JPH10264564A - Icカード用アンテナコイル支持体、icカード用アンテナコイル内蔵モジュール及びicカード - Google Patents
Icカード用アンテナコイル支持体、icカード用アンテナコイル内蔵モジュール及びicカードInfo
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- JPH10264564A JPH10264564A JP7366097A JP7366097A JPH10264564A JP H10264564 A JPH10264564 A JP H10264564A JP 7366097 A JP7366097 A JP 7366097A JP 7366097 A JP7366097 A JP 7366097A JP H10264564 A JPH10264564 A JP H10264564A
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- card
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Abstract
(57)【要約】
【課題】アンテナコイルの製造・輸送時、およびインレ
ット加工時或いはICカードの製造時にアンテナコイル
の形状の崩れない、またアンテナコイルの形状の維持可
能なICカード用アンテナコイル支持体と、このICカ
ード用アンテナコイル支持体を用いたICカード用アン
テナコイル内蔵モジュール及びICカードを提供する。 【解決手段】ICカード用アンテナコイル支持体1に
は、所望のアンテナコイルの形状を有し、かつアンテナ
コイルを巻き付けて保持できる凸状のアンテナコイル保
持部2が形成され、これに外周側面に電線を巻付けアン
テナコイル4を形成してなり、この端部はマイクロプロ
セッサやメモリなどのICチップ(集積回路)からなる
ICモジュールと電気的に接続することによりICカー
ド用アンテナコイル内蔵モジュールとし、さらにこれを
カード基材中に内包(内蔵又は埋設)しICカードに加
工することができる。
ット加工時或いはICカードの製造時にアンテナコイル
の形状の崩れない、またアンテナコイルの形状の維持可
能なICカード用アンテナコイル支持体と、このICカ
ード用アンテナコイル支持体を用いたICカード用アン
テナコイル内蔵モジュール及びICカードを提供する。 【解決手段】ICカード用アンテナコイル支持体1に
は、所望のアンテナコイルの形状を有し、かつアンテナ
コイルを巻き付けて保持できる凸状のアンテナコイル保
持部2が形成され、これに外周側面に電線を巻付けアン
テナコイル4を形成してなり、この端部はマイクロプロ
セッサやメモリなどのICチップ(集積回路)からなる
ICモジュールと電気的に接続することによりICカー
ド用アンテナコイル内蔵モジュールとし、さらにこれを
カード基材中に内包(内蔵又は埋設)しICカードに加
工することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電磁波を利用して通
信を行う非接触型ICカードに係り、とくにアンテナコ
イルと、ICチップ(集積回路)を有するICモジュー
ルを保持するICカード用アンテナコイル支持体と、こ
のICカード用アンテナコイル支持体にアンテナコイル
とICモジュール等の電子部品とからなるインレットを
装着してなるICカード用アンテナコイル内蔵モジュー
ルと、このICカード用アンテナコイル内蔵モジュール
をICカード基材中に内蔵してなるICカードに関す
る。
信を行う非接触型ICカードに係り、とくにアンテナコ
イルと、ICチップ(集積回路)を有するICモジュー
ルを保持するICカード用アンテナコイル支持体と、こ
のICカード用アンテナコイル支持体にアンテナコイル
とICモジュール等の電子部品とからなるインレットを
装着してなるICカード用アンテナコイル内蔵モジュー
ルと、このICカード用アンテナコイル内蔵モジュール
をICカード基材中に内蔵してなるICカードに関す
る。
【0002】
【従来の技術】電磁波を利用して通信を行うICカード
は非接触型ICカードとよばれ、この非接触型ICカー
ドとリーダーライタ装置との間で、データ・コマンドな
どの情報の入出力や電力・クロック信号等の供給を電磁
波等を用いて、非接触状態で行うものである。このIC
カードには、図12(a)〜図12(c)に示すように
通信制御・データ処理やデータのメモリ部などのICチ
ップ(集積回路)からなるICモジュール5と、電磁波
の出入り口となるアンテナ(アンテナコイル4)からな
る電子部品とからなるインレット6が内包(内蔵) され
る。なお、図12(a)はインレット6の構成を示す正
面図であり、図12(b)は図12(a)のX−X線に
おける断面図であり、図12(c)はインレット6の構
成を示す斜視図である。
は非接触型ICカードとよばれ、この非接触型ICカー
ドとリーダーライタ装置との間で、データ・コマンドな
どの情報の入出力や電力・クロック信号等の供給を電磁
波等を用いて、非接触状態で行うものである。このIC
カードには、図12(a)〜図12(c)に示すように
通信制御・データ処理やデータのメモリ部などのICチ
ップ(集積回路)からなるICモジュール5と、電磁波
の出入り口となるアンテナ(アンテナコイル4)からな
る電子部品とからなるインレット6が内包(内蔵) され
る。なお、図12(a)はインレット6の構成を示す正
面図であり、図12(b)は図12(a)のX−X線に
おける断面図であり、図12(c)はインレット6の構
成を示す斜視図である。
【0003】このICカードに使われるアンテナは図1
2(a)〜図12(c)に示すように電線をコイル状に
巻いたものが一般的で、アンテナコイル4と呼ばれ、そ
の形状および大きさは、用途に応じたICカードの仕様
によりそれぞれ異なる。通常、アンテナコイル4の製造
は、図示しないがICカードの仕様に合わせたアンテナ
コイル形状の金属製のボビンに電線を巻き付けることに
よりアンテナコイルを作製し、巻終えたアンテナコイル
はボビンからはずされて次工程に供される。この場合
は、図12(a)〜図12(c)に示すようにアンテナ
コイル4は前述のICモジュール5と電気的に接続され
インレット6にされている。
2(a)〜図12(c)に示すように電線をコイル状に
巻いたものが一般的で、アンテナコイル4と呼ばれ、そ
の形状および大きさは、用途に応じたICカードの仕様
によりそれぞれ異なる。通常、アンテナコイル4の製造
は、図示しないがICカードの仕様に合わせたアンテナ
コイル形状の金属製のボビンに電線を巻き付けることに
よりアンテナコイルを作製し、巻終えたアンテナコイル
はボビンからはずされて次工程に供される。この場合
は、図12(a)〜図12(c)に示すようにアンテナ
コイル4は前述のICモジュール5と電気的に接続され
インレット6にされている。
【0004】このアンテナコイル用の電線は、銅線に絶
縁用のポリウレタンの被覆があり、その回りにポリエス
テルやポリアミドなどの接合用の融着層が設けられてい
る。このようなアンテナコイルの巻きの形状を維持する
ため、融着層を加熱、或いは溶剤によって、互いに融着
させる方法が知られている。
縁用のポリウレタンの被覆があり、その回りにポリエス
テルやポリアミドなどの接合用の融着層が設けられてい
る。このようなアンテナコイルの巻きの形状を維持する
ため、融着層を加熱、或いは溶剤によって、互いに融着
させる方法が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
しても、アンテナコイルは一度ボビンからはずされる
と、特に巻数が少ない場合や電線の直径が20μm程度
の細いものは、形状が崩れやすい(電気的特性が変わ
る)ので、ICモジュールに接続するときや、インレッ
トをICカード用基材に配置するときの取り扱い中にア
ンテナコイルの巻きの形状が崩れることがあり、また、
アンテナコイルの巻きの形状が崩れないように取り扱い
に慎重を要することから作業性が著しく低下する問題あ
った。また、複数個のアンテナコイルを内蔵する場合、
ICカード製造時のアンテナコイルの搬送、或いはアン
テナコイルをICカード基材の正確な位置に配置し、維
持することが困難であった。とくに射出成形法などによ
りICカードを製造する場合は、インレットをラベルな
どに貼りつけるか、または金型内に何らかの方法でイン
レットを固定する必要があり、製造効率を向上させるに
は問題を有していた。
しても、アンテナコイルは一度ボビンからはずされる
と、特に巻数が少ない場合や電線の直径が20μm程度
の細いものは、形状が崩れやすい(電気的特性が変わ
る)ので、ICモジュールに接続するときや、インレッ
トをICカード用基材に配置するときの取り扱い中にア
ンテナコイルの巻きの形状が崩れることがあり、また、
アンテナコイルの巻きの形状が崩れないように取り扱い
に慎重を要することから作業性が著しく低下する問題あ
った。また、複数個のアンテナコイルを内蔵する場合、
ICカード製造時のアンテナコイルの搬送、或いはアン
テナコイルをICカード基材の正確な位置に配置し、維
持することが困難であった。とくに射出成形法などによ
りICカードを製造する場合は、インレットをラベルな
どに貼りつけるか、または金型内に何らかの方法でイン
レットを固定する必要があり、製造効率を向上させるに
は問題を有していた。
【0006】そこで本発明はアンテナコイルの製造・輸
