JPH10261646A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法Info
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- JPH10261646A JPH10261646A JP9066789A JP6678997A JPH10261646A JP H10261646 A JPH10261646 A JP H10261646A JP 9066789 A JP9066789 A JP 9066789A JP 6678997 A JP6678997 A JP 6678997A JP H10261646 A JPH10261646 A JP H10261646A
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Abstract
局所配線との間の十分な絶縁性を安定して確保すること
ができる半導体装置技術を提供する。 【解決手段】 半導体基板の絶縁性表面上に、第1の配
線、第1の絶縁膜、及び第1の絶縁膜とはエッチング耐
性の異なる第2の絶縁膜からなる積層構造を形成する。
積層構造の上面及び側面を含む基板表面上に、第2の絶
縁膜とはエッチング耐性の異なる第1のスペーサ絶縁層
を堆積し、第1のスペーサ絶縁層を異方的にエッチング
して積層構造の側面上に、第1のスペーサ領域を残す。
第2の絶縁膜を除去する。第1のスペーサ領域の表面を
含む基板表面上に、第2のスペーサ絶縁層を堆積し、第
2のスペーサ絶縁層を異方的にエッチングし、第1のス
ペーサ領域の側面上に第2のスペーサ領域を残す。第1
の配線と交差し、第1及び第2のスペーサ領域と第1の
絶縁膜とにより第1の配線と電気的に絶縁された第2の
配線を形成する。
Description
の製造方法に関し、特に半導体基板上に配置された配線
及びこれに交差する局所配線を有する半導体装置及びそ
の製造方法に関する。
線形成方法について説明する。
層100の上に、紙面に垂直な方向に延在する配線10
1及び102が形成されている。配線101及び102
は、例えばポリシリコンにより形成される。配線101
の上面上には、SiO2 からなる絶縁膜103が形成さ
れている。ここで、配線101に関して配線102と反
対側の領域に形成されている半導体基板表面の低抵抗領
域(図示せず)と配線102とを、配線101と交差す
る局所配線で接続する場合を考える。
うように、基板表面の全領域上にSiO2 膜104を等
方的に堆積する。
異方的にエッチングし、配線101及び102の側面上
にそれぞれスペーサ領域104a及び104bを残す。
配線102の上面を完全に露出させるためにやや過度の
エッチングを行うと、配線101の上面に形成された絶
縁膜103の上層部もエッチングされ、その膜厚が減少
する。
ら配線101と交差して反対側まで延在する局所配線1
05を形成する。局所配線105は、スペーサ領域10
4aと絶縁膜103により、配線101と電気的に絶縁
される。
ッチングの工程において、配線102の上面を確実に露
出させ、配線101の上に十分な厚さの絶縁膜103を
安定して残すためには、エッチング条件を厳密に制御す
る必要がある。過度のエッチングが行われると、絶縁膜
103の膜厚の減少量が大きくなり、局所配線105と
配線101との間の十分な絶縁性を確保することが困難
になる。
と、それに交差する局所配線との間の十分な絶縁性を安
定して確保することができる半導体装置及びその製造方
法を提供することである。
と、絶縁性表面を有する半導体基板の該絶縁性表面上
に、導電性材料からなる第1の配線、該第1の配線の上
に配置された第1の絶縁膜、及び該第1の絶縁膜の上に
配置され、該第1の絶縁膜とはエッチング耐性の異なる
第2の絶縁膜からなる積層構造を形成する工程と、前記
積層構造の上面及び側面を含む基板表面上に等方的に、
前記第2の絶縁膜とはエッチング耐性の異なる絶縁材料
からなる第1のスペーサ絶縁層を堆積し、該第1のスペ
ーサ絶縁層を異方的にエッチングして前記積層構造の側
面上に、第1のスペーサ領域を残す工程と、前記第2の
絶縁膜を除去する工程と、前記第1のスペーサ領域の表
面を含む基板表面上に、第2のスペーサ絶縁層を堆積
し、該第2のスペーサ絶縁層を異方的にエッチングし、
前記第1のスペーサ領域の側面上に第2のスペーサ領域
