JPH05118415A - 車速センサの異常判定装置 - Google Patents

車速センサの異常判定装置

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JPH05118415A
JPH05118415A JP30677191A JP30677191A JPH05118415A JP H05118415 A JPH05118415 A JP H05118415A JP 30677191 A JP30677191 A JP 30677191A JP 30677191 A JP30677191 A JP 30677191A JP H05118415 A JPH05118415 A JP H05118415A
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JP
Japan
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speed sensor
vehicle speed
abnormality determination
control device
anomaly
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JP30677191A
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English (en)
Inventor
Setsuo Tokoro
節夫 所
Shinji Sekido
伸治 関戸
Toshihiro Katsuta
敏宏 勝田
Tatsuo Kushima
辰夫 久嶋
Masaharu Tanaka
雅晴 田中
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 信頼性の高い車速センサの異常判定装置を提
供する。 【構成】 図4の異常判定ルーチンにおいて、異常判定
規制手段に対応するステップS5により、異常判定手段
に対応するステップS1およびS4による車速センサ4
8の異常判定が、トラクション制御装置の作動時におい
て規制される。すなわち、トラクション制御装置26の
作動により駆動輪20RL、20RRを所定のスリップ率範
囲に入れようとして急激に回転低下させて車速センサ4
8により検出される車速SPDが零となることがあって
も、ステップS5により車速センサ48の異常判定が規
制される。このため、誤測定の発生し易いトラクション
制御装置26の作動時において車速センサ48の異常判
定が規制されるので、異常判定結果の信頼性が好適に高
められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車速センサの異常判定
装置に関し、特に、その異常判定装置の信頼性を高める
技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば自動変速機の変速制御のため
に、車両の駆動輪とともに回転する部材の回転に基づい
て車速を検出する車速センサが設けられる。この車速セ
ンサは、たとえば、変速機の出力軸とともに回転するシ
ャフト或いはケーブルに設けられて回転するマグネット
ホイールとその磁極の接近離隔により作動させられるリ
ードスイッチや磁気抵抗素子とから構成されたり、或い
は出力軸とともに回転するマスクとそれにより光入力が
オンオフさせられるホトカプラとから構成されるが、コ
ネクタの接触不良やマグネットホイールの回転不良など
により、車速センサからの出力が得られない場合があ
る。
【0003】これに対し、たとえば、特開昭61−21
454号公報に記載されているように、車両の動力伝達
系が成立している状態において、車速センサにより検出
された車速が零であるときにエンジンの回転速度が走行
状態を表す値であることを検出したとき、その車速セン
サが異常であると判定する異常判定装置が提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決すべき課題】ところで、上記従来の装置に
よれば、トラクション制御装置(TRC)の作動や駆動
輪のロック状態の発生により、車速センサが正常であっ
ても異常と判定される不都合があった。たとえば、凍結
している低摩擦路において車両の発進加速が行われて駆
動輪のスリップが発生すると、トラクション制御装置の
作動により駆動輪を所定のスリップ率範囲に入れようと
して急激に回転低下させて車速センサにより検出される
車速が零となることがあるが、このときのエンジン回転
速度は必ずしもアイドル付近まで急速低下しないので、
車速センサが正常であるにも拘わらず異常と判定される
のである。また、たとえば低摩擦路の急制動時において
駆動輪のロック状態が発生した場合でも車速センサによ
り検出される車速が零となることがあるが、同様に車速
センサが正常であるにも拘わらず異常と判定されるので