送時、およびインレット加工時或いはICカードの製造
時にアンテナコイルの形状の崩れない、またアンテナコ
イルの形状の維持可能なICカード用アンテナコイル支
持体と、このICカード用アンテナコイル支持体を用い
たICカードを提供することを目的とするものである。
送時、およびインレット加工時或いはICカードの製造
時にアンテナコイルの形状の崩れない、またアンテナコ
イルの形状の維持可能なICカード用アンテナコイル支
持体と、このICカード用アンテナコイル支持体を用い
たICカードを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
なされた本発明ににおいて、請求項1に記載の発明は、
アンテナコイルと、これに電気的に接続するICチップ
(集積回路)を有するICモジュールからなるインレッ
トを保持するアンテナコイル支持体であって、基材にア
ンテナコイルの形状に保持するアンテナコイル保持部を
形成してなることを特徴とするICカード用アンテナコ
イル支持体である。
なされた本発明ににおいて、請求項1に記載の発明は、
アンテナコイルと、これに電気的に接続するICチップ
(集積回路)を有するICモジュールからなるインレッ
トを保持するアンテナコイル支持体であって、基材にア
ンテナコイルの形状に保持するアンテナコイル保持部を
形成してなることを特徴とするICカード用アンテナコ
イル支持体である。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のICカード用アンテナコイル支持体において、アンテ
ナコイル保持部は凸部からなることを特徴とする。
のICカード用アンテナコイル支持体において、アンテ
ナコイル保持部は凸部からなることを特徴とする。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のICカード用アンテナコイル支持体において、アンテ
ナコイル保持部の側面の少なくとも一部にアンテナコイ
ルの脱落を防止する鍔を設けてなることを特徴とする。
のICカード用アンテナコイル支持体において、アンテ
ナコイル保持部の側面の少なくとも一部にアンテナコイ
ルの脱落を防止する鍔を設けてなることを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
のICカード用アンテナコイル支持体において、アンテ
ナコイル保持部にICモジュールを配置する切り込み部
を形成してなることを特徴とする。
のICカード用アンテナコイル支持体において、アンテ
ナコイル保持部にICモジュールを配置する切り込み部
を形成してなることを特徴とする。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
のICカード用アンテナコイル支持体において、アンテ
ナコイル保持部を2つ以上設けてなることを特徴とす
る。
のICカード用アンテナコイル支持体において、アンテ
ナコイル保持部を2つ以上設けてなることを特徴とす
る。
【0012】請求項6に記載の発明は、アンテナコイル
と、これと電気的に接続するICチップ(集積回路)を
有するICモジュールからなるインレットと、基材上に
アンテナコイルを保持するアンテナコイル保持部を有す
るICカード用アンテナコイル支持体とからなるICカ
ード用アンテナコイル内蔵モジュールであって、アンテ
ナコイルをアンテナコイル保持部の外周に装着し保持し
てなることを特徴とするICカード用アンテナコイル内
蔵モジュールである。
と、これと電気的に接続するICチップ(集積回路)を
有するICモジュールからなるインレットと、基材上に
アンテナコイルを保持するアンテナコイル保持部を有す
るICカード用アンテナコイル支持体とからなるICカ
ード用アンテナコイル内蔵モジュールであって、アンテ
ナコイルをアンテナコイル保持部の外周に装着し保持し
てなることを特徴とするICカード用アンテナコイル内
蔵モジュールである。
【0013】請求項7に記載の発明は、アンテナコイル
と、これと電気的に接続するICチップ(集積回路)を
有するICモジュールからなるインレットと、基材上に
前記アンテナコイルを保持し、前記ICモジュールを配
置する切り込み部を有するアンテナコイル保持部とから
なるICカード用アンテナコイル支持体からなるICカ
ード用アンテナコイル内蔵モジュールであって、前記ア
ンテナコイルをアンテナコイル保持部に装着し保持し、
前記切り込み部に前記ICモジュールを配置してなるこ
とを特徴とするICカード用アンテナコイル内蔵モジュ
ールである。
と、これと電気的に接続するICチップ(集積回路)を
有するICモジュールからなるインレットと、基材上に
前記アンテナコイルを保持し、前記ICモジュールを配
置する切り込み部を有するアンテナコイル保持部とから
なるICカード用アンテナコイル支持体からなるICカ
ード用アンテナコイル内蔵モジュールであって、前記ア
ンテナコイルをアンテナコイル保持部に装着し保持し、
前記切り込み部に前記ICモジュールを配置してなるこ
とを特徴とするICカード用アンテナコイル内蔵モジュ
ールである。
【0014】請求項8に記載の発明は、アンテナコイル
と、これと電気的に接続するICチップ(集積回路)を
有するICモジュールからなるインレットと、基材上に
アンテナコイルを保持するアンテナコイル保持部を有す
るICカード用アンテナコイル支持体とからなるICカ
ード用アンテナコイル内蔵モジュールであって、アンテ
ナコイルをアンテナコイル保持部の外周に装着し保持し
てなるICカード用アンテナコイル内蔵モジュールをI
Cカード基材中に内包してなることを特徴とするICカ
ードである。
と、これと電気的に接続するICチップ(集積回路)を
有するICモジュールからなるインレットと、基材上に
アンテナコイルを保持するアンテナコイル保持部を有す
るICカード用アンテナコイル支持体とからなるICカ
ード用アンテナコイル内蔵モジュールであって、アンテ
ナコイルをアンテナコイル保持部の外周に装着し保持し
てなるICカード用アンテナコイル内蔵モジュールをI
Cカード基材中に内包してなることを特徴とするICカ
ードである。
【0015】請求項8に記載の発明は、アンテナコイル
とこれと電気的に接続するICチップ(集積回路)を有
するICモジュールからなるインレットと、基材上にア
ンテナコイルを保持するアンテナコイル保持部を有する
ICカード用アンテナコイル支持体とからなるICカー
ド用アンテナコイル内蔵モジュールであって、アンテナ
コイルをアンテナコイル保持部の外周に装着し保持して
なるICカード用アンテナコイル内蔵モジュールをIC
カード基材中に内包してなることを特徴とするICカー
ドである。
とこれと電気的に接続するICチップ(集積回路)を有
するICモジュールからなるインレットと、基材上にア
ンテナコイルを保持するアンテナコイル保持部を有する
ICカード用アンテナコイル支持体とからなるICカー
ド用アンテナコイル内蔵モジュールであって、アンテナ
コイルをアンテナコイル保持部の外周に装着し保持して
なるICカード用アンテナコイル内蔵モジュールをIC
カード基材中に内包してなることを特徴とするICカー
ドである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、詳細に説明する。図1は本発明のICカード用アン
テナコイル支持体の構造を説明する斜視図であり、図
2,図3は本発明のICカード用アンテナコイル支持体
の他の構造を説明する斜視図であり、図4は本発明のI
Cカード用アンテナコイル支持体の他の構造を説明する
斜視図および平面図であり、図5は本発明のICカード
用アンテナコイル支持体の他の構造を説明する斜視図お
よびその部分断面図であり、図6,図7は本発明のIC
カード用アンテナコイル内蔵モジュールの構造を説明す
る斜視図であり、図8,図9は本発明のICカードの構
造を説明する斜視図であり、図10,図11は本発明の
ICカードの製造する工程を説明する説明図である。
て、詳細に説明する。図1は本発明のICカード用アン
テナコイル支持体の構造を説明する斜視図であり、図
2,図3は本発明のICカード用アンテナコイル支持体
の他の構造を説明する斜視図であり、図4は本発明のI
Cカード用アンテナコイル支持体の他の構造を説明する
斜視図および平面図であり、図5は本発明のICカード
用アンテナコイル支持体の他の構造を説明する斜視図お
よびその部分断面図であり、図6,図7は本発明のIC
カード用アンテナコイル内蔵モジュールの構造を説明す
る斜視図であり、図8,図9は本発明のICカードの構
造を説明する斜視図であり、図10,図11は本発明の
ICカードの製造する工程を説明する説明図である。
【0017】図8および図9に示す本発明のICカード
9,19は、アンテナコイル4やICモジュール5等の
電子部品からなるインレット6と、これを固定するIC
カード用アンテナコイル支持体1,11とからなるIC
カード用アンテナコイル内蔵モジュールを内包するカー
ド基材7とで構成される。
9,19は、アンテナコイル4やICモジュール5等の
電子部品からなるインレット6と、これを固定するIC
カード用アンテナコイル支持体1,11とからなるIC
カード用アンテナコイル内蔵モジュールを内包するカー
ド基材7とで構成される。
【0018】図1に示すICカード用アンテナコイル支
持体1には、所望のアンテナコイルの形状を有し、かつ
アンテナコイルを巻き付けて保持できる凸状のアンテナ
コイル保持部2が形成されている。このICカード用ア
