JPH10274271A - 油圧ダンパ - Google Patents

油圧ダンパ

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JPH10274271A
JPH10274271A JP8101897A JP8101897A JPH10274271A JP H10274271 A JPH10274271 A JP H10274271A JP 8101897 A JP8101897 A JP 8101897A JP 8101897 A JP8101897 A JP 8101897A JP H10274271 A JPH10274271 A JP H10274271A
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JP
Japan
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valve
pair
block
hole
accumulator
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JP8101897A
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English (en)
Inventor
Naoki Ichikawa
直樹 市川
Atsushi Yamada
淳 山田
Yuji Kotake
祐治 小竹
Haruhiko Kurino
治彦 栗野
Atsushi Tagami
淳 田上
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HITACHI KENZAI KK
Kajima Corp
Toyooki Kogyo Co Ltd
Original Assignee
HITACHI KENZAI KK
Kajima Corp
Toyooki Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】調圧弁やリリーフ弁の設定の変更が容易に行え
る油圧ダンパを得る。 【解決手段】シリンダ1の第1及び第2作動室24,2
6にそれぞれ連通する第1及び第2給排ポート28,3
0をシリンダ本体4の取付面32に開口形成する。ま
た、取付面32に着脱可能に取り付けられた積層ブロッ
ク34に、第1及び第2給排ポート28,30とそれぞ
れ連通する第1及び第2通路を形成する。更に、積層ブ
ロック34内に、両通路間を互いに逆向きに接続する一
対の調圧弁及び一対のリリーフ弁を形成すると共に、ア
キュムレータを形成し、更に、アキュムレータと両通路
とを両通路への流入を可能に接続する一対のチェック弁
及び該一対のチェック弁と並列に設けられた一対の絞り
を形成した。積層ブロック34は、弁ブロック38と、
アキュムレータブロック40とを積層して形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震や風などの振
動外力を減衰させる、構造物のための油圧ダンパに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、特開平5−59841号公報
にあるように、油圧シリンダのピストンを貫通する複数
の通路を形成し、この通路に、互いに逆向きに設けられ
た一対の調圧弁を介装すると共に、同様に、互いに逆向
きに設けられた一対のリリーフ弁を介装した油圧ダンパ
が提案されている。
【0003】この油圧ダンパは、所定速度以下の揺れに
対しては、調圧弁により通過流量の増加に応じて上昇す
る圧力を生じさせて速度に応じた制振力を生じさせ、所
定速度以上の揺れに対してはリリーフ弁により速度にほ
ぼ無関係な略一定の制振力を与えるようにして、油圧シ
リンダ等の保護を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来のものでは、調圧弁やリリーフ弁の設定圧等を変
更する場合には、油圧シリンダを分解しなければなら
ず、設定の変更等が容易にできない。また、調圧弁やリ
リーフ弁に一層大きな流量を通過させようとして、これ
