JPH10270627A - 半導体装置の製造方法およびリードフレーム - Google Patents

半導体装置の製造方法およびリードフレーム

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JPH10270627A
JPH10270627A JP6815397A JP6815397A JPH10270627A JP H10270627 A JPH10270627 A JP H10270627A JP 6815397 A JP6815397 A JP 6815397A JP 6815397 A JP6815397 A JP 6815397A JP H10270627 A JPH10270627 A JP H10270627A
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美典 宮木
Fujio Ito
富士夫 伊藤
Hiromichi Suzuki
博通 鈴木
Kazunari Suzuki
一成 鈴木
Takafumi Nishida
隆文 西田
Kunihiko Nishi
邦彦 西
Kunihiro Tsubosaki
邦宏 坪崎
Akihiko Kameoka
昭彦 亀岡
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    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体装置の製造コストを低減するととも
に、半導体装置の少量多品種化に対応する。 【解決手段】 複数のリード部2bとタブ2aとを有す
る単位フレーム部2cがマトリックス状に行列配置さ
れ、かつそのタブ2aのチップ搭載面2dの大きさが半
導体チップより小さく形成されたマトリックスフレーム
2であり、このマトリックスフレーム2が有する単位フ
レーム部2c周辺の内枠部2g,2tおよび外枠部2f
にL形歪緩和孔2sと歪緩和スリット2uと歪緩和スリ
ット2vとが設けられたことにより、樹脂封止による加
熱・冷却の際にマトリックスフレーム2において発生す
る歪を緩和できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造技術に
関し、特に、製造コストを低減し、かつ少量多品種化に
対応する半導体装置の製造方法およびリードフレームに
関する。
【0002】
【従来の技術】以下に説明する技術は、本発明を研究、
完成するに際し、本発明者によって検討されたものであ
り、その概要は次のとおりである。
【0003】表面実装形でかつ樹脂封止形の半導体装置
の一例としてQFP(Quad Flat Package)が知られてい
る。
【0004】なお、QFPなどの半導体装置において
は、製造コストを抑えることが重要な課題とされてお
り、この課題を解決する技術として、例えば、特開平1
−289127号公報に記載されたものがある。
【0005】ここで、特開平1−289127号公報に
記載された技術は、複数のポット間を相互に連結する連
通路にゲートを介してキャビティ列が複数列配設された
下金型と、ポット上に対応してプランジャが往復運動す
る上金型との間に、予め半導体装置が載置されかつ電気
的に接続されたリードフレームを介挿し、その後、両型
を閉じてシリンダ内に封止用の樹脂を投入し、これをプ
ランジャによって押圧することにより、前記樹脂を前記
ポットから連通路およびゲートを介してキャビティ内に
流動、充填せしめ、リードフレームに搭載した半導体装
置を前記樹脂によってモールドするレジンモールド方法
である。
【0006】また、製造コストの低減のために、一度に
多数の半導体装置を製造する技術として、リード部とタ
ブとを有する単位フレーム部が行列配置されたリードフ
レーム(以降、マトリックスフレームと呼ぶ)を用いる
技術があり、この技術は、例えば、特開平5−2994
57号公報に記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した技
術においては、一品種あたりの製造数が少ない半導体装
置の場合、そのチップサイズごとにリードフレームを製
造する必要があり、半導体装置の製造コストの低減が実
現できないことが問題とされる。
【0008】本発明の目的は、製造コストを低減すると
ともに、少量多品種化に対応する半導体装置の製造方法
およびリードフレームを提供することにある。
【0009】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0011】すなわち、本発明の半導体装置の製造方法
は、半導体チップを搭載するタブを備えたリードフレー
ムを用いるものであり、複数のリード部と前記タブとを
有する単位フレーム部が行列配置されかつ前記タブのチ
ップ搭載面の大きさが前記半導体チップより小さく形成
された前記リードフレームを準備する工程と、前記タブ
に前記半導体チップを搭載する工程と、前記半導体チッ
プと前記リード部とを電気的に接続する工程と、前記半
導体チップおよびその周辺部を樹脂封止する工程と、前
記リードフレームから前記単位フレーム部を分離する工
程とを有するものである。
【0012】これにより、一度に多数の半導体装置を製
造することが可能になるとともに、外形寸法の異なる様
々な種類の半導体チップをタブに搭載することができ
る。
【0013】したがって、外形寸法の異なった半導体チ
ップごとにマトリックスフレームを製造しなくて済むた
め、マトリックスフレームを様々の品種の半導体装置に
用いることが可能になり、その結果、マトリックスフレ
ームの標準化を図ることができる。
【0014】これにより、マトリックスフレームを用い
て半導体装置を製造する際においても、半導体装置の少
量多品種化に対応することが可能になる。
【0015】また、本発明のリードフレームは、半導体
チップを搭載するタブを備えたものであり、複数のリー
ド部と前記タブとを有する単位フレーム部が行列配置さ
れるとともに、前記タブのチップ搭載面の大きさが前記
半導体チップより小さく形成されているものである。
【0016】さらに、本発明のリードフレームは、前記
単位フレーム部周辺の高剛性部に歪緩和孔が形成されて
いるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0018】なお、実施の形態を説明するための全図に
おいて同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、
その繰り返しの説明は省略する。
【0019】図1は本発明によるリードフレーム(マト
リックスフレーム)の構造の実施の形態の一例を示す平
面図、図2は図1のマトリックスフレームにおけるA部
の詳細構造を示す拡大部分平面図、図3は本発明のリー
ドフレームを用いて製造された半導体装置(TQFP)
の構造の実施の形態の一例を示す断面図、図4は本発明
の半導体装置の製造方法におけるタブへの接合材の塗布
方法の実施の形態の一例を示す側面図、図5は図4の接
合材の塗布方法によって接合材が塗布されたリードフレ
ームを示す拡大部分平面図、図6は本発明の半導体装置
の製造方法における半導体チップの接合方法の実施の形
態の一例を示す側面図、図7は図6の接合方法によって
半導体チップが搭載されたマトリックスフレームの構造
を示す平面図、図8は本発明の半導体装置の製造方法に
おけるワイヤボンディング方法の実施の形態の一例を示
す側面図、図9は図8のワイヤボンディング方法によっ
てワイヤボンディングされたマトリックスフレームを示
す拡大部分平面図、図10は図9のマトリックスフレー
ムのA−B断面を示す断面図、図11は本発明の半導体
装置の製造方法に用いられる樹脂成形装置の実施の形態
の一例を示す斜視図、図12は図11の樹脂成形装置の
樹脂成形部を一部断面にして示す詳細構成図、図13は
図12の樹脂成形部における下金型の構造を示す平面
図、図14は図13の下金型におけるB部の詳細構造を
示す拡大部分平面図、図15は図13の下金型にマトリ
ックスフレームを載置した状態を示す平面図、図16は
図15のマトリックスフレームにおけるC部の詳細構造
を示す拡大部分平面図、図17は図11の樹脂成形装置
によって樹脂封止が行われたマトリックスフレームを示
す部分平面図、図18は図17のマトリックスフレーム
におけるD部の詳細構造を示す拡大部分平面図、図19
は図18のマトリックスフレームにおけるC−D断面の
詳細構造を示す断面図、図20は本発明の半導体装置の
