JPH10265116A - 用紙後処理装置 - Google Patents

用紙後処理装置

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Publication number
JPH10265116A
JPH10265116A JP9066451A JP6645197A JPH10265116A JP H10265116 A JPH10265116 A JP H10265116A JP 9066451 A JP9066451 A JP 9066451A JP 6645197 A JP6645197 A JP 6645197A JP H10265116 A JPH10265116 A JP H10265116A
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JP
Japan
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sheet
paper
end fence
discharge tray
sliding member
Prior art date
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Pending
Application number
JP9066451A
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English (en)
Inventor
Kenji Yamada
健次 山田
Shinji Asami
真治 浅見
Hiroki Okada
浩樹 岡田
Akito Ando
明人 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで作業性が良く確実に用紙とエンド
フェンスとのひっかかりを防止できる用紙後処理装置を
提供する。 【解決手段】 本発明の用紙後処理装置は、搬送されて
きた用紙1を排出する排出手段3と、排出手段3から排
出された用紙1を積載する排紙トレイ2と、用紙の後端
1bを突き当てるエンドフェンス8とを備えていて、こ
のエンドフェンス8の内面8aに、エンドフェンスを構
成する材質よりも摩擦係数の低い滑り部材10を設けて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真、複写
機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置等に併設
され、当該装置から排出された用紙を排紙トレイに積載
する用紙後処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置には、同装置から排出され
る用紙を排出する排出手段と、排出手段から排出された
用紙を積載する排紙トレイと、用紙の後端を突き当てる
エンドフェンスとを備えた用紙後処理装置が付設されて
いる。一般に、熱定着方式の画像形成装置より排出され
る用紙は、その熱によって上方に向かって所謂サイドフ
ェイスカールしている場合が多い。このサイドフェイス
カールは、排紙トレイに載置されて放置されると、用紙
の自重によってカールの曲率が減衰していくことが知ら
れている。
【0003】このようなカールした状態の用紙を積載す
る排紙トレイを有する用紙後処理装置では、エンドフェ
ンスが鋼板材で形成されている。鋼板製のエンドフェン
スは、その加工による傷や材質により摩擦係数が高く、
排出された用紙の後端がエンドフェンスにひっかかって
しまうことがある。そこで、このような不具合を解消す
るために、エンドフェンスに特殊な表面処理を施した
り、あるいはその上から塗装処理してエンドフェンスの
表面の傷を埋めたり、その表面の摩擦係数を低減させる
ことが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、塗装処理は、
下処理、吹き付け、乾燥等の処理が含まれるため、工数
が多くコスト高である。塗料が乾かなければ装置に組み
付けられないため、作業性が思わしくない。組み付け中
に傷が付くと再塗装の必要が発生し作業工数が増えると
共に作業性もよくない。また、単に表面処理しただけで
は、その加工状態によって用紙がひっかかってしまうこ
とがある。このように用紙がひっかかってしまうと、用
