JPH10271271A - 画像読取装置 - Google Patents
画像読取装置Info
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- JPH10271271A JPH10271271A JP9071558A JP7155897A JPH10271271A JP H10271271 A JPH10271271 A JP H10271271A JP 9071558 A JP9071558 A JP 9071558A JP 7155897 A JP7155897 A JP 7155897A JP H10271271 A JPH10271271 A JP H10271271A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構成によって、原稿読取ライン上にお
ける原稿に変動が生じないようにして、ジッターの発生
を抑制する。 【解決手段】 原稿読取センサ14の設置部分と第1の搬
送ローラ対12との間に、原稿Dが搬送方向に対して垂直
方法に膨らむループDaを形成するために充分な間隙を
設けて空間部23を形成する。この構成によって、原稿D
の後端が第1の搬送ローラ対12を抜け出たときに、第1
の搬送ローラ対12に大きな速度変化が生じて、原稿Dに
対して瞬間に変動搬送力が加わっても、空間部23におい
て原稿Dが搬送方向に対して垂直方向にループDaを形
成することを可能にすることによって、ほぼ水平に原稿
に加わる前記変動搬送力を、ループDaを形成させるた
めに原稿Dを撓ませる垂直方向の力として用いることに
よって、消滅させることができるので、原稿Dの搬送状
態を定常状態にすることができる。
ける原稿に変動が生じないようにして、ジッターの発生
を抑制する。 【解決手段】 原稿読取センサ14の設置部分と第1の搬
送ローラ対12との間に、原稿Dが搬送方向に対して垂直
方法に膨らむループDaを形成するために充分な間隙を
設けて空間部23を形成する。この構成によって、原稿D
の後端が第1の搬送ローラ対12を抜け出たときに、第1
の搬送ローラ対12に大きな速度変化が生じて、原稿Dに
対して瞬間に変動搬送力が加わっても、空間部23におい
て原稿Dが搬送方向に対して垂直方向にループDaを形
成することを可能にすることによって、ほぼ水平に原稿
に加わる前記変動搬送力を、ループDaを形成させるた
めに原稿Dを撓ませる垂直方向の力として用いることに
よって、消滅させることができるので、原稿Dの搬送状
態を定常状態にすることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ,複
写機,プリンタ,スキャナなどの原稿画像を読み取る画
像読取部に適用され、原稿を原稿読取部に搬送する手段
を有する画像読取装置に関する。
写機,プリンタ,スキャナなどの原稿画像を読み取る画
像読取部に適用され、原稿を原稿読取部に搬送する手段
を有する画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像読取装置において、原稿を光
学式原稿読取部に対して搬送しながら、その原稿情報を
読み取る構成のものでは、一般的に、原稿読取部におけ
る原稿搬送方向の上流および下流の位置に原稿を搬送す
るための搬送ローラが配設されている。
学式原稿読取部に対して搬送しながら、その原稿情報を
読み取る構成のものでは、一般的に、原稿読取部におけ
る原稿搬送方向の上流および下流の位置に原稿を搬送す
るための搬送ローラが配設されている。
【0003】図3は従来のファクシミリ装置の原稿読取
部を示す概略構成図、図4は図3の原稿読取部の詳細図
であり、1は装置本体、2は装置本体1の下部に設置さ
れた給紙カセット、3は装置本体1の上部に設置された
原稿読取部、4は、原稿読取部3の側部に設置され、読
取対象の原稿が載置される原稿セットテーブル、5は原
稿読取部3の原稿排出側に設置された原稿排紙トレイで
ある。
部を示す概略構成図、図4は図3の原稿読取部の詳細図
であり、1は装置本体、2は装置本体1の下部に設置さ
れた給紙カセット、3は装置本体1の上部に設置された
