異音をエンジン音で消すことが出来
ないこと、泥濘などに駆動輪が落ちた場合や駆動輪がス
リップした場合には、作動点検が速やかに実行されない
こと、などの問題がある。本発明の目的は、速やかに作
動点検可能で且つ作動点検時における異音を確実に消去
し得るアンチスキッドブレーキ装置の作動点検装置を提
供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るアンチス
キッドブレーキ装置の作動点検装置は、アンチスキッド
ブレーキ装置の作動点検装置において、エンジンの冷却
水水温を検出する水温検出手段を設け、前記水温検出手
段からの出力を受けて、イグニションスイッチの投入
後、少なくとも冷却水水温が上昇傾向にあることを点検
開始条件としてアンチスキッドブレーキ装置の作動を点
検する作動点検手段を設けたものである。請求項2に係
るアンチスキッドブレーキ装置の作動点検装置は、請求
項1に記載の装置において、前記作動点検手段は、冷却
水水温の上昇率が所定値以下の場合と所定値より大きい
場合とで相互に異なる点検開始条件に基づいてアンチス
キッドブレーキ装置の作動を点検するように構成された
ものである。
【0005】請求項3に係るアンチスキッドブレーキ装
置の作動点検装置は、請求項1に記載の装置において、
オルタネータの作動を検出する発電検出手段を設け、前
記作動点検手段は、イグニションスイッチの投入後、オ
ルタネータが発電中であることを点検開始条件としてア
ンチスキッドブレーキ装置の作動を点検するように構成
されたものである。請求項4に係るアンチスキッドブレ
ーキ装置の作動点検装置は、請求項2又は請求項3に記
載の装置において、冷却ファンの作動を検出するファン
作動検出手段を設け、前記作動点検手段は、冷却水水温
の上昇率が前記所定値より大きい場合には、冷却ファン
の作動を点検開始条件としてアンチスキッドブレーキ装
置の作動を点検するように構成されたものである。
【0006】
【発明の作用及び効果】請求項1に係るアンチスキッド
ブレーキ装置の作動点検装置においては、作動点検手段
が、エンジンの冷却水水温を検出する水温検出手段から
の出力を受けて、イグニションスイッチの投入後、少な
くとも冷却水水温が上昇傾向にあること、即ちエンジン
が確実に駆動されていることを点検開始条件としてアン
チスキッドブレーキ装置の作動を点検するので、作動点
検時における異音をエンジン音で確実に消すことが出来
る。また、冷却水水温が上昇傾向であることを点検開始
条件にしてあるので、駆動輪が泥濘に落ちたり、スリッ
プした場合でも、アンチスキッドブレーキ装置の作動点
検を速やかに実行することが出来る。
【0007】請求項2に係るアンチスキッドブレーキ装
置の作動点検装置においては、請求項1に記載の装置に
おいて、作動点検手段が、冷却水水温の上昇率が所定値
以下の場合と所定値より大きい場合とで相互に異なる点
検開始条件に基づいてアンチスキッドブレーキ装置の作
動を点検するように構成されているので、より一層効果
的にアンチスキッドブレーキ装置の作動点検時における
異音を消すことが出来る。つまり、冷却水水温の上昇率
が所定値以下の場合と所定値より大きい場合とで、エン
ジン始動後に作動する補機が異なるので、点検開始条件
をエンジン始動後に作動する補機に応じて設定すること
で、補機作動時における駆動音でもってアンチスキッド
ブレーキ装置の作動点検時における異音をより一層効果
的に消すことが出来る。
【0008】請求項3に係るアンチスキッドブレーキ装
置の作動点検装置においては、請求項1に記載の装置に
おいて、作動点検手段が、イグニションスイッチの投入
後、オルタネータが発電中であることを点検開始条件と
してアンチスキッドブレーキ装置の作動を点検するよう
に構成されているので、エンジンが確実に始動している
ことを検出してアンチスキッドブレーキ装置の作動を点
検することが出来、エンジン音でもって作動点検時にお
ける異音を確実に消すことが出来る。請求項4に係るア
ンチスキッドブレーキ装置の作動点検装置においては、
請求項2又は請求項3に記載の装置において、作動点検
手段が、冷却水水温の上昇率が所定値より大きい場合に
は、冷却ファンの作動を点検開始条件としてアンチスキ
ッドブレーキ装置の作動を点検するので、冷却ファンの