製造方法によって形成された半導体装置の内部透過構造
を示す平面図である。
【0020】まず、図1〜図3を用いて、本実施の形態
のリードフレームの概略構成について説明する。
【0021】前記リードフレームは、半導体チップ1を
搭載するタブ2aを備えたものであり、複数のリード部
2bとタブ2aとを有する単位フレーム部2cがマトリ
ックス状に行列配置されたマトリックスフレーム2であ
る。
【0022】さらに、このマトリックスフレーム2は、
そのタブ2aのチップ搭載面2dの大きさが半導体チッ
プ1より小さく形成されている(以降、このタブ構造を
小タブ構造と呼ぶ)。
【0023】すなわち、本実施の形態のリードフレーム
は、小タブ構造のマトリックスフレーム2である。
【0024】なお、本実施の形態においては、図1に示
すように、マトリックスフレーム2の長手方向(横方
向)を列と呼び、この列の方向と直角を成す方向(縦方
向)を行と呼ぶことにする。
【0025】ただし、列と行の呼び方は、逆であっても
よい。
【0026】また、本実施の形態のマトリックスフレー
ム2は、列方向と行方向とのそれぞれに少なくとも2つ
の単位フレーム部2cが設けられたものであり、本実施
の形態で説明する図1に示したマトリックスフレーム2
は、列方向に5つの単位フレーム部2cが設けられ、か
つ行方向に2つの単位フレーム部2cが設けられてい
る。
【0027】つまり、2つの列のそれぞれに5個の単位
フレーム部2cが設けられた5行2列配置であり、5個
の単位フレーム部2cが列状に連結されるとともに、そ
の連結された5個の単位フレーム部2cが2列に形成さ
れている。
【0028】これによって、本実施の形態の1枚のマト
リックスフレーム2には、10個の単位フレーム部2c
が設けられており、1枚のマトリックスフレーム2か
ら、10個の半導体装置を製造することができる。
【0029】なお、マトリックスフレーム2が長方形で
なく、例えば、ほぼ正方形に近い形状である場合、すな
わち、単位フレーム部2cが2行2列配置などで4個設
けられたマトリックスフレーム2の場合には、図面上に
おける横方向を列と呼び、この列の方向と直角を成す縦
方向を行と呼ぶ。
【0030】次に、前記マトリックスフレーム2の詳細
構造について説明する。
【0031】図1、図2に示すように、マトリックスフ
レーム2は、単位フレーム部2cと、マトリックスフレ
ーム2の最外周部であり5個の単位フレーム部2cを連
結している外枠部2fと、各単位フレーム部2c間を分
離するように形成されている内枠部2g,2tとからな
る。
【0032】さらに、単位フレーム部2cは、図3に示
すTQFP(Thin Quad Flat Package) を構成するため
に必要なマトリックスフレーム2上の各部材によって構
成されている。
【0033】すなわち、内枠部2g,2tおよび外枠部
2fによって囲まれてなる単位フレーム部2cの中央部
には、主面1aに半導体集積回路および電極が形成され
た半導体チップ1を搭載するための平面形状が円形のタ
ブ2a(ダイパッドもしくはアイランドともいう)が形
成されている。このタブ2aは、単位フレーム部2cの
内枠部2g,2tおよび外枠部2fの内側から延在する
4本の吊りリード2eによって支持されている。なお、
本実施の形態のタブ2aは、このタブ2a上に搭載され
る半導体チップ1の面積よりも小さい面積となるように
形成された小タブ構造のものである。
【0034】また、タブ2aの周囲には、単位リードフ
レームの内枠部2g,2tおよび外枠部2fから枠内方
に向けて延在された複数のリード部2bが配置されてい
る。さらに、リード部2bの中途部において、各々のリ
ード部2bは樹脂封止時の樹脂の流出を阻止するダムバ
ー2hによって連結され支持されている。同時にダムバ
ー2hは、吊りリード2eの外方端部であり単位フレー
ム部2cの角部に連結されている。
【0035】したがって、単位フレーム部2cにおい
て、ダムバー2hより内方領域が樹脂封止領域となり、
さらに、各リード部2bにおいて、ダムバー2hの内側
からタブ2aに延在しかつ樹脂によって封止される箇所
がインナーリード2iであり、ダムバー2hより外側に
延在し、かつ樹脂によって封止されずに露出する箇所が
アウターリード2jである。
【0036】また、各々の単位フレーム部2cを囲む内
枠部2g,2tおよび外枠部2fには、モールド工程時
または切断・成形工程時にモールド金型である下金型1
0b(図12参照)または切断・成形金型(図示せず)
にマトリックスフレーム2を載置する際の案内並びに固
定するための位置決め孔2k,2l,2m,2n(図2
参照)が設けられている。
【0037】ここで、モールド工程は、半導体チップ
1、タブ2a、インナーリード2iおよび金線ワイヤ3
をエポキシ系の熱硬化性の樹脂などによってモールドし
て樹脂封止部4を形成する工程であり、切断・成形工程
は、前記モールド工程後、マトリックスフレーム2の不
要箇所、すなわち樹脂封止部4の外部に露出したダムバ
ー2h、外枠部2fおよび内枠部2g,2tを所定の形
状に切断および曲げ成形を行う工程である。
【0038】なお、前記モールド工程においては、外枠
部2fの長手方向の中央部または中央に最も近い1つの
位置決め孔2kと全ての位置決め孔2lを使用し、前記
切断・成形工程においては、位置決め孔2k,2l,2
m,2nの4種類の孔(位置決め孔2mは1個以上)を
使用する。
【0039】ここで、外枠部2fの長手方向の中央部ま
たは中央に最も近い1つの位置決め孔2kは、両工程に
おいて最も基準となる孔であり、単位フレーム部2cが
形成された各行ごとに樹脂成形装置10(図11参照)
のポット10c近傍の外枠部2fに設けられており、例
えば、下金型10bの位置決めピン10h(図13参
照)に対してマージンが極めて少ないように高精度に設
けられている。
【0040】さらに、位置決め孔2lは、位置決め孔2
kが設けられた外枠部2fと同じ外枠部2fにおいて、
単位フレーム部2cの各列ごとに位置決め孔2kの近傍
に設けられた長孔である。
【0041】すなわち、位置決め孔2lは、位置決め孔
2kとは異なり、前記下金型10bの位置決めピン10
i(図13参照)に対して大きめにマージンを持たせて
設けられたものである。
【0042】なお、モールド工程においては、この2つ
の外枠部2fの長手方向の中央部または中央に最も近い
1つの位置決め孔2kと位置決め孔2lとによって位置
決めを行うため、樹脂成形時に、マトリックスフレーム
2の各単位フレーム部2cに対して前記ポット10c方
向から放射状の熱応力が掛かった際にも、マトリックス
フレーム2においてポット10c側の外枠部2fから放
射状に離れる方向では位置決めが行われていないことに
より、前記熱応力を逃がすことが可能になり、前記熱応
力によってマトリックスフレーム2に歪が発生するのを
防ぐことができる。
【0043】また、本実施の形態のマトリックスフレー
ム2においては、切断・成形工程で位置決めとして用い
る孔が単位フレーム部2cの1行ごとに4種類合計6個
設けられている。
【0044】ここで、行方向に並んだ単位フレーム部2
cを区切る内枠部2tに3つの位置決め孔2mが設けら
れたことにより、一方の外枠部2fとこれに対向する他
方の外枠部2fとの中間付近においてもマトリックスフ
レーム2の位置決めを行うことが可能になる。
【0045】これにより、面積の広いマトリックスフレ
ーム2を用いた際にも、切断・成形工程においてこのマ
トリックスフレーム2を高精度に位置決めすることがで
きる。
【0046】また、本実施の形態のマトリックスフレー
ム2には、樹脂封止時に付着した残留樹脂8(図17参
照)を除去する際に用いられる樹脂除去用孔2pが、列
方向に並んだ単位フレーム部2cを区切る内枠部2gに
それぞれ2つずつ設けられている。
【0047】なお、本実施の形態のマトリックスフレー
ム2は、単位フレーム部2cが2列配置のため、樹脂封
止時のポット10c側に近い側の列の前記内枠部2gに
のみ2つの樹脂除去用孔2pが設けられており、ポット
10cから遠い側の列の列方向に並んだ単位フレーム部
2cを区切る内枠部2gには、樹脂除去用孔2pとほぼ
対応した箇所に2つのダミー孔2qが設けられている。
【0048】この2つのダミー孔2qは、マトリックス
フレーム2に熱応力が掛かった際に、ポット10cから
近い側の列に並んで設けられた単位フレーム部2cと、
遠い側の列に並んで設けられた単位フレーム部2cとに
掛かる前記熱応力の掛り具合を同様にするためのもので
ある。
【0049】なお、樹脂除去用孔2pは、モールド工程