原稿読取部、4は、原稿読取部3の側部に設置され、読
取対象の原稿が載置される原稿セットテーブル、5は原
稿読取部3の原稿排出側に設置された原稿排紙トレイで
ある。
【0004】原稿読取部3は、原稿搬送路L上における
原稿セットテーブル4側(原稿搬送方向の上流側)から順
に、ピックアップローラ6およびピックアップローラ6
に圧接する圧板7からなり、原稿を下流側に給紙する原
稿給紙部8と、ピックアップコロ9およびピックアップ
コロ9に接するリバースコロ10からなり、給紙されてき
た原稿を公知のように摩擦力の差を利用することによっ
て1枚ずつ分離給紙するための原稿分離給紙部11と、第
1の搬送ローラ対12と、コンタクトガラス13と照明ラン
プおよびCCDなどからなり、原稿を照明して光学的に
原稿情報を読み取る原稿読取センサ14と、この原稿読取
センサ14の上部に対向設置されて、読取ライン上方に白
色情報を得るための公知の白基準板15が設けられ、原稿
をコンタクトガラス13表面に押圧する原稿圧板16と、第
2の搬送ローラ対17などが配設されている。
原稿セットテーブル4側(原稿搬送方向の上流側)から順
に、ピックアップローラ6およびピックアップローラ6
に圧接する圧板7からなり、原稿を下流側に給紙する原
稿給紙部8と、ピックアップコロ9およびピックアップ
コロ9に接するリバースコロ10からなり、給紙されてき
た原稿を公知のように摩擦力の差を利用することによっ
て1枚ずつ分離給紙するための原稿分離給紙部11と、第
1の搬送ローラ対12と、コンタクトガラス13と照明ラン
プおよびCCDなどからなり、原稿を照明して光学的に
原稿情報を読み取る原稿読取センサ14と、この原稿読取
センサ14の上部に対向設置されて、読取ライン上方に白
色情報を得るための公知の白基準板15が設けられ、原稿
をコンタクトガラス13表面に押圧する原稿圧板16と、第
2の搬送ローラ対17などが配設されている。
【0005】原稿読取センサ14に対して原稿搬送方向の
上流側に配置された第1の搬送ローラ対12と、下流側に
配置された第2の搬送ローラ対17とは、それぞれ搬送駆
動ローラ12a,17aと、この搬送駆動ローラ12a,17aに圧
接する加圧ローラ12b,17bとからなっており、ローラ間
におけるニップ部Na,Nbによって原稿を挾むようにし
て下流側に原稿を搬送する。
上流側に配置された第1の搬送ローラ対12と、下流側に
配置された第2の搬送ローラ対17とは、それぞれ搬送駆
動ローラ12a,17aと、この搬送駆動ローラ12a,17aに圧
接する加圧ローラ12b,17bとからなっており、ローラ間
におけるニップ部Na,Nbによって原稿を挾むようにし
て下流側に原稿を搬送する。
【0006】第1の搬送ローラ対12の搬送力は、第1の
搬送ローラ対12よりも上流側に配置されている原稿分離
給紙部11のバックテンションによる原稿の滑りを考慮し
て、通常、そのバックテンションの6倍以上の値に設定
されている。さらに第1の搬送ローラ対12における線速
は第2の搬送ローラ対17の線速よりも遅くなるように設
定され、原稿読取センサ14において原稿が引っ張られる
状態になって、原稿読取センサ14による光学的読み取り
が良好に行われるようにしてある。また第2の搬送ロー
ラ対17の搬送力は、第1の搬送ローラ対12の搬送力の1/
4〜1/3であるように設定されている。
搬送ローラ対12よりも上流側に配置されている原稿分離
給紙部11のバックテンションによる原稿の滑りを考慮し
て、通常、そのバックテンションの6倍以上の値に設定
されている。さらに第1の搬送ローラ対12における線速
は第2の搬送ローラ対17の線速よりも遅くなるように設
定され、原稿読取センサ14において原稿が引っ張られる
状態になって、原稿読取センサ14による光学的読み取り
が良好に行われるようにしてある。また第2の搬送ロー
ラ対17の搬送力は、第1の搬送ローラ対12の搬送力の1/
4〜1/3であるように設定されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記構成の従来の原稿
読取部において、原稿の先端が第2の搬送ローラ対17の
