JPH10266362A - 建築物の接合金具 - Google Patents
建築物の接合金具Info
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- JPH10266362A JPH10266362A JP7360097A JP7360097A JPH10266362A JP H10266362 A JPH10266362 A JP H10266362A JP 7360097 A JP7360097 A JP 7360097A JP 7360097 A JP7360097 A JP 7360097A JP H10266362 A JPH10266362 A JP H10266362A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 接合金具に木部材を嵌め込むだけの簡単な作
業で建築物を組み立て得る、在来軸組工法及び枠組壁工
法の双方に適した接合金具を提供する。 【解決手段】 一の軸部材Aの切込みA1に貫入して固
定される貫入プレート110と、他の軸部材に固定され
る受け金具120と、貫入プレート110と受け金具1
20とを軸止する軸止金具130、とからなり、貫入プ
レート110は、貫入プレート110を軸部材Aに固定
するための固定孔たるボルト孔111と、軸止金具13
0が挿通するボルト孔112とを有し、受け金具120
は、受け金具120を他の軸部材に固定するための固定
孔たるボルト孔121aが穿設された背部121と、こ
の背部121の両側に背部121に対して直角方向に突
出する一対の受け部122とを有し、且つこの一対の受
け部122の上部には軸止金具130が軸通する溝12
2aを有する。
業で建築物を組み立て得る、在来軸組工法及び枠組壁工
法の双方に適した接合金具を提供する。 【解決手段】 一の軸部材Aの切込みA1に貫入して固
定される貫入プレート110と、他の軸部材に固定され
る受け金具120と、貫入プレート110と受け金具1
20とを軸止する軸止金具130、とからなり、貫入プ
レート110は、貫入プレート110を軸部材Aに固定
するための固定孔たるボルト孔111と、軸止金具13
0が挿通するボルト孔112とを有し、受け金具120
は、受け金具120を他の軸部材に固定するための固定
孔たるボルト孔121aが穿設された背部121と、こ
の背部121の両側に背部121に対して直角方向に突
出する一対の受け部122とを有し、且つこの一対の受
け部122の上部には軸止金具130が軸通する溝12
2aを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建築物、特に木造建
築物における軸部材接合のための接合金具に関する。
築物における軸部材接合のための接合金具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より在来軸組工法の木造住宅におい
て、複雑な仕口加工を省いて簡易に部材同士を接合でき
る金具があり、熟練技術をもった職人の不足や他工法の
住宅との価格競争を背景に、その需要は確実に増加の一
途を辿っている。例えば、特開昭59−217850号
には、柱等に固定する背部を形成し、且つ、この背部の
両側に背部に対して直角方向に突出する一対の貫入部を
平行に形成すると共に、この一対の貫入部の前側に傾斜
したすべり部を有するあご掛け溝を一段もしくは複数段
形成したことを特徴とする建築物の接合金具が開示され
ている。また、実開昭61−62104号には、柱等に
固定する背部を形成し、かつ、この背部一側上部に背部
に対して直角方向に突出する貫入部を形成すると共に、
この貫入部の上部に止め部材の嵌入孔を設けたことを特
徴とする建築物の接合金具が開示されている。
て、複雑な仕口加工を省いて簡易に部材同士を接合でき
る金具があり、熟練技術をもった職人の不足や他工法の
住宅との価格競争を背景に、その需要は確実に増加の一
途を辿っている。例えば、特開昭59−217850号
には、柱等に固定する背部を形成し、且つ、この背部の
両側に背部に対して直角方向に突出する一対の貫入部を
平行に形成すると共に、この一対の貫入部の前側に傾斜
したすべり部を有するあご掛け溝を一段もしくは複数段
形成したことを特徴とする建築物の接合金具が開示され
ている。また、実開昭61−62104号には、柱等に
固定する背部を形成し、かつ、この背部一側上部に背部
に対して直角方向に突出する貫入部を形成すると共に、
この貫入部の上部に止め部材の嵌入孔を設けたことを特
徴とする建築物の接合金具が開示されている。
【0003】それぞれの公報に記載されているように、
これらの従来技術は、木部材の接合に必要な加工はすべ
て工場等の作業環境のよいところで行っておき、施工現
場では接合金具に木部材を嵌め込むだけの簡単な作業で
建築物を組み立て得る、在来軸組工法に適した接合金具
の提供を主目的としている。
これらの従来技術は、木部材の接合に必要な加工はすべ
て工場等の作業環境のよいところで行っておき、施工現
場では接合金具に木部材を嵌め込むだけの簡単な作業で
建築物を組み立て得る、在来軸組工法に適した接合金具
の提供を主目的としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題も、上記従来技術が解決しようとした課題と同
様である。すなわちそれ以前においては、木部材の接合
に際して、施工現場で木部材の孔と接合金具の貫通孔の
位置合せを行なった上、ボルト等をこれらの孔に貫通
し、且つ締めつける作業を数回ずつ必要としていた等の
