JPH1026115A - 配線用止め具 - Google Patents

配線用止め具

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JPH1026115A
JPH1026115A JP18327596A JP18327596A JPH1026115A JP H1026115 A JPH1026115 A JP H1026115A JP 18327596 A JP18327596 A JP 18327596A JP 18327596 A JP18327596 A JP 18327596A JP H1026115 A JPH1026115 A JP H1026115A
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JP
Japan
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wiring
seal
mounting hole
elastically deformed
seal portion
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JP18327596A
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Haruhisa Kamiya
晴久 神谷
Fumitoshi Yadachi
文俊 矢立
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Toyota Auto Body Co Ltd
Daiwa Kasei Industry Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
Daiwa Kasei Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール部が例えば二重に形成されている場合
に内側のシール部を外側のシール部と干渉することなく
弾性変形させることにより、適正なシール機能を発揮さ
せる。 【解決手段】 本体10と一体に形成された係止脚14
を配線個所の取付孔に差し込んで係止させることによ
り、この係止脚14の外周部に形成された皿形状のシー
ル部20,21が前記取付孔の周辺部に対して弾性変形
しながら押し付けられてシール機能を果たす形式の配線
用止め具であって、前記シール部20,21が少なくと
も内側と外側とにおいて二重に形成されているととも
に、これらのシール部20,21が前記取付孔の周辺部
に押し付けられて弾性変形するときの曲げ支点24,2
5に段差をもたせ、内側のシール部20が外側のシール
部21に干渉することなく弾性変形できるように設定さ
れていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として車両にお
いてワイヤハーネスなどの電気配線を車体などに止める
ための配線用止め具に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の配線用止め具は、ワイヤハーネ
スなどをテープ巻きなどによって結合するための結合部
と、車体などの取付孔に差し込んで係止させるための係
止脚と、このように係止脚を取付孔に係止させた状態に
おいて車体などに押し付けられる皿形状のシール部とを
備えている。つまりこのシール部は、前記取付孔から車
体の内側に水などが侵入するのを防ぐためのシール機能
を果たすのであり、その機能を適正に発揮できるような
適度の弾性を有している。また最近ではシール部を内側
と外側とにおいて二重に形成し、シール機能をさらに高
めるように配慮している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが前記シール部
を二重構造とした場合、それぞれの周縁部が車体などに
押し付けられて弾性変形したとき、内側のシール部が外
側のシール部に干渉して予定されているような変形をし
ないことがある。そうなると一方もしくは双方のシール
部によるシール機能が阻害され、これらを二重構造とし
たことが却ってシール機能を低下させることとなる。
【0004】本発明の一つの目的は、シール部が例えば
二重に形成されている場合に内側のシール部を外側のシ
ール部と干渉することなく弾性変形させることにより、
適正なシール機能を発揮させることである。本発明の他
の一つの目的は、シール部によるシール機能をより効果
的にすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、本体と一
体に形成された係止脚を配線個所の取付孔に差し込んで
係止させることにより、この係止脚の外周部に形成され
た皿形状のシール部が前記取付孔の周辺部に対して弾性
変形しながら押し付けられてシール機能を果たす形式の
配線用止め具であって、前記シール部が少なくとも内側
と外側とにおいて二重に形成されているとともに、これ
らのシール部が前記取付孔の周辺部に押し付けられて弾
性変形するときの曲げ支点に段差をもたせ、内側のシー
