JP2665499B2 - 平面走査画像記録装置 - Google Patents

平面走査画像記録装置

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JP2665499B2
JP2665499B2 JP22996892A JP22996892A JP2665499B2 JP 2665499 B2 JP2665499 B2 JP 2665499B2 JP 22996892 A JP22996892 A JP 22996892A JP 22996892 A JP22996892 A JP 22996892A JP 2665499 B2 JP2665499 B2 JP 2665499B2
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film
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tarmi
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隆治 山本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば印刷製版用の
平面出力スキャナあるいはイメージセッターなどの平面
走査画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、平面走査画像記録装置は、感
材であるフィルムをロールフィルムから引き出し、メイ
ンローラとニップローラとで挾持しながら、メインロー
ラを回転駆動することにより、そのフィルムを副走査方
向に搬送する。そして、光学系は、副走査方向へのフィ
ルムの搬送に同期してレーザービームを主走査して、複
製画像をフィルム上に露光記録する。
【0003】このとき、メインローラ上のフィルムに
は、その上流側あるいは下流側のロールフィルムからの
張力を受けて、「すべり」が発生する場合がある。この
結果、フィルムの位置ずれを生じ、良好な複製画像を得
ることができない。このメインローラの上流側および下
流側のフィルムに「タルミ」を形成することにより、メ
インローラ上のフィルムへの不必要な外力の印加を防止
し、フィルムの「すべり」を抑制できる。この「タル
ミ」を形成する方法が従来から知られている。
【0004】この「タルミ」を形成するための方法とし
ては、例えば、本出願人による特開平4−47962号
公報に開示された特殊なトラベルローラを使用する方法
がある。この従来の平面走査画像記録装置を図10に示
す。この装置は、フィルム1をロール状に収納したロー
ルフィルム2、ロールフィルム2からフィルム1を引き
出す導入ローラ3、導入ローラ3から送られたフィルム
1に「前タルミ」16を形成するトラベルローラ4、フ
ィルム1を露光のために搬送するメインローラ5、フィ
ルム1をメインローラ5とともに挾持するニップローラ
6、フィルム1に複製画像を露光する光学系7、メイン
ローラ5から送られるフィルム1に「後タルミ」17を
形成させるガイド12、フィルム1をカットするカッタ
ー8、フィルム1を排出する排出ローラ9、露光済みの
フィルム1をロール状に回収する回収マガジン10によ
り構成されている。以下、この装置の動作を説明する。
【0005】まず、フィルム1の「前タルミ」16を形
成する状態を図11に示す。図11(a)に示すよう
に、導入ローラ3はモータ11(図10参照)の駆動に
より回転し、ロールフィルム2からフィルム1を副走査
方向(Y方向)に引き出す。フィルム1は、さらに引き
出されて、図11(b)に示すように、トラベルローラ
4を通過して、メインローラ5とニップローラ6との間
まで送られる。次に、導入ローラ3を停止させ、図11
(c)に示すように、ニップローラ6は、メインローラ
5に対しZ方向にニップ圧を加えてフィルム1を挾持す
る。
【0006】次に、図11(d)に示すように、導入ロ
ーラ3が再び回転してフィルム1をY方向に送り出すと
ともに、これに同期してトラベルローラ4が、モータ
(図示せず)駆動により、フィルム1を支持してZ方向
に移動する。次に、図11(e)に示すように、トラベ
ルローラ4をZ方向と反対方向に移動させて元の位置に
戻す。これにより、フィルム1に所定量の「前タルミ」
16が形成される。
