JPH10264768A - シートベルト装置 - Google Patents

シートベルト装置

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Publication number
JPH10264768A
JPH10264768A JP9071827A JP7182797A JPH10264768A JP H10264768 A JPH10264768 A JP H10264768A JP 9071827 A JP9071827 A JP 9071827A JP 7182797 A JP7182797 A JP 7182797A JP H10264768 A JPH10264768 A JP H10264768A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
belt
seat back
seat belt
attached
Prior art date
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Pending
Application number
JP9071827A
Other languages
English (en)
Inventor
Ikuo Sakunaga
育生 作永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP9071827A priority Critical patent/JPH10264768A/ja
Publication of JPH10264768A publication Critical patent/JPH10264768A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートベルトに作用する張力のリクライニン
グ機構への負荷を減少させる。 【解決手段】 シートバック12がリクライニング機構
13を介してシートクッション11に取り付けられたシ
ート10と、シートクッション11に取り付けられたシ
ートベルト20の巻取装置19と、巻取装置19からシ
ートバック12の背面側12aに引き出され、シートバ
ック12の前方に回り込むシートベルト20と、シート
バック12に取り付けられ且つシートベルト20が挿通
すると共に、巻取装置19の巻取力をロックするロック
機構23とを備え、シートベルト20がベルトガイド2
2部分及びロック機構23部分で屈曲され、シートベル
ト20に作用する張力が屈曲部分で分散されるため、リ
クライニング機構13に作用する負荷が少なくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両乗車時の乗員
を保護ために使用されるシートベルトをマウントするシ
ートベルト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、実開平5−37611号公報に
記載されたような、従来のシートベルト装置を示し、シ
ートバック1がヒンジ構造となっているリクライニング
機構2を介してシートクッション3の後部に取り付けら
れることによって、シート4が構成されている。
【0003】シートベルト5は、シートバック1の上部
に固定された巻取装置6から引き出されて、シートベル
ト5がシート4に着座している図示しない乗員の上半身
を締め付けて圧迫感を感じさせないようにするために、
巻取装置6の巻取力をロックするロック機構8を挿通し
て、乗員の肩から腰までの上半身をシートバック1側に
押さえつけて保護するシートバック1の背面から前方
(図5の左側)に引き出されて使用される。
【0004】該ロック機構8は、シートバック1の上部
に固定されており、挿通したシートベルト5に係合して
巻取装置6の巻き取り力によって、シートベルト5が必
要以上に巻き取られないようにロックする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のシートベルト装
置では、ロック機構8及び巻取装置6がシートバック1
の上部に取り付けられる構造のため、図6に示すよう
に、シートベルト5に作用する張力Tがシートバック1
上部にあるロック機構8及び巻取装置6を介してシート
バック1を前側に倒す作用が働く。このため、リクライ
ニング機構2に大きな力、特に車両衝突時には強大な力
が作用するため、リクライニング機構2を大きな強度に
耐え得る機構とする必要がある。
【0006】従って、リクライニング機構2が厚い肉厚
となると共に、大型化して、重量が大きくなるばかりで
なく、高強度の材質を必要とするため、高価となる問題
を有している。
【0007】本発明は、このような従来の問題点を考慮
してなされたものであり、リクライニング機構に対して
大きな強度を必要とすることないシートベルト装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、シートバックフレームがリクラ
イニング機構を介してシートクッションフレームに取り
付けられたシートと、シートクッションフレームに取り
付けられたシートベルトの巻取装置と、この巻取装置か
らシートバックの背面側に引き出され、シートバックの
前方に回り込むシートベルトと、前記シートバックフレ
ームに取り付けられ、シートベルトが挿通すると共に、
前記巻取装置の巻取力をロックするロック機構と、を備
えていることを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、請求項1記載のシート
ベルト装置であって、前記シートクッションフレームの
後部には、前記シートベルトが前記シートバックの背面
に沿うように摺動案内されるベルトガイドが取り付けら
れてなることを特徴とする。
【0010】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
シートベルト装置であって、前記シートベルトが挿通す
るベルトガイドが、前記リクライニング機構に近接した
位置で、且つ、シートクッションフレームの後部に取り
付けられてなることを特徴とする。
【0011】請求項4の発明は、請求項1記載のシート
