JP4461075B2 - 連続鋳造方法 - Google Patents
連続鋳造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4461075B2 JP4461075B2 JP2005206100A JP2005206100A JP4461075B2 JP 4461075 B2 JP4461075 B2 JP 4461075B2 JP 2005206100 A JP2005206100 A JP 2005206100A JP 2005206100 A JP2005206100 A JP 2005206100A JP 4461075 B2 JP4461075 B2 JP 4461075B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- distance
- rolls
- slab
- displacement
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
(a)偏析部と他の部位の強度差に起因して、「ゴースト」と呼ばれる圧延ムラが発生する、
(b)内部割れ部に鋼中の水素がトラップされることにより、水素割れが発生する。
(2)非鋳造中から鋳造中にかけてのスタンドやロールの変形が測定誤差を発生させる(スタンドやロールが変形する要因としては、熱膨張と鋳片からの反力が挙げられる)。
A=A0+(B0−B10)+(B2−B20) …(1)
(b)鋳造中には、当該ロール対を構成する各ロールの軸受け距離に対応する変位C(mm)、前記ロールについて軸受部に対する相対的なロール変位B(mm)を測定することにより、下記(2)式によって、鋳造中におけるロール間距離A(mm)を算出することができる。
A=A0+(C−C0)+(B−B0)×k …(2)
ここでも、ロールの変位やロールの軸間距離に対応した距離は、ロール間距離が大きくなる方向を正として測定する。また係数kは、下記(3)式のように表せるものである。
k=1+(h1/h2) …(3)
ここで、
h1:ロール対を構成する他方のロールについての軸受に対するロールの変位の推算値
h2:ロール対を構成する一方のロールについての軸受けに対するロールの変位の測定値
である。
(連続鋳造方法)
鋳片厚み:380mm×鋳片幅:600mmのブルーム鋳片を鋳造するブルーム連続鋳造機内部で、内部割れが発生し易い矯正部から下流側の領域において、ロール間距離を変更可能なロールスタンドを設置して、高炭素クロム軸受け鋼を鋳造した、高炭素クロム軸受け鋼は、内部割れが発生し易いので、ロールによる急激な押し込みによって、鋳片凝固核に歪みが発生することを防止するべく、隣接するロール対のロール間距離の相違を、1mm以下に抑制し、かつ最終の鋳片厚みが常に一定となるように、各ロール間距離を調整した。また、ロール間距離を変化させる際に、上ロールを鋳片厚み方向に駆動した。
鋳造後、鋳片から鋳造方向長さ:250mmの鋳片サンプルを採取して、鋳片幅中央で縦に切断し、切断面を研磨後、塩酸で腐食し、内部割れの有無を調査した。
この実験では、スタンド当り4〜5対のロール対を配置したロールスタンドを用いた。
各スタンドでロールを鋳片厚み方向に駆動する駆動装置は、鋳造方向に2箇所、軸心方向に2箇所、合計4箇所配置した。但し、幅方向に2箇所配置した駆動装置は独立させて動かさず、完全に連動するように駆動した。このとき、駆動装置としては、油圧シリンダー7とスクリュージャッキーを組み合わせて用いたが、本発明で用いる駆動装置はこうした構成のものに限らず、機械的駆動方法や、油圧サーボによる駆動方法を単独で採用することができる。
鋳造開始時に鋳造に先立って、連続鋳造機内の各ロール対間を通過するダミーバーに、接触子が上下の各ロールに接触するように弱い力で広げて、ロール間距離を測定する接触型のロール間距離センサーを設置し、このセンサーによって鋳造前の基準状態でのロール間距離A0を測定した。またロール磨耗が進むと、ロール間距離が鋳片幅方向で異なってくる場合がある。この実験では、前記図6に示したように、中心偏析や内部割れへの影響の大きい鋳片幅方向中央位置で鋳造前のロール間距離を測定した。
鋳造中のロール変位を測定するために、ロール間距離を測定するロール対に関し、鋳片とロールが接触する位置での各ロールの鋳片厚み方向変位を測定するため、上ロールの下端近傍および下ロールの上端近傍のロール端部にCCD(信号転送方式)カメラを設置し、側方からロール端部を撮影して画像処理することによって、鋳造中のロール変位を測定した。
ロールの変位は、ロール変位センサーに対する相対的な位置の変化として検出されるので、ロール変位センサーをどのように支持・固定するかも重要な項目である。この実施例では、対をなす上ロール用変位センサー20aと下ロールセンサー20bを熱膨張係数の小さいインバー製で内部を水冷した連結部材で連結することによって、変位センサー間の距離が鋳片」からの輻射熱等の影響で変化しないようにした(前記図8参照)。また、連結された2台のロール変位センサーを2ヶ所のみで固定し、スタンド自体が変形しても、スタンドの変形に拘束されて対を成す2台のロール変位センサー間の距離が変化しないようにした。
特に、中心偏析に厳格な鋼では、ロール対毎に、鋼種や鋳造速度に応じた適正なロール間距離を設定する必要がある。本発明者らは、凝固伝熱解析により計算した中心固相率fsがfs<0.6となる上流域については、ロール間距離固定型のロールスタンドを適用し、鋳型下端の鋳片厚み:390mmから、鋳片厚み収縮速度が0.16mm/minの一定値となるように、ロール間距離を下流側ほど徐々に小さくなるようにロール間距離を設定した。
ロール間距離測定位置とロール駆動装置の鋳造方向の位置が一致している理想的なケースでは、例えば、測定値−目標値の差に、制御を安定させるための緩和係数e(0<e≦1)を乗じた距離[e×(算出値−目標値)]だけ、ロール間距離が小さくなる方向にロール駆動装置を駆動するように制御すれば良い。一般には、eを小さく設定すれば、目標値と計測値が一致するまでに要する制御ループ回数が多くなるが、鋼の連続鋳造における鋳片の引き抜き速度は0.3〜5mm/程度と低速であるので、eを十分小さく設定して制御の安定化を図ることができる。
Zc1=(Zr2−Zr1)・(Xc1−Xr1)/(Xr2−Xr1)+Xr1
…(4)
Zc2=(Zr2−Zr1)・(Xc1−Xr1)/(Xr2−Xr1)+Xr1
…(5)
ここで、
Xr1:スタンド最上流部から上流側ロール間距離測定制御ロールまでの鋳造方向距離
Xr2:スタンド最上流部から下流側ロール間距離測定制御ロールまでの鋳造方向距離
Xc1:スタンド最上流部から上流側ロール駆動装置までの鋳造方向距離
Xc2:スタンド最上流部から上流側ロール駆動装置までの鋳造方向距離
Zr1:上流側ロール間距離測定ロールにおけるロール間距離の計測値−目標値
Zr2:下流側ロール間距離測定ロールにおけるロール間距離の計測値−目標値
Zc1:上流側ロール駆動装置の押し込み目標距離(緩和係数eを乗じる前の値)
Zc2:下流側ロール駆動装置の押し込み目標距離(緩和係数eを乗じる前の値)
