JP2005201271A - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バルブニードル10の効率的な開口を行うとともに、急速な閉口を行う。
【解決手段】内燃機関に使用するための燃料噴射装置は、バルブニードルシート16と嵌合自在であるバルブニードル10を含む。圧電アクチュエータスタック22の形であるアクチュエータ20は、制御室50内の燃料圧力を制御するように配置され、バルブニードル10と関連する表面は制御室内の燃料圧力に露出される。モーションインバータの形であることが望ましい負荷伝達手段36は、アクチュエータ20,22の運動をバルブニードル10へ伝達する。負荷伝達手段は、制御室50内の燃料圧力を変化させるようにアクチュエータ運動を受けて収縮および伸張が自在であることにより、バルブニードルシート16に対するバルブニードル10の運動を制御するベローズ装置42を含む。
【選択図】 図2

Description

本発明は、圧縮点火式内燃機関の燃焼スペースへ燃料を吐出するための燃料噴射装置に関連する。詳しく述べると本発明は、噴射装置バルブニードルの運動を制御するための圧電アクチュエータを含む燃料噴射装置に関連するが、これに限定されるわけではない。
圧電アクチュエータを含むタイプの周知の燃料噴射装置は、我々の同時係属出願である特許文献1に記載されている。噴射装置は、複数の噴射装置出口を通って関連するエンジンシリンダへ燃料が吐出されるかどうかを制御するためバルブニードルシートに対して移動自在であるバルブニードルを含む。バルブニードルの表面は、制御室の中の燃料圧力に露出される。制御室内の燃料圧力を制御することにより、バルブニードルシートに近接および離間するバルブニードルの運動が制御される。
圧電アクチュエータは圧電素子のスタックを含み、油圧増幅器の形の負荷伝達装置を介して制御室内の燃料圧力を制御するように構成されている。油圧増幅器は、アクチュエータスタックに機械的に結合されるとともにスリーブ内で摺動自在である制御ピストンを含む。スリーブ内で制御ピストンが占める位置は、制御室の容積とその中の燃料圧力とを決定する。制御ピストンの運動を制御することにより、バルブニードルの運動を制御するように制御室内の燃料の圧力を変化させられる。制御室内の燃料圧力が比較的高い時には、エンジンへの燃料吐出が阻止される閉口・非噴射状態へニードルが付勢される。制御室内の燃料圧力が低下すると、開口・噴射状態へバルブニードルが上昇して燃料噴射を開始する。
そのため、圧電アクチュエータにより制御室内の燃料圧力を制御することによって、噴射状態と非噴射状態との間で噴射装置が切り換えられる。
圧電アクチュエータは、圧電スタックに電圧を印加してスタック長を変えることにより制御される。非噴射状態では、スタックは第1励起レベル(初期電圧レベル)まで励起され、スタックは比較的長い。バルブニードルを移動させて噴射を開始させるには、スタック長を減少させるようにスタックの電圧を低下させなければならず(噴射電圧レベル)、こうして制御ピストンを移動させる。スタックに印加される電圧は、結果的に生じる制御室内の燃料圧力変化により非噴射状態と噴射状態との間で噴射装置バルブニードルを切り換えるのに必要な制御ピストンの運動の程度を与える量だけスタックを変位させるように選択される。
上述した噴射装置は、スタックの電圧が低下すると噴射事象を開始させるタイプ(いわゆる「励起停止時噴射式」噴射装置)である。噴射装置の噴射の励起を停止するには、非噴射状態(噴射装置寿命のおよそ95%)で、アクチュエータスタックが比較的高い電圧に保持されなければならない。このタイプの噴射装置は、特に噴射の流量が低いか正常である場合には、噴射を正確に制御できるが、噴射の流量が高い場合には潜在的な問題が予測される。高い噴射流量を達成するには、バルブニードルシートから比較的大量(「高上昇値」と呼ばれる)に離間するようにバルブニードルを上昇させることが必要であり、これには、スタックにおける通常は高い電圧を噴射のたびに比較的大量に低下させる必要がある。
高い駆動電圧が長時間にわたって印加されると、水分が存在する中で内部スタック電極が徐々に電気化学的に移動することによる問題が発生し、その結果、短絡が発生する。付加的な問題は、高い噴射流量に必要とされる比較的高い程度のスタック運動(つまり収縮と伸張)が、圧電材料内の亀裂の進行によってスタック寿命を短くする可能性があることである。高い噴射流量が結果的に噴射装置出口への流路内に大きな圧力差を生み、これがバルブニードル上昇力に反作用する油圧力を発生させて、高い噴射装置圧力で達成可能な最大上昇値を低下させることも認識されている。
スタックでの高い電圧を長時間にわたって維持するという問題に対処する方法の一つは、スタックの励起の結果として噴射が生じるように噴射装置を構成することである(つまり励起停止時噴射と反対の励起時噴射)。特許文献2には、励起時噴射タイプの燃料噴射装置が記載されている。このタイプの噴射装置では、高いスタック電圧が比較的短時間(つまり噴射装置寿命の約5%)のみ維持されるだけでよいが、高い噴射流量が結果的にニードルの長さにわたって大きな圧力差を生み、達成可能な最大ニードル上昇値を低下させるという問題を抱えている。さらなる問題は、スタックを長時間(およそ95%)にわたって高い負電圧に維持すると、スタックの消極という結果を生むので、励起時噴射式の噴射装置では圧電スタックの二極動作は通常は可能でないことにも存する。そのため、励起時噴射式噴射装置はこのような高いスタック変位を達成できず、達成可能な最大バルブニードル上昇値に制限を加える。
欧州特許出願第EP 1174615 A1号 米国特許第US 6 520 423号
後述するように改良された燃料噴射装置を本発明が提供するのは、上述した問題の少なくとも一つに対処することを目的とする。
本発明によれば、内燃機関に使用するための燃料噴射装置が提供され、この燃料噴射装置は、噴射装置出口を通る燃料噴射を制御するようにバルブニードルシートと嵌合自在であるバルブニードルと、制御室の中の燃料圧力を制御するように配置されたアクチュエータであって、バルブニードルに関連する表面が制御室内の燃料圧力に露出される、アクチュエータと、アクチュエータの運動をバルブニードルへ伝達するための負荷伝達手段とを含み、負荷伝達手段は、制御室内の燃料圧力を変化させるとともにバルブニードルシートに対するバルブニードルの運動を制御するように、アクチュエータ運動を受けて収縮および伸張自在であるベローズ装置を含む。
制御室の圧力変動を制御することによりアクチュエータの作動力をバルブニードルへ伝達するのにベローズ装置を使用することは、機械的に見て好都合である。
