JPH05112204A - 車両等の座席におけるシートベルト装置 - Google Patents
車両等の座席におけるシートベルト装置Info
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- JPH05112204A JPH05112204A JP30114491A JP30114491A JPH05112204A JP H05112204 A JPH05112204 A JP H05112204A JP 30114491 A JP30114491 A JP 30114491A JP 30114491 A JP30114491 A JP 30114491A JP H05112204 A JPH05112204 A JP H05112204A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 車両等の座席に着座する乗員に対するシート
ベルトのフィット性及び拘束性を向上する。 【構成】 座席ＳのシートバックＳｂの一方の肩部に、
スルーガイドアンカー１２を電動駆動機構１３により上
下方向に移動させるようにしたシートベルトスルーガイ
ド１１を設置する。このシートベルトスルーガイド１１
のスルーガイドアンカー１２に車体側に設置したベルト
リトラクター３から導出されるシートベルト２を挿通
し、このシートベルト２の先端部をフロアアンカー５を
介して床面側に結着する。
ベルトのフィット性及び拘束性を向上する。 【構成】 座席ＳのシートバックＳｂの一方の肩部に、
スルーガイドアンカー１２を電動駆動機構１３により上
下方向に移動させるようにしたシートベルトスルーガイ
ド１１を設置する。このシートベルトスルーガイド１１
のスルーガイドアンカー１２に車体側に設置したベルト
リトラクター３から導出されるシートベルト２を挿通
し、このシートベルト２の先端部をフロアアンカー５を
介して床面側に結着する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、車両等の座席における
シートベルト装置に関する。
シートベルト装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車等においては衝突時等、衝撃を受
けた際、乗員の安全を確保するために座席に対して乗員
を拘束するシートベルト装置が備えられている。従来、
この種のシートベルト装置は、図７に示すように乗用車
の前部座席Ｓにあっては、シートベルト装置１のシート
ベルト２を送り出し、巻取るベルトリトラクター３を車
体のピラーＰの下部に固定しておき、シートベルト２を
ピラーＰの上部に取付けたガイドプレート４を通して導
出してその先端をフロアーアンカー５を介して車体の床
面Ｆに結着する。このシートベルト１の中間に結合金具
６を挿通してこの結合金具６を座席Ｓの前後位置調節用
のスライドレール側又は床面Ｆ側に座席Ｓを挟んでフロ
アーアンカー５と対応して設置したベルトアンカー７に
着脱可能に結合するように構成されている。
けた際、乗員の安全を確保するために座席に対して乗員
を拘束するシートベルト装置が備えられている。従来、
この種のシートベルト装置は、図７に示すように乗用車
の前部座席Ｓにあっては、シートベルト装置１のシート
ベルト２を送り出し、巻取るベルトリトラクター３を車
体のピラーＰの下部に固定しておき、シートベルト２を
ピラーＰの上部に取付けたガイドプレート４を通して導
出してその先端をフロアーアンカー５を介して車体の床
面Ｆに結着する。このシートベルト１の中間に結合金具
６を挿通してこの結合金具６を座席Ｓの前後位置調節用
のスライドレール側又は床面Ｆ側に座席Ｓを挟んでフロ
アーアンカー５と対応して設置したベルトアンカー７に
着脱可能に結合するように構成されている。
【０００３】そして、このシートベルト装置１は、乗員
が座席Ｓに着座した状態でその前側にシートベルト２を
掛渡し、結合金具６をベルトアンカー７に結合すること
により、シートベルト２はピラーＰの上部のガイドプレ
ート４と結合金具６の間の部分２ａが乗員の上半身に斜
め方向に対応され、フロアーアンカー５と結合金具６の
間の部分２ｂが腰部近傍に対応された状態で乗員を拘束