後、マトリックスフレーム2に付着した前記残留樹脂8
を除去する際に用いられるものであり、図示しない樹脂
除去装置を用いて、この樹脂除去装置が備える除去ピン
を樹脂除去用孔2pから突き出すことにより、マトリッ
クスフレーム2から前記残留樹脂8を切断して除去する
ものである。
【0050】また、本実施の形態のマトリックスフレー
ム2には、各々の単位フレーム部2c周辺の高剛性部2
rに複数の歪緩和孔が形成されている。
【0051】ここで、本実施の形態におけるマトリック
スフレーム2の高剛性部2rとは、各々の単位フレーム
部2cの周辺の孔などが設けられていない比較的剛性が
高い箇所であり、モールド工程などにおいてマトリック
スフレーム2に熱応力が掛かった際に、歪の発生し易い
箇所である。例えば、図2に示すマトリックスフレーム
2においては、各々の単位フレーム部2cのゲート10
d(図12参照)に関係のない3つの角部であり、この
3つの角部にL形歪緩和孔2s(歪緩和孔)が設けられ
ている。
【0052】さらに、本実施の形態のマトリックスフレ
ーム2においては、列方向に並んで配置された各々の単
位フレーム部2cを区切る内枠部2gに長い歪緩和スリ
ット2u(歪緩和孔)が設けられており、かつ、行方向
に並んで配置された各々の単位フレーム部2cを区切る
内枠部2tに短い歪緩和スリット2v(歪緩和孔)が設
けられている。
【0053】ここで、歪緩和スリット2uは、行方向に
並んだ2つの単位フレーム部2cにほぼ沿いかつ近接さ
れて形成された歪緩和孔であり、単位フレーム部2cの
ほぼ2つ分の長さに相当するものである。
【0054】また、歪緩和スリット2vは、内枠部2t
において一方の列の単位フレーム部2cの近傍と、他方
の列の単位フレーム部2cの近傍とにそれぞれほぼ沿っ
て形成された歪緩和孔である。
【0055】したがって、内枠部2tにおいては、位置
決め孔2mの両側に2つの歪緩和スリット2vが設けら
れている。
【0056】なお、各々の単位フレーム部2cの周辺に
歪緩和スリット2uと歪緩和スリット2vとが設けられ
たことにより、モールド工程などにおいて、マトリック
スフレーム2に熱応力が掛かった際に、この熱応力を分
散させることができるため、これにより、マトリックス
フレーム2に歪が発生することを防止できる。
【0057】また、マトリックスフレーム2は、例え
ば、鉄−ニッケル系合金板、銅板あるいは銅合金板など
によって形成され、エッチングまたは打抜きプレス加工
によって一体形成されるものである。
【0058】次に、図1〜図3を用いて、本実施の形態
のマトリックスフレーム2を用いた半導体装置(図3参
照)の構造について説明する。
【0059】ここで、本実施の形態においては、マトリ
ックスフレーム2を用いた樹脂封止形でかつ面実装形の
半導体装置の一例として図3に示す薄形のTQFP(Th
in Quad Flat Package) の場合を説明する。
【0060】図3に示すTQFPは、例えば、マイクロ
コンピュータとして用いられるものであり、かつ、図2
に示す小タブ構造のマトリックスフレーム2を用いたも
のである。TQFPの構造は、半導体集積回路が形成さ
れた半導体チップ1を搭載する小タブ構造のタブ2a
と、マトリックスフレーム2から切断して形成されたイ
ンナーリード2iおよびアウターリード2jと、半導体
チップ1のボンディングパッド7とインナーリード2i
とを電気的に接続する金線ワイヤ3(金線以外の銅線な
どであってもよい)と、半導体チップ1および金線ワイ
ヤ3などを樹脂封止して形成された樹脂封止部4とから
なる。
【0061】なお、前記TQFPは、その樹脂封止部4
の厚さが、1.0mm以下のものであり、樹脂封止部4の
平面形状が略正方形のものである。
【0062】また、半導体チップ1の主面1aには、そ
こに形成された半導体集積回を保護する絶縁膜5が形成
されている。
【0063】さらに、半導体チップ1は銀ペーストなど
の接合材9によってタブ2aに固定されている。
【0064】なお、樹脂封止部4の4辺から突出した複
数のアウターリード2jは、ガルウイング状に曲げ成形
されている。
【0065】次に、本実施の形態による半導体装置(T
QFP)の製造方法について説明する。
【0066】なお、前記TQFPの製造方法は、小タブ
構造のマトリックスフレーム2を用いたものである。
【0067】まず、複数のリード部2bとタブ2aとを
有する単位フレーム部2cが行列配置され、かつタブ2
aのチップ搭載面2dの大きさが半導体チップ1より小
さく形成されたマトリックスフレーム2(リードフレー
ム)を準備する。
【0068】すなわち、図1および図2に示す小タブ構
造のマトリックスフレーム2を準備する。
【0069】続いて、マトリックスフレーム2の各単位
フレーム部2cのタブ2aに半導体チップ1を搭載する
ダイボンディング工程(ぺ付け工程ともいう)を行う。
【0070】まず、図4または図6に示すダイボンディ
ング装置11の図示しないローダ部(マトリックスフレ
ーム2供給部)にマトリックスフレーム2を複数枚供給
する。
【0071】その後、マトリックスフレーム2をローデ
ィングユニットなどの搬送装置によって、ダイボンディ
ング装置11のステージ11a上に載置する。
【0072】載置後、図5に示すように、マトリックス
フレーム2のタブ2a上に半導体チップ1を接合するた
めの接合材9を塗布する。図4に示すように、接合材9
の塗布は、その構成が簡易なディスペンサ11bなどの
接着剤塗布治具を用い、これにより、一点滴下方式のノ
ズル21から各タブ2a上に接合材9を滴下する。な
お、接合材9は、例えば、銀含有のエポキシ系接着剤、
つまり銀ペーストである。
【0073】続いて、図6に示すように、接合材9を塗
布したタブ2a上にコレット11cを使って半導体チッ
プ1を搭載し、ダイボンディング工程を完了する。な
お、これらのダイボンディング作業は、単位フレーム部
2cごとに順次実施するものであり、1枚のマトリック
スフレーム2のダイボンディングが終了したものを図7
に示す。
【0074】本実施の形態では、1枚のマトリックスフ
レーム2において10個の単位フレーム部2cが5行2
列で配置されているため、1枚のマトリックスフレーム
2に10個の半導体チップ1をボンディング(搭載)で
きる。
【0075】ここで、本実施の形態のダイボンディング
工程においては、タブ2a上への接合材9の塗布および
半導体チップ1の搭載を簡易なダイボンディング装置1
1によって行うため、ダイボンディング手順を容易に進
めることができるとともに、マトリックスフレーム2を
用いているため、単位時間当たりのボンディング処理で
多数の半導体チップ1を接合することが可能になる。
【0076】これにより、作業時間を短縮することがで
き、その結果、ボンディング処理における作業性を向上
できる。
【0077】その後、図3に示すように、タブ2a上に
搭載された半導体チップ1の電極上に形成されたボンデ
ィングパッド7と、それに対応するインナーリード2i
とを金線ワイヤ3によってボンディングして電気的に接
続するワイヤボンディング工程を行う。
【0078】まず、ダイボンディングによって半導体チ
ップ1が搭載されたマトリックスフレーム2を、図8に
示すように、ワイヤボンディング装置12のヒートステ
ージ12a上に搭載する。
【0079】搭載完了後、先端にキャピラリを有するボ
ンディングヘッド(図示せず)によって、半導体チップ
1のボンディングパッド7とそれに対応するインナーリ
ード2iとを金線ワイヤ3(銅線などでもよい)によっ
て電気的に接続する。
【0080】ここで、金線ワイヤ3に代わるものとし
て、例えば、金属ワイヤの表面に絶縁性樹脂などを被覆
した被覆ワイヤを使用してもよい。
【0081】さらに、マトリックスフレーム2の各単位
フレーム部2cは、四角形の半導体チップ1の各辺にお
いて、半導体チップ1のボンディングパッド7とそれに
対応するインナーリード2iとの距離がほぼ等距離にな
るようにインナーリード2iが形成されている。
【0082】これにより、金線ワイヤ3の長さが、全て
のボンディングパッド7とそれに対応するインナーリー
ド2iとの間においてほぼ等しくなるため、金線ワイヤ
3の長さを変更する必要がなく、ワイヤボンディング作
業を容易に行うことができる。
【0083】なお、ワイヤボンディング終了後のマトリ
ックスフレーム2における単位フレーム部2cの状態を
図9に示し、図9のA−B断面を図10に示す。
【0084】図10に示すように、本実施の形態におけ