紙が正常に排紙トレイ上に積載されず、トレイ上に積載
される用紙にバラツキが発生し、最悪の場合、積載不良
のおそれもある。本発明は、低コストで作業性が良く確
実に用紙とエンドフェンスとのひっかかりを防止できる
用紙後処理装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、搬送されてきた用紙を排出する排出手段と、上記排
出手段から排出された用紙を積載する排紙トレイと、上
記用紙の後端を突き当てるエンドフェンスとを備えた用
紙後処理装置において、上記エンドフェンスに、同エン
ドフェンスを構成する材質よりも摩擦係数の低い滑り部
材を設けた。
【0006】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
用紙後処理装置において、上記滑り部材を、上記排紙ト
レイ上に積載される最小サイズの用紙のコーナー部と接
触可能な位置に配置した。
【0007】請求項3記載の発明では、請求項1または
2記載の用紙後処理装置において、上記排紙トレイ上に
排出される用紙の高さを検出するための用紙検出手段
と、上記用紙検出手段の検知信号により用紙の高さに応
じて上記排紙トレイの位置をそのホームポジションから
下降させるように制御するトレイ制御手段とを設け、上
記滑り部材を、上記排紙トレイがホームポジションにあ
る時の、同トレイよりも上方に位置する上記エンドフェ
ンスに配置した。
【0008】搬送されてきた用紙を排出する排出手段
と、上記排出手段から排出された用紙を積載する排紙ト
レイと、上記用紙の後端を突き当てるエンドフェンスと
を備える用紙後処理装置において、エンドフェンスをそ
のものを低摩擦係数の樹脂部材で構成して用紙とのひっ
かかりを防止するようにしても良い。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。 (第1の形態)図1に示す用紙後処理装置の排出口部に
は、図示しない画像形成装置で処理されて搬送される用
紙1を排紙トレイ2上に排出する排出手段3が設けられ
ている。排出手段3は、駆動軸4と一体回転可能に設け
られた排紙ローラ5と、このローラに当接して従動回転
する従動コロ6とから構成されている。排出手段3より
も用紙1の搬送方向上流側には、搬送されてくる用紙1
を排出手段3に案内するガイド板7が配置されている。
排出手段3で排紙トレイ2に排出される用紙1は、図2
に示すように、搬送方向と交差する方向に位置する両側
端を、中央部よりも上方に位置させて浅いU字状のカー
ル、所謂サイドフェイスカールを持って排出される。
【0010】排紙トレイ2は、排出手段3で排出される
用紙1を積載するものであって、装置に着脱可能に設け
られた底板2aの基端2b側にエンドフェンス8を設け
ている。底板2aの他端2c側には、衝立板9が設けら
れている。エンドフェンス8と衝立板9は、互いに対面
するように底板2aに立設されている。エンドフェンス
8は、排紙ローラ5の下方に配置されて用紙1の搬送方
向上流側に設けられ、衝立板9は用紙1の搬送方向下流
側に設けられている。底板2aは、基端2b側を他端2
c側よりも下方に位置するように傾斜して設けられてい
る。排出される用紙1の先端1aは、衝立板9に衝突さ
れて底板2a上に落ち、この落とされた用紙1の後端1
bは、エンドフェンス8の内面8aに突き当たって揃え
られるようになっている。
【0011】エンドフェンス8は、防錆加工として亜鉛
処理された鋼板部材を板金加工したもので、その内面8
aに、滑り部材10を設けられている。滑り部材10
は、エンドフェンス8の摩擦係数をμ1とした時、その
摩擦係数μ2がμ1>μ2となる関係に設定されてい
る。滑り部材10は、この形態では、シート状の樹脂
材、例えばポリエステルフィルムで構成されており、内
面8aにテープや接着剤で貼付けられている。滑り部材
10は、排紙トレイ2上に積載される最小サイズの用紙
1Aの幅L1よりも狭い間隔Lを空けて、内面8aの全
面に設けられており、少なくとも最小サイズの用紙1A
の後端側のコーナー部1a,1bと接触可能となる位置
に配置されている。滑り部材10の上端面は、エンドフ
ェンス8の上端面8bと略面一に設けられており、同部
材の上端面によりエンドフェンス8の内面8a側に段差
ができないようになっている。
【0012】排出手段3で用紙1が排出されると、その