である。
2 鋳片
3a,3b ロール軸受
4 ロール
5 傾動フレーム
6 連結部
7 油圧シリンダ
8 位置検出機
10 変位センサー
11 ダミーバー
12 センサー
15 溶鋼
Claims (1)
- 対向するロール間距離を変更可能なロール対を含む複数のロール対によって、鋳片厚み方向両端面から鋳片を挟み込みつつ操業するようにした連続鋳造方法において、
ロール間距離を変更可能なロール対の少なくとも1つについて鋳造中のロール間距離の目標値を設定すると共に、
当該ロール対を鋳片が通過していないときの基準状態で測定したロール間距離測定結果と、鋳造中に当該ロールを構成する一方または両方のロールの、鋳片との接触点位置における基準状態からのロールの鋳片厚み方向変位の測定結果に基づき、鋳造中における当該ロール対のロール間距離を計測し、
ロール間距離の目標値と計測値との誤差が最小となるように当該ロール対のロール間距離を制御しつつ操業することを特徴とする連続鋳造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005206100A JP4461075B2 (ja) | 2005-07-14 | 2005-07-14 | 連続鋳造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005206100A JP4461075B2 (ja) | 2005-07-14 | 2005-07-14 | 連続鋳造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007021522A JP2007021522A (ja) | 2007-02-01 |
JP4461075B2 true JP4461075B2 (ja) | 2010-05-12 |
Family
ID=37782952
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005206100A Expired - Fee Related JP4461075B2 (ja) | 2005-07-14 | 2005-07-14 | 連続鋳造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4461075B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5426915B2 (ja) * | 2009-04-09 | 2014-02-26 | 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 | 連続鋳造設備の軽圧下装置 |
CN113976848B (zh) * | 2021-11-09 | 2023-07-04 | 山东钢铁集团日照有限公司 | 一种板坯连铸机扇形段辊缝的控制方法及其装置 |
-
2005
- 2005-07-14 JP JP2005206100A patent/JP4461075B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007021522A (ja) | 2007-02-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5976087B2 (ja) | 薄板製造装置における鋳造ロールの損傷防止装置 | |
JP5660972B2 (ja) | 差厚板の製造方法及び圧延装置 | |
CN104416135B (zh) | 一种在方坯连铸轻压下拉矫机的辊缝标定方法 | |
CN101443135A (zh) | 集成地监测和控制带材平整度和带材轮廓的方法和设备 | |
JP6569494B2 (ja) | 薄肉鋳片製造設備、及びピンチロールのレベリング方法 | |
KR101298763B1 (ko) | 슬라브 사이즈 측정 시스템 | |
JP6036659B2 (ja) | 連続鋳造機におけるロール開度管理方法 | |
JP4461075B2 (ja) | 連続鋳造方法 | |
JP5779978B2 (ja) | 連続鋳造における鋳片の軽圧下方法 | |
CN111299534B (zh) | 连铸轻重压下基准辊缝确定方法及装置 | |
JP2007245168A (ja) | 連続鋳造の凝固完了検出方法、装置及び連続鋳造方法、装置 | |
JP5293405B2 (ja) | リバース圧延におけるロールギャップのセットアップ方法 | |
JP2010502450A (ja) | メタルストランドを連続鋳造するための方法 | |
KR102480616B1 (ko) | 주편의 주조 방법 | |
JP3035587B2 (ja) | 連続鋳造装置及び連続鋳造方法 | |
JP5476959B2 (ja) | 軽圧下連続鋳造方法 | |
KR101500102B1 (ko) | 쌍롤식 박판 주조 공정에서의 에지댐 마모 제어 장치 및 방법 | |
US11858019B2 (en) | Slab manufacturing method and control device | |
JP5800392B2 (ja) | 連鋳鋳片の軽圧下方法 | |
KR101246313B1 (ko) | 온도보상을 통한 압연 제어방법 | |
JP2000326004A (ja) | 双ドラム式連続鋳造設備における板厚制御方法および装置、記録媒体 | |
JPH10263657A (ja) | ロールプロフィルの測定方法及び測定装置 | |
JPH07102437B2 (ja) | 連続鋳造法 | |
JPH0899143A (ja) | 金属条材の増肉加工方法及び装置 | |
JPH0211258A (ja) | 鋼の連続鋳造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070928 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091022 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091027 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091222 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100209 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100215 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4461075 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130219 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140219 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |