JP2973938B2 - 車速センサの異常判定装置 - Google Patents

車速センサの異常判定装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車速センサの異常判定
装置に関し、特に、その異常判定装置の信頼性を高める
技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば自動変速機の変速制御のため
に、車両の駆動輪とともに回転する部材の回転に基づい
て車速を検出する車速センサが設けられる。この車速セ
ンサは、たとえば、変速機の出力軸とともに回転するシ
ャフト或いはケーブルに設けられて回転するマグネット
ホイールとその磁極の接近離隔により作動させられるリ
ードスイッチや磁気抵抗素子とから構成されたり、或い
は出力軸とともに回転するマスクとそれにより光入力が
オンオフさせられるホトカプラとから構成されるが、コ
ネクタの接触不良やマグネットホイールの回転不良など
により、車速センサからの出力が得られない場合があ
る。
【0003】これに対し、自動変速機のシフト位置が走
行レンジにある状態において、機関回転数が車両の走行
状態を検出するために設定された値よりも大きく、かつ
車速センサにより検出された車速が零である場合にその
車速センサが異常であると判定する異常判定装置が提案
されている。しかしながら、このような従来の異常判定
装置においては、ストール発進時に車速センサが正常で
あっても異常と判定される不都合があった。つまり、ス
トール発進時には、シフトレバーをDレンジにシフト
し、ブレーキペダルを踏み込んだ状態でアクセルペダル
を踏み込むことにより、機関回転数は車両の走行状態を
検出するために設定された値よりも大きくなるが車速セ
ンサにより検出される車速は零であることから、上記従
来の異常判定装置においては、車速センサが正常である
にも拘わらず異常と判定されるのである。
【0004】上記ストール発進時における誤判定を防止
するために、上記機関回転数の設定値を、ストール発進
時においてアクセルペダルを大きく踏み込んだ時の機関
回転数よりも大きな値とすることにより、ストール発進
時に車速センサの異常判定を行わないようにすることが
考えられるが、機関回転数をこのような値に設定する
と、車両の通常の発進時において機関回転数は上記設定
値まで上昇しないため、車速センサの異常判定を行うこ
とができないという不都合が生じる。
【0005】
【発明が解決すべき課題】これに対して、たとえば特開
昭61−21454号公報に記載されているように、自
動変速機のシフトレバーのシフト位置が走行レンジへ操
作されて車両の動力伝達系が成立している状態におい
て、機関回転数がアイドル回転付近でかつアイドル回転
を越える値よりも大きく、さらにブレーキペダルが踏み
込まれていないときに、車速センサにより検出された車
速が零である場合には、その車速センサが異常であると
判定する異常判定装置が提案されているが、ブレーキペ
ダルを踏み込んだ状態を検出するためのブレーキスイッ
チなど新たなセンサを設ける必要があり、装置が高価に
なるという不都合が生じる。
【0006】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、信頼性が高く且
つ安価な車速センサの異常判定装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、自動変速機を備えた
車両に取り付けられ、駆動輪とともに回転する部材の回
転に基づいて車速を検出する車速センサの異常を判定す
る異常判定装置において、自動変速機のシフト位置が走
行位置にあり且つ機関回転数が車速が零であるときに有
り得る最大回転速度であってスロットル弁開度に応じて
決定された基準値よりも大きいときに、前記車速センサ
により検出された車速が零である場合にはその車速セン
サの異常を判定する異常判定手段を備えたことにある。
【0008】
【発明の効果】このようにすれば、異常判定手段によ
り、自動変速機のシフト位置が走行位置にあり且つ機関
回転数が車速が零であるときに有り得る最大回転速度で
あってスロットル弁開度に応じて決定された基準値より
も大きいときに、車速センサにより検出された車速が零
である場合にはその車速センサの異常が判定される。そ
のため、車両のストール発進時における機関回転数の最
大値はスロットル弁開度に応じて変化するが、自動変速
機の変速制御のために車両に設けられるスロットルセン
サを利用して、機関回転数の基準値をそのスロットルセ
ンサにより検出されるスロットル弁開度に応じて決定す