を残す工程と、前記第1の配線と交差し、前記第1及び
第2のスペーサ領域と前記第1の絶縁膜とにより前記第
1の配線と電気的に絶縁された第2の配線を形成する工
程とを有する半導体装置の製造方法が提供される。
時に、第1の絶縁膜が第2の絶縁膜で覆われている。第
1のスペーサ絶縁層と第2の絶縁膜とは、相互にエッチ
ング耐性を異にするため、第2の絶縁膜が露出した時点
で第1のスペーサ絶縁層のエッチングが停止する。この
ため、第2の絶縁膜に覆われた第1の絶縁膜を安定して
残すことができ、第1の配線と第2の配線との間の十分
な電気的絶縁を確保することができる。
ーサ領域の上端が第1の絶縁膜の上面よりも上方に突出
する。この突出部の内側の側面は基板表面に対してほぼ
垂直であり、基板表面に傾斜度の大きな段差が形成され
る。第2のスペーサ領域を形成することにより、この段
差の傾斜度が緩和される。このため、第2の配線形成時
における段差部へのエッチング残りを抑制できる。
有する半導体基板と、前記絶縁性表面上に形成された第
1の配線と、前記第1の配線の上面上に形成された第1
の絶縁膜と、前記第1の配線と第1の絶縁膜との積層構
造の両側の側面上に形成された絶縁材料からなる第1の
スペーサ領域であって、その最上端が前記第1の絶縁膜
の上面よりも高い前記第1のスペーサ領域と、前記第1
のスペーサ領域の外側の側面上、及び前記第1の絶縁膜
の上面よりも上方に位置する内側の側面上に形成された
絶縁材料からなる第2のスペーサ領域と、前記第2のス
ペーサ領域の表面の一部の領域上、及び前記第1の絶縁
膜の上面の一部の領域上に配置され、前記第1の配線と
交差するように形成された第2の配線とを有する半導体
装置が提供される。
膜、第1及び第2のスペーサ領域とにより電気的に絶縁
される。第2のスペーサ領域が、第1のスペーサ領域の
側面からなる段差の傾斜度を緩和するため、第2の配線
形のパターニングを容易に行うことができる。
有する半導体基板の該絶縁性表面上に、導電性材料から
なる第1の配線、該第1の配線の上に配置された第1の
絶縁膜、及び該第1の絶縁膜の上に配置され、該第1の
絶縁膜とはエッチング耐性の異なる第2の絶縁膜からな
る積層構造を形成する工程と、前記積層構造の上面及び
側面を含む基板表面上に等方的に、前記第2の絶縁膜と
はエッチング耐性の異なる絶縁材料からなる第1のスペ
ーサ絶縁層を堆積し、該第1のスペーサ絶縁層を異方的
にエッチングして前記積層構造の側面上に、第1のスペ
ーサ領域を残す工程と、前記第2の絶縁膜を除去する工
程と、前記第1の配線、第1の絶縁膜、第1のスペーサ
領域を覆うように、基板上に層間絶縁膜を形成する工程
と、前記層間絶縁膜に、前記第1の配線と交差する溝を
形成し、該溝の底面に、前記絶縁性表面の一部、前記第
1の絶縁膜の表面の一部及び第1のスペーサ領域の表面
の一部を露出させる工程と、前記溝内を埋め尽くすよう
に、前記層間絶縁膜の上に導電性材料からなる配線層を
形成する工程と、前記配線層をエッチバックして、前記
溝の中に配線層の一部を残す工程とを有する半導体装置
の製造方法が提供される。
時に、第1の絶縁膜が第2の絶縁膜で覆われている。第
1のスペーサ絶縁層と第2の絶縁膜とは、相互にエッチ
ング耐性を異にするため、第2の絶縁膜が露出した時点
で第1のスペーサ絶縁層のエッチングが停止する。この
ため、第2の絶縁膜に覆われた第1の絶縁膜を安定して
残すことができ、第1の配線と第2の配線との間の十分
な電気的絶縁を確保することができる。
有する半導体基板と、前記絶縁性表面上に形成された第
1の配線と、前記第1の配線の上面上に形成された第1
の絶縁膜と、前記第1の配線と第1の絶縁膜との積層構
造の両側の側面上に形成された絶縁材料からなるスペー
サ領域であって、その最上端が前記第1の絶縁膜の上面
よりも高い前記スペーサ領域と、前記第1の絶縁膜及び
前記スペーサ領域を覆うように基板上に形成され、前記
第1の配線と交差する溝を有する層間絶縁膜であって、
前記溝の底面の一部に前記第1の絶縁膜の表面の一部と
前記スペーサ領域の表面の一部が露出する前記層間絶縁
膜と、前記層間絶縁膜の溝内に埋め込まれた第2の配線
とを有する半導体装置が提供される。
膜とスペーサ領域とにより電気的に絶縁される。
RAMのメモリセルを例にとって説明する。
分のメモリセルの等価回路を示す。2つの電源線VDDと
VSSとの間に、2つのインバータ回路INV1とINV
2が接続されている。第1のインバータ回路INV1
