JPH10263657A - ロールプロフィルの測定方法及び測定装置 - Google Patents
ロールプロフィルの測定方法及び測定装置Info
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- JPH10263657A JPH10263657A JP9072329A JP7232997A JPH10263657A JP H10263657 A JPH10263657 A JP H10263657A JP 9072329 A JP9072329 A JP 9072329A JP 7232997 A JP7232997 A JP 7232997A JP H10263657 A JPH10263657 A JP H10263657A
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- roll
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B38/00—Methods or devices for measuring, detecting or monitoring specially adapted for metal-rolling mills, e.g. position detection, inspection of the product
- B21B38/12—Methods or devices for measuring, detecting or monitoring specially adapted for metal-rolling mills, e.g. position detection, inspection of the product for measuring roll camber
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B2267/00—Roll parameters
- B21B2267/18—Roll crown; roll profile
- B21B2267/19—Thermal crown
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】圧延中にオンラインでロールプロフィル測定を
行う場合であってもロールプロフィルの計測結果からワ
ークロールの水平撓み分を相殺したサーマルクラウンお
よび摩耗プロフィルを精度良く測定する。 【解決手段】圧延機1の出側及び入側に対し、水平方向
で対向してプロフィルセンサ4a,4bが配設されてい
る。この二つのセンサ4a,4bは、ワークロール2の
軸Pを挟んだ対称位置に設置され、測定した距離信号を
演算装置5に供給している。演算装置5では、対をなす
両プロフィルセンサ4a,4bからの信号について、入
側センサ4bの測定結果と出側のセンサ4aの測定結果
とを加算した後に2で除して平均を求め、その平均値を
サーマルクラウンと摩耗の合成プロフィルの測定結果と
する。
行う場合であってもロールプロフィルの計測結果からワ
ークロールの水平撓み分を相殺したサーマルクラウンお
よび摩耗プロフィルを精度良く測定する。 【解決手段】圧延機1の出側及び入側に対し、水平方向
で対向してプロフィルセンサ4a,4bが配設されてい
る。この二つのセンサ4a,4bは、ワークロール2の
軸Pを挟んだ対称位置に設置され、測定した距離信号を
演算装置5に供給している。演算装置5では、対をなす
両プロフィルセンサ4a,4bからの信号について、入
側センサ4bの測定結果と出側のセンサ4aの測定結果
とを加算した後に2で除して平均を求め、その平均値を
サーマルクラウンと摩耗の合成プロフィルの測定結果と
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板クラウンおよび
形状の予測精度の向上を可能とする、ロールプロフィル
の測定方法及び測定装置に関する。
形状の予測精度の向上を可能とする、ロールプロフィル
の測定方法及び測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】圧延材の板幅方向における板厚精度に対
する要求は年々厳しくなっており、板クラウンの予測モ
デルを使用する圧延操業においては、かかる予測モデル
の精度を高めることが極めて重要になってきている。そ
して、板クラウンの予測には圧延時におけるワークロー
ルのプロフィルを予測する必要がある。
する要求は年々厳しくなっており、板クラウンの予測モ
デルを使用する圧延操業においては、かかる予測モデル
の精度を高めることが極めて重要になってきている。そ
して、板クラウンの予測には圧延時におけるワークロー
ルのプロフィルを予測する必要がある。
【0003】従来においては、ワークロールのプロフィ
