JP2019148192A - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Motoya Kamahara
本也 鎌原
祐樹 田名田
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祐樹 田名田
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Abstract

【課題】アクチュエータの駆動負荷を低減することが可能であるとともに、低圧室への高圧燃料の漏れを抑制することの可能な燃料噴射装置を提供する。【解決手段】燃料噴射装置FIは、制御室19と、制御弁22と、アウトオリフィス251と、を備える。制御室19には、ノズルニードル13に閉弁方向の圧力を付与する高圧の燃料が充填される。制御弁22は、シート座面114に着座して閉弁状態になることにより制御室19及び低圧室29の連通を遮断する。制御弁は、閉弁状態から開弁状態になる際に、シート座面114から低圧室29に向かう所定方向に変位する。制御弁22及びアウトオリフィス251は、シート座面114よりも低圧室29側に配置されている。【選択図】図2

Description

本開示は、燃料噴射装置に関する。
従来、燃料噴射装置には、ニードル直動式の燃料噴射装置と、油圧サーボ式の燃料噴射装置とがある。ニードル直動式の燃料噴射装置は、ピエゾ素子の積層体からなるアクチュエータを用いてノズルニードルを直接開閉動作させる構造からなる。油圧サーボ式の燃料噴射装置は、ノズルニードルの直上に設けられる制御室と、制御室及び低圧室を連通する連通路を開閉させる制御弁と、制御弁を開閉動作させるアクチュエータとを備えている。油圧サーボ式の燃料噴射装置は、制御弁の開閉動作に基づいて制御室内の燃料圧力を変化させることによりノズルニードルを開閉動作させる構造からなる。このような構造の違いにより、油圧サーボ式の燃料噴射装置よりも、ニードル直動式の燃料噴射装置の方が燃料噴射圧に依存せずにノズルニードルの挙動、すなわち噴射率をコントロールし易いという特徴を有している。しかしながら、ニードル直動式の燃料噴射装置は、油圧サーボ式の燃料噴射装置と比較すると、ノズルニードルの駆動に必要な負荷が大きくなるため、アクチュエータの駆動負荷が増加するという課題を有している。
そこで、下記の特許文献1に記載の燃料噴射装置では、油圧サーボ機構と直動機構とが併用されている。具体的には、特許文献1に記載の燃料噴射装置は、制御室及び低圧室の連通を遮断する制御弁を備えている。燃料噴射装置には、制御弁が着座するシート座面が形成されている。制御弁は、シート座面に着座することにより、制御室及び低圧室の連通を遮断する閉弁状態になっている。シート座面には、制御弁が配置されるバルブ室から低圧室に貫通する挿通孔が形成されている。この挿通孔には、アクチュエータの駆動力を制御弁に伝達するための駆動伝達部材が挿通されている。
特許文献1に記載の燃料噴射装置では、アクチュエータの伸張によりその駆動力が駆動伝達部材を介して制御弁に伝達されると、制御弁がシート座面から離座して開弁状態になる。これにより、制御室が低圧室に連通されて制御室内の燃料圧力が低下するため、ノズルニードルが開弁する。特許文献1に記載の燃料噴射装置は、このような制御室の減圧に基づきノズルニードルを開弁させる油圧サーボ機構を有している。
また、特許文献1に記載の燃料噴射装置は、油圧力を介してアクチュエータの駆動力をノズルニードルに伝達するピストンを備えている。具体的には、ピストンには、アクチュエータの駆動力が制御弁を介して伝達される。ピストンは、制御弁を介して伝達されるアクチュエータの駆動力に基づいて変位することにより、ノズルニードルを開弁動作させる油圧力を発生させる。このように、特許文献1に記載の燃料噴射装置は、アクチュエータの駆動力をピストンの油圧力を介してノズルニードルに伝達することによりノズルニードルを開弁させる直動機構を有している。
このように、特許文献1に記載の燃料噴射装置は、油圧サーボ機構と直動機構とを有することにより、アクチュエータの負荷を低減しつつ、噴射率の自由度を向上させている。
特開2017−2891号公報
ところで、特許文献1に記載の燃料噴射装置では、駆動伝達部材を低圧室からバルブ室に挿通させるための挿通孔がシート座面に形成されているため、その挿通孔の内径の分だけシート座面が大きくなるとともに、制御弁の直径も大きくなる。制御弁の直径が大きくなると、バルブ室内の燃料圧力に基づき制御弁に作用する力が大きくなるため、結果として制御弁の開弁時に必要な動力が大きくなる。これが、アクチュエータの駆動負荷を大きくさせる要因となっている。
また、特許文献1に記載の燃料噴射装置には、アクチュエータの駆動に伴うピストンの変位に基づいて摺動する部位が複数存在する。これらの摺動部位の一端部が高圧燃料の流通部に面し、他端部が低圧燃料の流通部に面しているため、高圧燃料が摺動部分を通じて低圧燃料の流通部分に漏れる可能性がある。高圧燃料の流通部から低圧燃料の流通部への燃料漏れが生じると、燃料噴射装置に高圧の燃料を供給するためのポンプの仕事量が増加するため、燃料噴射装置及びポンプを含むシステムのエネルギ効率が悪化するおそれがある。