らの弁体を大径にすると、弁体に調圧力を作用させる調
圧ばねが大きくなり、これらの弁をピストン内に設ける
ことが困難となってしまうという問題があった。
【0005】本発明の課題は、調圧弁やリリーフ弁の設
定の変更が容易に行える油圧ダンパを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成すべ
く、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即
ち、シリンダ本体内を摺動するピストンの両側に形成さ
れた第1及び第2作動室間での作動油の給排により、構
造物の振動を減衰させる油圧ダンパにおいて、前記第1
及び第2作動室にそれぞれ連通する第1及び第2給排ポ
ートを前記シリンダ本体の取付面に開口形成し、また、
前記取付面に着脱可能に取り付けられた積層ブロック
に、前記第1及び第2給排ポートとそれぞれ連通する第
1及び第2通路を形成し、かつ、前記積層ブロック内
に、前記両通路間を互いに逆向きに接続する一対の調圧
弁及び一対のリリーフ弁を形成すると共に、アキュムレ
ータを形成し、更に、該アキュムレータと前記両通路と
を前記両通路への流入を可能に接続する一対のチェック
弁及び該一対のチェック弁と並列に設けられた一対の絞
りを形成したことを特徴とする油圧ダンパがそれであ
る。
【0007】また、前記積層ブロックは、前記第1及び
第2通路、前記一対の調圧弁、前記一対のリリーフ弁が
形成された弁ブロックと、前記アキュムレータ、前記一
対のチェック弁、前記一対の絞りが形成されたアキュム
レータブロックとを積層して形成してもよい。
【0008】更に、前記リリーフ弁は、弁体側に突出し
て突出端面に弁座を有した弁座部材と、前記第1又は第
2通路から導入され弁座を経て流出する作動油を、弁座
部材突出端面から反突出側へ偏位した位置で第2又は第
1通路へと通じさせる排出孔を有すると共に、弁座を経
た作動油の流れの作用を開弁方向に受ける弁体を備えた
ものでもよい。あるいは、前記リリーフ弁は、平坦な先
端に小径突部が形成され軸方向へ摺動可能な弁体と、該
弁体の摺動により前記小径突部が着座する弁座とを備え
たものでもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1に示すように、1はシリ
ンダで、シリンダ1は摺動孔2が形成されたシリンダ本
体4と、摺動孔2の両端を塞ぐ一対のカバー部材6,8
と、摺動孔2に摺動可能に挿着されたピストン10とを
備えている。また、ピストン10には、両カバー部材
6,8を貫通するピストンロッド12が、一体的に取り
付けられている。
【0010】ピストンロッド12の一端には球状部14
が形成されると共に、球状部14には継手部材16が取
り付けられている。この継手部材16と反対側のシリン
ダ本体4の一端には接続部材18が取り付けられてお
り、接続部材18に螺着された球状部材20には継手部
材22が取り付けられている。両継手部材16,18の
一方は制振対象物に取り付けられ、他方は基盤に取り付
けられる。
【0011】摺動孔2は、ピストン10により仕切られ
て、第1及び第2作動室24,26が形成されており、
シリンダ本体4には、第1及び第2作動室24,26に
連通した第1及び第2給排ポート28,30が形成され
ている。第1及び第2給排ポート28,30は、シリン
ダ本体4の外周に平坦に形成された取付面32に開口形
成されている。
【0012】取付面32には、図2に示すように、積層
ブロック34が4本のビス36により着脱可能に取り付
けられている。積層ブロック34は、弁ブロック38上
にアキュムレータブロック40が積層され、ビス42に
より着脱可能に取り付けられて形成されている。
【0013】取付面32に取り付けられた弁ブロック3
8の下面38aには、第1及び第2給排ポート28,3
0に連通するように第1及び第2接続孔44,46が開
口形成されている。第1及び第2接続孔44,46に
は、弁ブロック38内に平行に所定間隔で穿設された第
1及び第2連通孔48,50が接続されている。
【0014】この第1及び第2連通孔48,50に連通
すると共に、弁ブロック38の上面38bに開口する第
1及び第2導入孔52,54が形成されている。これら