する。このように、乗員を拘束した状態で座席Ｓの前後
位置を調節する際は、その調節移動距離に応じてシート
ベルト２がベルトリトラクター３に巻取られ、引出され
ることにより、表出長さが可変されて乗員に対する拘束
力を一定に保持されるようになされている。
が座席Ｓに着座した状態でその前側にシートベルト２を
掛渡し、結合金具６をベルトアンカー７に結合すること
により、シートベルト２はピラーＰの上部のガイドプレ
ート４と結合金具６の間の部分２ａが乗員の上半身に斜
め方向に対応され、フロアーアンカー５と結合金具６の
間の部分２ｂが腰部近傍に対応された状態で乗員を拘束
する。このように、乗員を拘束した状態で座席Ｓの前後
位置を調節する際は、その調節移動距離に応じてシート
ベルト２がベルトリトラクター３に巻取られ、引出され
ることにより、表出長さが可変されて乗員に対する拘束
力を一定に保持されるようになされている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】このように構成される
従来のシートベルト装置１は、座席Ｓの前後位置調節に
おいてはその移動に伴いシートベルトの表出長さが可変
されて乗員に対する拘束力が一定に保持されることにな
るが、このシートベルト装置は、図７のＡに示すように
普通の大人Ｍの体格に合せて設置されているので乗員の
体格が小さい場合、特に子供ｍの場合は同図のＣに示す
ようにシートベルト２が顔から首にかかる状態となって
フィット性を損なうことになり、また大人Ｍが使用する
場合であっても、座席ＳのシートバックＳｂを後方へ傾
斜させた状態の着座姿勢の場合は同図のＢに示すように
シートベルト２の上半部２ａと身体との間に間隙が生じ
ることになってフィット性を損なう不具合がある。
従来のシートベルト装置１は、座席Ｓの前後位置調節に
おいてはその移動に伴いシートベルトの表出長さが可変
されて乗員に対する拘束力が一定に保持されることにな
るが、このシートベルト装置は、図７のＡに示すように
普通の大人Ｍの体格に合せて設置されているので乗員の
体格が小さい場合、特に子供ｍの場合は同図のＣに示す
ようにシートベルト２が顔から首にかかる状態となって
フィット性を損なうことになり、また大人Ｍが使用する
場合であっても、座席ＳのシートバックＳｂを後方へ傾
斜させた状態の着座姿勢の場合は同図のＢに示すように
シートベルト２の上半部２ａと身体との間に間隙が生じ
ることになってフィット性を損なう不具合がある。
【０００５】本発明はかかる点に鑑みななされたもので
座席の前後位置を変化調節した場合はもとより、乗員の
体格差、シートバックを後方に傾斜させた状態の着座姿
勢においてもシートベルトが乗員の身体の所定位置に所
要圧力で当接されてフィット性が向上されると共に一層
確実な拘束が行えるようにした車両等の座席におけるシ
ートベルト装置を提供することを目的とする。
座席の前後位置を変化調節した場合はもとより、乗員の
体格差、シートバックを後方に傾斜させた状態の着座姿
勢においてもシートベルトが乗員の身体の所定位置に所
要圧力で当接されてフィット性が向上されると共に一層
確実な拘束が行えるようにした車両等の座席におけるシ
ートベルト装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によるシートベルト装置は、座席のシートバッ
クの一方の肩部にスルーガイドアンカーが電動駆動機構
により上下方向に移動されて任意位置に係止されるシー
トベルトスルーガイドを設置し、このシートベルトスル
ーガイドのスルーガイドアンカーに、車体側から導出さ
れるシートベルトを挿通して床面側又は座席側に結着す
るように構成したものである。
に本発明によるシートベルト装置は、座席のシートバッ
クの一方の肩部にスルーガイドアンカーが電動駆動機構
により上下方向に移動されて任意位置に係止されるシー
トベルトスルーガイドを設置し、このシートベルトスル
ーガイドのスルーガイドアンカーに、車体側から導出さ
れるシートベルトを挿通して床面側又は座席側に結着す
るように構成したものである。
【０００７】
【作用】このように構成される本発明によるシートベル
ト装置は、座席に着座する乗員の体格、座席の前後位
置、シートバックの後方への傾斜に応じて、シートベル