施工現場における作業の非効率という問題点があった。
そこで本発明は、在来軸組工法若しくは枠組壁工法にお
いて、上記課題を上記従来技術とは異なる手段をもって
解決するものであって、更に上記従来技術にはない効果
をも付加せしめるものである。
する課題も、上記従来技術が解決しようとした課題と同
様である。すなわちそれ以前においては、木部材の接合
に際して、施工現場で木部材の孔と接合金具の貫通孔の
位置合せを行なった上、ボルト等をこれらの孔に貫通
し、且つ締めつける作業を数回ずつ必要としていた等の
施工現場における作業の非効率という問題点があった。
そこで本発明は、在来軸組工法若しくは枠組壁工法にお
いて、上記課題を上記従来技術とは異なる手段をもって
解決するものであって、更に上記従来技術にはない効果
をも付加せしめるものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】具体的には、本発明は、
二の軸部材を接合する金具であって、一の軸部材の切込
みに貫入して固定される貫入プレートと、他の軸部材に
固定される受け金具と、貫入プレートと受け金具とを軸
止する軸止金具、とからなり、貫入プレートは、貫入プ
レートを一の軸部材に固定するための固定孔と、軸止金
具が挿通するボルト孔とを有し、受け金具は、受け金具
を他の軸部材に固定する固定孔が穿設された背部と、こ
の背部の両側に背部に対して直角方向に突出する一対の
受け部とを有し、且つこの一対の受け部の上部には軸止
金具が軸通する溝を有する、ことを特徴とする建築物の
接合金具である。このような構成から本発明において
は、一の軸部材に一の切込みを設けるのみという簡易な
仕口加工で、二の軸部材を角度自在に接合できる。そし
て、工場等で予め一の軸部材に貫入プレート及び軸止金
具を取り付け、他の軸部材に予め受け金具を取り付けて
おけば、現場において軸止金具を受け金具の溝に嵌め込
む作業のみで二の軸部材を接合することができ、施工性
がよい。
二の軸部材を接合する金具であって、一の軸部材の切込
みに貫入して固定される貫入プレートと、他の軸部材に
固定される受け金具と、貫入プレートと受け金具とを軸
止する軸止金具、とからなり、貫入プレートは、貫入プ
レートを一の軸部材に固定するための固定孔と、軸止金
具が挿通するボルト孔とを有し、受け金具は、受け金具
を他の軸部材に固定する固定孔が穿設された背部と、こ
の背部の両側に背部に対して直角方向に突出する一対の
受け部とを有し、且つこの一対の受け部の上部には軸止
金具が軸通する溝を有する、ことを特徴とする建築物の
接合金具である。このような構成から本発明において
は、一の軸部材に一の切込みを設けるのみという簡易な
仕口加工で、二の軸部材を角度自在に接合できる。そし
て、工場等で予め一の軸部材に貫入プレート及び軸止金
具を取り付け、他の軸部材に予め受け金具を取り付けて
おけば、現場において軸止金具を受け金具の溝に嵌め込
む作業のみで二の軸部材を接合することができ、施工性
がよい。
【0006】また請求項2に記載の発明は、請求項1に
記載の発明において、受け金具の背部の上部に更に、一
対の受け部と反対方向に背部の上部を折り曲げた形状の
押さえ部を有し、この押さえ部には、押さえ部を他の軸
部材に固定する固定孔が穿設されていることを特徴とす
る建築物の接合金具である。このように構成した結果、
例えば図1及び図2に示すように、受け金具120が固
定される軸部材Bの上面にこの押さえ部123を載せて
固定することにより、受け金具120が軸部材Bに強固
に固定され、接合部の強度が高まる。
記載の発明において、受け金具の背部の上部に更に、一
対の受け部と反対方向に背部の上部を折り曲げた形状の
押さえ部を有し、この押さえ部には、押さえ部を他の軸
部材に固定する固定孔が穿設されていることを特徴とす
る建築物の接合金具である。このように構成した結果、
例えば図1及び図2に示すように、受け金具120が固
定される軸部材Bの上面にこの押さえ部123を載せて
固定することにより、受け金具120が軸部材Bに強固
に固定され、接合部の強度が高まる。
【0007】また請求項3に記載の発明は、請求項1又
は請求項2に記載の発明において、貫入プレートに、固
定孔が複数穿設されていることを特徴とする建築物の接
合金具である。このように構成した結果、貫入プレート
と軸部材との接合強度が高まり、結果的に軸部材同士の
接合部の強度が高まる。
は請求項2に記載の発明において、貫入プレートに、固
定孔が複数穿設されていることを特徴とする建築物の接
合金具である。このように構成した結果、貫入プレート
と軸部材との接合強度が高まり、結果的に軸部材同士の
接合部の強度が高まる。
【0008】また請求項4に記載の発明は、請求項1乃
至請求項3のいずれか一項に記載の発明において、貫入
プレートの固定孔が長孔であることを特徴とする建築物
の接合金具である。このように構成した結果、軸部材へ
貫入プレートを取り付ける際に、軸部材に穿設した孔と
この固定孔とを合致させ易くなり、貫入プレートの取り
付け・調整が容易になる。
至請求項3のいずれか一項に記載の発明において、貫入
プレートの固定孔が長孔であることを特徴とする建築物
の接合金具である。このように構成した結果、軸部材へ
貫入プレートを取り付ける際に、軸部材に穿設した孔と
この固定孔とを合致させ易くなり、貫入プレートの取り
付け・調整が容易になる。
【0009】また請求項5に記載の発明は、請求項1乃
至請求項4のいずれか一項に記載の発明において、軸止
金具が軸通する溝の上端部が、背部に対して外方へ傾斜