駆動音でもってアンチスキッドブレーキ装置の作動点検
時における異音をより一層効果的に消すことが出来る。
即ち、冷却水水温の上昇率が所定値より大きい場合に
は、エンジンを停止してから再度エンジンを駆動するま
での時間が比較的短く、エンジン始動時における冷却水
水温が比較的高温であるので、エンジン始動後直ちに冷
却ファンが駆動されることから、冷却ファンの作動を点
検開始条件としてアンチスキッドブレーキ装置の作動を
点検することで、冷却ファンの駆動音でもってアンチス
キッドブレーキ装置の作動点検時における異音をより一
層効果的に消すことが出来る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本実施例は、FFタイプの自動車のアンチスキッ
ドブレーキ装置の作動点検装置に発明案を適用した場合
のものである。図1に示すように、この自動車には、左
前輪1A、右前輪1B、左後輪1C、右後輪1Dが設け
られ、車体前部にはエンジン2が横向きに配置され、こ
のエンジン2の発生トルクは、クラッチ3、変速機4、
差動ギヤ5に伝達されたのち左ドライブ軸6aを介して
左前輪1Aに、また右ドライブ軸6bを介して右前輪1
Bに伝達される。つまり、左右の前輪1A・1Bが駆動
輪であり、左右の後輪1C・1Dが従動輪である。
【0010】前記前後左右の4つの車輪1A〜1Dに夫
々装備されたブレーキ装置7A・7B・7C・7Dは、
油圧式ディスクブレーキ装置であり、ブレーキ油圧発生
源としてのマスタシリンダ8は、2つの吐出口8a・8
bを有するタンデム型で、このマスタシリンダ8の一方
の吐出口8aから延びるブレーキ配管13は、途中で2
本に分岐して分岐配管13aが左前輪用ブレーキ装置7
A(のキャリパ内のホイールシリンダ)に接続され、ま
た分岐配管13bが右後輪用ブレーキ装置7Dに接続さ
れている。前記マスタシリンダ8の他方の吐出口8bか
ら延びるブレーキ配管14は、途中で2本に分岐して分
岐配管14aが左後輪用ブレーキ装置7Cに接続され、
また分岐配管14bは右前輪用ブレーキ装置7Bに接続
されている。
【0011】左右の前輪用の分岐配管13a・14bに
は、電磁式油圧調整弁15a・15bが夫々接続され、
後輪用の分岐配管14a・13bには、電磁開閉弁16
a・16bが夫々接続されている。前記油圧調整弁15
a・15bは、マスタシリンダ8からブレーキ装置7A
・7Bへのブレーキ油圧供給と、ブレーキ装置7A・7
Bのブレーキ油を配管21a・21bを介してリザーバ
タンク22a・22bへ開放する態様とを切り換える。
リザーバタンク22aのブレーキ油は、電動モータ24
aにより駆動されるポンプ23aを介して配管13に戻
され、同様に、リザーバタンク22bのブレーキ油は、
電動モータ24bにより駆動されるポンプ23bを介し
て配管14に戻される。尚、符号25a・25bは逆止
弁である。
【0012】ブレーキペダル12に対する踏込み力は、
倍力装置としてのブレーキブースタ11を介してマスタ
シリンダ8に伝達される。このブースタ11は基本的に
は既知の真空倍力装置と同様の構成である。前記ブース
タ11は、車体及びマスタシリンダ8に固定されたケー
ス31を有し、そのケース31が内が、ダイヤフラム3
2とこれに固定されたバルブボディ33とによって第1
室34と第2室35とに画成されている。第1室34に
は常に負圧(例えば、エンジンの吸気負圧)が導入され
ており、ブレーキペダル12が踏込み操作されていない
ときには第2室35が第1室34と連通されて、ブース
タ11の作動が停止された状態となる。また、ブレーキ
ペダル12を踏込み操作すると、第2室35に大気圧が
導入されてダイヤフラム32がバルブボディ33と共に
前方へ変位して倍力機能が行われる。前記第2室35に
対する負圧供給と大気圧供給との切り換えは、基本的に
は、バルブボディ33内に組み込まれた弁機構によりな
される。
【0013】前記エンジン2の前側にはエンジン冷却用
のファン40とそれを回転駆動するためのファンモータ
41とを備えた冷却ファン42が設けられ、ファン40
の前側にはラジエータ43が設けられ、エンジン2の左
部にはオルタネータ44が付設され、エンジン2のシリ
ンダブロックにはそのウォータジャケット内の冷却水水
