JPWO2002040854A1 - 燃料噴射用インジェクタのニードルリフトダンパー装置及びニードルリフトダンピング方法 - Google Patents

燃料噴射用インジェクタのニードルリフトダンパー装置及びニードルリフトダンピング方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、燃料噴射用インジェクタ(8b)にあって、常に安定したニードルリフトダンピング効果を得ることを目的とする。圧力制御室(37)内の燃圧をリリーフしてニードル弁(36)をリフトさせるインジェクタ(8b)にあって、ニードル弁(36)にスライド自在に装着されたダンパー部材(62)と、ダンパー部材(62)とニードル弁(36)との間に形成されるダンピング室(63)と、ダンピング室(63)内の燃料を絞ってリークさせるリーク通路(64)と、ダンパー部材(62)の上昇位置を制限するストッパ部材(41)とを設ける。ダンピング室(63)内の燃料をリーク通路(64)により絞ってリークさせることにより、ニードル弁(36)のリフトをダンピングする。ニードル弁(36)がダンパー部材(62)のガイド機能を果たし、ダンパー部材(62)の振らつきが防止され、常に安定したニードルリフトダンピング効果が得られる。

Description

技 術 分 野
本発明は、燃料噴射用インジェクタのニードルリフトダンパー装置及びニードルリフトダンピング方法に係り、特に、ディーゼルエンジンのコモンレールインジェクタにおいて、初期噴射率を低減するためにニードル弁のリフトをダンピングする装置及び方法に関する。
背 景 技 術
ディーゼルエンジンにおけるコモンレール式燃料噴射装置の概要を図4に示す。図示するように、この装置にあっては、燃料タンク1内の燃料がフィルタ2およびフィードポンプ3を介して高圧ポンプ4に供給され、高圧ポンプ4によって高圧(数十〜数百MPa)に昇圧された後、通路5を介してコモンレール6と呼ばれる蓄圧容器に蓄えられる。コモンレール6内の燃料は、燃料供給通路7を介して各インジェクタ8に供給される。
各インジェクタ8に供給された高圧の燃料は、図5に示すように、その一部が通路9を介して圧力制御室10に供給され、残りが通路11を介してニードル弁12の先端側の燃料溜り13に供給される。圧力制御室10内の燃圧は、リリーフ弁14によって保持・解放される。リリーフ弁14は、通常バネ15に押圧されてリリーフ穴16を塞ぎ、圧力制御室10内の燃圧を保持し、電磁ソレノイド17が通電されるとバネ15に抗して引き上げられてリリーフ穴16を開放し、圧力制御室10内の燃圧を解放する。また、ニードル弁12は、バネ18によって常時下方に付勢されている。
かかるインジェクタ8は、電磁ソレノイド17の通電を切ると、バネ15で押し下げられるリリーフ弁14によってリリーフ穴16が塞がれ、圧力制御室10内の燃圧が保持されるため、その燃圧およびバネ18によるニードル弁12の下降力がニードル弁12の先端側(燃料溜り13)の受圧部19の燃圧によるニードル弁12の上昇力よりも大きくなり、ニードル弁12が下降する。よって、ニードル弁12の先端の円錐部20がシート部21に着座し、インジェクタ8の噴孔22が塞がれ、燃料の噴射は行われない。
また、電磁ソレノイド17が通電されると、リリーフ弁14がバネ15に抗して引上げられ、リリーフ穴16が開放されて圧力制御室10内の燃圧が解放(リリーフ)されるため、ニードル弁12の先端側(燃料溜り13)の受圧部19の燃圧によるニードル弁12の上昇力がバネ18によるニードル弁12の下降力よりも大きくなり、ニードル弁12が上昇(リフト)する。よって、ニードル弁12の円錐部20がシート部21から離間し、インジェクタ8の噴孔22から高圧の燃料が噴射される。なお、圧力制御室10から流出した燃料は、燃料回収通路23を介して燃料タンク1に戻される(図4参照)。
ところで、上述のインジェクタ8においては、ニードル弁12を比較的緩やかに(ゆっくり)上昇させることが望まれている。ニードル弁12を比較的緩やかに上昇させれば、噴孔22から噴射される燃料の初期噴射率が低くなって、着火遅れ後の最初の燃焼が噴射率の低い少量の燃料でなされるため、穏やかな初期燃焼を確保でき、NOxの減少および騒音の低減に繋がるからである。
ニードル弁12を比較的ゆっくり上昇させるインジェクタとして図6に示すものが知られている(特開昭59−165858号公報等)。なお、このインジェクタ8aは前述したインジェクタ8と一部同様の構成部分を有するため、同様の構成部分には同一の符号を付して説明を省略し、相違部分のみを説明する。