していることを特徴とする建築物の接合金具である。こ
のように構成した結果、工場等で予め一の軸部材に貫入
プレート及び軸止金具を取り付け、他の軸部材に予め受
け金具を取り付けておき、現場において軸止金具を受け
金具の溝に嵌め込む作業が容易になる。
至請求項4のいずれか一項に記載の発明において、軸止
金具が軸通する溝の上端部が、背部に対して外方へ傾斜
していることを特徴とする建築物の接合金具である。こ
のように構成した結果、工場等で予め一の軸部材に貫入
プレート及び軸止金具を取り付け、他の軸部材に予め受
け金具を取り付けておき、現場において軸止金具を受け
金具の溝に嵌め込む作業が容易になる。
【0010】一方、請求項6に記載の発明は、二の軸部
材を接合する金具であって、一の軸部材の切込みに貫入
して固定される貫入部と、この貫入部に直角な座部と、
からなり、貫入部は、貫入部を一の軸部材に固定するた
めの固定孔を有し、座部は、座部を他の軸部材に固定す
るための固定孔を有する、ことを特徴とする建築物の接
合金具である。このような構成から請求項6記載の発明
においては、一の軸部材に一の切込みを設けるのみとい
う簡易な仕口加工で、二の軸部材を接合できる。また、
この接合金具は単純な形状であるので生産コストが安
い。そして、工場等で予め一の軸部材に座部を取り付け
ておき、且つ他の軸部材に一の切込みを設けておけば、
現場においては一の軸部材に固定されている接合金具の
貫入部を他の軸部材に設けた切込みに貫入して固定する
のみの作業で二の軸部材を接合でき、施工性がよい。
材を接合する金具であって、一の軸部材の切込みに貫入
して固定される貫入部と、この貫入部に直角な座部と、
からなり、貫入部は、貫入部を一の軸部材に固定するた
めの固定孔を有し、座部は、座部を他の軸部材に固定す
るための固定孔を有する、ことを特徴とする建築物の接
合金具である。このような構成から請求項6記載の発明
においては、一の軸部材に一の切込みを設けるのみとい
う簡易な仕口加工で、二の軸部材を接合できる。また、
この接合金具は単純な形状であるので生産コストが安
い。そして、工場等で予め一の軸部材に座部を取り付け
ておき、且つ他の軸部材に一の切込みを設けておけば、
現場においては一の軸部材に固定されている接合金具の
貫入部を他の軸部材に設けた切込みに貫入して固定する
のみの作業で二の軸部材を接合でき、施工性がよい。
【0011】また請求項7に記載の発明は、請求項6に
記載の発明において、座部が二股に分かれて各股が貫入
部の半分の幅を有し、且つ、各股が貫入部の両側に折り
曲げられた形状であることを特徴とする建築物の接合金
具である。このように構成した結果、座部の中央部に貫
入部が位置するため、接合金具と軸部材との接合が強固
になる。更に、一枚のプレートを折り曲げ加工して製作
できるので、接合金具の生産コストが安くなる。
記載の発明において、座部が二股に分かれて各股が貫入
部の半分の幅を有し、且つ、各股が貫入部の両側に折り
曲げられた形状であることを特徴とする建築物の接合金
具である。このように構成した結果、座部の中央部に貫
入部が位置するため、接合金具と軸部材との接合が強固
になる。更に、一枚のプレートを折り曲げ加工して製作
できるので、接合金具の生産コストが安くなる。
【0012】一方、請求項8に記載の発明は、軸部材相
互を接合する金具であって、被接合軸部材に固定される
座部と、この座部の一端辺から座部に対して直角方向に
突出する押さえ部と、からなり、座部は、座部を被接合
軸部材に固定するための固定孔を有し、押さえ部は、押
さえ部を接合軸部材に固定するための固定孔を有する、
ことを特徴とする建築物の接合金具である。このような
構成から請求項8記載の発明においては、工場等で予め
被接合軸部材に座部を取り付けておけば、現場において
は被接合軸部材に固定されている接合金具の押さえ部
に、接合軸部材の側面を当接させて固定するのみの作業
で軸部材相互を接合でき、しかも軸部材に一切切込みを
設ける必要がないので手間を要せず、施工性がよい。更
にこの接合金具は単純な形状であるので、生産コストが
安い。
互を接合する金具であって、被接合軸部材に固定される
座部と、この座部の一端辺から座部に対して直角方向に
突出する押さえ部と、からなり、座部は、座部を被接合
軸部材に固定するための固定孔を有し、押さえ部は、押
さえ部を接合軸部材に固定するための固定孔を有する、
ことを特徴とする建築物の接合金具である。このような
構成から請求項8記載の発明においては、工場等で予め
被接合軸部材に座部を取り付けておけば、現場において
は被接合軸部材に固定されている接合金具の押さえ部
に、接合軸部材の側面を当接させて固定するのみの作業
で軸部材相互を接合でき、しかも軸部材に一切切込みを
設ける必要がないので手間を要せず、施工性がよい。更
にこの接合金具は単純な形状であるので、生産コストが
安い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、本発明
の実施の形態を詳細に説明する。なお、説明において、
同一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略す
る。
の実施の形態を詳細に説明する。なお、説明において、
同一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略す
る。
【0014】図1は、本発明に係る建築物の接合金具の
一実施例である接合金具101を示す分解斜視図であ
り、図2は、この接合金具101の使用例を表す側面図
である。同図において、110は貫入プレートを、12
