JP2000291715A - 油圧制振装置 - Google Patents

油圧制振装置

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JP2000291715A
JP2000291715A JP11100582A JP10058299A JP2000291715A JP 2000291715 A JP2000291715 A JP 2000291715A JP 11100582 A JP11100582 A JP 11100582A JP 10058299 A JP10058299 A JP 10058299A JP 2000291715 A JP2000291715 A JP 2000291715A
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Osamu Takahashi
治 高橋
Izumi Tamura
泉 田村
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Kozo Keikaku Engineering Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低速域から高速域までの作動油の速度に比例
した油圧調整を行い、広い範囲で安定した制振作用を発
揮させ、さらに作動油を適切に供給すること。 【解決手段】 油圧制振装置の弁機構に、オイルリザー
バ11側から作動油を供給する給油弁12と、オイルリ
ザーバ11側へ過給油を防止する低圧弁13を設ける。
また、第1,第2圧力室7,8と油通室9との間を開閉
する第1,第2調圧弁16,17を夫々設ける。第2調
圧弁17の弁ばね17cは第1調圧弁16の弁ばね16
cより強いばね力のものを用いる。低速域の振動の場合
には、ピストン3の移動に伴う第1調圧弁16の弁ばね
16cの弱いばね力で作動油の圧力を調整する。高速域
の振動の場合には、ピストン3の移動に伴う第1調圧弁
16の弁ばね16cの弱いばね力に第2調圧弁17の弁
ばね17cの強いばね力を加えて作動油の圧力を調整す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制振対象に対する
風などによる低速の振動を減衰させる一方、地震などの
高速の振動に対して過大な減衰力の発生を防止し、高層
ビル、橋梁やプラントなどの大型化傾向にある柱梁架構
や、高速化する鉄道車両や自動車など、多様な振動を伴
う輸送機器に適用される油圧式の制振装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の油圧制振装置は、支持体又は被支
持体の一方にシリンダが連結され、他方にはシリンダに
出入り自在に挿入したピストンロッドが連結され、この
ピストンロッドに、シリンダ内を第1及び第2の圧力室
に区画するピストンを固定し、シリンダの内部に作動油
を充填している。シリンダの第1、第2の圧力室には作
動油を供給するオイルリザーバが連通し、この連通路上
には弁機構が介設される。この弁機構はピストンの移動
に伴う作動油の流れを制御して制振効果を得るものであ
る。オイルリザーバ及び弁機構はシリンダの外側に一体
または別体に設けられている。弁機構に用いられる調圧
弁は、弁体を単一の圧縮ばねでこれを閉じる方向に付勢
する型式のもので、弁座に対する弁体の位置により開放
部の広さが変化して吐出される作動油の圧力を調整す
る。また、オイルリザーバから作動油を供給する給油弁
は、オイルリザーバから供給される油通路を閉じるよう
に弁ばねで付勢され、弁体の先端に小孔を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の油圧制振装
置においては、調圧弁による作動油の圧力調整が単一の
ばねに依存しているので、制振装置の速度−減衰力特性
を調圧弁の弁体のテーパの傾斜した輪郭線を直線状にし
て比例関係にしようとすると、弁ばねに若干の遊びを設
ける必要が生じ、低速域では十分な圧力調整ができず、
減衰力が低下して制振効果が減少してしまう。調圧弁の
弁体のテーパの傾斜した輪郭線を湾曲線状にして弁ばね
の遊びをなくすことができるが、加工精度などに難があ
る。また、シリンダの外側に弁機構やオイルリザーバが
固定されるので、装置の小型化を妨げるし、製作も容易
でなくコスト高になってしまうという問題がある。さら
に、給油弁では、振動数や変位が大きくなってダイナミ
ックレベルが高くなると、弁体の小孔だけでは過給油を
防止することができず、これに対して小孔を拡大させる
