JP3458451B2 - 燃料噴射装置 - Google Patents

燃料噴射装置

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JP3458451B2 JP11724394A JP11724394A JP3458451B2 JP 3458451 B2 JP3458451 B2 JP 3458451B2 JP 11724394 A JP11724394 A JP 11724394A JP 11724394 A JP11724394 A JP 11724394A JP 3458451 B2 JP3458451 B2 JP 3458451B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、コモンレールに蓄圧さ
れた高圧燃料が供給されて、ディーゼルエンジンに噴射
する蓄圧式の燃料噴射装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、コモンレールと呼ばれる一種
のサージタンクに高圧燃料を蓄圧し、この蓄圧した高圧
燃料をディーゼルエンジンへ噴射する燃料噴射装置が公
知である。この蓄圧式の燃料噴射装置では、初期噴射率
を低くするための手段として、図6に示すように、油圧
ピストン100の背圧を制御する制御室110に可動弁
体120が配されている。この可動弁体120には、制
御室110より流出する燃料の流出速度を遅くするため
のオリフィス130が設けられている。また、可動弁体
120は、制御室110内でスプリング140によって
制御室110に連通する連通路150を閉塞する方向
(図示上方)へ押圧されている。 【0003】従って、燃料噴射開始時には、制御室11
0の燃料が可動弁体120のオリフィス130を通って
連通路150より排出されることから、制御室110よ
り流出する燃料の流出速度が遅くなる。その結果、油圧
ピストン100により駆動されるニードル(図示しな
い)がゆっくりと上昇(リフト)するため、初期噴射率
が低くなる。 【0004】また、燃料噴射終了時には、連通路150
を介して高圧燃料が制御室110へ導入されるが、この
時、可動弁体120は、流入する高圧燃料の圧力がスプ
リング140の付勢力を上回るため、図7に示すよう
に、制御室110内で押し下げられて連通路150を開
口する。この結果、高圧燃料が瞬時に制御室110へ導
入されることにより、油圧ピストン100とともにニー
ドルが一気に下降して燃料噴射が終了する。 【0005】燃料噴射終了後は、制御室110に高圧燃
料が充満して、制御室110の内部圧力が連通路150
の内圧と等しくなることにより、可動弁体120がスプ
リング140の付勢力によって再び連通路150を閉塞
する初期位置に復帰する。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の燃料
噴射装置では、メイン噴射に先立ってパイロット噴射を
行なう場合に、パイロット噴射とメイン噴射との噴射間
隔が小さい場合には、以下のような問題が生じる。つま
り、パイロット噴射が行なわれた後、可動弁体120が
初期位置に戻る前にメイン噴射が開始されると、制御室
110の燃料が可動弁体120のオリフィス130だけ
を通過して流出するのではなく、図7にて実線矢印で示
すように、可動弁体120の外周を通り抜けて流出する
ことから、ニードルのリフト速度が速くなり、その結
果、メイン噴射の初期噴射率が高くなってしまう。 【0007】また、可動弁体120が戻る寸前の所でメ
イン噴射が行なわれる場合には、可動弁体120が初期
位置に復帰した状態でメイン噴射が行なわれたり、可動
弁体120が初期位置に復帰していない状態でメイン噴
射が行なわれたりする。このため、初期噴射率が低くな
ったり高くなったりする現象、いわゆる不斉噴射という
問題が生じる。本発明は、上記事情に基づいて成された
もので、その目的は、メイン噴射の初期噴射率を低くす
るとともに、安定した噴射を行なうことのできる燃料噴