好適な実施例において負荷伝達手段は、アクチュエータの一方向の運動をバルブニードルのほぼ反対方向の運動へ変換するためのモーションインバータの形を取る。そのため本発明は、励起時噴射モードでの動作、つまりスタックに印加される電圧の上昇が結果的に燃料を噴射させる場合のための圧電アクチュエータを含むタイプの噴射装置に、特に適用可能である。
負荷伝達手段はさらに、アクチュエータの運動をベローズ装置へ付与するようにベローズ装置と協働可能であるスリーブを含むことが望ましい。
一実施例では、バルブニードルに関連する表面は、バルブニードルに結合された制御ピストンによって画定され、制御ピストンは、制御室内の燃料圧力の変動を受けてスリーブ内で摺動自在である。
代替実施例では、制御室内の燃料圧力の変動を受けて、バルブニードルがスリーブ内で直接的に摺動自在であるとよい。しかし、製造を容易にするため、独立した制御ピストンを設けると好都合である。
ベローズ装置は、コンサーティーナ状に配置された複数の皿ばね要素を含むことが望ましい。
バルブニードルはノズルボデーに設けられたボアの中で移動自在であると好都合であり、下方の皿ばねがノズルボデーの表面を密封するとともに、上方の皿ばねがスリーブを密封して、燃料が充填される内部ベローズ空間を画定するように、皿ばねはコンサーティーナ状のスタックに配置される。
アクチュエータの動作に基づいてベローズ装置を圧縮および伸張させて、燃料が充填された内部ベローズ空間を変化させるように、皿ばねは使用時に相互に協働自在である。ベローズが圧縮されると、燃料がベローズ空間から放出されて制御室内の燃料圧力を増大させることで、直接的に、または制御ピストンを介して、バルブニードルへ大きな上昇力を印加し、ニードルの開口運動を可能にして噴射を開始させる。ベローズが伸張できるようになると、燃料が再びベローズ空間に充填され、制御室内の燃料圧力を低下させ、バルブニードルをバルブニードルシートに再び当接させて噴射を終了させる。
バルブニードルシートがバルブニードルの一端部に画定されるとともに、燃料を収容するための室がバルブニードルの他端部に画定されることが望ましい。バルブニードルシートとの嵌合状態へバルブニードルを付勢するように配置されたバルブニードルばねを、この室が収容することが望ましい。
噴射装置はさらに、バルブニードルがバルブニードルシートから上昇する時に、噴射装置出口へ燃料を吐出するための燃料吐出経路を含み、バルブニードルは、バルブニードルの開口運動を補助するための連通手段を燃料吐出経路と室との間に含む。
連通手段は、バルブニードル内に設けられてニードル軸の一部または全体に沿って延在する軸方向流路の形を取ることが望ましい。
連通手段はさらに、バルブニードルに設けられた少なくとも1本の径方向流路を含み、その一端部が燃料吐出経路と連通するとともに、他端部が軸方向流路と連通する。
噴射が開始する際のバルブニードルシートの領域での燃料圧力低下の作用によってバルブニードルに作用する開口力を補助するための手段となるので、連通手段は好適であり、これは連通手段を通って室へ伝達される。言い換えると、バルブニードル上昇力に対抗するバルブニードルの上端部の室の中の燃料圧力によって力の低下が生じ、これがバルブニードル開口運動を補助する作用を持つのである。
好適な実施例において連通手段は、軸方向流路と室との間の制限流路を画定するように配置されたダンパバルブを含む。さらに好適な実施例では、ダンパバルブは当接部と嵌合自在であるダンパバルブ部材を含み、ダンパバルブ部材は、バルブニードルがバルブニードルシートから離間するように上昇することによりバルブニードルの開口運動を減衰する状況における当接位置と、バルブニードルがバルブニードルシートへ運動することによりバルブニードルの閉口運動がほぼ減衰されない状況における上昇位置とを取る。
ダンパバルブに制限流路を設けると、噴射中の不要なバルブニードル運動を防止するとともにバルブニードル運動の制御を改良するように、開口運動をある程度減衰する。しかし、当接部から上昇するというダンパバルブ部材の能力のため、噴射終了時にニードルの上端部の室が再充填される際には制限流路が迂回されるので、バルブニードルの閉口運動はほぼ影響を受けない。そのため、バルブニードルの急速な閉口がやはり達成される。
燃料吐出経路が、バルブニードルとノズルボデーボアとの間に画定される燃料吐出室を含み、径方向流路の各々が、燃料吐出室と連通するようにバルブニードルに設けられることが望ましい。
一実施例において噴射装置は、アクチュエータが故障した場合にバルブニードルが最終的に閉じるように、制御室と連通手段との間を連通させるためにバルブニードル内に画定される追加制限流路を含む。アクチュエータが作動(噴射)状態で止まってしまった場合には、制御室から連通手段への燃料の制限流のため、制御室内の燃料圧力が最終的に低下する。
上述した軸方向流路が設けられていない代替実施例では、一端部において制御室と連通することにより、アクチュエータが故障した場合には制御室から燃料を制限流量で放出させてバルブニードルを最終的に閉じるように、スリーブまたはノズルボデーに追加制限流路が設けられる。
さらに好適な実施例では、アクチュエータハウジング内にアクチュエータが配置され、噴射装置ノズルボデーの一端部は、ノズルボデーの他端部がアクチュエータハウジングから突出するようにこのハウジング内に収容されており、ノズルボデーは、アクチュエータハウジングによって画定される内側当接面と当接するための部分的にほぼ球形の外側当接面を画定する。この装置は、長形スカート延長部を有するスリーブがベローズと置き換えられる実施例では特に、噴射装置の部品の間での良好な同心性を確実に達成する。内側当接面は円錐台形であることが望ましい。
そのため本発明の第二の面によれば、内燃機関に使用するための燃料噴射装置が提供され、燃料噴射装置は、ノズルボデーに設けられたボアの中で移動自在であるとともに、噴射装置出口を通る燃料噴射を制御するようにバルブニードルシートと嵌合自在であるバルブニードルと、バルブニードルの運動を制御するためのアクチュエータであってアクチュエータハウジング内に配置されたアクチュエータとを含み、ノズルボデーの一端部は、ノズルボデーの下端部がここから突出するようにアクチュエータハウジング内に収容され、ノズルボデーは、アクチュエータハウジングの内側当接面と当接するための部分的にほぼ球形の外側当接面を画定する。一般的に、アクチュエータハウジングの当接面が円錐台形であることが望ましい。
負荷伝達手段がベローズ装置を含まない噴射装置でも、嵌合のための部分的球形当接面をアクチュエータハウジング内に有するノズルボデーの使用が好適である。これは、例えば製造公差の結果として生じる部品間の不整合を補うため、アクチュエータハウジングとノズルとの間に或る程度のあそびが認められるためである。