るTQFPは、タブ下げ仕様のものである。
【0085】その後、マトリックスフレーム2の単位フ
レーム部2cに搭載された半導体チップ1と金線ワイヤ
3などの半導体チップ1の周辺部1b(図3参照)と
を、塵埃や湿度などの外的雰囲気や機械的衝撃から保護
するために、樹脂を用いて樹脂封止するモールド工程を
行う。
【0086】なお、モールド工程を説明するに当たり、
まず、このモールド工程で使用する図11に示す樹脂成
形装置10の構成を説明する。
【0087】前記樹脂成形装置10の基本構成は、マト
リックスフレーム2を所定位置に載置するローダ部10
eと、モールド後のマトリックスフレーム2を所定位置
から取り出すアンローダ部10fと、第1のモールド金
型である上金型10aと、第2のモールド金型である下
金型10bと、上金型10aおよび下金型10bが設置
されかつ樹脂封止が行われる樹脂成形部10gとからな
る。
【0088】これにより、ワイヤボンディングが終了し
たマトリックスフレーム2はローダ部10eから樹脂成
形部10gに搬入され、その後、樹脂成形部10gで半
導体チップ1とその周辺部1bとが樹脂封止され、か
つ、樹脂封止が行われたマトリックスフレーム2はアン
ローダ部10fに搬出され、そこに収容される。
【0089】また、樹脂成形部10gの詳細構造を図1
2に、下金型10bの詳細構造を図13に、図13に示
す下金型10bのB部詳細構造を図14にそれぞれ示
す。
【0090】ここで、図13に示す下金型10bは、封
止用の樹脂が投入されるシリンダ状のポット10cと、
各ポット10cに設けられた第1ランナ10jおよび第
2ランナ10kと、それぞれの前記ランナにおける樹脂
の注入口である第1ゲート10lおよび第2ゲート10
mと、それぞれの前記ゲートの先端に配置された第1下
型キャビティ10nおよび第2下型キャビティ10p
と、各ポット10c間をお互いに連結する連通路10q
と、マトリックスフレーム2の位置合わせのための位置
決めピン10h,10iとを有したブランチランナ方式
のものである。
【0091】さらに、図12に示す樹脂成形部10g
は、上金型10aと下金型10bとを図示しないシリン
ダ装置などによって型閉じした状態を示すものである。
【0092】ここで、図12に示すように、下金型10
bの下キャビティ10wに対応する上金型10aのそれ
ぞれの部分には略同形状の上キャビティ10xが形成さ
れている。
【0093】したがって、上金型10aと下金型10b
との合わせ面13の半導体チップ1が位置する箇所に、
上キャビティ10xと下キャビティ10wとによって所
定形状の第1キャビティ10yと第2キャビティ10z
とが複数個形成される。
【0094】また、下金型10bの所定の位置には、封
止用の樹脂が投入されるシリンダ状のポット10cが列
状に形成され、このポット10cに対応する上金型10
aのそれぞれの箇所には、カル10vが設けられてい
る。さらに、列状に配列されたそれぞれのポット10c
内には剛体接続板10tを介してロッド10sに接続さ
れたプランジャ10rが配置されている。
【0095】なお、上金型10aと下金型10bとに
は、モールド後の樹脂封止部4(図17参照)をそれぞ
れのモールド金型から離脱させるエジェクタピン10u
が設けられている。
【0096】また、樹脂成形部10gにおいては、サー
ボモータなどの駆動機構(図示せず)によってロッド1
0sを駆動することにより、剛体接続板10tを介し各
プランジャ10rも連動してポット10c内を上下動す
る。
【0097】さらに、図12または図13に示すよう
に、上金型10aと下金型10bとが密着された状態に
おいて、ポット10cの上方がカル10vによって閉止
されるとともに、カル10vおよび第1,第2ランナ1
0j,10kを介してポット10cが複数の第1キャビ
ティ10yと第2キャビティ10zとに連通され、ポッ
ト10c間は相互に連通路10qにより連通するように
なっている。
【0098】本実施の形態では、図13に示すように、
各々のポット10cには第1ランナ10jと第2ランナ
10kの2本のランナが連結されており、さらに、第1
ランナ10jおよび第2ランナ10kは、ともにその途
中で流路が2股に分岐され、かつ、分岐されたそれぞれ
のランナのポット10cから遠方の先端には第1および
第2ゲート10l,10mを介して第1下型キャビティ
10nおよび第2下型キャビティ10pが連結されてい
る。
【0099】この第1下および第2下型キャビティ10
n,10pは、ポット10cの配列方向に対して垂直方
向に直列に設置され、かつ、ポット10cを中心から一
方側、他方側それぞれ複数個(本実施の形態では10
個)同数配列されている。また、図12に示すように、
列状に配列されたポット10cに対して内側に形成され
る5個のキャビティを第1キャビティ10y、外側に形
成される5個のキャビティを第2キャビティ10zとす
る。前記キャビティの平面形状は4角形の各角部が面取
りされている。
【0100】つまり、前記各角部を面取りすることによ
り、樹脂封止後の樹脂封止部4と各モールド金型との離
型性を向上させることができる。
【0101】また、それぞれの前記キャビティの4つの
角部のうちゲート10dが設けられていない各部分に
は、前記キャビティ内へ封止用の樹脂を充填する時、前
記キャビティからエアーを外側に逃して前記樹脂の充填
を完全にするための空気抜き(図14参照、以降、エア
ベント14という)が形成されている。
【0102】次に、前記樹脂成形装置10を用いたモー
ルド方法を説明する。図15は、マトリックスフレーム
2をセットした状態の下金型10bの平面図である。な
お、便宜上、図15において、図9に示す半導体チップ
1と金線ワイヤ3は省略した。さらに、図15に示すマ
トリックスフレーム2においても、図2に示したマトリ
ックスフレーム2と同様、図16のマトリックスフレー
ム2に示すように、歪緩和スリット2uや歪緩和スリッ
ト2vが設けられるとともに、位置決め孔2k,2l,
2m,2nが設けられている。
【0103】まず、各ポット10cに、図示しない筒形
かつ固体状の封止用の樹脂(タブレットともいう)を投
入する。続いて、半導体チップ1が搭載されたマトリッ
クスフレーム2をローダ部10eから樹脂成形部10g
に搬送し、所定位置に載置する。
【0104】すなわち、図13および図15に示すよう
に、マトリックスフレーム2を下金型10b上の所定位
置に載置し、半導体チップ1および金線ワイヤ3(図9
参照)が所定の第1下型キャビティ10nまたは第2下
型キャビティ10p内にそれぞれ収容されるように位置
決めする。
【0105】ここで、マトリックスフレーム2の位置決
めは、下金型10bに設けられた位置決めピン10h
と、マトリックスフレーム2の外枠部2fの長手方向の
中央部または中央に最も近い1つの位置決め孔2kとの
嵌め合わせによって行う。
【0106】つまり、下金型10b上において、マトリ
ックスフレーム2のポット10c近傍の外枠部2fと下
金型10bとを位置決めして樹脂封止する。
【0107】なお、マトリックスフレーム2のポット1
0c側近傍の外枠部2fで複数箇所位置決めすることに
より、位置決め精度の向上およびマトリックスフレーム
2の下金型10bに対してのズレを防止できる。
【0108】すなわち、封止用の樹脂の充填時のマトリ
ックスフレーム2に対しての前記樹脂の流れる方向を考
慮し、マトリックスフレーム2の外枠部2fの長手方向
の中央部または中央に最も近い1つの位置決め孔2kお
よび下金型10bの位置決めピン10hをポット10c
側に設けたものである。
【0109】この状態で、下金型10bを上金型10a
に向けて接近移動することにより、図12に示すよう
に、上金型10aと下金型10bとの合わせ面13には
所定の形状の第1キャビティ10yおよび第2キャビテ
ィ10zを複数個(本実施の形態では20個)形成でき
る。
【0110】次に、サーボモータなどの駆動機構(図示
せず)によって、ロッド10sを上昇させる。ロッド1
0sが上昇すると、剛体接続板10tを介して連結され
た各プランジャ10rも連動してポット10c内を上昇
し、ポット10c内の各タブレットを同時に押圧する。
この押圧された前記タブレットは、圧力と図示しないヒ
ータからの熱とによって溶融し、液状の樹脂となる。
【0111】その後、前記液状の樹脂は、各々の第1ラ
ンナ10jおよび第2ランナ10kを移送され、それぞ
れの第1キャビティ10yおよび第2キャビティ10z
に第1ゲート10lおよび第2ゲート10mから充填さ
れる。