ることにより、ブレーキスイッチなど新たなセンサを設
けることなく車速センサの異常判定領域を拡げることが
でき、異常判定結果の信頼性が好適に高められる。
【0009】
【実施例】図1は、本発明が適用された車両の動力伝達
装置および各制御装置をそれぞれ説明する図である。図
において、エンジン10の出力は、自動変速機12、プ
ロぺラシャフト14、終減速機16、および車軸18を
経て一対の駆動輪(後輪)20RL、20RR へ伝達され
るようになっている。自動変速機12は、たとえば、本
出願人が先に出願した特開平2−154856号公報の
第2図に記載されているように、ロックアップクラッチ
付トルクコンバータを備えたものであって、上記公報の
第3図に示す複数種類の油圧式摩擦係合装置の作動の組
み合わせにより所望のギヤ段が成立させられる形式のよ
く知られた遊星歯車式有段変速機である。
【0010】図1の車両には、変速制御装置22、AB
S制御装置24、TRC制御装置26、エンジン制御装
置28などのマイクロコンピュータを含む電子式制御装
置が備えられている。エンジン10にはエンジン回転速
度を検出するエンジン回転センサ30が設けられてい
る。また、エンジン10の吸気配管32には、アクセル
ペダル34により操作されるスロットル弁36と、その
スロットル弁36の開度を検出するスロットルセンサ3
8と、トラクション制御用のサブスロットル弁40と、
そのサブスロットル弁40の開度を検出するサブスロッ
トルセンサ42と、そのサブスロットル弁40を駆動す
るサブスロットルアクチュエータ44とが設けられてい
る。また、自動変速機12には、図示しないシフトレバ
ーの操作位置を検出するためのシフト位置センサ46
と、図示しない変速機出力軸の回転とともに回転する歯
車状マグネットリング47の回転を磁気抵抗素子などに
よって検出して回転速度に対応した周期のパルスを出力
する車速センサ48とが設けられている。また、ハンド
ル50には、舵角を検出するための舵角センサ52が設
けられている。さらに、一対の前輪20FL、20FR、お
よび一対の後輪20RL、20RRには、それらの回転を検
出するための回転センサ54FL、54FR、54RL、54
RRがそれぞれ設けられている。なお、上記車速パルス信
号は、必要に応じて図示しない整形回路により波形整形
される。
【0011】上記変速制御装置22は、通常、予め記憶
された複数種類の変速線図からシフト位置センサ46に
より検出された実際のシフト位置に基づいて所定の変速
線図を選択し、選択された変速線図からスロットルセン
サ38により検出される実際のスロットル弁開度θと車
速センサ48からの車速パルス信号SPに基づいて算出
した実際の車速SPDに基づいて変速段を決定し、その
変速段が得られるように前記油圧式摩擦係合装置を作動
させるための変速指令を自動変速機12へ出力する。
【0012】また、上記ABS制御装置24は、各回転
センサ54FL、54FR、54RL、54RRにより検出され
た各車輪20FL、20FR、20RL、20RRの実際の回転
速度から、制動時におけるそれらのスリップ率が演算さ
れ、それらのスリップ率が適正スリップ率範囲内に入る
ようにABSアクチュエータ56を作動させる。このA
BSアクチュエータ56は、図示しないポンプ、2つの
ダンパ、2つのリザーバタンク、3つの3位置制御弁、
バイパス弁などを備えたよく知られたものであって、ブ
レーキペダル58の操作により制動用液圧が発生させら
れるマスタシリンダ60と、各車輪20FL、20FR、2
RL、20RRのブレーキ62FL、62FR、62RL、62
RRのホイールシリンダ64FL、64FR、64RL、64RR
との間に設けられている。また、ABS制御装置24
は、各車輪20FL、20FR、20RL、20RRの実際の回
転速度を通信によりTRC制御装置26に供給する。ま
た、上記ABS制御装置24は、各車輪20FL、2
FR、20RL、20RRのいずれかのロック状態をもって
開始されるABS制御の作動中を示す信号SAを変速制
御装置22へ通信により供給する。このため、本実施例
では、上記ABS制御装置24が車輪のロック状態を検
出する検出手段としても機能している。
【0013】また、前記TRC制御装置26は、駆動輪
20RL、20RRの回転速度を被駆動輪20FL、20FR
回転速度と比較して駆動輪20RL、20RRのスリップ状
態を判断し、その駆動輪20RL、20RRのスリップ率を
所定のトラクション制御領域内とするように、TRCブ
レーキアクチュエータ66およびサブスロットルアクチ
ュエータ44を作動させる。これにより、低摩擦路にお