ルを予測するモデルが使用されていた。つまり、実際に
ワークロールのプロフィルを測定するのではなく、予め
計算によりワークロールのプロフィルを推定し、その推
定したプロフィルを使用していた。
ルを予測するモデルが使用されていた。つまり、実際に
ワークロールのプロフィルを測定するのではなく、予め
計算によりワークロールのプロフィルを推定し、その推
定したプロフィルを使用していた。
【0004】ここで、上記ワークロールのプロフィル予
測モデルは、サーマルクラウンとロール摩耗の予測モデ
ルに分けられ、サーマルクラウンの予測モデルは圧延中
の圧延材からの熱伝導、塑性加工発熱、摩擦発熱から差
分による熱伝導モデル等によって、また、ロール摩耗の
予測モデルは、圧延長さ、圧延荷重、ロール径、ロール
材質から実績を踏まえて求められる。
測モデルは、サーマルクラウンとロール摩耗の予測モデ
ルに分けられ、サーマルクラウンの予測モデルは圧延中
の圧延材からの熱伝導、塑性加工発熱、摩擦発熱から差
分による熱伝導モデル等によって、また、ロール摩耗の
予測モデルは、圧延長さ、圧延荷重、ロール径、ロール
材質から実績を踏まえて求められる。
【0005】しかしながら、これらのモデルにおいて
は、各種の係数、物性値などを実際の圧延に即した値に
調整するのは困難であり、予測モデルによるロールプロ
フィルの推定精度は満足できる段階ではない。
は、各種の係数、物性値などを実際の圧延に即した値に
調整するのは困難であり、予測モデルによるロールプロ
フィルの推定精度は満足できる段階ではない。
【0006】一方、ワークロールのサーマルクラウン、
および摩耗を圧延中、または、圧延インターバル中にロ
ールプロフィルセンサで直接計測する方法も種々検討さ
れている。ワークロールのプロフィルが精度良く測定可
能であれば、ロールプロフィルの予測モデルは不要なも
のとなるからである。
および摩耗を圧延中、または、圧延インターバル中にロ
ールプロフィルセンサで直接計測する方法も種々検討さ
れている。ワークロールのプロフィルが精度良く測定可
能であれば、ロールプロフィルの予測モデルは不要なも
のとなるからである。
【0007】このとき、ロールプロフィルセンサによる
計測は、圧延機の構造上、ほぼ水平線方向からの計測と
なる。そして、図8に示すようにワークロール2とバッ
クアップロール3との中心軸が互いに水平方向(パスラ
イン方向)にオフセットされている場合、圧延中はワー
クロール2が水平方向に撓むため、圧延中に計測を行っ
た場合、ロールプロフィルの計測結果はワークロール2
の上記水平方向の撓み分を含んだものとなってしまう。
ここで、図8中、4はプロフィルセンサを示し、計測し
た信号を演算装置5に供給している。
計測は、圧延機の構造上、ほぼ水平線方向からの計測と
なる。そして、図8に示すようにワークロール2とバッ
クアップロール3との中心軸が互いに水平方向(パスラ
イン方向)にオフセットされている場合、圧延中はワー
クロール2が水平方向に撓むため、圧延中に計測を行っ
た場合、ロールプロフィルの計測結果はワークロール2
の上記水平方向の撓み分を含んだものとなってしまう。
ここで、図8中、4はプロフィルセンサを示し、計測し
た信号を演算装置5に供給している。
【0008】このロールプロフィルの測定結果からロー
ルの水平撓み分を取り除いてロールプロフィル測定の精
度を向上させる従来の方法としては、例えば、特公平6
−59487号公報に示される方法がある。この方法
は、弾性変形理論に基づいてロールの撓みを算出するも
のである。
ルの水平撓み分を取り除いてロールプロフィル測定の精
度を向上させる従来の方法としては、例えば、特公平6
−59487号公報に示される方法がある。この方法
は、弾性変形理論に基づいてロールの撓みを算出するも
のである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなロールプロフィルの測定方法であっても圧延材や
ロールの性状等で変わり得る圧延荷重等の調整項目を必
要とする方式であり、材料物性値等が適切でない場合に
は計算誤差を生じる。
ようなロールプロフィルの測定方法であっても圧延材や
ロールの性状等で変わり得る圧延荷重等の調整項目を必
要とする方式であり、材料物性値等が適切でない場合に
は計算誤差を生じる。
【0010】また、サーマルクラウンや摩耗の形態によ
り、ワークロール2とバックアップロール3の線圧分布
が異なったものとなるため、水平方向の撓み量も異なっ
たものとなるが、これらが考慮されていない。
り、ワークロール2とバックアップロール3の線圧分布
が異なったものとなるため、水平方向の撓み量も異なっ
たものとなるが、これらが考慮されていない。
【0011】さらには、近年クラウンの制御能力向上の
ため、上下ロール2を互いにクロスさせて圧延する圧延
機が採用されつつあるが、図9に示すようなロールクロ