本発明の第三の面によれば、内燃機関に使用するための噴射装置が提供され、噴射装置は、噴射装置出口を通る燃料噴射を制御するようにバルブニードルシートと嵌合自在であるバルブニードルと、制御室内の燃料圧力を制御するように配置されたアクチュエータであって、バルブニードルの表面が制御室内の燃料圧力に露出される、アクチュエータと、バルブニードルと関連する表面がバルブニードル室内の燃料圧力に露出されるようにバルブニードルの一端部に配置された、燃料を収容するためのバルブニードル室と、バルブニードルがバルブニードルシートから上昇する時に噴射装置出口に燃料を吐出するための燃料吐出経路とを含み、バルブニードルは、バルブニードルの開口運動を補助するため、燃料吐出経路と室との間に連通手段を備える。
上述した、第一の面の連通手段の好適なまたは任意の特徴は、本発明の第二または第三の面にも取り入れられる。
本発明の上述した面のいずれも、一つ以上の圧電素子のスタックを有するアクチュエータを含んでいるが、他のアクチュエータ、例えば電磁作動式アクチュエータを代替物として設けてもよい。
圧電アクチュエータが設けられる場合には、高圧燃料のためのアキュムレータ空間の中に圧電スタックが配置されることが望ましく、スリーブとベローズ装置もアキュムレータ空間の中に配置され、内側ベローズ空間は、端部の皿ばねスタックによってアキュムレータ空間から密封される。
本発明の第四の面によれば、特に、アクチュエータを含む燃料噴射装置の中で使用するための負荷伝達装置が設けられ、負荷伝達装置は、使用時にアクチュエータの動作を噴射装置部品へ伝達するように作動可能であり、負荷伝達装置は、皿ばね部材のスタックを含むベローズ装置を含む。
特定の一実施例では、燃料噴射装置は圧電アクチュエータを含むとともに、噴射装置出口を通る燃料噴射を制御するようにバルブニードルシートと嵌合自在であるバルブニードルを含む、励起停止時噴射タイプのものであり、ニードルの上端部はアクチュエータに結合されたスリーブ内で移動自在であり、バルブニードルに関連する表面は制御室内の燃料圧力に露出され、圧電アクチュエータは制御室内の燃料圧力を制御するように作動可能であり、噴射装置はさらに、アクチュエータの動作を受けて収縮および伸張自在であるとともにスリーブをアクチュエータへと付勢するように作用するベローズ装置を含む。
バルブニードルの上端部はスリーブ内で直接的に移動自在であっても、スリーブ内で移動する制御ピストンに結合されてもよい。
本発明の上述した面のいずれかの好適なおよび/または任意の特徴は、本発明の他の面にも取り入れられてよい。
以下、添付図面を参照して、本発明を単なる例として説明する。
図1と2を参照すると、励起時噴射タイプの燃料噴射装置は、噴射装置ノズルボデー14に設けられたボア12内で摺動自在であるバルブニードル10を含む。バルブニードル10は、関連する燃焼スペースまたはエンジンシリンダへの燃料噴射を制御するように、ボア12によって画定されたバルブニードルシート16と嵌合自在であるバルブニードル先端領域11を含む。バルブニードルシート16は、後述するようにツインバルブシートの形を取る。噴射装置ノズルボデー14は、圧電材料で形成された素子のスタック22を含む圧電アクチュエータ20のためのアクチュエータハウジング18の中に上端部が収容されている。圧電アクチュエータ20は、バルブニードルシート16と当接する非噴射位置と、バルブニードル10がバルブニードルシート16から離間するように上昇する噴射位置との間でのバルブニードル10の運動を制御するように作動可能である。
図2に最もはっきりと見られるように、バルブニードル16に対して移動する際にバルブニードル10の軸方向運動を案内するようにノズルボデーボア12内ですべりばめを形成する上部案内領域110を含む形状を、バルブニードル10は有する。バルブニードル10は、同じ機能を提供するため下部案内領域210も含む形状である。
下端部に設けられた噴射装置出口21(一つのみ図示)がエンジンシリンダへ延出するように、ノズルボデー14の下端部はアクチュエータハウジング18から突出している。アクチュエータハウジング18の上端部は、一般的には共通レールの形の燃料源(不図示)から高圧燃料を受け取るための入口26を含む上部ハウジング24(図1のみに図示)に収容されている。入口26は、上部ハウジング24に設けられた供給通路28と連通する。アクチュエータハウジング18は貫通穿孔19を備え、その上部領域は内部空間つまり「アキュムレータ空間」30を画定する。供給通路28は、こうして高圧の燃料が充填されるアキュムレータ空間30に接続されている。圧電スタック22は、空間30内の燃料圧力による高い油圧力にスタック22が常に露出されるように、シーラントコーティング32の中に包囲されるとともにアキュムレータ空間30に収容されている。
圧電アクチュエータ20は、外部電圧源(不図示)からスタック22に電圧を印加するための電気コネクタ34も備える。励起時噴射タイプであるため、非噴射状態では比較的低い電圧がアクチュエータスタック22に印加されるように圧電アクチュエータ20は構成されている。スタック22には比較的低圧のみが印加されるため、スタック長は比較的短く、バルブニードル10は、燃料噴射が出口21を介して行われないようにバルブニードルシート16に当接する位置を占める。圧電スタック22に比較的高い電圧が印加されると、スタック長が増加し、その結果、バルブニードル10がバルブニードルシート16から上昇して噴射を開始する。燃料噴射装置の動作については、後でさらに詳細に説明する。
特に図2を参照すると、スタック22の伸張と収縮(言い換えるとスタックの運動)は、アクチュエータハウジングボア19の下部領域に配置され全体として36で表された負荷伝達手段または負荷伝達器を介して、バルブニードル10へ伝達される。負荷伝達手段は、圧電スタック22の下方運動(伸張)をバルブニードル10の上方(開口)運動へ変換するとともにその逆の変換を行うモーションインバータの形を取る。モーションインバータは、アキュムレータ空間30の下部領域に収容されたスリーブ38と、スリーブ38のボア39内で摺動自在である制御ピストン40と、スリーブ38のすぐ下に配置されたベローズ装置42とを含む。制御ピストン40はバルブニードル10の上端部に結合されているため、二つの部品10,40は一緒に移動自在である。制御ピストン40は、締まりばめによってバルブニードル10に結合されてもよいが、代替実施例では、制御ピストン40とバルブニードル10とは単一の部品として形成される。