ける車両の発進時において運転者のアクセル操作量によ
らず有効な駆動力と車両の安定性が確保される。上記T
RCブレーキアクチュエータ66は、後輪ブレーキ62
RL、62RRを作動させるためのポンプおよびアキュムレ
ータと2つの電磁制御弁などを含み、ABSアクチュエ
ータ56と後輪20RL、20RRのホイールシリンダ64
RL、64 RRとの間に設けられている。また、上記TRC
制御装置26は、そのTRC制御の作動中を示す信号S
Tを変速制御装置22へ通信により供給する。このた
め、本実施例では、上記TRC制御装置26がトラクシ
ョン制御装置の作動を検出する検出手段としても機能し
ている。
【0014】また、前記エンジン制御装置28は、通常
のエンジン燃料噴射制御、点火時期制御、アイドル回転
制御などを図示しないアクチュエータを駆動して実行す
る一方、トラクション制御時のエンジン10の出力を制
御するためにスロットル弁開度θおよびサブスロットル
弁開度θs を処理して通信によりTRC制御装置26へ
供給する。
【0015】以下、本実施例の作動の要部、すなわち変
速制御装置22による車速センサ48の異常判定ルーチ
ンを、図2のフローチャートを用いて説明する。なお、
この図2のルーチンは、図示しないシフトレバーがニュ
ートラルレンジ、パーキングレンジ以外のレンジ、すな
わちドライブレンジ、セカンドレンジ、ローレンジ、リ
バースレンジなどの走行レンジへ操作されて、エンジン
10から駆動輪20RL、20RRに至る動力伝達系が成立
させられたときに実行される。
【0016】図2のステップS1では、車速センサ48
から信号が出力されているか否か、換言すれば車速セン
サ48からの信号パルスに基づいて算出された車速SP
Dが零であるか否かが判断される。このステップS1の
判断が否定された場合には、車速センサ48が正常であ
ると考えられるので、ステップS2においてフラグFの
内容が「0」にクリアされるとともに、ステップS3に
おいてタイマの内容Cも「0」にクリアされて本ルーチ
ンが終了させられる。上記フラグFは、その内容が
「1」であるときに車速センサ48の異常状態を示すも
のである。また、上記タイマは、ソフト上のものであっ
て、異常判断が為されてからの経過時間を計数するため
に設けられている。
【0017】しかし、上記ステップS1の判断が肯定さ
れた場合には、車両の駆動輪20RL、20RRが停止して
いる状態であるか或いは車速センサ48が異常状態であ
る場合であるので、その異常状態を判定するためのステ
ップS4以下が実行される。ステップS4では、図示し
ないステップにおいて読み込まれたエンジン回転速度N
e が予め設定された判断基準値Ns (rpm )よりも大き
いか否かが判断される。その判断基準値Ns は、実際に
車速SPDが零であるときに有り得る最大の回転速度で
あって、たとえば図7に示すように、スロットルセンサ
38により検出されたスロットル弁開度θに応じて予め
決定されている。
【0018】上記ステップS4の判断が否定された場合
には、車速SPDが零であっても妥当な状態であるの
で、ステップS2およびS3が実行された後、本ルーチ
ンが終了させられる。しかし、上記ステップS4の判断
が肯定された場合には、ステップS5においてTRC制
御が実行されているか否かがTRC制御装置26からの
信号STに基づいて判断される。上記ステップS1およ
びS2による異常判定条件ではTRC制御装置26によ
るTRC制御の実行中は車速センサ48が正常であって
も異常と判定されるおそれがあるので、ステップS5は
そのTRC制御の実行時には異常判定を制限するために
設けられている。したがって、ステップS5の判断が肯
定された場合は、前記のステップS2およびS3が実行
された後、本ルーチンが終了させられる。
【0019】しかし、上記ステップS5の判断が否定さ
れた場合には、ステップS4において既に車速SPDが
零であるときには有り得ないエンジン回転速度であると
判断されているので、ステップS6においてタイマの計
数が開始された後、ステップS7においてタイマの内容
Cが予め設定された判断基準値C1 に到達したか否かが
判断される。この判断基準値C1 は、ステップS1およ
びS4により異常判定が行われ且つステップS5におい
てTRC非制御中であると判定された状態が所定期間持
続したことを判定するための値であって、たとえば1秒
程度の値が採用される。
【0020】当初は上記ステップS7の判断が否定され
るので、本ルーチンが終了させられるが、制御サイクル
が繰り返されてステップS6においてカウンタが計数さ
れるうちに1秒以上経過すると、そのステップS7の判