と、圧力室への給油が不十分になるという問題がある。
そこで、本発明は、低速域から高速域までの作動油の速
度に比例した圧力調整を行う調圧弁を用いてコンパクト
な構造で、装置全体の小型化を図れ、しかも広い範囲で
安定した制振作用を発揮し、さらに作動油の過不足のな
い適切な給油を行う油圧制振装置を提供することを課題
としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明においては、支持体又は被支持体の一方に連
結され、内部に作動油を収容したシリンダ1と、他方に
連結され、シリンダ1に出入り自在に挿入されたピスト
ンロッド2と、このピストンロッド2に固定され、シリ
ンダ1内を第1及び第2の圧力室7,8に区画すると共
に、軸線方向に間隔を置いて相対向し、両者の空間に油
通室を形成する一対のピストン3と、油通室9に作動油
を供給するオイルリザーバ11と、第1、第2の圧力室
7,8と油通室9との間に介在するようにピストン3に
夫々設けられ、作動油の流通路2aを開閉する弁機構と
を具備させて油圧制振装置を構成した。特に、弁機構
に、ばね力の異なる弁ばね16c,17cを用いた調圧
弁16,17を設けた。また、弁機構に、圧縮長に対し
てばね力が曲線的に変化する弁ばね19cを用いた調圧
弁18を設けた。さらに、オイルリザーバ11と油通室
9とのの連通路2aに給油弁12と低圧弁13とを設け
て、給油の過不足をなくした。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図面を参
照して説明する。図1は本発明に係る油圧制振装置の縦
断面図、図2は図1のII−II線断面図、図3は図1のII
I−III線断面図、図4は図2のIV−IV線断面図、図5は
図2のV−V線断面図、図6は給油弁の縦断面図、図7
(A)は吸油弁の縦断面図、図7(B)は吸油弁の正面
図、図8(A)は第1調圧弁の縦断面図、(B)は第2
調圧弁の縦断面図、図9は定圧弁の縦断面図である。図
1において、この油圧制振装置は、図示しない構築物の
ような支持体又は被支持体に引手4を介して連結される
シリンダ1と、被支持体又は支持体に引手5を介して連
結され、シリンダ1に軸線方向へ出入り自在に挿入され
たピストンロッド2とを備えている。ピストンロッド2
にカラー6で固定されたピストン3は、シリンダ1内を
第1及び第2の圧力室7,8に区画する。このピストン
3は、軸線方向に間隔を置いて相対向して一対設けら
れ、互いにボルトで結合されている。ピストン3,3と
シリンダ1との間には、油通室9が形成される。
【0006】ピストンロッド2の自由端側には、軸線方
向に内部を連通路2aが貫通している。一方、シリンダ
1の閉鎖端側内部には、ピストンロッド2の端部を気密
にかつ軸線方向へ出入り自在に受け入れる円筒状のロッ
ドカバー10が固定されている。このロッドカバー10
の一端はシリンダ1の閉鎖端壁に固定され、他端がシリ
ンダ1の側壁に気密に嵌合し固定されている。従って、
ロッドカバー10の端部がシリンダ1の閉鎖端側を圧力
室7と仕切ってオイルリザーバ11が形成される。オイ
ルリザーバ11は、ロッドカバー10に開口する連通孔
10aによってロッドカバー10と連通している。第1
及び第2の圧力室7,8及び油通室9に充填される作動
油は連通路2aを通じてオイルリザーバ11から供給さ
れる。ピストンロッド2の先端には連通路2aを開閉す
る給油弁12及び低圧弁13が設けられている。
【0007】給油弁12は、図6に示すように、弁室1
2a内に弁体12bが圧縮された弁ばね12cを介して
オイルリザーバ11側の弁座12dに押し付けられるよ
うに構成されている。弁体12bは弁室12aに軸線方
向へ摺動自在に嵌合しているが、一端側の小径部と弁室
12aとの間に空隙を形成してそこに開口する連通孔1
2eにより弁体12bの前後の油通路が連通する。即
ち、弁体12bが弁ばね12cに抗して図中右方へ移動
して弁を開き、オイルリザーバ11から作動油を供給
し、連通路2a側の圧力が回復すると、弁ばね12cを
圧縮しながら元位置に復帰して弁を閉じる。給油弁12
は、一方の圧力室7(8)が収縮するときに、作動油自
体の弾性によって他方の圧力室8(7)への作動油の供
給が不足するのを防止するため、オイルリザーバ11か
ら作動油を補給する。
【0008】また、給油弁12に隣設した低圧弁13
は、給油弁12とほぼ同様な構成を有する。即ち、弁室
13a内に弁体13bが圧縮された弁ばね13cを介し
て連通路2a側の弁座13dに押し付けられるように構