本開示は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、アクチュエータの駆動負荷を低減することが可能であるとともに、低圧室への高圧燃料の漏れを抑制することの可能な燃料噴射装置を提供することにある。
上記課題を解決する燃料噴射装置(FI)は、本体(10,11,12)と、ノズルニードル(13)と、制御室(19)と、制御弁(22)と、アクチュエータ(14)と、オリフィス(251)と、を備える。本体は、高圧の燃料が流通する高圧燃料通路(16)、高圧燃料通路を流れる燃料よりも低圧の燃料が流通する低圧室(29)、及び高圧燃料通路を流通する燃料を噴射する噴射孔(121)を有する。ノズルニードルは、本体の内部に往復動可能に収容され、噴射孔を開閉する。制御室には、ノズルニードルに閉弁方向の圧力を付与する高圧の燃料が充填される。制御弁は、本体に設けられたシート座面(114)に着座して閉弁状態になることにより制御室及び低圧室の連通を遮断する。アクチュエータは、制御弁をシート座面から離座させて制御弁を開弁状態にすることにより制御室及び低圧室を連通させる。オリフィスは、制御弁が開弁状態になった際に、制御室から低圧室への燃料の流通を規制する。制御弁は、閉弁状態から開弁状態になる際に、シート座面から低圧室に向かう所定方向に変位するとともに、開弁状態になった後にアクチュエータの駆動力に基づいて所定方向に更に変位することによりノズルニードルをリフト動作させる油圧力を制御室に発生させる。制御弁及びオリフィスは、シート座面よりも低圧室側に配置されている。
この構成によれば、アクチュエータの駆動力を制御弁に伝達するための駆動伝達部材が不要になるため、駆動伝達部材を挿通するための挿通孔をシート座面に形成する必要がない。したがって、シート座面を小さくすることができるため、制御弁の直径を小さくすることができる。結果的に、制御弁を開弁させる際に必要なアクチュエータの駆動力を小さくすることができるため、アクチュエータの駆動負荷を低減することができる。また、上記構成のように、制御弁がシート座面よりも低圧室側に配置されていれば、制御弁の摺動部分が高圧燃料の流通部に配置されることがない。そのため、高圧燃料が制御弁の摺動を介して低圧室に漏れることを抑制できる。
なお、上記手段、特許請求の範囲に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本開示によれば、アクチュエータの駆動負荷を低減することが可能であるとともに、低圧室への高圧燃料の漏れを抑制することの可能な燃料噴射装置を提供できる。
図1は、第1実施形態の燃料噴射装置の断面構造を示す断面図である。 図2は、第1実施形態の燃料噴射装置の拡大断面構造を示す断面図である。 図3は、第1実施形態の燃料噴射装置の動作例を示す断面図である。 図4は、第1実施形態の燃料噴射装置の動作例を示す断面図である。 図5は、第2実施形態の燃料噴射装置の拡大断面構造を示す断面図である。 図6は、第3実施形態の燃料噴射装置の拡大断面構造を示す断面図である。 図7は、第4実施形態の燃料噴射装置の拡大断面構造を示す断面図である。
以下、燃料噴射装置の一実施形態について図面を参照しながら説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
<第1実施形態>
はじめに、燃料噴射装置の第1実施形態について説明する。
図1に示されるように、本実施形態の燃料噴射装置FIは、インジェクタボディ10、オリフィスプレート11、ノズルボディ12、ノズルニードル13、及びアクチュエータ14等を備えている。オリフィスプレート11及びノズルボディ12はノズルリテーリングナット15によりインジェクタボディ10の下方に固定されている。本実施形態では、インジェクタボディ10、オリフィスプレート11、及びノズルボディ12により本体が構成されている。以下では、インジェクタボディ10からノズルボディ12に向かう方向を「下方」と称し、その逆の方向を「上方」と称する。
ノズルボディ12は、軸線m1を中心に略有底筒状に形成されている。ノズルボディ12の内部には、軸線m1を中心に略円柱状に形成されたノズルニードル13が収容されている。したがって、軸線m1はノズルニードル13の中心軸に相当する。ノズルボディ12の内部空間は、ノズルニードル13を収容するニードル収容孔120を構成している。ノズルニードル13は、ニードル収容孔120の内壁面に対して摺動可能に接することにより、軸線m1に沿った方向に往復動可能に支持されている。ニードル収容孔120は、ノズルボディ12の上面において開口している。ニードル収容孔120には、インジェクタボディ10の燃料通路101及びオリフィスプレート11の燃料通路110を通じて高圧の燃料が供給されている。以下では、これらの燃料通路101,110をまとめて「高圧燃料通路16」とも称する。