図6に示すインジェクタ8aにおいては、ニードル弁12の頂部に部材24が装着されており、部材24の上方に圧力制御室10が形成されている。圧力制御室10の天井部には、リリーフ穴16が形成されている。リリーフ穴16の周囲には、凸状に隆起されたシート部25が形成されている。リリーフ穴16は、中央部にオリフィス穴26を有するリリーフ弁14が、シート部25に着座・離脱することによって、開閉される。
リリーフ弁14は、通常バネ27によってシート部25に押し付けられてリリーフ穴16を塞いでおり、三方弁28から燃料が供給されるとその燃圧によってバネ27に抗して押し下げられてリリーフ穴16を開放する。三方弁28は、コモンレール6(図4参照)から圧力制御室10へ向かう通路9に介設され、X−Yが連通する状態と、Y−Zが連通する状態とに適宜切り換えられる。
図6は燃料噴射停止状態であり、このときX−Yが連通し、リリーフ弁14がシート部25に着座し、圧力制御室10内の燃圧およびバネ18によるニードル弁12の下降力が、ニードル弁12の先端側(燃料溜り13)の受圧部19の燃圧によるニードル弁12の上昇力よりも大きい。よってニードル弁12が下降状態となり、円錐部20がシート部21に着座して噴孔22が塞がれ、燃料噴射が行われない。この状態から、三方弁28をY−Z連通にすると、圧力制御室10内の燃料がリリーフ弁14のオリフィス穴26から絞られつつ流出するので、圧力制御室10内の燃圧が緩やかに減少し、ニードル弁12が比較的ゆっくり上昇する。こうしてニードル弁のリフトダンピングが実行され、噴孔22からの初期噴射率が低くなる。
その後、再び三方弁28をX−Y連通にすると、コモンレール6内の燃料が通路7および9を介して高圧状態で圧力制御室10に流入するので、その燃圧によってリリーフ弁14がバネ27に抗して押し下げられ、燃料が圧力制御室10内に一気に流入して圧力制御室10内の燃圧が一気に上昇し、ニードル弁12が素早く下降する。よって、噴孔22から噴射される燃料の噴射の切れが良好になる。
しかし、上記インジェクタ8aにおいては、ニードル弁12の上昇(リフト)のダンピングを、リリーフ弁14をシート部25に着座させ、なおかつ圧力制御室10内の燃料をオリフィス穴26から絞りながらリークさせることによって達成しているので、オリフィス穴26からのリーク時に生じるリーク流の乱れによってリリーフ弁14が振らつき、リリーフ弁14がシート部25から瞬間的に離れることが考えられる。
こうなると、圧力制御室10内の燃料が、オリフィス穴26のみならずリリーフ弁14とシート部25との隙間からもリークするため、ニードル弁12のリフトのダンピング効果が設計値よりも低下し、十分なダンピング効果が得られない。また、かかる不具合は、オリフィス穴26からのリーク毎(噴孔22からの噴射毎)に発生したり発生しなかったりするため、実際上、安定したダンピング効果(初期噴射率低減効果)を得ることが困難であった。
すなわち、上記インジェクタ8aにおいては、ニードル弁12の昇降(開閉)を制御する圧力制御室10が、ニードル弁12をダンピングするためのダンピング室をも兼用しているため、ニードル弁12の上昇時にはダンピングのためにリリーフ弁14がシート部25に着座してシールする必要がある一方、ニードル弁14の下降時にはそのシール部分(リリーフ弁14とシート部25)を離間する必要が生じる。
このようにニードル弁12の昇降の度に、シール部分(リリーフ弁14とシート部25)を着座・離間させているため、ニードル弁12の上昇時にダンピング室として機能する圧力制御室10内の圧力変動によって、上述のようにリリーフ弁14が振らつき、リリーフ弁14がシート部25から瞬間的に離れ、シールが不完全となることが考えられるのである。
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、常に安定したダンピング効果が得られる燃料噴射用インジェクタのニードルリフトダンパー装置及びニードルリフトダンピング方法を提供することにある。
また本発明の目的は、燃料のリークを常に安定して行える燃料噴射用インジェクタのニードルリフトダンパー装置及びニードルリフトダンピング方法を提供することにある。
また本発明の目的は、噴射毎の初期噴射率を安定化させることができる燃料噴射用インジェクタのニードルリフトダンパー装置及びニードルリフトダンピング方法を提供することにある。
発 明 の 開 示