は、pMOSトランジスタQ1とnMOSトランジスタ
Q2との直列回路により構成され、第2のインバータ回
路INV2は、pMOSトランジスタQ3とnMOSト
ランジスタQ4との直列回路により構成されている。
D1、D2は、第2のインバータ回路INV2のゲート
電極G2に局所配線LI1によって接続されている。第
2のインバータ回路INV2のドレインD3、D4を接
続する出力線が、局所配線LI2によって第1のインバ
ータ回路INV1のゲート電極G1に帰還されている。
は、転送トランジスタQ5を介してビット線−BL(B
Lバー)に接続され、第2のインバータ回路INV2の
出力線は、転送トランジスタQ6を介してビット線BL
に接続されている。2つの転送トランジスタQ5、Q6
のゲートは、共に同一のワード線WLに接続されてい
る。
M回路の構成例を示す半導体装置の平面図である。
され、下側にはpウェルが形成されている。nウェル中
の活性領域AR1がフィールド酸化膜に囲まれて画定さ
れ、pウェル中の活性領域AR2が同様にフィールド酸
化膜によって画定されている。これらの活性領域AR
1、AR2以外のSi表面は、フィールド酸化膜によっ
て覆われている。
て倒立したT型形状を有し、pウェルの活性領域AR2
は、倒立したU型形状を有する。T型の活性領域AR1
の水平部分及びU型の活性領域AR2の水平部分を貫通
するように、2つのゲート電極G1、G2が配置されて
いる。なお、ゲート電極G1、G2は、共に活性領域A
R1及びAR2内に位置するゲート電極部と、これらを
相互に接続する配線部とから構成されるが、ゲート電極
部と配線部とをまとめてゲート電極を呼ぶ。なお、本明
細書において、この配線部を単に「配線」と呼ぶ場合も
ある。さらに図中下方にU型活性領域AR2の2つの垂
直部分を貫通するようにゲート電極G3が形成されてい
る。ゲート電極G3はワードラインWLを兼ねる。
ト電極G4がゲート電極G3と平行に配置されている。
ゲート電極G4は、図には示さない他のメモリセルのト
ランジスタを制御する。
4をマスクとしてイオン注入することにより、ゲート電
極G1、G2に覆われていない活性領域AR1の表面層
にはp型不純物がドープされてp型領域とされ、活性領
域AR2のゲート電極G1、G2、G3及びG4に覆わ
れていない表面層にはn型不純物がドープされてn型領
域とされている。このようにして、活性領域AR1内に
2つのMOSトランジスタQ1、Q3が形成され、活性
領域AR2内の水平部分に2つのMOSトランジスタQ
2、Q4、垂直部分に2つのMOSトランジスタQ5、
Q6が形成されている。
1、Q3のソース領域S1は共通領域とされている。ま
た、2つのMOSトランジスタQ2、Q4のソース領域
S2も共通領域とされている。さらに、2つのMOSト
ランジスタQ5、Q6の各々のドレイン領域D2、D4
は、それぞれ2つのMOSトランジスタQ2、Q4のド
レイン領域と共通領域で形成されている。
面が絶縁膜で覆われ、コンタクト領域CT1、CT2の
領域でのみその絶縁膜が剥離されている。すなわち、ゲ
ート電極はコンタクト領域CT1及びCT2の部分での
み露出され、基板表面は活性領域AR1、AR2のうち
ゲート電極G1、G2、G3及びG4で覆われていない
部分でのみ露出する。
1よりもMOSトランジスタQ1側の部分はp型導電性
を付与され、MOSトランジスタQ2側の部分はn型導
電性を付与されている。同様に、ゲート電極G2のうち
コンタクト領域CT2よりもMOSトランジスタQ3側
の部分はp型導電性を付与され、MOSトランジスタQ
4側の部分はn型導電性を付与されている。
2及びゲート電極G2のコンタクト領域CT2を結ぶよ
うに形成され、局所配線LI2はドレイン領域D3、D
4及びゲート電極G1のコンタクト領域CT1を結ぶよ
うに形成される。局所配線LI1及びLI2は、それぞ
れゲート電極G1及びG2と交差する。
の端部において下地半導体表面と接触するが、その他の
領域においては絶縁膜上に配置される。したがって、局
所配線LI1、LI2を形成する際に、特に層間絶縁膜
を設ける必要はない。
が形成され、ソース領域S1、S2、S5、S6の表面
を露出するように、それぞれコンタクトホールCT3、
CT4、CT5、CT6が形成されている。各コンタク
トホールCT3、CT4、CT5、CT6の底面には、
それぞれ局所配線LI1、LI2と同時に形成されたC