ス圧延機においては、ワークロール2に作用する水平力
は軸方向に沿って非対象な分布となり、水平撓みの軸方
向分布も複雑なものとなる。そのため、従来、未だに水
平撓みの計算精度は向上せず、ロールプロフィルの計測
結果を板クラウンの予測に使用できない状況にある。
ため、上下ロール2を互いにクロスさせて圧延する圧延
機が採用されつつあるが、図9に示すようなロールクロ
ス圧延機においては、ワークロール2に作用する水平力
は軸方向に沿って非対象な分布となり、水平撓みの軸方
向分布も複雑なものとなる。そのため、従来、未だに水
平撓みの計算精度は向上せず、ロールプロフィルの計測
結果を板クラウンの予測に使用できない状況にある。
【0012】このとき、ロールプロフィルの測定結果に
水平撓みにともなう誤差が乗らないように圧延インター
バル中に測定を行えばこれらの問題は生じないが、ロー
ルプロフィルセンサをロール軸と平行に移動して測定す
る形式では測定時間がかかるため、生産性を阻害してし
まう。また、冷間圧延では一般に圧延材の端部同士を溶
接して連続的に圧延を行う場合が多いため、圧延中にお
けるロールプロフィルの測定が要求される。
水平撓みにともなう誤差が乗らないように圧延インター
バル中に測定を行えばこれらの問題は生じないが、ロー
ルプロフィルセンサをロール軸と平行に移動して測定す
る形式では測定時間がかかるため、生産性を阻害してし
まう。また、冷間圧延では一般に圧延材の端部同士を溶
接して連続的に圧延を行う場合が多いため、圧延中にお
けるロールプロフィルの測定が要求される。
【0013】本発明は、これらの問題点に着目してなさ
れたもので、圧延中にオンラインでロールプロフィル測
定を行う場合であっても、ロールプロフィルの計測結果
からワークロールの水平撓み分を相殺したサーマルクラ
ウンおよび摩耗プロフィルを精度良く測定できるロール
プロフィルの測定方法及び装置を提供することを課題と
している。
れたもので、圧延中にオンラインでロールプロフィル測
定を行う場合であっても、ロールプロフィルの計測結果
からワークロールの水平撓み分を相殺したサーマルクラ
ウンおよび摩耗プロフィルを精度良く測定できるロール
プロフィルの測定方法及び装置を提供することを課題と
している。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のロールプロフィルの測定方法は、圧延中
にロールプロフィルを測定する方法であって、測定対象
のロールの中心軸を挟んで対向させて圧延機の入側およ
び出側にそれぞれロールプロフィルセンサを配置し、そ
の対をなす二つのプロフィルセンサによる測定結果の平
均をとることで、圧延中に生じる撓み分を相殺した後の
ロールプロフィルを求めることを特徴とするものであ
る。
めに、本発明のロールプロフィルの測定方法は、圧延中
にロールプロフィルを測定する方法であって、測定対象
のロールの中心軸を挟んで対向させて圧延機の入側およ
び出側にそれぞれロールプロフィルセンサを配置し、そ
の対をなす二つのプロフィルセンサによる測定結果の平
均をとることで、圧延中に生じる撓み分を相殺した後の
ロールプロフィルを求めることを特徴とするものであ
る。
【0015】また、請求項2に記載のロールプロフィル
の測定装置は、圧延中にロールプロフィルを測定する測
定装置であって、測定対象のロールの中心軸を挟んで対
向配置する一対のロールプロフィルセンサと、その対を
なす二つのプロフィルセンサから供給された測定信号の
平均を求めることで圧延中に生じる撓み分を相殺した後
のロールプロフィルを演算する演算装置とを備えること
を特徴とするものである。
の測定装置は、圧延中にロールプロフィルを測定する測
定装置であって、測定対象のロールの中心軸を挟んで対
向配置する一対のロールプロフィルセンサと、その対を
なす二つのプロフィルセンサから供給された測定信号の
平均を求めることで圧延中に生じる撓み分を相殺した後
のロールプロフィルを演算する演算装置とを備えること
を特徴とするものである。
【0016】従来のように、ロールに対して周方向一か
所からのみ計測してもロールは回転しているのでロール
の周方向全周のプロフィルは測定可能ではあるが、撓み
はロールの回転には追従していないので、当該一方向か
らの測定のみでは直接、撓み分の測定はできない。この
ため、上記従来例では材料の物性等の起因する調整項を
必要とするが、本発明は、その調整項を不要にし且つ精
度よく撓みを求めるものである。
所からのみ計測してもロールは回転しているのでロール
の周方向全周のプロフィルは測定可能ではあるが、撓み
はロールの回転には追従していないので、当該一方向か
らの測定のみでは直接、撓み分の測定はできない。この
ため、上記従来例では材料の物性等の起因する調整項を
必要とするが、本発明は、その調整項を不要にし且つ精
度よく撓みを求めるものである。