先端1aが衝立板9に衝突して底板2a上に落とされ、
エンドフェンス8に向かって底板2a上を滑りその後端
1bがエンドフェンスの内面8aに付き当たる。内面8
aには、滑り部材10が設けられているので、用紙1の
後端1bとエンドフェンス8との摩擦抵抗が低減され
る。U字状にカールしている用紙1の両端部がその自重
により図2に実線で示す位置から2点鎖線で示す位置ま
で下がるときに、用紙1がエンドフェンス8にひっかか
らなくなるので、用紙1の曲率の減衰(カール直り)が
妨げられず、排出される用紙1を排紙トレイ2上に効率
よく積載することができる。滑り部材10をエンドフェ
ンス8に貼付るだけで用紙1とエンドフェンス8とのひ
っかかりを防止できるため、従来のように、エンドフェ
ンス8に塗装を施す場合よりも格段にその作業工程を省
略でき、作業性が良く装置を安価にできる。
【0013】滑り部材10は、排紙トレイ2に排出され
る最小サイズの用紙1Aの幅L1よりも小さい間隔Lと
してエンドフェンス8に設けられているので、最小サイ
ズの用紙1Aから最大サイズの用紙までのエンドフェン
スとの摩擦抵抗を低減しながら滑り部材10を貼付る面
積を縮小でき、低コスト化を図れる。
【0014】作業工程を短縮するのであれば、間隔Lを
空けて滑り部材10をエンドフェンス8に設けなくと
も、1枚のフィルム状の滑り部材10としてエンドフェ
ンス8の内面8aに貼付るようにすれば、貼付け工程を
短縮できる。また、滑り部材10の上端面がエンドフェ
ンス8の上端面8bと面一に設けられているため、排紙
トレイ2に用紙1がある程度積載され時に、用紙1の後
端1bが滑り部材10の上端面に乗り上げてひっかかる
ことがなく、より安定した用紙1の曲率の減衰(カール
戻り)を実施させることができる。
【0015】第1の形態では、シート状の滑り部材10
をエンドフェンス8に貼付けて設けているが、これに限
定されるものではなく、例えば、収縮性のある袋状に滑
り部材10を構成し、エンドフェンス8の上端面8bに
被せてエンドフェンス8に設けても良い。あるいは、滑
り部材10を樹脂製の薄い板材とした場合には、接着や
圧入あるいはビス止め等の適宜な手法によりエンドフェ
ンスに装着するようにしても良いが、コスト面を考慮す
るとシート状にして貼るか袋状にして被せる方が好まし
い。また、滑り部材10を帯状に形成し、この帯状の滑
り部材10をエンドフェンス8の内面8aに斜めや縦横
にそれぞれ貼り付けても良い。この場合、各滑り部材1
0を間隔を空けて貼付るようにすれば滑り部材10を節
約することができて低コスト化となる。
【0016】(第2の形態)この形態は、図3に示すよ
うに、排出される用紙1の量に応じて昇降される排紙ト
レイ11に滑り部材10’を設けたものである。第2の
形態にかかる用紙後処理装置は、排紙トレイ11上に排
出される用紙1の高さを検出するための用紙検出手段1
2と、用紙検出手段12の検知信号により用紙1の高さ
に応じて排紙トレイ11の位置をそのホームポジション
から下降させるように制御するトレイ昇降機構13と制
御部14とからなるトレイ制御手段15及び排出手段3
とを備えている。なお、第2の形態において、第1の形
態と同一の構成部には、第1の形態と同一符号を付しそ
の詳細な説明は省略する。
【0017】排紙ローラ5の下方には、装置の下方まで
延出するエンドフェンス16が装置に固定されて設けら
れている。排紙トレイ11は、その基端11aをエンド
フェンス16に当接させると共に、トレイ昇降機構13
の一構成を成す一対の無端状の駆動ベルト17,18に
装着している。
【0018】トレイ昇降機構13は、正逆回転可能な駆
動モータ19の出力軸と連結された歯車列20の最終段
歯車20Aに支持軸21を一体回転可能に設け、この支
持軸21の両端に駆動プーリ22,23を固定してい
る。支持軸21は、図示しない装置の固定部に回動自在
に支持されている。プーリ22,23の下方には、図示
しない固定部に回動自在に支持された従動プーリ24,
25が配置されている。駆動ベルト17は駆動プーリ2
2と従動プーリ24に、駆動ベルト18は駆動プーリ2
3と従動プーリ25にそれぞれ巻きかけられており、駆
動モータ19の駆動により排紙トレイ11を上下方向に
昇降可能に支持している。駆動モータ19が正転する場
合には、プーリ22,23が時計周り方向に回転し各駆
動ベルト17,18を回転させて排紙トレイ11を下降