oシリサイド膜SF3、SF4、SF5、SF6が形成
されている。コンタクトホールCT5及びCT6にそれ
ぞれ接続され、図中の縦方向に延在するビット線−BL
及びBLが、層間絶縁膜の上に配置される。また、コン
タクトホールCT3及びCT4にそれぞれ接続され、図
中の横方向に延在するVdd線及びVss線が、層間絶
縁膜の上に配置される。
して、本発明の実施例による半導体装置の製造方法につ
いて説明する。図2A〜2D、図3A〜3Cは、図1B
の一点鎖線B1−B1における断面図に相当する。
コン基板1の表面を選択的に酸化して、フィールド酸化
膜2を形成する。例えば、ウェット酸素雰囲気中で基板
温度を950℃とし6時間の酸化を行うことにより、厚
さ250nmのフィールド酸化膜2が形成される。フィ
ールド酸化膜2によって、図1Bに示す活性領域AR1
及びAR2が画定される。活性領域AR1及びAR2に
対応する表面層に、それぞれn型不純物及びp型不純物
をドープし、n型ウェル及びp型ウェルを形成する。活
性領域AR1及びAR2の表面上にゲート絶縁膜を形成
する。
の上に、アモルファスシリコンからなる厚さ180nm
のゲート電極層3を堆積する。ゲート電極層3の堆積
は、SiH4 をソースガスとし、成長温度を650℃と
した化学気相堆積(CVD)により行う。
さ82nmの絶縁層を堆積する。この絶縁層のうち、図
1Bに示すコンタクト領域CT1及びCT2に対応する
部分を除去し、その他の領域に絶縁膜4を残す。この絶
縁層のエッチングは、流量60sccmのCHF3 、流
量60sccmのCF4 及び流量800sccmのAr
ガスを用い、RF印加電力を750W、雰囲気圧力を1
700mTorrとした反応性イオンエッチング(RI
E)により行う。
面を覆うように、SiNからなるエッチング保護層5を
堆積する。エッチング保護層5の堆積は、原料ガスとし
て流量18sccmのSiH4 と流量60sccmのN
H3 を用い、印加電力を50W、圧力を1.5Torr
としたプラズマ励起型CVDにより行う。
ゲート電極G1及びG2に対応するレジストパターン6
を形成する。レジストパターン6を形成するための露光
時に、エッチング保護層5が反射防止膜として作用す
る。レジストパターン6をエッチングマスクとして、エ
ッチング保護層5と絶縁膜4をエッチングする。このエ
ッチングは、流量90sccmのCF4 と流量900s
ccmのArガスを用い、RF印加電力を1000W、
雰囲気圧力を500mTorrとしたRIEにより行
う。
る。このエッチングは、例えば流量100sccmのH
Brを用い、RF印加電力を250W、雰囲気圧力を
0.1TorrとしたRIEにより行う。エッチング後
にレジストパターン6を除去する。
後の基板断面図を示す。配線G1とG2が形成される。
なお、配線G1及びG2は、それぞれ図1Bに示すゲー
ト電極G1及びG2に相当する。配線G1の上には、S
iO2 からなる絶縁膜4aとSiNからなるエッチング
保護膜5aの2層が残る。配線G2の上には、SiNか
らなるエッチング保護膜5bが残る。
全面にSiO2 からなるスペーサ絶縁層7を堆積する。
このスペーサ絶縁層7を異方性エッチングし、配線G
1、絶縁膜4a及びエッチング保護膜5aからなる積層
構造の側面上にスペーサ領域7aを残し、配線G2とエ
ッチング保護膜5bからなる積層構造の側面上にスペー
サ領域7bを残す。スペーサ絶縁層の異方性エッチング
は、例えば流量40sccmのCHF3 、流量40sc
cmのCF4 、及び流量650sccmのArガスを用
い、RF印加電力を300W、雰囲気圧力を1000m
TorrとしたRIEにより行う。
SiO2 のエッチング選択比が大きくなり、3〜4程度
になるため、過度のエッチングを行ってもエッチング保
護膜5a及び5bのエッチング量は少ない。配線G1上
の絶縁膜4aがエッチング保護膜5aにより保護されて
いるため、絶縁膜4aの膜厚の減少を防止できる。な
お、絶縁膜4aの膜厚減少を防止するためには、絶縁膜
4aに対するエッチング保護膜5aのエッチング選択比
が4以上になるように、スペーサ絶縁層7の異方性エッ
チングの条件を選択することが好ましい。
ているシリコン基板1の表面を熱酸化し、厚さ約5nm
のSiO2 膜を形成する。このSiO2 膜は、後工程に
おいてシリコン基板表面を保護する役目を果たす。
リン酸を用いてエッチング保護膜5a及び5bを除去す