0は受け金具を、130は軸止金具を示す。軸部材Aに
は一の切込みA1が設けられており、またボルト孔A2
が一側面につき二箇所穿設されている。切込みA1は一
箇所のみであるので、従来に比べて軸部材の断面欠損が
少なく、接合部の強度が高い。また貫入プレート110
には、固定孔たるボルト孔111及びボルト孔112が
穿設されており、ボルト孔112にはスペーサー113
が適宜取り付けてある。そして、切込みA1に貫入プレ
ート110が挿入され、ボルト孔A2とボルト孔111
とを合致させて、ボルト締めを行う。この状態で、貫入
プレート110の軸部材Aへの取り付けが完了する。
一実施例である接合金具101を示す分解斜視図であ
り、図2は、この接合金具101の使用例を表す側面図
である。同図において、110は貫入プレートを、12
0は受け金具を、130は軸止金具を示す。軸部材Aに
は一の切込みA1が設けられており、またボルト孔A2
が一側面につき二箇所穿設されている。切込みA1は一
箇所のみであるので、従来に比べて軸部材の断面欠損が
少なく、接合部の強度が高い。また貫入プレート110
には、固定孔たるボルト孔111及びボルト孔112が
穿設されており、ボルト孔112にはスペーサー113
が適宜取り付けてある。そして、切込みA1に貫入プレ
ート110が挿入され、ボルト孔A2とボルト孔111
とを合致させて、ボルト締めを行う。この状態で、貫入
プレート110の軸部材Aへの取り付けが完了する。
【0015】本実施例においては、貫入プレート110
を軸部材Aにボルトにて固定することを想定して、固定
孔をボルト孔111としているが、他の固定手段として
はドリフトピン等が挙げられ、この場合は、ボルト孔1
11及びA2をドリフトピン孔とする。更にここで、ボ
ルト孔111は一側面につき二箇所設けてあり且つ長孔
であるが、ボルト孔111の形状や箇所数はこれに限定
されるものではない。しかし前述したように、長孔形状
のボルト孔111を複数設けることは、接合強度及び施
工性の観点から望ましいと言える。またスペーサー11
3は、後述するように、受け金具120の一対の受け部
122間の幅に合わせてあり、貫入プレート110と受
け金具120とを軸止金具130によって軸止した際
に、これらが揺動するのを防ぐ役割を果たす。
を軸部材Aにボルトにて固定することを想定して、固定
孔をボルト孔111としているが、他の固定手段として
はドリフトピン等が挙げられ、この場合は、ボルト孔1
11及びA2をドリフトピン孔とする。更にここで、ボ
ルト孔111は一側面につき二箇所設けてあり且つ長孔
であるが、ボルト孔111の形状や箇所数はこれに限定
されるものではない。しかし前述したように、長孔形状
のボルト孔111を複数設けることは、接合強度及び施
工性の観点から望ましいと言える。またスペーサー11
3は、後述するように、受け金具120の一対の受け部
122間の幅に合わせてあり、貫入プレート110と受
け金具120とを軸止金具130によって軸止した際
に、これらが揺動するのを防ぐ役割を果たす。
【0016】また軸止金具130は、ボルト131、ワ
ッシャー132、及びナット133からなり、予め貫入
プレート110のボルト孔112に取り付けられる。こ
こでの取り付けはあくまで仮留めであるので、強く締め
過ぎないように注意を要する。
ッシャー132、及びナット133からなり、予め貫入
プレート110のボルト孔112に取り付けられる。こ
こでの取り付けはあくまで仮留めであるので、強く締め
過ぎないように注意を要する。
【0017】一方、軸部材Bはボルト孔B1を有してお
り、受け金具120は背部121と一対の受け部122
とを有し、更に押さえ部123を有する。背部121に
は固定孔たるボルト孔121aが穿設され、背部121
の両側から背部121に直角方向に突出した形状の一対
の受け部122には溝122aが設けてあり、更にこの
溝122aの上端部が、背部121に対して外方へ傾斜
している。また、押さえ部123には固定孔たる釘孔1
23aが穿設されている。そして、ボルト孔B1にボル
ト孔121aを合致させてボルト締めを行い、釘孔12
3aに釘打ちして、受け金具120の軸部材Bへの取り
付けが完了する。なお本実施例においては、背部121
を軸部材Bにボルトにて固定することを想定して、固定
孔をボルト孔121aとしているが、他の固定手段とし
てはコーチスクリュー等が挙げられる。同様に、ここで
は押さえ部123を軸部材Bに釘を用いて固定すること
を想定して、固定孔を釘孔123aとしているが、他の
固定手段としてはコーチスクリュー、ボルト若しくは木
ネジ等が挙げられる。
り、受け金具120は背部121と一対の受け部122
とを有し、更に押さえ部123を有する。背部121に
は固定孔たるボルト孔121aが穿設され、背部121
の両側から背部121に直角方向に突出した形状の一対
の受け部122には溝122aが設けてあり、更にこの
溝122aの上端部が、背部121に対して外方へ傾斜
している。また、押さえ部123には固定孔たる釘孔1
23aが穿設されている。そして、ボルト孔B1にボル
ト孔121aを合致させてボルト締めを行い、釘孔12
3aに釘打ちして、受け金具120の軸部材Bへの取り
付けが完了する。なお本実施例においては、背部121
を軸部材Bにボルトにて固定することを想定して、固定
孔をボルト孔121aとしているが、他の固定手段とし
てはコーチスクリュー等が挙げられる。同様に、ここで
は押さえ部123を軸部材Bに釘を用いて固定すること
を想定して、固定孔を釘孔123aとしているが、他の