射装置の提供にある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1では、燃料の流入及び流出に応じて内部圧
力が変動する制御室と、この制御室の圧力変動に応じて
軸方向に変位する油圧ピストンと、この油圧ピストンに
連動して噴孔を開閉するニードルを内蔵したノズルと、
通路断面積の小さい固定絞り部を有し、この固定絞り部
が前記制御室に連通する燃料通路と、この燃料通路を介
して前記制御室に高圧燃料を導入する高圧通路と、前記
燃料通路を介して前記制御室から高圧燃料を排出する低
圧通路と、前記高圧通路と前記低圧通路の何方か一方を
選択して前記燃料通路に連通させる三方切替弁と、この
三方切替弁により前記低圧通路を前記燃料通路に連通さ
せ、その燃料通路を介して前記制御室から前記低圧通路
へ燃料が流出する時に、その流出する燃料流量に応じて
前記制御室へ燃料が補給される燃料補給手段とを備え、
前記油圧ピストンは、内部に所定量の燃料を蓄えること
のできる燃料室、およびこの燃料室と前記制御室とを連
通する小孔が設けられ、前記燃料補給手段は、前記油圧
ピストンに設けられた前記燃料室と前記小孔とから成る
技術的手段を採用する。 【0009】 【0010】 【0011】 【作用】上記構成より成る本発明の燃料噴射装置は、制
御室が燃料通路を介して三方切替弁により切り替えられ
た低圧通路と連通することにより、制御室の燃料が燃料
通路を通って低圧通路へ排出される。この時、制御室の
燃料は、燃料通路に設けられた固定絞り部を通って流出
するため、制御室より流出する燃料の流出速度は遅くな
る。また、制御室から燃料が流出する時に、その燃料流
量に応じて制御室へ燃料が補給されるので、燃料の流出
によって制御室の内部圧力が低下する度合いが低く抑え
られる。その結果、油圧ピストンに連動するニードルの
リフト動作が遅くなって、初期噴射率が低下する。 【0012】 【0013】 【0014】また、制御室が高圧通路と連通して制御室
の内部圧力が閉弁圧以上に上昇した時に、油圧ピストン
に連動するニードルが着座して燃料噴射を終了する。こ
の時、高圧燃料の流入に伴って制御室の内部圧力が上昇
するが、制御室に流入した高圧燃料が小孔を通って燃料
室へ流れ込むことにより、制御室の圧力上昇は遅くな
る。しかし、小孔によって燃料室の圧力上昇が遅れるた
め、制御室の圧力上昇は、圧力低下の時ほど圧力変化が
遅くなることはない。 【0015】 【実施例】次に、本発明の燃料噴射装置の一実施例を図
1〜図5に基づいて説明する。図1および図2は制御室
を含む要部の拡大断面図である。本実施例の燃料噴射装
置1(図3参照)は、共通のサージタンク(図示しな
い)より分岐した導入管(図示しない)に接続されて、
ディーゼルエンジン(図示しない)の各シリンダ毎に取
り付けられている。 【0016】この燃料噴射装置1は、図3に示すよう
に、ノズルボディ2、ニードル3(図4参照)、チップ
パッキン4、ノズルホルダ5、油圧ピストン6、三方電
磁弁7(本発明の三方切替弁)等より構成されている。
なお、ノズルボディ2とニードル3により本発明のノズ
ルが構成される。 【0017】ノズルボディ2は、図4に示すように、そ
の先端に高圧燃料を噴出するための噴孔8が設けられ
て、内周部にニードル3を摺動自在に保持する。このノ
ズルボディ2には、噴孔8に通じるサックホール9、こ
のサックホール9に繋がるシート面10、燃料噴射時に
サックホール9と連通する燃料溜まり11、この燃料溜
まり11に高圧燃料を供給する燃料供給路12が設けら
れている。 【0018】ニードル3は、図4に示すように、円錐形
状を成す先端外周面にシート部3aが形成されており、
ニードル3が下降してシート部3aがノズルボディ2に
形成されたシート面10に着座する(図4に示す状態)
ことにより、ノズルボディ2の燃料溜まり11とサック
ホール9との間を遮断して燃料噴射を終了する。また、
ニードル3がリフト(図示上方への移動)してシート部
3aがシート面10より離れると、サックホール9に高
圧燃料が供給されて、噴孔8より燃料噴射が行なわれ
る。 【0019】このニードル3は、ノズルボディ2の燃料
溜まり11に流入する高圧燃料の圧力がニードル3をリ