【0112】この際、前記樹脂をマトリックスフレーム
2と上金型10aとの間の上部ゲート15(図19参
照)、および、マトリックスフレーム2と下金型10b
との間の下部ゲート16からそれぞれの第1キャビティ
10yおよび第2キャビティ10zに充填する。
【0113】このように、第1ゲート10lおよび第2
ゲート10mの構造を上部ゲート15と下部ゲート16
とにすることにより、前記樹脂の流入バランスを向上さ
せることができ、その結果、第1キャビティ10yおよ
び第2キャビティ10zへの前記樹脂の未充填および樹
脂封止部4への気泡発生(以降、ボイドという)を防止
できる。
【0114】また、タブ2aの平面形状が半導体チップ
1より小さいため、前記樹脂の流入性を向上できる。
【0115】さらに、各ポット10c間を相互に連通路
10qによって連通させることにより、第1キャビティ
10yおよび第2キャビティ10zに流入する前記樹脂
の流入圧力を均一にすることができる。これにより、第
1キャビティ10y、およびポット10cから遠方の比
較的前記樹脂の流入性が良くない第2キャビティ10z
においても前記樹脂の充填を良好に行うことができ、未
充填やボイドの発生を低減できる。
【0116】また、本実施の形態のモールド方法(半導
体装置の製造方法)では、マトリックスフレーム2の単
位フレーム部2c周辺の高剛性部2rに歪緩和孔(歪緩
和スリット2v、歪緩和スリット2u、L形歪緩和孔2
s)が形成されたマトリックスフレーム2を用いること
により、樹脂封止による加熱・冷却の際にマトリックス
フレーム2において発生する歪を前記歪緩和孔によって
緩和させながら加熱・冷却できる。
【0117】つまり、充填が終了して所定時間経過後、
溶融した液状の樹脂は熱によって硬化し、半導体チップ
1、タブ2a、金線ワイヤ3、インナーリード2iは完
全に封止され、これにより、樹脂封止部4を複数個形成
する。この際、樹脂封止部4は冷却によって収縮する
が、3種類の前記歪緩和孔を有しているため、この収縮
を前記歪緩和孔が吸収する。また、マトリックスフレー
ム2にはモールド時の加熱、冷却によって膨張および収
縮の応力が掛かるが、この応力も前記歪緩和孔によって
吸収できる。
【0118】ここで、第1キャビティ10yに対応する
単位フレーム部2cと第2キャビティ10zに対応する
単位フレーム部2cとの間の内枠部2tに歪緩和スリッ
ト2vが設けられ、さらに、第1キャビティ10yに対
応する単位フレーム部2c同士の内枠部2gと第2キャ
ビティ10zに対応する単位フレーム部2c同士の内枠
部2gとに歪緩和スリット2uが設けられていることに
より、前記したように応力を緩和できるため、マトリッ
クスフレーム2における行間および列間同士の単位フレ
ーム部2cごとの応力の掛り具合を均一にすることがで
きる。
【0119】その結果、マトリックスフレーム2の前記
応力による変形を防止できる。
【0120】また、第1キャビティ10yと第2キャビ
ティ10zは、同時に樹脂の充填が完了するように成形
金型が設計されている。さらに、ポット10c間を連通
路10qによって連通させているため、第1キャビティ
10yと第2キャビティ10zとにおいて、モールド条
件を同じにすることができる。
【0121】これにより、樹脂成形装置10の成形性を
向上できる。
【0122】その後、下金型10bを下降移動させると
ともに、サーボモータなどの駆動機構(図示しない)に
よってエジェクタピン10uを突出させ、これにより、
樹脂封止部4が形成されたマトリックスフレーム2を上
金型10aおよび下金型10bから離型させる。
【0123】この際、上金型10aと下金型10bとの
それぞれに設けられた複数のエジェクタピン10uによ
って、マトリックスフレーム2上の封止が完了した樹脂
封止部4、残留樹脂8などを突くことによりマトリック
スフレーム2を離型性良く取り出すことができる。
【0124】その結果、取り出し時の樹脂封止部4の破
損を防止することができる。
【0125】ここで、樹脂封止を終了して上金型10a
および下金型10bから取り出したマトリックスフレー
ム2を図17〜図19に示す。
【0126】なお、上金型10aおよび下金型10bか
ら取り出した図17に示すマトリックスフレーム2に
は、図13に示す下金型10bの第1ランナ10jおよ
び第2ランナ10kによって形成された残留樹脂8が付
着している。ここで、残留樹脂8は、マトリックスフレ
ーム2の一方の面に形成される。
【0127】また、図17におけるD部の詳細を図18
に、さらに、図18におけるC−D断面の詳細を図19
にそれぞれ示す。
【0128】ここで、本実施の形態の上金型10aおよ
び下金型10bにおいては、図19に示す封止用の樹脂
を上部ゲート15、および、下部ゲート16からそれぞ
れの第1キャビティ10yおよび第2キャビティ10z
に充填する方式を採用したたため、マトリックスフレー
ム2のゲート10d(図12参照)付近に付着形成され
た残留樹脂8は、マトリックスフレーム2の表裏両面に
形成される。
【0129】なお、図17に示すマトリックスフレーム
2に付着した残留樹脂8の除去は、図2に示すマトリッ
クスフレーム2の樹脂除去用孔2pを利用して除去す
る。
【0130】これは、図示しない樹脂除去装置を用い
て、この樹脂除去装置が備える除去ピンを樹脂除去用孔
2pから突き出すことにより、ゲート10d付近に付着
形成されたフレーム表裏面の残留樹脂8以外の残留樹脂
8をマトリックスフレーム2から切断して除去するもの
である。
【0131】また、本実施の形態の半導体装置は、薄形
のTQFPであるが、図19に示すように、樹脂の流入
を上部ゲート15と下部ゲート16とから行うことによ
り、成形性向上の効果をより有効的にすることができ
る。
【0132】その後、図示しない切断・成形金型を用い
て、ゲート10d付近に付着形成されたフレーム表裏面
の残留樹脂8のマトリックスフレーム2からの分離を行
い、これにより、樹脂封止部4を有する単位フレーム部
2cをマトリックスフレーム2から分離させるととも
に、アウターリード2jを所定の形状(本実施の形態で
は、ガルウィング状)に曲げ加工する。
【0133】なお、切断・成形工程を終了したTQFP
の構造を、その内部を透過した図20に示す。
【0134】これにより、図3または図20に示すよう
に、小タブ構造のマトリックスフレーム2(図2参照)
を用いてTQFPを製造できる。
【0135】本実施の形態による半導体装置の製造方法
およびリードフレームによれば、以下のような作用効果
が得られる。
【0136】すなわち、単位フレーム部2cが行列配置
されたマトリックスフレーム2を用いるため、一度に多
数のTQFP(半導体装置)を製造することが可能にな
るとともに、タブ2aのチップ搭載面2dの大きさが半
導体チップ1より小さく形成されていることにより、外
形寸法の異なる様々な種類の半導体チップ1をタブ2a
に搭載することができる。
【0137】これにより、外形寸法の異なった半導体チ
ップ1ごとにマトリックスフレーム2を製造しなくて済
むため、マトリックスフレーム2の標準化を図ることが
できる。
【0138】したがって、マトリックスフレーム2を用
いて半導体装置を製造する際においても、半導体装置の
少量多品種化に対応することが可能になる。
【0139】また、マトリックスフレーム2の標準化を
図ることができるため、マトリックスフレーム2を用い
て様々な半導体装置を製造する際にも、マトリックスフ
レーム2の種類を少なくすることができ、これにより、
樹脂封止時またはリード成形時に使用するモールド金型
(上金型10aと下金型10b)および切断・成形金型
の種類も少なくすることができる。
【0140】その結果、マトリックスフレーム2を用い
た半導体装置の製造において、その製造コストを少なく
することができ、これにより、安価な半導体装置を提供
することが可能になる。
【0141】また、マトリックスフレーム2において小
タブ構造としたことにより、半導体チップ1をタブ2a
上に搭載する際に用いる接合材9の使用量を少なくする
ことができ、その結果、この点においても、TQFPを
安価に提供することができる。
【0142】なお、マトリックスフレーム2を用いるこ
とにより、フレームの不要箇所を減少させることができ
る。
【0143】したがって、マトリックスフレーム2上で
単位フレーム部2cを効率良く配置させることができる
ため、1枚のマトリックスフレーム2において処理可能
な単位フレーム部2cの数量を増加させることができ、