成されている。弁体13bは弁室13aに軸線方向へ摺
動自在に嵌合しているが、一端側の小径部と弁室13a
との間に空隙を形成してそこに開口する連通孔13eに
より弁体13bの前後の油通路が連通する。即ち、連通
路2a側の油圧が高まって、弁体13bが弁ばね13c
に抗して図中左方へ移動して弁を開き、オイルリザーバ
11へ作動油を吐出し、連通路2a側の圧力が低下する
と、弁ばね13cを圧縮しながら元位置に復帰して弁を
閉じる。なお、弁ばね13cは給油弁12のそれよりば
ね力の強いものが適用される。一方の圧力室7(8)が
収縮するときに、給油弁12が開いて他方の圧力室8
(7)への作動油を補給するが、作動油の供給が過大に
なって油通室9側の油圧が高まると、後述する他の各弁
は弁ばねのばね力が大きくなった状態になってしまい、
収縮側圧力室7(8)の油圧を当初の設定より上昇させ
てしまう。これを回避するために、低圧弁13が開いて
オイルリザーバ11へ作動油を吐出する。なお、給油弁
12は0.2〜0.4気圧程度で開き、低圧弁13は2〜
4気圧程度で開くように設定されている。
【0009】図2乃至図4に示すように、両ピストン
3,3には、第1及び第2圧力室7,8と油通室9との
間を開閉する吸油弁14が夫々設けられている。この吸
油弁14は、図7に示すように、ピストン3に形成され
た弁室14a内に弁体14bが弁ばね14cを介して設
けられている。弁体14bは弁ばね14cで弁室14a
を油通室9から閉じる方向に付勢される。吸油弁14
は、容積が拡張して負圧になった一方の圧力室7(8)
へ、収縮して作動油を吐出する他方の圧力室8(7)か
ら油通室9を介して作動油を供給するように開く。吸油
弁14と圧力室7,8との仕切り板15には複数の油通
孔15aを有し、弁室14aと圧力室7,8とを連通さ
せる。
【0010】図2、図3及び図5に示すように、ピスト
ン3,3には、第1及び第2圧力室7,8と油通室9と
の間を開閉する第1,第2調圧弁16,17が夫々設け
られている。第1調圧弁16は、図8に示すように、逆
向き一対の弁体16b,16bが軸線方向へ伸縮自在に
夫々連結されてピストン3,3間をわたり、弁ばね16
cで弁座16a側に夫々付勢されて弁を閉じている。弁
体16bは傾斜した輪郭線が直線を成す先細りのテーパ
を有し、その端部が開口内に挿入されてテーパ面が弁座
16aに当接するようになっている。第2調圧弁17も
第1調圧弁16と同様に、逆向き一対の弁体17b,1
7bが軸線方向へ伸縮自在に夫々連結されてピストン
3,3間をわたり、弁ばね17cで弁座17a側に夫々
付勢されて弁を閉じている。そして弁体17bは先細り
のテーパを有し、開口内に挿入されている。第2調圧弁
17の弁ばね17cは第1調圧弁16のそれ16cより
ばね力の大きいものが適用される。そして、一方の圧力
室7(8)が収縮して油圧が高まると、先ず第1調圧弁
16の弁体16b,16b間が収縮し始め、油圧が一定
以上になってから第2調圧弁17の弁体17b,17b
間が収縮し始めて共に圧縮されるようになっている。な
お、調圧弁16,17は後記する定圧弁18のそれより
弁座16d,17dの開口径が小さく、しかも両弁ばね
16c,17fのばね力が小さいので、定圧弁18に設
定された作動開始圧力以下の範囲でのピストン3の移動
時に作動油の流れに対してピストン3の移動速度に比例
した圧力を与える。また、この速度範囲内において、一
定の速度以下の低速のピストン3の移動に対し第1調圧
弁16が弁ばね16cの弱いばね力で作動油の圧力を調
整し、一定の速度以上のピストン3の移動に対し第1調
圧弁16の弁ばね16cと共に第2調圧弁17が弁ばね
17cの強いばね力を合算した力で作動油の圧力を調整
することにより移動速度に比例した圧力を与える。各弁
座16a,17aは、固定ねじ16d,17dを調整ナ
ット16e,17eに螺合させてピストン3に固定され
る。固定ねじ16d,17dのねじ穴は調整ナット16
e,17eに円弧状に複数設けられており、固定ねじ1
6d,17dに結合させるねじ穴を適宜変更することに
より弁座16a,17aの位置が前後に変わって弁ばね
16c,17cの圧縮長を調整することができる。
【0011】図2乃至図4に示すように、ピストン3,
3には、第1及び第2圧力室7,8と油通室9との間を
開閉する二つの定圧弁18が設けられている。各定圧弁
18は、図9に示すように、逆向き一対の弁体18b,
18bが軸線方向へ伸縮自在に連結され、ピストン3,
3間をわたっており、圧縮された弁ばね18cで延長方
向へ弁座18aに夫々付勢されている。弁座18aは、
固定ねじ18dを調整ナット18eに螺合させてピスト