る。スペーサ領域7a及び7bの最上端がそれぞれ絶縁
膜4a及び配線G2の上面よりも上方に突出し、各スペ
ーサ領域7a及び7bの突出部の内側に、基板面に対し
てほぼ垂直に切り立った側壁が形成される。
膜を堆積し、このSiO2 膜を異方性エッチングするこ
とにより、スペーサ領域7a及び7bの側壁上にそれぞ
れスペーサ領域8a及び8bを形成する。SiO2 膜の
堆積及び異方性エッチングの条件は、図2Cのスペーサ
絶縁層7の場合と同様である。
域7a及び7bの切り立った内側の側壁上にも形成され
る。このため、基板表面に現れる段差部の傾斜度が緩和
される。ここで、流量300sccmのArを用い、R
F印加電力を500W、雰囲気圧力を0.06Torr
としたArスパッタエッチングを行なってもよい。Ar
スパッタエッチングを行なうことにより、傾斜度をさら
に緩和することができる。
8nmのコバルト(Co)膜9を堆積する。Co膜9の
堆積は、例えばスパッタリングガスとして流量100s
ccmのArガス、ターゲットとして金属Coを用い、
圧力を0.1Pa程度、RF入力パワーを約3.7W/
cm2 程度としたRFスパッタリングにより行う。
450℃、時間30秒間の熱処理を行い、Co膜9とそ
れに接するシリコンとのシリサイド化反応を起こさせ
る。シリサイド化反応後、未反応のCo膜9を硫酸過水
(硫酸と過酸化水素水との混合液)により除去する。
にCoシリサイド膜10が形成される。さらに、N2 ま
たはAr雰囲気中で、温度600〜900℃、時間30
秒間の熱処理を行う。Coシリサイド膜10が、Co2
SiまたはCoSiからCoSi2 に変化し、低抵抗化
する。なお、シリサイド化反応中におけるCo膜9の変
質を防止するために、Co膜9の上にTiN膜を形成し
ておいてもよい。
形成する工程と、図3Bに示したCoシリサイド膜10
を形成する工程の順番を入れ換えてもよい。本実施例の
場合には、配線G2の上面のうちスペーサ領域8bで覆
われていない領域にのみCoシリサイド膜10が形成さ
れるが、工程順を入れ換えると、配線G2の上面の全領
域にCoシリサイド膜10が形成される。
の露出している領域でもシリサイド化反応が起こる。例
えば、図1Bに示す各トランジスタのソース/ドレイン
領域の表面にもCoシリサイド膜が形成される。
図の左方に延在する局所配線LI1を形成する。以下、
局所配線LI1の形成方法を説明する。
を堆積し、続いて、厚さ約30nmのアモルファスシリ
コン膜を堆積する。このアモルファスシリコン膜を、図
1Bに示す局所配線LI1の形状にパターニングする。
アモルファスシリコン膜のエッチングは、例えば、平行
平板型RIE装置を用いて行う。SF6 ガスの流量を2
00sccm、圧力を0.2Torr、印加RF電力を
300Wとすることにより、表面段差部にシリコン膜を
残留させることなく良好なエッチングを行うことができ
た。
いない領域のCo膜を希硫酸を用いて除去する。温度5
00℃、時間20分間の熱処理を行いCo膜とアモルフ
ァスシリコン膜とを反応させ、Coシリサイドからなる
局所配線LI1を形成する。
域8a及び8bにより緩和されているため、アモルファ
スシリコン膜及びCo膜のエッチング時に、段差部にお
けるエッチング残りの発生を抑制することができる。
方性エッチング工程において、エッチング保護膜5aに
よって絶縁膜4aが保護されているため、十分な厚さの
絶縁膜4aを安定して残すことができる。このため、図
3Cにおいて、配線G1と局所配線LI1との間の絶縁
を容易に確保することができる。
他の実施例による半導体装置の製造方法について説明す
る。図2Dの工程までは、上述の実施例の場合と同様で
ある。以下、図2D以降の工程について説明する。
0を堆積し、熱処理を行うことによって、配線G2の上
面にCoシリサイド膜21を形成する。シリサイド化反
応の条件は、図3Bに示すCoシリサイド膜10の形成
の場合と同様である。
2、SiNエッチング停止膜23、SiO2 膜24及び
SOG(スピンオングラス)膜25がこの順番に積層さ
れた層間絶縁膜26を堆積する。SiO2 保護膜22の
厚さは20nm、SiNエッチング停止膜23の厚さは
70nm、SiO2 膜24の厚さは150nmである。
SOG膜25は、基板表面を平坦化する。
線LI1に対応する溝27を層間絶縁膜26に形成す
る。溝27の底面に、スペーサ領域7a及び絶縁膜4a
の表面の一部が露出する。溝27の形成時において、S