ンテナコイル支持体1のアンテナコイル保持部2の外周
側面に銅などの電線を所望の巻き数だけ巻付けアンテナ
コイル4を形成してなり、このアンテナコイル4の端部
はマイクロプロセッサやメモリなどのICチップ(集積
回路)からなるICモジュール(図示しない)と電気的
に接続されている。この場合にICモジュール(図示し
ない)はICカード用アンテナコイル支持体1のアンテ
ナコイル保持部2の頂部に配置するようにしても、また
アンテナコイル保持部2と反対側、すなわちアンテナコ
イル保持部2の外周のICカード用アンテナコイル支持
体1上に配置するようにしてもよい。ICカード用アン
テナコイル支持体1の大きさは、とくに限定されない
が、ICカードと同等の大きさまでとすることができ
る。
持体1には、所望のアンテナコイルの形状を有し、かつ
アンテナコイルを巻き付けて保持できる凸状のアンテナ
コイル保持部2が形成されている。このICカード用ア
ンテナコイル支持体1のアンテナコイル保持部2の外周
側面に銅などの電線を所望の巻き数だけ巻付けアンテナ
コイル4を形成してなり、このアンテナコイル4の端部
はマイクロプロセッサやメモリなどのICチップ(集積
回路)からなるICモジュール(図示しない)と電気的
に接続されている。この場合にICモジュール(図示し
ない)はICカード用アンテナコイル支持体1のアンテ
ナコイル保持部2の頂部に配置するようにしても、また
アンテナコイル保持部2と反対側、すなわちアンテナコ
イル保持部2の外周のICカード用アンテナコイル支持
体1上に配置するようにしてもよい。ICカード用アン
テナコイル支持体1の大きさは、とくに限定されない
が、ICカードと同等の大きさまでとすることができ
る。
【0019】ICカード用アンテナコイル支持体は、一
般的にカード基材として用いられる合成樹脂と同じもの
でよく、例えば、ポリ塩化ビニル、ABS(アクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン)、PET(ポリエチレ
ン−テレフタレート)、エポキシ等が挙げられ、さらに
樹脂中には充填材として、ガラス繊維やガラスビーズ、
炭酸カルシウムなど着色材として酸化チタン(白)など
を入れても良い。なお、ICカードの基材に用いる樹脂
と同じ樹脂、或いは物性が近い樹脂、接着性の良い樹脂
を用いることが好ましい。
般的にカード基材として用いられる合成樹脂と同じもの
でよく、例えば、ポリ塩化ビニル、ABS(アクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン)、PET(ポリエチレ
ン−テレフタレート)、エポキシ等が挙げられ、さらに
樹脂中には充填材として、ガラス繊維やガラスビーズ、
炭酸カルシウムなど着色材として酸化チタン(白)など
を入れても良い。なお、ICカードの基材に用いる樹脂
と同じ樹脂、或いは物性が近い樹脂、接着性の良い樹脂
を用いることが好ましい。
【0020】このICカード用アンテナコイル支持体の
製造方法について述べる。上記の合成樹脂からなるシー
トを、ミーリング装置を用いた削り出し法、打ち抜き装
置で打ち抜き法などの加工法により加工を施し、平らな
カード状の支持体を作製し、一方,アンテナコイル保持
部となるアンテナコイル保持部用シートとを同様にして
作成する。支持体と凸部用シートを重ねて、ホットプレ
スなどで樹脂同士を熱融着させるか、或いは接着剤で貼
り合わせるなどにより、ICカード用アンテナコイル支
持体が作製される。また、射出成形法などのプラスチッ
ク成形法を用いて、アンテナコイル保持部に相当するキ
ャビティが形成される金型を用いて、金型内に樹脂を充
填しICカード用アンテナコイル支持体を一体に成形し
て作製することもできる。なお、ICカードに加工する
際のICカード用アンテナコイル支持体の外部に露出す
る面(アンテナコイル保持部のない側)には、印刷層、
さらに保護層を設けることができる。またICカードの
作製後に、熱転写法などを用いて、顔写真や文字情報な
ど画像形成を行うことができるように、受像層を設ける
ようにしてもよい。
製造方法について述べる。上記の合成樹脂からなるシー
トを、ミーリング装置を用いた削り出し法、打ち抜き装
置で打ち抜き法などの加工法により加工を施し、平らな
カード状の支持体を作製し、一方,アンテナコイル保持
部となるアンテナコイル保持部用シートとを同様にして
作成する。支持体と凸部用シートを重ねて、ホットプレ
スなどで樹脂同士を熱融着させるか、或いは接着剤で貼
り合わせるなどにより、ICカード用アンテナコイル支
持体が作製される。また、射出成形法などのプラスチッ
ク成形法を用いて、アンテナコイル保持部に相当するキ
ャビティが形成される金型を用いて、金型内に樹脂を充
填しICカード用アンテナコイル支持体を一体に成形し
て作製することもできる。なお、ICカードに加工する
際のICカード用アンテナコイル支持体の外部に露出す
る面(アンテナコイル保持部のない側)には、印刷層、
さらに保護層を設けることができる。またICカードの
作製後に、熱転写法などを用いて、顔写真や文字情報な
ど画像形成を行うことができるように、受像層を設ける
ようにしてもよい。
【0021】また、図2に示すようにICカード用アン
テナコイル支持体11のアンテナコイル保持部12に
は、マイクロプロセッサやメモリなどのICチップ(集
積回路)からなるICモジュール5などの電子部品を収
納するための切り欠き部3を設けておくことも可能であ
り、ICモジュール5などの電子部品が邪魔にならず、
アンテナコイル4やICモジュール5等の電子部品から
なるインレット6を固定したICカード用アンテナコイ
ル支持体11の取り扱いしやすくなり、アンテナコイル
の巻きの形状が崩れることなどの作業中のロスがなくな
るため、構成として好ましい。この切り欠き部3はIC
カード用アンテナコイル支持体11に装着するインレッ
ト6のICモジュール5などの電子部品の位置・形状に
形成すればよく、ICカード用アンテナコイル支持体1
1の作製と同時に形成すればよい。
テナコイル支持体11のアンテナコイル保持部12に
は、マイクロプロセッサやメモリなどのICチップ(集
積回路)からなるICモジュール5などの電子部品を収
納するための切り欠き部3を設けておくことも可能であ
り、ICモジュール5などの電子部品が邪魔にならず、
アンテナコイル4やICモジュール5等の電子部品から
なるインレット6を固定したICカード用アンテナコイ
ル支持体11の取り扱いしやすくなり、アンテナコイル
の巻きの形状が崩れることなどの作業中のロスがなくな
るため、構成として好ましい。この切り欠き部3はIC
カード用アンテナコイル支持体11に装着するインレッ
ト6のICモジュール5などの電子部品の位置・形状に
形成すればよく、ICカード用アンテナコイル支持体1
1の作製と同時に形成すればよい。
【0022】ICカード用アンテナコイル支持体11の
アンテナコイル保持部12に形成された切り欠き部3に
は、予めアンテナコイル4とICモジュール5などの電
子部品を接続したインレット6を用いても、またアンテ
ナコイル4をICカード用アンテナコイル支持体11の
アンテナコイル保持部12に巻きおえた後、或いは巻く
前に切り欠き部3にICモジュール5などの電子部品を
配置し、後工程でアンテナコイル4とICモジュール5
などの電子部品とを接続するようにしてもよい。アンテ
ナコイル4とICモジュール5などの電子部品との接続
には溶接や、はんだ付け等が用いられるが、導体の接続
方法であれば、どのような方法を用いても良い。
アンテナコイル保持部12に形成された切り欠き部3に
は、予めアンテナコイル4とICモジュール5などの電
子部品を接続したインレット6を用いても、またアンテ
ナコイル4をICカード用アンテナコイル支持体11の
アンテナコイル保持部12に巻きおえた後、或いは巻く
前に切り欠き部3にICモジュール5などの電子部品を
配置し、後工程でアンテナコイル4とICモジュール5
などの電子部品とを接続するようにしてもよい。アンテ
ナコイル4とICモジュール5などの電子部品との接続
には溶接や、はんだ付け等が用いられるが、導体の接続
方法であれば、どのような方法を用いても良い。
【0023】さらに図3に示すように、このICカード
用アンテナコイル支持体21には、2つ以上のアンテナ
コイル保持部22を設けてもよく、それぞれにアンテナ
コイル4を設けることができる。例えば、図3のように
2つのアンテナコイル保持部22に、それぞれアンテナ
コイル4を設けることができ、ICモジュール(図示し
ない)をそれぞれ別個に設け、2つのカードの機能を1
枚のICカードに納めるハイブリッド型ICカードの場
合や、複数の異なる通信方式を用いるときなど、アンテ
ナコイルの形状や電気的仕様が異なるだけで、一つのI
Cモジュール(図示しない)を共用するコンビ型ICカ
ードの場合など、複数個のアンテナコイルを扱うときな
ど、アンテナコイルの巻きの形状が崩れるなどの問題が
なく、アンテナコイル4等のICカード用アンテナコイ
ル支持体21への配置も、複数のアンテナコイルのそれ
ぞれの位置精度が高く、正確に行うことができ、さらに
後工程のモジュール加工、カード加工の作業やそれらの
搬送作業も容易である。なお、図2のICカード用アン
テナコイル支持体11と同様にアンテナコイル保持部2
2に切り欠き部を設けてもよい。
用アンテナコイル支持体21には、2つ以上のアンテナ
コイル保持部22を設けてもよく、それぞれにアンテナ