ノズルボディ12の先端部には、燃料が噴射される噴射孔121が形成されている。ノズルボディ12の先端部の内壁面には、円錐状の着座面122が形成されている。ノズルニードル13の先端部には、着座面122に着座するシート面130が形成されている。シート面130が着座面122に着座している場合、ノズルニードル13により噴射孔121が閉塞されているため、噴射孔121からの燃料の噴射が遮断された状態となる。シート面130が着座面122から離座すると、噴射孔121が開口して、ニードル収容孔120内の高圧の燃料が噴射孔121から噴射される。このように、ノズルニードル13は、軸線m1に沿った方向に往復動することにより噴射孔121を開閉する。
図2に示されるように、ニードル収容孔120の上方には、ノズルシリンダ17が収容されている。ノズルシリンダ17は、軸線m1を中心に円筒状に形成されている。ノズルシリンダ17は、ノズルボディ12の内部に収容されたスプリング18によりオリフィスプレート11の底面に向かって付勢されている。
ノズルシリンダ17の内部には、ノズルニードル13における先端部とは反対側の基端部が挿入されている。ノズルニードル13の基端部は、ノズルシリンダ17の内壁面に摺動可能に接することにより、軸線m1に沿った方向に往復動可能に支持されている。ノズルニードル13の上端面、ノズルシリンダ17の内壁面、及びオリフィスプレート11の底面により囲まれる空間によって制御室19が構成されている。制御室19には、ノズルニードル13に閉弁方向の圧力を付与するための高圧の燃料が充填されている。
オリフィスプレート11には、高圧ポート111、及び連通路112が形成されている。
高圧ポート111は、オリフィスプレート11の底面において制御室19に面する部分から高圧燃料通路16までオリフィスプレート11の内部を延びるように形成されている。したがって、制御室19には、高圧燃料通路16を流れる高圧の燃料が高圧ポート111を通じて流入可能となっている。高圧ポート111には、高圧燃料通路16から制御室19への高圧燃料の流入を規制するインオリフィス113が形成されている。
連通路112は、オリフィスプレート11の底面において制御室19に面する部分から、オリフィスプレート11の上面に設けられるシート座面114までオリフィスプレート11の内部を延びるように形成されている。シート座面114は、制御弁22の下端面が当接する部分、すなわち制御弁22が着座する部分である。
インジェクタボディ10の内部には、軸線m2に沿って延びるように収容孔102が形成されている。軸線m2は、軸線m1に対して高圧燃料通路16が配置されている方向とは逆方向にずれて位置している。図1に示されるように、収容孔102には、アクチュエータ14、ピストン21、制御弁22、シリンダアッパ23、及びシリンダロア25が収容されている。
アクチュエータ14は、電荷の充放電により軸線m2に沿った方向に伸縮するピエゾ素子を多数積層してなるピエゾ素子積層体と、ピエゾ素子積層体を保護する筒状の絶縁スリーブと、ピエゾ素子積層体の軸方向の両端に設けられる絶縁基板とを備えている。ピエゾ素子積層体への電圧の印加に基づきピエゾ素子積層体に電荷が充電されることにより、アクチュエータ14が軸線m2に沿って下方に伸張する。ピエゾ素子積層体が放電すると、アクチュエータ14が軸線m2に沿って上方に収縮する。アクチュエータ14の伸張変位及び収縮変位に応じた駆動力がスペーサ20を介してピストン21に伝達されることにより、ピストン21が軸線m2に沿った方向に変位する。
シリンダアッパ23は、軸線m2を中心に円筒状に形成されている。シリンダアッパ23の内部には、ピストン21の中央部分から下方部分が収容されている。ピストン21は、シリンダアッパ23の内壁面に対して摺動可能に接することにより、軸線m2に沿った方向に往復動可能に支持されている。ピストン21の上部には、環状のリング部材212が固定されている。環状のリング部材212とシリンダアッパ23との間には、ピストンスプリング24が配置されている。ピストンスプリング24は、リング部材212を介してピストン21を上方に付勢している。このピストン21に付与されるピストンスプリング24の付勢力により、アクチュエータ14のピエゾ素子積層体にプリセット荷重が付与されている。
ピストン21は、軸線m2を中心に略有底円筒状に形成されている。ピストン21は、その開口部分が下方を向く姿勢でシリンダアッパ23により支持されている。ピストン21の下方の開口部分には、制御弁22の大径部220が挿入されている。ピストン21の内壁面、及び制御弁22の大径部220の上端面により囲まれる空間には、バルブスプリング26が収容されている。バルブスプリング26は、ピストン21の内部の上壁面に設けられたスペーサ27と、制御弁22の大径部220の上端面との間に圧縮された状態で配置されている。このバルブスプリング26の弾性力により制御弁22がオリフィスプレート11に向かって付勢されている。
