JPH10265345A - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JPH10265345A
JPH10265345A JP8588997A JP8588997A JPH10265345A JP H10265345 A JPH10265345 A JP H10265345A JP 8588997 A JP8588997 A JP 8588997A JP 8588997 A JP8588997 A JP 8588997A JP H10265345 A JPH10265345 A JP H10265345A
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JP
Japan
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weight
group
meth
thickener
monomer
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Application number
JP8588997A
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English (en)
Inventor
Satoyuki Kawazoe
智行 川副
Tomoko Watanabe
智子 渡辺
Tetsuya Kanbe
哲也 神戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用時の垂れ落ちがなく、油分によるべたつ
きもないと共に、優れた整髪力を有し、毛髪のつやの持
続性も良好な毛髪化粧料を提供する。 【解決手段】 特定の増粘剤用モノマー組成物を重合し
たカチオン性増粘剤を0.1〜10.0重量%と、ポリ
オキシアルキレン誘導体を0.1〜40.0重量%を含
有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は毛髪化粧料に関し、
さらに詳細には、使用時の垂れ落ちがなく、油分による
べたつきもないと共に、優れた整髪力を有し、毛髪のつ
やの持続性も良好な毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
の液体整髪料(ヘアリキッド)には、整髪力、光沢の付
与を目的として、多価アルコール誘導体が用いられてい
る。これは髪に自然な艶を与え、その粘度によって髪を
なでつけ整髪力を出している。一方、近年主流となって
いる整髪料(ジェル、ムース、スプレー)に使われてい
るのは樹脂であり、毛髪同士をくっつけて被膜を作るこ
とにより、整髪力を出している。その為、べたつかず、
ハリのある仕上りで、整髪力が持続する。これに比べる
と、液体整髪料(ヘアリキッド)は、毛髪への艶の付与
はより優れているものの、多価アルコール誘導体を配合
しているため油っぽいべたつきが生じ、整髪力はもの足
りず、使用時の垂れ落ちも問題となっていた。
【0003】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは鋭
意研究を行った結果、特定のカチオン性増粘剤を含有さ
せることにより、系全体が増粘し、使用時の垂れ落ちが
なくなると共に、樹脂の被膜形成と油分による整髪力が
得られ、さらに艶の持続性が向上し、油分によるべたつ
きが抑えられることを見い出し、この知見に基づいて本
発明を完成するに至った。
【0004】すなわち、本発明は、次の成分(A)を
0.1〜10.0重量%と、ポリオキシアルキレン誘導
体を0.1〜40.0重量%を含有することを特徴とす
る毛髪化粧料である。
【0005】(A)次の〜を含有する増粘剤用モノ
マー組成物を重合してなるカチオン性増粘剤。 一般式(I):
【0006】
【化10】
【0007】(式中、R1は水素原子またはメチル基、
2およびR3はそれぞれ独立して水素原子、メチル基、
エチル基またはt−ブチル基、Aは酸素原子または−N
H−基、Bは直鎖状または側鎖を有する炭素数1〜4の
アルキレン基を示す。)で表されるアミン含有(メタ)
アクリル系モノマー 15.0〜85.0重量%、 一般式(III):
【0008】
【化11】
【0009】(式中、R1およびAは前記と同じ意味、
5は直鎖状または側鎖を有する炭素数1〜17のアル
キレン基または一般式(IV):
【0010】
【化12】
【0011】(式中、nは1〜4の整数、qは1〜25
の整数を示す。)で表される基、R6は水素原子または
メチル基を示す。)で表される(メタ)アクリロイル基
含有モノマー 1.0〜60.0重量%、 架橋性ビニルモノマー 0.1〜20.0重量%
【0012】本発明においては、成分(A)の増粘剤用
モノマー組成物中に、さらに次のを含有することが好
ましい。 一般式(II):
【0013】
【化13】
【0014】(式中、R1は前記と同じ意味、R4は一般
式:
【0015】
【化14】
【0016】(式中、pは3または4を示す。)で表さ
れる基または式:
【0017】
【化15】
【0018】で表される基を示す。)で表されるビニル
モノマー 3.0〜80.0重量%、
【0019】次に、本発明の構成について説明する。ま
ず、(A)成分のカチオン性増粘剤は、前記した〜
または〜を含有する増粘剤用モノマー組成物を重合
して得られるものである。以下、このカチオン性増粘剤
を構成する各成分について詳述する。
【0020】前記一般式(I)で表されるアミン含有
(メタ)アクリル系モノマーは、増粘剤用モノマー組成
物を共重合することによってえられた共重合体を適当な
酸で中和したときに、該共重合体にカチオンイオンの性
質を与える役割を有する成分である。
【0021】前記アミン含有(メタ)アクリル系モノマ