本発明は、圧力制御室内の燃圧を受けて押し下げられているニードル弁を、上記燃圧をリリーフすることによりリフトさせるインジェクタに、上記ニードル弁のリフトをダンピングすべく設けられるダンパー装置であって、上記ニードル弁にスライド自在に装着されたダンパー部材と、このダンパー部材と上記ニードル弁との間に形成され燃料が充満されるダンピング室と、このダンピング室内の燃料を絞って室外にリークさせるリーク通路と、上記ダンパー部材の上方に配置されこのダンパー部材の上昇位置を制限するストッパ部材とを備えたものである。
本発明によれば、ダンパー部材がニードル弁にスライド自在に装着されているので、ニードル弁がダンパー部材の昇降ガイドとなり、ダンパー部材のガタツキ(振らつき)が抑えられる。これによって常に安定したダンピング効果が発揮される。
上記ダンパー部材は、上記ニードル弁に形成された穴部に軸方向スライド自在に挿入されたものであるのが好ましい。
上記ストッパ部材がニードル弁の上方に位置され、これらの間に上記圧力制御室が区画されると共に、上記穴部が、上記ニードル弁の上面部から軸方向に所定深さを有するよう形成され、この穴部に上記ダンパー部材が上方から挿入されて上記圧力制御室内で昇降可能であり、上記ダンピング室が上記ダンパー部材と上記穴部との間に形成され、上記リーク通路が上記ダンパー部材を軸方向に貫通して形成されるのが好ましい。
上記ダンパー部材の上端部が、上記穴部より大径で且つ上記ニードル弁上面部より小径のフランジ部とされ、このフランジ部が上記穴部及び上記ニードル弁上面部の上方に位置され、且つ上記圧力制御室内に位置されるのが好ましい。
上記ダンピング室に、上記ダンパー部材を上方に付勢する付勢手段が設けられるのが好ましい。
上記付勢手段がコイルスプリングからなり、上記ダンパー部材にその下端から上方に向かって所定深さをなすスプリング挿入穴が設けられ、このスプリング挿入穴に上記コイルスプリングが挿入されるのが好ましい。
上記ストッパ部材に、上記圧力制御室内の燃圧をリリーフさせるべく上記圧力制御室に開口するリリーフ通路が設けられるのが好ましい。
上記ダンパー部材が上記ストッパ部材に当接したとき、上記リリーフ通路が上記圧力制御室に非連通とされ、且つ上記リーク通路を介して上記ダンピング室に連通されるのが好ましい。
上記燃圧が、上記リリーフ通路を介して上記圧力制御室に導入されるのが好ましい。
上記ストッパ部材の上方に、上記リリーフ通路の出口を開閉するリリーフ弁と、このリリーフ弁を開閉方向に駆動する駆動手段とが設けられるのが好ましい。
上記駆動手段が、バネと電磁ソレノイドとからなってもよい。
上記リリーフ弁が閉となって所定時間が経過したとき、上記圧力制御室及び上記ダンピング室が燃圧に等しい高圧となって上記ニードル弁が押し下げられ、燃料噴射が停止され、上記ダンパー部材が上記ストッパ部材に当接され、この状態から上記リリーフ弁が開となったとき、上記ダンピング室の高圧燃料が上記リーク通路を通じて徐々に上記リリーフ通路にリークされ、これにより上記ニードル弁が比較的緩やかに上昇され、初期の燃料噴射が比較的緩やかに実行され、この状態から上記リリーフ弁が閉となったとき、上記リリーフ通路に供給される燃圧が上記ダンパー部材に作用し、このダンパー部材と上記ニードル弁を一体的に押し下げ、これにより上記ニードル弁が比較的急激に下降し、燃料噴射が比較的急激に終了されるのが好ましい。
ディーゼルエンジンのコモンレール式燃料噴射装置に適用され、そのコモンレールから上記燃圧が供給されるものであってもよい。
一方、本発明は、圧力制御室内の燃圧を受けて押し下げられているニードル弁を、上記燃圧をリリーフすることによりリフトさせるインジェクタにあって、上記ニードル弁のリフトをダンピングする方法であって、上記ニードル弁にスライド自在にダンパー部材を装着し、このダンパー部材と上記ニードル弁との間に燃料が充満されるダンピング室を形成し、このダンピング室内の燃料を絞って室外にリークさせるリーク通路を設け、上記ダンパー部材の上方に上記ダンパー部材の上昇位置を制限するストッパ部材を設け、上記ニードル弁をリフトさせるとき、上記ダンピング室内の燃料を上記リーク通路により絞ってリークさせることにより、上記ニードル弁のリフトをダンピングするものである。
上記ダンパー部材が、上記ニードル弁に形成された穴部に軸方向スライド自在に挿入されたものであるのが好ましい。
上記ストッパ部材が上記ニードル弁の上方に位置され、これらの間に上記圧力制御室が区画されると共に、上記穴部が、上記ニードル弁の上面部から軸方向に所定深さを有するよう形成され、