インジェクタボディ10の収容孔102の内部空間は、低圧室29となっている。低圧室29には、高圧燃料通路16を流通する高圧の燃料よりも低圧の燃料が流通している。ピストン21には、その内部空間210と低圧室29とを連通させる連通路211が形成されている。すなわち、ピストン21の内部空間210には、低圧の燃料が流通している。よって、低圧室29には、ピストン21の内部空間210が含まれている。
制御弁22は、軸線m2を中心に円柱状に形成されている。制御弁22は、大径部220と、大径部220の外径よりも小さい外径を有する小径部221とを有している。小径部221は、大径部220の下端面から軸線m2に沿って下方に延びるように形成されている。図2に示されるように、大径部220及び小径部221のそれぞれの外径の違いにより、大径部220の下端面には段差面222が形成されている。小径部221の下端面は、オリフィスプレート11のシート座面114に当接している。
シリンダロア25は、軸線m2を中心に円筒状に形成されている。シリンダロア25の内部には、制御弁22の小径部221が収容されている。制御弁22の小径部221は、シリンダロア25の内壁面に対して摺動可能に接することにより、軸線m2に沿った方向に往復動可能に支持されている。シリンダロア25の上面と制御弁22の段差面222との間には、所定の隙間が形成されている。シリンダロア25の上面、制御弁22の段差面222、制御弁22の大径部220及び小径部221の外壁面、ピストン21の底面、並びにシリンダアッパ23の内壁面により囲まれる空間によって油密室28が形成されている。油密室28には、作動油としての燃料が充填されている。
シリンダロア25の外壁面には、連通溝252が形成されている。連通溝252は、低圧室29に連通されている。シリンダロア25には、その内壁面の下方の部分から連通溝252に貫通する低圧ポート250が形成されている。制御弁22がシート座面114に着座している場合、すなわち制御弁22が閉弁状態である場合、連通路112を介した制御室19と低圧ポート250との連通が遮断されている。制御弁22がシート座面114から離座して開弁状態になることにより、制御室19が連通路112を通じて低圧ポート250に連通される。
低圧ポート250には、アウトオリフィス251が形成されている。アウトオリフィス251は、連通路112から低圧ポート250への燃料の流通を規制している。
図1に示されるように、燃料噴射装置FIは、アクチュエータ14を駆動させる駆動部40を更に備えている。駆動部40は、電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)400や、電子駆動装置(EDU:Electronic Driving Unit)401等から構成されている。
ECU400は、CPUやROM、RAM等を有するマイクロコンピュータを中心に構成されている。ECU400は、より上位のECUから受信した信号に基づいてROMに記憶されている制御プログラムを実行する。これにより、ECU400は、燃料噴射装置FIを駆動するための各種制御を実行する。例えば、ECU400は、アクチュエータ14の伸縮駆動を制御する制御信号をEDU401に送信する。
EDU401は、アクチュエータ14に印加させる高電圧を発生する高電圧発生回路と、複数のスイッチング素子とを有している。EDU401は、ECU400からの制御信号である噴射信号に基づいて複数のスイッチング素子のオン及びオフを切り替えることによりアクチュエータ14への電力供給を制御する。すなわち、ECU400からEDU401に送信される制御信号に基づいてアクチュエータ14の駆動が制御される。具体的には、ECU400が制御信号として開弁指令をEDU401に送信すると、EDU401からアクチュエータ14のピエゾ素子積層体に電圧が印加され、アクチュエータ14が伸張する。また、ECU400が制御信号として閉弁指令をEDU401に送信すると、EDU401がアクチュエータ14のピエゾ素子積層体を放電させる。これにより、アクチュエータ14が収縮する。
次に、本実施形態の燃料噴射装置FIの動作例について説明する。
ECU400からEDU401に対して閉弁指令が送信されている場合、EDU401がアクチュエータ14への電圧の印加を停止しているため、アクチュエータ14は収縮状態になっている。この場合、ピストン21及び制御弁22は図1に示される位置に配置されている。すなわち、制御弁22は閉弁状態になっている。そのため、制御室19と低圧ポート250との連通が遮断されている。このとき、高圧燃料通路16を流通する高圧の燃料が制御室19に流入しているため、制御室19には高圧の燃料が充填されている。制御室19内の燃料圧力によりノズルニードル13が下方に押圧されることによりノズルニードル13が噴射孔121を閉塞している。すなわち、燃料噴射装置FIは閉弁状態になっている。