ベローズ42は、スタックの上部皿ばねがスリーブ38の下面と密封嵌合状態にあるとともに、スタックの下部皿ばねがノズルボデー14の表面と密封嵌合状態にあるように、コンサーティーナ状に配置された皿ばね部材44のスタックを含む。ベローズ42は高圧燃料のための内側ベローズ空間を画定し、これは、隣接する皿ばね44の間に画定される空間である。後述するように、ベローズ42は、内側ベローズ空間を変化させるように、スタック22の励起停止と励起を受けて伸張および収縮自在である。
圧電スタック22は、中間負荷伝達部材46と嵌合状態にある端部片48を含む。アキュムレータ空間30からスタック22への燃料の流入を防止するように、負荷伝達部材46と端部片48とスタックシーラント32との間には環状シール51が設けられている。スリーブ38の上面は負荷伝達部材46の下側と当接しているため、スタック長が使用中に変化すると、負荷伝達部材46を介してスリーブ38とゆえに皿ばね44へスタック22の運動が伝達される。燃料のための制御室50が、制御ピストン40の下面とノズルボデー14の上端面との間に画定され、制御室50内の燃料圧力は、制御ピストン40に上方向に作用する。内側ベローズ空間と制御室50との間で燃料が流れるための間隙をノズルボデー14の外面がベローズ42の径方向内側とともに画定するように、ノズルボデー14の上端部はベローズ42へ突出している。
スリーブ38の上端部の中に画定されるばねまたはダンパ室56の中に、バルブニードルばね54が収容されている。バルブニードルばね力とともに、バルブニードルシート16との嵌合状態へバルブニードル10を付勢するように作用する高圧燃料が、ばね室56に充填される。ダンパ室56内の燃料の圧力も、バルブニードル10の開口運動に抵抗するように作用する。
バルブニードルばね54の一端部は負荷伝達部材46の下面と当接し、ばね54の他端部はダンパバルブ装置58,60と当接する。ダンパバルブ装置は、ばね室56内に配置されるとともに、バルブニードル10の上面によって画定されるバルブ当接部60と嵌合自在である環状ダンパバルブ58を含む。後述するように環状ダンパバルブ58は、噴射終了時にバルブニードル10の急速な閉口を補助するための手段を画定する。ダンパバルブ58は中央穿孔62を備え、その一端部はばね室56と連通するとともに、他端部はバルブニードルに設けられた軸方向延在穿孔64と連通する。穿孔64は、比較的大径の上部領域164と、上端部の室56と下端部のバルブニードル先端11との間のバルブニードル10の全長に沿って延在する小径の下部領域264とを含む、燃料の軸方向流路を画定する。軸方向流路64は、後述するように、噴射が開始する時にバルブニードル10の開口運動(つまりバルブニードルシート16からの離間)を補助するための連通手段(連通経路など)の一部を成す。
16のバルブニードルシート領域の領域へ高圧燃料を流すことができるように、アキュムレータ空間30とバルブニードル先端11との間には燃料吐出手段が設けられている。燃料吐出手段は、ノズルボデー14において径方向に延在する上部穿孔対66と、バルブニードル10の上端部に設けられた環状溝68と、バルブニードル10の外面に設けられた追加縦溝(図1と2では不図示)とを含む。バルブニードル10の外面とノズルボデーボア12とはさらに、バルブニードルの上端部の溝68とバルブニードルシート16の領域のバルブニードル先端11との間に燃料吐出室70を画定する形状を持つ。径方向に延在する第2穿孔対72は、バルブニードル10の下端部に向かって配置されている。径方向延在第2穿孔72は、(上述のように)噴射時にバルブニードル10の開口運動を補助するための連通手段の一部を成し、燃料吐出手段66,68,70と軸方向流路64との間の燃料の径方向流路を画定する。
上記の説明から、入口26と、供給通路28と、アキュムレータ空間30と、ノズルボデー14の径方向流路66と、バルブニードル10の縦溝68と、燃料吐出室70とはともに、入口26で噴射装置に吐出された高圧燃料をシート16の領域のバルブニードル先端11へ流すための流路となることが分かるだろう。
さて、噴射装置の動作についてさらに詳述する。非噴射状態から始めると、バルブニードル10はバルブニードルシート16に当接している。燃料は吐出経路66,68,70を通って吐出されるが、バルブニードル10が当接しているので、バルブニードルシート16を越えて噴射装置出口21へ流れることができない。この状態では、圧電スタック22での電圧は比較的低い初期電圧レベルであるため、スタック22の長さは比較的短い。一般的に圧電スタック22における初期電圧レベルは、ゼロボルトより少し高いだけである。スタック22が収縮状態であって、スリーブ38を介してベローズ42に作用する力が低いため、ベローズ42の内部空間は最大であり(つまりベローズが伸張しており)、高圧燃料が充填される。制御室50内の燃料圧力は比較的低く、制御室50の燃料圧力により制御ピストン40に作用する上向きの力は比較的低い。
バルブニードル10に作用する力を考えると、開方向にバルブニードル10に作用する正味の上向きの力は、制御ピストン40に作用する制御室50の燃料圧力と、吐出経路68,70内の燃料圧力によりバルブニードル10に作用する油圧力とによって決定される。閉方向にバルブニードル10に作用する正味の下向きの力は、ばね室56内の燃料圧力と、バルブニードルばね力とによって決定される。圧電スタック22が収縮状態にある時には、制御室50内の燃料圧力が充分低いためバルブニードル10への正味の下向きの力は正味の上向きの力を超え、そのためバルブニードル10はバルブニードルシート16に当接したままとなる。
噴射を開始するには、圧電スタック22に印加される電圧が比較的高レベル(「噴射電圧レベル」)まで上昇する。その結果、圧電スタック22の長さが増大して、スタック22の端部が中間伝達部材46を介してスリーブ38へ運動を伝達する。こうしてスリーブ38はアキュムレータ空間30内で下向きに移動してベローズ42を圧縮し、ベローズ42の内部空間を減少させる。ベローズ42が圧縮された結果、ベローズ42の内部空間から燃料が排出され、制御ピストン40のすぐ下の制御室50内の燃料圧力が上昇する。
制御室50内の燃料圧力が上昇すると、結合されたニードル10とピストン40とに作用する上向きの力が、バルブニードルばね力との組合せで作用するばね室56内の燃料圧力による力を超えるのに充分な点に達する。そのため制御ピストン40はスリーブボア39内で上向きに移動し、バルブニードル10はバルブニードルシート16から上昇し始める。吐出経路68,70内の燃料圧力によるバルブニードル10への上向きの力も、ニードル10を上昇させるように作用する。バルブニードル10がバルブニードルシート16から上昇し始めると、吐出室70内の燃料は出口21を通ってエンジンシリンダへ流れ、エンジンシリンダへの噴射が開始する。