固定手段としてはコーチスクリュー、ボルト若しくは木
ネジ等が挙げられる。
【0018】以上の取り付けを工場等で予め完了した後
に、現場で軸部材の接合を行う訳であるが、この際には
軸部材Aに固定された軸止金具130を、軸部材Bに固
定された受け金具120の溝122aに落とし込み、軸
部材A及び軸部材Bを所望の角度に調節し、ボルト13
1を強く締めつけて固定するだけでよく、現場での施工
作業の手間が飛躍的に軽減される。ここで、軸部材相互
の角度によって溝122aに必然的に生じる隙間を埋め
るために、適当な補助ピース122bを予め溝122a
に挿嵌しておくと、がたつきを無くすることができる。
もちろん、補助ピース122bは、よく使用する寸法の
ものを揃えておくことが望ましい。なお、受け金具12
0の溝122aの上端部が、背部121に対して外方へ
傾斜しているが、これによって、上述した現場での部材
接合の際の落とし込み作業を円滑に行うことができる。
に、現場で軸部材の接合を行う訳であるが、この際には
軸部材Aに固定された軸止金具130を、軸部材Bに固
定された受け金具120の溝122aに落とし込み、軸
部材A及び軸部材Bを所望の角度に調節し、ボルト13
1を強く締めつけて固定するだけでよく、現場での施工
作業の手間が飛躍的に軽減される。ここで、軸部材相互
の角度によって溝122aに必然的に生じる隙間を埋め
るために、適当な補助ピース122bを予め溝122a
に挿嵌しておくと、がたつきを無くすることができる。
もちろん、補助ピース122bは、よく使用する寸法の
ものを揃えておくことが望ましい。なお、受け金具12
0の溝122aの上端部が、背部121に対して外方へ
傾斜しているが、これによって、上述した現場での部材
接合の際の落とし込み作業を円滑に行うことができる。
【0019】また本発明において、受け金具120の押
さえ部123を無くする場合は、図3のように、受け金
具120を棟木たる軸部材Bに取り付けた接合金具10
0とすることもできる。更に本発明の特徴である、任意
の角度にて軸部材相互を接合できるという特徴を生かせ
ば、実施例に示した実施の形態に限定されず、例えば、
受け金具120及び軸止金具130を軒桁及び棟木に、
貫入プレート110を谷木若しくは隅木にそれぞれ固定
しておけば、現場でこれらを組み立てるのみで屋根の谷
若しくは隅の軸組を構築することもできる。更に本発明
は木製部材のみに使用できるわけではなく、例えば軸部
材Bが鉄筋コンクリート製である場合には、予め受け金
具120を鉄筋コンクリート製の部材にアンカーしてお
いて、軸部材Aに固定された貫入プレート110及び軸
止部材130とこれとを、現場で上述の場合と同様に接
合すればよい。なお本発明は、図1乃至図3に表す実施
例に限定されるものではなく、例えば、貫入プレート1
10や一対の受け部122の大きさや形状等をその目的
に応じて変更することもできる。
さえ部123を無くする場合は、図3のように、受け金
具120を棟木たる軸部材Bに取り付けた接合金具10
0とすることもできる。更に本発明の特徴である、任意
の角度にて軸部材相互を接合できるという特徴を生かせ
ば、実施例に示した実施の形態に限定されず、例えば、
受け金具120及び軸止金具130を軒桁及び棟木に、
貫入プレート110を谷木若しくは隅木にそれぞれ固定
しておけば、現場でこれらを組み立てるのみで屋根の谷
若しくは隅の軸組を構築することもできる。更に本発明
は木製部材のみに使用できるわけではなく、例えば軸部
材Bが鉄筋コンクリート製である場合には、予め受け金
具120を鉄筋コンクリート製の部材にアンカーしてお
いて、軸部材Aに固定された貫入プレート110及び軸
止部材130とこれとを、現場で上述の場合と同様に接
合すればよい。なお本発明は、図1乃至図3に表す実施
例に限定されるものではなく、例えば、貫入プレート1
10や一対の受け部122の大きさや形状等をその目的
に応じて変更することもできる。
【0020】次に図4に基づいて、本発明に係る建築物
の接合金具の他の実施例である接合金具200を説明す
る。同図において、210は貫入部を、220は座部を
示す。図4(a)に示すように、貫入部210には、貫
入部210を一の軸部材に固定するための固定孔たるボ
ルト孔211が穿設されており、座部220には、座部
220を他の軸部材に固定するための固定孔たる釘孔2
21が穿設されている。そして座部220は二股に分か
れて各股が貫入部210の半分の幅を有し、且つ、各股
が貫入部210の両側に折り曲げられた形状となってい
る。なお本実施例においては、貫入部210を軸部材D
にボルトにて固定することを想定して、固定孔をボルト
孔211としているが、他の固定手段としてはドリフト
ピン等が挙げられ、この場合は、ボルト孔211及びD
2をドリフトピン孔とする。同様に、ここでは座部22
0を軸部材Cに釘を用いて固定することを想定して、固
定孔を釘孔221としているが、他の固定手段としては
コーチスクリュー、ボルト若しくは木ネジ等が挙げられ
る。
の接合金具の他の実施例である接合金具200を説明す
る。同図において、210は貫入部を、220は座部を
示す。図4(a)に示すように、貫入部210には、貫
入部210を一の軸部材に固定するための固定孔たるボ
ルト孔211が穿設されており、座部220には、座部
220を他の軸部材に固定するための固定孔たる釘孔2
21が穿設されている。そして座部220は二股に分か
れて各股が貫入部210の半分の幅を有し、且つ、各股
が貫入部210の両側に折り曲げられた形状となってい
る。なお本実施例においては、貫入部210を軸部材D