OG膜25及びSiO2 膜24のエッチングがエッチン
グ停止膜23で停止する。その後、比較的薄いSiNエ
ッチング停止膜23とSiO2 保護膜22を順番にエッ
チングする。SiO2 保護膜22は、エッチング停止膜
23の除去時に基板表面を保護する。比較的厚いSOG
膜25及びSiO2 膜24のエッチング時に、スペーサ
領域7a及び絶縁膜4aが露出しないため、これらの過
度のエッチングを防止できる。
全面にタングステン(W)膜28を堆積する。W膜28
の厚さは、溝27内を埋め込んでほぼ平坦な表面が得ら
れる程度とする。W膜28をエッチバックし、溝27内
にのみWからなる局所配線LI1を残す。
絶縁膜4aの厚さが十分確保されているため、局所配線
LI1と配線G1との絶縁を容易に確保することができ
る。なお、スペーサ領域7a及び7bの突出部の内側に
エッチング残りが生ずる場合もあるが、このエッチング
残りは絶縁物であるため、短絡等の不良の原因にならな
い。
Mを作製する場合を例に説明したが、局所配線を有する
他の半導体装置に適用することも可能である。また、上
記実施例では、図2Cにおいて、絶縁膜4a及びスペー
サ領域7a、7bをSiO2で形成し、エッチング保護
膜5a及び5bをSiNで形成した場合を説明したが、
その他の材料を使用してもよい。図2Cの異方性エッチ
ングの工程で、エッチング保護膜5aに対してスペーサ
絶縁層7を優先的にエッチングするため、エッチング保
護膜5aとスペーサ絶縁層7とを相互に異なるエッチン
グ耐性を有する材料で形成する。また、図2Dの工程に
おいて、絶縁膜4aに対してエッチング保護膜5aを選
択的に除去するため、絶縁膜4aとエッチング保護膜5
aも、相互に異なるエッチング耐性を有する材料で形成
する。
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
半導体基板上に形成された配線の側面及び上面を、十分
な厚さの絶縁膜で覆うことができる。このため、この配
線と、それに交差する局所配線との絶縁を容易に確保す
ることができる。
等価回路図、図1Bは、半導体基板上に構成したメモリ
セルの平面図である。
説明するための半導体基板の断面図である。
説明するための半導体基板の断面図である。
法を説明するための半導体基板の断面図である。
るための基板の断面図である。
Claims (14)
- 【請求項1】 絶縁性表面を有する半導体基板の該絶縁
性表面上に、導電性材料からなる第1の配線、該第1の
配線の上に配置された第1の絶縁膜、及び該第1の絶縁
膜の上に配置され、該第1の絶縁膜とはエッチング耐性
の異なる第2の絶縁膜からなる積層構造を形成する工程
と、 前記積層構造の上面及び側面を含む基板表面上に等方的
に、前記第2の絶縁膜とはエッチング耐性の異なる絶縁
材料からなる第1のスペーサ絶縁層を堆積し、該第1の
スペーサ絶縁層を異方的にエッチングして前記積層構造
の側面上に、第1のスペーサ領域を残す工程と、 前記第2の絶縁膜を除去する工程と、 前記第1のスペーサ領域の表面を含む基板表面上に、第
2のスペーサ絶縁層を堆積し、該第2のスペーサ絶縁層
を異方的にエッチングし、前記第1のスペーサ領域の側
面上に第2のスペーサ領域を残す工程と、 前記第1の配線と交差し、前記第1及び第2のスペーサ
領域と前記第1の絶縁膜とにより前記第1の配線と電気
的に絶縁された第2の配線を形成する工程とを有する半
導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 前記積層構造を形成する工程が、前記絶
縁性表面上の前記積層構造の形成されていない領域に、
前記第1の配線と同一材料からなる第3の配線、及び該
第3の配線の上に配置され、前記第2の絶縁膜と同一材
料からなる第3の絶縁膜を含む他の積層構造を形成する
工程を含み、 前記第1のスペーサ領域を形成する工程が、前記他の積
層構造の側面上に、前記第1のスペーサ絶縁層からなる
第3のスペーサ領域を残す工程を含み、 前記第2の絶縁膜を除去する工程が、前記第3の絶縁膜
を除去する工程を含み、 前記第2のスペーサ領域を残す工程が、前記第3のスペ
ーサ領域の側面上に、前記第2のスペーサ絶縁層からな
る第4のスペーサ領域を残す工程を含み、 前記第2の配線を形成する工程において、前記第3の配
線に前記第2の配線が電気的に接続されるように該第2
の配線を形成する請求項1に記載の半導体装置の製造方
法。 - 【請求項3】 前記半導体基板が前記絶縁性表面以外の
領域にシリコン表面を有し、 前記第2の絶縁膜を除去する工程の後、前記第2の配線
を形成する工程の前に、さらに前記シリコン表面をシリ
サイド化する工程を含み、 前記第2の配線を形成する工程において、前記第2の配
線がシリサイド化された前記シリコン表面と前記第3の
配線とを接続するように前記第2の配線を形成する請求
項2に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 前記第2の絶縁膜を除去する工程の前
に、さらに、前記半導体装置のシリコン表面を熱酸化す
る工程を含む請求項3に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 前記第1のスペーサ領域を残す工程にお
いて、前記第1のスペーサ絶縁層のエッチング速度が、
前記第2の絶縁膜のエッチング速度の4倍以上となるエ
ッチング条件で、前記第1のスペーサ絶縁層を異方的に
エッチングする請求項1〜4のいずれかに記載の半導体
装置の製造方法。 - 【請求項6】 絶縁性表面を有する半導体基板と、 前記絶縁性表面上に形成された第1の配線と、 前記第1の配線の上面上に形成された第1の絶縁膜と、 前記第1の配線と第1の絶縁膜との積層構造の両側の側
面上に形成された絶縁材料からなる第1のスペーサ領域
であって、その最上端が前記第1の絶縁膜の上面よりも
高い前記第1のスペーサ領域と、 前記第1のスペーサ領域の外側の側面上、及び前記第1
の絶縁膜の上面よりも上方に位置する内側の側面上に形
成された絶縁材料からなる第2のスペーサ領域と、 前記第2のスペーサ領域の表面の一部の領域上、及び前
記第1の絶縁膜の上面の一部の領域上に配置され、前記
第1の配線と交差するように形成された第2の配線とを
有する半導体装置。 - 【請求項7】 さらに、前記絶縁性表面の前記第1の配
線の形成されていない領域上に形成された第3の配線
と、 前記第3の配線の両側の側面上に形成され、前記第1の
スペーサ領域と同一材料からなる第3のスペーサ領域で
あって、その最上端が前記第3の配線の上面よりも高い
前記第3のスペーサ領域と、 前記第3のスペーサ領域の外側の側面上、及び前記第3
の配線の上面よりも上方に位置する内側の側面上に形成
され、前記第2のスペーサ領域と同一材料からなる第4
のスペーサ領域とを有し、 前記第2の配線が、前記第3の配線の上面領域まで延在
し、第3の配線と電気的に接続されている請求項6に記
載の半導体装置。 - 【請求項8】 前記半導体基板が、前記絶縁性表面とは
異なる領域に金属シリサイド領域を有し、 前記第2の配線が前記金属シリサイド領域と前記第3の
配線とを接続する請求項7に記載の半導体装置。 - 【請求項9】 絶縁性表面を有する半導体基板の該絶縁
性表面上に、導電性材料からなる第1の配線、該第1の
配線の上に配置された第1の絶縁膜、及び該第1の絶縁
膜の上に配置され、該第1の絶縁膜とはエッチング耐性
の異なる第2の絶縁膜からなる積層構造を形成する工程
と、 前記積層構造の上面及び側面を含む基板表面上に等方的
に、前記第2の絶縁膜とはエッチング耐性の異なる絶縁
材料からなる第1のスペーサ絶縁層を堆積し、該第1の
スペーサ絶縁層を異方的にエッチングして前記積層構造
の側面上に、第1のスペーサ領域を残す工程と、 前記第2の絶縁膜を除去する工程と、 前記第1の配線、第1の絶縁膜、第1のスペーサ領域を
覆うように、基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、 前記層間絶縁膜に、前記第1の配線と交差する溝を形成
し、該溝の底面に、前記絶縁性表面の一部、前記第1の
絶縁膜の表面の一部及び第1のスペーサ領域の表面の一
部を露出させる工程と、 前記溝内を埋め尽くすように、前記層間絶縁膜の上に導
電性材料からなる配線層を形成する工程と、 前記配線層をエッチバックして、前記溝の中に配線層の
一部を残す工程とを有する半導体装置の製造方法。 - 【請求項10】 前記層間絶縁膜が、前記第1の絶縁膜
及び前記第1のスペーサ領域とエッチング耐性の異なる
エッチング停止膜、及び該エッチング停止膜の上に形成
され、エッチング停止膜とはエッチング耐性の異なる層
間絶縁膜上層部を含む請求項9に記載の半導体装置の製
造方法。 - 【請求項11】 前記層間絶縁膜が、さらに、前記エッ