ーの代表例としては、たとえばN,N−ジメチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノ
プロピル(メタ)アクリルアミドなどがあげられるが、
本発明はかかる例示のみに限定されるものではない。な
お、本発明においては、前記アミン含有(メタ)アクリ
ル系モノマーは、単独でまたは2種以上を混合して用い
られる。
【0022】前記増粘剤用モノマー組成物におけるアミ
ン含有(メタ)アクリル系モノマーの割合は、15.0
〜85.0重量%、好ましくは25.0〜75.0重量
%、さらに好ましくは35.0〜65.0重量%となる
ように調製される。かかるアミン含有(メタ)アクリル
系モノマーの割合が前記範囲未満である場合には、得ら
れる共重合体において該アミン含有(メタ)アクリル系
モノマーの部分が酸によって中和される量が少なくなり
すぎて充分なゲル粘度を有するものが得られにくくな
り、また前記範囲をこえる場合には、得られるカチオン
性増粘剤が乾燥したあとに形成されるフィルムの柔軟性
が失われるようになる。
【0023】前記一般式(II)で表されるビニルモノマ
ーは、カチオン性増粘剤が乾燥したあとに形成されるフ
ィルムに柔軟性、光沢およびなめらかさを付与する成分
である。
【0024】前記ビニルモノマーの代表例としては、た
とえばN−ビニルピロリドン、N−ビニルピぺリドン、
アクリルアミド、メタアクリルアミドなどがあげられる
が、本発明はかかる例示のみに限定されるものではな
い。なお、本発明においては、前記ビニルモノマーは単
独でまたは2種以上を混合して用いられる。
【0025】前記増粘剤用モノマー組成物におけるビニ
ルモノマーの割合は80.0重量%以下、好ましくは7
5.0重量%以下、さらに好ましくは60.0重量%以
下となるように調製される。かかるビニルモノマーの割
合が前記上限値をこえる場合には、得られるカチオン性
増粘剤のゲル粘度がいちじるしく低下する。なお、前記
ビニルモノマーを配合することによって奏される効果、
すなわちカチオン性増粘剤が乾燥したあとに形成される
フィルムに柔軟性、光沢およびなめらかさを充分に付与
するためには、前記増粘剤用モノマー組成物における前
記ビニルモノマーの割合は3.0重量%以上、好ましく
は5.0重量%以上、さらに好ましくは20.0重量%
以上であることが望ましい。
【0026】前記一般式(III)で表される(メタ)ア
クリロイル基含有モノマーは、カチオン性増粘剤が乾燥
したあとに形成されるフィルムの光沢の向上、ゲル粘度
の向上および種々のセッティング用ポリマーとの相溶性
の向上を図るための成分である。
【0027】前記(メタ)アクリロイル基含有モノマー
の具体例としては、例えばメチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メ
タ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレー
ト、n−ブチル(メタ)アクリレート、 イソブチル
(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレー
ト、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘ
キシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリ
レート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル
(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレー
ト、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、N−t−ブ
チル(メタ)アクリルアミド、N−t−オクチル(メ
タ)アクリルアミド、ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒ
ドロキシブチル(メタ)アクリレート、ポリオキシエチ
レン(一般式(IV)中、nが2、qが2〜9の整数)
(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコー
ル(一般式(IV)中、nが3、qが2〜23の整数)
(メタ)アクリレートなどがあげられるが、本発明はか
かる例示のみに限定されるのものではない。なお、本発
明においては、前記(メタ)アクリロイル基含有モノマ
ーは、単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
【0028】前記増粘剤用モノマー組成物における(メ
タ)アクリロイル基含有モノマーの割合は1.0〜6
0.0重量%、好ましくは1.0〜55.0重量%、さ
らに好ましくは2.0〜30.0重量%となるよう調製
される。かかる(メタ)アクリロイル基含有モノマーの
割合が前記範囲をこえる場合には、得られる共重合体中
の疎水性基の割合が大きくなり、中和後であっても水に
対する溶解性が小さくなり、滑らかなジェルが得られに
くくなり、前記範囲未満では、ゲル粘度が低下するた
め、カチオン性増粘剤の使用量を増す必要があり、種々
のセット用樹脂の配合可能な量が低下すると同時に、カ
チオン性増粘剤が乾燥したあとに形成されるフィルムの
光沢が低下する。
【0029】前記架橋性ビニルモノマーは、1分子中に
2以上の炭素−炭素不飽和二重結合を有する化合物であ
り、他の単量体と架橋する性質を有するものである。
【0030】前記架橋性ビニルモノマーの代表例として
は、たとえばエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリオキシエチレンジ(メタ)アクリレート、トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ポリプロピ