その結果、TQFPの製造コストを少なくすることがで
きる。
【0144】また、マトリックスフレーム2を用いたこ
とにより、一度に多数のTQFPを製造することが可能
になるため、単位製造量に掛かる作業時間を短縮するこ
とができる。
【0145】これにより、TQFPの製造工程、すなわ
ち樹脂封止工程やリード成形工程における作業性を向上
できる。
【0146】また、マトリックスフレーム2を用いるこ
とにより、樹脂封止時には、樹脂成形装置10のポット
10cの数を増加させることなく、1回の樹脂封止で多
数のTQFPの樹脂封止部4を形成できる。
【0147】これにより、樹脂封止工程における作業性
の向上を図ることができ、さらに、製造コストの削減す
ることができる。
【0148】さらに、マトリックスフレーム2を用いる
ことにより、TQFPの各製造工程における加工費を削
減させることができる。
【0149】また、マトリックスフレーム2のタブ2a
が小タブ構造であることにより、タブ2aの面積がその
上に搭載される半導体チップ1の面積より小さいため、
半導体チップ1の外周部の裏面を封止用の樹脂と密着さ
せることが可能になり、半導体チップ1と前記樹脂との
接着面積を増大させることができる。半導体チップ1と
前記樹脂との接着力の方が、タブ2aと前記樹脂との接
着力よりも大きいため、前記接着面積の増大により半導
体チップ1と前記樹脂との接着力を大きくすることがで
きる。さらに、前記樹脂との接着性が劣るタブ2aの面
積が小さくなる。その結果、樹脂封止部4に水分が侵入
してもリフローのはんだ工程の高温に起因した水分膨張
によるタブ2aと前記樹脂との剥離を抑制することがで
きる。したがって、TQFPにおけるリフロー・クラッ
ク耐性を向上させることができる。
【0150】なお、マトリックスフレーム2におけるタ
ブ2aを小タブ構造にしたことにより、TQFPなどの
熱応力を受け易い薄形の半導体装置のクラック防止に効
果的である。
【0151】また、マトリックスフレーム2における単
位フレーム部2c周辺の高剛性部2rに歪緩和孔(L形
歪緩和孔2s、歪緩和スリット2u、歪緩和スリット2
v)が形成されたことにより、樹脂封止による加熱・冷
却の際にマトリックスフレーム2において発生する歪を
前記歪緩和孔によって緩和することができる。
【0152】これにより、マトリックスフレーム2の変
形を防止することができるとともに、この変形を防止す
ることにより、隣接する金線ワイヤ3同士の電気的ショ
ートを防止できる。
【0153】その結果、マトリックスフレーム2を用い
た際のTQFPの品質を向上させることができる。
【0154】さらに、樹脂成形装置10の下金型10b
上において、マトリックスフレーム2の樹脂成形装置1
0のポット10c近傍の外枠部2fと下金型10bとを
位置決めして樹脂封止することにより、樹脂封止の際の
マトリックスフレーム2と下金型10bとの位置決めを
確実に行うことができ、成形性を向上させることができ
る。
【0155】これにより、前記同様、マトリックスフレ
ーム2を用いた際のTQFPの品質を向上させることが
できる。
【0156】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言う
までもない。
【0157】例えば、前記実施の形態において説明した
マトリックスフレーム2(図2参照)の他の実施の形態
として、図21に示すように、単位フレーム部2cのイ
ンナーリード2iに枠状の絶縁テープ17が貼付された
マトリックスフレーム2を用いてもよい。
【0158】これにより、樹脂成形時のインナーリード
2iのばたつきを防ぐことができ、半導体装置の品質を
向上させることができる。
【0159】さらに、マトリックスフレーム2における
タブ2aの形状の他の実施の形態として、図22および
図23に示すマトリックスフレーム2を用いてもよい。
【0160】ここで、図22および図23に示すマトリ
ックスフレーム2は、その4つの吊りリード2eに、タ
ブ2aとともに半導体チップ1(図3参照)を支持する
補助タブ18が設けられているものである。
【0161】つまり、図22および図23に示すマトリ
ックスフレーム2は、小タブ構造を維持するとともに、
補助タブ18によって半導体チップ1との密着面積を増
やすことにより、半導体チップ1の支持安定性を高める
ものである。
【0162】また、マトリックスフレーム2に設けられ
た歪緩和孔または位置決め用の孔の設置箇所の他の実施
の形態として、図24〜図28に示すマトリックスフレ
ーム2を用いてもよい。
【0163】ここで、図24に示すマトリックスフレー
ム2は、図2に示したマトリックスフレーム2における
L形歪緩和孔2sを取り除いたものである。
【0164】さらに、図25に示すマトリックスフレー
ム2は、前記L形歪緩和孔2sを取り除くとともに、内
枠部2gの外枠部2f近傍の一端の高剛性部2rに短な
歪緩和スリット19(歪緩和孔)が設けられ、かつ内枠
部2tに1つの歪緩和スリット2vと2つの位置決め孔
2mとが設けられているものである。
【0165】また、図26に示すマトリックスフレーム
2は、前記L形歪緩和孔2sを取り除くとともに、内枠
部2gの高剛性部2rに2つの短な歪緩和スリット19
が歪緩和スリット2uと連結して設けられ、かつ内枠部
2tに1つの歪緩和スリット2vと2つの位置決め孔2
mとが設けられているものである。
【0166】なお、図27に示すマトリックスフレーム
2は、前記L形歪緩和孔2sを取り除くとともに、内枠
部2tに1つの歪緩和スリット2vと2つの位置決め孔
2mとが設けられ、かつ長孔からなる位置決め孔2lが
両端の外枠部2fに単位フレーム部2cごとにそれぞれ
1つずつ設けられている。
【0167】ただし、各々の外枠部2fにおいて、位置
決め孔2kと位置決め孔2lとの距離と、位置決め孔2
nと位置決め孔2lとの距離とが異なるように位置決め
孔2lを設ける。
【0168】これにより、マトリックスフレーム2を下
金型10b(図13参照)に載置する際のマトリックス
フレーム2の方向性を明確にすることができる。
【0169】また、図28に示すマトリックスフレーム
2は、図2に示したマトリックスフレーム2におけるL
形歪緩和孔2s、さらに、内枠部2tに設けられた歪緩
和スリット2vおよび位置決め孔2mを取り除いたもの
である。
【0170】なお、図24〜図28に示す他の実施の形
態のマトリックスフレーム2においても、前記実施の形
態で説明した図2に示すマトリックスフレーム2とほぼ
同様の作用効果が得られる。
【0171】また、前記実施の形態における半導体装置
の製造方法で説明した樹脂成形装置10の下金型10b
の他の実施の形態として、図29または図30に示す下
金型10bを用いてもよい。
【0172】ここで、図29に示す下金型10bは、図
13に示す下金型10bの第1ランナ10jと第2ラン
ナ10kの形状を曲がった形状に変えたものである。
【0173】これにより、下金型10bの大きさを小さ
くすることができ、その結果、1つの単位フレーム部2
cに掛かる荷重を大きくできるとともに、樹脂成形装置
10(図11参照)の小形化を図ることができる。
【0174】さらに、図30に示す下金型10bは、1
枚のマトリックスフレーム2における単位フレーム部2
cの数を12個とし、1つのポット10cに対して2つ
の第1ランナ10jと2つの第2ランナ10kを連結し
て、第1下型キャビティ10nおよび第2下型キャビテ
ィ10pに樹脂を流すものである。
【0175】すなわち、図13に示した下金型10bよ
りもポット10cの数を減らして下金型10bの構造を
簡略化するとともに、前記同様、下金型10bを小さく
するものである。
【0176】なお、図29および図30に示す下金型1
0bに載置されたマトリックスフレーム2は、図2に示
したマトリックスフレーム2と同様に、歪緩和孔や位置
決め用の孔が設けられているものである。
【0177】ここで、図29および図30に示す下金型
10bにおいても、図13に示す下金型10bを用いた
場合と同様の作用効果が得られる。
【0178】また、前記実施の形態の半導体装置の製造
方法におけるモールド方法では、図13の下金型10b
に示すようなブランチランナ方式の場合について説明し
たが、前記モールド方法では、図31に示す他の実施の
形態の下金型10bのように、スルーゲート方式の下金
型10bを用いてもよい。
【0179】なお、スルーゲート方式の下金型10bの
場合には、下金型10b上に空きスペースを設けること
が可能になるため、前記歪緩和孔や位置決め用の孔を多