コイル4を設けることができる。例えば、図3のように
2つのアンテナコイル保持部22に、それぞれアンテナ
コイル4を設けることができ、ICモジュール(図示し
ない)をそれぞれ別個に設け、2つのカードの機能を1
枚のICカードに納めるハイブリッド型ICカードの場
合や、複数の異なる通信方式を用いるときなど、アンテ
ナコイルの形状や電気的仕様が異なるだけで、一つのI
Cモジュール(図示しない)を共用するコンビ型ICカ
ードの場合など、複数個のアンテナコイルを扱うときな
ど、アンテナコイルの巻きの形状が崩れるなどの問題が
なく、アンテナコイル4等のICカード用アンテナコイ
ル支持体21への配置も、複数のアンテナコイルのそれ
ぞれの位置精度が高く、正確に行うことができ、さらに
後工程のモジュール加工、カード加工の作業やそれらの
搬送作業も容易である。なお、図2のICカード用アン
テナコイル支持体11と同様にアンテナコイル保持部2
2に切り欠き部を設けてもよい。
【0024】また他には図4(a)のように予め複数の
アンテナコイル保持部32(図では6個)を設けてお
き、ICカードの仕様によるアンテナコイルの形状に応
じて、図3(b)〜(e)のように、複数のアンテナコ
イル保持部32に渡って電線を巻き付けアンテナコイル
4を形成することもできる。例えば、大型アンテナコイ
ル4’と小型アンテナコイル4”とを一つのICカード
用アンテナコイル支持体31に形成し共存させることが
できる。ただし、2つのカードの機能を付与する場合に
はそれぞれICモジュール(図示しない)を設ければよ
い。
アンテナコイル保持部32(図では6個)を設けてお
き、ICカードの仕様によるアンテナコイルの形状に応
じて、図3(b)〜(e)のように、複数のアンテナコ
イル保持部32に渡って電線を巻き付けアンテナコイル
4を形成することもできる。例えば、大型アンテナコイ
ル4’と小型アンテナコイル4”とを一つのICカード
用アンテナコイル支持体31に形成し共存させることが
できる。ただし、2つのカードの機能を付与する場合に
はそれぞれICモジュール(図示しない)を設ければよ
い。
【0025】このようにICカード用アンテナコイル支
持体31に配置するアンテナコイル保持部の数、大き
さ、形状、間隔は自由であり、アンテナコイル4を巻き
付け・保持させることができるものであれば、制限され
ない。とくに複数のアンテナコイル保持部32を設ける
場合にはアンテナコイル保持部の間隔をあけることによ
りICモジュールを配置する空間としてもよい。
持体31に配置するアンテナコイル保持部の数、大き
さ、形状、間隔は自由であり、アンテナコイル4を巻き
付け・保持させることができるものであれば、制限され
ない。とくに複数のアンテナコイル保持部32を設ける
場合にはアンテナコイル保持部の間隔をあけることによ
りICモジュールを配置する空間としてもよい。
【0026】図5(a),(b)に示すように、アンテ
ナコイル保持部42に巻き付けたアンテナコイルを抜け
落ちにくくするために、鍔43をアンテナコイル保持部
42の側壁面部分に設けることができる。この鍔43は
アンテナコイル保持部42の側壁面の全周囲に設けて
も、部分的に設けてもよい。なお、図5(a)はICカ
ード用アンテナコイル支持体41の構成を示す斜視図で
あり、図5(b)は図5(a)のY−Y線の部分断面図
である。
ナコイル保持部42に巻き付けたアンテナコイルを抜け
落ちにくくするために、鍔43をアンテナコイル保持部
42の側壁面部分に設けることができる。この鍔43は
アンテナコイル保持部42の側壁面の全周囲に設けて
も、部分的に設けてもよい。なお、図5(a)はICカ
ード用アンテナコイル支持体41の構成を示す斜視図で
あり、図5(b)は図5(a)のY−Y線の部分断面図
である。
【0027】アンテナコイル4は、電線の巻数、直径
等、任意の電気的仕様を満たすための形状を考慮して形
成される。したがってICカード用アンテナコイル支持
体のアンテナコイル4を保持するアンテナコイル保持部
の形状は用途に応じて決定されるアンテナコイル4の形
状によって決まることが多い。なお、このアンテナコイ
ル用の電線は、銅線に絶縁用のポリウレタンの被覆があ
り、その回りにポリエステルやポリアミドなどの接合用
の融着層が設けられている。アンテナコイル4を保持す
るアンテナコイル保持部に電線を巻き付けた後は、アン
テナコイルの巻きの形状の維持効果を更に高めるため
に、融着層に温度や溶剤をかけて融着させると良い。
等、任意の電気的仕様を満たすための形状を考慮して形
成される。したがってICカード用アンテナコイル支持
体のアンテナコイル4を保持するアンテナコイル保持部
の形状は用途に応じて決定されるアンテナコイル4の形
状によって決まることが多い。なお、このアンテナコイ
ル用の電線は、銅線に絶縁用のポリウレタンの被覆があ
り、その回りにポリエステルやポリアミドなどの接合用
の融着層が設けられている。アンテナコイル4を保持す
るアンテナコイル保持部に電線を巻き付けた後は、アン
テナコイルの巻きの形状の維持効果を更に高めるため
に、融着層に温度や溶剤をかけて融着させると良い。
【0028】ICモジュール5はデータ・コマンドなど
の入出力される情報の処理、その他電源の管理などの制
御を行うCPUやメモリ用のICチップ(集積回路)
と、必要に応じて周波数選択、電源の安定化のために設
けられるチップコンデンサをプリント基板やフィルム上
に配置し、さらにこれらをエポキシ樹脂などの封止樹脂
により封止されたものである。このICモジュールの端
部は、データ通信・電源供給等のためのアンテナコイル
の端部と電気的に接続され、非接触型ICモジュールと
して形成されたものが用いられる。ICモジュール5は
用途に応じて、ICチップ(集積回路)の機能を選択す
ることができ、例えば単純なID機能としメモリ内のデ
ータを読み書きするためのハードロジックのみの場合
や、高度なセキュリティ(暗号処理など)機能を有する
ものなどがある。
の入出力される情報の処理、その他電源の管理などの制
御を行うCPUやメモリ用のICチップ(集積回路)
と、必要に応じて周波数選択、電源の安定化のために設
けられるチップコンデンサをプリント基板やフィルム上
に配置し、さらにこれらをエポキシ樹脂などの封止樹脂
により封止されたものである。このICモジュールの端
部は、データ通信・電源供給等のためのアンテナコイル
の端部と電気的に接続され、非接触型ICモジュールと
して形成されたものが用いられる。ICモジュール5は
用途に応じて、ICチップ(集積回路)の機能を選択す
ることができ、例えば単純なID機能としメモリ内のデ
ータを読み書きするためのハードロジックのみの場合
や、高度なセキュリティ(暗号処理など)機能を有する
ものなどがある。
【0029】アンテナコイル4の電気的な面での仕様と
しては、ICカードの読み書き装置であるリーダ・ライ
タ(図示しない)との通信に用いる周波数に依存するの
が普通である。例えば、次のようなものがある。 (1)100kHz程度の低周波帯を用いる場合はコイルの巻
数が多く、数十回から数百回の巻数にすることが一般的
であり、回数を多く巻くため線材の直径は比較的小さく
数十μmから数百μmとなるのが一般的である。この場
合、線材の直径が小さいため、切れやすく扱いは慎重に
しなければならないが、巻数が多いためアンテナコイル
の形状自体は容易に変形してしまうことはない。但し、
線材はその被覆を融着してコイルの形状を維持している
ので、扱い方によってはその融着部分が離れてしまい、
電気的仕様(主に線間容量の低下による選択周波数のず
れやQの変動を生じる)を満たさなくなってしまうこと
もある。 (2)使用周波数が短波帯になると、アンテナコイルの
巻数は数回程度になる。線材の直径は(1)の低周波帯
のものよりも若干大きいものが用いられ、数百μm程度
が一般的となる。巻数が少なくなるため、形状自体が変
形しやすく取り扱いは慎重にする必要があるが、線材自
体は比較的丈夫で容易に切れてしまうことは少ない。但
し、前記低周波帯のものと同様に線材はその被覆を融着
してコイルの形状を維持しているので、扱い方によって
はその融着が離れてしまい、電気的仕様(主に線間容量
の低下による選択周波数のずれやQの変動を生じる)を
満たさなくなってしまうこともある。
しては、ICカードの読み書き装置であるリーダ・ライ
タ(図示しない)との通信に用いる周波数に依存するの
が普通である。例えば、次のようなものがある。 (1)100kHz程度の低周波帯を用いる場合はコイルの巻
数が多く、数十回から数百回の巻数にすることが一般的
であり、回数を多く巻くため線材の直径は比較的小さく
数十μmから数百μmとなるのが一般的である。この場
合、線材の直径が小さいため、切れやすく扱いは慎重に
しなければならないが、巻数が多いためアンテナコイル
の形状自体は容易に変形してしまうことはない。但し、
線材はその被覆を融着してコイルの形状を維持している
ので、扱い方によってはその融着部分が離れてしまい、
電気的仕様(主に線間容量の低下による選択周波数のず
れやQの変動を生じる)を満たさなくなってしまうこと
もある。 (2)使用周波数が短波帯になると、アンテナコイルの
巻数は数回程度になる。線材の直径は(1)の低周波帯
のものよりも若干大きいものが用いられ、数百μm程度
が一般的となる。巻数が少なくなるため、形状自体が変
形しやすく取り扱いは慎重にする必要があるが、線材自
体は比較的丈夫で容易に切れてしまうことは少ない。但
し、前記低周波帯のものと同様に線材はその被覆を融着