【0017】即ち、本発明においては、圧延機の入側及
び出側に、測定対象のロールの中心軸に軸対称に設置さ
れた二つのロールプロフィルセンサを設置して、軸対称
位置のロールプロフィルを測定すると、測定したいサー
マルクラウンおよびロール摩耗に応じたロールプロフィ
ルに混在するワークロールの水平撓み分は、入側のセン
サの計測と出側のセンサの計測とでは逆符号で加算され
ている。
び出側に、測定対象のロールの中心軸に軸対称に設置さ
れた二つのロールプロフィルセンサを設置して、軸対称
位置のロールプロフィルを測定すると、測定したいサー
マルクラウンおよびロール摩耗に応じたロールプロフィ
ルに混在するワークロールの水平撓み分は、入側のセン
サの計測と出側のセンサの計測とでは逆符号で加算され
ている。
【0018】このため、入側のセンサの測定結果と出側
のセンサの測定結果との平均を取ることで、ワークロー
ルの水平成分の撓み分が相殺されたサーマルクラウンと
摩耗プロフィルによる合成プロフィルが求められる。
のセンサの測定結果との平均を取ることで、ワークロー
ルの水平成分の撓み分が相殺されたサーマルクラウンと
摩耗プロフィルによる合成プロフィルが求められる。
【0019】ここで、ロールの中心軸に対して軸対称に
上記二つのセンサを設定して、入側のセンサの測定結果
から出側のセンサの測定結果を減算して、2で除したも
のがワークロールの水平撓み分になる。
上記二つのセンサを設定して、入側のセンサの測定結果
から出側のセンサの測定結果を減算して、2で除したも
のがワークロールの水平撓み分になる。
【0020】なお、入側および出側の各センサは必ずし
も水平方向(パスライン方向)から測定する必要はな
く、対向配置した両センサを結ぶ線が側面視で上下に傾
いていてもよい。
も水平方向(パスライン方向)から測定する必要はな
く、対向配置した両センサを結ぶ線が側面視で上下に傾
いていてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態の圧
延機及びプロフィル測定装置の関係を示す概略構成図で
ある。
て図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態の圧
延機及びプロフィル測定装置の関係を示す概略構成図で
ある。
【0022】圧延機1は、4ロール圧延機であって、上
下の各ワークロール2がバックアップロール3に対し圧
延材のパスライン方向(搬送方向)後方にオフセットし
て設定されている。図1中、Lはパスラインを表してい
る。
下の各ワークロール2がバックアップロール3に対し圧
延材のパスライン方向(搬送方向)後方にオフセットし
て設定されている。図1中、Lはパスラインを表してい
る。
【0023】そして、各ワークロール2毎に圧延機1の
出側及び入側に対し、それぞれ水平方向で対向してプロ
フィルセンサ4a、4bが配設されている。本実施形態
では、上記プロフィルセンサ4a、4bは、非接触式の
超音波距離計から構成されているとするが、レーザ距離
計や接触式の荷重計その他の周知のプロフィルセンサが
採用可能である。但し、対象とする工程が熱間圧延工程
である場合には、圧延部に対して水や油等が噴射される
など測定環境が悪いため、噴射される水等を利用可能な
上記非接触式の超音波距離計が有利である。
出側及び入側に対し、それぞれ水平方向で対向してプロ
フィルセンサ4a、4bが配設されている。本実施形態
では、上記プロフィルセンサ4a、4bは、非接触式の
超音波距離計から構成されているとするが、レーザ距離
計や接触式の荷重計その他の周知のプロフィルセンサが
採用可能である。但し、対象とする工程が熱間圧延工程
である場合には、圧延部に対して水や油等が噴射される
など測定環境が悪いため、噴射される水等を利用可能な
上記非接触式の超音波距離計が有利である。
【0024】上記各ワークロール2のプロフィルを測定
する二つのセンサ4a、4bは、図2に示すように、ワ
ークロール2の中心軸Pを挟んだ対称位置に設置され、
測定した距離信号を演算装置5に供給している。
する二つのセンサ4a、4bは、図2に示すように、ワ
ークロール2の中心軸Pを挟んだ対称位置に設置され、
測定した距離信号を演算装置5に供給している。
【0025】ここで、上記各ロールプロフィルの計測
は、従来と同様に、ロール軸P方向全域について行う。
つまり、上記図2では、各出側及び入側のセンサ4a、
4bを、それぞれロール軸P方向に一つしか図示してい
ないが、実際には、当該ロール軸P方向に沿って所定間
隔毎に複数配置してロール軸P方向に沿って計測できる
ようにしたり、当該センサ4a、4bをロール軸Pと平
行に移動可能としてロール軸P方向全域について計測可
能となっている。
は、従来と同様に、ロール軸P方向全域について行う。
つまり、上記図2では、各出側及び入側のセンサ4a、
4bを、それぞれロール軸P方向に一つしか図示してい