この状態でECU400からEDU401に対して開弁指令が送信されると、EDU401がアクチュエータ14への電圧の印加を行うため、アクチュエータ14のピエゾ素子積層体が充電される。これによりアクチュエータ14が伸張すると、ピストン21が下方に変位するため、油密室28内の燃料が押圧される。したがって、図3に示されるように、油密室28内の燃料圧力が制御弁22の段差面222に対して上方に加わるため、制御弁22が上方に押圧される。よって、制御弁22が上方に変位するため、制御弁22がオリフィスプレート11のシート座面114から離座して開弁状態になる。よって、制御室19内の燃料がオリフィスプレート11の連通路112を通じてシリンダロア25の低圧ポート250に流入する。低圧ポート250に流入した燃料はアウトオリフィス251を通じて減圧されつつ連通溝252を通じて低圧室29に流入する。また、高圧燃料通路16から制御室19への高圧燃料の流入は、高圧ポート111に形成されたインオリフィス113により規制される。燃料噴射装置FIでは、インオリフィス113を流通する燃料の流量が、アウトオリフィス251を流通する燃料の流量よりも小さくなるように、インオリフィス113及びアウトオリフィス251のそれぞれの絞り直径が設定されている。これにより、高圧ポート111から制御室19に流入する燃料の流量よりも、制御室19から低圧ポート250に流出する燃料の流量の方が多くなるため、制御室19内の燃料圧力が徐々に低下する。
制御室19内の燃料圧力が低下すると、制御室19内の燃料圧力とニードル収容孔120内の燃料圧力との差圧により、ノズルニードル13に上方の力が付与されるため、ノズルニードル13が上方にリフト動作する。よって、噴射孔121が開放されるため、噴射孔121から高圧の燃料が噴射される。すなわち、燃料噴射装置FIは開弁状態になる。図3に示される状態では、燃料噴射装置FIは、制御室19内の燃料圧力の低下に基づいてノズルニードル13を開弁方向にリフト動作させる油圧サーボ駆動で動作する。
なお、図3に示されるように、ピストン21において油密室28の油圧力が作用する受圧面、すなわちピストン21の下端面の面積を「S1」とし、制御弁22において油密室28の油圧力が作用する受圧面、すなわち制御弁22の段差面222の面積を「S2」とすると、本実施形態の燃料噴射装置FIでは、受圧面の面積S1よりも受圧面の面積S2の方が小さくなっている。これにより、ピストン21の変位量よりも制御弁22の変位量を大きくすることができる。本実施形態の燃料噴射装置FIでは、このような構造により、アクチュエータ14の伸張量よりも制御弁22の変位量を大きくすることの可能な変位拡大機構が構成されている。
図3に示される状態から更にアクチュエータ14に電圧が印加され続けることによりアクチュエータ14が伸張してピストン21が更に下方に変位すると、制御弁22が更に上方に変位する。これにより、図4に示されるように、制御弁22の下端面、シリンダロア25の内壁面、及びオリフィスプレート11のシート座面114により囲まれた空間からなる減圧室38の容積が拡大する。減圧室38の容積の拡大に伴って制御室19内の燃料が減圧室38に流入するため、制御室19内の燃料が減少する。
制御室19内の燃料が減少することにより、ノズルニードル13には、上方に向かう油圧力が作用するため、ノズルニードル13が上方に更に変位する。すなわち、ノズルニードル13が開弁方向に更にリフト動作するため、噴射孔121から噴射される燃料量が増加する。このように、制御弁22は、アクチュエータ14の伸張に基づいてノズルニードル13をリフト動作させる油圧力を発生させる。図4に示される状態では、燃料噴射装置FIは、アクチュエータ14の駆動力を制御室19の油圧力を介してノズルニードル13に伝達することによりノズルニードル13を開弁方向にリフト動作させる直動駆動で動作する。
その後、ECU400からEDU401に対して閉弁指令が送信されると、アクチュエータ14が収縮する。アクチュエータ14の収縮によりピストン21が上方に変位することにより、制御弁22が図2に示される状態に戻る。すなわち、制御弁22が閉弁状態に戻るため、制御室19と低圧ポート250との連通が遮断される。一方、高圧燃料通路16を流れる高圧の燃料が高圧ポート111を通じて制御室19に流入する。そのため、制御室19に高圧の燃料が充填される。これにより、制御室19内の燃料圧力によりノズルニードル13が下方に押圧されて噴射孔121を閉塞する。すなわち、燃料噴射装置FIは閉弁状態になる。
以上説明した本実施形態の燃料噴射装置FIによれば、以下の(1)〜(3)に示される作用及び効果を得ることができる。