の第1及び第2接続孔44,46、第1及び第2連通孔
48,50、第1及び第2導入孔52,54により第1
及び第2通路56,58が形成されている。
【0015】そして、弁ブロック38内には、図5に示
すように、第1及び第2連通孔48,50との間に、互
いに逆向きの一対の第1及び第2調圧弁60,62が形
成されている。更に、弁ブロック38内には、第1及び
第2調圧弁60,62と同じ構成の第3及び第4調圧弁
74,76(図10参照)が、対称の位置に形成されて
いる。
【0016】第1及び第2調圧弁60,62は、互いに
逆向きに設けられている点が異なるがその構成は同一で
あり、また、第3及び第4調圧弁74,76も同様であ
るので、第1調圧弁60について詳細に説明し、第2〜
第4調圧弁62,74,76については同じ部材に同一
番号を付して詳細な説明を省略する。
【0017】第1調圧弁60は、第1及び第2連通孔4
8,50を連通する貫通孔64に第1連通孔48側から
針状部66aが挿入された弁体66を備え、弁ブロック
38に螺着された支持部材68内に収納された圧縮ばね
70により、針状部66aを貫通孔64内に挿入する方
向に弁体66を付勢している。また、支持部材68に螺
着された調整部材72を回転させて、圧縮ばね70の付
勢力を調整できるように構成されている。
【0018】針状部66aは、ストレート部と先端に向
かって深くなる溝とを備え、針状部66aが貫通孔64
に挿入されているときには、ストレート部により貫通孔
64を閉塞し、針状部66aが貫通孔64から抜け出る
に従って溝により貫通孔64の開口面積が増加するよう
に形成されている。
【0019】一方、弁ブロック38内には、図6に示す
ように、第1及び第2連通孔48,50との間に、互い
に逆向きの一対の第1及び第2リリーフ弁78,80が
形成されている。更に、弁ブロック30内には、第1及
び第2リリーフ弁78,80と同じ構造の第3及び第4
リリーフ弁79,81(図10参照)が、対称位置に形
成されている。
【0020】第1及び第2リリーフ弁78,80は、互
いに逆向きに設けられている点が異なるがその構成は同
一であり、また、第3及び第4リリーフ弁79,81も
同様であるので、第1リリーフ弁78について詳細に説
明し、第2〜第4リリーフ弁79〜81については同じ
部材に同一番号を付して詳細な説明を省略する。
【0021】第1リリーフ弁78は、第1及び第2連通
孔48,50を連通する貫通孔82に第1連通孔48側
から挿入された弁座部材84を備え、弁座部材84の軸
方向には吐出孔86が貫通形成されている。第1連通孔
48に突き出た弁座部材84り先端は、傘形に形成され
ており、この弁座部材84に対抗して弁体88が弁ブロ
ック38に挿入された筒部材90に摺動可能に挿入され
ている。
【0022】弁体88の先端は平坦に形成されており、
そこには、弁座部材84突出端面の吐出孔86開口周囲
に形成した弁座84aに着座する小径突部88aが形成
されている。筒部材90の先端は弁座部材84に当接さ
れ、弁座部材84、筒部材90、弁体88により囲まれ
た弁室92が形成されている。弁室92は、弁座部材8
4側先端の筒部材90に形成された排出孔94を介して
第1連通孔48に連通されている。そして、この排出孔
94は、弁座部材84突出端面から反突出側へ偏位した
位置で弁室92を第1連通孔48へ通じさせるよう、そ
の中心が、弁座部材84の突出端面より内奥に位置して
いる。
【0023】弁ブロック38には支持部材96が螺入さ
れており、支持部材96に形成された有底孔98に圧縮
ばね100が収納されている。この圧縮ばね100によ
り、弁体88の小径突起88aが弁座84aに着座する
ように付勢されている。尚、有底孔98は小径孔10
2、第2リリーフ弁80の貫通孔82を介して第1連通
孔48に接続されている。
【0024】一方、アキュムレータブロック40には、
図7に示すように、アキュムレータ103が形成されて
おり、アキュムレータ103はアキュムレータブロック
40に貫通形成された大径孔104を備えている。大径
孔104の一端にはプラグ106が螺入されて閉塞され
ている。
【0025】大径孔104にはピストン108が摺動可