その穴部に上記ダンパー部材が上方から挿入されて上記圧力制御室内で昇降可能であり、上記ダンピング室が上記ダンパー部材と上記穴部との間に形成され、上記リーク通路が上記ダンパー部材を軸方向に貫通して形成され、上記ダンパー部材が上記ダンピング室に設けられた付勢手段によって上方に付勢されるのが好ましい。
上記ストッパ部材に、上記圧力制御室に開口するリリーフ通路が軸方向に貫通して設けられ、このリリーフ通路によって上記圧力制御室内の燃圧がリリーフされるのが好ましい。
上記リリーフ通路と上記リーク通路とが同軸に位置され、上記ダンパー部材が上記ストッパ部材に当接したとき、上記リリーフ通路が上記圧力制御室に非連通とされ、且つ上記リーク通路を介して上記ダンピング室に連通され、上記ニードル弁のリフト開始前に、予め上記ダンパー部材が上記ストッパ部材に当接されているのが好ましい。
上記リリーフ弁が閉となって所定時間が経過したとき、上記圧力制御室及び上記ダンピング室が燃圧に等しい高圧となって上記ニードル弁が押し下げられ、燃料噴射が停止され、上記ダンパー部材が上記ストッパ部材に当接され、
この状態から上記リリーフ弁が開となったとき、上記ダンピング室の高圧燃料が上記リーク通路を通じて徐々に上記リリーフ通路にリークされ、これにより上記ニードル弁が比較的緩やかに上昇され、初期の燃料噴射が比較的緩やかに実行され、
この状態から上記リリーフ弁が閉となったとき、上記リリーフ通路に供給された燃圧が上記ダンパー部材に作用し、このダンパー部材と上記ニードル弁とを一体的に押し下げ、これにより上記ニードル弁が比較的急激に下降し、燃料噴射が比較的急激に終了されるのが好ましい。
ディーゼルエンジンのコモンレール式燃料噴射装置に適用され、そのコモンレールから上記燃圧が供給されるものであってもよい。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の好適実施形態を添付図面に基いて説明する。
図1に本実施形態に係るインジェクタを示す。このインジェクタ8bは前述した図4に示すコモンレール式燃料噴射装置に適用されるものであり、燃料供給通路7と燃料回収通路23とが接続されるノズルボディ30を有する。ノズルボディ30は円筒体状に形成され、その内部にニードル弁36を軸方向にスライド自在に且つ昇降自在に同軸に収容している。またノズルボディ30内には、ニードル弁36から所定距離隔てた上方にストッパ部材41が挿入固定される。
これらニードル弁36とストッパ部材41との間に、圧力制御室37が区画形成されている。圧力制御室37は、ニードル弁36の上面38と、ノズルボディ30の内周側面40と、ストッパ部材41の下面42と、後述するダンパー部材62とによって区画形成される。ストッパ部材41の中心部に、圧力制御室37内の燃圧(燃料)を上方へリリーフするためのリリーフ通路45が軸方向に沿って貫通形成される。ストッパ部材41の上面は中心部が最も下になるようテーパ状に窪まされ、その上面中心部にリリーフ通路45の出口が開口される。その出口の周縁部がリリーフ通路45を開閉するリリーフ弁47の弁座48となる。ストッパ部材41の下面42は軸方向に垂直なフラット面とされ、そこにリリーフ通路45の入口が開口される。
リリーフ弁47は、ストッパ部材41の上方に配置されてリリーフ通路45の出口を上方から開閉する。またリリーフ弁47の上方にバネ49と電磁ソレノイド50とが配設され、バネ49はリリーフ弁47を下方に付勢し、電磁ソレノイド50は外部のコントロールユニットから駆動電流を与えられてON/OFFされる。なお電磁ソレノイド50はノズルボディ30の上端開放部を塞ぐ栓ともなっている。電磁ソレノイド50がOFF(非通電)のときは、リリーフ弁47がバネ49によって押し下げられ、弁座48に着座してリリーフ通路45を閉止する。電磁ソレノイド50がON(通電)のときは、その電磁力によりリリーフ弁47がバネ49の力に抗じて引き上げられ、弁座48から離れてリリーフ通路45を開放する。リリーフ弁47は上端が円盤状とされてバネ49を受ける部分となり、下端部が球状とされ弁座48への着座部分となる。
電磁ソレノイド50は、ストッパ部材41から所定距離隔てた上方に配置され、これら電磁ソレノイド50とストッパ部材41との間に、圧力制御室37からリリーフ通路45を通って流出してきた燃料を一旦貯留するリリーフ室52が形成される。リリーフ室52は燃料回収通路23に連通され、リリーフ室52内の燃料が燃料回収通路23を通じて燃料タンク1に戻される。