フトさせる方向に作用し、油圧ピストン6の背圧および
ノズルホルダ5に収容されたスプリング13の付勢力が
ニードル3を押し下げる方向に作用する。そして、油圧
ピストン6の背圧が閉弁圧以上に上昇した時に図示下方
へ押し下げられて、シート部3aがシート面10に着座
し、油圧ピストン6の背圧が開弁圧以下に低下した時に
図示上方へリフトして、シート部3aがシート面10よ
り離れる。 【0020】チップパッキン4は、ノズルボディ2とノ
ズルホルダ5との間に挟持されて、ニードル3の最大リ
フト量を規制する。このチップパッキン4には、ノズル
ボディ2に形成された燃料供給路12に通じる連絡路1
4が形成されている。 【0021】ノズルホルダ5は、中央部を長手方向(図
3の上下方向)に貫通して、その内部に油圧ピストン6
を摺動自在に嵌装するとともに、その油圧ピストン6の
上端部に、油圧ピストン6の背圧を制御するための制御
室15を形成する長孔16が設けられている。 【0022】また、ノズルホルダ5には、配管継手17
を介して導入管より供給された高圧燃料を導入する燃料
導入路18が設けられている。その燃料導入路18は、
ノズルホルダ5の長手方向に延びて形成され、一端はチ
ップパッキン4側の下端面に開口してチップパッキン4
の連絡路14と連通し、他端は三方電磁弁7側の上端面
に開口する。 【0023】油圧ピストン6は、長孔16に配されたス
プリング13の内部を通るプレッシャピン19を介して
ニードル3と連結され、油圧ピストン6の背圧(制御室
15の内部圧力)に応じて長孔16内を変位する。ま
た、油圧ピストン6には、図1に示すように、内部に所
定量の燃料を蓄えることのできる燃料室6aと、この燃
料室6aと制御室15とを連通する小孔6bとが設けら
れている。なお、燃料室6aと小孔6bにより、本発明
の燃料補給手段が構成される。上述のノズルボディ2、
チップパッキン4、およびノズルホルダ5は、図3およ
び図4に示すように、リテーニングナット20によって
締結されている。 【0024】三方電磁弁7は、図3に示すように、ノズ
ルホルダ5の上部に設置されて、リテーニングナット2
1によりノズルホルダ5と締結されるボディ22、この
ボディ22の上部に配置されるコイル23、鉄芯24、
アーマチュア25、および内部に組み込まれるアウタバ
ルブ26とインナバルブ27等より構成されている。な
お、コイル23、鉄芯24、アーマチュア25、アウタ
バルブ26、およびインナバルブ27等の各部品は、ボ
ディ22とともに全体を筒状に覆うリテーニングナット
28によって組付けられている。 【0025】ボディ22には、ノズルホルダ5の燃料導
入路18と連通して高圧燃料で満たされる高圧通路2
9、オーバーフローした燃料を排出する低圧通路30、
高圧通路29と低圧通路30の何方か一方の通路と連通
可能に設けられた燃料通路31が形成されている。この
燃料通路31は、制御室15に開口する一端側の通路断
面積が小さく設定されて、図1および図2に示すよう
に、固定オリフィス31a(本発明の固定絞り部)を形
成する。 【0026】コイル23は、三方電磁弁7の上端部に設
けられたコネクタ32を介して通電を受けることにより
磁力を発生する。鉄芯24は、コイル23が通電される
ことで磁化して電磁石となる。アーマチュア25は、ボ
ディ22と鉄芯24との間でスペーサ33によって形成
される空間内に配されて、コイル23への通電時に電磁
石となる鉄芯24側へ吸引される。 【0027】アウタバルブ26は、ボディ22の中央内
部に摺動自在に保持されるとともに、その上端部でアー
マチュア25と連結されて、鉄芯24の内周部に配され
たスプリング34によって図示下方へ付勢されている。
従って、アウタバルブ26は、コイル23の通電状態に
応じてアーマチュア25とともに移動して、ボディ22
に対する位置が変化する。 【0028】具体的には、コイル23が通電されていな
い時には、スプリング34の付勢力によって図示下方へ
押し下げられて、ボディ22に形成された低圧通路30
と燃料通路31との間を遮断する初期位置(図1参照)