ニップ部Nbに入るときと、原稿の後端が第1の搬送ロ
ーラ対12のニップ部Naから抜けるときに原稿の搬送に
微妙な変動が生じやすく、その変動が原因して原稿読取
センサ14の読み取りにおいて部分的に画像が伸び縮む
(斜め線におけるギザギザの発生)、いわゆるジッターを
生じさせることがあった。
読取部において、原稿の先端が第2の搬送ローラ対17の
ニップ部Nbに入るときと、原稿の後端が第1の搬送ロ
ーラ対12のニップ部Naから抜けるときに原稿の搬送に
微妙な変動が生じやすく、その変動が原因して原稿読取
センサ14の読み取りにおいて部分的に画像が伸び縮む
(斜め線におけるギザギザの発生)、いわゆるジッターを
生じさせることがあった。
【0008】前記ジッターの発生メカニズムについて
は、ここでは詳細なる説明を省略するが、理論的にかつ
実験的に解明されている。また第2の搬送ローラ対17
は、第1の搬送ローラ対12よりも搬送力が小さいため、
ジッターの発生に関して影響する程度は小さい。
は、ここでは詳細なる説明を省略するが、理論的にかつ
実験的に解明されている。また第2の搬送ローラ対17
は、第1の搬送ローラ対12よりも搬送力が小さいため、
ジッターの発生に関して影響する程度は小さい。
【0009】図5は前記第1の搬送ローラ対における回
転速度と第1の搬送ローラ対の周面の回転距離との関係
を示す図、図6は第1の搬送ローラ対における原稿後端
が抜け出たときの速度変動(原稿厚別)を示す図、図7は
第1の搬送ローラ対において原稿後端が抜け出たときの
速度変化を測定(原稿厚さ別に各3回)したときの結果を
示す図であり、原稿の後端が第1の搬送ローラ対を抜け
出たときに、第1の搬送ローラ対に大きな速度変化が生
じる。そして、この速度変化は原稿が厚い程大きい。こ
の速度変化によって、図5の円で描いたA部のように、
第1の搬送ローラ対の周面の回転距離が瞬間的に一定に
ならない状態が生じ、第1の搬送ローラ対によって挾ま
れるようにして搬送される原稿の搬送距離に変化が生じ
て、原稿読取センサ14における原稿情報の読み取りにジ
ッターが生じることになる。
転速度と第1の搬送ローラ対の周面の回転距離との関係
を示す図、図6は第1の搬送ローラ対における原稿後端
が抜け出たときの速度変動(原稿厚別)を示す図、図7は
第1の搬送ローラ対において原稿後端が抜け出たときの
速度変化を測定(原稿厚さ別に各3回)したときの結果を
示す図であり、原稿の後端が第1の搬送ローラ対を抜け
出たときに、第1の搬送ローラ対に大きな速度変化が生
じる。そして、この速度変化は原稿が厚い程大きい。こ
の速度変化によって、図5の円で描いたA部のように、
第1の搬送ローラ対の周面の回転距離が瞬間的に一定に
ならない状態が生じ、第1の搬送ローラ対によって挾ま
れるようにして搬送される原稿の搬送距離に変化が生じ
て、原稿読取センサ14における原稿情報の読み取りにジ
ッターが生じることになる。
【0010】第1の搬送ローラ対の速度変動,原稿に加
わるトルク(搬送力)の変動は、第1の搬送ローラ対にお
ける加圧力と原稿の厚さによりほぼ決定されてしまう。
わるトルク(搬送力)の変動は、第1の搬送ローラ対にお
ける加圧力と原稿の厚さによりほぼ決定されてしまう。
【0011】しかしながら、図4に示す構成において、
第1の搬送ローラ対12は、原稿分離給紙部11からのバッ
クテンションの関係によって、加圧力を小さくすること
ができず、また原稿の厚さには製品規格上の問題から規
制を加えることはできない。
第1の搬送ローラ対12は、原稿分離給紙部11からのバッ
クテンションの関係によって、加圧力を小さくすること
ができず、また原稿の厚さには製品規格上の問題から規
制を加えることはできない。
【0012】そこで、本発明は、前記従来の技術の問題
を解決し、簡単な構成によって、原稿読取ライン上にお
ける原稿には変動が生じないようにして、ジッターの発
生を抑制することができる画像読取装置を提供すること
を目的とする。
を解決し、簡単な構成によって、原稿読取ライン上にお
ける原稿には変動が生じないようにして、ジッターの発