温を検出する水温センサ46が設けられている。次に、
前記ブレーキ装置7A・7B・7C・7Dの制御系につ
いて、図2のブロック図を参照しながら説明する。
【0014】コントロールユニット45には、イグニシ
ョンスイッチ41からのスイッチ信号と、水温センサ4
6からの水温信号と、オルタネータ44の発電作動を検
出する発電検出スイッチ47からのスイッチ信号と、冷
却ファン42の作動を検出するファン作動検出スイッチ
48からのスイッチ信号とが入力され、コントロールユ
ニット45からは、図示外の駆動回路を介して電磁式油
圧調整弁15a・15bと電磁開閉弁16a・16bと
電動モータ24a・24bとへ駆動電流を出力する。ま
た、前記コントロールユニット45には、電磁弁15a
・15b・16a・16b及び電動モータ24a・24
bへ出力する駆動電流を夫々検出してそれらが正常に作
動しているか否かを点検する作動点検回路が設けられて
いる。
【0015】前記コントロールユニット45のROMに
は、制動時におけるブレーキ装置7A・7B・7C・7
Dの制御の為のアンチスキッドブレーキ制御の制御プロ
グラムと、電磁弁15a・15b・16a・16b及び
電動モータ24a・24bの作動点検の為の作動点検制
御の制御プログラムなどが予め入力格納されている。
尚、前記作動点検回路及び作動点検制御が作動点検手段
に相当する。前記アンチスキッドブレーキ制御は、制動
時における車速と各車輪の車輪速とに基いて各車輪のロ
ック状態を判別し、4つの車輪のスリップ率が所定の目
標スリップ率となるように、ブレーキ油圧の増圧と油圧
保持と減圧とからなる所定パターンの制御を繰返す制御
である。但し、このアンチスキッドブレーキ制御は、一
般的なもので、本発明とは直接関係しないのでその詳細
な説明を省略する。
【0016】ここで、前記作動点検制御の概要について
説明する。尚、前記ブレーキ装置7A・7B・7C・7
Dとコントロールユニット45とコントロールユニット
45でなされるアンチスキッドブレーキ制御とがアンチ
スキッドブレーキ装置(以下、ABS装置という)に相
当する。イグニションスイッチ41が投入されてエンジ
ン2が始動され、冷却水水温の上昇率dT/dtが所定
値C1以上になって、エンジン2が確実に駆動されてい
ることを点検開始条件として、電磁弁15a・15b・
16a・16b及び電動モータ24a・24bを所定時
間作動させて、ABS装置が正常に作動しているか否か
を点検するとともに、作動点検時における電磁弁15a
・15b・16a・16b及び電動モータ24a・24
bの駆動音をエンジン音で消去させて乗員に対する不快
感を抑制するように構成されている。
【0017】次に、前記作動点検制御のルーチンについ
て、図3に示すフローチャートを参照しながら説明す
る。尚、図中Si(i=1、2、3、・・・)は各ステ
ップを示すものである。イグニションスイッチ41が操
作されたか否かが判定され(S1)、Noの場合にはフ
ラグF1・F2がリセットされ(S2)、イグニション
スイッチ41が操作されてエンジン2が駆動されると、
水温信号などの各種信号が読込まれる(S3)。
【0018】次に、作動点検フラグF1がセットされて
いるか否かが判定され(S4)、Noの場合には作動点
検フラグF2がセットされているか否かが判定される
(S5)。この作動点検フラグF1・F2はABS装置
の作動点検が完了した後にセットされるもので、当初は
リセットされているのでNoと判定されてS6に移行
し、イグニションスイッチ41投入後の冷却水水温の上
昇率dT/dtが演算される。次に、冷却水水温の上昇
率dT/dtが零よりも大きい比較的小さな所定値C1
以上か否かが判定され(S7)、Noの場合にはS1に
戻ってS1〜S7が繰返される。そして、エンジン2の
始動により冷却水水温が上昇して、冷却水水温の上昇率
dT/dtが所定値C1以上になると、S8〜S13の
ルーチンが実行されてABS装置の作動が点検される。
【0019】次に、ABS装置の作動を点検するための
S8〜S13のルーチンについて説明すると、ABS装
置の電磁弁15a・15b・16a・16b及び電動モ
ータ24a・24bが駆動され(S8)、電磁弁15a
・15b・16a・16b及び電動モータ24a・24