ないが、実際には、当該ロール軸P方向に沿って所定間
隔毎に複数配置してロール軸P方向に沿って計測できる
ようにしたり、当該センサ4a、4bをロール軸Pと平
行に移動可能としてロール軸P方向全域について計測可
能となっている。
【0026】演算装置5では、対をなす両プロフィルセ
ンサ4a、4bからの信号について、入側センサ4bの
測定結果と出側のセンサ4aの測定結果とを加算した後
に2で除して平均を求め、その平均値をサーマルクラウ
ンと摩耗の合成プロフィルの測定結果とする。
ンサ4a、4bからの信号について、入側センサ4bの
測定結果と出側のセンサ4aの測定結果とを加算した後
に2で除して平均を求め、その平均値をサーマルクラウ
ンと摩耗の合成プロフィルの測定結果とする。
【0027】ここで、上記加算を行う両センサ4a、4
bからの信号は、ロールの中心軸Pに対して対称位置の
信号同士で行う。また、演算装置5は、求めた合成プロ
フィルの測定結果を、上記圧延機1の圧延制御(圧下制
御、ベンディング制御等)の情報として当該圧延機1の
制御装置(図示せず)に供給したり、オンラインロール
グラインダ(図示せず)へ供給して、上記合成プロフィ
ルの測定結果を基に上記制御装置やオンラインロールグ
ラインダを制御することにより、圧延中にワークロール
2のプロフィル調整が可能となる。
bからの信号は、ロールの中心軸Pに対して対称位置の
信号同士で行う。また、演算装置5は、求めた合成プロ
フィルの測定結果を、上記圧延機1の圧延制御(圧下制
御、ベンディング制御等)の情報として当該圧延機1の
制御装置(図示せず)に供給したり、オンラインロール
グラインダ(図示せず)へ供給して、上記合成プロフィ
ルの測定結果を基に上記制御装置やオンラインロールグ
ラインダを制御することにより、圧延中にワークロール
2のプロフィル調整が可能となる。
【0028】このように、本実施形態では、対をなすプ
ロフィルセンサ4a、4bからの信号の平均をとるだけ
で、材料の物性等に影響されることなく、圧延中にワー
クロール2に生じている水平成分の撓みが除去されて、
サーマルクラウン及び摩耗によるロールプロフィルを精
度良く計測することができる。
ロフィルセンサ4a、4bからの信号の平均をとるだけ
で、材料の物性等に影響されることなく、圧延中にワー
クロール2に生じている水平成分の撓みが除去されて、
サーマルクラウン及び摩耗によるロールプロフィルを精
度良く計測することができる。
【0029】この結果、演算を簡易にしつつも従来より
も精度良くサーマルクラウン及び摩耗によるロールプロ
フィルが測定可能となる。さらに、図9に示すように、
クラウン制御能力の向上のために、上下ロールを互いに
クロスさせて圧下するような場合にように、ワークロー
ル2に作用する軸P方向の水平力が非対称であっても、
簡易且つ精度良く、撓み分を除去したロールプロフィル
を測定することができる。
も精度良くサーマルクラウン及び摩耗によるロールプロ
フィルが測定可能となる。さらに、図9に示すように、
クラウン制御能力の向上のために、上下ロールを互いに
クロスさせて圧下するような場合にように、ワークロー
ル2に作用する軸P方向の水平力が非対称であっても、
簡易且つ精度良く、撓み分を除去したロールプロフィル
を測定することができる。
【0030】ここで、上記実施形態においては、対をな
すセンサ4a、4bを水平に対向配置した例で説明して
いるが、これに限定されない。例えば、図3に示すよう
に、側面視で上下方向に斜めに傾けて二つのセンサ4
a、4bを対向配置させてもよい。要は、二つのセンサ
4a、4bがロールの中心軸Pを挟んで軸対称に対向配
置させればよい。
すセンサ4a、4bを水平に対向配置した例で説明して
いるが、これに限定されない。例えば、図3に示すよう
に、側面視で上下方向に斜めに傾けて二つのセンサ4
a、4bを対向配置させてもよい。要は、二つのセンサ
4a、4bがロールの中心軸Pを挟んで軸対称に対向配
置させればよい。
【0031】また、上記実施の形態では対向配置する二
つのセンサ4a、4bのロール軸Pからの距離が等しい
場合で説明しているが、他の設備との干渉を避けるため
に両センサ4a、4bとロール軸Pとの距離が異なる場
合には、その距離の相違分の補正をしたのちに平均をと
ればよい。要は、両センサ4a、4bがロールの中心軸
であるロール軸Pを挟んで対向配置されていれば問題は
ない。
つのセンサ4a、4bのロール軸Pからの距離が等しい
場合で説明しているが、他の設備との干渉を避けるため
に両センサ4a、4bとロール軸Pとの距離が異なる場
合には、その距離の相違分の補正をしたのちに平均をと
ればよい。要は、両センサ4a、4bがロールの中心軸
であるロール軸Pを挟んで対向配置されていれば問題は
ない。
【0032】
【実施例】板クラウン制御のアクチュエーターとしてロ