能に挿入されており、ピストン108にはロッド110
の一端が固定されている。ロッド100はプラグ106
と反対側に突出されており、大径孔104の他端には支
持部材112が螺入されている。
【0026】ロッド100はこの支持部材112を貫通
して、支持部材112から突出されている。ピストン1
08と支持部材112との間に圧縮ばね114が挿入さ
れており、圧縮ばね114の付勢力によりピストン10
8をプラグ106方向に付勢している。大径孔104、
ピストン108、プラグ106に囲まれて作動室116
が形成されており、作動室116には接続孔118が連
通形成されている。
【0027】接続孔118はアキュムレータブロック4
0に形成された一対の第1及び第2チェック弁120,
122を介して第1及び第2分岐孔124,126に接
続されている(図8参照)。第1及び第2分岐孔12
4,126は、アキュムレータブロック40の下面40
aに開口されており、アキュムレータブロック40を弁
ブロック38に積層した際に、第1及び第2分岐孔12
4,126がそれぞれ第1及び第2導入孔52,54に
連通するように形成されている。
【0028】一対の第1及び第2チェック弁120,1
22は、同じ構造であるので、第1チェック弁120に
ついて、図9によって詳細に説明する。第1チェック弁
120は、アキュムレータブロック40に形成された挿
入孔128に挿入された弁本体130を備え、弁本体1
30には、接続孔118に連通した小径孔132、小径
孔132に弁座133を介して連通した大径孔134が
形成されている。
【0029】大径孔134には弁体136が摺動可能に
挿入されており、弁座133への着座により小径孔13
2を閉塞できるように構成されている。また、大径孔1
34は弁本体に形成された貫通孔138を介して挿入孔
128に連通されており、挿入孔128には第1分岐孔
124が連通されている。尚、大径孔134にはプラグ
144が螺入されて閉塞されている。
【0030】弁体136にはその軸方向中心に絞り14
0が形成され、また、絞り140に連通し径方向に貫通
した吐出孔142が形成されている。接続孔118と第
1分岐孔124とは小径孔132、絞り140、吐出孔
142、大径孔134、貫通孔138、挿入孔128を
介して連通されている。これにより、図10に示すよう
に、第1チェック弁120と絞り140とは、並列に設
けられた関係になり、第2チェック弁122も同様に絞
り146が並列に設けられている。
【0031】次に、前述した本実施形態の油圧ダンパの
作動について説明する。まず、シリンダ1に地震や風な
どの振動外力が作用し、例えば、第2作動室26の圧力
が上昇すると、第2給排ポート30、第2接続孔46、
第2連通孔50を介して、第1調圧弁60の弁体66に
圧縮ばね70に抗する作用力が働く。
【0032】圧力上昇による作用力が、圧縮ばね70の
付勢力を上回ると、弁体66の針状部66aが貫通孔6
4から抜け出る方向に摺動する。これにより、第2連通
孔50は、貫通孔64を介して第1連通孔48と連通
し、更に第1接続孔44、第1給排ポート28を介して
第1作動室24と連通する。
【0033】弁体66には、第2作動室26から導入さ
れる圧力と圧縮ばね70の付勢力とが対向作用し、圧力
による作用力が付勢力を上回ると弁体66が摺動する。
摺動により圧縮ばね70の付勢力が増加するので、圧力
による作用力と圧縮ばね70の付勢力との釣り合いによ
り、弁体66の摺動量が定まる。
【0034】それに応じて、針状部66aによる貫通孔
64の開口面積も定まるので、作動油の圧力の増加によ
り、開口面積は緩やかに増加する。これにより、絞り1
46の作用と併せ、第2作動室26からの排出流量にほ
ぼ比例して圧力が増加する、流量と圧力の直線的な関係
が得られ、振動速度に応じた抵抗を生じさせて、振動に
対する効果的な減衰作用を発揮することができる。ま
た、圧縮ばね70は、その自由長が種々ばらついて精密
に得られるものではないが、シリンダ1を分解すること
なく、調整部材72を回転させてその付勢力を容易に調
整できるので、自由長状態で支持することができる。こ
れにより前記直線的関係の始端を可及的に流量零にする