し、駆動モータ19が逆転する場合には、プーリ22,
23が反時計周り方向に回転し駆動ベルト17,18を
回転させて排紙トレイ11を上昇させる。
【0019】駆動モータ19は、制御部14に接続され
ており、後述する複数のセンサS1,S2,S3及びリ
ミットスイッチS4の作動によりその回転が制御される
ようになっている。
【0020】排紙ローラ5の駆動軸4には、図4にも示
すように、一対のレバー26,26が揺動自在に支持さ
れている。レバー26,26の自由端には、戻しコロ2
7が回転自在に支持されている。戻しローラ27は、通
常自重によって排紙トレイ11の上面側に下がった位置
に置かれており、同トレイ11に積載される用紙1の最
上面に接触するようになっている。戻しコロ27の軸2
8と排紙ローラ5の駆動軸4には、図5に示すように、
歯付プーリ4a,28aがそれぞれ設けられている。歯
付プーリ4a,28aには、無端状の駆動ベルト29が
掛けられており、戻しコロ27と排紙ローラ5とを同じ
駆動源で同一方向に駆動させるようになっている。戻し
コロ27は、時計周り方向に回転され、排紙トレイ11
上に排出された用紙1の上面に接触し、同用紙1をエン
ドフェンス16に当接させるように移動させて用紙1の
後端1bを揃えるようになっている。また、一方のレバ
ー26には、押圧片26Aが駆動軸4と軸28とを結ぶ
線に対して交差する方向に突設されている。
【0021】エンドフェンス16は、防錆加工として亜
鉛処理された鋼板部材を板金加工したもので、その内面
16aに滑り部材10’を設けられている。滑り部材1
0’は、エンドフェンス16よりも摩擦係数の低いシー
ト状の樹脂材、例えばポリエステルフィルムで構成され
ており、排紙トレイ11が図4,図5に示すホームポジ
ションにある時の、同トレイよりも上方に位置するエン
ドフェンスの上端16bの内面16aにテープや接着剤
で貼付けられている。滑り部材10’は、エンドフェン
ス16の摩擦係数をμ3とした時、その摩擦係数μ4が
μ3>μ4となる関係に設定されている。滑り部材1
0’の高さL3は、図6に示すように、排紙トレイ11
の支持部11bからエンドフェンス16の上端面16c
までの高さL2との関係がL2≦L3の関係に設定され
ている。本形態では、滑り部材10’の高さL3は、エ
ンドフェンス16の高さL2よりも幾分高くなるように
設けられている。滑り部材10’の上端面がエンドフェ
ンス16の上端面16cよりも低いと用紙1の後端1b
がひっかかるおそれがあるので、両者は少なくとも略同
じ高さに設定するか、滑り部材10’を長く設定するの
で良い。
【0022】滑り部材10’は、排紙トレイ11上に積
載される最小サイズの用紙1Aの幅L1よりも狭い間隔
Lを空けて、排紙トレイ11よりも上方の内面16aの
全面に設けられていて、最小サイズの用紙1Aの後端側
のコーナー部1Aa,1Abと接触可能となる位置に配
置されている。
【0023】排紙ローラ5の上方には、図3,図4に示
すように、排紙トレイ11上に排出された用紙1の積ま
れた高さを検出するための用紙検出手段12が配置され
ている。用紙検出手段12は、図示しない装置の基部に
回動自在に支持された検知レバー30と、同レバーの位
置を検知するセンサS1,S2とを備えている。検知レ
バー30は、略くの字状に形成されていて、その基端3
0aを軸31で回動可能に支持され、先端30bを排紙
トレイ11上に配置しており、排紙トレイ11上の用紙
1の上面と接触可能に設けられている。基端30aに
は、扇形状の検知部32が、軸31を挟んで先端30b
と反対側に向かって延出形成されている。
【0024】検知部32の背後には、検知レバー30の
回動による上下動を検知するセンサS1,S2が設けら
れている。センサS1は、検知レバー30の初期位置を
検知するものある。センサS2は、検知レバー30の移
動を検知するもので、検知部32によって作動される
と、その信号を制御部14に入力して駆動モータ19の
回転を制御するようになっている。この制御は、レバー
30が回動してセンサS2が作動すると、排紙トレイ1
1を下降させるように駆動モータ19を制御し、レバー
30が戻ってセンサS1が作動されると、駆動モータ1
9を停止して排紙トレイ11の下降を停止するようにな
っている。
【0025】排紙トレイ11の下方には、図3に示すよ
うに、同トレイ11の下方位置を検知するセンサS3が