(1)本実施形態の燃料噴射装置FIでは、制御弁22が閉弁状態から開弁状態になる際に、制御弁22がシート座面114から上方に、すなわちシート座面114から低圧室29に向かう方向に変位する。このような構造であれば、アクチュエータ14の駆動力を制御弁22に伝達するための駆動伝達部材が不要になるため、駆動伝達部材を挿通するための挿通孔をシート座面114に形成する必要がない。したがって、シート座面114を小さくすることができるため、制御弁22の直径を小さくすることができる。結果的に、制御弁22を開弁させる際に必要なアクチュエータ14の駆動力を小さくすることができるため、アクチュエータ14の駆動負荷を低減することができる。なお、本実施形態では、シート座面114から低圧室29に向かう方向が所定方向に相当する。また、本実施形態の燃料噴射装置FIでは、制御弁22がシート座面114よりも低圧室29側に配置されているため、制御弁22の摺動部分が高圧燃料の流通部に配置されることがない。そのため、高圧燃料が制御弁22の摺動部分を介して低圧室29に漏れることを抑制できる。
(2)本実施形態の燃料噴射装置FIでは、ピストン21の底面が、アクチュエータ14の伸張方向において油密室28の油圧力が作用する受圧面となっている。また、制御弁22の段差面222は、アクチュエータ14の伸張方向とは逆方向において油密室28の油圧力が作用する受圧面となっている。このような構成によれば、ピストン21及び制御弁22のそれぞれの線膨張係数の差に基づくピストン21及び制御弁22のそれぞれの初期位置のばらつきを油密室28にて吸収することが可能となる。
(3)ピストン21の受圧面である底面の面積S1よりも、制御弁22の受圧面である段差面222の面積S2の方が小さい。これにより、ピストン21の変位量よりも制御弁22の変位量を大きくすることが可能となる。
<第2実施形態>
次に、燃料噴射装置FIの第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態の燃料噴射装置FIとの相違点を中心に説明する。なお、本実施形態では、制御弁22が第1制御弁に相当する。
図5に示されるように、本実施形態の燃料噴射装置FIは、制御室19内に配置される圧力従動弁30を更に備えている。圧力従動弁30は、軸線m1を中心に円盤状に形成されている。圧力従動弁30は、制御室19内に配置されたスプリング31によりオリフィスプレート11に向かって付勢されている。本実施形態では、圧力従動弁30が第2制御弁に相当する。
圧力従動弁30の中央部には、軸線m1に沿って底面から上面に貫通する貫通孔301が形成されている。貫通孔301は、制御室19とオリフィスプレート11の連通路112とを連通させている。貫通孔301には、制御室19からオリフィスプレート11の連通路112への燃料の流通を規制するアウトオリフィス302が形成されている。圧力従動弁30は、オリフィスプレート11の底面に当接している場合、制御室19と高圧ポート111との連通を遮断する。圧力従動弁30がオリフィスプレート11の底面から離間することにより、制御室19と高圧ポート111とが連通される。
次に、本実施形態の燃料噴射装置FIの動作例について説明する。
本実施形態の燃料噴射装置FIでは、制御弁22が閉弁状態である場合、制御室19から低圧ポート250への燃料の流通が遮断されている。このとき、制御室19内の燃料の圧力が、高圧ポート111を流通する燃料の圧力よりも低い場合には、それらの差圧に基づく油圧力が圧力従動弁30に対して下方に作用する。この油圧力に基づいて圧力従動弁30がスプリング31の付勢力に抗してオリフィスプレート11の底面から離間することにより、高圧ポート111と制御室19とが連通される。これにより、制御室19に高圧の燃料が流入可能となるため、制御室19に高圧の燃料が充填される。この制御室19内の燃料圧力によりノズルニードル13が下方に押圧されることで、ノズルニードル13が噴射孔121を閉塞している。よって、燃料噴射装置FIは閉弁状態になっている。
アクチュエータ14の伸張に基づき制御弁22が開弁状態になると、制御室19内の燃料が圧力従動弁30の貫通孔301及びオリフィスプレート11の連通路112を通じて低圧ポート250に流入する。このとき、制御室19内の高圧の燃料がアウトオリフィス302を通過する際に減圧されるため、圧力従動弁30の底面に作用する燃料圧力よりも、圧力従動弁30の上面に作用する燃料圧力の方が小さくなる。そのため、圧力従動弁30には、制御室19からオリフィスプレート11に向かう方向の油圧力が作用する。この油圧力によって圧力従動弁30がオリフィスプレート11の底面に当接することにより、オリフィスプレート11の高圧ポート111が閉塞される。すなわち、圧力従動弁30は、制御室19内の燃料圧力の変化に基づいて高圧ポート111を閉塞する。高圧ポート111が閉塞されることにより高圧燃料通路16と制御室19との連通が遮断されるため、制御室19への高圧燃料の流入が規制される。このとき、制御室19内の燃料が圧力従動弁30の貫通孔301及びオリフィスプレート11の連通路112を通じて低圧ポート250に流出するため、制御室19内の燃料圧力が徐々に低下する。この制御室19内の燃料圧力の低下に基づいてノズルニードル13がリフト動作することにより、燃料噴射装置FIが開弁状態になる。