してコイルの形状を維持しているので、扱い方によって
はその融着が離れてしまい、電気的仕様(主に線間容量
の低下による選択周波数のずれやQの変動を生じる)を
満たさなくなってしまうこともある。
【0030】また、アンテナコイルの形状は共振現象を
用いて通信する場合、使用する周波数に依存する。共振
周波数は一般に次式で表される。
用いて通信する場合、使用する周波数に依存する。共振
周波数は一般に次式で表される。
【0031】
【数1】
【0032】共振周波数はLとCの積の平方根に反比例
しているため、共振周波数が低くなればアンテナコイル
のインダクタンスは大きくする必要があり、前記低周波
帯のアンテナコイルは線材の巻数が多く必要となるのが
普通である。キャパシタンスを大きくすれば小さいイン
ダクタンスで済むが、キャパシタンスは通常チップコン
デンサやIC内蔵のキャパシタンスで形成されるため、
ICカードの厚みがISO7816の規格で規定される
ような0.76mm程度の厚みの中に内蔵するためには
チップコンデンサやICの形状には制約が生じてしま
う。コイルのインダクタンスは一般に巻数や外形に依存
しており、円形のコイルの場合は巻数が多く、外径・内
径とも大きい方が大きなインダクタンスを得ることがで
きるが、ICカードの物理特性の面からみればアンテナ
コイルは小さい方がアンテナコイルに与えるストレスは
小さくなり、結局アンテナコイルのサイズはICカード
の物理特性と電気的性能の兼ね合いで決めることにな
る。つまりICカードを使用するアプリケーションによ
って適当な形状を決めることが必要であるので、様々な
形状のアンテナコイルが必要となってくる。
しているため、共振周波数が低くなればアンテナコイル
のインダクタンスは大きくする必要があり、前記低周波
帯のアンテナコイルは線材の巻数が多く必要となるのが
普通である。キャパシタンスを大きくすれば小さいイン
ダクタンスで済むが、キャパシタンスは通常チップコン
デンサやIC内蔵のキャパシタンスで形成されるため、
ICカードの厚みがISO7816の規格で規定される
ような0.76mm程度の厚みの中に内蔵するためには
チップコンデンサやICの形状には制約が生じてしま
う。コイルのインダクタンスは一般に巻数や外形に依存
しており、円形のコイルの場合は巻数が多く、外径・内
径とも大きい方が大きなインダクタンスを得ることがで
きるが、ICカードの物理特性の面からみればアンテナ
コイルは小さい方がアンテナコイルに与えるストレスは
小さくなり、結局アンテナコイルのサイズはICカード
の物理特性と電気的性能の兼ね合いで決めることにな
る。つまりICカードを使用するアプリケーションによ
って適当な形状を決めることが必要であるので、様々な
形状のアンテナコイルが必要となってくる。
【0033】図6,図7は上述のようなアンテナコイル
4やICモジュール5等の電子部品からなるインレット
6と、これをICカード用アンテナコイル支持体1,1
1に固定、つまりアンテナコイルを保持するアンテナコ
イル保持部2,12にアンテナコイル4を巻付け、IC
モジュール5を所定の位置に配置し形成したICカード
用アンテナコイル内蔵モジュール8,18であり、とく
に図7のICカード用アンテナコイル内蔵モジュール1
8は、アンテナコイルを保持するアンテナコイル保持部
4にICモジュール5を収納するための切り欠き部3が
設けられている。またアンテナコイル4の大きさをIC
カード用アンテナコイル支持体11の大きさまで、大き
くすることができる。例えばICカードの面積と同じ面
積のICカード用アンテナコイル内蔵モジュールを用い
る場合はICカード用アンテナコイル支持体11の大き
さが最大であり、ICカード用アンテナコイル支持体1
1の端部のぎりぎりまで、アンテナコイル4を配置する
ことが可能である。
4やICモジュール5等の電子部品からなるインレット
6と、これをICカード用アンテナコイル支持体1,1
1に固定、つまりアンテナコイルを保持するアンテナコ
イル保持部2,12にアンテナコイル4を巻付け、IC
モジュール5を所定の位置に配置し形成したICカード
用アンテナコイル内蔵モジュール8,18であり、とく
に図7のICカード用アンテナコイル内蔵モジュール1
8は、アンテナコイルを保持するアンテナコイル保持部
4にICモジュール5を収納するための切り欠き部3が
設けられている。またアンテナコイル4の大きさをIC
カード用アンテナコイル支持体11の大きさまで、大き
くすることができる。例えばICカードの面積と同じ面
積のICカード用アンテナコイル内蔵モジュールを用い
る場合はICカード用アンテナコイル支持体11の大き
さが最大であり、ICカード用アンテナコイル支持体1
1の端部のぎりぎりまで、アンテナコイル4を配置する
ことが可能である。
【0034】また、本発明のICカード用アンテナコイ
ル支持体はICカード用アンテナコイル内蔵モジュール
のアンテナコイル4やICモジュール5等の電子部品か
らなるインレット6の基材として用いることができるだ
けでなく、インレット6の輸送用容器としての機能を有
し、そのままで輸送・保管することができ、ICカード
用アンテナコイル内蔵モジュールを製造するときにはI
Cカード用アンテナコイル支持体として利用されるた
め、輸送・保管のための容器が不用となり、またアンテ
ナコイル4やICモジュール5等の電子部品からなるイ
ンレット6の取り出しにともなうアンテナコイルの巻き
の形状の崩れなど、取り扱いの不便さを解消するもので
ある。
ル支持体はICカード用アンテナコイル内蔵モジュール
のアンテナコイル4やICモジュール5等の電子部品か
らなるインレット6の基材として用いることができるだ
けでなく、インレット6の輸送用容器としての機能を有
し、そのままで輸送・保管することができ、ICカード
用アンテナコイル内蔵モジュールを製造するときにはI
Cカード用アンテナコイル支持体として利用されるた
め、輸送・保管のための容器が不用となり、またアンテ
ナコイル4やICモジュール5等の電子部品からなるイ
ンレット6の取り出しにともなうアンテナコイルの巻き
の形状の崩れなど、取り扱いの不便さを解消するもので
ある。
【0035】次に上述のICカード用アンテナコイル内
蔵モジュールを用いてカード基材中に内包(又は内蔵、
埋設)しICカードに加工する方法としては、従来公知
のICカードの製造方法を用いるができる。 (1)ICカード用アンテナコイル内蔵モジュール(ア
ンテナコイル保持部側又は両側)にカード基材を積層
し、加熱加圧により形成するラミネート法による方法、
(2)予め形成されたカード基材にICカード用アンテ
ナコイル内蔵モジュールの形状に対応する凹部(ICカ
ード用アンテナコイル内蔵モジュール全体を埋設可能と
するか、あるいはアンテナコイル、ICモジュールを含
むアンテナコイル保持部を埋設可能とする)を切削加工
により形成するザクリ法、(3)ICカード用アンテナ
コイル内蔵モジュールを金型内に固定し溶融樹脂を充填
し一体形成する射出成形法などがあり、また(4)IC
カード用アンテナコイル内蔵モジュールのICカード用
アンテナコイル支持体の周縁にはアンテナコイル保持部
と略同じ厚さの外枠を重ね、さらにカード基材を積層
し、ホットプレスなどで樹脂間を熱融着させるか、又は
接着剤を使用して貼り合わせによりICカードを作製す
ることができる。なお、外枠はアンテナコイル保持部の
厚さと同じか、やや厚く、ICカード用アンテナコイル
支持体のアンテナコイル保持部側の周縁に、アンテナコ
イル保持部を取り巻くように設置する。
蔵モジュールを用いてカード基材中に内包(又は内蔵、
埋設)しICカードに加工する方法としては、従来公知
のICカードの製造方法を用いるができる。 (1)ICカード用アンテナコイル内蔵モジュール(ア
ンテナコイル保持部側又は両側)にカード基材を積層
し、加熱加圧により形成するラミネート法による方法、
(2)予め形成されたカード基材にICカード用アンテ
ナコイル内蔵モジュールの形状に対応する凹部(ICカ
ード用アンテナコイル内蔵モジュール全体を埋設可能と
するか、あるいはアンテナコイル、ICモジュールを含
むアンテナコイル保持部を埋設可能とする)を切削加工
により形成するザクリ法、(3)ICカード用アンテナ
コイル内蔵モジュールを金型内に固定し溶融樹脂を充填
し一体形成する射出成形法などがあり、また(4)IC
カード用アンテナコイル内蔵モジュールのICカード用
アンテナコイル支持体の周縁にはアンテナコイル保持部
と略同じ厚さの外枠を重ね、さらにカード基材を積層
し、ホットプレスなどで樹脂間を熱融着させるか、又は
接着剤を使用して貼り合わせによりICカードを作製す
ることができる。なお、外枠はアンテナコイル保持部の
厚さと同じか、やや厚く、ICカード用アンテナコイル
支持体のアンテナコイル保持部側の周縁に、アンテナコ
イル保持部を取り巻くように設置する。
【0036】カード基材に用いられる材料は、従来の磁
気カードやICカードなどのカード基材として用いられ
ている樹脂を用いることができ、例えば、塩化ビニル樹
脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステ
ル樹脂、塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体樹脂や、射出
成形法を用いる場合には一般用ポリスチレン樹脂、耐衝
撃用ポリスチレン樹脂、アクリロニトリルスチレン樹
脂、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチ
レン)、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピ
レン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリ
カーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂、変性PPO樹脂、
ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフ
タレート樹脂、ポリフェニレンサルファルド樹脂等の熱
可塑性樹脂、もしくはそれらの材料の複合によるアロイ
系樹脂、さらにはガラス繊維の添加による強化樹脂等を
用いることができる。
気カードやICカードなどのカード基材として用いられ
ている樹脂を用いることができ、例えば、塩化ビニル樹
脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステ
ル樹脂、塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体樹脂や、射出
成形法を用いる場合には一般用ポリスチレン樹脂、耐衝
撃用ポリスチレン樹脂、アクリロニトリルスチレン樹
脂、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチ
レン)、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピ
レン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリ
カーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂、変性PPO樹脂、
ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフ
タレート樹脂、ポリフェニレンサルファルド樹脂等の熱
可塑性樹脂、もしくはそれらの材料の複合によるアロイ
系樹脂、さらにはガラス繊維の添加による強化樹脂等を
用いることができる。
【0037】また、図6に示すICカード用アンテナコ
イル支持体1の裏面側(アンテナコイル保持部2のない
側)、ICカード表面には、文字印刷層13、文字印刷
層13の保護層14を設けることができる。また図示し
ないが、ICカードの両面に熱転写法により顔写真や文
字情報など画像を転写形成するためのポリエステル等の
受像層を設けることもできる。これらの材料は従来の磁
気カードやICカードに用いられるものが使用できる。
イル支持体1の裏面側(アンテナコイル保持部2のない
側)、ICカード表面には、文字印刷層13、文字印刷
層13の保護層14を設けることができる。また図示し
ないが、ICカードの両面に熱転写法により顔写真や文
字情報など画像を転写形成するためのポリエステル等の
受像層を設けることもできる。これらの材料は従来の磁
気カードやICカードに用いられるものが使用できる。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて、詳細に
説明する。 〈実施例1〉 1:厚さ約100μmの白色のポリ塩化ビニルシートを
使用し、打ち抜いてICカード用アンテナコイル内蔵モ
ジュール基材17(裏面ラベル)とした。このICカー
ド用アンテナコイル内蔵モジュール基材17の表面に上
にオフセット印刷法により膜厚約1μmの文字印刷層1
3を設け、更にその上にオフセット印刷法により膜厚2
μmで全面に保護層14を設けた。〔図10(a)〕 2:厚さ約100μmの白色のポリ塩化ビニルシートを
使用し、打ち抜いてカード基材7(表面ラベル)とし
た。このカード基材7の表面にオフセット印刷法により
膜厚約1μmの文字印刷層13を設け、さらに文字印刷
層13上にオフセット印刷法により膜厚約2μmの保護
層14をカード基材7全面に設けた。〔図10(b)〕 3:厚さ約500μmの白色のポリ塩化ビニルシートを
使用し、ミーリング装置で加工して、アンテナコイル保
持部用シート16と、外枠15とを作製した。〔図11
(c)〕 4:このICカード用アンテナコイル内蔵モジュール基
材17上にアンテナコイル保持部用シート16を載置
し、ホットコールドプレスを用いて熱融着してICカー
ド用アンテナコイル支持体1を作製した。〔図10
(d)〕 5:線径70μmの自己融着型電線をアンテナコイル保
持部2に30回巻き付けアンテナコイル4とした。その
後、自己融着型電線にアルコールを塗布して自己融着さ
せ、コイルの形状を保持した。 6:ICモジュール5の端部とアンテナコイル4の端部
とをはんだ付けにより接合し(図示しない)、ICカー
ド用アンテナコイル内蔵モジュール8を作製した。〔図
10(e)〕 7:アンテナコイル4を巻き付けたICカード用アンテ
ナコイル内蔵モジュール8上の周縁部に外枠15を載置
し、さらにICカード用アンテナコイル内蔵モジュール
8の上面にカード基材7を載置し、ホットコールドプレ
スを用いて融着してICカード1を作製した。〔図10
(f),(g)〕
説明する。 〈実施例1〉 1:厚さ約100μmの白色のポリ塩化ビニルシートを
使用し、打ち抜いてICカード用アンテナコイル内蔵モ
ジュール基材17(裏面ラベル)とした。このICカー
ド用アンテナコイル内蔵モジュール基材17の表面に上
にオフセット印刷法により膜厚約1μmの文字印刷層1
3を設け、更にその上にオフセット印刷法により膜厚2
μmで全面に保護層14を設けた。〔図10(a)〕 2:厚さ約100μmの白色のポリ塩化ビニルシートを
使用し、打ち抜いてカード基材7(表面ラベル)とし
た。このカード基材7の表面にオフセット印刷法により
膜厚約1μmの文字印刷層13を設け、さらに文字印刷
層13上にオフセット印刷法により膜厚約2μmの保護
層14をカード基材7全面に設けた。〔図10(b)〕 3:厚さ約500μmの白色のポリ塩化ビニルシートを
使用し、ミーリング装置で加工して、アンテナコイル保
持部用シート16と、外枠15とを作製した。〔図11
(c)〕 4:このICカード用アンテナコイル内蔵モジュール基
材17上にアンテナコイル保持部用シート16を載置
し、ホットコールドプレスを用いて熱融着してICカー
ド用アンテナコイル支持体1を作製した。〔図10
(d)〕 5:線径70μmの自己融着型電線をアンテナコイル保
持部2に30回巻き付けアンテナコイル4とした。その
後、自己融着型電線にアルコールを塗布して自己融着さ
せ、コイルの形状を保持した。 6:ICモジュール5の端部とアンテナコイル4の端部
とをはんだ付けにより接合し(図示しない)、ICカー
ド用アンテナコイル内蔵モジュール8を作製した。〔図
10(e)〕 7:アンテナコイル4を巻き付けたICカード用アンテ
ナコイル内蔵モジュール8上の周縁部に外枠15を載置
し、さらにICカード用アンテナコイル内蔵モジュール
8の上面にカード基材7を載置し、ホットコールドプレ
スを用いて融着してICカード1を作製した。〔図10
(f),(g)〕
【0039】作製したICカード9は、アンテナコイル
保持部2に電線が直接巻き付けられているために、アン
テナコイル4の形状の崩れないものであった。またアン
テナコイル4を触れて取り扱うことはないので、この点
でもアンテナコイル4の形状の崩れるおそれがないもの
である。
保持部2に電線が直接巻き付けられているために、アン
テナコイル4の形状の崩れないものであった。またアン
テナコイル4を触れて取り扱うことはないので、この点
でもアンテナコイル4の形状の崩れるおそれがないもの
である。
【0040】〈実施例2〉 1:プラスチック成形法の一つである射出成形により、
着色材としての酸化チタン(白)で白色にしたABS
(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂を使
用して、周囲に側面を有する凸状のアンテナコイル保持
部12と、このアンテナコイル保持部12の内側の一部
に切り欠き部3とを一体に成形してICカード用アンテ
ナコイル支持体11を作製した。〔図11(a)〕 2:ICカード用アンテナコイル支持体11の裏面側に
スクリーン印刷法により膜厚約1μmの文字印刷層を設
け、さらに文字印刷層上にスクリーン印刷法により膜厚
約2μmで全面に保護層を設けてもよい(図示しな
い)。 3:線径70μmの自己融着型電線をアンテナコイル保
持部12の側壁面に30回巻き付けてアンテナコイル4
とした。その後、自己融着型電線にアルコールを塗布
し,その形状を保持した。〔図11(b)〕 4:切り欠き部3にICモジュール5を載置し、ICモ
ジュール5の端部とアンテナコイル4の端部とをはんだ
付けにより接合し、ICカード用アンテナコイル内蔵モ
ジュール18を作製した。〔図11(c)〕 5:このICカード用アンテナコイル内蔵モジュール1
8を射出成形用金型内にセットし、形成されたキャビテ
ィに着色材である酸化チタンで白色にしたABS(アク
リロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂を射出し、
ICカード基材中にICカード用アンテナコイル内蔵モ
ジュール18を一体成形してなるICカード19を作製
した。〔図11(d)〕
着色材としての酸化チタン(白)で白色にしたABS
(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂を使