駆動ベルト17の近傍に配置されている。センサS3
は、制御部14と接続していて、排紙トレイ11と駆動
ベルト17との係合部に設けられた検知用突起33によ
り作動されると、この信号を制御部14に送り排紙トレ
イ11の下降動作を停止させるようになっている。
【0026】エンドフェンス16には、図4に示すよう
に、制御部14と相まって排紙トレイ11の過度な上昇
を制御するトレイ上昇規制手段を構成するリミットスイ
ッチS4が設けられている。リミットスイッチS4は、
ブラケット34を介してエンドフェンス16の裏面16
bに固定されて制御部14と接続している。ブラケット
34の上部には、レバー26に設けた押圧片26Aの回
動範囲に位置するように上方に向かって弾性的に突設さ
れた突出片34aが形成されている。突出片34aは、
押圧片26Aで押圧されるとリミットスイッチS4を作
動させるようになっている。リミットスイッチS4は、
突出片34aで押されると駆動モータ19を停止させる
ようになっている。
【0027】また、突出片34aは、図4に示すよう
に、戻しコロ27がホームポジションに位置する排紙ト
レイ11と接触する初期位置にあるときには、押圧片2
6Aと離れた状態にあり、かつレバー30の回動による
センサS2の作動よりも遅くリミットスイッチS4を作
動させるように、押圧片26Aとの位置関係を調整され
ている。
【0028】このような構成の用紙後処理装置による
と、排紙手段3により用紙1が排出されて図5に示すよ
うにその先端1aが接触部30bに当接すると、レバー
30が反時計周り方向に軸31を中心に回転すると共
に、用紙1の勢いが殺されて排紙トレイ11に向かって
落下する。この落下した用紙1は、排紙ローラ5を離れ
た瞬間に戻しコロ27に接触し、戻しコロ27の矢印方
向の回転によって下側に巻き込まれて後方へ搬送され、
エンドフェンス16に突き当てられて排紙トレイ11上
にスタックされる。
【0029】エンドフェンス16の内面16aには、滑
り部材10’が設けられているので、図5に示すよう
に、用紙1の前後端が上方に位置するようにカールして
いたり、あるいは、図6に示すように、用紙1の搬送方
向と交差する両端部が上方にカールして排出された場合
でも、用紙1の後端1bとエンドフェンス16との摩擦
抵抗が低減され、用紙1がエンドフェンス16にひっか
からなくなる。このため、用紙1の曲率の減衰(カール
直り)が妨げられず、排出される用紙1を排紙トレイ1
1上に効率よく積載することができると共に、排紙トレ
イ11上に後端1bを揃えて積載できる。滑り部材1
0’をエンドフェンス16に貼付るだけで用紙1とエン
ドフェンス16とのひっかかりを防止できるため、従来
のように、エンドフェンス16に塗装を施す場合よりも
格段にその作業工程を省略では、作業性が良く装置を安
価にできる。
【0030】滑り部材10’を、排紙トレイ11に排出
される最小サイズの用紙1Aの幅L1よりも小さい間隔
Lとしてエンドフェンス16に設けられているので、最
小サイズの用紙1から最大サイズの用紙までのエンドフ
ェンス16との摩擦抵抗を低減しながら滑り部材10’
を貼付る面積を縮小でき、低コスト化を図れる。
【0031】作業工程を短縮するのであれば、間隔Lを
持って滑り部材10’を設けなくとも1枚のフィルム状
の滑り部材10’を排紙トレイ11よりも上方のエンド
フェンス16の内面16a全面に貼付るようにしても良
い。また、滑り部材10’を帯状に形成し、この帯状の
滑り部材10’を、排紙トレイ11よりも上方に位置す
るエンドフェンス16の内面16aに斜めや縦横にそれ
ぞれ貼り付けても良い。この場合、各滑り部材10’を
間隔を空けて貼付るようにすれば滑り部材10’をより
一層節約することができて低コスト化を図りやすくな
る。
【0032】第2の形態では、シート状の滑り部材1
0’をエンドフェンス16に貼付けて設けているが、こ
れに限定されるものではなく、例えば、収縮性のある袋
状に滑り部材10’を構成し、エンドフェンス16の上
端面16cから下方に向かって被せてエンドフェンス1
6に設けても良い。あるいは、滑り部材10’を樹脂製
の薄い板材とした場合には、接着や圧入あるいはビス止
め等の適宜な手法によりエンドフェンスに装着するよう
にしても良いがコスト面を考慮すると、シート状にして
貼るか袋状にして被せる方が好ましい。