ベルト装置であって、前記ロック機構は、シートバック
フレームの上端に取り付けられてなることを特徴とす
る。
【0012】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、シートベルト
はシートクッションに取り付けられた巻取装置から引き
出され、シートバックの背面側からシートバックフレー
ムに支持されてなるロック機構を挿通し、その後、シー
トバックの前方に回り込んでいる。従って、シートベル
トはシートクッションの後部で屈曲すると共に、シート
バックの少なくとも2箇所で屈曲している。このような
シートベルトに作用する張力は、2箇所の屈曲部分で分
散されるため、シートバックに作用する力が小さくな
り、シートバックをシートクッションに連結するリクラ
イニング機構への作用力も小さくなる。従って、リクラ
イニング機構に大きな強度を付与する必要がなくなり、
リクライニング機構の軽量化、小型化ができる。
【0013】請求項2の発明によれば、ベルトガイドが
シートクッションの後部でシートベルトの屈曲を案内す
る。このため、シートベルトをシートバックの背面側で
良好に屈曲させることができる。又、シートベルトの引
き出しも容易となる。
【0014】請求項3の発明によれば、ベルトガイドを
リクライニング機構の近接位置に配置するため、ベルト
ガイド部分で分散されるリクライニング機構方向へのシ
ートベルトの張力の分力が、さらに小さくなり、リクラ
イニング機構への負荷が少なくなる。
【0015】請求項4の発明によれば、ロック機構がシ
ートバックの上端に取り付けられるため、上述したシー
トベルトの張力の分散を確実に行うことができる。又、
横方向への突出量が少なくなり、シートバックが嵩張る
ことがなくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態の側
面図、図2はその内部を示す側面図である。シートバッ
ク12がリクライニング機構13を介してシートクッシ
ョン11に取り付けられることによってシート10が形
成されている。シートクッション11及びシートバック
12は、図2に示すように、シートクッションフレーム
17、シートバックフレーム18をそれぞれ内部に有し
ており、これらのフレーム17、18にクッションばね
(図示省略)が掛け渡され、全体を発泡体からなるクッ
ションパッド(図示省略)が覆うことによって、図示す
る外形に成形される。
【0017】リクライニング機構13は、シートクッシ
ョンフレーム17に下部が装着されたロアヒンジ14
と、シートバックフレーム18に上部が装着されたアッ
パーヒンジ15とを有し、これらのヒンジ14、15が
ヒンジピン16によって相互に回動可能に連結されるこ
とによって構成されている。これにより、シートバック
12がシートクッション11に対して、起立及び転倒可
能となっている。なお、リクライニング機構13は、シ
ートバック12を任意の傾斜角で保持すると共に、シー
トバック12の前倒、後倒を行う図示を省略した角度調
整機構を備えるものである。
【0018】シートベルト20は巻取装置19と共に、
上述した構造のシート10に直接に取り付けられる。巻
取装置19は、シートベルト18が巻き取られ及び引き
出されるものであり、そのための巻取軸19a及び巻取
軸19aをシートベルト18巻き取り方向に回転付勢す
る付勢手段(図示省略)を内部に有している。この巻取
装置19は、図2に示すように、ブラケット21を介し
てシートクッションフレーム17に固定されている。な
お、この実施形態では、巻取装置19はシートクッショ
ン11の後側の下部に取り付けられているが、シートク
ッション11に対する取り付け位置は、特に限定される
ものではない。
【0019】巻取装置19から引き出されたシートベル
ト20は、図1に示すように、シートクッション11の
背面11aからシートバック12の背面12aに沿って
上方に伸び、シートバック12の上部12bからシート
バック12の前面12cに回り込んでいる。このシート
ベルト20の引き出し路に沿って、ベルトガイド22及
びロック機構23が配置されている。
【0020】ベルトガイド22は、図2に示すようにシ
ートクッションフレーム17の後部から伸びることによ
って、図1に示すようにシートクッション11の背面1
1aに配置されている。巻取装置19から引き出された
シートベルト20は、このベルトガイド22によって上
方に屈曲されるように案内される。かかる案内を行うた
め、ベルトガイド22は、シートベルト20に転接する
ガイドローラ22aを有している。
【0021】このようなベルトガイド22を設けること
により、シートベルト20はシートクッション11に接
触することなく屈曲されるため、円滑な引き出しが可能
となっている。又、シートクッションフレーム17の後
部に取り付けられることにより、ベルトガイド22はリ
クライニング機構13の近傍に位置しており、後述する
ように、シートベルト20に作用する張力からのリクラ
イニング機構13方向への分力を小さくでき、これによ
りリクライニング機構13への負荷を小さくすることが
できる。
【0022】ロック機構23は、図2に示すように、シ
ートバックフレーム18の上部に取り付けられており、
内部にシートベルト20が挿通している。このロック機
構は、図3に示すようにシートバックフレーム18の上
部に固着されるケース24と、ケース24の内部に設け
られたガイドプレート25及びロック駒26とを有し、
ガイドプレート25及びロック駒26の間にシートベル
ト20が挟み込まれて摺動する。ガイドプレート25は
シートベルト20が摺動可能な円弧状に形成されてお
り、ロック駒26は卵形状に成形されていると共に、ガ
イドプレート25から起立している支持枠27に、回動
可能に支持されている。
【0023】又、ガイドプレート25の下端には、ガイ
ドパイプ29が垂下しており、このガイドパイプ29に
ケーブル28が挿通している。ケーブル28は、その一
端がロック駒26の先端に連結される一方、図示を省略
するが、その他端はシートバック12内に挿入されて、
シートバックフレーム18に連結されている。
【0024】このロック機構23では、シート10に着