ニードル弁36は、その略上半分がノズルボディ30の内周側面40に摺接すると共に、その略下半分が内周側面40より小径とされ、ノズルボディ30との間に燃料溜り31を形成する。ニードル弁36とノズルボディ30との下端部(先端部)が互いに符合する円錘状とされ、そのニードル弁36の下端の円錘部58が、ノズルボディ30の下端のシート部57に着座・離反して、噴孔59を開閉する。
燃料供給通路7は途中で分岐され、その一方の分岐通路7aがリリーフ通路45に、他方の分岐通路7bが燃料溜り31に連通される。これにより図4に示すコモンレール6内の高圧(数十〜数百MPa)の燃料が、燃料供給通路7及び一方の分岐通路7aを通じてリリーフ通路45に常時供給され、燃料供給通路7及び他方の分岐通路7bを通じて燃料溜り31に常時供給される。
特に、このインジェクタ8bには、ニードル弁36の上昇(リフト)をダンピングするためのダンパー装置が設けられる。このダンパー装置は、ニードル弁36にスライド自在に装着されたダンパー部材62と、ダンパー部材62とニードル弁36との間に形成され燃料が充満されるダンピング室63と、ダンピング室63内の燃料を絞って室外にリークさせるリーク通路64と、ダンパー部材62の上方に配置されダンパー部材62の上昇位置を制限する上記ストッパ部材41とから主に構成される。
ダンパー部材62は、略中空円筒状とされ、ニードル弁36に形成された断面円形の穴部66に軸方向スライド自在に上方から同軸挿入され、圧力制御室37内に位置され且つそこで昇降可能となっている。穴部66は、ニードル弁36の中心部に形成されると共に、ニードル弁36の上面部38から軸方向に所定深さを有するよう形成され、且つその深さ方向に沿って一定の内径を有する。ダンパー部材62は、その上端部をなすフランジ部67と、フランジ部67から下方に延出する円筒部68とから一体になる。円筒部68は穴部66とほぼ同径とされ、穴部66にスライド自在に挿入される部分となるが、その上部外周が浅く削られて小径とされ、穴部66の内面との間に小さな隙間69をなす。フランジ部67は穴部66より大径で、且つニードル弁上面部38及びノズルボディ内周側面40より小径とされ、穴部66及びニードル弁上面部38の上方に突出する格好で位置されると共に、圧力制御室37内に位置される。
こうして、ダンパー部材62とニードル弁36の穴部66との間にダンピング室63が形成されることとなる。ダンピング室63にはダンパー部材62を上方に付勢する付勢手段が設けられる。付勢手段はここではコイルスプリング70からなり、コイルスプリング70は、円筒部68の中心穴からなるスプリング挿入穴71に圧縮状態で挿入され、外周から支持されて曲がり等が防止される。スプリング挿入穴71は、円筒部68の下端から上方に向かって所定深さ、ここではフランジ部67に到達するまでの長さを有する。
リーク通路64は、フランジ部67の中心に且つリリーフ通路45と同軸に位置され、フランジ部67を軸方向に貫通して形成される。その内径は、ダンピング室63からの燃料流出を妨げることができるような十分な小径とされ、リリーフ通路45の内径に比べ十分小さい。
ダンパー部材62は、図1に示すように、その上昇時にフランジ部67がストッパ部材41に当接し、上昇位置が制限される。このときフランジ部67の上面全面がストッパ部材41の下面42に面接触ないし着座し、実質上リリーフ通路45を閉じる。これによりリリーフ通路45が圧力制御室37と非連通となり、且つリーク通路64を介してダンピング室63には連通する。
逆に図3に示すように、ダンパー部材62が下降してフランジ部67がストッパ部材41から離れたときは、リリーフ通路45が圧力制御室37に連通すると共に、リーク通路64を介してダンピング室63にも連通する。
次に、本実施形態の作用を説明する。
図1は電磁ソレノイド50がOFF、即ちリリーフ弁47が閉とされて所定時間経過した後の状態を示す。このときには、リリーフ弁47がリリーフ通路45を閉じているので、リリーフ通路45、圧力制御室37、リーク通路64及びダンピング室63がコモンレール6から送られてくる燃圧に等しくなる。よってこの燃圧とバネ55によるニードル弁36の下降力が、燃料溜り31の燃圧によるニードル弁36の上昇力よりも大きくなり、ニードル弁36が下向きに押される。よってニードル弁36の円錐部58がシート部57に着座し、噴孔59が塞がれ、燃料噴射が停止される。
このとき前述したように、ダンパー部材62がコイルスプリング70によりストッパ部材41の下面42に押し付けられており、リリーフ通路45はリーク通路64を介してダンピング室63にのみ連通する。