バルブニードル10が上昇し始めて噴射を開始すると、出口開口部21を通る高圧燃料の流れによって燃料吐出室70内の燃料圧力が低下する。径方向流路72と軸方向流路64をバルブニードル10に、穿孔62を環状ダンパバルブ58に設けていることから、やはりばね室56から圧力の低い領域へ流れる燃料により、吐出室70におけるこの圧力低下の作用がばね室56で明らかに見られる。バルブニードル10の上端部と下端部との間の圧力均等化の結果、バルブニードル10にかかる正味の下向きの力がさらに低下し、そのため、さらなる開口運動を補助するためのバルブニードル10への上昇力に有利となる。低い作動力(つまり、圧電アクチュエータにより印加される力)について大きなバルブニードル上昇が達成できることは、本発明のこの特徴の特別な長所である。これは、高い噴射流量、ゆえに高いバルブニードル上昇値が必要とされる状況では特に関連性がある。軸方向流路64の流れがバルブニードル上昇に影響する程度は、バルブニードル軸上での径方向流路72の軸方向位置と、出口開口部21に燃料を供給する吐出室70の流面積とによって決定される。このパラメータは、必要なバルブニードル開口特性を提供するように注意深く選択される。
環状ダンパバルブ58に制限穿孔62を設けることにより、ばね室56からバルブニードル10の軸方向流路64への燃料の流れは制限流量で行われるため、バルブニードル10の開口運動が若干減衰される。バルブニードル10の開口運動が減衰されることは、不要な振動と、所望する上昇値をバルブニードルが超えることを回避するので、好都合であることが分かっている。
噴射を終了させるには、圧電スタック22における電圧を噴射電圧レベルから初期電圧レベルへ低下させることにより、スタック22の長さを減少させる。その結果、ベローズ42へ伝達される力が低下するため、各皿ばね44が相互に離間する際にベローズが伸張して内部ベローズ空間が増大する。ベローズ42が伸張する結果、制御室50内の燃料圧力が低下し、ばね室56内の燃料圧力との組合せで作用するバルブニードルばね54の力が、バルブニードル10をシート16へ戻すようにバルブニードル10に作用する開口力を超えるのに充分である、充分に低いレベルまで制御室50内の燃料圧力が低下する点に達する。そのため、出口開口部21を通る燃料の吐出が終了する。
バルブニードル10の開口運動の減衰が好適であることは分かっているが、バルブニードル10の閉口運動は非常に急速に達成されることが望ましい。スタック22の電圧が初期電圧レベルまで低下して、圧電スタック22が収縮し始めて室56の容積を増大すると、制御ピストン40が引き下げられてバルブニードル10が閉じ始める。ばね室の容積が増大し始めると、ばね室56内の燃料圧力の低下が始まり、環状ダンパバルブ58がダンパバルブ当接部60から上昇して、軸方向流路64内の燃料がダンパバルブ当接部60を超えてばね室56へ比較的高い流量で流れ、制限穿孔62を迂回する点に達する。そのため、ばね室56内の燃料圧力が比較的急速に上昇し、バルブニードル10の閉口運動を補助するとともにこの運動の著しい減衰を防止する。
図1と2の噴射装置のさらなる特徴は、制御室50をバルブニードル10の軸方向流路64と接続する制限穿孔74がバルブニードル10に設けられることである。バルブニードル10がバルブニードルシート16から上昇すると、軸方向流路の圧力が低下し(径方向流路72を介した吐出室70との連通により)、燃料が制限流量で制御室50から制限ニードル穿孔74を通り、軸方向流路64へ流れる。上述したように、正常な状態では、動作に影響するのに充分な流量で制御室50内の燃料圧力が穿孔74を通って軸方向流路64へ放出されないような寸法を、制限ニードル穿孔74は持つ。しかし、圧電スタック22が故障して作動(伸張)状態で止まってしまった場合には、制限ニードル穿孔74を介した流れによって制御室50内の高圧燃料が最終的に低下することにより、バルブニードル10を閉じる。
特に高い放射流量が必要とされる場合には、高いバルブニードル上昇値を達成するためのバルブニードル10の長さにわたる圧力差が非常に大きいため圧電スタック22の電圧を初期電圧レベル(通常はほぼゼロボルト)へ低下させても、バルブニードル10を急速に閉口させるのに充分な圧電スタック22の収縮を行うことができないように、噴射装置は構成される。この場合には、スタック22を最初の長さを超えて駆動するように、圧電スタック22が初期電圧レベル(つまり一般的に負の電圧レベル)を超える低い電圧レベルまで駆動され、こうしてバルブニードル10をより急速に閉じる。バルブニードル10がバルブニードルシート16に当接してしまうと、圧電スタック22の電圧が低い電圧レベルから初期電圧レベルへ再び上昇することにより、スタック22を最初の長さまで収縮させる。
噴射装置部品のすべて、特にスタック22とスリーブ38と制御ピストン40とベローズ42とバルブニードル10とを適切に整合させるため、アクチュエータハウジング18によって画定される円錐台形の内側当接面76と当接する部分的に球形の当接面78を有する段部を画定する形状をノズルボデー14は持つ。円錐台形当接面と嵌合するための部分的球形当接面78を設けると、噴射装置部品38,42,40,22,10の間の直角性、平行性、同心性の若干の誤差を補正するためにノズルボデーの位置を調整でき、圧電スタック22は均一に分布した軸方向力をスリーブ38に印加する。これは、圧電スタック22および/またはバルブニードル10への曲げ負荷により生じるダメージを減少させる。
特に好適な実施例では、二つのバルブシート(16で示される)と当接するようにバルブニードル10が配置され、両バルブシートはノズルボデー14のボア12の表面によって画定される。これは、二つのシートのうち軸方向下方のシートの下流の燃料圧力によりバルブニードル16がシート16から離間する際に、バルブニードル16に付加的な上昇力を付与するという長所を持つ。これも、高速の噴射という利点を持つ。我々による出願日が同じ同時係属欧州特許出願第04250132.0号には、ツインバルブニードルシート16が記載されている。図1と2に示された噴射装置は、このようなツインバルブシート16を有する。