【0007】次に、図10に戻って、この「前タルミ」
16が形成されたフィルム1を、ニップローラ6とメイ
ンローラ5とで挾持した状態で、メインローラ5をモー
タ(図示せず)駆動により一定速度で回転させることに
よりフィルム1を副走査方向(Y方向)に搬送する。そ
して、光学系7は、このY方向へのフィルム1の搬送に
同期してレーザビームを主走査方向(紙面に垂直な方
向)に走査して、複製画像をフィルム1上に露光記録す
る。
【0008】また、フィルム1の露光記録中に、メイン
ローラ5からフィルム1がZ方向に搬送されると、ガイ
ド12により「後タルミ」17が形成される。このよう
に、メインローラ5上のフィルム1の前後に「タルミ」
が形成されることにより、露光記録中におけるフィルム
1への不必要な外力の印加を防止している。
【0009】次に、露光記録済みのフィルム1は、さら
にZ方向に所定長さだけ搬送された後、カッター8によ
り自動的に切断される。こうして、複製画像が記録され
た所定サイズのフィルム片が形成される。
【0010】次に、このフィルム片は、モータ13の駆
動により回転する排出ローラ9により、回収マガジン1
0に回収される。
【0011】従来は、このような装置により、フィルム
1の前後に「タルミ」を形成することにより、メインロ
ーラ5上のフィルム1への不必要な外力の印加によるす
べりを防止している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の平面走査画像記録装置においては次のような問題点
があった。
【0013】上記のように、「前タルミ」16を形成す
るためには特殊なトラベルローラ4が必要とされる。こ
のため、装置を小型化し、制御を簡単にすることが困難
であるという問題があった。
【0014】また、「タルミ」のタルミ量を一定に形成
させておくためには、導入ローラ3,排出ローラ9,メ
インローラ5の各モータを同期させてフィルム1の供給
量と排出量を一定にすることが必要とされる。しかし、
モータの減速比などの問題で完全に同期させることは困
難である。このため、同期がくずれると所定量の「タル
ミ」が形成されず、「タルミ」の効果を発揮できない場
合を生じるという問題もあった。
【0015】ところで、メインローラ5の前後に「タル
ミ」を形成することにより、メインローラ5上のフィル
ム1への不必要な外力の印加による「すべり」を防止す
ることができる。しかし、この従来の「タルミ」形成に
は、以下のような問題が生じた。
【0016】まず、「前タルミ」16において、導入ロ
ーラ3のモータの振動が、この「前タルミ」16を介し
てフィルム1に伝達され、メインローラ5上のフィルム
1が振動する場合があった。以下、このフィルム1が振
動するメカニズムについて説明する。
【0017】図12に、「前タルミ」16の状態を示
す。上記の従来装置においては、フィルム1の搬送方向
(Y方向)に垂直な方向(Z方向)に「前タルミ」16
を形成しているため、「前タルミ」16による湾曲W2
の前位置にも湾曲W1を生じている。湾曲W1とW2は、
フィルム1にかかるモーメントのつりあいでその形状を
維持している。
【0018】まず、モータ11(図10参照)が導入ロ
ーラ3を駆動してフィルム1を送るときに、モータ11
の振動がフィルム1に伝達されて、フィルム1にY方向
の振動が発生する場合がある。この場合、図示の2方向
の振動V1,V2が発生する。すなわち、振動V1は、湾
曲W1によってZ方向に方向を変えた振動である。ま
た、振動V2は、本来のY方向の振動がそのまま湾曲W2
に現れる振動である。
【0019】このとき、振動V1は比較的速く消滅す
る。これは、フィルム1がZ方向に振動する(振動
1)と、フィルム1自体がZ方向に移動して「前タル
ミ」16を変位させることにより、振動V1の振動エネ
ルギーが速く吸収されるからである。しかし、振動V2
については、その振幅の減衰が遅く、従って消滅も遅
い。これは、フィルム1のY方向の振動(振動V2)が
「前タルミ」16を介してそのまま伝達され、振動V2
の振動エネルギーが吸収されにくいからである。この結
果、メインローラ5上のフィルム1に振動V2が伝達さ
れ、露光記録中のフィルム1が振動することになる。
【0020】また、図12に示すように、排出ローラ9
のモータ13(図10参照)の振動も、上述の「前タル
