JPH10274132A - 燃料噴射ノズル - Google Patents

燃料噴射ノズル

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Publication number
JPH10274132A
JPH10274132A JP7791297A JP7791297A JPH10274132A JP H10274132 A JPH10274132 A JP H10274132A JP 7791297 A JP7791297 A JP 7791297A JP 7791297 A JP7791297 A JP 7791297A JP H10274132 A JPH10274132 A JP H10274132A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle valve
damper chamber
lift
fuel
chamber
Prior art date
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Pending
Application number
JP7791297A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Matsuo
淳 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP7791297A priority Critical patent/JPH10274132A/ja
Publication of JPH10274132A publication Critical patent/JPH10274132A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧噴射時の初期噴射量を抑制し、NOxや
燃焼騒音の悪化を防止する。 【解決手段】 本発明に係る燃料噴射ノズル1は、ニー
ドル弁3とノズルボディ2とで、上記ニードル弁3のリ
フトに伴い圧縮されるダンパ室23を区画形成し、上記
ニードル弁3に、上記リフトが所定値L1 を越えたとき
上記ダンパ室23を開放させる開放部20,21を形成
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ンの燃料噴射に供される燃料噴射ノズルに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、従来の燃料噴射ノズ
ルは、ノズルボディa内にニードル弁bを昇降可能に収
容し、ニードル弁bのリフトにより噴孔cを開放させ、
燃料噴射を行うようになっている。ニードル弁bはノズ
ルスプリングdにより常に閉弁方向に付勢されており、
一方ニードル弁bの圧力作用面eには油溜室fの燃料圧
力が作用される。そこで燃料圧力によるリフト力がノズ
ルスプリングの付勢力を上回ると、ニードル弁bがリフ
トし、噴孔cから燃料噴射が実行されるようになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近では、
燃料の微粒化や燃料と空気との混合を促進し、スモーク
低減等を達成するため、噴射圧力を高圧化する傾向にあ
る。一方、こうするとニードル弁にも高圧が作用するこ
とになり、特にそのリフト初期においてニードル弁の上
昇速度が増大する。この結果、初期噴射量の増加を招
き、NOxや燃焼騒音の悪化を招いてしまう。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る燃料噴射ノ
ズルは、ニードル弁とノズルボディとで、上記ニードル
弁のリフトに伴い圧縮されるダンパ室を区画形成し、上
記ニードル弁に、上記リフトが所定値を越えたとき上記
ダンパ室を開放させる開放部を形成したものである。
【0005】これによれば、ダンパ室の圧縮時の反力に
よってニードル弁の上昇速度が抑制され、これによって
初期噴射量の増大を防止できるようになる。またニード
ル弁のリフトが所定値を越えたときにはダンパ室が開放
されるため、この後は速度を抑制することなく、燃圧に
応じた通常の燃料噴射が実行できるようになる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳述する。
【0007】図1は本発明に係る燃料噴射ノズルを示す
縦断面図である。図示するように燃料噴射ノズル1は、
ノズルボディ2内にニードル弁3を昇降可能に収容させ
ている。ノズルボディ2はノズル本体4とその上端部に
一体的に結合されるディスタンスピース5とからなる。
ニードル弁3は、先端(下端)側から順に配設された弁
軸部6、テーパ部7、大径部8及び小径部9から一体的
になる。そしてノズルボディ2にはそれぞれを移動可能
に収容する弁軸穴10、油溜室11、大径穴12及び小
径穴13が軸心に沿って形成されている。ノズルボディ
2には油溜室11に連通する燃料供給通路14が形成さ
れ、これを通じて油溜室11には噴射圧まで高められた
高圧の燃料が供給される。この燃料の供給が行われる
と、燃料はニードル弁3のテーパ部7に上向きの力即ち
リフト力を作用し、これによってニードル弁3をリフト
させ、弁軸部6と弁軸穴10との隙間を下方に通じて噴
孔15から噴射される。
【0008】一方、ディスタンスピース5の上方におい
て、小径部9にはスプリング受け16が嵌合され、スプ
リング受け16にはさらにノズルスプリング17が圧縮
状態で着座されている。このノズルスプリング17がニ
ードル弁3に下向き乃至閉弁方向の力を与えており、こ
の力に燃料圧力によるリフト力が上回ったとき、ニード
ル弁3のリフトが可能になる。
【0009】ここで大径部8は大径穴12に、小径部9
は小径穴13に、それぞれ摺動自在に、且つ燃料の通過
が許容されない程度のはめ合いで嵌合されている。そし
て大径穴12と小径穴13とを結ぶ径方向に沿う段差面
18が、ニードル弁3のリフトを所定範囲内に規制する
規制部を形成する。さらに小径部9は、小径穴13との
摺動部分をなす基端側の摺動部19と、摺動部19の先
端側に形成されるテーパ部20及び細軸部21とからな
る。細軸部21は摺動部19より小径に形成され、テー
パ部20は摺動部19と細軸部21とを結んでいる。
【0010】ここで図1は、弁軸部6の先端シート部が
ノズルボディ2内面に突き当たる閉弁時の状態を示して
いる。そしてこの状態からニードル弁3は、大径部8の
基端側端面22が段差面18に突き当たるまでリフトす
ることができる。この最大リフト値はLで表される。一
方、摺動部19は、その先端側の長さL1 の部分だけ小
径穴13に嵌合されている。L1 <Lであり、ニードル
弁3がL1 だけリフトしたときに摺動部19の先端位置
と小径穴13の上端位置とが一致し、ニードル弁3が最
大リフトしたときは摺動部19は小径穴13の上方に完
全に外れる。
【0011】このようにして、ディスタンスピース5内
には、小径穴13、段差面18、大径穴12、基端側端
面22、細軸部21及びテーパ部20で区画されるダン
パ室23が形成される。即ちダンパ室23はノズルボデ
ィ2とニードル弁3とで区画形成される。ダンパ室23
は、ニードル弁3の閉弁位置からのリフトに従い徐々に
減容され、リフト値がL1 を越えたとき、ディスタンス
ピース5の上面とスプリング受け16の下面との隙間を
通じてスプリング室24に連通する。ここでスプリング
室24及びダンパ室23には低圧(リーク圧)の燃料が
貯留されている。よってダンパ室23の燃料はダンパ室
23の減容に伴い圧縮され、リフト値がL1 を越えた時
点で圧縮状態から開放されてスプリング室24に排出さ
れる。逆にニードル弁3が下降するとき、リフト値L1
以下となった時点でスプリング室24からダンパ室23
への燃料流入が遮断され、ダンパ室23のさらなる増容
に伴ってダンパ室23の燃料は膨張される。このよう
に、ここではテーパ部20及び細軸部21がダンパ室2
3を開放させるための開放部を形成する。
【0012】図2に示すように、かかる構成によれば、
ニードル弁3の初期リフト時(ΔT1 )に、上記ダンパ
室23の圧縮作用によりニードル弁3を減速させること
ができる。よって高圧噴射を行った場合でも初期噴射量
を抑制でき、これによりNOxや燃焼騒音の悪化を防止
することができる。またニードル弁3の着座ないし閉弁
時(ΔT2 )にも、上記ダンパ室23の膨張作用により
ニードル弁3を減速でき、これにより着座の際の騒音や
衝撃を抑制することが可能となる。
【0013】このようなダンパ室23の作用長L1 はエ
ンジンの要求特性に応じて適宜設定が可能である。また
ダンパ室23を開放させる開放部として、かかる実施の
形態では全周方向に沿うテーパ部20及び細軸部21を
採用したが、これに代わり、周方向に不連続で且つ軸方
向に沿う溝の如きものを採用してもよい。ただしこの実
施の形態では、テーパ部20を採用したため、ダンパ室
23の開放時に開放通路面積を緩やかに増大させること
ができ、過渡特性を良好にすることができる。またダン
パ室23の開放後には燃料の流通が完全に自由となるた
め、燃圧に応じた通常のニードル弁3のリフトが可能と
なる。摺動部19と小径穴13とのはめ合いは、上記ダ
ンパ作用が得られればその大小は限定されない。
【0014】以上、他にも本発明は他の様々な実施の形
態が可能であり、ダンパ室や開放部はニードル弁の中間
部に配設しても構わない。
【0015】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0016】(1) 初期噴射量を抑制し、NOxや燃
焼騒音の悪化を防止できる。
【0017】(2) ニードル弁の着座の際の騒音や衝
撃を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料噴射ノズルを示す縦断面図で
ある。
【図2】燃料噴射ノズルのリフト線図である。
【図3】従来の燃料噴射ノズルを示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 燃料噴射ノズル 2 ノズルボディ 3 ニードル弁 20 テーパ部 21 細軸部 23 ダンパ室 L1 リフト値