その後、アクチュエータ14の収縮に基づき制御弁22が閉弁状態になると、制御室19内の燃料の圧力と、高圧ポート111を流通する燃料の圧力との差に応じた油圧力が圧力従動弁30に対して下方に作用するため、圧力従動弁30がオリフィスプレート11の底面から離間する。これにより、高圧ポート111から制御室19に高圧の燃料が流入するため、制御室19に高圧の燃料が充填される。この制御室19内の燃料圧力によりノズルニードル13が下方に押圧されることで、ノズルニードル13が噴射孔121を閉塞する。よって、燃料噴射装置FIは閉弁状態になる。
以上説明した本実施形態の燃料噴射装置FIによれば、以下の(4)に示される作用及び効果を更に得ることができる。
(4)圧力従動弁30により高圧ポート111を遮断することができるため、第1実施形態の燃料噴射装置FIのように、インオリフィス113を流通する燃料の流量が、アウトオリフィス251を流通する燃料の流量よりも小さくなるように、インオリフィス113及びアウトオリフィス251のそれぞれの絞り直径を設定する必要がない。したがって、インオリフィス113及びアウトオリフィス251のそれぞれの絞り直径を独立して設定可能であるため、燃料噴射装置FIの設計の自由度を向上させることができる。
<第3実施形態>
次に、燃料噴射装置FIの第3実施形態について説明する。以下、第2実施形態の燃料噴射装置FIとの相違点を中心に説明する。
図6に示されるように、本実施形態の燃料噴射装置FIは、第2実施形態のシリンダアッパ23及びシリンダロア25に代えて、シリンダ32を備えている。シリンダ32は、軸線m2を中心に円筒状に形成されている。シリンダ32の内部には、ピストン21及び制御弁22が収容されている。
ピストン21は、軸線m2を中心に円柱状に形成されている。ピストン21は、シリンダ32の内壁面に摺動可能に接することにより、軸線m2に沿った方向に往復動可能に支持されている。
制御弁22の大径部220及び小径部221は、シリンダ32の内壁面に摺動可能に接することにより、軸線m2に沿った方向に往復動可能に支持されている。制御弁22の段差面222とシリンダ32の内壁面との間には、バルブスプリング26が圧縮された状態で配置されている。このバルブスプリング26の弾性力により、制御弁22がピストン21に向かう方向に付勢されている。
ピストン21の底面と制御弁22の上面との間には、隙間が形成されている。ピストン21の底面、制御弁22の上面、及びシリンダ32の内壁面によって囲まれる空間により油密室28が形成されている。油密室28には、作動油としての燃料が充填されている。
次に、本実施形態の燃料噴射装置FIの動作例について説明する。
本実施形態の燃料噴射装置FIでは、ECU400からEDU401に対して閉弁指令が送信されている場合、EDU401がアクチュエータ14への電圧の印加を行っているため、アクチュエータ14のピエゾ素子積層体が充電状態になっている。すなわち、アクチュエータ14は伸張状態になっている。このとき、ピストン21は、図6に示される位置に保持されているため、制御弁22は、油密室28内の燃料圧力により下方に押圧されている。したがって、制御弁22が閉弁状態に維持されているため、制御室19と低圧ポート250との連通が遮断されている。よって、燃料噴射装置FIは閉弁状態になっている。
この状態でECU400からEDU401に対して開弁指令が送信された場合、EDU401がアクチュエータ14への電圧の印加を停止するため、アクチュエータ14が収縮する。アクチュエータ14の収縮によりピストン21が上方に変位するため、油密室28の油圧力により制御弁22も上方に変位する。これにより、制御弁22が開弁状態となり、制御室19と低圧ポート250とが連通される。よって、燃料噴射装置FIは開弁状態になる。
このように、本実施形態の燃料噴射装置FIは、アクチュエータ14への通電が停止されることにより閉弁状態になる、いわゆるノーマリオープン式の燃料噴射装置である。本実施形態の燃料噴射装置FIであっても、上記の第2実施形態の燃料噴射装置FIと同等又は類似の作用及び効果を得ることができる。
<第4実施形態>
次に、燃料噴射装置FIの第4実施形態について説明する。以下、第1実施形態の燃料噴射装置FIとの相違点を中心に説明する。なお、本実施形態では、シリンダロア25を「シリンダ25」と称する。
図7に示されるように、本実施形態のピストン21の下端に設けられた開口部は、低圧室29に開口している。制御弁22の大径部220は、ピストン21の開口部からその内部に挿入されている。制御弁22の大径部220の上面とピストン21の内部の上壁面との間には、バルブスプリング26が圧縮された状態で収容されている。このバルブスプリング26の弾性力により、制御弁22がシート座面114に向かって付勢されている。
ピストン21の底面とシリンダ25の上面との間には、動力伝達部材36が配置されている。動力伝達部材36は、板状のベース部360と、ベース部360の上面に形成される力点部361及び作用点部362と、ベース部360の底面に形成される支点部363とを有している。力点部361は、ピストン21の底面に当接している。作用点部362は、制御弁22の段差面222に当接している。支点部363は、シリンダ25の上面に当接している。