にボルトにて固定することを想定して、固定孔をボルト
孔211としているが、他の固定手段としてはドリフト
ピン等が挙げられ、この場合は、ボルト孔211及びD
2をドリフトピン孔とする。同様に、ここでは座部22
0を軸部材Cに釘を用いて固定することを想定して、固
定孔を釘孔221としているが、他の固定手段としては
コーチスクリュー、ボルト若しくは木ネジ等が挙げられ
る。
【0021】この接合金具200の使用は以下のように
行う。すなわち図4(b)に示すように、工場等で予め
釘孔221に釘を打つことにより軸部材Cに接合金具2
00を固定しておき、現場では、中央に切込みD1及び
所定位置にボルト孔D2を設けた軸部材Dの切込みD1
に貫入部210を貫入し、ボルト孔211とボルト孔D
2とを合致させてボルト締めを行うのみである。
行う。すなわち図4(b)に示すように、工場等で予め
釘孔221に釘を打つことにより軸部材Cに接合金具2
00を固定しておき、現場では、中央に切込みD1及び
所定位置にボルト孔D2を設けた軸部材Dの切込みD1
に貫入部210を貫入し、ボルト孔211とボルト孔D
2とを合致させてボルト締めを行うのみである。
【0022】以上の説明から明らかなように、この接合
金具200は、一の軸部材Dに一の切込みD1を設ける
のみという簡易な仕口加工で二の軸部材C及びDを接合
できるものであり、現場においては一の軸部材Cに固定
されている接合金具200の貫入部210を他の軸部材
Dに設けた切込みD1に貫入して固定するのみの作業で
二の軸部材C及びDを接合でき、施工性がよいものとな
っている。なお前述のように、切込みD1は一箇所のみ
であるので、従来に比べて軸部材の断面欠損が少なく、
接合部の強度が高いという利点もある。また、座部22
0が二股に分かれて各股が貫入部210の半分の幅を有
し、且つ、各股が貫入部210の両側に折り曲げられた
形状となっているため、接合金具200の生産において
は、一枚のプレートを折り曲げ加工して製作できるの
で、生産コストが安い。更に、この接合金具200を使
用して軸部材CとDとを接合すると、接合金具200自
体は外部から見えなくなり、外観の美しい接合部を形成
する。
金具200は、一の軸部材Dに一の切込みD1を設ける
のみという簡易な仕口加工で二の軸部材C及びDを接合
できるものであり、現場においては一の軸部材Cに固定
されている接合金具200の貫入部210を他の軸部材
Dに設けた切込みD1に貫入して固定するのみの作業で
二の軸部材C及びDを接合でき、施工性がよいものとな
っている。なお前述のように、切込みD1は一箇所のみ
であるので、従来に比べて軸部材の断面欠損が少なく、
接合部の強度が高いという利点もある。また、座部22
0が二股に分かれて各股が貫入部210の半分の幅を有
し、且つ、各股が貫入部210の両側に折り曲げられた
形状となっているため、接合金具200の生産において
は、一枚のプレートを折り曲げ加工して製作できるの
で、生産コストが安い。更に、この接合金具200を使
用して軸部材CとDとを接合すると、接合金具200自
体は外部から見えなくなり、外観の美しい接合部を形成
する。
【0023】なお同図においては、軸部材Cの鉛直面に
座部220を固定して使用しているが、もちろん軸部材
の水平面に固定して使用してもよい。また本発明は、同
図に表す実施例に限定されるものではなく、例えば、貫
入部210や座部220の大きさや形状等をその目的に
応じて変更することもできる。
座部220を固定して使用しているが、もちろん軸部材
の水平面に固定して使用してもよい。また本発明は、同
図に表す実施例に限定されるものではなく、例えば、貫
入部210や座部220の大きさや形状等をその目的に
応じて変更することもできる。
【0024】次に図5に基づいて、本発明に係る建築物
の接合金具の他の実施例である接合金具300を説明す
る。同図において、310は座部を、320は押さえ部
を示す。また、座部310には固定孔たる釘孔311
が、押さえ部320には固定孔たるボルト孔321が穿
設されている。なお本実施例においては、押さえ部32
0を軸部材Fにボルトにて固定することを想定して、固
定孔をボルト孔321としているが、他の固定手段とし
てはコーチスクリュー等が挙げられる。同様に、ここで
は座部310を軸部材E1及びE2に釘を用いて固定す
ることを想定して、固定孔を釘孔311としているが、
他の固定手段としてはコーチスクリュー、ボルト若しく
は木ネジ等が挙げられる。
の接合金具の他の実施例である接合金具300を説明す
る。同図において、310は座部を、320は押さえ部
を示す。また、座部310には固定孔たる釘孔311
が、押さえ部320には固定孔たるボルト孔321が穿
設されている。なお本実施例においては、押さえ部32
0を軸部材Fにボルトにて固定することを想定して、固
定孔をボルト孔321としているが、他の固定手段とし
てはコーチスクリュー等が挙げられる。同様に、ここで
は座部310を軸部材E1及びE2に釘を用いて固定す
ることを想定して、固定孔を釘孔311としているが、
他の固定手段としてはコーチスクリュー、ボルト若しく
は木ネジ等が挙げられる。
【0025】この接合金具300の使用は、以下のよう
に行う。すなわち同図に示すように、釘孔311に釘打
ちすることにより工場等で予め軸部材E1及びE2に接
合金具300を取り付けておき、現場においては軸部材
E1及びE2に固定されている接合金具300の押さえ
部320に、他の軸部材Fの側面を当接させ、予め穿設
してある軸部材Fのボルト孔F1と接合金具300のボ