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニードル弁とノズルボディとで、上記ニ
    ードル弁のリフトに伴い圧縮されるダンパ室を区画形成
    し、上記ニードル弁に、上記リフトが所定値を越えたと
    き上記ダンパ室を開放させる開放部を形成したことを特
    徴とする燃料噴射ノズル。
JP7791297A 1997-03-28 1997-03-28 燃料噴射ノズル Pending JPH10274132A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7791297A JPH10274132A (ja) 1997-03-28 1997-03-28 燃料噴射ノズル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7791297A JPH10274132A (ja) 1997-03-28 1997-03-28 燃料噴射ノズル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10274132A true JPH10274132A (ja) 1998-10-13

Family

ID=13647297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7791297A Pending JPH10274132A (ja) 1997-03-28 1997-03-28 燃料噴射ノズル

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JP (1) JPH10274132A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1067284A1 (de) * 1999-07-03 2001-01-10 Robert Bosch Gmbh Kraftstoffeinspritzventil
WO2002075149A1 (de) * 2001-03-15 2002-09-26 Robert Bosch Gmbh Kraftstoffeinspritzventil für brennkraftmaschinen
DE10254789A1 (de) * 2002-11-22 2004-06-17 L'orange Gmbh Kraftstoffeinspritzventil für Brennkraftmaschinen

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1067284A1 (de) * 1999-07-03 2001-01-10 Robert Bosch Gmbh Kraftstoffeinspritzventil
WO2002075149A1 (de) * 2001-03-15 2002-09-26 Robert Bosch Gmbh Kraftstoffeinspritzventil für brennkraftmaschinen
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

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Effective date: 20050111

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