座した乗員の背中による押圧力がシートバック12に作
用して、シートバックフレーム18が撓むと、ケーブル
28が下方に引っ張られて、ロック駒26を反時計方向
に回動させる。これにより、ロック駒26がシートベル
ト20をガイドプレート25に圧接するため、巻取装置
19の巻き取り力がロックされ、シートベルト20によ
る必要以上の締め付けがなくなり、乗員への圧迫感をな
くすことができる。
【0025】図4は、この実施形態の作用を説明する概
略図である。巻取装置19から引き出されたシートベル
ト20は、ベルトガイド22によって上方に屈曲され、
その後、ロック機構23によってシートバック12の前
方に屈曲される。
【0026】このようなシートベルト20の状態では、
ブレーキング時や前面衝突時に、シートベルト20に対
してシートバック12前方方向への張力T1が作用す
る。又、シートバックの慣性力によって、シートバック
はそのガタ分、前方に回動する。この回動による移動量
がシートベルト20の弛み量を上回ると、シートベルト
20に張力αが発生する。その結果、T1+αの大きさ
の張力T2がシートバック12の背面に沿って発生す
る。これによりリクライニング機構13回りのモーメン
ト負荷が張力T2分少なくなる。従って、リクライニン
グ機構13の強度を大きくする必要がなくなって、大重
量化、大型化が不要となる。
【0027】又、ロック機構22部分で発生する合力F
1及びベルトガイド22部分で発生する合力F2は、シ
ートバック12とシートクッション11の曲げ方向に小
さく、圧縮方向に大きく作用させることができる。この
ため、エネルギー吸収が容易となり、リクライニング機
構13回りのモーメント負荷を増大させることなく、エ
ネルギー吸収することができる。
【0028】さらに、この実施形態では、シートベルト
20の巻取装置19がシートクッションフレーム17に
取り付けられており、シート10の前後スライドと一体
的に移動する。このため、シート10のスライド量がシ
ートベルト20の長さによって制限されることがなくな
り、シート2の前後調整量の自由度が格段に大きくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の側面図である。
【図2】一実施形態の内部を示す側面図である。
【図3】ロック機構の内部を示す側面図である。
【図4】一実施形態の作用を説明する概念図である。
【図5】従来装置の斜視図である。
【図6】従来装置の側面図である。
【符号の説明】
10 シート 11 シートクッション 12 シートバック 13 リクライニング機構 17 シートクッションフレーム 18 シートバックフレーム 19 巻取装置 20 シートベルト 22 ベルトガイド 23 ロック機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバックフレームがリクライニング
    機構を介してシートクッションフレームに取り付けられ
    たシートと、 シートクッションフレームに取り付けられたシートベル
    トの巻取装置と、 この巻取装置からシートバックの背面側に引き出され、
    シートバックの前方に回り込むシートベルトと、 前記シートバックフレームに取り付けられ、シートベル
    トが挿通すると共に、前記巻取装置の巻取力をロックす
    るロック機構と、を備えてなることを特徴とするシート
    ベルト装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシートベルト装置であっ
    て、 前記シートクッションフレームの後部には、前記シート
    ベルトが前記シートバックの背面に沿うように摺動案内
    されるベルトガイドが取り付けられてなることを特徴と
    するシートベルト装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のシートベルト装置
    であって、 前記ベルトガイドは、前記リクライニング機構に近接し
    た位置であり、前記シートクッションフレームの後部に
    取り付けられてなることを特徴とするシートベルト装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のシートベルト装置であっ
    て、 前記ロック機構は、前記シートバックフレームの上端に
    取り付けられてなることを特徴とするシートベルト装
    置。
JP9071827A 1997-03-25 1997-03-25 シートベルト装置 Pending JPH10264768A (ja)

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JP9071827A JPH10264768A (ja) 1997-03-25 1997-03-25 シートベルト装置

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JP (1) JPH10264768A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008239020A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Mazda Motor Corp 車両用シートシステム
CN103909839A (zh) * 2012-12-28 2014-07-09 提爱思科技股份有限公司 交通工具用座椅
KR102621172B1 (ko) * 2022-11-29 2024-01-05 (주)금창 벨트 일체형 시트

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JP2008239020A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Mazda Motor Corp 車両用シートシステム
CN103909839A (zh) * 2012-12-28 2014-07-09 提爱思科技股份有限公司 交通工具用座椅
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