生を抑制することができる画像読取装置を提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の画像読取装置は、原稿を分離給紙する分離
給紙部材と、この分離給紙部材からの原稿を原稿読取セ
ンサへ搬送する搬送ローラと、この搬送ローラに原稿を
加圧する加圧ローラとを備えた画像読取装置において、
原稿の後端が前記搬送ローラと加圧ローラとのニップ部
を通過したときにおける原稿移動速度の変化を抑制する
ために、前記搬送ローラと原稿読取センサとの間で、原
稿を搬送方向に対して垂直方向に原稿を撓ませることが
できる手段を設けたものであり、この構成により、原稿
の後端が搬送ローラと加圧ローラとを抜け出たときに原
稿に瞬間に加わる変動搬送力を、原稿が搬送方向に対し
て垂直方向に撓むことを可能にすることによって、前記
変動搬送力を原稿を撓ませる垂直方向の力として逃がす
ようにすることができ、少なくとも原稿読取センサにお
いては、原稿が定常状態で搬送されることになる。
め、本発明の画像読取装置は、原稿を分離給紙する分離
給紙部材と、この分離給紙部材からの原稿を原稿読取セ
ンサへ搬送する搬送ローラと、この搬送ローラに原稿を
加圧する加圧ローラとを備えた画像読取装置において、
原稿の後端が前記搬送ローラと加圧ローラとのニップ部
を通過したときにおける原稿移動速度の変化を抑制する
ために、前記搬送ローラと原稿読取センサとの間で、原
稿を搬送方向に対して垂直方向に原稿を撓ませることが
できる手段を設けたものであり、この構成により、原稿
の後端が搬送ローラと加圧ローラとを抜け出たときに原
稿に瞬間に加わる変動搬送力を、原稿が搬送方向に対し
て垂直方向に撓むことを可能にすることによって、前記
変動搬送力を原稿を撓ませる垂直方向の力として逃がす
ようにすることができ、少なくとも原稿読取センサにお
いては、原稿が定常状態で搬送されることになる。
【0014】また本発明は、前記原稿を撓ませることが
できる手段が、前記原稿読取センサに対向設置され、原
稿の搬送案内を行うと共に白情報読取のための白基準部
材を兼ねているものであり、この構成により、画像読取
装置として必須な構成部材を利用して前記作用を生じさ
せることができる。
できる手段が、前記原稿読取センサに対向設置され、原
稿の搬送案内を行うと共に白情報読取のための白基準部
材を兼ねているものであり、この構成により、画像読取
装置として必須な構成部材を利用して前記作用を生じさ
せることができる。
【0015】また本発明は、前記原稿を撓ませることが
できる手段が、前記搬送ローラと前記原稿読取センサと
の間に設けられた空間部であるものであり、この構成に
より、瞬間的な変動搬送力が加わると原稿は、搬送力に
抗する摩擦力が先端側に加わり、上下いずれかの垂直方
向に充分な空間が存在すれば、撓むことができるので前
記作用を生じさせることができる。
できる手段が、前記搬送ローラと前記原稿読取センサと
の間に設けられた空間部であるものであり、この構成に
より、瞬間的な変動搬送力が加わると原稿は、搬送力に
抗する摩擦力が先端側に加わり、上下いずれかの垂直方
向に充分な空間が存在すれば、撓むことができるので前
記作用を生じさせることができる。
【0016】また本発明は、前記原稿を撓ませることが
できる手段が、原稿搬送路に設けられ、原稿の搬送力を
受けて変形して原稿を撓ませる空間を生成させる弾性部
材であるものであり、原稿の先端が弾性部材に接して変
形させるとき、瞬間的な変動搬送力が加わると原稿は、
搬送力に抗する力が先端側に加わることになって撓むこ
とができ、前記作用を生じさせることができる。
できる手段が、原稿搬送路に設けられ、原稿の搬送力を
受けて変形して原稿を撓ませる空間を生成させる弾性部
材であるものであり、原稿の先端が弾性部材に接して変
形させるとき、瞬間的な変動搬送力が加わると原稿は、
搬送力に抗する力が先端側に加わることになって撓むこ
とができ、前記作用を生じさせることができる。
【0017】また本発明は、前記搬送ローラと前記原稿
読取センサとの間の原稿搬送路に、原稿における撓みの
形成を助長するための突起部材を設けたものであり、原
稿を効果的に撓ませることができる。