レングリコールジ(メタ)アクリレートなどの1分子中
に2以上の炭素−炭素不飽和二重結合を有する(メタ)
アクリル系モノマー;メチレンビス(メタ)アクリルア
ミド、1,2−ビス(メタ)アクリルアミドエタン、
1,5−ビス(メタ)アクリルアミドペンタンなどの1
分子中に2以上の炭素−炭素不飽和二重結合を有する
(メタ)アクリルアミド系モノマー;ジビニルベンゼン
などの1分子中に2以上の炭素−炭素不飽和二重結合を
有するビニルモノマーなどがあげられるが、本発明はか
かる例示のみに限定されるものではない。なお、本発明
においては、前記架橋性ビニルモノマーは、1種または
2種以上を混合して用いられる。
【0031】前記増粘剤用モノマー組成物における架橋
性ビニルモノマーの割合は、0.1〜20.0重量%、
好ましくは1.0〜10.0重量%、さらに好ましくは
2.0〜8.0重量%となるように調製される。かかる
架橋性ビニルモノマーの割合は、前記範囲未満である場
合には、得られるカチオン性増粘剤の架橋密度が小さく
なりすぎるため、カチオン性増粘剤の粘度を高くするこ
とができなくなり、また前記範囲をこえるばあいには、
カチオン性増粘剤の粘度が高くなるが、ゲル中に細かい
凝集物が生じ、均一なジェルが得られにくくなる。
【0032】前記アミン含有(メタ)アクリル系モノマ
ー、ビニルモノマー、(メタ)アクリロイル基含有モノ
マーおよび架橋性ビニルモノマーを含有した増粘剤用モ
ノマー組成物の重合反応は、一般的な溶液重合法や塊重
合法によって行うことができるが、たとえば粉体を得る
ための重合法である析出重合法によって行うこともで
き、通常チッ素ガスなどの不活性ガス雰囲気下で非水系
溶媒中で加温しながら行われる。このように、不活性ガ
ス雰囲気下で非水系溶媒中で重合反応が行われるのは、
単量体または形成された共重合体中に存在するエステル
基が加水分解することを防止するためである。
【0033】本発明においては、前記非水系溶媒として
は、良溶媒単独または良溶媒と貧溶媒の混合溶媒が用い
られる。
【0034】本発明において良溶媒が用いられるのは、
各単量体の反応性の差異による単独重合体の生成を抑制
し、均一な共重合体を得るためである。なお、本明細書
において、前記良溶媒とは、25℃において該良溶媒1
00mlに対して分子量が10000以上の共重合体が
20g以上の範囲で溶解し、濁りが認められないような
溶媒をいう。前記良溶媒の具体例としては、たとえばメ
タノール、エタノール、イソプロパノール、アセトン、
酢酸エチル、ベンゼン、トルエン、キシレンなどがあげ
られる。これらの良溶媒のなかでは、エタノール、イソ
プロパノールおよびベンゼンは、比較的高分子量の共重
合体を得ることができるものであるのでとくに好まし
い。なお、ベンゼンなどには為害性があるため、エタノ
ールおよびイソプロパノールがもっとも好ましい。
【0035】また、本発明において貧溶媒が用いられる
のは、生成した共重合体を重合溶液から容易に析出させ
るためである。前記貧溶媒とは、25℃において該貧溶
媒100mlに対して分子量が10000以上の共重合
体を5g以下の範囲で溶解する溶媒をいう。前記貧溶媒
の具体例としては、たとえばn−ペンタン、n−ヘキサ
ン、シクロヘキサンなどの炭素数が15以下の直鎖、分
岐鎖または環状の脂肪族炭化水素などがあげられる。こ
れらの貧溶媒のなかでは、比較的沸点が高い炭素数7以
下の直鎖、分岐鎖または環状の脂肪族炭化水素が好まし
い。なかでも、炭素数が6または7の直鎖、分岐鎖また
は環状の脂肪族炭化水素は、沸点が高いのでとくに好ま
しい。また、安価であり、工業的に取扱い性が良好であ
るという点から、n−ヘキサン、シクロヘキサンなどが
好ましい。
【0036】得られるカチオン性増粘剤の特性を損なう
ことなくカチオン性増粘剤を合成するためには、前記良
溶媒および貧溶媒を適切な割合で配合することが好まし
い。前記貧溶媒の割合が大きすぎる場合には、重合がす
みやかに進行し、短時間のうちに粉体が析出して所望の
物性を有するカチオン性増粘剤が得られがたくなる傾向
があるため、良溶媒と貧溶媒との混合溶媒に対して貧溶
媒の割合は、98重量%以下、好ましくは97重量%以
下、また良溶媒の割合は2重量%以上、好ましくは3重
量%以上とすることが望ましい。
【0037】反応溶液からカチオン性増粘剤を効率よく
得るためには、重合時の攪拌を良好にするための反応装
置を用いることが好ましい。かかる反応装置として一般
に用いられている溶液重合用攪拌機を用いる場合には、
前記増粘剤用モノマー組成物の濃度が30重量%以下と
なるように前記溶媒で希釈することが好ましい。なお、
反応に際しては、反応溶液が滞ることがないようにする
ために、攪拌機などを用いて充分に攪拌することが好ま
しい。前記重合反応は、50〜100℃の加温下にて行
うことが好ましく、一般には、反応に用いられる溶媒の
還流温度で行われる。重合反応に要する時間は、通常1
0時間以上である。なお、重合反応は、残存している単
量体量が10重量%以下になった時点で、任意に終了す
ることができる。なお、残存している単量体の量は、た
とえばPSDB法などの公知の方法によってシュウ素を
二重結合に付加し、二重結合含量を測定することによっ
て決定することができる。
【0038】かくしてカチオン性増粘剤の沈殿物を含有
した反応溶液が得られるが、混合溶媒の除去は、たとえ
ば得られたカチオン性増粘剤の沈殿物を濾取したのち、
真空乾燥を施したり、常圧または減圧下で留去すること
によって行うことができる。
【0039】重合反応に際しては、重合触媒を用いても
よい。かかる重合触媒としては、たとえば、2,2′−
アゾビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビス(4