【0033】検知レバー30が反時計周り方向に回転し
て検知部32が揺動し図7に破線で示すように、センサ
S2にかかると同センサが作動する。センサS2が作動
すると、このセンサS2の信号により駆動モータ19が
制御され、駆動モータ19に連結されているプーリ2
2,23が駆動される。そして、このプーリ22,23
が駆動されることにより、同プーリに巻回されている駆
動ベルト17,18が回転駆動され、排紙トレイ11が
下降移動され、排紙トレイ11の用紙載置面が下げられ
る。用紙載置面が下げられてレバー30が自重で戻る
と、検知部32によりセンサS1が作動されて駆動モー
タ19が停止されるので、排紙トレイ11上の用紙1の
上面が一定の位置に保持される。この時、センサS2
は、リミットスイッチS4よりも速く作動されるように
配置されているため、排紙トレイ11に用紙1がある程
度積載され戻しコロ27が上昇した位置にあっても、リ
ミットスイッチS4は確実に非動作状態に置かれること
になり、排紙トレイ11の下降を妨げることがない。こ
のため、排紙トレイ11に積載された用紙1の最上面の
上方に露出されるエンドフェンス16の量は、常に一定
に保持される。
【0034】従って、エンドフェンス16に設ける滑り
部材10’は、同フェンスの内面16a全面に設けなく
とも、排紙トレイ11がホームポジションに位置すると
きに、同トレイよりも上方に露出したエンドフェンス1
6に設けられていれば、排紙トレイ11に順次排出され
る用紙1の後端1bと接触することができ、エンドフェ
ンス16と用紙1のひっかかりを低減できる。従って、
滑り部材10’の設ける面積を最小限度に留めながら排
出される用紙1を排紙トレイ11上に効率よく積載する
ことができ、装置の低コストをより促進することができ
る。
【0035】用紙1が排紙トレイ11上に積載されて、
それに伴い同トレイ11が下降し、センサS3が検知用
突起33を検知すると、排紙トレイ11が満杯として駆
動モータ19が停止され排紙トレイ11の下降が停止さ
れる。従って、排紙トレイ11に積載できる用紙1の量
を超えることなく、用紙1を積載することができる。
【0036】一方、排紙トレイ11を上昇させる場合
に、排紙トレイ11がホームポジションよりも上方にオ
ーバーランしたとすると、図8に破線で示す初期位置に
ある戻しローラ27が駆動軸4を中心に持ち上げられ
て、同時にレバー26が回動される。そして、実線で示
す位置まで戻しローラ27が排紙トレイ11によって持
ち上げられると、押圧片26Aの回動範囲に位置する突
出片34aが、レバー26の押圧片26Aで押し下げら
れてリミットスイッチS4が作動して駆動モータ19が
停止する。よって、排紙トレイ11がその上昇時にオー
バーランしても、戻しコロ27やレバー26及びその周
辺に設けられた部材の破損を防止でき、装置の耐久性を
向上させることができる。
【0037】第2の形態において、滑り部材10’は、
排紙トレイ11の上方に位置するエンドフェンス16の
一部に最小限度設けているが、エンドフェンス16の内
面16a全面に設けても、エンドフェンス16を従来の
ように塗装処理する場合に比べて作業工程を低減するこ
とはできる。
【0038】なお、第1及び第2の形態では、エンドフ
ェンス8,16を鋼板材を加工して設けたが、エンドフ
ェンス8,16そのものを低摩擦係数のエンジニアリン
グプラスチックで所望の形状に形成あるいは成型して用
いるようにしても良い。このような構成とすると、滑り
部材10,10’をエンドフェンス8,16に装着する
作業工程を削減できるので、用紙1とエンドフェンス
8,16とのひっかかりを低減しながら更なる低コスト
化を図ることができる。また、各形態では、亜鉛処理し
た鋼板を用いてエンドフェンス8,16を形成したが、
特にこの処理を施さずに単たる鋼板材でエンドフェンス
8,16を形成しても無論構わない。
【0039】
【発明の効果】請求項1によれば、サイドフェースカー
ルの自重による減衰(カール直り)を妨げることなく安
定させて行うことができ、排紙トレイに排出される用紙
のスタック量やスタック性の低下を防止できると共に、
従来の塗装処理、あるいは特殊な処理を施した鋼板から
エンドフェンスを設けるよりも、比較的安価にカール直
りを促進させることができると共に、作業性も良い。
【0040】請求項2によれば、エンドフェンスに設け
る滑り部材の面積を用紙のサイズに対して最小限度に留