ールクロス機構を有する圧延機1において(図9参
照)、上記実施形態で説明したように、圧延機1の入側
および出側にロールプロフィルセンサ4a、4bを対向
して配設させ、圧延中に計測をおこなった。
ールクロス機構を有する圧延機1において(図9参
照)、上記実施形態で説明したように、圧延機1の入側
および出側にロールプロフィルセンサ4a、4bを対向
して配設させ、圧延中に計測をおこなった。
【0033】ここで、圧延荷重は2000tonf、ロ
ールクロス角は1.0°である。このときの入側プロフ
ィルセンサ4bによる測定結果は、図4に示すようにな
り、出側プロフィルセンサ4aによる測定結果は、図5
に示すようになった。
ールクロス角は1.0°である。このときの入側プロフ
ィルセンサ4bによる測定結果は、図4に示すようにな
り、出側プロフィルセンサ4aによる測定結果は、図5
に示すようになった。
【0034】そして、これらの結果からワークロール2
の水平撓みを求めた結果を図6に示す。これは、入側プ
ロフィルセンサ4bによる測定結果から出側プロフィル
センサ4aによる測定結果を減算した後に2で除したも
のである。
の水平撓みを求めた結果を図6に示す。これは、入側プ
ロフィルセンサ4bによる測定結果から出側プロフィル
センサ4aによる測定結果を減算した後に2で除したも
のである。
【0035】また、上記両測定結果を加算した後に2で
除して平均を求め、サーマルクラウン及び摩耗の合成プ
ロフィルを求めたところ、図7中の実線で示す結果を得
た。図7中破線は、非圧延時につまり撓みがない状態で
従来の方式で測定したものである。
除して平均を求め、サーマルクラウン及び摩耗の合成プ
ロフィルを求めたところ、図7中の実線で示す結果を得
た。図7中破線は、非圧延時につまり撓みがない状態で
従来の方式で測定したものである。
【0036】この図7から分かるように、両者は良く一
致しており、本発明によれば、圧延中であっても簡単な
手段で且つ水平方向の撓み分が確実に除去された状態で
サーマルクラウンおよび摩耗を精度良く測定することが
可能である。
致しており、本発明によれば、圧延中であっても簡単な
手段で且つ水平方向の撓み分が確実に除去された状態で
サーマルクラウンおよび摩耗を精度良く測定することが
可能である。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明の測定方法及び測
定装置によれば、圧延中においても、簡易な方法によっ
てサーマルクラウンおよび摩耗を精度良く測定すること
が可能であり、したがって、板クラウンの精度向上に有
効である。
定装置によれば、圧延中においても、簡易な方法によっ
てサーマルクラウンおよび摩耗を精度良く測定すること
が可能であり、したがって、板クラウンの精度向上に有
効である。
【図1】本発明の実施の形態に係る圧延機及びプロフィ
ル計測装置を示す概略図である。
ル計測装置を示す概略図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るワークロールと各プ
ロフィルセンサとの関係を示す平面図である。
ロフィルセンサとの関係を示す平面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る別のプロフィルセン
サの対向配置例を示す概略図である。
サの対向配置例を示す概略図である。
【図4】本発明に基づく入側のロールプロフィルセンサ
によるロールプロフィルの測定結果を示す図である。
によるロールプロフィルの測定結果を示す図である。
【図5】本発明に基づく出側のロールプロフィルセンサ
によるロールプロフィルの測定結果を示す図である。
によるロールプロフィルの測定結果を示す図である。
【図6】本発明に基づく測定方法に関するワークロール
水平撓み分を演算した結果を示す図である。
水平撓み分を演算した結果を示す図である。
【図7】本発明に基づく撓みを除去したロールプロフィ
ルと非圧延中におけるロールプロフィルとの関係を示す
図である。
ルと非圧延中におけるロールプロフィルとの関係を示す
図である。
【図8】ロールオフセットにともなうワークロールの水
平撓み、及び従来の測定方法を示す概念図であって、
(a)は平面図を、(b)は側面図を示す。
平撓み、及び従来の測定方法を示す概念図であって、
(a)は平面図を、(b)は側面図を示す。
【図9】ロールクロス圧延機におけるワークロールの水
平撓み、及び従来の測定方法を適用した場合の概念図で
あって、(a)は平面図を、(b)は側面図を示す。
平撓み、及び従来の測定方法を適用した場合の概念図で
あって、(a)は平面図を、(b)は側面図を示す。