この状態から電磁ソレノイド50がON、即ちリリーフ弁47が開とされると、図2に示すように、リリーフ弁47が引上げられてリリーフ通路45が開放され、ダンピング室63内の燃料がリーク通路64、リリーフ通路45を通じて排出(リーク)される。するとダンピング室63が低圧となるので、その分ニードル弁36の下降力が小さくなり、これによってニードル弁36の上昇力が下降力を上回り、ニードル弁36が上昇する。これによって円錐部58がシート部57から離れ、燃料溜り31に蓄えられていた高圧燃料が噴孔59から噴射される。
特に、ニードル弁36がリフトするとき、ダンピング室63の燃料はリーク通路64で絞られながら排出される。このためダンピング室63の高圧が抜けづらく、この高圧が、リフトしようとするニードル弁36に対し抵抗するようになる。ニードル弁36は抵抗を受けながらリフトするのである。従って、ニードル弁36が比較的緩やかに、即ちゆっくりと低速でリフトするようになる。これによってニードル弁36のダンピングが達成され、初期噴射率が低減される。
この状態から電磁ソレノイド50をOFF、即ちリリーフ弁47を閉とすると、まずリリーフ通路45に供給された燃圧がダンパー部材62のフランジ部67上面に直接下向きに作用する。するとダンパー部材62が僅かに下降し、ストッパ部材41から離れる。この瞬間、隙間から高圧燃料が圧力制御室37内に一気に流入する。従って、この流入する高圧燃料によってダンパー部材62とニードル弁36とが一体的に下方に押される。一方、ニードル弁36の先端側では、燃料が噴孔59から流出しているため圧力が下がっている。これらによって、ニードル弁36の下降力が即座に上昇力を上回り、図3に示す如くニードル弁36が比較的急激に下降され、円錐部58がシート部57に着座して燃料噴射が比較的急激に終了する。このように噴射終了時の噴射切れは良好である。図3は円錐部58が着座して噴射終了した直後の状態を示す。
この後、初期のうちはダンピング室63の圧力が圧力制御室37の圧力より低くなっている。しかし徐々に圧力制御室37の燃料がリーク通路64と、ダンパー部材挿入部の嵌め合い隙間(後述する)とを通じてダンピング室63内に供給されていくので、ダンピング室63の圧力が高まっていき、その圧力とコイルスプリング70とによりダンパー部材62がニードル弁36に対し相対的に上昇していく。そして最終的には図1に示した状態に戻る。即ち、リリーフ弁47を閉としてから一定時間が経過すると図1の噴射待機状態となり、1回の噴射毎に図1→図2→図3→図1のサイクルを繰り返すのである。
本実施形態においては、ダンパー部材62をニードル弁36にスライド自在に装着したので、ニードル弁36がダンパー部材62のガイド機能を果たし、ダンパー部材62の昇降移動が安定し、特に図2に示した燃料噴射時において、ダンパー部材62がガタツク(ふらつく)ことがない。従って燃料のリークが安定して行われ、ニードル弁36を常に安定した速度でリフトさせることができる。そして噴射毎の初期噴射率を安定化できる。また、ダンパー部材62にフランジ部67を設け、このフランジ部67が比較的広い面積でストッパ部材41に着座するため、これによってもダンパー部材62のふらつきを防止でき、噴射安定化に役立つ。
ここで、ダンパー部材62と穴部66との挿入部には嵌め合い隙間が形成される。よって図2の燃料噴射時において、圧力制御室37の燃料がその隙間を通じてダンピング室63に流入する。もっとも、この隙間の通路面積はリーク通路64の通路面積より小さいので、燃料のリーク速度ないしニードル弁36の上昇速度は専らリーク通路64の通路面積により制御されることとなる。なおこのときリリーフ通路45に供給された高圧燃料はそのまま上方に流れて排出されることとなる。
また、この燃料噴射時、ニードル弁36の上昇速度は終始抑制されるものの、円錐部58とシート部57との間の通路面積が噴孔59の合計面積を上回ってしまえば、通常通り燃料噴射が実行される。噴孔59の合計面積が極く小さいため、噴射開始から極く短時間で通常通りの噴射に移行できる。このように本構成は実質的に初期噴射率を抑えるに止まり、その後の燃料噴射には影響を及ぼさない。
一方、本実施形態は、従来技術(図6)のように圧力制御室10にダンピング室の機能を兼用させたタイプではなく、ダンピング室63を圧力制御室37と別個に設けている。従って、圧力制御室37及びダンピング室63の圧力昇降を独立して安定的に行え、圧力制御室37内の圧力変動によってダンピングが不安定になることがなく、常に安定したダンピング効果を得られる。