断が肯定されるので、ステップS8においてフラグFの
内容が「1」にセットされてから、本ルーチンが終了さ
せられる。
【0021】上記のようにフラグFの内容が「1」にセ
ットされると、図3のメインルーチンに示すように、ス
テップSM1の判断が肯定されるので、ステップSM3
において車速センサ48の異常を示すダイアグコードが
記憶されるとともに図示しないランプが点滅させられる
とともに、ステップSM4において、ステップSM2の
前記通常の変速制御に替えてバックアップ変速制御が実
行される。このバックアップ変速制御は、たとえば図4
に示す予め記憶された変速線図から実際のスロットル弁
開度θおよびエンジン回転速度Ne に基づいて変速判定
が実行されるとともに、変速指令が出力される。図4に
おいて、所定時間TN1内に領域C0から変速線I を横切
って領域CI へ入った場合には現状のギヤ段から1段ア
ップシフトされる。また、所定時間TN1内に領域C0か
ら変速線I およびIIを横切って領域CIIへ入った場合に
は現状のギヤ段から2段アップシフトされる。また、所
定時間TN1内に領域C0から変速線I 、IIおよびIII を
横切って領域CIII へ入った場合には現状のギヤ段から
3段アップシフトされる。また、所定時間TN1内に領域
C0から変速線I 、II或いはIII を横切っても領域C0
へ戻った場合には変速出力がキャンセルされる。なお、
上記バックアップ変速制御において、スロットル開度θ
が所定値より小さく、シフトレバーがDレンジまたは2
レンジへ操作されており、しかもブレーキが操作されて
いる場合には、エンジン回転速度Neが所定値以下であ
ると現状のギヤ段よりも1段または2段のダウンシフト
が行われるようになっている。
【0022】上述のように、本実施例によれば、図2の
異常判定ルーチンにおいて、自動変速機12のシフト位
置が走行位置にあり、ステップS5においてエンジン回
転速度Ne がスロットル弁開度θに応じて決定された判
断基準値Ns よりも大きいと判定されたときに、ステッ
プS1において車速センサ48により検出された車速S
PDが零であると判定された場合にはその車速センサ4
8の異常が判定される。そのため、車両のストール発進
時におけるエンジン回転速度Ne の最大値はスロットル
弁開度θに応じて変化するが、自動変速機12の変速制
御のために車両に設けられるスロットルセンサ38を利
用して、エンジン回転速度Ne の判断基準値Ns をその
スロットルセンサ38により検出されるスロットル弁開
度θに応じて決定することにより、ブレーキスイッチな
ど新たなセンサを設けることなく車速センサ48の異常
判定領域を拡げることができ、異常判定結果の信頼性が
好適に高められる。
【0023】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の説明において前述の実施例と共通する部分に
は同一の符号を付して説明を省略する。
【0024】図5に示す実施例では、各車輪20FL、2
FR、20RL、20RRのいずれかのロックが発生する状
態であるか否かをABS制御装置24からの信号SAに
基づいて判定するステップS5’が、図2の実施例のス
テップS5に替えて設けられている。このステップS
5’では、各車輪20FL、20FR、20RL、20RRのい
ずれかのロック状態を作動の開始条件とするABS制御
装置24の制御作動をそのABS制御装置24からの信
号SAに基づいて検出されるのである。このため、各車
輪20FL、20FR、20RL、20RRのいずれかのロック
が発生する状態となると、車速センサ48により検出さ
れる車速SPDが零となることに起因する車速センサ4
8の異常判定が、本実施例の異常判定規制手段に対応す
る上記ステップS5’により規制される。このため、本
実施例においても図2の実施例と同様の効果を得ること
ができるとともに、誤測定の発生し易いABS制御装置
24の作動時、すなわち車輪ロックが発生する状態にお
いて車速センサ48の異常判定が規制される結果、異常
判定ルーチンによる異常判定結果の信頼性が好適に高め
られる。
【0025】図6は、車速センサ48の異常判定が誤り
易い条件下では、異常判定条件の判断基準を通常の値よ
りも厳しい値に設定する実施例を示している。すなわ
ち、本実施例では、図2の実施例と比較して、ステップ
S5とステップS4との順序が入れ替えられているとと
もに、それらステップS5とステップS4との間に、判
断基準値を変更するステップS9が設けられている。本
実施例では、ステップS5においてTRC制御の実行中
と判断されると、ステップS9において、判断基準値N