1 圧延機 2 ワークロール 3 バックアップロール 4a、4b プロフィルセンサ 5 演算装置 L パスライン P ロールの中心軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今江 敏夫 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 後藤 義人 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 (72)発明者 鈴木 真 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内
Claims (2)
- 【請求項1】 圧延中にロールプロフィルを測定する方
法であって、測定対象のロールの中心軸を挟んで対向さ
せて圧延機の入側および出側にそれぞれロールプロフィ
ルセンサを配置し、その対をなす二つのプロフィルセン
サによる測定結果の平均をとることで、圧延中に生じる
撓み分を相殺した後のロールプロフィルを求めることを
特徴とするロールプロフィルの測定方法。 - 【請求項2】 圧延中にロールプロフィルを測定する測
定装置であって、測定対象のロールの中心軸を挟んで対
向配置する一対のロールプロフィルセンサと、その対を
なす二つのプロフィルセンサから供給された測定信号の
平均を求めることで圧延中に生じる撓み分を相殺した後
のロールプロフィルを演算する演算装置とを備えること
を特徴とするロールプロフィルの測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9072329A JPH10263657A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | ロールプロフィルの測定方法及び測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9072329A JPH10263657A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | ロールプロフィルの測定方法及び測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10263657A true JPH10263657A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13486150
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9072329A Pending JPH10263657A (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | ロールプロフィルの測定方法及び測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10263657A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1188493A2 (de) † | 2000-09-13 | 2002-03-20 | SMS Demag AG | Regelverfahren zum Walzen eines Bandes in einem Walzgerüst |
EP2691188B1 (de) | 2011-05-24 | 2015-06-17 | Siemens Aktiengesellschaft | Betriebsverfahren für eine walzstrasse |
-
1997
- 1997-03-25 JP JP9072329A patent/JPH10263657A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1188493A2 (de) † | 2000-09-13 | 2002-03-20 | SMS Demag AG | Regelverfahren zum Walzen eines Bandes in einem Walzgerüst |
EP1188493B2 (de) † | 2000-09-13 | 2009-05-20 | SMS Demag AG | Regelverfahren zum Walzen eines Bandes in einem Walzgerüst |
EP2691188B1 (de) | 2011-05-24 | 2015-06-17 | Siemens Aktiengesellschaft | Betriebsverfahren für eine walzstrasse |
US9586245B2 (en) | 2011-05-24 | 2017-03-07 | Primetals Technologies Germany Gmbh | Operating method for a rolling train |
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