ある。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、信頼性の高い車
速センサの異常判定装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための第1の手段】かかる目的を達成
するための本発明の要旨とするところは、図1の発明要
旨図に示すように、駆動輪とともに回転する部材の回転
に基づいて車速を検出する車速センサと、駆動輪にスリ
ップが発生したときに作動し、所定のスリップ率範囲内
となるようにその駆動輪の回転を低下させるトラクショ
ン制御装置とを備えた車両において、(a) 予め設定され
た条件が成立したときの前記車速センサの出力に基づい
てその車速センサの異常を判定する異常判定手段と、
(b) 前記トラクション制御装置の作動を検出するトラク
ション制御装置作動検出手段と、(c) 前記トラクション
制御装置の作動時には、前記異常判定手段による車速セ
ンサの異常判定を規制する異常判定規制手段とを、設け
たことにある。
【0007】
【作用】このようにすれば、異常判定手段による車速セ
ンサの異常判定が、トラクション制御装置の作動時にお
いて異常判定規制手段により規制される。すなわち、ト
ラクション制御装置の作動により駆動輪を所定のスリッ
プ率範囲に入れようとして急激に回転低下させて車速セ
ンサにより検出される車速が零となることがあっても、
このようなときには、異常判定規制手段により異常判定
手段による車速センサの異常判定が規制される。
【0008】
【第1発明の効果】したがって、誤測定の発生し易いト
ラクション制御装置の作動時には、異常判定規制手段に
よって異常判定手段による車速センサの異常判定が規制
されるので、異常判定手段による車速センサの異常判定
結果の信頼性が好適に高められるのである。
【0009】
【課題を解決するための第2の手段】また、本発明の他
の態様の要旨とするところは、図2の発明要旨図に示す
ように、車輪とともに回転する部材の回転に基づいて車
速を検出する車速センサを備えた車両において、(a) 予
め設定された条件が成立したときの前記車速センサの出
力に基づいてその車速センサの異常を判定する異常判定
手段と、(b) 前記車輪のロックが発生する状態であるこ
とを検出する車輪ロック発生状態検出手段と、(c) 前記
車輪のロックが発生する状態である期間には、前記異常
判定手段による車速センサの異常判定を規制する異常判
定規制手段とを、設けたことにある。
【0010】
【作用】このようにすれば、異常判定手段による車速セ
ンサの異常判定が、車輪のロックが発生する状態である
ときにおいて異常判定規制手段により規制される。すな
わち、アンチロックブレーキ制御の作動開始の要件とな
るような、低摩擦路における急制動時のように車輪のロ
ック状態が発生して車速センサにより検出される車速が
零となることがあっても、このようなときには、異常判
定規制手段により異常判定手段による車速センサの異常
判定が規制される。
【0011】
【第2発明の効果】したがって、誤測定の発生し易い車
輪のロック状態の発生時には、異常判定規制手段によっ
て異常判定手段による車速センサの異常判定が規制され
るので、異常判定手段による車速センサの異常判定結果
の信頼性が好適に高められるのである。
【0012】
【実施例】図3は、本発明が適用された車両の動力伝達
装置および各制御装置をそれぞれ説明する図である。図
において、エンジン10の出力は、自動変速機12、プ
ロぺラシャフト14、終減速機16、および車軸18を
経て一対の駆動輪(後輪)20RL、20RR へ伝達され
るようになっている。自動変速機12は、たとえば、本
出願人が先に出願した特開平2−154856号公報の
第2図に記載されているように、ロックアップクラッチ
付トルクコンバータを備えたものであって、上記公報の
第3図に示す複数種類の油圧式摩擦係合装置の作動の組
み合わせにより所望のギヤ段が成立させられる形式のよ
く知られた遊星歯車式有段変速機である。
【0013】図3の車両には、変速制御装置22、AB
S制御装置24、TRC制御装置26、エンジン制御装
置28などのマイクロコンピュータを含む電子式制御装
置が備えられている。エンジン10にはエンジン回転速
度を検出するエンジン回転センサ30が設けられてい
る。また、エンジン10の吸気配管32には、アクセル
ペダル34により操作されるスロットル弁36と、その
スロットル弁36の開度を検出するスロットルセンサ3
8と、トラクション制御用のサブスロットル弁40と、
そのサブスロットル弁40の開度を検出するサブスロッ
トルセンサ42と、そのサブスロットル弁40を駆動す
るサブスロットルアクチュエータ44とが設けられてい
る。また、自動変速機12には、図示しないシフトレバ
ーの操作位置を検出するためのシフト位置センサ46
と、図示しない変速機出力軸の回転とともに回転する歯