ルト孔321とを合致させて、ボルト締めを行う。この
ように接合金具300は、軸部材に一切切込み等を設け
ることなく、単純な作業のみで軸部材相互を強固に接合
でき、施工性がよい。また、この接合金具300は単純
な形状であるので、生産コストが安い。なお本実施例に
おいては、座部310を二の軸部材E1及びE2に固定
しているが、これに限定されるものではなく、一の軸部
材に固定することとしてもよい。また座部310や押さ
え部320の形状や大きさ、釘孔311及びボルト孔3
21の位置、数等も適宜定めることができる。
に行う。すなわち同図に示すように、釘孔311に釘打
ちすることにより工場等で予め軸部材E1及びE2に接
合金具300を取り付けておき、現場においては軸部材
E1及びE2に固定されている接合金具300の押さえ
部320に、他の軸部材Fの側面を当接させ、予め穿設
してある軸部材Fのボルト孔F1と接合金具300のボ
ルト孔321とを合致させて、ボルト締めを行う。この
ように接合金具300は、軸部材に一切切込み等を設け
ることなく、単純な作業のみで軸部材相互を強固に接合
でき、施工性がよい。また、この接合金具300は単純
な形状であるので、生産コストが安い。なお本実施例に
おいては、座部310を二の軸部材E1及びE2に固定
しているが、これに限定されるものではなく、一の軸部
材に固定することとしてもよい。また座部310や押さ
え部320の形状や大きさ、釘孔311及びボルト孔3
21の位置、数等も適宜定めることができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る建築
物の接合金具は、以下に述べる顕著な効果を奏する。請
求項1乃至請求項5に記載の発明においては、一の軸部
材に一の切込みを設けるのみという簡易な仕口加工で、
二の軸部材を角度自在に強固に接合できる。そして、工
場等で予め一の軸部材に貫入プレート及び軸止金具を容
易に取り付けることができ、他の軸部材に予め受け金具
を取り付けておいて、現場において軸止金具を受け金具
の溝に簡易に嵌め込む作業のみで二の軸部材を接合で
き、施工性がよい。
物の接合金具は、以下に述べる顕著な効果を奏する。請
求項1乃至請求項5に記載の発明においては、一の軸部
材に一の切込みを設けるのみという簡易な仕口加工で、
二の軸部材を角度自在に強固に接合できる。そして、工
場等で予め一の軸部材に貫入プレート及び軸止金具を容
易に取り付けることができ、他の軸部材に予め受け金具
を取り付けておいて、現場において軸止金具を受け金具
の溝に簡易に嵌め込む作業のみで二の軸部材を接合で
き、施工性がよい。
【0027】また、請求項6及び請求項7に記載の発明
においては、一の軸部材に一の切込みを設けるのみとい
う簡易な仕口加工で二の軸部材を強固に接合できる。ま
た、この接合金具は単純な形状であり、且つ一枚のプレ
ートを折り曲げ加工して製作できるので、生産コストが
安い。そして、工場等で予め一の軸部材に座部を取り付
けておき、且つ他の軸部材に一の切込みを設けておけ
ば、現場においては一の軸部材に固定されている接合金
具の貫入部を他の軸部材に設けた切込みに貫入して固定
するのみの作業で二の軸部材を強固に接合でき、施工性
がよい。更には、二の軸部材を接合した状態で、接合金
具自体が外部から見えなくなるので、外観の美しい接合
部を形成することができる。
においては、一の軸部材に一の切込みを設けるのみとい
う簡易な仕口加工で二の軸部材を強固に接合できる。ま
た、この接合金具は単純な形状であり、且つ一枚のプレ
ートを折り曲げ加工して製作できるので、生産コストが
安い。そして、工場等で予め一の軸部材に座部を取り付
けておき、且つ他の軸部材に一の切込みを設けておけ
ば、現場においては一の軸部材に固定されている接合金
具の貫入部を他の軸部材に設けた切込みに貫入して固定
するのみの作業で二の軸部材を強固に接合でき、施工性
がよい。更には、二の軸部材を接合した状態で、接合金
具自体が外部から見えなくなるので、外観の美しい接合
部を形成することができる。
【0028】また、請求項8に記載の発明においては、
工場等で予め被接合軸部材に接合金具を取り付けておけ
ば、現場においては被接合軸部材に固定されている接合
金具の押さえ部に、接合軸部材の側面を当接させて固定
するのみの作業で軸部材相互を強固に接合でき、しかも
軸部材に一切切込みを設ける必要がないので手間を要せ
ず、施工性がよい。更にこの接合金具は単純な形状であ
るので、生産コストが安い。
工場等で予め被接合軸部材に接合金具を取り付けておけ
ば、現場においては被接合軸部材に固定されている接合
金具の押さえ部に、接合軸部材の側面を当接させて固定
するのみの作業で軸部材相互を強固に接合でき、しかも
軸部材に一切切込みを設ける必要がないので手間を要せ
ず、施工性がよい。更にこの接合金具は単純な形状であ
るので、生産コストが安い。
【図1】本発明に係る建築物の接合金具の一実施例を示
す分解斜視図である。
す分解斜視図である。
【図2】本発明に係る建築物の接合金具の一実施例を示
す側面図である。
す側面図である。
【図3】本発明に係る建築物の接合金具の他の実施例を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図4】本発明に係る建築物の接合金具の一実施例を示
す、(a)が斜視図、(b)が組立図である。
す、(a)が斜視図、(b)が組立図である。
【図5】本発明に係る建築物の接合金具の一実施例を示
す組立図である。
す組立図である。