読取センサとの間の原稿搬送路に、原稿における撓みの
形成を助長するための突起部材を設けたものであり、原
稿を効果的に撓ませることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。なお、図3,図4を参照し
て説明した部材に対応する部材には同一符号を付して詳
しい説明は省略する。
を図面に基づいて説明する。なお、図3,図4を参照し
て説明した部材に対応する部材には同一符号を付して詳
しい説明は省略する。
【0019】図1は本発明の第1実施形態を説明するた
めの原稿読取装置の要部を示す構成図であり、原稿読取
部3は、原稿搬送路L上における原稿搬送方向の上流側
から順に、第1の搬送ローラ対12と、コンタクトガラス
13および照明ランプ18およびCCD19などからなり、原
稿を照明して光学的に原稿情報を読み取る原稿読取セン
サ14と、この原稿読取センサ14の上部に対向設置され
て、読取ライン上方に白色情報を得るための公知の白基
準板15が設けられて、原稿をコンタクトガラス13表面に
押圧する原稿圧板16と、第2の搬送ローラ対17などが配
設されている。
めの原稿読取装置の要部を示す構成図であり、原稿読取
部3は、原稿搬送路L上における原稿搬送方向の上流側
から順に、第1の搬送ローラ対12と、コンタクトガラス
13および照明ランプ18およびCCD19などからなり、原
稿を照明して光学的に原稿情報を読み取る原稿読取セン
サ14と、この原稿読取センサ14の上部に対向設置され
て、読取ライン上方に白色情報を得るための公知の白基
準板15が設けられて、原稿をコンタクトガラス13表面に
押圧する原稿圧板16と、第2の搬送ローラ対17などが配
設されている。
【0020】原稿読取センサ14に対して原稿搬送方向の
上流側に配置された第1の搬送ローラ対12と、下流側に
配置された第2の搬送ローラ対17とは、それぞれ搬送駆
動ローラ12a,17aと、この搬送駆動ローラ12a,17aに圧
接する加圧ローラ12b,17bとからなっており、ローラ間
におけるニップ部Na,Nbによって原稿を挾むようにし
て下流側に原稿を搬送する。
上流側に配置された第1の搬送ローラ対12と、下流側に
配置された第2の搬送ローラ対17とは、それぞれ搬送駆
動ローラ12a,17aと、この搬送駆動ローラ12a,17aに圧
接する加圧ローラ12b,17bとからなっており、ローラ間
におけるニップ部Na,Nbによって原稿を挾むようにし
て下流側に原稿を搬送する。
【0021】また20,21は搬送を案内するために設置さ
れた原稿ガイド板、23は白基準板15を支持するための角
形パイプである。
れた原稿ガイド板、23は白基準板15を支持するための角
形パイプである。
【0022】白基準板15は、第1の搬送ローラ対12側の
端部が上がる傾斜面部22を有しており、原稿Dの先端が
当接して原稿読取センサ14の読取ラインに到達させるた
めの案内も兼ねている。この傾斜面部22の設置部分と第
1の搬送ローラ対12との間には、原稿Dが搬送方向に対
して垂直方法に膨らむループを形成(撓む)するために充
分な間隙を設けて空間部24を形成している(従来の装置
においては図4に示すように、当該部分には搬送方向に
垂直方向にはこのような空間部はない)。
端部が上がる傾斜面部22を有しており、原稿Dの先端が
当接して原稿読取センサ14の読取ラインに到達させるた
めの案内も兼ねている。この傾斜面部22の設置部分と第
1の搬送ローラ対12との間には、原稿Dが搬送方向に対
して垂直方法に膨らむループを形成(撓む)するために充
分な間隙を設けて空間部24を形成している(従来の装置
においては図4に示すように、当該部分には搬送方向に
垂直方向にはこのような空間部はない)。
【0023】前記構成にしたため、図5〜図7を参照し
て説明したように、原稿Dの後端が第1の搬送ローラ対
12を抜け出たときに、第1の搬送ローラ対12に大きな速
度変化が生じて、原稿Dに対して瞬間に変動搬送力が加
わっても、空間部24において原稿Dが搬送方向に対して
垂直方向にループDaを形成することを可能にすること
によって、前記変動搬送力(ほぼ水平方向に加わる力)