ミ」16と同様に、「後タルミ」17を介して、メイン
ローラ5上のフィルム1に伝達される。
【0021】このように、「前タルミ」16および「後
タルミ」17がフィルム1の搬送方向に対して垂直な方
向に形成されるために、導入ローラ3のモータ11の振
動および排出ローラ9のモータ13の振動がメインロー
ラ5上のフィルム1に伝達される。この振動が大きい
と、フィルム1に位置ずれを生じ、複製画像のムラなど
の原因になり、良好な複製画像を得ることができないと
いう問題があった。
【0022】この発明は上記問題を解決し、安定した感
材の「タルミ」を簡易に形成して、良好な複製画像を得
ることができる平面走査画像記録装置を提供することを
目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1の平面走査画像
記録装置は、ロール状に巻回された感材を送り出す導入
ローラと、この導入ローラから送り出された感材をニッ
プローラとの間に挾持して副走査方向へ搬送するメイン
ローラ、副走査方向とほぼ直交する主走査方向に光ビー
ムを走査して、前記メインローラにより一定速度で搬送
されている感材に複製画像を露光記録する光学系と、記
録済の感材を排出する排出ローラと、を備えた平面走査
画像記録装置において、前記導入ローラとメインローラ
との間に配置され、導入ローラからの感材の送り出し方
向に対しその逆方向に感材の進行方向を変えて感材にU
字形状の前タルミを形成し、感材をメインローラへ案内
する第1のガイドと、前タルミの湾曲部に当接する触針
を有し、その触針の変位量から前タルミのタルミ量を検
出する第1のセンサと、前記メインローラと排出ローラ
との間に配置され、メインローラからの感材の感材の搬
送方向に対しその逆方向に感材の進行方向を変えて感材
にU字形状の後タルミを形成し、感材を排出ローラへ案
内する第2のガイドと、後タルミの湾曲部に当接する触
針を有し、その触針の変位量から後タルミのタルミ量を
検出する第2のセンサと、前記前タルミのタルミ量が下
限値以下であれば、導入ローラの回転速度を速くし、こ
のタルミ量が上限値以上であれば、導入ローラの回転速
度を遅くする第1の制御手段と、前記後タルミのタルミ
量が下限値以下であれば、排出ローラの回転速度を遅く
し、このタルミ量が上限値以上であれば、排出ローラの
回転速度を速くする第2の制御手段と、を備えたことを
特徴としている。
【0024】
【作用】この発明に係る平面走査画像記録装置は、ガイ
ドを導入ローラとメインローラとの間および排出ローラ
とメインローラとの間にそれぞれ配置し、感材にU字型
の前タルミおよび後タルミを形成するようにしている。
これらのタルミは、感材の送り方向に対しその逆方向に
向きを変えて形成してある。従って、導入ローラおよび
排出ローラからの振動を、U字型のタルミによって吸収
することができる。
【0025】また、第1のセンサによって前タルミのタ
ルミ量を検出して、タルミ量が下限値以下であれば導入
ローラの回転を速くし、上限値以上であれば導入ローラ
の回転を遅くするようにしている。さらに、第2のセン
サによって後タルミのタルミ量を検出して、タルミ量が
下限値以下であれば排出ローラの回転を遅くし、上限値
以上であれば排出ローラの回転を速くするようにしてい
る。従って、簡易に、前タルミ,後タルミのタルミ量を
ほぼ一定範囲に保持することができる。
【0026】
【実施例】図2に、この発明の一実施例によるイメージ
セッター18(平面走査画像記録装置)の斜視図を示
す。この装置は、感材であるフィルム20を副走査方向
(Y方向)に搬送しながら、副走査方向(Y方向)とほ
ぼ直交する主走査方向(X方向)に光ビームを走査し
て、フィルム20上に複製画像を露光記録する。以下、
この図により、この装置18の概略動作を説明する。
【0027】まず、導入ローラ26は、モータ40の駆
動により回転し、ロールフィルム24からフィルム20
をZ方向(X方向とY方向とに直交する方向)に送る。
なお、符号22はフィルムマガジンである。さらに、フ
ィルム20は、ニップローラ32の下側まで送られる。
次に、ニップローラ32はメインローラ28に対しZ方
向にニップ圧を加えてフィルム20を挾持する。次に、
メインローラ28は、モータ42の駆動により一定速度
で回転し、フィルム20をニップローラ32とで挾持し
てY方向に搬送する。