数設けることができるるとともに、前記歪緩和孔や位置
決め用の孔の設置数を増加させない場合には、下金型1
0bを小さくすることができる。
【0180】ここで、前記実施の形態における半導体装
置は、半導体集積回路が形成された半導体チップ1を搭
載するものであり、例えば、マイクロコンピュータなど
が封止されてなる面実装型のものである。前記半導体装
置の製造方法として、多ピン化の傾向にあるとともに樹
脂封止部4の各辺からアウターリード2jを突出する必
要がある半導体装置を効率良く製造するためにマトリッ
クスフレーム2と小タブ構造との組み合わせ技術を導入
したものである。
【0181】これにより、前記実施の形態においては、
半導体装置がTQFPの場合について説明したが、前記
半導体装置は、例えば、図32に示す他の実施の形態の
半導体装置のように、QFP(Quad Flat Package)など
であってもよい。
【0182】つまり、前記実施の形態または前記他の実
施の形態で説明した小タブ構造のマトリックスフレーム
2を用いて前記QFPを製造してもよい。
【0183】なお、図32に示すように、QFPにおけ
る樹脂封止部4の厚さは、2mm以上である。
【0184】また、図32に示すQFPにおいてこれを
樹脂封止した直後の断面図を図33に示す。
【0185】ここで、図33は、図18に示すC−D断
面を図32に示すQFPのものとして表したものであ
り、この場合は、樹脂の流入を下部ゲート16からのみ
によって行った場合である。
【0186】なお、前記実施の形態の半導体装置は、ア
ウターリード2jが樹脂封止部4の4方向に突出したも
のに限らず、小タブ構造のマトリックスフレーム2を用
いて製造したものであれば、2方向に突出したものであ
ってもよい。
【0187】また、前記実施の形態または前記他の実施
の形態においては、半導体装置の構造が図10に示すよ
うにタブ下げ構造のものを説明したが、前記半導体装置
は、タブ下げ構造に限らず、図34に示す他の実施の形
態のように、タブ下げ無し構造のものであってもよい。
【0188】さらに、前記実施の形態においては、図4
に示すダイボンディング装置11のディスペンサ11b
のノズル21が、一点滴下方式のものであったが、前記
ノズル21は、多点滴下方式のものであってもよい。
【0189】なお、多点滴下方式のノズル21は、一点
滴下方式のノズル21よりも分散させて接合材9をタブ
2a上に塗布することができ、これにより、半導体チッ
プ1を確実に固定できる。
【0190】また、前記実施の形態および前記他の実施
の形態において説明したマトリックスフレーム2、ダイ
ボンディング装置11、樹脂成形装置10、下金型10
b、および半導体装置(TQFPやQFP)の種類につ
いては、それぞれの組み合わせを種々変更可能であるこ
とは言うまでもない。
【0191】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0192】(1).単位フレーム部が行列配置された
マトリックスフレームを用いるため、一度に多数の半導
体装置を製造することが可能になるとともに、タブのチ
ップ搭載面の大きさが半導体チップより小さく形成され
ていることにより、外形寸法の異なる様々な種類の半導
体チップをタブに搭載することができる。これにより、
外形寸法の異なった半導体チップごとにマトリックスフ
レームを製造しなくて済むため、マトリックスフレーム
の標準化を図ることができる。したがって、マトリック
スフレームを用いて半導体装置を製造する際において
も、半導体装置の少量多品種化に対応することが可能に
なる。
【0193】(2).マトリックスフレームの標準化を
図ることができるため、マトリックスフレームを用いて
様々な半導体装置を製造する際にも、マトリックスフレ
ームの種類を少なくすることができ、これにより、樹脂
封止時またはリード成形時に使用するモールド金型およ
び切断・成形金型の種類も少なくすることができる。そ
の結果、半導体装置の製造コストを少なくすることがで
き、これにより、安価な半導体装置を提供することが可
能になる。
【0194】(3).マトリックスフレームにおいて小
タブ構造としたことにより、半導体チップをタブ上に搭
載する際に用いる接合材の使用量を少なくすることがで
き、その結果、この点においても、半導体装置を安価に
提供することができる。
【0195】(4).マトリックスフレームを用いたこ
とにより、一度に多数の半導体装置を製造することが可
能になるため、単位製造量に掛かる作業時間を短縮する
ことができる。これにより、半導体装置の製造工程、す
なわち樹脂封止工程やリード成形工程における作業性を
向上できる。
【0196】(5).マトリックスフレームを用いるこ
とにより、樹脂封止時には、樹脂成形装置のポットの数
を増加させることなく、1回の樹脂封止で多数の半導体
装置の樹脂封止部を形成できる。これにより、樹脂封止
工程における作業性の向上を図ることができ、さらに、
製造コストの削減することができる。
【0197】(6).マトリックスフレームのタブが小
タブ構造であることにより、タブの面積がその上に搭載
される半導体チップの面積より小さいため、半導体チッ
プの外周部の裏面を封止用の樹脂と密着させることが可
能になり、半導体チップと前記樹脂との接着面積を増大
させることができる。半導体チップと前記樹脂との接着
力の方が、タブと前記樹脂との接着力よりも大きいた
め、前記接着面積の増大により半導体チップと前記樹脂
との接着力を大きくすることができる。さらに、前記樹
脂との接着性が劣るタブの面積が小さくなる。その結
果、樹脂封止部に水分が侵入してもリフローのはんだ工
程の高温に起因した水分膨張によるタブと樹脂との剥離
を抑制することができる。したがって、半導体装置にお
けるリフロー・クラック耐性を向上させることができ
る。
【0198】(7).マトリックスフレームにおける単
位フレーム部周辺の高剛性部に歪緩和孔が形成されたこ
とにより、樹脂封止による加熱・冷却の際にマトリック
スフレームにおいて発生する歪を歪緩和孔によって緩和
することができる。これにより、マトリックスフレーム
の変形を防止することができるとともに、この変形を防
止することにより、隣接する金線ワイヤ同士の電気的シ
ョートを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるリードフレーム(マトリックスフ
レーム)の構造の実施の形態の一例を示す平面図であ
る。
【図2】図1のマトリックスフレームにおけるA部の詳
細構造を示す拡大部分平面図である。
【図3】本発明のリードフレームを用いて製造された半
導体装置(TQFP) の構造の実施の形態の一例を示す
断面図である。
【図4】本発明の半導体装置の製造方法におけるタブへ
の接合材の塗布方法の実施の形態の一例を示す側面図で
ある。
【図5】図4の接合材の塗布方法によって接合材が塗布
されたリードフレームを示す拡大部分平面図である。
【図6】本発明の半導体装置の製造方法における半導体
チップの接合方法の実施の形態の一例を示す側面図であ
る。
【図7】図6の接合方法によって半導体チップが搭載さ
れたマトリックスフレームの構造を示す平面図である。
【図8】本発明の半導体装置の製造方法におけるワイヤ
ボンディング方法の実施の形態の一例を示す側面図であ
る。
【図9】図8のワイヤボンディング方法によってワイヤ
ボンディングされたマトリックスフレームを示す拡大部
分平面図である。
【図10】図9のマトリックスフレームのA−B断面を
示す断面図である。
【図11】本発明の半導体装置の製造方法に用いられる
樹脂成形装置の実施の形態の一例を示す斜視図である。
【図12】図11の樹脂成形装置の樹脂成形部を一部断
面にして示す詳細構成図である。
【図13】図12の樹脂成形部における下金型の構造を
示す平面図である。
【図14】図13の下金型におけるB部の詳細構造を示
す拡大部分平面図である。
【図15】図13の下金型にマトリックスフレームを載
置した状態を示す平面図である。
【図16】図15のマトリックスフレームにおけるC部
の詳細構造を示す拡大部分平面図である。
【図17】図11の樹脂成形装置によって樹脂封止が行
われたマトリックスフレームを示す部分平面図である。
【図18】図17のマトリックスフレームにおけるD部
の詳細構造を示す拡大部分平面図である。
【図19】図18のマトリックスフレームにおけるC−
D断面の詳細構造を示す断面図である。
【図20】本発明の半導体装置の製造方法によって形成
された半導体装置の内部透過構造を示す平面図である。