100 …接合金具 101 …接合金具 110 …貫入プレート 111 …ボルト孔(固定孔) 112 …ボルト孔 113 …スペーサー 120 …受け金具 121 …背部 121a…ボルト孔(固定孔) 122 …一対の受け部 122a…溝 122b…補助ピース 123 …押さえ部 123a…釘孔(固定孔) 130 …軸止金具 131 …ボルト 132 …ワッシャー 133 …ナット 200 …接合金具 210 …貫入部 211 …ボルト孔(固定孔) 220 …座部 221 …釘孔(固定孔) 300 …接合金具 310 …座部 311 …釘孔(固定孔) 320 …押さえ部 321 …ボルト孔(固定孔) A …軸部材 A1 …切込み A2 …ボルト孔 B …軸部材 B1 …ボルト孔 C …軸部材 D …軸部材 D1 …切込み D2 …ボルト孔 E1 …軸部材 E2 …軸部材 F …軸部材 F1 …ボルト孔
Claims (8)
- 【請求項1】 二の軸部材を接合する金具であって、 一の軸部材の切込みに貫入して固定される貫入プレート
と、他の軸部材に固定される受け金具と、貫入プレート
と受け金具とを軸止する軸止金具、とからなり、 貫入プレートは、貫入プレートを一の軸部材に固定する
ための固定孔と、軸止金具が挿通するボルト孔とを有
し、 受け金具は、受け金具を他の軸部材に固定する固定孔が
穿設された背部と、この背部の両側に背部に対して直角
方向に突出する一対の受け部とを有し、且つこの一対の
受け部の上部には軸止金具が軸通する溝を有する、こと
を特徴とする建築物の接合金具。 - 【請求項2】 前記受け金具の背部の上部に更に、一対
の受け部と反対方向に背部の上部を折り曲げた形状の押
さえ部を有し、この押さえ部には、押さえ部を他の軸部
材に固定する固定孔が穿設されていることを特徴とする
請求項1記載の建築物の接合金具。 - 【請求項3】 前記貫入プレートに、固定孔が複数穿設
されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載
の建築物の接合金具。 - 【請求項4】 前記貫入プレートの固定孔が長孔である
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項
に記載の建築物の接合金具。 - 【請求項5】 前記軸止金具が軸通する溝の上端部が、
背部に対して外方へ傾斜していることを特徴とする請求
項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の建築物の接合
金具。 - 【請求項6】 二の軸部材を接合する金具であって、 一の軸部材の切込みに貫入して固定される貫入部と、こ
の貫入部に直角な座部と、からなり、 貫入部は、貫入部を一の軸部材に固定するための固定孔
を有し、 座部は、座部を他の軸部材に固定するための固定孔を有
する、 ことを特徴とする建築物の接合金具。 - 【請求項7】 前記座部は二股に分かれて各股が貫入部
の半分の幅を有し、且つ、各股が貫入部の両側に折り曲
げられた形状であることを特徴とする請求項6記載の建
築物の接合金具。 - 【請求項8】 軸部材相互を接合する金具であって、 被接合軸部材に固定される座部と、この座部の一端辺か
ら座部に対して直角方向に突出する押さえ部と、からな
り、 座部は、座部を被接合軸部材に固定するための固定孔を
有し、 押さえ部は、押さえ部を接合軸部材に固定するための固
定孔を有する、ことを特徴とする建築物の接合金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7360097A JPH10266362A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 建築物の接合金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7360097A JPH10266362A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 建築物の接合金具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10266362A true JPH10266362A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13522988
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7360097A Pending JPH10266362A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 建築物の接合金具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10266362A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008150817A (ja) * | 2006-12-15 | 2008-07-03 | Hideo Kato | 屋根の梁構成体 |
-
1997
- 1997-03-26 JP JP7360097A patent/JPH10266362A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008150817A (ja) * | 2006-12-15 | 2008-07-03 | Hideo Kato | 屋根の梁構成体 |
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