【0028】このとき、光源46,レンズ48,偏向器
50,走査レンズ52により構成される光学系60は、
メインローラ28によるY方向へのフィルム20の搬送
に同期して、X方向に光ビームを走査して、複製画像を
フィルム20上に露光記録する。
【0029】次に、露光済みのフィルムは、Y方向に所
定長さだけ搬送された後、カッター34により切断され
る。こうして、複製画像が記録された所定サイズのフィ
ルム片が得られる。排出ローラ36は、モータ44の駆
動により回転し、このフィルム片を回収マガジン38に
回収する。
【0030】図1に、図2のイメージセッター18の概
略側面図を示す。この装置は、メインローラ28上のフ
ィルム20の前後にU字型の「タルミ」を形成してフィ
ルム20を搬送する。
【0031】図3に、この装置の機能ブロック図を示
す。第1のセンサであるリミットスイッチ80は、「前
タルミ」100のタルミ量を検知する。第1の制御手段
90は、「前タルミ」100のタルミ量が下限値以下で
あれば、リミットスイッチ80の出力信号に基づいて導
入ローラ26駆動用のモータ40の回転速度をメインロ
ーラ28の回転速度より速くし、このタルミ量が上限値
以上であれば、リミットスイッチ80の出力信号に基づ
いてモータ40の回転速度をメインローラ28の回転速
度より遅くする。こうして、「前タルミ」100は、ほ
ぼ一定範囲に制御される。
【0032】第2のセンサであるリミットスイッチ82
は、「後タルミ」102のタルミ量を検知する。第2の
制御手段92は、「後タルミ」102のタルミ量が下限
値以下であれば、リミットスイッチ82の出力信号に基
づいて排出ローラ36駆動用のモータ44の回転速度を
メインローラ28の回転速度より遅くし、このタルミ量
が上限値以上であれば、リミットスイッチ82の出力信
号に基づいてモータ44の回転速度をメインローラ28
の回転速度より速くする。こうして、「後タルミ」10
2は、ほぼ一定範囲に制御される。
【0033】次に、図1により、U字型の「前タルミ」
100の形成状態を説明する。このU字型の「前タル
ミ」100は、第1のガイド70により形成される。こ
のガイド70は以下のように配置されている。
【0034】ガイド70は、導入ローラ26とメインロ
ーラ28との間に設けられており、湾曲した形状になっ
ている。そして、ガイド70は、導入ローラ26から引
き出されるフィルム20の進行方向(Z方向)とガイド
70の上湾曲部の直線部70aとが略平行になるように
配置されている。また、ガイド70の下湾曲部の直線部
70bとメインローラ28へフィルム20が送られる接
線方向(Z方向の反対方向)とが略平行になるように配
置されている。
【0035】このようなガイド70の配置により、導入
ローラ26から送られたフィルム20にU字型の「前タ
ルミ」100を形成する。この状態を図4に示す。ま
ず、図4aに示すように、フィルム20は、Z方向にガ
イド70まで引き出される。さらに、Z方向に引き出さ
れると、図4bに示すように、U字型に湾曲したガイド
70に沿ってZ方向の反対方向へと進行方向を変えてメ
インローラ28に送られることになる。このようにし
て、フィルム20は、U字型の「前タルミ」100を形
成する。図4cに、こうして形成されたU字型の「前タ
ルミ」100を示す。
【0036】上述のように、導入ローラ26とメインロ
ーラ28との間において、フィルム20を導入ローラ2
6からZ方向に送り出し、ガイド70の湾曲に沿って、
メインローラ28へZ方向と逆方向に送って、U字型の
「前タルミ」100を形成する。これにより、図12の
従来例に存在していた湾曲W1がなくなり、湾曲W1によ
り生じていた振動V2を排除している。従って、図1に
示すように、フィルム20の振動は振動V1のみにな
る。この振動V1は、上述のようにU字型の「前タル
ミ」100の変位により吸収される。このため、導入ロ
ーラ26駆動用のモータ40の振動は、U字型の「前タ
ルミ」100により吸収され、メインローラ28上のフ
ィルム20の振動は軽減されることになる。
【0037】次に、このU字型の「前タルミ」100の
タルミ量を検出する機構を図5に示す。この実施例にお
いては、「前タルミ」100に触針80Sが接するよう
に、リミットスイッチ80が設けられている。なお、ガ
イド70にはスリット(図示せず)が形成されており、