用して、周囲に側面を有する凸状のアンテナコイル保持
部12と、このアンテナコイル保持部12の内側の一部
に切り欠き部3とを一体に成形してICカード用アンテ
ナコイル支持体11を作製した。〔図11(a)〕 2:ICカード用アンテナコイル支持体11の裏面側に
スクリーン印刷法により膜厚約1μmの文字印刷層を設
け、さらに文字印刷層上にスクリーン印刷法により膜厚
約2μmで全面に保護層を設けてもよい(図示しな
い)。 3:線径70μmの自己融着型電線をアンテナコイル保
持部12の側壁面に30回巻き付けてアンテナコイル4
とした。その後、自己融着型電線にアルコールを塗布
し,その形状を保持した。〔図11(b)〕 4:切り欠き部3にICモジュール5を載置し、ICモ
ジュール5の端部とアンテナコイル4の端部とをはんだ
付けにより接合し、ICカード用アンテナコイル内蔵モ
ジュール18を作製した。〔図11(c)〕 5:このICカード用アンテナコイル内蔵モジュール1
8を射出成形用金型内にセットし、形成されたキャビテ
ィに着色材である酸化チタンで白色にしたABS(アク
リロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂を射出し、
ICカード基材中にICカード用アンテナコイル内蔵モ
ジュール18を一体成形してなるICカード19を作製
した。〔図11(d)〕
【0041】作製したICカード19は、電線をアンテ
ナコイル保持部12に直接巻き付けられているために、
アンテナコイル4の形状の崩れないものであった。また
アンテナコイル4を触れて取り扱うことはないので、こ
の点でもアンテナコイル4の形状の崩れるおそれがない
ものである。
ナコイル保持部12に直接巻き付けられているために、
アンテナコイル4の形状の崩れないものであった。また
アンテナコイル4を触れて取り扱うことはないので、こ
の点でもアンテナコイル4の形状の崩れるおそれがない
ものである。
【0042】〈実施例3〉図4(b) に示すように6
個の周囲に側面を有する凸状のアンテナコイル保持部3
2を有するICカード用アンテナコイル支持体31を一
体成形し、このアンテナコイル保持部32の1個の側壁
面にアンテナコイル4を形成した以外は、実施例2と同
様にICカード19を作製した。
個の周囲に側面を有する凸状のアンテナコイル保持部3
2を有するICカード用アンテナコイル支持体31を一
体成形し、このアンテナコイル保持部32の1個の側壁
面にアンテナコイル4を形成した以外は、実施例2と同
様にICカード19を作製した。
【0043】〈実施例4〉図4(c)に示すように6個
の周囲に側面を有する凸状のアンテナコイル保持部32
を有するICカード用アンテナコイル支持体31を一体
成形し、この中、4個のアンテナコイル保持部32を使
用して、その側壁面にアンテナコイル4を形成した以外
は、実施例2と同様にICカード19を作製した。
の周囲に側面を有する凸状のアンテナコイル保持部32
を有するICカード用アンテナコイル支持体31を一体
成形し、この中、4個のアンテナコイル保持部32を使
用して、その側壁面にアンテナコイル4を形成した以外
は、実施例2と同様にICカード19を作製した。
【0044】〈実施例5〉図4(d)に示すように6個
の周囲に側面を有する凸状のアンテナコイル保持部32
を有するICカード用アンテナコイル支持体31を一体
成形し、この中、それぞれ2個のアンテナコイル保持部
32を使用して、その側壁面に2つのアンテナコイル4
を形成した以外は、実施例2と同様にICカード19を
作製した。
の周囲に側面を有する凸状のアンテナコイル保持部32
を有するICカード用アンテナコイル支持体31を一体
成形し、この中、それぞれ2個のアンテナコイル保持部
32を使用して、その側壁面に2つのアンテナコイル4
を形成した以外は、実施例2と同様にICカード19を
作製した。
【0045】〈実施例6〉図4(e)に示すように6個
の周囲に側面を有する凸状のアンテナコイル保持部32
を有するICカード用アンテナコイル支持体31を一体
成形し、この中、それぞれ3個のアンテナコイル保持部
32と、1個のアンテナコイル保持部32を2か所を使
用して、その側壁面に3つのアンテナコイル4,4’,
4”を形成した以外は、実施例2と同様にICカード1
9を作製した。
の周囲に側面を有する凸状のアンテナコイル保持部32
を有するICカード用アンテナコイル支持体31を一体
成形し、この中、それぞれ3個のアンテナコイル保持部
32と、1個のアンテナコイル保持部32を2か所を使
用して、その側壁面に3つのアンテナコイル4,4’,
4”を形成した以外は、実施例2と同様にICカード1
9を作製した。
【0046】作製したICカード19は、電線をアンテ
ナコイル保持部32に直接巻き付けられているために、
アンテナコイル4等の形状の崩れないものであった。ま
たアンテナコイル4等を触れて取り扱うことはないの
で、この点でもアンテナコイル4等の形状の崩れるおそ
れがないものである。
ナコイル保持部32に直接巻き付けられているために、
アンテナコイル4等の形状の崩れないものであった。ま
たアンテナコイル4等を触れて取り扱うことはないの
で、この点でもアンテナコイル4等の形状の崩れるおそ
れがないものである。
【0047】とくに図4(d)に示すような複数のアン
テナコイル4を設ける場合に、それぞれのアンテナコイ
ル4のICカード用アンテナコイル支持体31への配置
も、複数のアンテナコイル4のそれぞれの位置精度が高
く、正確に行うことができる。
テナコイル4を設ける場合に、それぞれのアンテナコイ
ル4のICカード用アンテナコイル支持体31への配置
も、複数のアンテナコイル4のそれぞれの位置精度が高
く、正確に行うことができる。
【0048】また図4(e)に示すように、大型のアン
テナコイル4’と小型のアンテナコイル4”のように大
きさの異なるアンテナコイルもそれぞれ高い位置精度
が、正確にICカード用アンテナコイル支持体31へ配
置することができる。
テナコイル4’と小型のアンテナコイル4”のように大
きさの異なるアンテナコイルもそれぞれ高い位置精度
が、正確にICカード用アンテナコイル支持体31へ配
置することができる。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、 (1)アンテナコイルをアンテナコイル保持部に直接巻
き付けて保持し、それをICカード内に設置するので、
アンテナコイルの形状が崩れず、またアンテナコイルの
形状を維持できるものである。従って、安定した電気的
特性の品質の良いICカードを作製することができる。 (2)アンテナコイルを保持するICカード用アンテナ
コイル支持体は、アンテナコイルの保管および輸送用の
容器として用いることができ、アンテナコイルを直接取
り出すことがないため、アンテナコイルの取り扱いが容
易で、しかもアンテナコイルの形状が崩れることなく、
保持できるもので、そのままICカードの製造用の部品
であるICカード用アンテナコイル内蔵モジュールとす
ることもできる。 (3)2種類以上のカード機能を1枚のカードに併存さ
せる場合や、通信手段を2つ以上使用する場合に、複数
のアンテナコイルを内蔵させることが容易であり、とく
にそれぞれのアンテナコイルの位置精度などを正確に決
定することができる。 (4)アンテナコイル保持部に切り欠き部を設け、IC
モジュールなどの電子部品を配置することにより、それ
らが邪魔にならず、アンテナコイルやICモジュール等
の電子部品からなるインレットを固定したICカード用
アンテナコイル支持体の取り扱いしやすくなり、アンテ
ナコイルの巻きの形状が崩れるなどの作業中のロスがな
くなる。 このように本発明のICカード用アンテナコイル支持
体、ICカード用アンテナコイル内蔵モジュール及びI
Cカードによれば、電磁波を利用して通信を行う非接触
型ICカードの製造に優れた実用上の効果を奏する。
き付けて保持し、それをICカード内に設置するので、
アンテナコイルの形状が崩れず、またアンテナコイルの
形状を維持できるものである。従って、安定した電気的
特性の品質の良いICカードを作製することができる。 (2)アンテナコイルを保持するICカード用アンテナ
コイル支持体は、アンテナコイルの保管および輸送用の
容器として用いることができ、アンテナコイルを直接取
り出すことがないため、アンテナコイルの取り扱いが容
易で、しかもアンテナコイルの形状が崩れることなく、
保持できるもので、そのままICカードの製造用の部品
であるICカード用アンテナコイル内蔵モジュールとす
ることもできる。 (3)2種類以上のカード機能を1枚のカードに併存さ
せる場合や、通信手段を2つ以上使用する場合に、複数
のアンテナコイルを内蔵させることが容易であり、とく
にそれぞれのアンテナコイルの位置精度などを正確に決
定することができる。 (4)アンテナコイル保持部に切り欠き部を設け、IC
モジュールなどの電子部品を配置することにより、それ
らが邪魔にならず、アンテナコイルやICモジュール等
の電子部品からなるインレットを固定したICカード用
アンテナコイル支持体の取り扱いしやすくなり、アンテ
ナコイルの巻きの形状が崩れるなどの作業中のロスがな
くなる。 このように本発明のICカード用アンテナコイル支持
体、ICカード用アンテナコイル内蔵モジュール及びI
Cカードによれば、電磁波を利用して通信を行う非接触
型ICカードの製造に優れた実用上の効果を奏する。
【図1】本発明のICカード用アンテナコイル支持体の
構造を説明する斜視図である。