bの駆動回路に介設された作動点検回路から作動点検信
号が順々に読込まれ(S9)、作動点検信号に基づいて
ABS装置が正常に作動しているか否かが判定される
(S10)。ABS装置が正常に作動している場合に
は、作動点検フラグF1がセットされ(S11)、AB
S装置が故障している場合には、作動点検フラグF2が
セットされる(S12)。こうして、作動点検フラグF
1・F2が設定されると、ABS装置の電磁弁15a・
15b・16a・16b及び電動モータ24a・24b
が停止される(S13)。
【0020】前記S11にて作動点検フラグF1がセッ
トされた場合には、次回S4に移行したときに、Yes
と判定されて通常のアンチスキッドブレーキ制御でもっ
てブレーキ装置7A・7B・7C・7Dが制御され(S
14)、S12にて作動点検フラグF2がセットされた
場合には、次回S5に移行したときに、Yesと判定さ
れて電磁弁15a・15b・16a・16b或いは電動
モータ24a・24bの作動が不良なので、ABS制御
を実行しないようにして(S15)、運転者に警告を発
する(S16)。
【0021】以上のように、イグニションスイッチ41
が投入されてからの冷却水水温の上昇率dT/dtに基
づいて、ABS装置の作動を点検するので、エンジン2
が確実に駆動された状態での作動点検が可能となり、作
動点検時における電磁弁15a・15b・16a・16
bや電動モータ24a・24bからの異音をエンジン音
で消去することが出来ること、前輪(駆動輪)1A・1
Bが泥濘に落ちたり、スリップした場合でも、ABS装
置の作動点検を速やかに実行することが出来ること、な
どの効果が得られる。
【0022】次に、前記作動点検制御のルーチンを部分
的に変更した変形例について説明する。第1変形例にお
いては、図4のフローチャートに示すように、S7にて
冷却水水温の上昇率dT/dtが所定値C1以上と判定
されると、オルタネータ44が発電作動しているか否か
が判定され(S20)、Yesの場合にはS9に移行し
てABS装置の作動が点検され、No場合にはS1に戻
ってS1〜S7・S20か繰返される。つまり、イグニ
ションスイッチ41が投入されてからの冷却水水温の上
昇率dT/dtとオルタネータ44の発電作動とを点検
開始条件にしてABS装置の作動を点検するので、エン
ジン2が始動していることを確実に検出して、エンジン
音でABS装置の作動点検時における異音を確実に消す
ことが出来る。
【0023】第2変形例においては、図5のフローチャ
ートに示すように、S7にて冷却水水温の上昇率dT/
dtが所定値C1以上と判定されると、冷却水水温の上
昇率dT/dtが比較的大きな所定値C2(C2>C
1)以上か否かが判定され(S30)、Yesの場合に
は冷却ファン42が作動しているか否かが判定される
(S31)。そして、S30にてNoと判定された場合
及びS31にてYesと判定された場合にはS9に移行
してABS装置の作動が点検され、S31にてNoと判
定された場合にはS1に戻る。
【0024】前記第2変形例では、冷却水水温の上昇率
dT/dtが所定値C2以上の場合、即ちエンジン2を
停止させてから再始動するまでの時間が比較的短く、冷
却水水温が殆ど低下していない場合には、エンジン始動
後直ちに冷却ファン42が駆動されることから、冷却フ
ァン42の作動を点検開始条件としてABS装置の作動
を点検することで、冷却ファン42の駆動音でもってA
BS装置の作動点検時における異音をより一層効果的に
消すことが出来る。一方、冷却水水温の上昇率dT/d
tが所定値C2よりも小さい場合、即ちエンジン2を停
止させてから再始動するまでの時間が比較的長く、冷却
水水温が十分に低下している場合には、エンジン始動後
直ちに冷却ファン42が駆動しないので、冷却ファン4
2の作動を待つことなく、速やかにABS装置の作動点
検を実行すことになる。尚、この場合には、エンジン音
のみでABS装置の作動点検時の異音が消されることに
なる。
【0025】尚、前記実施例では、冷却水水温の上昇率
dT/dtが所定値C1以上であること、オルタネータ
44が作動していること、冷却ファン42が作動してい
ることなどを点検開始条件としたが、加速度センサから
の加速度信号が所定値以上であること、舵角センサから