図3は燃料噴射装置の代替実施例を示し、図1と2に示されたものに類似した部品には同様の参照番号が付けられている。図3の噴射装置の多くの特徴は、図1と2のものと同一であるため、再び詳述することはない。図1と2の実施例と対照的に、図3の実施例では、バルブニードル10を通る軸方向流路64はバルブニードル先端11まで延在せずに、バルブニードル軸上の途中に終端を持つ。軸方向流路64は、大径の上端部領域164と、バルブニードル10の上部径方向流路172と連通する縮径の下端部領域264とを含む。別の変形は、図1と2の実施例のツインニードルシートと対照的に、バルブニードル10が単一のバルブニードルシート16のみを有することである。軸方向流路64を通る流れがバルブニードルの上昇に影響する程度は、軸方向流路64が短いために図3ではそれほど重要でないが、それにもかかわらず、用途によっては、これは適切である。そのうえ、軸方向流路64を画定する短い軸方向穿孔をバルブニードル10に設けると、製造が容易になる。
図4は噴射装置の別の代替実施例を示し、上述したものと類似した部品には同様の参照番号が付けられている。図4では、前出実施例の軸方向流路64がやはり省略されている。代わりにスリーブ38は、ばね室56とアキュムレータ空間30との間に燃料の流路を画定する第1および第2の径方向穿孔80を備える。バルブニードル10がシート16から上昇して噴射を開始すると、出口21を通る燃料の流れによりアキュムレータ空間30内には若干の圧力低下が見られる。そのためばね室56内の燃料は流路80を通ってアキュムレータ空間30へ流れ、ばね室56内の燃料によってバルブニードル10に作用する下向きの油圧力が若干低下してニードルの上昇を補助する。バルブニードル10が軸方向延在穿孔を備える必要がないことはこの実施例の利点の一つであるが、高い噴射流量という性能は若干犠牲となる。
図4ではバルブニードル10を通る穿孔64が存在しないため、圧電スタック22が伸張(噴射)状態で止まった場合にバルブニードル10の閉口を保証するための代替手段を設けることが必要である。このため、制御室50とアキュムレータ空間30との間に流面積が制限された一定の連通路を設けるように、スリーブ38の下端部には制限穿孔82が設けられる。
制御室50とアキュムレータ空間30との間に上述した流路を設けるには、制限穿孔82を設ける代わりとして、スリーブ38の下端部とベローズ42の上端部(つまり上端の皿ばね44)との間に間隙を画定してもよい。
別の代替実施例では、ベローズ42の径方向内面とベローズ42へ延出するノズルボデー14の径方向外面との間の間隙により、アキュムレータ空間30と制御室50との間に流面積が制限された一定の連通路を設けるため、ノズルボデー14の上端部に制限穿孔84(点線で図示)を設けてもよい。ノズルボデー穿孔84の一端部はバルブニードル10の外面の環状溝68と連通し、穿孔84の他端部は上述した間隙と連通する。制限ノズルボデー穿孔84と間隙82のいずれが設けられても、制御室50の高い燃料圧力によりスタック22が伸張状態で止まった場合には、最終的には、制御室50から制限流範囲82,84を通る制限された燃料の流れがアキュムレータ空間30の流れと均等化されて、バルブニードル10を閉じる。
図4の実施例では、図1から3に図示された環状ダンパバルブ58は設けられず、そのためバルブニードルの開閉はほぼ同じ速度で発生する。この場合、バルブニードルばね54はシム67を介してバルブニードル10の上端面に作用する。シムを設けることでばねの予備負荷の調整(つまり異なるサイズのシムの使用による)を可能にするが、代替実施例では、シム67が除去されて、バルブニードルばね54がバルブニードル10の上端部に直接作用してもよい。
本発明は、スタック22における電圧レベルの上昇がバルブニードル10の開口運動を開始させる励起時噴射式噴射装置を設けることに関するが、図4の噴射装置は、スタック22の電圧レベルが通常は高い電圧レベルから低下するとバルブニードルの開口運動を開始する、励起停止時噴射式の噴射装置として作動するように構成できる。スリーブ38の上端部における穿孔80のサイズを小さくすることと、さらにスリーブ38とベローズ42との間の間隙82を大きくすることにより、変形が達成される。
室50とアキュムレータ空間30との間の間隙82を通る流路を大きくすると、室50内の燃料圧力は常に高くなる(つまり室50内の燃料圧力がもはや「制御されない」)。非噴射状態では、スタック22における電圧は比較的高く(「初期電圧レベル」)、スタック22は伸張し、ベローズ42は圧縮される。制御室50内の燃料圧力は高いが、バルブニードル10に作用してばね室56内の燃料圧力との組合せで作用するばね力がバルブニードルを当接状態に維持するように、ばね54は選択される。燃料を噴射する必要がある時には、スタック22の圧力が低下して(「噴射電圧レベル」)、スタック22を収縮させる。スタック22が引き上げられると、ばね室56の空間が増大する。アキュムレータ空間30内の燃料は、スリーブ38の穿孔80により設けられる制限流路によって、比較的低速で室56へ流入できるに過ぎない。そのため、ばね室56の容積の増大は、結果的に、室56内の圧力低下によりバルブニードル10に作用する力の低下を生み、バルブニードル10と制御ピストン40とに作用する上向きの力がニードル10をシート16から上昇させるのに充分な低レベルまで、バルブニードル10と制御ピストン40とに作用する下向きの力が低下する点に達する。
励起停止時噴射動作用に設計された図4の実施例では、ノズルボデー14の上端部とスリーブ38の下端部との間の下方の室50と、バルブニードル10の上端部の上方の室56とは、励起時噴射実施例における均等な室50,56とは逆の機能を果たす。励起停止時噴射式噴射装置では、バルブニードル10の運動が制御されるのは、スタック22の伸張と収縮とを介した上方の室56の燃料圧力の制御によって行われるのに対して、常に比較的高圧である室50はバルブニードル10の開閉運動の速度に影響する。励起時噴射式噴射装置では、下方の室50の燃料圧力を制御することによってバルブニードルの運動が制御され、ばね室56は、バルブニードル10の開口運動(とダンパバルブ58が存在しない時には閉口運動)のための減衰作用を行う。
励起時噴射式噴射装置の別の代替実施例が図5に図示されており、ベローズ42は取り除かれている。代わりにスリーブ38は、上端部のメインスリーブボデーと、長形で下方に懸架された下端部の環状スカート138とを含む。環状スカート138は、スリーブ38のメインボデーのボア39の直径より大きな内径を画定する形状を持つ。図3の実施例のように、バルブニードル10は、軸方向流路64を画定するための軸方向延在穿孔を備える。(図1から3のように)制御室50は、制限バルブニードル穿孔74を介してバルブニードル10の軸方向流路64と連通して、圧電スタック22が伸張状態で止まった場合にバルブニードル10を自動的に閉じるための手段となる。