なお、本発明の実施の形態は上述のものに限られない。例えばニードル弁やダンパー部材の形状等は変形可能である。リリーフ弁を開閉する駆動手段についても、上記のような電磁力とバネ力とを利用したもののほか、例えば燃圧、油圧、空圧等で積極駆動するものなどが考えられる。ダンパー部材を付勢する付勢手段も同様にコイルスプリング以外のものが可能である。また本発明は広汎な燃料噴射装置に適用でき、例えばガソリンエンジンのインジェクタにも適用できる。
産業上の利用の可能性
本発明は、エンジンの燃料噴射装置、特にディーゼルエンジンのコモンレール式燃料噴射装置に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の好適実施形態に係るインジェクタを示す縦断面図で、燃料噴射待機状態を示す。
図2は、本発明の好適実施形態に係るインジェクタを示す縦断面図で、燃料噴射状態を示す。
図3は、本発明の好適実施形態に係るインジェクタを示す縦断面図で、燃料噴射終了状態を示す。
図4は、コモンレール式燃料噴射装置の構成図である。
図5は、従来の燃料噴射用インジェクタを示す縦断面図である。
図6は、ニードルリフトダンパー装置を具備する従来の燃料噴射用インジェクタを示す縦断面図である。

Claims (20)

  1. 圧力制御室内の燃圧を受けて押し下げられているニードル弁を、上記燃圧をリリーフすることによりリフトさせるインジェクタに、上記ニードル弁のリフトをダンピングすべく設けられるダンパー装置であって、上記ニードル弁にスライド自在に装着されたダンパー部材と、該ダンパー部材と上記ニードル弁との間に形成され燃料が充満されるダンピング室と、該ダンピング室内の燃料を絞って室外にリークさせるリーク通路と、上記ダンパー部材の上方に配置され該ダンパー部材の上昇位置を制限するストッパ部材とを備えたことを特徴とする燃料噴射用インジェクタのニードルリフトダンパー装置。
  2. 上記ダンパー部材が、上記ニードル弁に形成された穴部に軸方向スライド自在に挿入されたものである請求項1記載の燃料噴射用インジェクタのニードルリフトダンパー装置。
  3. 上記ストッパ部材がニードル弁の上方に位置され、これらの間に上記圧力制御室が区画されると共に、上記穴部が、上記ニードル弁の上面部から軸方向に所定深さを有するよう形成され、該穴部に上記ダンパー部材が上方から挿入されて上記圧力制御室内で昇降可能であり、上記ダンピング室が上記ダンパー部材と上記穴部との間に形成され、上記リーク通路が上記ダンパー部材を軸方向に貫通して形成される請求項2記載の燃料噴射用インジェクタのニードルリフトダンパー装置。
  4. 上記ダンパー部材の上端部が、上記穴部より大径で且つ上記ニードル弁上面部より小径のフランジ部とされ、該フランジ部が上記穴部及び上記ニードル弁上面部の上方に位置され、且つ上記圧力制御室内に位置される請求項3記載の燃料噴射用インジェクタのニードルリフトダンパー装置。
  5. 上記ダンピング室に、上記ダンパー部材を上方に付勢する付勢手段が設けられる請求項1乃至4いずれかに記載の燃料噴射用インジェクタのニードルリフトダンパー装置。
  6. 上記付勢手段がコイルスプリングからなり、上記ダンパー部材にその下端から上方に向かって所定深さをなすスプリング挿入穴が設けられ、該スプリング挿入穴に上記コイルスプリングが挿入される請求項5記載の燃料噴射用インジェクタのニードルリフトダンパー装置。
  7. 上記ストッパ部材に、上記圧力制御室内の燃圧をリリーフさせるべく上記圧力制御室に開口するリリーフ通路が設けられる請求項1乃至6いずれかに記載の燃料噴射用インジェクタのニードルリフトダンパー装置。
  8. 上記ダンパー部材が上記ストッパ部材に当接したとき、上記リリーフ通路が上記圧力制御室に非連通とされ、且つ上記リーク通路を介して上記ダンピング室に連通される請求項7記載の燃料噴射用インジェクタのニードルリフトダンパー装置。
  9. 上記燃圧が、上記リリーフ通路を介して上記圧力制御室に導入される請求項7又は8記載の燃料噴射用インジェクタのニードルリフトダンパー装置。
  10. 上記ストッパ部材の上方に、上記リリーフ通路の出口を開閉するリリーフ弁と、該リリーフ弁を開閉方向に駆動する駆動手段とが設けられる請求項7乃至9いずれかに記載の燃料噴射用インジェクタのニードルリフトダンパー装置。
  11. 上記駆動手段が、バネと電磁ソレノイドとからなる請求項10記載の燃料噴射用インジェクタのニードルリフトダンパー装置。
  12. 上記リリーフ弁が閉となって所定時間が経過したとき、上記圧力制御室及び上記ダンピング室が燃圧に等しい高圧となって上記ニードル弁が押し下げられ、燃料噴射が停止され、上記ダンパー部材が上記ストッパ部材に当接され、