の舵角信号が所定値以上であること、アクセルセンサか
らのスロットル開度信号が所定値以上であること、パー
キングブレーキが操作されていること、などを点検開始
条件としてもよい。また、マニュアル変速機を備えた自
動車においては、ニュートラルスイッチがOFF状態で
あることを点検開始条件としてもよいし、自動変速機を
備えた自動車ではシフト操作レバーがパーキングレンジ
又はニュートラルレンジ以外のレンジに操作されている
ことを点検開始条件としてもよい。尚、本実施例では、
FFタイプの自動車に本発明を適用したがFRタイプの
自動車に対しても本発明を同様に適用することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】アンチスキッドブレーキ装置の全体構成図であ
る。
【図2】アンチスキッドブレーキ装置の制御系のブロッ
ク図である。
【図3】作動点検制御のルーチンのフローチャートであ
る。
【図4】第1変形例に係る作動点検制御のルーチンのフ
ローチャートである。
【図5】第2変形例に係る作動点検制御のルーチンのフ
ローチャートである。
【符号の説明】
7A・7B ブレーキ装置 7C・7D ブレーキ装置 41 イグニションスイッチ 42 冷却ファン 44 オルタネータ 46 水温センサ 47 発電検出スイッチ 48 ファン作動検出スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 仁人 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンチスキッドブレーキ装置の作動点検
    装置において、 エンジンの冷却水水温を検出する水温検出手段を設け、 前記水温検出手段からの出力を受けて、イグニションス
    イッチの投入後、少なくとも冷却水水温が上昇傾向にあ
    ることを点検開始条件としてアンチスキッドブレーキ装
    置の作動を点検する作動点検手段を設けたことを特徴と
    するアンチスキッドブレーキ装置の作動点検装置。
  2. 【請求項2】 前記作動点検手段は、冷却水水温の上昇
    率が所定値以下の場合と所定値より大きい場合とで相互
    に異なる点検開始条件に基づいてアンチスキッドブレー
    キ装置の作動を点検するように構成されたことを特徴と
    する請求項1に記載のアンチスキッドブレーキ装置の作
    動点検装置。
  3. 【請求項3】 オルタネータの作動を検出する発電検出
    手段を設け、前記作動点検手段は、イグニションスイッ
    チの投入後、オルタネータが発電中であることを点検開
    始条件としてアンチスキッドブレーキ装置の作動を点検
    するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載
    のアンチスキッドブレーキ装置の作動点検装置。
  4. 【請求項4】 冷却ファンの作動を検出するファン作動
    検出手段を設け、前記作動点検手段は、冷却水水温の上
    昇率が前記所定値より大きい場合には、冷却ファンの作
    動を点検開始条件としてアンチスキッドブレーキ装置の
    作動を点検するように構成されたことを特徴とする請求
    項2又は請求項3に記載のアンチスキッドブレーキ装置
    の作動点検装置。
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JP (1) JPH0692221A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4877774A (en) * 1987-09-09 1989-10-31 The United States Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services Administration of steroid hormones
JPH07132792A (ja) * 1993-03-12 1995-05-23 Trw Repa Gmbh 自動車の運転手側ガスバッグ拘束装置

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