車状マグネットリング47の回転を磁気抵抗素子などに
よって検出して回転速度に対応した周期のパルスを出力
する車速センサ48とが設けられている。また、ハンド
ル50には、舵角を検出するための舵角センサ52が設
けられている。さらに、一対の前輪20FL、20FR、お
よび一対の後輪20RL、20RRには、それらの回転を検
出するための回転センサ54FL、54FR、54RL、54
RRがそれぞれ設けられている。なお、上記車速パルス信
号は、必要に応じて図示しない整形回路により波形整形
される。
【0014】上記変速制御装置22は、通常、予め記憶
された複数種類の変速線図からシフト位置センサ46に
より検出された実際のシフト位置に基づいて所定の変速
線図を選択し、選択された変速線図からスロットルセン
サ38により検出される実際のスロットル弁開度θと車
速センサ48からの車速パルス信号SPに基づいて算出
した実際の車速SPDに基づいて変速段を決定し、その
変速段が得られるように前記油圧式摩擦係合装置を作動
させるための変速指令を自動変速機12へ出力する。
【0015】また、上記ABS制御装置24は、各回転
センサ54FL、54FR、54RL、54RRにより検出され
た各車輪20FL、20FR、20RL、20RRの実際の回転
速度から、制動時におけるそれらのスリップ率が演算さ
れ、それらのスリップ率が適正スリップ率範囲内に入る
ようにABSアクチュエータ56を作動させる。このA
BSアクチュエータ56は、図示しないポンプ、2つの
ダンパ、2つのリザーバタンク、3つの3位置制御弁、
バイパス弁などを備えたよく知られたものであって、ブ
レーキペダル58の操作により制動用液圧が発生させら
れるマスタシリンダ60と、各車輪20FL、20FR、2
RL、20RRのブレーキ62FL、62FR、62RL、62
RRのホイールシリンダ64FL、64FR、64RL、64RR
との間に設けられている。また、ABS制御装置24
は、各車輪20FL、20FR、20RL、20RRの実際の回
転速度を通信によりTRC制御装置26に供給する。ま
た、上記ABS制御装置24は、各車輪20FL、2
FR、20RL、20RRのいずれかのロック状態をもって
開始されるABS制御の作動中を示す信号SAを変速制
御装置22へ通信により供給する。このため、本実施例
では、上記ABS制御装置24が車輪のロック状態を検
出する検出手段としても機能している。
【0016】また、前記TRC制御装置26は、駆動輪
20RL、20RRの回転速度を被駆動輪20FL、20FR
回転速度と比較して駆動輪20RL、20RRのスリップ状
態を判断し、その駆動輪20RL、20RRのスリップ率を
所定のトラクション制御領域内とするように、TRCブ
レーキアクチュエータ66およびサブスロットルアクチ
ュエータ44を作動させる。これにより、低摩擦路にお
ける車両の発進時において運転者のアクセル操作量によ
らず有効な駆動力と車両の安定性が確保される。上記T
RCブレーキアクチュエータ66は、後輪ブレーキ62
RL、62RRを作動させるためのポンプおよびアキュムレ
ータと2つの電磁制御弁などを含み、ABSアクチュエ
ータ56と後輪20RL、20RRのホイールシリンダ64
RL、64RRとの間に設けられている。また、上記TRC
制御装置26は、そのTRC制御の作動中を示す信号S
Tを変速制御装置22へ通信により供給する。このた
め、本実施例では、上記TRC制御装置26がトラクシ
ョン制御装置の作動を検出する検出手段としても機能し
ている。
【0017】また、前記エンジン制御装置28は、通常
のエンジン燃料噴射制御、点火時期制御、アイドル回転
制御などを図示しないアクチュエータを駆動して実行す
る一方、トラクション制御時のエンジン10の出力を制
御するためにスロットル弁開度θおよびサブスロットル
弁開度θs を処理して通信によりTRC制御装置26へ
供給する。
【0018】以下、本実施例の作動の要部、すなわち変
速制御装置22による車速センサ48の異常判定ルーチ
ンを、図4のフローチャートを用いて説明する。なお、
この図4のルーチンは、図示しないシフトレバーがニュ
ートラルレンジ、パーキングレンジ以外のレンジ、すな
わちドライブレンジ、セカンドレンジ、ローレンジ、リ
バースレンジなどの走行レンジへ操作されて、エンジン
10から駆動輪20RL、20RRに至る動力伝達系が成立
させられたときに実行される。
【0019】図4のステップS1では、車速センサ48
から信号が出力されているか否か、換言すれば車速セン
サ48からの信号パルスに基づいて算出された車速SP
Dが零であるか否かが判断される。このステップS1の
判断が否定された場合には、車速センサ48が正常であ
ると考えられるので、ステップS2においてフラグFの
内容が「0」にクリアされるとともに、ステップS3に
おいてタイマの内容Cも「0」にクリアされて本ルーチ
ンが終了させられる。上記フラグFは、その内容が