ン3に固定される。固定ねじ18dのねじ穴は調整ナッ
ト18eに複数設けられており、固定ねじ18dに結合
させるねじ穴を適宜変更することにより弁座18aの位
置が前後に位置調整でき弁ばね18cの圧縮長を調整す
ることができる。この定圧弁18は、ピストン3の速度
の増加と共に調圧弁16,17の調整する圧力が上昇
し、一定の圧力に達したときに開いて圧力上昇を防止し
て、ピストン3の移動を許容する。
【0012】この油圧制振装置は例えば高層建築物の構
造材間に介設する。両者間に振動による相対的変位が生
じると、ピストンロッド2がシリンダ1内に押し込ま
れ、あるいはそれから引き出される。いま、風などによ
り高層建築物に加わる一定の速度以下の遅い振動によ
り、ピストン3が左行すると、圧力室7側の調圧弁16
が開いて作動油の流れに対してピストン3の移動速度に
比例した抵抗を与えて、振動を減衰させる。このとき、
低速域の振動の場合には、ピストン3の移動に伴う第1
調圧弁16の弁ばね16cの弱いばね力で作動油の圧力
を調整する。高速域の振動の場合には、ピストン3の移
動に伴う第1調圧弁16の弁ばね16cの弱いばね力に
第2調圧弁17の弁ばね17cの強いばね力を加えて作
動油の圧力を調整する。従って、低速域から高速域まで
速度に比例した圧力が発生するので、振動に対する適切
な減衰力が得られる。
【0013】一方、地震などにより高層建築物に加わる
一定の速度以上の振動により、ピストン3が急激に左行
すると、調圧弁16.17の発生する圧力が定圧弁18
の作動開始圧力に達し、定圧弁18が開いて作動油を油
通室9に吐出して過大な抵抗力を抑制して建屋などの破
損を防止する。
【0014】振動時のピストンの移動によって一方の圧
力室7(8)が収縮するとき、給油弁12が開き、連通
路2aを介してオイルリザーバ11から作動油を補給す
る。従って、作動油自体の弾性による他方の圧力室8
(7)への作動油の供給不足を防止する。このとき、他
方の圧力室8(7)への作動油の供給により油通路2a
側の油圧が一定以上に高まると、低圧弁13が開いて、
調圧弁16.17及び定圧弁18の動作開始圧力が初期
の設定から狂うことがない。
【0015】他の実施形態を図10及び図11に示す。
本実施形態においては、先の第1,第2調圧弁に代え
て、ばね力変動型の調圧弁19を設ける。この調圧弁1
9の弁ばね19cには、ピッチが不均一な不等ピッチば
ねを適用している。弁ばね19cのばね力は、通常のば
ねのように圧縮長によって比例的に変化せず、圧縮長の
小さい範囲でばね力が弱く、大きい範囲で強くなる曲線
状の変化を示す。従って、低速域の振動の場合には、ピ
ストン3の移動に伴う調圧弁19の弁ばね19cの弱い
ばね力で作動油の圧力を調整し、高速域の振動の場合に
は、ピストン3の移動に伴う調圧弁19の強いばね力で
作動油の圧力を調整する。従って、低速域から高速域ま
で低速域でも十分な圧力調整ができ、適切な減衰力が得
られる。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明の油圧制振装置に
おいては、低速域からピストンの速度に比例した振動減
衰力を発生するため、風などの微振動にも有効に作用す
るので、低速域から高速域まで広い範囲で振動の減衰力
を得ることができる。また、シリンダ及びピストンに一
体に組み込む構成であるから、装置がコンパクトにな
り、全体を小型化することができ、製作も容易で、安価
に提供することができる。さらに、ピストンの移動時に
作動油の供給を過不足なく適切に行うことができ、弁機
構の動作を初期の設定通りに確実に行うできるから、安
定した制振作用を発揮するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る油圧制振装置の縦断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】図2のV−V線断面図である。
【図6】給油弁の縦断面図である。
【図7】(A)は吸油弁の縦断面図、(B)は吸油弁の
正面図である。
【図8】調圧弁の縦断面図である。
【図9】定圧弁の縦断面図である。
【図10】図1のVIII−VIII線断面図である。