図5の実施例の動作は、図1,2と図3のものと類似している。圧電スタック22が伸張すると、下向きの力がスリーブ38と環状スカート138にも印加される。スカート138の内径はノズルボデー14の外面と閉鎖間隙を画定するため、燃料は間隙内に封入される。ゆえに、スタック22の伸張時にスカート138が押し下げられると、制御室50内で燃料圧力が上昇して、制御ピストン40とバルブニードル10とを上昇させる。前出実施例と図5の実施例との相違の一つは、図5のスリーブ38が貫通孔を持たずに上端部品138を含み、ゆえに独立した負荷伝達部材46が必要でないことである。
ベローズ42ではなく環状スカート138がスリーブ38に設けられている図5の実施例の製造では、詰まりを防止するための部品38と14の間の良好な同心性という要件による許容可能な公差内に収めることがさらに困難である。
本発明の第一実施例による励起時噴射タイプの燃料噴射装置を示す断面図である。 図1の燃料噴射装置の一部を示す拡大断面図である。 本発明の燃料噴射装置の代替実施例を示す、図2と同様の拡大断面図である。 本発明の燃料噴射装置の代替実施例を示す、図2と同様の拡大断面図である。 本発明の燃料噴射装置の代替実施例を示す、図2と同様の拡大断面図である。
符号の説明
10 バルブニードル
11 バルブニードル先端領域
12 ボア
14 噴射装置ノズルボデー
16 バルブニードルシート
18 アクチュエータハウジング
19 貫通穿孔
20 圧電アクチュエータ
21 噴射装置出口
22 圧電素子スタック
24 上部ハウジング
26 入口
28 供給通路
30 アクチュエータ空間
32 シーラントコーティング
34 電気コネクタ
36 負荷伝達器
38 スリーブ
39 ピストンボア
40 制御ピストン
42 ベローズ
44 皿ばね部材のスタック
46 中間負荷伝達部材
48 端部片
50 制御室
51 環状シール
54 バルブニードルばね
56 ばね/ダンパ室
58 環状ダンパバルブ
60 バルブ当接部
62 制御穿孔
64 軸方向延在穿孔(流路)
66 径方向延在穿孔
67 シム
68 環状溝
70 燃料吐出室
72 径方向延在第2穿孔対
74 制限ニードル穿孔
76 内側当接面
78 外側当接面
80 穿孔
82 制限穿孔(間隙)
84 制限穿孔
110 上部案内領域
138 環状スカート
164 穿孔の上部領域
172 径方向流路
210 下部案内領域
264 穿孔の下部領域

Claims (28)

  1. 内燃機関に使用するための燃料噴射装置であって、
    噴射装置出口(21)を通る燃料噴射を制御するようにバルブニードルシート(16)と嵌合自在であるバルブニードル(10)と、
    制御室(50)内の燃料圧力を制御するように配置されたアクチュエータ(20,22)であって、前記バルブニードル(10)に関連する表面が、該制御室(50)内の燃料圧力に露出されるアクチュエータと、
    前記アクチュエータ(20,22)の運動を前記バルブニードル(10)へ伝達するための負荷伝達手段(36)であって、前記制御室(50)内の燃料圧力を変化させるとともに前記バルブニードルシート(16)に対する該バルブニードル(10)の運動を制御するように、該アクチュエータ運動を受けて圧縮および伸張自在であるベローズ装置(42)を含む負荷伝達手段(36)と、
    を含む燃料噴射装置。
  2. 前記負荷伝達手段がスリーブ(38)を含み、該スリーブ(38)が、前記アクチュエータ(20,22)の運動を前記ベローズ装置(42)へ付与するように該ベローズ装置(42)と協働自在である請求項1に記載の燃料噴射装置。
  3. 前記バルブニードル(10)に結合された制御ピストン(40)によって、該バルブニードル(10)に関連する前記表面が画定され、該制御ピストン(40)が、前記制御室(50)内の燃料圧力変化を受けて前記スリーブ(38)内で摺動自在である請求項2に記載の燃料噴射装置。
  4. 前記バルブニードル(10)が、前記制御室(50)内の燃料圧力変化を受けて前記スリーブ(38)内で直接的に摺動自在である請求項2に記載の燃料噴射装置。
  5. 前記ベローズ装置(42)が、コンサーティーナ状に配置された複数の皿ばね要素(44)を含む請求項2から4のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
  6. 前記バルブニードル(10)がノズルボデー(14)に設けられたボア(12)の中で移動自在であり、一端部の前記皿ばね(44)が該ノズルボデー(14)と密封嵌合自在であるとともに、他端部の該皿ばね(44)が前記スリーブ(38)と密封嵌合自在である請求項5に記載の燃料噴射装置。
  7. 前記バルブニードルシート(16)が前記バルブニードルの一端部に画定され、燃料を収容するためのバルブニードル室(56)が該バルブニードル(10)の他端部に画定される請求項2から6のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
  8. 前記バルブニードルシート(16)との嵌合状態へ前記バルブニードル(10)を付勢するように配置されたバルブニードルばね(54)を前記バルブニードル室(56)が収容する請求項7に記載の燃料噴射装置。
  9. 前記バルブニードル(10)が前記バルブニードルシート(16)から上昇する時に前記噴射装置出口(21)へ燃料を吐出するための燃料吐出経路(30,66,68,70)を含み、該バルブニードル(10)が、該バルブニードル(10)の開口運動を補助するため、該燃料吐出経路(30,66,68,70)と前記バルブニードル室(56)との間に連通手段(64)を備える請求項7または請求項8に記載の燃料噴射装置。
  10. 前記連通手段が、前記燃料吐出経路(30,66,68,70)と前記バルブニードル室(56)との間に連通を設けるための前記バルブニードル(10)内の軸方向流路(64)を含む請求項9に記載の燃料噴射装置。
  11. 前記軸方向流路(64)が前記バルブニードル(10)の全長にわたって延在する請求項10に記載の燃料噴射装置。
  12. 前記連通手段がさらに、前記バルブニードル(10)に設けられた少なくとも1本の径方向流路(72;172)を含み、該流路の一端部が前記燃料吐出経路(70)と連通するとともに、該流路の他端部が前記軸方向流路(64)と連通する請求項10または請求項11に記載の燃料噴射装置。
  13. 前記連通手段が、前記軸方向流路(64)と前記室(56)との間に制限流路(62)を画定するように配置されたダンパバルブ(58,60)を含む請求項10から12のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