次に、本実施形態の燃料噴射装置FIの動作例について説明する。
本実施形態の燃料噴射装置FIでは、アクチュエータ14の伸張に基づきピストン21が下方に変位すると、動力伝達部材36の力点部361が下方に押圧される。これにより、動力伝達部材36が支点部363を支点として揺動することにより、作用点部362が上方に変位する。この作用点部362の変位に基づいて制御弁22が上方に押圧されることにより、制御弁22が開弁する。すなわち、動力伝達部材36は、アクチュエータ14からピストン21を介して伝達される駆動力を、てこの原理で制御弁22に伝達することにより、制御弁22を機械的に開弁させるものである。本実施形態の燃料噴射装置FIは、このように制御弁22を機械的に変位させる構造を有する点で、油圧力により制御弁22を変位させる第1実施形態の燃料噴射装置FIと異なる。
本実施形態の燃料噴射装置FIであっても、上記の第1実施形態の燃料噴射装置FIと同等又は類似の作用及び効果を得ることができる。
<他の実施形態>
なお、各実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・第3実施形態の燃料噴射装置FIの構成は、第1実施形態の燃料噴射装置FIにも適用可能である。
・第4実施形態の燃料噴射装置FIの構成は、第3及び第4実施形態の燃料噴射装置FIにも適用可能である。
・本開示は上記の具体例に限定されるものではない。上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素、及びその配置、条件、形状等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
FI:燃料噴射装置
10:インジェクタボディ(本体)
11:オリフィスプレート(本体)
12:ノズルボディ(本体)
13:ノズルニードル
14:アクチュエータ
16:高圧燃料通路
19:制御室
21:ピストン
22:制御弁
28:油密室
29:低圧室
30:圧力従動弁(第2制御弁)
114:シート座面
121:噴射孔
251:アウトオリフィス

Claims (5)

  1. 高圧の燃料が流通する高圧燃料通路(16)、前記高圧燃料通路を流れる燃料よりも低圧の燃料が流通する低圧室(29)、及び前記高圧燃料通路を流通する燃料を噴射する噴射孔(121)を有する本体(10,11,12)と、
    前記本体の内部に往復動可能に収容され、前記噴射孔を開閉するノズルニードル(13)と、
    前記ノズルニードルに閉弁方向の圧力を付与する高圧の燃料が充填される制御室(19)と、
    前記本体に設けられたシート座面(114)に着座して閉弁状態になることにより前記制御室及び前記低圧室の連通を遮断する制御弁(22)と、
    前記制御弁を前記シート座面から離座させて前記制御弁を開弁状態にすることにより前記制御室及び前記低圧室を連通させるアクチュエータ(14)と、
    前記制御弁が開弁状態になった際に、前記制御室から前記低圧室への燃料の流通を規制するオリフィス(251)と、を備え、
    前記制御弁は、閉弁状態から開弁状態になる際に、前記シート座面から前記低圧室に向かう所定方向に変位するとともに、開弁状態になった後に前記アクチュエータの駆動力に基づいて前記所定方向に更に変位することにより前記ノズルニードルをリフト動作させる油圧力を前記制御室に発生させ、
    前記制御弁及び前記オリフィスは、前記シート座面よりも前記低圧室側に配置されている
    燃料噴射装置。
  2. 前記アクチュエータの駆動力が伝達されることにより、前記アクチュエータの伸張方向に変位するピストン(21)と、
    前記ピストン及び前記制御弁の間に配置され、作動油が充填される油密室(28)と、を更に備え、
    前記所定方向は、前記アクチュエータの伸張方向とは逆の方向であり、
    前記ピストンは、前記アクチュエータの伸張方向において前記油密室の油圧力が作用する受圧面を有し、
    前記制御弁は、前記所定方向において前記油密室の油圧力が作用する受圧面を有する
    請求項1に記載の燃料噴射装置。
  3. 前記ピストンの受圧面の面積よりも、前記制御弁の受圧面の面積の方が小さい
    請求項2に記載の燃料噴射装置。
  4. 前記制御弁を第1制御弁とするとき、
    前記高圧燃料通路から前記制御室に高圧の燃料を流入させる高圧ポートと、
    前記制御弁が開弁することに基づいて前記高圧ポートを閉塞する第2制御弁(30)と、を更に備える
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
  5. 前記第2制御弁は、前記制御室内の燃料圧力の変化に基づいて前記高圧ポートを閉塞する圧力従動弁である
    請求項4に記載の燃料噴射装置。
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