ことが容易にでき、性能の把握しやすい扱い易いダンパ
とすることができる。
【0035】第2作動室26の圧力は、第2給排ポート
30、第2接続孔46、第2連通孔50、貫通孔82、
吐出孔86を介して第1リリーフ弁78の弁体88に作
用する。圧力が更に上昇して、圧縮ばね100の付勢力
を上回ると、弁体88が圧縮ばね100の付勢力に抗し
て摺動する。よって、小径突部88aが弁座84aから
離間して、吐出孔86と第1連通孔48とを弁室92、
排出孔94を介して連通する。
【0036】弁座84aから吐出される作動油は、排出
孔94が弁座部材84の突出端面より内奥に偏位してい
るため、弁体88に衝突し、その流れ方向を大きく変え
るので、弁体88には作動油の流速に応じた作用力が作
用する。よって、弁体88には圧力以外にも流速に応じ
た作用力が作用し、圧縮ばね100の付勢力に抗して弁
体88を速やかに摺動させるので、圧力オーバーライド
特性に優れ、小形状にかかわらず大流量の流通が可能と
なる。
【0037】従って、第2作動室26内の作動油は第2
給排ポート30、第2接続孔46、第2連通孔50、貫
通孔82、吐出孔86、弁室92、排出孔94、第1連
通孔48、第1接続孔44、第1給排ポート28を介し
て第1作動室24に流入する。これにより、第2作動室
26内の圧力が、第1リリーフ弁78のリリーフ圧を上
回ると、第1リリーフ弁78が開弁して、第2作動室2
6の圧力がそれ以上上昇しないようにする。これによ
り、圧力がリリーフ圧以上となると、振動に対する抵抗
力は一定に保たれる。尚、振動により第1作動室24の
圧力が上昇したときにも同様である。
【0038】リリーフ圧の設定を変更したいときには、
支持部材96を取り外し、圧縮ばね100を交換すれば
よく、シリンダ1を分解することなく、容易に変更でき
る。また、第1調圧弁60や第1リリーフ弁78の通過
流量を大きくしたいときには、ビス36を取り外して、
大流量の調圧弁やリリーフ弁が形成された弁ブロックに
交換すればよいので、交換も容易である。
【0039】振動により第1作動室26内の圧力が低下
したときには、アキュムレータ103では、圧縮ばね1
14の付勢力によりピストン108が押し出されて、作
動室116から接続孔118を介して、小径孔132に
作動油が供給される。この作動油圧を弁体136が受け
て、弁座133から離間し、大径孔134、貫通孔13
8、挿入孔128、第1分岐孔124、第1導入孔5
2、第1連通孔48、第1接続孔44、第1給排ポート
28を介して第1作動室24に作動油が供給される。こ
れにより、第1作動室24が負圧となり、減衰作用が低
下するのを防止する。
【0040】一方、気温の上昇等の周囲の環境の温度上
昇により、作動油の温度が上がり、第1及び第2作動室
24,26の圧力が上昇したときには、第1及び第2給
排ポート28,30、第1及び第2接続孔44,46、
第1及び第2連通孔48,50、第1及び第2導入孔5
2,54、第1及び第2分岐孔124,126、挿入孔
128、貫通孔138、大径孔134、吐出孔142、
絞り140,146、小径孔132、接続孔118を介
して作動室116に作動油が排出される。
【0041】よって、ピストン108は圧縮ばね114
の付勢力に抗して大径孔104内を摺動し、作動室11
6の容積を増加させて、第1及び第2作動室24,26
からの作動油を蓄える。逆に、周囲温度の低下により、
作動油の温度が下がり、第1及び第2作動室24,26
の圧力が低下したときには、作動室116から第1及び
第2作動室24,26に作動油が供給される。尚、ロッ
ド110の突出し量により、作動室116内の作動油の
残量を知ることができる。
【0042】以上本発明はこの様な実施形態に何等限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々なる態様で実施し得る。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の油圧ダンパ
は、シリンダを分解することなく、調圧弁やリリーフ弁
の設定圧力や通過流量の変更が容易にできるという効果
を奏する。また、積層ブロックに複数対の調圧弁やリリ
ーフ弁を設けることにより、コンパクトであるにもかか