s およびC1 がより厳しい側の値となるように設定変更
される。たとえば、判断基準値Ns としては、たとえば
図7に示されるようにスロットル弁開度θに応じて決定
された値が用いられているが、ステップS9においては
その値よりも高い値たとえば3000rpm 乃至4000
rpm に設定される。また、判断基準値C1 は通常は1秒
程度が用いられているが、ステップS9においてはその
値よりも大きい値たとえば2秒程度の値に設定される。
【0026】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0027】たとえば、図5の実施例では、一旦フラグ
Fがセットされても、ステップS1およびS4の異常判
定条件のいずれかが否定されると直ちにフラグFがクリ
アされていたが、車速信号パルスの回復などに基づいて
車輪のロックが確実に解消されたことが確認されてか
ら、或いはステップS5’の判断が否定されてから所定
時間経過後にフラグFがクリアされるようにしてもよ
い。
【0028】また、前述の図6の実施例において、その
ステップS5が図5のステップS5’と置換されてもよ
い。
【0029】また、前述の実施例において、車速センサ
48は、自動変速機12の出力軸とともに回転するマグ
ネットホイール47の回転を磁気抵抗素子を用いて検出
する形式であったが、光電式などの他の形式であっても
よく、また、自動変速機12以外の場所、たとえば車軸
18、車輪20に設けられたものでもよいのである。要
するに、車輪20FL、20FR、20RL、20RRまたはそ
れとともに回転する部材の回転を検出するものであれば
よいのである。
【0030】また、本実施例では、変速制御装置22に
用いられる車速信号を検出する車速センサ48について
説明されていたが、他の制御系に用いられる車速センサ
であってもよい。
【0031】また、前述の実施例では、ABS制御装置
24からの信号SAにより車輪のロックが発生する状態
が検出されていたが、実際の車輪の回転速度を直接検出
してロック発生状態を検出するようにしてもよい。
【0032】また、変速制御装置22の作動は、前述の
各実施例に示すフローチャートのステップの一部が互い
に組み合わされて構成されてもよい。
【0033】なお、上述したのはあくまでも本発明の一
実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された車両の動力伝達装置および
各制御装置を説明する図である。
【図2】図1の変速制御装置の作動の要部を示すフロー
チャートである。
【図3】図1の変速制御装置の作動であって、メインル
ーチンを示すフローチャートである。
【図4】図3のバックアップ変速制御において用いられ
る予め記憶された変速線図である。
【図5】本発明の他の実施例における図2に相当する図
である。
【図6】本発明の他の実施例における図2に相当する図
である。
【図7】図2の実施例において用いられるスロットル弁
開度とエンジン回転速度判断基準値との関係を説明する
図である。
【符号の説明】
12 自動変速機 38 スロットルセンサ 48 車速センサ ステップS1,S4 異常判定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久嶋 辰夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 田中 雅晴 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−21454(JP,A) 特開 昭61−103048(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01P 3/00 F16H 59/44 F16H 61/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動変速機を備えた車両に取り付けら
    れ、駆動輪とともに回転する部材の回転に基づいて車速
    を検出する車速センサの異常を判定する異常判定装置に
    おいて、 自動変速機のシフト位置が走行位置にあり且つ機関回転
    数が車速が零であるときに有り得る最大回転速度であっ
    スロットル弁開度に応じて決定された基準値よりも大
    きいときに、前記車速センサにより検出された車速が零
    である場合には該車速センサの異常を判定する異常判定
    手段を備えたことを特徴とする車速センサの異常判定装
    置。
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