「1」であるときに車速センサ48の異常状態を示すも
のである。また、上記タイマは、ソフト上のものであっ
て、異常判断が為されてからの経過時間を計数するため
に設けられている。
【0020】しかし、上記ステップS1の判断が肯定さ
れた場合には、車両の駆動輪20RL、20RRが停止して
いる状態であるか或いは車速センサ48が異常状態であ
る場合であるので、その異常状態を判定するためのステ
ップS4以下が実行される。ステップS4では、図示し
ないステップにおいて読み込まれたエンジン回転速度N
e が予め設定された判断基準値Ns (rpm )よりも大き
いか否かが判断される。その判断基準値Ns は、実際に
車速SPDが零であるときに有り得る最大の回転速度で
あって、スロットル弁開度θに応じて決定された200
0rpm 乃至3000rpm の範囲内の値であり、図示しな
いステップにおいて読み込まれたスロットル弁開度θに
基づいて予め決定されている。
【0021】上記ステップS4の判断が否定された場合
には、車速SPDが零であっても妥当な状態であるの
で、ステップS2およびS3が実行された後、本ルーチ
ンが終了させられる。しかし、上記ステップS4の判断
が肯定された場合には、ステップS5においてTRC制
御が実行されているか否かがTRC制御装置26からの
信号STに基づいて判断される。上記ステップS1およ
びS2による異常判定条件ではTRC制御装置26によ
るTRC制御の実行中は車速センサ48が正常であって
も異常と判定されるおそれがあるので、ステップS5は
そのTRC制御の実行時には異常判定を制限するために
設けられている。したがって、ステップS5の判断が肯
定された場合は、前記のステップS2およびS3が実行
された後、本ルーチンが終了させられる。
【0022】しかし、上記ステップS5の判断が否定さ
れた場合には、ステップS4において既に車速SPDが
零であるときには有り得ないエンジン回転速度であると
判断されているので、ステップS6においてタイマの計
数が開始された後、ステップS7においてタイマの内容
Cが予め設定された判断基準値C1 に到達したか否かが
判断される。この判断基準値C1 は、ステップS1およ
びS2により異常判定が行われ且つステップS5におい
てTRC非制御中であると判定された状態が所定期間持
続したことを判定するための値であって、たとえば1秒
程度の値が採用される。
【0023】当初は上記ステップS7の判断が否定され
るので、本ルーチンが終了させられるが、制御サイクル
が繰り返されてステップS6においてカウンタが計数さ
れるうちに1秒以上経過すると、そのステップS7の判
断が肯定されるので、ステップS8においてフラグFの
内容が「1」にセットされてから、本ルーチンが終了さ
せられる。
【0024】上記のようにフラグFの内容が「1」にセ
ットされると、図5のメインルーチンに示すように、ス
テップSM1の判断が肯定されるので、ステップSM3
において車速センサ48の異常を示すダイアグコードが
記憶されるとともに図示しないランプが点滅させられる
とともに、ステップSM4において、ステップSM2の
前記通常の変速制御に替えてバックアップ変速制御が実
行される。このバックアップ変速制御は、たとえば図6
に示す予め記憶された変速線図から実際のスロットル弁
開度θおよびエンジン回転速度Ne に基づいて変速判定
が実行されるとともに、変速指令が出力される。図6に
おいて、所定時間TN1内に領域C0から変速線I を横切
って領域CI へ入った場合には現状のギヤ段から1段ア
ップシフトされる。また、所定時間TN1内に領域C0か
ら変速線I およびIIを横切って領域CIIへ入った場合に
は現状のギヤ段から2段アップシフトされる。また、所
定時間TN1内に領域C0から変速線I 、IIおよびIII を
横切って領域CIII へ入った場合には現状のギヤ段から
3段アップシフトされる。また、所定時間TN1内に領域
C0から変速線I 、II或いはIII を横切っても領域C0
へ戻った場合には変速出力がキャンセルされる。なお、
上記バックアップ変速制御において、スロットル開度θ
が所定値より小さく、シフトレバーがDレンジまたは2
レンジへ操作されており、しかもブレーキが操作されて
いる場合には、エンジン回転速度Ne が所定値以下であ
ると現状のギヤ段よりも1段または2段のダウンシフト
が行われるようになっている。
【0025】上述のように、本実施例によれば、図4の
異常判定ルーチンにおいて、異常判定規制手段に対応す
るステップS5により、異常判定手段に対応するステッ
プS1およびS4による車速センサ48の異常判定が、
トラクション制御装置の作動時において規制される。す
なわち、トラクション制御装置26の作動により駆動輪
20RL、20RRを所定のスリップ率範囲に入れようとし
て急激に回転低下させて車速センサ48により検出され
る車速SPDが零となることがあっても、このようなと
きには、上記ステップS5により車速センサ48の異常