を、ループDaを形成させるために原稿Dを撓ませる垂
直方向の力として用いることによって、逃がす(消滅さ
せる)ようにすることができる。
て説明したように、原稿Dの後端が第1の搬送ローラ対
12を抜け出たときに、第1の搬送ローラ対12に大きな速
度変化が生じて、原稿Dに対して瞬間に変動搬送力が加
わっても、空間部24において原稿Dが搬送方向に対して
垂直方向にループDaを形成することを可能にすること
によって、前記変動搬送力(ほぼ水平方向に加わる力)
を、ループDaを形成させるために原稿Dを撓ませる垂
直方向の力として用いることによって、逃がす(消滅さ
せる)ようにすることができる。
【0024】よって、少なくとも原稿読取センサ14にお
いては、原稿Dが定常状態で搬送されることになり、読
み取りにおけるジッターの発生を防止することができ
る。さらに白基準板15の傾斜面部22によって、原稿Dに
おけるループDaによる、いわゆるばたつきが読み取り
に影響しないように、原稿Dの動きを抑制しながら読取
ラインまで原稿Dを搬送することができる。
いては、原稿Dが定常状態で搬送されることになり、読
み取りにおけるジッターの発生を防止することができ
る。さらに白基準板15の傾斜面部22によって、原稿Dに
おけるループDaによる、いわゆるばたつきが読み取り
に影響しないように、原稿Dの動きを抑制しながら読取
ラインまで原稿Dを搬送することができる。
【0025】図2は本発明の第2実施形態を説明するた
めの原稿読取装置の要部を示す構成図であり、この第2
実施形態の装置が前記第1実施形態の構成と異なる点
は、原稿圧板16に換えて、可撓性を有する弾性白基準用
のフィルム25を角形パイプ23から第1の搬送ローラ対12
までの間に延在するように設けた構成であって、正常の
原稿搬送時には、フィルム25はほぼ水平位置にあって、
その下側の原稿搬送路Lに対して間隙(空間部24)が狭ま
る状態にあり、また原稿Dが搬送方向に対して垂直方法
に膨らむループDaを形成(撓む)するときには、フィル
ム25は原稿DのループDaによって上方に湾曲して、原
稿搬送路Lの上方にループDaを形成することができる
空間部24を形成するようになっている。
めの原稿読取装置の要部を示す構成図であり、この第2
実施形態の装置が前記第1実施形態の構成と異なる点
は、原稿圧板16に換えて、可撓性を有する弾性白基準用
のフィルム25を角形パイプ23から第1の搬送ローラ対12
までの間に延在するように設けた構成であって、正常の
原稿搬送時には、フィルム25はほぼ水平位置にあって、
その下側の原稿搬送路Lに対して間隙(空間部24)が狭ま
る状態にあり、また原稿Dが搬送方向に対して垂直方法
に膨らむループDaを形成(撓む)するときには、フィル
ム25は原稿DのループDaによって上方に湾曲して、原
稿搬送路Lの上方にループDaを形成することができる
空間部24を形成するようになっている。
【0026】さらに原稿ガイド板20の上面には、原稿搬
送路Lに突出して、空間部24においてループDaが形成
されやすいように、空間部24方向に原稿Dを撓ませるこ
とを助長させる突起部材28が設けられている。
送路Lに突出して、空間部24においてループDaが形成
されやすいように、空間部24方向に原稿Dを撓ませるこ
とを助長させる突起部材28が設けられている。
【0027】このように第2実施形態の構成によって
も、前記と同様の作用によって原稿Dの後端が第1の搬
送ローラ対12を抜け出たときに、第1の搬送ローラ対12
に大きな速度変化が生じて、原稿Dに瞬間に変動搬送力
が加わっても、原稿Dが、フィルム25に抗してかつ突起
部材28の助長作用を受けて、空間部24において搬送方向
に対して垂直方向にループDaを形成することが可能で
あるので、その変動搬送力を原稿Dを撓ませる垂直方向
の力として逃がすようにすることができる。
も、前記と同様の作用によって原稿Dの後端が第1の搬
送ローラ対12を抜け出たときに、第1の搬送ローラ対12
に大きな速度変化が生じて、原稿Dに瞬間に変動搬送力
が加わっても、原稿Dが、フィルム25に抗してかつ突起
部材28の助長作用を受けて、空間部24において搬送方向