【図11】他の実施形態の調圧弁の縦断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 2 ピストンロッド 2a 連通路 3 ピストン 7 圧力室 8 圧力室 9 油通室 10 給油弁 11 オイルリザーバ 14 吸油弁 16 第1の調圧弁 16c 弁ばね 17 第2の調圧弁 17c 弁ばね 18 定圧弁 19 調圧弁 19c 弁ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 泉 栃木県河内郡河内町中岡本2703 三和テッ キ株式会社宇都宮工場内 Fターム(参考) 3J069 AA50 CC13 EE05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体又は被支持体の一方に連結され、
    内部に作動油を収容したシリンダと、 他方に連結され、前記シリンダに出入り自在に挿入され
    たピストンロッドと、 このピストンロッドに固定され、前記シリンダ内を第1
    及び第2の圧力室に区画すると共に、軸線方向に間隔を
    置いて相対向し、両者の空間に油通室を形成する一対の
    ピストンと、 前記油通室に作動油を供給するオイルリザーバと、 前記第1、第2の圧力室と前記油通室との間に介在する
    ように前記ピストンに夫々設けられ、作動油の流通路を
    開閉する弁機構とを具備し、 前記弁機構は、油通室に開口して軸線方向に間隔を置い
    て対向するように配置された一対の弁座に、開閉自在に
    臨む先細りのテーパを備えた互いに逆向きの一対の弁体
    と、両弁体間に係止されて弁体を閉じる方向に弱いばね
    力で付勢する弁ばねとを有する第1の調圧弁と、 同じく油通室に開口して軸線方向に間隔を置いて対向す
    るように配置された一対の弁座に、開閉自在に臨む先細
    りのテーパを備えた互いに逆向きの一対の弁体と、両弁
    体間に係止されて弁体を閉じる方向に前記第1の調圧弁
    のそれより強いばね力で付勢する弁ばねとを有する第2
    の調圧弁とを具備し、 低速の作動油に対して第1の調圧弁の弁ばねの弱いばね
    力で油圧を調整し、高速の作動油に対して第2の調圧弁
    の弁ばねの強いばね力で油圧を調整することにより、低
    速域から高速域までの流体の速度−圧力の関係を連続的
    な比例関係に近づけて、振動を有効に減衰することを特
    徴とする油圧制振装置。
  2. 【請求項2】 支持体又は被支持体の一方に連結され、
    内部に作動油を収容したシリンダと、 他方に連結され、前記シリンダに出入り自在に挿入され
    たピストンロッドと、 このピストンロッドに固定され、前記シリンダ内を第1
    及び第2の圧力室に区画すると共に、軸線方向に間隔を
    置いて相対向し、両者の空間に油通室を形成する一対の
    ピストンと、 前記油通室に作動油を供給するオイルリザーバと、 前記第1、第2の圧力室と前記油通室との間に介在する
    ように前記ピストンに夫々設けられ、作動油の流通路を
    開閉する弁機構とを具備し、 前記弁機構は、油通室に開口して軸線方向に間隔を置い
    て対向するように配置された一対の弁座に、開閉自在に
    臨む先細りのテーパを備えた互いに逆向きの一対の弁体
    と、両弁体間に係止されて弁体を閉じる方向に付勢する
    不等ピッチの弁ばねとを有する調圧弁を備え、 低速の作動油に対して調圧弁の弁ばねの弱いばね力で油
    圧を調整し、高速の作動油に対して調圧弁の弁ばねの強
    いばね力で油圧を調整することにより、低速域から高速
    域までの流体の速度−圧力の関係を連続的な比例関係に
    近づけて、振動を有効に減衰することを特徴とする油圧
    制振装置。
  3. 【請求項3】 前記弁機構は、油通室を通じて前記圧力
    室に作動油を供給するために開閉する吸油弁と、高速域
    の振動により収縮する前記第1又は第2の圧力室の圧力
    上昇により夫々開いて所定の圧力を保持しつつ油通室に
    作動油を吐出し、振動に対する過大な減衰力の発生を防
    止する定圧弁と、前記調圧弁とを具備し、 前記オイルリザーバはシリンダ内に形成され、 前記ピストンロッドの内部には、前記オイルリザーバと
    前記油通室とを連通させる油通路を有し、 この油通路には、オイルリザーバからの十分な作動油を
    供給する給油弁と、オイルリザーバからの過大な作動油
    の供給を防止する低圧弁とを備えていることを特徴とす
    る請求項2及び3に記載の油圧制振装置。
JP10058299A 1999-04-07 1999-04-07 油圧制振装置 Expired - Lifetime JP4129937B2 (ja)

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