判定が規制される。このため、誤測定の発生し易いトラ
クション制御装置26の作動時において車速センサ48
の異常判定が規制される結果、異常判定ルーチンによる
異常判定結果の信頼性が好適に高められるのである。
【0026】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の説明において前述の実施例と共通する部分に
は同一の符号を付して説明を省略する。
【0027】図7に示す実施例では、異常判定手段に対
応するステップS1’およびS4’が前述の図4の実施
例と異なっている。ステップS1’では、本ルーチンの
前のサイクルにおいて得られた車速、すなわち直前の車
速SPD-1が20km/h以上であるか否かが判断される。
また、ステップS4’では、車速SPDが零であるか否
か、換言すれば車速センサ48からの信号パルスが欠落
しているか否かが判断される。それらステップS1’お
よびS4’の判断が共に肯定され、且つステップS5の
判断が否定された場合には、その状態が1秒間持続した
ことをもって、車速センサ48の異常状態を示すフラグ
Fの内容が「1」にセットされて、本ルーチンが終了さ
せられる。すなわち、走行レンジにおいて20km/h以上
の速度で走行中に急に車速センサ48からの信号パルス
が所定期間欠落した場合に、車速センサ48の異常状態
と判定されるのである。なお、本実施例のステップS7
の判断基準値C1 は1秒程度の値に設定される。本実施
例のステップS1’およびS4’の異常判定条件でも、
車輪20FL、20FR、20RL、20RRのスリップにより
車速SPDが零となってもエンジン回転速度Ne は低下
しない場合があるので、車速センサ48が正常でも異常
判定されるが、ステップS5によりその異常判定が防止
される。
【0028】図8に示す実施例では、各車輪20FL、2
FR、20RL、20RRのいずれかのロックが発生する状
態であるか否かをABS制御装置24からの信号SAに
基づいて判定するステップS5’が、図4の実施例のス
テップS5に替えて設けられている。このステップS
5’では、各車輪20FL、20FR、20RL、20RRのい
ずれかのロック状態を作動の開始条件とするABS制御
装置24の制御作動をそのABS制御装置24からの信
号SAに基づいて検出されるのである。このため、各車
輪20FL、20FR、20RL、20RRのいずれかのロック
が発生する状態となると、車速センサ48により検出さ
れる車速SPDが零となることに起因する車速センサ4
8の異常判定が、本実施例の異常判定規制手段に対応す
る上記ステップS5’により規制される。このため、誤
測定の発生し易いABS制御装置24の作動時、すなわ
ち車輪ロックが発生する状態において車速センサ48の
異常判定が規制される結果、異常判定ルーチンによる異
常判定結果の信頼性が好適に高められる。
【0029】図9は、車速センサ48の異常判定が誤り
易い条件下では、異常判定条件の判断基準を通常の値よ
りも厳しい値に設定する実施例を示している。すなわ
ち、本実施例では、図4の実施例と比較して、ステップ
S5とステップS4との順序が入れ替えられているとと
もに、それらステップS5とステップS4との間に、判
断基準値を変更するステップS9が設けられている。本
実施例では、ステップS5においてTRC制御の実行中
と判断されると、ステップS9において、判断基準値N
s およびC1 がより厳しい側の値となるように設定変更
される。たとえば、判断基準値Ns としては、通常はス
ロットル弁開度θに応じて決定された2000rpm 乃至
3000rpm が用いられているが、ステップS9におい
てはその値よりも高い値たとえば3000rpm 乃至40
00rpm に設定される。また、判断基準値C1 は通常は
1秒程度が用いられているが、ステップS9においては
その値よりも大きい値たとえば2秒程度に値に設定され
る。
【0030】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0031】たとえば、前述の図7の実施例では、ステ
ップS1’およびS4’が異常判定手段に対応するもの
であったが、その異常判定手段として、ブレーキペダル
58の操作を示すブレーキ作動信号の存在を判定するス
テップをそれらステップS1’およびS4’に加えたも
のであってもよい。
【0032】また、図8の実施例では、一旦フラグFが
セットされても、ステップS1およびS4の異常判定条
件のいずれかが否定されると直ちにフラグFがクリアさ
れていたが、車速信号パルスの回復などに基づいて車輪
のロックが確実に解消されたことが確認されてから、或
いはステップS5’の判断が否定されてから所定時間経
過後にフラグFがクリアされるようにしてもよい。
【0033】また、前述の図7の実施例におけるステッ
プS5は、図8の実施例のステップS5’、すなわち車
輪のロック状態が検出された場合に車速センサ48の異