トスルーガイドのスルーガイドアンカーを電動駆動機構
により上下方向に移動変位させる。
ト装置は、座席に着座する乗員の体格、座席の前後位
置、シートバックの後方への傾斜に応じて、シートベル
トスルーガイドのスルーガイドアンカーを電動駆動機構
により上下方向に移動変位させる。
【０００８】このスルーガイドアンカーの移動変位によ
りシートベルトの乗員に対する導出位置が変わることに
なり、乗員が小さい体格、例えば子供の場合、シートバ
ックを後方へ傾斜させた状態での着座姿勢の場合等はス
ルーガイドアンカーを下方に位置させておくことによ
り、シートベルトは低位置から導出される状態となって
乗員の顔から首にかかることなく、所定の状態で肩部か
ら上半身に対応され、乗員に対するフィット性が向上す
る。
りシートベルトの乗員に対する導出位置が変わることに
なり、乗員が小さい体格、例えば子供の場合、シートバ
ックを後方へ傾斜させた状態での着座姿勢の場合等はス
ルーガイドアンカーを下方に位置させておくことによ
り、シートベルトは低位置から導出される状態となって
乗員の顔から首にかかることなく、所定の状態で肩部か
ら上半身に対応され、乗員に対するフィット性が向上す
る。
【０００９】また、スルーガイドアンカーは駆動機構の
停止により、その位置で固定状態となってシートベルト
は乗員に対する対応位置が不要に移動することなく、乗
員は一層確実に拘束保持される。
停止により、その位置で固定状態となってシートベルト
は乗員に対する対応位置が不要に移動することなく、乗
員は一層確実に拘束保持される。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の実施例を図１〜図６を参照し
て説明するに前述した従来例と同種部材には同一符号を
付してその詳細な説明は省略する。
て説明するに前述した従来例と同種部材には同一符号を
付してその詳細な説明は省略する。
【００１１】本例のシートベルト装置１０は、座席Ｓの
シートバックＳｂの肩部にスルーガイドアンカー１２を
電動駆動機構１３により上下方向に移動可能としたシー
トベルトスルーガイド１１を設置し、このスルーガイド
１１のスルーガイドアンカー１２にベルトリトラクター
３から導出されるシートベルト２をピラーＰの上部のガ
イドプレート４を介して挿通し、結合金具６を介装した
状態でフロアーアンカー５を介して車体の床面下側に結
着して構成したものである。
シートバックＳｂの肩部にスルーガイドアンカー１２を
電動駆動機構１３により上下方向に移動可能としたシー
トベルトスルーガイド１１を設置し、このスルーガイド
１１のスルーガイドアンカー１２にベルトリトラクター
３から導出されるシートベルト２をピラーＰの上部のガ
イドプレート４を介して挿通し、結合金具６を介装した
状態でフロアーアンカー５を介して車体の床面下側に結
着して構成したものである。
【００１２】以下、本例のシートベルト装置１０におけ
るシートベルトスルーガイド１１を構成するスルーガイ
ドアンカー１２及び電動駆動機構１３を図２〜図４を参
照して詳細に説明する。
るシートベルトスルーガイド１１を構成するスルーガイ
ドアンカー１２及び電動駆動機構１３を図２〜図４を参
照して詳細に説明する。
【００１３】スルーガイドアンカー１２はシートベルト
２が挿通支持されるスルーガイド部材１２ａと電動駆動
機構１３に取付けられるアンカー部材１２ｂとから成
り、スルーガイド部材１２ａはシートベルト２が挿通さ
れる偏平リング状のガイド部１２ａ1 と固定ボルト１２
ａ2 とを互いに回転可能に連結して形成され、アンカー
部材１２ｂはスルーガイド部材１２ａの固定ボルト１２
ａ2 が螺合される雌ねじ部１２ｂ1 と電動駆動機構１３
側に取付けられる取付部１２ｂ2 とから形成されてこの
スルーガイド部材１２ａとアンカー部材１２ｂを、固定
ボルト１２ａ2 を雌ねじ部１２ｂ1 に螺合することによ
り結合してスルーガイドアンカー１２が構成される。な
お、スルーガイド部材１２ａのガイド部１２ａ1 はアン
カー部材１２ｂに対して回動可能となっている。
２が挿通支持されるスルーガイド部材１２ａと電動駆動
機構１３に取付けられるアンカー部材１２ｂとから成
り、スルーガイド部材１２ａはシートベルト２が挿通さ