【図21】本発明の他の実施の形態であるリードフレー
ム(マトリックスフレーム)の構造を示す拡大部分平面
図である。
【図22】本発明の他の実施の形態であるリードフレー
ム(マトリックスフレーム)の構造を示す拡大部分平面
図である。
【図23】本発明の他の実施の形態であるリードフレー
ム(マトリックスフレーム)の構造を示す拡大部分平面
図である。
【図24】本発明の他の実施の形態であるリードフレー
ム(マトリックスフレーム)の構造を示す拡大部分平面
図である。
【図25】本発明の他の実施の形態であるリードフレー
ム(マトリックスフレーム)の構造を示す拡大部分平面
図である。
【図26】本発明の他の実施の形態であるリードフレー
ム(マトリックスフレーム)の構造を示す拡大部分平面
図である。
【図27】本発明の他の実施の形態であるリードフレー
ム(マトリックスフレーム)の構造を示す拡大部分平面
図である。
【図28】本発明の他の実施の形態であるリードフレー
ム(マトリックスフレーム)の構造を示す拡大部分平面
図である。
【図29】本発明の他の実施の形態である半導体装置の
製造方法に用いられる樹脂成形装置の下金型の構造を示
す平面図である。
【図30】本発明の他の実施の形態である半導体装置の
製造方法に用いられる樹脂成形装置の下金型の構造を示
す平面図である。
【図31】本発明の他の実施の形態である半導体装置の
製造方法におけるスルーランナ方式によって樹脂封止さ
れたマトリックスフレームの構造を示す部分平面図であ
る。
【図32】本発明の他の実施の形態である半導体装置の
製造方法によって製造された半導体装置(QFP)の構
造を示す断面図である。
【図33】図32の半導体装置を製造する際の樹脂封止
終了時のマトリックスフレームの構造を示す断面図であ
る。
【図34】本発明の他の実施の形態であるリードフレー
ム(マトリックスフレーム)におけるタブの構造を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 半導体チップ 1a 主面 1b 周辺部 2 マトリックスフレーム(リードフレーム) 2a タブ 2b リード部 2c 単位フレーム部 2d チップ搭載面 2e 吊りリード 2f 外枠部 2g 内枠部 2h ダムバー 2i インナーリード 2j アウターリード 2k,2l,2m,2n 位置決め孔 2p 樹脂除去用孔 2q ダミー孔 2r 高剛性部 2s L形歪緩和孔(歪緩和孔) 2t 内枠部 2u,2v 歪緩和スリット(歪緩和孔) 3 金線ワイヤ 4 樹脂封止部 5 絶縁膜 7 ボンディングパッド 8 残留樹脂 9 接合材 10 樹脂成形装置 10a 上金型(モールド金型) 10b 下金型(モールド金型) 10c ポット 10d ゲート 10e ローダ部 10f アンローダ部 10g 樹脂成形部 10h,10i 位置決めピン 10j 第1ランナ 10k 第2ランナ 10l 第1ゲート 10m 第2ゲート 10n 第1下型キャビティ 10p 第2下型キャビティ 10q 連通路 10r プランジャ 10s ロッド 10t 剛体接続板 10u エジェクタピン 10v カル 10w 下キャビティ 10x 上キャビティ 10y 第1キャビティ 10z 第2キャビティ 11 ダイボンディング装置 11a ステージ 11b ディスペンサ 11c コレット 12 ワイヤボンディング装置 12a ヒートステージ 13 合わせ面 14 エアベント 15 上部ゲート 16 下部ゲート 17 絶縁テープ 18 補助タブ 19 歪緩和スリット(歪緩和孔) 21 ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 富士夫 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立マイコンシステム内 (72)発明者 鈴木 博通 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 鈴木 一成 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立マイコンシステム内 (72)発明者 西田 隆文 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立マイコンシステム内 (72)発明者 西 邦彦 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 坪崎 邦宏 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 亀岡 昭彦 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立マイコンシステム内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体チップを搭載するタブを備えたリ
    ードフレームを用いる半導体装置の製造方法であって、 複数のリード部と前記タブとを有する単位フレーム部が
    行列配置され、かつ前記タブのチップ搭載面の大きさが
    前記半導体チップより小さく形成された前記リードフレ
    ームを準備する工程と、 前記タブに前記半導体チップを搭載する工程と、 前記半導体チップと前記リード部とを電気的に接続する
    工程と、 前記半導体チップおよびその周辺部を樹脂封止する工程
    と、 前記リードフレームから前記単位フレーム部を分離する
    工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置の製造方法で
    あって、前記単位フレーム部周辺の高剛性部に歪緩和孔
    が形成された前記リードフレームを用い、前記樹脂封止
    による加熱・冷却の際に前記リードフレームにおいて発
    生する歪を前記歪緩和孔によって緩和しながら加熱・冷
    却することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体装置の製
    造方法であって、ポットを有するモールド金型を備えた
    樹脂成形装置によって前記樹脂封止を行う際に、前記モ
    ールド金型上において、前記リードフレームの前記ポッ
    ト近傍の外枠部と前記モールド金型とを位置決めして樹
    脂封止することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 半導体チップを搭載するタブを備えたリ
    ードフレームであって、複数のリード部と前記タブとを
    有する単位フレーム部が行列配置されるとともに、前記
    タブのチップ搭載面の大きさが前記半導体チップより小
    さく形成されていることを特徴とするリードフレーム。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のリードフレームであっ
    て、前記単位フレーム部周辺の高剛性部に歪緩和孔が形
    成されていることを特徴とするリードフレーム。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載のリードフレーム
    であって、列方向に並んで配置された各々の前記単位フ
    レーム部を区切る内枠部に歪緩和孔である歪緩和スリッ
    トが設けられていることを特徴とするリードフレーム。
  7. 【請求項7】 請求項4,5または6記載のリードフレ
    ームであって、行方向に並んで配置された各々の前記単
    位フレーム部を区切る内枠部に歪緩和孔である歪緩和ス
    リットが設けられていることを特徴とするリードフレー
    ム。
  8. 【請求項8】 請求項4,5,6または7記載のリード
    フレームであって、樹脂封止時に付着した残留樹脂を除
    去する際に用いられる樹脂除去用孔が前記内枠部に設け
    られていることを特徴とするリードフレーム。
  9. 【請求項9】 請求項4,5,6,7または8記載のリ
    ードフレームであって、前記単位フレーム部を支持する
    外枠部を有し、かつ樹脂封止時に樹脂成形装置のモール
    ド金型との間で位置決めを行う位置決め孔が、各行また
    は各列ごとに前記樹脂成形装置のポット近傍の前記外枠
    部に設けられていることを特徴とするリードフレーム。
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