に移動し、コイル23が通電された時には、スプリング
34の付勢力に抗して鉄芯24側へ吸引されて、低圧通
路30と燃料通路31とが連通するリフト位置(図2参
照)に移動する。 【0029】また、アウタバルブ26には、コイル23
が通電されていない時、つまりスプリング34の付勢力
によって初期位置へ押し下げられている時に、ボディ2
2に形成された高圧通路29と燃料通路31とを連絡す
る油路35が形成されている。 【0030】インナバルブ27は、アウタバルブ26の
内部に配置されて、アウタバルブ26がインナバルブ2
7に対して摺動自在に移動できるように構成されてい
る。このインナバルブ27は、コイル23への通電によ
って、アウタバルブ26がアーマチュア25とともに鉄
芯24側へ吸引された時に、アウタバルブ26に形成さ
れた油路35を遮断する。 【0031】次に、本実施例の作動を図5に示すタイム
チャートを参照しながら説明する。なお、図5のタイム
チャートは、メイン噴射に先立ってパイロット噴射を行
なう場合を示すもので、図5(a)はコイル23の通電
状態、図5(b)はアウタバルブ26の挙動、図5
(c)は制御室15の圧力変動、図5(d)は燃料室6
aの圧力変動、図5(e)はニードル3の挙動を示す。 【0032】まず、三方電磁弁7のコイル23が通電さ
れていない時は、アウタバルブ26が初期位置に戻って
いることから、制御室15は、燃料通路31および油路
35を介して高圧通路29と連通される(図1参照)。
これにより、制御室15および油圧ピストン6の燃料室
6aには高圧燃料が充填されて、制御室15の内部圧力
が閉弁圧以上に保たれている。この結果、ニードル3
は、油圧ピストン6およびプレッシャピン19を介して
押し下げられて、シート部3aがシート面10に着座す
ることにより、燃料の噴射は行なわれない。 【0033】その後、三方電磁弁7のコイル23が通電
されると、スプリング34の付勢力に抗してアーマチュ
ア25が鉄芯24に吸引されることにより、アウタバル
ブ26は、アーマチュア25とともにリフト位置へ移動
する。この結果、アウタバルブ26の内部に配置された
インナバルブ27がアウタバルブ26に形成された油路
35を遮断することで、高圧通路29と燃料通路31と
の間が遮断されると同時に、低圧通路30と燃料通路3
1とが連通する(図2参照)。 【0034】これにより、制御室15に充填されていた
燃料は、固定オリフィス31aを形成する燃料通路31
を通って低圧通路30へ排出される。この時、燃料の流
出に伴って制御室15の内部圧力が低下すると、制御室
15と油圧ピストン6の燃料室6aとの圧力差(制御室
15より燃料室6aの方が高圧となる)に応じて、燃料
室6aの燃料が小孔6bを通って制御室15へ流出する
ため、制御室15の圧力低下に追従して燃料室6aの圧
力も低下する。 【0035】このように、固定オリフィス31aを形成
する燃料通路31の作用によって制御室15より流出す
る燃料の流出速度が遅くなることに加えて、制御室15
と燃料室6aとの圧力差に応じて燃料室6aより制御室
15へ燃料が補給されることから、制御室15の内部圧
力は除々に低下することになる。 【0036】制御室15の内部圧力が低下して開弁圧
(図5(c)参照)まで達すると、ニードル3がリフト
してサックホール9に高圧燃料が供給されて、噴孔8よ
り噴射される。この時、ニードル3のリフト動作は、制
御室15の圧力低下に伴ってゆっくりと行なわれること
から、初期噴射率は低くなる。 【0037】続いて、三方電磁弁7のコイル23への通
電が停止されると、スプリング34の付勢力によってア
ウタバルブ26が初期位置に戻ることにより、油路35
を介して高圧通路29と燃料通路31とが連通して、制
御室15に高圧燃料が導入される。 【0038】高圧燃料の流入によって制御室15の内部
圧力が閉弁圧(図5(c)参照)まで上昇すると、油圧
ピストン6およびプレッシャピン19を介してニードル
3が押し下げられて、ニードル3のシート部3aがシー
ト面10に着座することにより、燃料噴射が終了する。 【0039】ここで、制御室15の内部圧力は、高圧燃