このスリットを触針80Sが貫通している。図6aにリ
ミットスイッチ80を示す。
【0038】図6bに、そのON−OFF動作を示す。
図6bにおいて、横軸はオーバーリミット位置からの触
針80Sの角度を表わしている。点イに示すOFFの状
態から触針80Sの角度が徐々に大きくなり、α°に達
した時点でON状態になる。次に、点ロに示すON状態
から触針80Sの角度を小さくしていくと、β°におい
てON状態からOFF状態に変る。このように、リミッ
トスイッチ80は、ヒステリシス特性を有している。な
お、触針80Sの停止位置はオーバーシュートによって
図6bの点ニや点ハとなることもあるが、本質的な問題
ではないので、ここではこれらを無視した説明としてい
る。
【0039】いま、フィルム20に「前タルミ」100
が形成され、モータ40により導入ローラ26が回転し
ている状態であるとする。ここで、図5aに示すよう
に、「前タルミ」100が小さくなって下限値になると
(100MIN)、リミットスイッチ80の触針80Sの角
度はα°に達する。従って、リミットスイッチ80はス
イッチONになる。図3の第1の制御手段90は、リミ
ットスイッチ80からのスイッチON出力信号を取り込
み、モータ40に高速モードの指令を出力する。これを
受けてモータ40は高速で回転される。これにより、導
入ローラ26によるフィルム20の搬送速度は、メイン
ローラ28によるフィルム20の搬送速度より高速にな
り、「前タルミ」100のタルミ量が増加する。この状
態は、リミットスイッチ80のスイッチOFF出力信号
があるまで続く。
【0040】そして、図5bに示すように、「前タル
ミ」100が大きくなって上限値になると(10
MAX)、リミットスイッチ80の触針80Sの角度はβ
°より小さくなる。従って、リミットスイッチ80はス
イッチOFFになる。図3の第1の制御手段90は、リ
ミットスイッチ80のスイッチOFF出力信号を取り込
み、モータ40に低速モードの指令を出力する。これを
受けてモータ40は低速で回転される。これにより、導
入ローラ26によるフィルム20の搬送速度は、メイン
ローラ28によるフィルム20の搬送速度より低速にな
り、「前タルミ」100のタルミ量が減少する。この状
態は、リミットスイッチ80からのスイッチON出力信
号があるまで続く。このようにして、この装置は、導入
ローラ26駆動用のモータ40とメインローラ28駆動
用のモータ42間に同期をとらなくても、ほぼ一定範囲
のタルミ量を有する「前タルミ」100を形成すること
ができる。
【0041】次に、図1により、U字型の「後タルミ」
102の形成状態を説明する。このU字型の「後タル
ミ」102は、第2のガイド72により形成される。こ
のガイド72は以下のように配置されている。
【0042】ガイド72は、メインローラ28と排出ロ
ーラ36との間に設けられており、湾曲した形状になっ
ている。そして、ガイド72は、メインローラ28から
露光済みのフィルム20が送られるY方向とガイド72
の左湾曲部の直線部72aとが略平行になるように配置
されている。また、ガイド72の右湾曲部の直線部72
bと排出ローラ36へ露光済みのフィルム20が送られ
る接線方向(Y方向の反対方向)とが略平行になるよう
に配置されている。なお、この実施例では、ガイド72
を内側と外側に設けている。
【0043】このようなガイド72の配置により、メイ
ンローラ28から送られた露光済みのフィルム20にU
字型の「後タルミ」102を形成する。この状態を図7
に示す。
【0044】まず、図7aに示すように、露光済みのフ
ィルム20は、Y方向にガイド72まで送り出される。
さらに、Y方向に送り出されると、図7bに示すよう
に、U字型に湾曲したガイド72に沿ってY方向の反対
方向へと進行方向を変えて排出ローラ36に送られるこ
とになる。このようにして、露光済みのフィルム20
は、メインローラ28からの送り出し方向から、ガイド
72の湾曲に沿って、排出ローラ36へ送られる送り出
し方向の逆方向へと進行方向を変えることにより、U字
型の「後タルミ」102を形成する。図7cに、こうし
て形成されたU字型の「後タルミ」102を示す。
【0045】このように、メインローラ28と排出ロー
ラ36との間において、フィルム20をメインローラ2
8からY方向に送り出し、ガイド72の湾曲に沿って、