常判定を規制するためのステップと置換されてもよい。
【0034】また、前述の図9の実施例においても、そ
のステップS5が図8のステップS5’と置換されても
よい。また、その図9の実施例において車速センサ48
の異常判定手段に対応するステップS1およびS4は、
図7に示すステップS1’およびS4’に置換されても
よい。この実施例のステップS9では、ステップS1’
の判断基準値は、通常の20km/hから60km/hに設定変
更される。
【0035】また、前述の実施例において、車速センサ
48は、自動変速機12の出力軸とともに回転するマグ
ネットホイール47の回転を磁気抵抗素子を用いて検出
する形式であったが、光電式などの他の形式であっても
よく、また、自動変速機12以外の場所、たとえば車軸
18、車輪20に設けられたものでもよいのである。要
するに、車輪20FL、20FR、20RL、20RRまたはそ
れとともに回転する部材の回転を検出するものであれば
よいのである。
【0036】また、本実施例では、変速制御装置22に
用いられる車速信号を検出する車速センサ48について
説明されていたが、他の制御系に用いられる車速センサ
であってもよい。
【0037】また、前述の実施例では、ABS制御装置
24からの信号SAにより車輪のロックが発生する状態
が検出されていたが、実際の車輪の回転速度を直接検出
してロック発生状態を検出するようにしてもよい。
【0038】また、変速制御装置22の作動は、前述の
各実施例に示すフローチャートのステップの一部が互い
に組み合わされて構成されてもよい。
【0039】なお、上述したのはあくまでも本発明の一
実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の要旨を説明する図である。
【図2】第2発明の要旨を説明する図である。
【図3】本発明が適用された車両の動力伝達装置および
各制御装置を説明する図である。
【図4】図3の変速制御装置の作動の要部を示すフロー
チャートである。
【図5】図3の変速制御装置の作動であって、メインル
ーチンを示すフローチャートである。
【図6】図5のバックアップ変速制御において用いられ
る予め記憶された変速線図である。
【図7】本発明の他の実施例における図4に相当する図
である。
【図8】本発明の他の実施例における図4に相当する図
である。
【図9】本発明の他の実施例における図4に相当する図
である。
【符号の説明】
24 ABS制御装置(車輪ロック発生状態検出手段) 26 TRC制御装置(トラクション制御装置作動検出
手段) 48 車速センサ ステップS1,S4 異常判定手段 ステップS1’,S4’ 異常判定手段 ステップS5 異常判定規制手段 ステップS5’ 異常判定規制手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久嶋 辰夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 田中 雅晴 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動輪とともに回転する部材の回転に基
    づいて車速を検出する車速センサと、駆動輪にスリップ
    が発生したときに作動し、所定のスリップ率範囲内とな
    るように該駆動輪の回転を低下させるトラクション制御
    装置とを備えた車両において、 予め設定された条件が成立したときの前記車速センサの
    出力に基づいて該車速センサの異常を判定する異常判定
    手段と、 前記トラクション制御装置の作動を検出するトラクショ
    ン制御装置作動検出手段と、 前記トラクション制御装置の作動時には、前記異常判定
    手段による車速センサの異常判定を規制する異常判定規
    制手段とを設けたことを特徴とする車速センサの異常判
    定装置。
  2. 【請求項2】 車輪とともに回転する部材の回転に基づ
    いて車速を検出する車速センサを備えた車両において、 予め設定された条件が成立したときの前記車速センサの
    出力に基づいて該車速センサの異常を判定する異常判定
    手段と、 前記車輪のロックが発生する状態を検出する車輪ロック
    発生状態検出手段と、 前記車輪のロックが発生する状態であるときには、前記
    異常判定手段による車速センサの異常判定を規制する異
    常判定規制手段とを設けたことを特徴とする車速センサ
    の異常判定装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7515889B2 (en) 2002-02-26 2009-04-07 Broadcom Corporation Scaling adjustment using pilot signal
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