料の流入に伴って上昇するが、油圧ピストン6の燃料室
6aとの圧力差(燃料室6aより制御室15の方が高圧
となる)に応じて、制御室15の高圧燃料が小孔6bを
通って燃料室6aへ流入することから、制御室15の圧
力上昇は遅くなる。しかし、小孔6bの作用によって燃
料室6aの圧力上昇が遅れるため、制御室15の圧力上
昇は、圧力低下の時ほど圧力変化が遅くなることはな
い。つまり、ニードル3がリフトする時の速度より速い
速度で下降するため、噴射切れが良好となる。 【0040】このように、本実施例では、初期噴射率が
低く、噴射切れの良い噴射を行なうことが可能となり、
メイン噴射に先立ってパイロット噴射を行なう場合で
も、図5のタイムチャートに示すように、上述の噴射が
安定的に2回繰り返されることになる。なお、パイロッ
ト噴射は、メイン噴射に対して噴射量が少ないことか
ら、燃料室6aの圧力が大きく低下する前に噴射を終了
する(図5(d)、(e)参照)ため、良好な噴射切れ
が得られる。 【0041】 【発明の効果】本発明の燃料噴射装置は、燃料通路に固
定絞り部を設けるとともに、その固定絞り部を通って制
御室より燃料が流出する際に、その流出する燃料流量に
応じて制御室へ燃料が補給される燃料補給手段を備えて
いる。その結果、制御室の内部圧力が低下する度合い
抑えられ、制御室の圧力低下が遅くなるため、ニードル
のリフト動作がゆっくりと行なわれて、初期噴射率を低
くすることができる。また、メイン噴射に先立ってパイ
ロット噴射を行なう場合において、パイロット噴射とメ
イン噴射との噴射間隔が小さい場合でも、メイン噴射の
初期噴射率が低くなったり高くなったりする現象、いわ
ゆる不斉噴射が生じることはない。
【図面の簡単な説明】 【図1】制御室を含む要部の拡大断面図(燃料導入時)
である。 【図2】制御室を含む要部の拡大断面図(燃料排出時)
である。 【図3】燃料噴射装置の全体断面図である。 【図4】ノズル部の断面図である。 【図5】本実施例の作動を示すタイムチャートである。 【図6】従来技術を説明する要部断面図である。 【図7】従来技術を説明する要部断面図である。 【符号の説明】 1 燃料噴射装置 2 ノズルボディ(ノズル) 3 ニードル(ノズル) 6 油圧ピストン 6a 燃料室(燃料補給手段) 6b 小孔(燃料補給手段) 7 三方電磁弁(三方切替弁) 17 制御室 29 高圧通路 30 低圧通路 31 燃料通路 31a 固定オリフィス(固定絞り部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 47/00 F02M 47/02 F02M 45/08 F02M 61/10

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】燃料の流入及び流出に応じて内部圧力が変
    動する制御室と、 この制御室の圧力変動に応じて軸方向に変位する油圧ピ
    ストンと、 この油圧ピストンに連動して噴孔を開閉するニードルを
    内蔵したノズルと、 通路断面積の小さい固定絞り部を有し、この固定絞り部
    が前記制御室に連通する燃料通路と、 この燃料通路を介して前記制御室に高圧燃料を導入する
    高圧通路と、 前記燃料通路を介して前記制御室から高圧燃料を排出す
    る低圧通路と、 前記高圧通路と前記低圧通路の何方か一方を選択して前
    記燃料通路に連通させる三方切替弁と、 この三方切替弁により前記低圧通路を前記燃料通路に連
    通させ、その燃料通路を介して前記制御室から前記低圧
    通路へ燃料が流出する時に、その流出する燃料流量に応
    じて前記制御室へ燃料が補給される燃料補給手段とを備
    え、 前記油圧ピストンは、内部に所定量の燃料を蓄えること
    のできる燃料室、およびこの燃料室と前記制御室とを連
    通する小孔が設けられ、 前記燃料補給手段は、前記油圧ピストンに設けられた前
    記燃料室と前記小孔とから成ることを特徴とする 燃料噴
    射装置。
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