  14. 前記ダンパバルブが、当接部(60)と嵌合自在であるダンパバルブ部材(58)を含み、該ダンパバルブ部材(58)が、(i)前記制限流路(62)を通って前記室(56)と前記連通手段(64)との間を燃料が流れることにより前記バルブニードル(10)の開口運動を減衰するように、該バルブニードル(10)が前記バルブニードルシート(16)から上昇する状況における当接位置と、(ii)燃料の流れが該制限流路(62)を迂回することにより該バルブニードル(10)の閉口運動がほぼ減衰されないように、該バルブニードル(10)が該バルブニードルシート(16)へ移動する状況における上昇位置とを有する請求項13に記載の燃料噴射装置。
  15. アクチュエータ(20,22)の故障の際に前記バルブニードル(10)が最終的に閉口するように燃料を前記制御室(50)から制限流量で放出させるため、該制御室(50)と連通状態にある追加制限流路(82,84)を含む請求項2から14のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
  16. 燃料を前記制御室(50)から放出させるように、前記追加制限流路(82)が前記スリーブ(38)内に画定される請求項15に記載の燃料噴射装置。
  17. 燃料を前記制御室(50)から放出させるように、前記制限流路(84)が前記ノズルボデー(14)内に画定される請求項15に記載の燃料噴射装置。
  18. 前記アクチュエータ(20,22)の故障の際に前記バルブニードル(10)が最終的に閉口するように、燃料を前記制御室(50)から前記連通手段(64)へ制限流量で放出させるための手段を含む請求項9から14のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
  19. 前記アクチュエータ(20)がアクチュエータハウジング(18)内に配置され、噴射装置ノズルボデー(14)の一端部が、該ノズルボデー(14)の他端部が突出するように該アクチュエータハウジング(18)内に収容され、該ノズルボデー(14)が、該アクチュエータハウジング(18)の内側当接面(76)と当接するための部分的にほぼ球形の外側当接面(78)を画定する請求項1から18のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
  20. 内燃機関に使用するための燃料噴射装置であって、
    噴射装置出口(21)を通る燃料噴射を制御するようにバルブニードルシート(16)と嵌合自在であるバルブニードル(10)と、
    制御室(50)内の燃料圧力を制御するように配置されたアクチュエータ(20,22)であって、前記バルブニードル(10)の表面が該制御室(50)内の燃料圧力に露出され、該制御室(50)内の燃料圧力が該バルブニードル(10)を付勢して前記バルブニードルシート(16)から解離させるように作用する、アクチュエータと、
    前記バルブニードル(10)と関連する表面がダンパ室(56)内の燃料圧力に露出されるように該バルブニードル(10)の一端部に配置された、燃料を収容するためのダンパ室(56)であって、ダンパ室(56)内の燃料圧力が、該バルブニードル(10)を付勢して前記バルブニードルシート(16)と嵌合させるように作用する、ダンパ室(56)と、
    前記バルブニードル(10)が前記バルブニードルシート(16)から解離する時に、前記噴射装置出口(21)へ燃料を吐出するための燃料吐出経路(30,66,68,70)と、
    前記バルブニードル(10)の開口運動を補助するように、該バルブニードル(10)が前記バルブニードルシート(16)から解離する時に前記燃料吐出経路(30,66,68,70)内の圧力低下を前記ダンパ室(56)へ伝達するための、該燃料吐出経路(30,66,68,70)と該ダンパ室(56)との間の連通手段(64;80)と、
    を含む噴射装置。
  21. 前記連通手段が、前記バルブニードル(10)内に設けられた軸方向流路(64)を含む請求項20に記載の燃料噴射装置。
  22. 前記連通手段が、前記バルブニードル(10)に設けられた少なくとも1本の径方向流路(72;172)を含み、該流路の一端部が前記燃料吐出経路(70)と連通するとともに、該流路の他端部が前記軸方向流路(64)と連通する請求項21に記載の燃料噴射装置。
  23. 前記連通手段が、前記軸方向流路(64)と前記室(56)との間に制限流路(62)を画定するように配置されたダンパバルブ(58,60)を含む請求項21または請求項22に記載の燃料噴射装置。
  24. 前記アクチュエータ(20)の運動を前記バルブニードル(10)へ伝達するための負荷伝達手段を含み、該負荷伝達手段が、該バルブニードル(10)または該バルブニードルに結合された部材(40)が中で摺動自在であるスリーブ(38)を含み、前記ダンパ室(56)と前記燃料吐出経路(30)との間に燃料の制限流路を設けるように前記連通手段(80)が該スリーブ(38)内に画定される請求項20に記載の燃料噴射装置。
  25. 内燃機関に使用するための燃料噴射装置にであって、
    噴射装置出口(21)を通る燃料噴射を制御するように、ノズルボデー(14)に設けられたボア(12)内で移動自在であるとともにバルブニードルシート(16)と嵌合自在であるバルブニードル(10)と、
    前記バルブニードル(10)の運動を制御するためのアクチュエータ(20,22)であって、アクチュエータハウジング(18)内に配置されるアクチュエータ(20)と、
    を含み、
    前記ノズルボデー(14)の一端部が、該ノズルボデーの下端部が突出するように前記アクチュエータハウジング(18)内に収容され、該ノズルボデー(14)が、該アクチュエータハウジング(78)の内側当接面(76)と当接するための部分的にほぼ球形の外側当接面(78)を画定する、
    燃料噴射装置。
  26. 前記内側当接面が円錐台形である請求項25に記載の燃料噴射装置。
  27. 一方向における前記アクチュエータ(20,22)の運動をほぼ反対方向における前記バルブニードル(10)の運動へ変換するためのモーションインバータ(38,42,50)の形を前記負荷伝達手段が取る、請求項1から26のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
  28. アクチュエータ(20)を含む、請求項1から27のいずれか一項に記載の燃料噴射装置に使用するための負荷伝達装置(36)において、使用時に該アクチュエータの動作を噴射装置部品へ伝達するように作動可能である負荷伝達装置(36)であり、スタック状に配置された複数の皿ばね部材(44)を含むベローズ装置(42)を含む負荷伝達装置。
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