チング停止膜の下に配置され、エッチング停止膜とはエ
ッチング耐性の異なるエッチング保護膜を含む請求項1
0に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項12】 絶縁性表面を有する半導体基板と、 前記絶縁性表面上に形成された第1の配線と、 前記第1の配線の上面上に形成された第1の絶縁膜と、 前記第1の配線と第1の絶縁膜との積層構造の両側の側
面上に形成された絶縁材料からなるスペーサ領域であっ
て、その最上端が前記第1の絶縁膜の上面よりも高い前
記スペーサ領域と、 前記第1の絶縁膜及び前記スペーサ領域を覆うように基
板上に形成され、前記第1の配線と交差する溝を有する
層間絶縁膜であって、前記溝の底面の一部に前記第1の
絶縁膜の表面の一部と前記スペーサ領域の表面の一部が
露出する前記層間絶縁膜と、 前記層間絶縁膜の溝内に埋め込まれた第2の配線とを有
する半導体装置。 - 【請求項13】 前記層間絶縁膜が、前記第1の絶縁膜
及び前記スペーサ領域とエッチング耐性の異なるエッチ
ング停止膜、及び該エッチング停止膜の上に形成され、
エッチング停止膜とはエッチング耐性の異なる層間絶縁
膜上層部を含む請求項12に記載の半導体装置。 - 【請求項14】 前記層間絶縁膜が、さらに、前記エッ
チング停止膜の下に配置され、エッチング停止膜とはエ
ッチング耐性の異なるエッチング保護膜を含む請求項1
3に記載の半導体装置。
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---|---|---|---|
JP06678997A JP4010425B2 (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 半導体装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06678997A JP4010425B2 (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 半導体装置及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10261646A true JPH10261646A (ja) | 1998-09-29 |
JP4010425B2 JP4010425B2 (ja) | 2007-11-21 |
Family
ID=13325986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06678997A Expired - Lifetime JP4010425B2 (ja) | 1997-03-19 | 1997-03-19 | 半導体装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4010425B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001332633A (ja) * | 2000-05-24 | 2001-11-30 | Sony Corp | 半導体メモリ |
JP2002222868A (ja) * | 2001-01-29 | 2002-08-09 | Fujitsu Ltd | 半導体装置及びその製造方法 |
-
1997
- 1997-03-19 JP JP06678997A patent/JP4010425B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001332633A (ja) * | 2000-05-24 | 2001-11-30 | Sony Corp | 半導体メモリ |
JP2002222868A (ja) * | 2001-01-29 | 2002-08-09 | Fujitsu Ltd | 半導体装置及びその製造方法 |
JP4530552B2 (ja) * | 2001-01-29 | 2010-08-25 | 富士通セミコンダクター株式会社 | 半導体装置及びその製造方法 |
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JP4010425B2 (ja) | 2007-11-21 |
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