構造を説明する斜視図である。
【図2】本発明のICカード用アンテナコイル支持体の
他の構造を説明する斜視図である。
他の構造を説明する斜視図である。
【図3】本発明のICカード用アンテナコイル支持体の
他の構造を説明する斜視図である。
他の構造を説明する斜視図である。
【図4】(a)は本発明のICカード用アンテナコイル
支持体の他の構造を説明する斜視図および(b)〜
(e)は平面図である。
支持体の他の構造を説明する斜視図および(b)〜
(e)は平面図である。
【図5】(a)は本発明のICカード用アンテナコイル
支持体の他の構造を説明する斜視図であり、(b)は
(a)のY−Y線における断面図である。
支持体の他の構造を説明する斜視図であり、(b)は
(a)のY−Y線における断面図である。
【図6】本発明のICカード用アンテナコイル内蔵モジ
ュールの構造を説明する斜視図である。
ュールの構造を説明する斜視図である。
【図7】本発明のICカード用アンテナコイル内蔵モジ
ュールの構造を説明する斜視図である。
ュールの構造を説明する斜視図である。
【図8】本発明のICカードの構造を説明する斜視図で
ある。
ある。
【図9】本発明のICカードの構造を説明する斜視図で
ある。
ある。
【図10】(a)〜(g)は本発明のICカードの製造
する工程を説明する説明図である。
する工程を説明する説明図である。
【図11】(a)〜(d)は本発明のICカードの製造
する工程を説明する説明図である。
する工程を説明する説明図である。
【図12】(a)はインレット6の構成を説明する正面
図であり、(b)は(a)のX−X線における断面図で
あり、(c)はインレット6の構成を説明する斜視図で
ある。
図であり、(b)は(a)のX−X線における断面図で
あり、(c)はインレット6の構成を説明する斜視図で
ある。
1,11,21,31,41…ICカード用アンテナコ
イル支持体 2,12,22,32,42…アンテナコイル保持部 3 …切り欠き部 4 …アンテナコイル 5 …ICモジュール 6 …インレット 7,17 …カード基材 8,18 …ICカード用アンテナコ
イル内蔵モジュール 9,19 …ICカード 13 …印刷層 14 …保護層 15 …外枠 17 …ICカード用アンテナコ
イル内蔵モジュール基材 43 …鍔
イル支持体 2,12,22,32,42…アンテナコイル保持部 3 …切り欠き部 4 …アンテナコイル 5 …ICモジュール 6 …インレット 7,17 …カード基材 8,18 …ICカード用アンテナコ
イル内蔵モジュール 9,19 …ICカード 13 …印刷層 14 …保護層 15 …外枠 17 …ICカード用アンテナコ
イル内蔵モジュール基材 43 …鍔
Claims (9)
- 【請求項1】アンテナコイルと、これと電気的に接続す
るICチップを有するICモジュールからなるインレッ
トを保持するアンテナコイル支持体であって、基材上に
前記アンテナコイルの形状に保持するアンテナコイル保
持部を形成してなることを特徴とするICカード用アン
テナコイル支持体。 - 【請求項2】前記アンテナコイル保持部は凸部からなる
ことを特徴とする請求項1に記載のICカード用アンテ
ナコイル支持体。 - 【請求項3】前記アンテナコイル保持部の側面の少なく
とも一部に前記アンテナコイルの脱落を防止する鍔を設
けてなることを特徴とする請求項1に記載のICカード
用アンテナコイル支持体。 - 【請求項4】前記アンテナコイル保持部に前記ICモジ
ュールを配置する切り込み部を形成してなることを特徴
とする請求項1に記載のICカード用アンテナコイル支
持体。 - 【請求項5】基材上に前記アンテナコイル保持部を2つ
以上設けてなることを特徴とする請求項1に記載のIC
カード用アンテナコイル支持体。 - 【請求項6】アンテナコイルと、これと電気的に接続す
るICチップを有するICモジュールからなるインレッ
トと、基材上にアンテナコイルを保持するアンテナコイ
ル保持部を有するICカード用アンテナコイル支持体と
からなるICカード用アンテナコイル内蔵モジュールで
あって、前記アンテナコイルをアンテナコイル保持部の
外周に装着し保持してなることを特徴とするICカード
用アンテナコイル内蔵モジュール。 - 【請求項7】アンテナコイルと、これと電気的に接続す
るICチップを有するICモジュールからなるインレッ
トと、基材上に前記アンテナコイルを保持し、前記IC
モジュールを配置する切り込み部を有するアンテナコイ
ル保持部を有するICカード用アンテナコイル支持体か
らなるICカード用アンテナコイル内蔵モジュールであ
って、前記アンテナコイルをアンテナコイル保持部に装
着し保持し、前記切り込み部に前記ICモジュールを配
置してなることを特徴とするICカード用アンテナコイ
ル内蔵モジュール。 - 【請求項8】アンテナコイルと、これと電気的に接続す
るICチップを有するICモジュールからなるインレッ
トと、基材上にアンテナコイルを保持するアンテナコイ
ル保持部を有するICカード用アンテナコイル支持体と
からなるICカード用アンテナコイル内蔵モジュールで
あって、前記アンテナコイルをアンテナコイル保持部の
外周に装着し保持してなるICカード用アンテナコイル
内蔵モジュールをICカード基材中に内包してなること
を特徴とするICカード。 - 【請求項9】アンテナコイルと、これと電気的に接続す
るICチップを有するICモジュールからなるインレッ
トと、基材上に前記アンテナコイルを保持し、前記IC
モジュールを配置する切り込み部を有するアンテナコイ
ル保持部とからなるICカード用アンテナコイル支持体
からなるICカード用アンテナコイル内蔵モジュールで
あって、前記アンテナコイルをアンテナコイル保持部に
装着し保持し、前記切り込み部に前記ICモジュールを
配置してなるICカード用アンテナコイル内蔵モジュー
ルをICカード基材中に内包してなることを特徴とする
ICカード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7366097A JPH10264564A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | Icカード用アンテナコイル支持体、icカード用アンテナコイル内蔵モジュール及びicカード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7366097A JPH10264564A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | Icカード用アンテナコイル支持体、icカード用アンテナコイル内蔵モジュール及びicカード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10264564A true JPH10264564A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13524660
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7366097A Pending JPH10264564A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | Icカード用アンテナコイル支持体、icカード用アンテナコイル内蔵モジュール及びicカード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10264564A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002007989A1 (fr) * | 2000-07-21 | 2002-01-31 | Waka Manufacturing Co., Ltd. | Carte a circuit integre sans contact et son procede de fabrication |
JP2002042079A (ja) * | 2000-07-21 | 2002-02-08 | Waka Seisakusho:Kk | 非接触icカード及びその製造方法 |
JP2002269521A (ja) * | 2001-03-14 | 2002-09-20 | Hitachi Cable Ltd | 非接触icカードの製造方法 |
-
1997
- 1997-03-26 JP JP7366097A patent/JPH10264564A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002007989A1 (fr) * | 2000-07-21 | 2002-01-31 | Waka Manufacturing Co., Ltd. | Carte a circuit integre sans contact et son procede de fabrication |
JP2002042079A (ja) * | 2000-07-21 | 2002-02-08 | Waka Seisakusho:Kk | 非接触icカード及びその製造方法 |
JP2002269521A (ja) * | 2001-03-14 | 2002-09-20 | Hitachi Cable Ltd | 非接触icカードの製造方法 |
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