めることができ、更なる低コストを図ることができる。
【0041】請求項3によれば、エンドフェンスの面積
の大きくなる昇降式の排紙トレイであっても、エンドフ
ェンスに設ける滑り部材の面積を最小限度に限定するこ
とができ、より一層の低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の形態を示す用紙後処理装置の概
略構成を示す側面図である。
【図2】第1の形態にかかる排紙トレイとエンドフェン
スの構成、及び用紙の状態を示す拡大斜視図ある。
【図3】本発明の第2の形態を示す用紙後処理装置の概
略構成を示す斜視図である。
【図4】第2の形態におけるエンドフェンスと排紙トレ
イ及び用紙検出手段の構成を示す拡大断面図である。
【図5】用紙の排出による用紙検出手段の動作を示す拡
大断面図である。
【図6】エンドフェンスと滑り部材の関係、及び用紙の
排出状態を示す拡大斜視図である。
【図7】用紙検出手段の作動による排紙トレイの動作状
態を示す拡大断面図である。
【図8】トレイ上昇規制手段の作動による排紙トレイの
規制状態を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 用紙 1A 最小サイズの用紙 1A(a,b) コーナー部 2,11 排紙トレイ 3 排出手段 8,16 エンドフェンス 10,10’ 滑り部材 12 用紙検出手段 15 トレイ制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 明人 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送されてきた用紙を排出する排出手段
    と、上記排出手段から排出された用紙を積載する排紙ト
    レイと、上記用紙の後端を突き当てるエンドフェンスと
    を備えた用紙後処理装置において、 上記エンドフェンスには、同エンドフェンスを構成する
    材質よりも摩擦係数の低い滑り部材が設けられているこ
    と特徴とする用紙後処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の用紙後処理装置において、 上記滑り部材は、上記排紙トレイ上に積載される最小サ
    イズの用紙のコーナー部と接触可能な位置に配置されて
    いることを特徴とする用紙後処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の用紙後処理装置に
    おいて、 上記排紙トレイ上に排出される用紙の高さを検出するた
    めの用紙検出手段と、 上記用紙検出手段の検知信号により、用紙の高さに応じ
    て上記排紙トレイの位置をそのホームポジションから下
    降させるように制御するトレイ制御手段とを有し、 上記滑り部材は、上記排紙トレイがホームポジションに
    ある時の、同トレイよりも上方に位置する上記エンドフ
    ェンスに配置されていることを特徴とする用紙後処理装
    置。
JP9066451A 1997-03-19 1997-03-19 用紙後処理装置 Pending JPH10265116A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012017173A (ja) * 2010-07-07 2012-01-26 Dainippon Printing Co Ltd 印刷物の排出機構
JP2014069928A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Brother Ind Ltd シート排出装置、及びそれを備えた画像記録装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012017173A (ja) * 2010-07-07 2012-01-26 Dainippon Printing Co Ltd 印刷物の排出機構
JP2014069928A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Brother Ind Ltd シート排出装置、及びそれを備えた画像記録装置

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