れる偏平リング状のガイド部１２ａ1 と固定ボルト１２
ａ2 とを互いに回転可能に連結して形成され、アンカー
部材１２ｂはスルーガイド部材１２ａの固定ボルト１２
ａ2 が螺合される雌ねじ部１２ｂ1 と電動駆動機構１３
側に取付けられる取付部１２ｂ2 とから形成されてこの
スルーガイド部材１２ａとアンカー部材１２ｂを、固定
ボルト１２ａ2 を雌ねじ部１２ｂ1 に螺合することによ
り結合してスルーガイドアンカー１２が構成される。な
お、スルーガイド部材１２ａのガイド部１２ａ1 はアン
カー部材１２ｂに対して回動可能となっている。
【００１４】また、このスルーガイドアンカー１２を移
動駆動する電動駆動機構１３は、スルーガイドアンカー
１２の移動方向に長い匣体状フレーム１４の内側の一端
部に駆動側スプロットホィール１５を駆動軸１６により
軸支すると共に他端部に従動側スプロケットホィール１
７を軸ピン１８により軸支してこの両スプロケットホィ
ール１５，１７間にスルーガイドアンカー１２と連結す
るチェーン１９を渡架し、また、フレーム１４の外側面
の一端部側にギャードモータ２０を取付けて駆動軸１６
に連結して構成される。
動駆動する電動駆動機構１３は、スルーガイドアンカー
１２の移動方向に長い匣体状フレーム１４の内側の一端
部に駆動側スプロットホィール１５を駆動軸１６により
軸支すると共に他端部に従動側スプロケットホィール１
７を軸ピン１８により軸支してこの両スプロケットホィ
ール１５，１７間にスルーガイドアンカー１２と連結す
るチェーン１９を渡架し、また、フレーム１４の外側面
の一端部側にギャードモータ２０を取付けて駆動軸１６
に連結して構成される。
【００１５】そして、この電動駆動機構１３のフレーム
１４には両スプロケットホィール１５，１７が径方向に
対向する一方の面１４ａにスルーガイドアンカー１２の
アンカー部材１２ｂが挿通される開口２１が両スプロケ
ットホィール１５，１７間に渡って長孔状に形成され、
また内部には両スプロケットホィール１５，１７間に位
置してアンカー部材１２ｂの案内面１４ｂが開口２１と
対向して形成されており、またフレーム１４の他方の面
１４ｃの内面側には、チェーンテンション部材２２が備
えられている。このチェーンテンション部材２２はチェ
ーン１９に摺接されるガイドプレート２２ａとこれを支
持するばね材２２ｂとから形成され、ばね材２２ｂの偏
倚力をフレーム１４に備えられた調節支持用ボルト２３
とナット２４の締付けにより調節してガイドプレート２
２ａのチェーン１９に対する押圧力を可変するようにな
されている。
１４には両スプロケットホィール１５，１７が径方向に
対向する一方の面１４ａにスルーガイドアンカー１２の
アンカー部材１２ｂが挿通される開口２１が両スプロケ
ットホィール１５，１７間に渡って長孔状に形成され、
また内部には両スプロケットホィール１５，１７間に位
置してアンカー部材１２ｂの案内面１４ｂが開口２１と
対向して形成されており、またフレーム１４の他方の面
１４ｃの内面側には、チェーンテンション部材２２が備
えられている。このチェーンテンション部材２２はチェ
ーン１９に摺接されるガイドプレート２２ａとこれを支
持するばね材２２ｂとから形成され、ばね材２２ｂの偏
倚力をフレーム１４に備えられた調節支持用ボルト２３
とナット２４の締付けにより調節してガイドプレート２
２ａのチェーン１９に対する押圧力を可変するようにな
されている。
【００１６】また、フレーム１４には開口２１の形成面
１４ａを挟む両側に、後述する開口カバーを固定するブ
ラケット２５を立上げ固着し、一側面には取付板２６を
固着してある。
１４ａを挟む両側に、後述する開口カバーを固定するブ
ラケット２５を立上げ固着し、一側面には取付板２６を
固着してある。
【００１７】このように構成される電動駆動機構１３に
スルーガイドアンカー１２が取付けられる。このスルー
ガイドアンカー１２の取付けは、アンカー部材１２ｂの
取付部１２ｂ2 をフレーム１４内に、雌ねじ部１２ｂ1
の形成部を開口２１から突出させた状態で嵌挿して開口
２１の形成面１４ａとの間にスライダー２７ａ，２７ｂ
を介装すると共に、案内面１４ｂとの間に弾性片２８を
介装し、この状態でアンカー部材１２ｂの取付部１２ｂ
2 にチェーン１９の両端を結着する。