に対して垂直方向にループDaを形成することが可能で
あるので、その変動搬送力を原稿Dを撓ませる垂直方向
の力として逃がすようにすることができる。
【0028】よって、少なくとも原稿読取センサ14にお
いては、原稿Dが定常状態で搬送されることになり、前
記第1実施形態の構成と同様に、読み取りにおけるジッ
ターの発生を防止することができる。
いては、原稿Dが定常状態で搬送されることになり、前
記第1実施形態の構成と同様に、読み取りにおけるジッ
ターの発生を防止することができる。
【0029】なお、前記各実施形態における説明におい
て、原稿DのループDaを形成する空間部24を原稿搬送
路Lにおける上方に設置した構成を説明したが、下方に
設置する構成にすることも考えられる。
て、原稿DのループDaを形成する空間部24を原稿搬送
路Lにおける上方に設置した構成を説明したが、下方に
設置する構成にすることも考えられる。
【0030】また、本発明においては、第1の搬送ロー
ラ対12と原稿読取センサ14間の距離が長い程、原稿Dの
ループDaの高さを低くしても前記変動搬送力の逃がし
(消滅吸収)が可能になる。さらに、第1の搬送ローラ対
12の駆動搬送ローラ12aの駆動が歯車駆動であると、バ
ックラッシュによるジッターが発生するため、本発明を
採用しても余り効果がなく、ベルト駆動の構成に適用さ
れてジッター抑制の顕著な効果が得られる。
ラ対12と原稿読取センサ14間の距離が長い程、原稿Dの
ループDaの高さを低くしても前記変動搬送力の逃がし
(消滅吸収)が可能になる。さらに、第1の搬送ローラ対
12の駆動搬送ローラ12aの駆動が歯車駆動であると、バ
ックラッシュによるジッターが発生するため、本発明を
採用しても余り効果がなく、ベルト駆動の構成に適用さ
れてジッター抑制の顕著な効果が得られる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像読取
装置によれば、簡単な構成によって、原稿の後端が搬送
ローラと加圧ローラとを抜け出たときに、原稿に瞬間に
加わる変動搬送力が原稿の搬送状態に与える影響を抑制
することができ、原稿読取センサにおいて原稿を定常状
態で搬送させることができるため、読み取りにおけるジ
ッターを大幅に低減させることができる。
装置によれば、簡単な構成によって、原稿の後端が搬送
ローラと加圧ローラとを抜け出たときに、原稿に瞬間に
加わる変動搬送力が原稿の搬送状態に与える影響を抑制
することができ、原稿読取センサにおいて原稿を定常状
態で搬送させることができるため、読み取りにおけるジ
ッターを大幅に低減させることができる。
【図1】本発明の第1実施形態を説明するための原稿読
取装置の要部を示す構成図である。
取装置の要部を示す構成図である。
【図2】本発明の第2実施形態を説明するための原稿読
取装置の要部を示す構成図である。
取装置の要部を示す構成図である。
【図3】従来のファクシミリ装置の原稿読取部を示す概
略構成図である。
略構成図である。
【図4】図3の原稿読取部の詳細図である。
【図5】図3,図4における第1の搬送ローラ対におけ
る回転速度と第1の搬送ローラ対の周面の回転距離との
関係を示す図である。
る回転速度と第1の搬送ローラ対の周面の回転距離との
関係を示す図である。
【図6】図5の第1の搬送ローラ対における原稿後端が
抜け出たときの速度変動(原稿厚別)を示す図である。
抜け出たときの速度変動(原稿厚別)を示す図である。
【図7】図5の第1の搬送ローラ対において原稿後端が
抜け出たときの速度変化を測定(原稿厚さ別に各3回)し
たときの結果を示す図である。
抜け出たときの速度変化を測定(原稿厚さ別に各3回)し
たときの結果を示す図である。
3…原稿読取部、 12…第1の原稿搬送ローラ対、 14
…原稿読取りセンサ、15…白基準板、 16…原稿圧板、
17…第2の搬送ローラ対、 22…原稿圧板の傾斜面
部、 24…空間部、 25…弾性白基準用のフィルム、
28…突起部材、D…原稿、 Da…原稿のループ、 Na
…第1の原稿搬送ローラのニップ部、Nb…第2の原稿
搬送ローラのニップ部。