−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、ジメ
チル−2,2′−アゾビスイソブチレートなどのアゾ系
化合物や過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイルなどのジ
アシルパーオキサイドや、ジ−t−ブチルパーオキサイ
ドなどのジアルキルパーオキサイド、ジイソプロピルパ
ーオキシジカーボネートなどのパーオキシカーボネー
ト、t−ブチルパーオキシピバレートなどのパーオキシ
エステルで代表される過酸化物があるが、これらの触媒
は1種または2種以上を混合して用いられる。また、本
発明はかかる例示のみに限定されるものではない。な
お、増粘剤用モノマー組成物中にアミン系モノマーが多
く使用されている場合、過酸化物触媒を多用すると酸化
反応などの好ましくない副反応が併発し、重合を阻害す
るおそれがあるので、使用するときには注意を要する。
一般には、アゾ系触媒を主に使用することが好ましい
が、用いる溶媒の沸点によっても異なり、たとえばエタ
ノールやベンゼンを用いるばあいには、2,2′−アゾ
ビスイソブチロニトリルが取扱い性がよいのでもっとも
好ましい。前記重合触媒の使用量は、増粘剤用モノマー
組成物の単量体全重量に対して0.05〜3.0重量
%、なかんづく0.1〜1.0重量%であることが好ま
しい。
【0040】なお、前記単量体の重合過程においては、
さまざまな様相が呈される。たとえば、前記良溶媒のみ
を用いた場合には、重合反応の初期の段階で一般の溶液
重合を行った場合と同様の様相を呈するが、反応の進行
に伴って架橋反応が進行し、ゲル状を呈するようにな
り、さらに反応が進行するにしたがって沈殿物のないグ
リース状の生成物が得られる。
【0041】また、前記良溶媒と貧溶媒との混合溶液を
用いた場合には、重合の初期の段階では一般の溶液重合
法を採用した場合と同様の様相が呈されるが、反応の進
行に伴って架橋反応が進行し、ゲル状を呈するようにな
り、さらに反応が進行するにしたがって、得られた重合
体はもはや混合溶媒に溶け込めなくなり、不溶化して沈
殿物として析出する。
【0042】かくしてカチオン性増粘剤が得られるが、
該カチオン性増粘剤は、例えば特開平5−140531
号公報、特願平5−298659号に記載されている。
カチオン性増粘剤は、それ自身、べたつかず、セット保
持力を有するもので、全組成中に0.1〜10.0重量
%、好ましくは0.5〜5.0重量%配合される。0.
1重量%未満では十分な効果が得られず、10.0重量
%を超えると粘度が高くなりすぎて塗布しにくいという
問題があり、好ましくない。
【0043】本発明で用いられるポリオキシアルキレン
誘導体は、整髪力、光沢の付与を目的として配合される
もので、例えば、ポリオキシアルキレン、ポリオキシア
ルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアル
キルエーテルリン酸塩、ポリオキシアルキレン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸
塩、ポリオキシアルキレングリセリルエーテル、ポリオ
キシアルキレンソルビタンエステル、ポリエーテル変性
シリコーン、ポリオキシアルキレンペンタエリスリトー
ル等が挙げられる。
【0044】オキシアルキレンとしてはオキシエチレ
ン、オキシプロピレン、オキシブチレン等が挙げられ、
特にオキシエチレン、オキシプロピレンが好ましい。
【0045】ポリオキシアルキレン誘導体の具体例とし
ては、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロ
ピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレングリコール等のポリオキシアルキレン;ポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレンブチルエーテル、ポリ
オキシプロピレンブチルエーテル、ポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレンオクチルエーテル、ポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレンステアリルエーテル等
のポリオキシアルキレンアルキルエーテル;ポリオキシ
プロピレンブチルエーテルリン酸、ポリオキシエチレン
ブチルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレンブチルエーテルリン酸、ポリオキシプロピレ
ンオクチルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレンオクチルエーテルリン酸、ポリオキシエ
チレンラウリルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンセ
チルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンステアリルエ
ーテルリン酸等のポリオキシアルキレンアルキルエーテ
ルリン酸のアルカノール塩,アルキルアミン塩,アンモ
ニウム塩,ナトリウム塩,カリウム塩等;ポリオキシエ
チレンヤシ油脂肪酸エステル等のポリオキシアルキレン
脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンアルキル(12〜15)
エーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレン(1)ア
ルキル(11,13,15)エーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシ
エチレン(3)アルキル(11〜15)エーテル硫酸ナトリウム
等のポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩;ポ
リオキシエチレン(24)ポリオキシプロピレン(24)グリセ
リルエーテル等のポリオキシアルキレングリセリルエー
テル;ポリオキシプロピレンソルビット等のポリオキシ
アルキレンソルビタンエステル;ポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレン−ジメチルポリシロキサン共重合体
(SILWETシリーズ(日本ユニカ社製)、シリコー
ンSC1014M(信越シリコーン社製))等のポリエ
ーテル変性シリコーンが挙げられる。
【0046】これらのポリオキシアルキレン誘導体のう
ち、整髪力および手洗いの良さの面でより好ましいの
は、ポリオキシアルキレングリセリルエーテルおよびポ
リオキシアルキレンペンタエリスリトールであり、付加
重合するプロピレンオキサイドは平均モル数20〜10
0モル、付加重合するエチレンオキサイドは平均モル数
0〜20モルのものがより好ましい。
【0047】これらのポリオキシアルキレン誘導体は、
単独または2種以上を組み合わせて用いることができ、
全組成中に0.1〜40.0重量%、好ましくは1.0
〜30.0重量%配合される。0.1重量%未満では整
髪力が低下すると共に、ツヤの持続性が不十分であり、
40.0重量%を超えるとべたつきが著しくなると共
に、透明に溶解しなくなる。
【0048】本発明の毛髪化粧料は、上記ポリオキシア
ルキレン誘導体を溶解した油相に、カチオン性増粘剤を
配合した水相を混合し、その後中和剤にて中和増粘させ
ることにより得られる。
【0049】ここで用いられる中和剤としては、硫酸、
塩酸、リン酸等の鉱酸や、酢酸、クエン酸、乳酸、アミ
ノ酸、コハク酸、リンゴ酸、ジメチル硫酸、ジエチル硫
酸等の有機酸が挙げられる。
【0050】本発明の毛髪化粧料は、種々の使用態様の
組成物とすることができる。例えば、液体整髪料、ジェ
ル状整髪料、ヘアクリーム、トリートメントローション
などの使用態様のものとすることができるが、液体整髪
料、ジェル状整髪料が好ましい。
【0051】液体整髪料、ジェル状整髪料の場合につい
ては、本発明のカチオン性増粘剤を唯一のポリマー成分
として使用してもよいし、従来から知られていたような
整髪料用の天然系ポリマー、天然系変性ポリマー、合成
系ポリマーと併用してもよい。さらに、界面活性剤、他
の増粘剤、ハドロトロープ、乳濁剤、コンディショニン
グ剤、油脂類、保湿剤、高級脂肪酸エステル、グリセリ
ン、ポリエチレングリコールなどの可塑剤、ジメチルポ
リシロキサン等の高分子シリコーン、水溶性シリコー
ン、着色剤、殺菌剤、香料、紫外線防止剤、蛋白質誘導
体、植物抽出液等の種々の添加剤を併用することもでき
る。
【0052】
【実施例】次に、実施例を挙げ、本発明を更に説明す
る。なお、配合量はすべて重量%である。 実施例1〜10、比較例1〜9 表1〜表3に示す組成のジェル状整髪料を製造し、垂れ
落ちにくさ、べたつきのなさ、整髪力およびツヤの持続
性について評価を行った。その結果を表1〜表3に示
す。
【0053】[製法] (1)カチオン性増粘剤の製造方法 温度計、還流管およびチッ素導入管を備えた三つ口フラ
スコに、モノマーとしてN,N−ジメチルアミノエチル
メタクリレート50g、N−ビニルピロリドン47.5
g、ステアリルアクリレート2.5gおよびトリプロピ
レングリコールジアクリレート1.9gと、エタノール
23.1gおよびシクロヘキサン554.3gの混合溶
媒(混合比(重量比)4:96)とを添加し、80℃に
て還流を行いながらチッ素気流下で2時間攪拌して脱気
した。つぎに、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル
0.41gを三つ口フラスコに添加し、80℃で重合を
開始した。重合開始45分間経過後にトリプロピレング
リコールジアクリレート1.9gを添加し、さらに45
分間経過後にトリプロピレングリコールジアクリレート
1.9gを添加した。チッ素気流下で攪拌しながら約1
0時間重合反応を行ったのち、得られたポリマースラリ
ー溶液を減圧下で濾過し、固型分を減圧下で乾燥した。
得られた乾燥ポリマーを粉砕機で粉砕し、白色粉末状の
カチオン性増粘剤を得た。
【0054】(2)ジェル状および液体整髪料の製造方
法 イオン交換水に、上記で製造したカチオン性増粘剤を分
散し、そこにアルコール、ポリオキシアルキレン誘導
体、保湿剤、メチルパラベン、紫外線防止剤、香料を入
れてからリン酸で中和した後で攪拌混合して、ジェル状
および液体整髪料を得た。
【0055】[評価]得られたジェル状および液体整髪
料の(1)垂れ落ちにくさ、(2)べたつきのなさ、
(3)整髪力、(4)ツヤの持続性について評価を行っ
た。なお、各評価方法は以下の通りである。
【0056】(1)垂れ落ちにくさの評価 専門パネラー50人に各サンプルを使用してもらい、使
用時の手の上での垂れ落ちについて官能評価してもらっ
た。評価は以下の評価点に基づいて平均点を求め、以下
の評価結果表示に基づく結果を表1〜表3に示した。
【0057】評価点 +3;非常によい。 +2;良い。 +1:やや良い。 0;ふつう。 一1;やや悪い。 −2;悪い。 −3;非常に悪い。
【0058】評価結果の表示 ◎;+2以上。 ○;+1以上,+2未満。 △;−1以上,0未満。 ×;−2以上,−1未満。
【0059】(2)べたつきのなさの評価 専門パネラー50人に各サンプルを使用してもらい、塗
布後乾燥までのべたつきの少なさについて官能評価して
もらった。評価は以下の評価点に基づいて平均点を求
め、以下の評価結果表示に基づく結果を表1〜表3に示
した。