スルーガイドアンカー１２が取付けられる。このスルー
ガイドアンカー１２の取付けは、アンカー部材１２ｂの
取付部１２ｂ2 をフレーム１４内に、雌ねじ部１２ｂ1
の形成部を開口２１から突出させた状態で嵌挿して開口
２１の形成面１４ａとの間にスライダー２７ａ，２７ｂ
を介装すると共に、案内面１４ｂとの間に弾性片２８を
介装し、この状態でアンカー部材１２ｂの取付部１２ｂ
2 にチェーン１９の両端を結着する。
【００１８】そして、このアンカー部材１２ｂの雌ねじ
部１２ｂ1 にスルーガイド部材１２ａの固定ボルト１２
ａ2 を螺合してスルーガイド部材１２ａとアンカー部材
１２ｂとを連結することによりスルーガイドアンカー１
２と電動駆動機構１３が一体化されてシートベルトスル
ーガイド１１が構成される。
部１２ｂ1 にスルーガイド部材１２ａの固定ボルト１２
ａ2 を螺合してスルーガイド部材１２ａとアンカー部材
１２ｂとを連結することによりスルーガイドアンカー１
２と電動駆動機構１３が一体化されてシートベルトスル
ーガイド１１が構成される。
【００１９】以上のように構成されるシートベルトスル
ーガイド１１を座席ＳのシートバックＳｂの肩部に取付
ける。このシートベルトスルーガイド１１の取付けにお
いては、予めスルーガイドアンカー１２のスルーガイド
部材１２ａをアンカー部材１２ｂから、固定ボルト１２
ａ2 を螺脱することにより取外しておく。この状態で電
動駆動機構１３をフレーム１４において開口２１が上下
方向に位置するようにバックフレームＢｆの上部の一側
部、即ち、シートバックＳｂの肩部に対応する部位に取
付板２６を介して固着する。
ーガイド１１を座席ＳのシートバックＳｂの肩部に取付
ける。このシートベルトスルーガイド１１の取付けにお
いては、予めスルーガイドアンカー１２のスルーガイド
部材１２ａをアンカー部材１２ｂから、固定ボルト１２
ａ2 を螺脱することにより取外しておく。この状態で電
動駆動機構１３をフレーム１４において開口２１が上下
方向に位置するようにバックフレームＢｆの上部の一側
部、即ち、シートバックＳｂの肩部に対応する部位に取
付板２６を介して固着する。
【００２０】そして、バックフレームＢｆ上にパッド材
を配し、表皮で被覆した状態で表皮側にフレーム１４の
開口２１に対応して形成した切込みから開口カバー２９
を差込みその内側部２９ａをフレーム１４に固着したブ
ラケット２５内に嵌着し、外面側のフランジ部２９ｂを
表皮に圧着させる。この状態で開口カバー２９内にフレ
ーム１４の開口２１から突出されるアンカー部材１２ｂ
の雌ねじ部１２ｂ1 が臨むことになり、この雌ねじ部１
２ｂ1 にスルーガイド部材１２ａの固定ボルト１２ａ2
を螺合してスルーガイド部材１２ａをアンカー部材１２
ｂに結合する。これによりスルーガイド部材１２ａのガ
イド部１２ａ1 が開口カバー２９の外面側に位置され
る。
を配し、表皮で被覆した状態で表皮側にフレーム１４の
開口２１に対応して形成した切込みから開口カバー２９
を差込みその内側部２９ａをフレーム１４に固着したブ
ラケット２５内に嵌着し、外面側のフランジ部２９ｂを
表皮に圧着させる。この状態で開口カバー２９内にフレ
ーム１４の開口２１から突出されるアンカー部材１２ｂ
の雌ねじ部１２ｂ1 が臨むことになり、この雌ねじ部１
２ｂ1 にスルーガイド部材１２ａの固定ボルト１２ａ2
を螺合してスルーガイド部材１２ａをアンカー部材１２
ｂに結合する。これによりスルーガイド部材１２ａのガ
イド部１２ａ1 が開口カバー２９の外面側に位置され
る。
【００２１】このようにしてシートバックＳｂにシート
ベルトスルーガイド１１を設置し、スルーガイド部材１
２ａのガイド部１２ａ1 にシートベルト２を挿通する。
なお、スルーガイド部材１２ａを前述の如くアンカー部
材１２ｂに結合する前にシートベルト２に挿通してお
き、この状態で固定ボルト１２ａ2 によりアンカー部材
１２ｂに結合するようにしてもよい。
ベルトスルーガイド１１を設置し、スルーガイド部材１
２ａのガイド部１２ａ1 にシートベルト２を挿通する。
なお、スルーガイド部材１２ａを前述の如くアンカー部
材１２ｂに結合する前にシートベルト２に挿通してお
き、この状態で固定ボルト１２ａ2 によりアンカー部材
１２ｂに結合するようにしてもよい。