わらず通過流量を大きくすることができる。更に、積層
ブロックを弁ブロックとアキュムレータブロックとの積
層により構成すると、それぞれの変更が容易になる。リ
リーフ弁に作動油の流れ方向の作用を受ける弁体を用い
ることにより、圧力オーバーライド特性の優れると共
に、形状を小さくでき、小型化に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての油圧ダンパのシリ
ンダを断面図で示す正面図である。
【図2】本実施形態の積層ブロックの拡大平面図であ
る。
【図3】図2のAA断面図である。
【図4】図2のBB断面図である。
【図5】図2のCC断面図である。
【図6】図2の弁ブロックのみを示すDD断面図であ
る。
【図7】図1のアキュムレータブロックのみを示すEE
拡大断面図である。
【図8】図7のFF断面図である。
【図9】本実施形態の第1チェック弁の拡大断面図であ
る。
【図10】本実施形態の油圧ダンパの回路構成図であ
る。
【符号の説明】
1…シリンダ 10…ピストン 24…第1作動室 26…第2作動室 32…取付面 34…積層ブロック 38…弁ブロック 40…アキュムレータブロック 56…第1通路 58…第2通路 60…第1調圧弁 62…第2調圧弁 78…第1リリーフ弁 80…第2リリーフ弁 84a…弁座 88a…小径突起 103…アキュムレータ 120…第1チェック弁 122…第2チェック弁 140,146…絞り
フロントページの続き (72)発明者 山田 淳 東京都江東区東陽二丁目4番2号 日立機 材株式会社内 (72)発明者 小竹 祐治 東京都江東区東陽二丁目4番2号 日立機 材株式会社内 (72)発明者 栗野 治彦 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 田上 淳 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ本体内を摺動するピストンの両
    側に形成された第1及び第2作動室間での作動油の給排
    により、構造物の振動を減衰させる油圧ダンパにおい
    て、 前記第1及び第2作動室にそれぞれ連通する第1及び第
    2給排ポートを前記シリンダ本体の取付面に開口形成
    し、 また、前記取付面に着脱可能に取り付けられた積層ブロ
    ックに、前記第1及び第2給排ポートとそれぞれ連通す
    る第1及び第2通路を形成し、 かつ、前記積層ブロック内に、前記両通路間を互いに逆
    向きに接続する一対の調圧弁及び一対のリリーフ弁を形
    成すると共に、アキュムレータを形成し、更に、該アキ
    ュムレータと前記両通路とを前記両通路への流入を可能
    に接続する一対のチェック弁及び該一対のチェック弁と
    並列に設けられた一対の絞りを形成したことを特徴とす
    る油圧ダンパ。
  2. 【請求項2】 前記積層ブロックは、前記第1及び第2
    通路、前記一対の調圧弁、前記一対のリリーフ弁が形成
    された弁ブロックと、 前記アキュムレータ、前記一対のチェック弁、前記一対
    の絞りが形成されたアキュムレータブロックとを積層し
    て形成したことを特徴とする請求項1記載の油圧ダン
    パ。
  3. 【請求項3】 前記リリーフ弁は、弁体側に突出して突
    出端面に弁座を有した弁座部材と、前記第1又は第2通
    路から導入され弁座を経て流出する作動油を、弁座部材
    突出端面から反突出側へ偏位した位置で第2又は第1通
    路へと通じさせる排出孔を有すると共に、弁座を経た作
    動油の流れの作用を開弁方向に受ける弁体を備えたこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の油圧ダンパ。
  4. 【請求項4】 前記リリーフ弁は、平坦な先端に小径突
    部が形成され軸方向へ摺動可能な弁体と、該弁体の摺動
    により前記小径突部が着座する弁座とを備えたことを特
    徴とする請求項3記載の油圧ダンパ。
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