    この状態から上記リリーフ弁が開となったとき、上記ダンピング室の高圧燃料が上記リーク通路を通じて徐々に上記リリーフ通路にリークされ、これにより上記ニードル弁が比較的緩やかに上昇され、初期の燃料噴射が比較的緩やかに実行され、
    この状態から上記リリーフ弁が閉となったとき、上記リリーフ通路に供給される燃圧が上記ダンパー部材に作用し、該ダンパー部材と上記ニードル弁を一体的に押し下げ、これにより上記ニードル弁が比較的急激に下降し、燃料噴射が比較的急激に終了される
    請求項7乃至11いずれかに記載の燃料噴射用インジェクタのニードルリフトダンパー装置。
  13. ディーゼルエンジンのコモンレール式燃料噴射装置に適用され、そのコモンレールから上記燃圧が供給される請求項1乃至12いずれかに記載の燃料噴射用インジェクタのニードルリフトダンパー装置。
  14. 圧力制御室内の燃圧を受けて押し下げられているニードル弁を、上記燃圧をリリーフすることによりリフトさせるインジェクタにあって、上記ニードル弁のリフトをダンピングする方法であって、上記ニードル弁にスライド自在にダンパー部材を装着し、該ダンパー部材と上記ニードル弁との間に燃料が充満されるダンピング室を形成し、該ダンピング室内の燃料を絞って室外にリークさせるリーク通路を設け、上記ダンパー部材の上方に上記ダンパー部材の上昇位置を制限するストッパ部材を設け、
    上記ニードル弁をリフトさせるとき、上記ダンピング室内の燃料を上記リーク通路により絞ってリークさせることにより、上記ニードル弁のリフトをダンピングすることを特徴とする燃料噴射用インジェクタのニードルリフトダンピング方法。
  15. 上記ダンパー部材が、上記ニードル弁に形成された穴部に軸方向スライド自在に挿入されたものである請求項14記載の燃料噴射用インジェクタのニードルリフトダンピング方法。
  16. 上記ストッパ部材が上記ニードル弁の上方に位置され、これらの間に上記圧力制御室が区画されると共に、上記穴部が、上記ニードル弁の上面部から軸方向に所定深さを有するよう形成され、
    その穴部に上記ダンパー部材が上方から挿入されて上記圧力制御室内で昇降可能であり、上記ダンピング室が上記ダンパー部材と上記穴部との間に形成され、上記リーク通路が上記ダンパー部材を軸方向に貫通して形成され、上記ダンパー部材が上記ダンピング室に設けられた付勢手段によって上方に付勢される
    請求項15記載の燃料噴射用インジェクタのニードルリフトダンピング方法。
  17. 上記ストッパ部材に、上記圧力制御室に開口するリリーフ通路が軸方向に貫通して設けられ、このリリーフ通路によって上記圧力制御室内の燃圧がリリーフされる請求項14乃至16いずれかに記載の燃料噴射用インジェクタのニードルリフトダンピング方法。
  18. 上記リリーフ通路と上記リーク通路とが同軸に位置され、上記ダンパー部材が上記ストッパ部材に当接したとき、上記リリーフ通路が上記圧力制御室に非連通とされ、且つ上記リーク通路を介して上記ダンピング室に連通され、
    上記ニードル弁のリフト開始前に、予め上記ダンパー部材が上記ストッパ部材に当接されている請求項17記載の燃料噴射用インジェクタのニードルリフトダンピング方法。
  19. 上記リリーフ弁が閉となって所定時間が経過したとき、上記圧力制御室及び上記ダンピング室が燃圧に等しい高圧となって上記ニードル弁が押し下げられ、燃料噴射が停止され、上記ダンパー部材が上記ストッパ部材に当接され、
    この状態から上記リリーフ弁が開となったとき、上記ダンピング室の高圧燃料が上記リーク通路を通じて徐々に上記リリーフ通路にリークされ、これにより上記ニードル弁が比較的緩やかに上昇され、初期の燃料噴射が比較的緩やかに実行され、
    この状態から上記リリーフ弁が閉となったとき、上記リリーフ通路に供給された燃圧が上記ダンパー部材に作用し、該ダンパー部材と上記ニードル弁とを一体的に押し下げ、これにより上記ニードル弁が比較的急激に下降し、燃料噴射が比較的急激に終了される
    請求項17又は18記載の燃料噴射用インジェクタのニードルリフトダンピング方法。
  20. ディーゼルエンジンのコモンレール式燃料噴射装置に適用され、そのコモンレールから上記燃圧が供給される請求項14乃至19いずれかに記載の燃料噴射用インジェクタのニードルリフトダンピング方法。
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