【0060】評価点 +3;非常によい。 +2;良い。 +1;やや良い。 0;ふつう。 −1;やや悪い。 −2;悪い。 −3;非常に悪い。
【0061】評価結果の表示 ◎;+2以上。 ○;+1以上,+2未満。 △;−1以上,0未満。 ×;−2以上,−1未満。
【0062】(3)整髪力の評価 専門パネラー50人に各サンプルを使用してもらい、塗
布後の整髪力を官能評価してもらった。評価は以下の評
価点に基づいて平均点を求め、以下の評価結果表示に基
づく結果を表1〜表3に示した。
【0063】評価点 +3;非常によい。 +2;良い。 +1;やや良い。 0;ふつう。 −1;やや悪い。 −2;悪い。 −3;非常に悪い。
【0064】評価結果の表示 ◎;+2以上。 ○;+1以上,+2未満。 △;−1以上,0未満。 ×;−2以上,−1未満。
【0065】(4)ツヤの持続性の評価 専門パネラー50人に各サンプルを使用してもらい、塗
布後のツヤの持続性について官能評価してもらった。評
価は以下の評価点に基づいて平均点を求め、以下の評価
結果表示に基づく結果を表1〜表3に示した。
【0066】評価点 +3;非常によい。 +2;良い。 +1;やや良い。 0;ふつう。 −1;やや悪い。 −2;悪い。 −3;非常に悪い。
【0067】評価結果の表示 ◎;+2以上。 ○;+1以上,+2未満。 △;−1以上,0未満。 ×;−2以上,−1未満。
【0068】
【表1】 ─────────────────────────────────── 実施例 比較例 ───────────────────── 1 2 3 4 5 1 2 3 ─────────────────────────────────── (1) カチオン性増粘剤 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 (2) ホ゜リオキシフ゜ロヒ゜レンテ゛カ ク゛リセリルエーテル(70PO) 0.1 1.0 20.0 30.0 40.0 − 0.01 45.0 (3) エチルアルコール 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 (4) ポリオキシエチレン 硬化ヒマシ油エステル 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 (5) リン酸 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 (6) 香料 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 (7) 紫外線防止剤 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 (8) イオン交換水 残余 残余 残余 残余 残余 残余 残余 残余 ─────────────────────────────────── 評価 垂れ落ちにくさ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ べたつきのなさ ◎ ◎ ◎ ○ ○ ◎ ◎ × 整髪力 ◎ ○ ◎ ◎ ◎ △ △ ◎ ツヤの持続性 ○ ○ ◎ ◎ ◎ × × ◎ ───────────────────────────────────
【0069】[製法] 実施例1〜5の製造方法 (8)に(7)を溶解させた後で(1)を均一に分散したもの
に、(2)、(5)、(6)を溶解した(3)を徐々に添加していきな
がら攪拌混合した。得られた溶液に(5)を攪拌しながら
徐々に添加していき増粘させ、ヘアジェルを得た
【0070】比較例1〜3の製造方法 (8)に(7)を溶解させた後で(1)を均一に分散したもの
に、(5)、(6)と必要に応じて(2)を溶解した(3)を徐々に
添加していきながら攪拌混合した。得られた溶液に(5)
を攪拌しながら徐々に添加していき、増粘させヘアジェ
ルを得た
【0071】
【表2】 ──────────────────────────── 実施例 ────────────── 6 7 8 9 10 ──────────────────────────── (1)カチオン性増粘剤 0.1 0.5 2.0 5.0 10.0 (2)アニオン性増粘剤*1) − − − − − (3)カチオン性セット樹脂*2) − − − − − (4)ホ゜リオキシエチレンホ゜リオキシフ゜ロヒ゜レン ヘ゜ンタエリスリトール(5EO,65PO) 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 (5)エチルアルコール 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 (6)ポリオキシエチレン 硬化ヒマシ油エステル 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 (7)リン酸 0.03 0.15 0.6 1.5 3.0 (8)苛性ソーダ − − − − − (9)香料 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 (10)植物抽出液 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 (11)イオン交換水 残余 残余 残余 残余 残余 ──────────────────────────── 評価 垂れ落ちにくさ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ べたつきのなさ ○ ◎ ◎ ○ ○ 整髪力 ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ツヤの持続性 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ────────────────────────────