排出ローラ36へY方向と逆方向に送って、U字型の
「後タルミ」102が形成される。これにより、上述の
U字型の「前タルミ」100と同様に、排出ローラ36
駆動用のモータ44の振動はU字型の「後タルミ」10
2の変位により吸収される。このため、メインローラ2
8上のフィルム20の振動は軽減されることになる。
【0046】次に、このU字型の「後タルミ」102の
タルミ量を検出する機構を図8に示す。この場合も、
「後タルミ」102に触針82Sが接するように、第2
のセンサであるリミットスイッチ82が設けられてい
る。また、内側のガイド72にスリット(図示せず)が
形成されており、このスリットを触針82Sが貫通して
いる。このリミットスイッチ82は、リミットスイッチ
80と同様に動作する。
【0047】いま、フィルム20に「後タルミ」102
が形成され、モータ44により排出ローラ36が回転し
ている状態であるとする。ここで、図8aに示すよう
に、「後タルミ」102が小さくなって下限値になると
(102MIN)、リミットスイッチ82の触針82Sの角
度はα°に達する。従って、リミットスイッチ82はス
イッチONになる。図3の第2の制御手段92は、リミ
ットスイッチ82のスイッチON出力信号を取り込み、
モータ44に低速モードの指令を出力する。これを受け
てモータ44は低速で回転される。これにより、排出ロ
ーラ36によるフィルム20の搬送速度は、メインロー
ラ28によるフィルム20の搬送速度より低速になり、
「後タルミ」102のタルミ量が増加する。この状態
は、リミットスイッチ82のスイッチOFF出力信号が
あるまで続く。
【0048】そして、図8bに示すように、「後タル
ミ」102が大きくなって上限値になると(10
MAX)、リミットスイッチ82の触針82Sの角度はβ
°より小さくなる。従って、リミットスイッチ82はス
イッチOFFになる。図3の第2の制御手段92は、リ
ミットスイッチ82のスイッチOFF出力信号を取り込
み、モータ44に高速モードの指令を出力する。これを
受けてモータ44は高速で回転される。これにより、排
出ローラ36によるフィルム20の搬送速度は、メイン
ローラ28によるフィルム20の搬送速度より高速にな
り、「後タルミ」102のタルミ量が減少する。この状
態は、リミットスイッチ82のスイッチON出力信号が
あるまで続く。このようにして、この装置は、排出ロー
ラ36駆動用のモータ44とメインローラ28駆動用の
モータ42間に同期をとらなくても、ほぼ一定範囲のタ
ルミ量を有する「後タルミ」102を形成することがで
きる。
【0049】ここで、図9に、上記のリミットスイッチ
80,82のスイッチON出力,OFF出力に対するモ
ータ40,モータ44の速度モード表を示す。
【0050】以上のように、本装置は、湾曲したガイド
70,72を設けることにより、フィルム20に、導入
ローラ26とメインローラ28との間にU字型の「前タ
ルミ」100を、メインローラ28と排出ローラ36と
の間にU字型の「後タルミ」102を形成する。また、
簡易なリミットスイッチ80,82を設けて、U字型の
「前タルミ」100および「後タルミ」102のタルミ
量を検出し、タルミ量が小さければ大にし、大きければ
小にするように導入ローラ26または排出ローラ36の
モータを制御して、タルミ量をほぼ一定範囲にする。こ
のため、メインローラ28上のフィルム20への不必要
な外力の印加によるすべりを防止するとともに、導入ロ
ーラ26および排出ローラ36からの振動を軽減し、メ
インローラ28上のフィルム20に良好な複製画像を得
ることができる。
【0051】なお、この実施例では、タルミ量の上限値
と下限値を検出するために1つのリミットスイッチを用
いているが、上限値と下限値とをそれぞれ別にして2つ
のリミットスイッチを用いてもよい。
【0052】
【発明の効果】この発明に係る平面走査画像記録装置
は、ガイドを導入ローラとメインローラとの間および排
出ローラとメインローラとの間にそれぞれ配置し、感材
(フィルム)にU字型の前タルミおよび後タルミを形成
するようにしている。これらのタルミは、感材の送り方
向に対してその逆方向に向きを変えて形成してある。従
って、導入ローラおよび排出ローラからの振動を、U字
型のタルミによって吸収することができる。
【0053】また、第1のセンサ(リミットスイッチ)