…原稿読取りセンサ、15…白基準板、 16…原稿圧板、
17…第2の搬送ローラ対、 22…原稿圧板の傾斜面
部、 24…空間部、 25…弾性白基準用のフィルム、
28…突起部材、D…原稿、 Da…原稿のループ、 Na
…第1の原稿搬送ローラのニップ部、Nb…第2の原稿
搬送ローラのニップ部。
Claims (5)
- 【請求項1】 原稿を分離給紙する分離給紙部材と、こ
の分離給紙部材からの原稿を原稿読取センサへ搬送する
搬送ローラと、この搬送ローラに原稿を加圧する加圧ロ
ーラとを備えた画像読取装置において、原稿の後端が前
記搬送ローラと加圧ローラとのニップ部を通過したとき
における原稿移動速度の変化を抑制するために、前記搬
送ローラと原稿読取センサとの間で、原稿を搬送方向に
対して垂直方向に撓ませることができる手段を設けたこ
とを特徴とする画像読取装置。 - 【請求項2】 前記原稿を撓ませることができる手段
が、前記原稿読取センサに対向設置され、原稿の搬送案
内を行うと共に白情報読取のための白基準部材を兼ねて
いることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。 - 【請求項3】 前記原稿を撓ませることができる手段
が、前記搬送ローラと前記原稿読取センサとの間に設け
られた空間部であることを特徴とする請求項1記載の画
像読取装置。 - 【請求項4】 前記原稿を撓ませることができる手段
が、原稿搬送路に設けられ、原稿の搬送力を受けて変形
して原稿を撓ませる空間を生成させる弾性部材であるこ
とを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。 - 【請求項5】 前記搬送ローラと前記原稿読取センサと
の間の原稿搬送路に、原稿における撓みの形成を助長す
るための突起部材を設けたことを特徴とする請求項1〜
4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9071558A JPH10271271A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 画像読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9071558A JPH10271271A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 画像読取装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10271271A true JPH10271271A (ja) | 1998-10-09 |
Family
ID=13464183
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9071558A Pending JPH10271271A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 画像読取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10271271A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014122086A (ja) * | 2012-12-20 | 2014-07-03 | Pfu Ltd | 原稿の搬送装置 |
-
1997
- 1997-03-25 JP JP9071558A patent/JPH10271271A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014122086A (ja) * | 2012-12-20 | 2014-07-03 | Pfu Ltd | 原稿の搬送装置 |
US9139386B2 (en) | 2012-12-20 | 2015-09-22 | Pfu Limited | Document feeder |
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