【0072】
【表3】 ──────────────────────────────── 比較例 ────────────────── 4 5 6 7 8 9 ──────────────────────────────── (1)カチオン性増粘剤 − 0.01 15.0 − − 15.0 (2)アニオン性増粘剤*1) − − − 0.6 − − (3)カチオン性セット樹脂*2) − − − − 5.0 − (4)ホ゜リオキシエチレンホ゜リオキシフ゜ロヒ゜レン ヘ゜ンタエリスリトール(5EO,65PO) 20.0 20.0 20.0 20.0 20.0 − (5)グリセリン − − − − − 20.0 (6)エチルアルコール 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 30.0 (7)ポリオキシエチレン 硬化ヒマシ油エステル 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 (8)リン酸 − 0.003 4.5 − − 4.5 (9)苛性ソーダ − − − 0.12 − − (10)香料 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 (11)植物抽出液 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 (12)イオン交換水 残余 残余 残余 残余 残余 残余 ──────────────────────────────── 評価 垂れ落ちにくさ × △ ◎ ○ × ◎ べたつきのなさ △ △ △ △ △ × 整髪力 △ △ ◎ △ ○ △ ツヤの持続性 × × ◎ ○ ○ × ────────────────────────────────
【0073】*1):アニオン性増粘剤:カルボキシビニ
ルポリマー *2):カチオン性セット樹脂:ビニルポリピロリドン・
ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体カチオン
化物
【0074】[製法] 実施例6〜10の製造方法 (11)に(1)を均一に分散したものに、(4),(6),(9)を溶解
した(5)を徐々に添加していきながら攪拌混合した。得
られた溶液に(7)を攪拌しながら徐々に添加していき増
粘させ、最後に(10)を添加してヘアジェルを得た。
【0075】比較例4〜9の製造方法 (12)に必要に応じて(1)または(2)を均一に分散したもの
に、(4)または(5),(7),(10)を溶解した(6)を徐々に添
加していきながら攪拌混合した。得られた溶液に必要に
応じて(3)を添加し攪拌混合した。次に、この得られた
溶液に必要に応じて(8)または(9)を攪拌しながら徐々に
添加していき増粘させ、最後に(11)を添加してヘアジェ
ルを得た。
【0076】表1〜表3の結果から明らかなように、本
発明の毛髪化粧料は使用時の垂れ落ちやべたつきがな
く、しかも優れた整髪力を有し、毛髪のツヤの持続性も
良好なものである。
【0077】実施例11,12 ヘアクリーム
【0078】
【表4】 ────────────────────────────── 実施例11 実施例12 (ジェル状) (液状) ────────────────────────────── (1)カチオン性増粘剤 2.0 0.9 (2)プロピレングリコール 3.0 3.0 (3)硬化ヒマシ油誘導体(100EO) 1.0 1.0 (4)ジメチルポリシロキサン 5.0 5.0 (5)ポリオキシエチレンデカ グリセリルエーテル(70EO) 10.0 10.0 (6)エタノール 30.0 30.0 (7)イオン交換水 残量 残量 (8)乳酸 適量 適量 (9)香料 適量 適量 (10)蛋白質誘導体 適量 適量 ──────────────────────────────
【0079】[製法](2)に(3)を溶解し、次に(4),(9)
を室温にて徐々に添加していきながらホモミキサー処理
を行い、乳化を行った。得られた水溶性溶媒中油型エマ
ルジョンに(7)の一部を添加することにより水中油型エ
マルジョンを得た。次に、残りの(7)に(1)を均一に分散
したものに、(5)を溶解させた(6)を添加し、更に水中油
型エマルジョンを添加し攪拌混合した後に、(8)を攪拌
しながら徐々に添加していき増粘させ、最後に(10)を添
加して液状、ジェル状のヘアクリームを得た。
【0080】実施例13,14 ヘアトリートメント
【0081】
【表5】 ────────────────────────────────── 実施例13 実施例14 (ジェル状) (液状) ────────────────────────────────── (1)カチオン性増粘剤 2.0 0.9 (2)1,3−ブチレングリコール 3.0 3.0 (3)ポリオキシエチレンオレイル アルコールエーテル(15EO) 0.5 0.5 (4)ポリオキシエチレン・ メチルポリシロキサン共重合体 3.0 3.0 (5)ポリオキシエチレン デカグリセリルエーテル(70EO) 15.0 15.0 (6)エタノール 25.0 25.0 (7)イオン交換水 残量 残量 (8)リンゴ酸 適量 適量 (9)香料 適量 適量 (10)酸化防止剤 適量 適量 ──────────────────────────────────
【0082】[製法]あらかじめ(10),(2)を溶解させ
た(7)に(1)を均一に分散したものに、(3),(4),(5),
(9)を溶解した(6)を徐々に添加していきながら攪拌混合
した。得られた溶液に(8)を攪拌しながら徐々に添加し
ていき増粘させヘアトリートメントを得た。