によって前タルミのタルミ量を検出して、タルミ量が下
限値以下であれば導入ローラの回転を速くし、上限値以
上であれば導入ローラの回転を遅くするようにしてい
る。さらに、第2のセンサ(リミットスイッチ)によっ
て後タルミのタルミ量を検出して、タルミ量が下限値以
下であれば排出ローラの回転を遅くし、上限値以上であ
れば排出ローラの回転を速くするようにしている。従っ
て、簡易に、前タルミ,後タルミのタルミ量をほぼ一定
範囲に保持することができる。
【0054】すなわち、この発明によれば、感材に対し
前タルミ,後タルミを形成して振動や位置ずれの発生を
防止し、該タルミを簡易な構成によってほぼ一定範囲に
保つことができる平面走査画像記録装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるイメージセッター
(平面走査画像記録装置)の構成を示す図である。
【図2】この発明の一実施例によるイメージセッターの
概略斜視図を示す。
【図3】この発明の一実施例によるイメージセッターの
機能ブロック図を示す。
【図4】前タルミ100を形成する状態を示す図であ
る。
【図5】前タルミ100のタルミ量を検出する状態を示
す図である。
【図6】リミットスイッチ80の動作を示す図である。
【図7】後タルミ102を形成する状態を示す図であ
る。
【図8】後タルミ102のタルミ量を検出する状態を示
す図である。
【図9】速度モードを示す図である。
【図10】従来のトラベルローラを使用した平面走査画
像記録装置を示す図である。
【図11】トラベルローラの動作を示す図である。
【図12】フィルムの振動の状態を示す図である。
【符号の説明】
20・・・フィルム(感材) 26・・・導入ローラ 28・・・メインローラ 36・・・排出ローラ 70・・・第1のガイド 72・・・第2のガイド 80・・・リミットスイッチ(第1のセンサ) 82・・・リミットスイッチ(第2のセンサ)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロール状に巻回された感材を送り出す導入
    ローラと、 この導入ローラから送り出された感材をニップローラと
    の間に挾持して副走査方向へ搬送するメインローラ、 副走査方向とほぼ直交する主走査方向に光ビームを走査
    して、前記メインローラにより一定速度で搬送されてい
    る感材に複製画像を露光記録する光学系と、 記録済の感材を排出する排出ローラと、 を備えた平面走査画像記録装置において、 前記導入ローラとメインローラとの間に配置され、導入
    ローラからの感材の送り出し方向に対しその逆方向に感
    材の進行方向を変えて感材にU字形状の前タルミを形成
    し、感材をメインローラへ案内する第1のガイドと、 前タルミの湾曲部に当接する触針を有し、その触針の変
    位量から前タルミのタルミ量を検出する第1のセンサ
    と、 前記メインローラと排出ローラとの間に配置され、メイ
    ンローラからの感材の搬送方向に対しその逆方向に感材
    の進行方向を変えて感材にU字形状の後タルミを形成
    し、感材を排出ローラへ案内する第2のガイドと、 後タルミの湾曲部に当接する触針を有し、その触針の変
    位量から後タルミのタルミ量を検出する第2のセンサ
    と、 前記前タルミのタルミ量が下限値以下であれば、導入ロ
    ーラの回転速度を速くし、このタルミ量が上限値以上で
    あれば、導入ローラの回転速度を遅くする第1の制御手
    段と、 前記後タルミのタルミ量が下限値以下であれば、排出ロ
    ーラの回転速度を遅くし、このタルミ量が上限値以上で
    あれば、排出ローラの回転速度を速くする第2の制御手
    段と、 を備えたことを特徴とする平面走査画像記録装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7628482B2 (en) 2006-06-19 2009-12-08 Canon Kabushiki Kaisha Printing apparatus and printing medium roll-up state discrimination method

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