【００２２】以上のように座席ＳのシートバックＳｂの
肩部にシートベルトスルーガイド１１を設置し、シート
ベルト２を挿通することにより、シートベルト２はあた
かもシートバックＳｂの肩部から導出される状態とな
り、導電駆動機構１３のギャードモータ２０を正逆回転
駆動することによりシートベルト２を挿通したスルーガ
イドアンカー１２がチェーン１９を介して上下方向に移
動されて、これによりシートベルト２の導出位置が上下
に変化される状態となる。
肩部にシートベルトスルーガイド１１を設置し、シート
ベルト２を挿通することにより、シートベルト２はあた
かもシートバックＳｂの肩部から導出される状態とな
り、導電駆動機構１３のギャードモータ２０を正逆回転
駆動することによりシートベルト２を挿通したスルーガ
イドアンカー１２がチェーン１９を介して上下方向に移
動されて、これによりシートベルト２の導出位置が上下
に変化される状態となる。
【００２３】これにより、スルーガイドアンカー１２を
座席Ｓに着座する乗員の体格が大きい場合は上部まで移
動し、また子供等、乗員の体格が小さい場合は下部に移
動することにより、シートベルト２は乗員の体格の大小
に関係なく、肩部から上半身側に斜めに確実に対応させ
ることができる（図５のＡ及びＣ参照）。
座席Ｓに着座する乗員の体格が大きい場合は上部まで移
動し、また子供等、乗員の体格が小さい場合は下部に移
動することにより、シートベルト２は乗員の体格の大小
に関係なく、肩部から上半身側に斜めに確実に対応させ
ることができる（図５のＡ及びＣ参照）。
【００２４】また、シートバックＳｂを後方へ傾斜させ
た状態の着座姿勢の場合においてもスルーガイドアンカ
ー１２を下部側へ移動させることにより、シートベルト
２は乗員の顔にかかることなく、上半身側に斜めに当接
状態で確実に対応される（図５のＢ参照）。
た状態の着座姿勢の場合においてもスルーガイドアンカ
ー１２を下部側へ移動させることにより、シートベルト
２は乗員の顔にかかることなく、上半身側に斜めに当接
状態で確実に対応される（図５のＢ参照）。
【００２５】そして、本例においてはシートベルト２は
ベルトリトラクター３とフロアーアンカー５により車体
側に固定されているので座席Ｓ側にはシートベルト２か
らの負荷はほとんど加わらず座席Ｓの剛性を大幅に高め
る必要はない。
ベルトリトラクター３とフロアーアンカー５により車体
側に固定されているので座席Ｓ側にはシートベルト２か
らの負荷はほとんど加わらず座席Ｓの剛性を大幅に高め
る必要はない。
【００２６】以上、本発明の一実施例を説明したが、本
発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の
趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるものである。
発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の
趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるものである。
【００２７】例えば、シートベルトスルーガイド１１に
おいて電動駆動機構１３のスルーガイドアンカー１２を
移送する部材としてはスプロケットホィール１５，１７
とチェーン１９の組合せの構成に変えてプーリーとベル
トの組合せ、またねじ回転軸と移動ブロックナットの組
合せ等の構成にしてもよい。
おいて電動駆動機構１３のスルーガイドアンカー１２を
移送する部材としてはスプロケットホィール１５，１７
とチェーン１９の組合せの構成に変えてプーリーとベル
トの組合せ、またねじ回転軸と移動ブロックナットの組
合せ等の構成にしてもよい。
【００２８】そして、シートベルトスルーガイド１１の
シートバックＳｂへの設置位置も図１の如きシートバッ
クＳｂの肩部側面側に限ることなく、図６に示す如くシ
ートバックＳｂの肩部前面側に設置してもよい。これは
座席のデザイン等から適宜に実施でき、また座席Ｓの配
置位置によってシートベルトスルーガイド１１のシート
バックＳｂにおける設置肩部が変わることになる。
シートバックＳｂへの設置位置も図１の如きシートバッ
クＳｂの肩部側面側に限ることなく、図６に示す如くシ