【0083】 実施例15 ヘアムース(登録商標) (1)カチオン性増粘剤 0.8 重量% (2)ポリエチレングリコール 3.0 (3)ポリオキシエチレンステアリルエーテル(80EO) 1.0 (4)ジメチルポリシロキサン 5.0 (5)ポリオキシエチレンデカグリセリルエーテル(70EO) 20.0 (6)グリセリン 3.0 (7)エタノール 30.0 (8)イオン交換水 残量 (9)リン酸 適量 (10)L.P.G(40) 10.0 (11)香料 適量 (12)紫外線防止剤 適量
【0084】[製法](2)に(3)を溶解し、次に(4),(1
1)を室温にて徐々に添加していきながらホモミキサー処
理を行い、乳化を行った。得られた水溶性溶媒中油型エ
マルジョンに(8)の一部を添加することにより水中油型
エマルジョンを得た。次に、あらかじめ(6),(12)を溶
解させた残りの(8)に(1)を均一に分散したものに、(5)
を溶解させた(7)を添加し、更に水中油型エマルジョン
を添加し攪拌混合した後に、(9)を攪拌しながら徐々に
添加し、これを原液とした。この原液を(10)とともに充
填することによりヘアムースを得た。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の毛髪化粧
料は、使用時には垂れ落ちにくく、塗布後乾燥仕上げま
での過程ではべたつかず、また仕上がった髪の整髪力が
持続するものであると共に、毛髪のツヤの持続性にも優
れたものである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)を0.1〜10.0重量
    %と、ポリオキシアルキレン誘導体を0.1〜40.0
    重量%を含有することを特徴とする毛髪化粧料。 (A)次の〜を含有する増粘剤用モノマー組成物を
    重合してなるカチオン性増粘剤。 一般式(I): 【化1】 (式中、R1は水素原子またはメチル基、R2およびR3
    はそれぞれ独立して水素原子、メチル基、エチル基また
    はt−ブチル基、Aは酸素原子または−NH−基、Bは
    直鎖状または側鎖を有する炭素数1〜4のアルキレン基
    を示す。)で表されるアミン含有(メタ)アクリル系モ
    ノマー 15.0〜85.0重量%、 一般式(III): 【化2】 (式中、R1およびAは前記と同じ意味、R5は直鎖状ま
    たは側鎖を有する炭素数1〜17のアルキレン基または
    一般式(IV): 【化3】 (式中、nは1〜4の整数、qは1〜25の整数を示
    す。)で表される基、R6は水素原子またはメチル基を
    示す。)で表される(メタ)アクリロイル基含有モノマ
    ー 1.0〜60.0重量%、 架橋性ビニルモノマー 0.1〜20.0重量%
  2. 【請求項2】 次の成分(A)を0.1〜10.0重量
    %と、ポリオキシアルキレン誘導体を0.1〜40.0
    重量%を含有することを特徴とする毛髪化粧料。 (A)次の〜を含有する増粘剤用モノマー組成物を
    重合してなるカチオン性増粘剤。 一般式(I): 【化4】 (式中、R1は水素原子またはメチル基、R2およびR3
    はそれぞれ独立して水素原子、メチル基、エチル基また
    はt−ブチル基、Aは酸素原子または−NH−基、Bは
    直鎖状または側鎖を有する炭素数1〜4のアルキレン基
    を示す。)で表されるアミン含有(メタ)アクリル系モ
    ノマー 15.0〜85.0重量%、 一般式(III): 【化5】 (式中、R1およびAは前記と同じ意味、R5は直鎖状ま
    たは側鎖を有する炭素数1〜17のアルキレン基または
    一般式(IV): 【化6】 (式中、nは1〜4の整数、qは1〜25の整数を示
    す。)で表される基、R6は水素原子またはメチル基を
    示す。)で表される(メタ)アクリロイル基含有モノマ
    ー 1.0〜60.0重量%、 架橋性ビニルモノマー 0.1〜20.0重量% 一般式(II): 【化7】 (式中、R1は前記と同じ意味、R4は一般式: 【化8】 (式中、pは3または4を示す。)で表される基または
    式: 【化9】 で表される基を示す。)で表されるビニルモノマー
    3.0〜80.0重量%、
  3. 【請求項3】 成分(A)の配合量が0.5〜5.0重
    量%であり、ポリオキシアルキレン誘導体の配合量が
    1.0〜30.0重量%である請求項1または2記載の
    毛髪化粧料。
  4. 【請求項4】 ポリオキシアルキレン誘導体がポリオキ
    シアルキレングリセリルエーテルである請求項1〜3の
    いずれかに記載の毛髪化粧料。
  5. 【請求項5】 ポリオキシアルキレン誘導体がポリオキ
    シアルキレンペンタエリスリトールである請求項1〜3
    のいずれかに記載の毛髪化粧料。
  6. 【請求項6】 ポリオキシアルキレン誘導体が、平均モ
    ル数20〜100モルのプロピレンオキサイドおよび/
    または平均モル数0〜20モルのエチレンオキサイドが
    付加重合したものである請求項4または5記載の毛髪化
    粧料。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000191468A (ja) * 1998-12-29 2000-07-11 Sunstar Inc ヘアスプレイ組成物
JP2005232117A (ja) * 2004-02-23 2005-09-02 Kanebo Cosmetics Inc 毛髪化粧料
JP2007320872A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Mandom Corp 頭髪化粧料

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