ートバックＳｂの肩部前面側に設置してもよい。これは
座席のデザイン等から適宜に実施でき、また座席Ｓの配
置位置によってシートベルトスルーガイド１１のシート
バックＳｂにおける設置肩部が変わることになる。
【００２９】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、シート
バックの肩部に、電動駆動機構により上下方向に移動さ
れるスルーガイドアンカーを備えたシートベルトスルー
ガイドを設置し、車体側から導出されるシートベルトを
スルーガイドアンカーに挿通し、床面側又は座席側に結
着するように構成したので、シートベルトはシートバッ
クの肩部から導出される状態となると共に、その導出位
置を上下に可変できて、座席に着座する乗員の体格差、
座席の前後位置、シートバックの傾斜等に関係なくシー
トベルトを常に乗員の身体の所要位置に確実に当接で
き、フィット性が向上すると共に乗員の拘束保持が確実
に行われて安全性が一層向上する等の効果を有する。
バックの肩部に、電動駆動機構により上下方向に移動さ
れるスルーガイドアンカーを備えたシートベルトスルー
ガイドを設置し、車体側から導出されるシートベルトを
スルーガイドアンカーに挿通し、床面側又は座席側に結
着するように構成したので、シートベルトはシートバッ
クの肩部から導出される状態となると共に、その導出位
置を上下に可変できて、座席に着座する乗員の体格差、
座席の前後位置、シートバックの傾斜等に関係なくシー
トベルトを常に乗員の身体の所要位置に確実に当接で
き、フィット性が向上すると共に乗員の拘束保持が確実
に行われて安全性が一層向上する等の効果を有する。
【図１】本発明装置を備えた一例の車両用座席の斜視図
【図２】本発明装置に適用する一例のシートベルトスル
ーガイドの縦断面図
ーガイドの縦断面図
【図３】同、一部省略した正面図
【図４】図２におけるＡ−Ａ線拡大断面図
【図５】本発明装置の使用状態説明図
【図６】本発明装置の設置位置を変えたシートバックの
斜視図
斜視図
【図７】従来例の使用状態説明図
２ シートベルト ３ ベルトリトラクター ５ フロアアンカー １１ シートベルトスルーガイド １２ スルーガイドアンカー １３ 電動駆動機構 Ｓ 座席 Ｓｂ シートバック
Claims (1)
- 【請求項１】 座席のシートバックの一方の肩部に、ス
ルーガイドアンカーが電動駆動機構により上下方向に移
動されて任意位置に係止されるシートベルトスルーガイ
ドを設置し、 上記スルーガイドアンカーに、車体側から導出されるシ
ートベルトを挿通して床面側又は座席側に結着するよう
にしたことを特徴とする車両等の座席におけるシートベ
ルト装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30114491A JPH05112204A (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 車両等の座席におけるシートベルト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30114491A JPH05112204A (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 車両等の座席におけるシートベルト装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05112204A true JPH05112204A (ja) | 1993-05-07 |
Family
ID=17893322
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30114491A Pending JPH05112204A (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | 車両等の座席におけるシートベルト装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05112204A (ja) |
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