ル部が外側のシール部に干渉することなく弾性変形でき
るように設定されていることを特徴とする。これによ
り、外側のシール部はもちろんのこと内側のシール部も
適正に弾性変形することとなり、各シール部によって良
好なシール機能が果たされる。
【0006】第2の発明は、第1の発明の配線用止め具
であって、前記シール部が本体及び係止脚とは別の弾性
材で形成されていることを特徴とする。この発明によれ
ば、止め具の本体や係止脚についてはその役割に合わせ
た剛性や弾性をもたせ、前記シール部についてはシール
機能をより高めることができる。また止め具の成形につ
いては、本体及び係止脚とシール部とのそれぞれ種類の
異なる材質の成形を一つの成型機によって自動的に行
う、いわゆる「二色成形」の利用が可能である。
【0007】第3の発明は、第1の発明の配線用止め具
であって、前記の各シール部の硬さに差をもたせたこと
を特徴とする。これによってシール部の相互間において
もそれぞれに適したシール性を発揮させることができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は配線(ワイヤハーネス)用止め具を表した
正面図、図2は同じく配線用止め具の平面図である。こ
れらの図面で示すように止め具の本体10は、ワイヤハ
ーネスを結合するプレート形状の結合部12と、車両の
ボディなどに形成された取付孔(図示外)に差し込まれ
る係止脚14と、この取付孔の周りをシールするための
シール部20,21とを備えている。
【0009】図3は図1の一部を拡大して表した部分断
面図、図4は図3のA−A線断面図である。これらの図
面からも明らかなように、前記結合部12及び係止脚1
4は本体10と一体に形成されており、しかもこれらは
共に同一の素材によって樹脂成形されている。また係止
脚14はその支柱部16の上端部から両側に張り出した
一対の係止爪15を有している。これらの係止爪15
は、係止脚14を前記の取付孔に差し込むときに個々の
弾性により一度撓んで取付孔を通過した後、元に復元し
て取付孔に係止するようになっている。
【0010】前記シール部20,21は内側と外側とに
おいて二重に形成され、かつそれぞれが皿形状をしてい
る。これらのシール部20,21はその周縁部22,2
3が前記取付孔の周辺部に押し付けられることによって
弾性変形するが、そのときの両シール部20,21は本
体10との境界部分をそれぞれの曲げ支点24,25と
して変形する。そして図3,4から明らかなように個々
の曲げ支点24,25は相互に段差があり、内側のシー
ル部20の曲げ支点24が外側のシール部21の曲げ支
点25より高くなっている。
【0011】前記シール部20,21は、エラストマー
などの軟質の弾性材によって本体10の結合部12及び
係止脚14とは別体に形成されている。しかしながら結
合部12及び係止脚14とシール部20,21との成形
は、一つの成型機によってそれぞれの成形工程を自動的
に切り換えて成形する手段(いわゆる「二色成形手
段」)を採用することが可能である。この場合、結合部
12及び係止脚14とシール部20,21とを個別に成
形してから接合するのと比べて成形作業の能率が向上す
る。
【0012】また両シール部20,21についても個々
の材質や性状を変えることにより、例えば内側のシール
部20を外側のシール部21よりも軟質にするといった
ように相互の硬さに差をもたせることが可能である。な
おシール部20,21は二重構造に限るものでなく、三
重でもそれ以上であってもよい。
【0013】前記配線用止め具の使用に際しては、まず
前記結合部12に対してワイヤハーネスなどを沿わせ、
かつテープ巻きなどによって相互を結合する。つぎに前
記係止脚14を車両のボディなどに形成されている取付
孔に差し込み、この係止脚14の係止爪15を前記のよ
うに係止させて止め具の本体10を車両のボディ側に取
り付ける。このとき、前記の両シール部20,21はそ
れぞれの周縁部22,23が取付孔の周辺部に押し付け
られて弾性変形する。
【0014】この弾性変形において、両シール部20,
21の曲げ支点24,25には前記のように互いに段差
を持たせているので、内側のシール部20の周縁部22
が外側のシール部21に干渉することが避けられる。し
たがって両シール部20,21はそれぞれ適正に弾性変
形することとなり、個々のシール性が阻害されることが
なく、完全なダブルシールを実現できる。
【0015】また本体10の結合部12及び係止脚14
とシール部20,21とは別の弾性素材で形成されてい
るので、結合部12についてはワイヤハーネスを保持す
るのに適した剛性をもたせ、係止脚14については適度
の剛性と弾性をもたせ、シール部20,21については
シール機能に適した弾性をもたせることができる。
【0016】さらに前記のように両シール部20,21
の硬さについても、例えば内側のシール部20を外側の
シール部21よりも軟質にするといったように差をもた
せた場合には、内側のシール部20についてはもっぱら
シール性を優先するために車両のボディなどに対する密
着性を高め、外側のシール部21についてはシール機能
に加えてスタビライザーとしての機能を併せもたせるこ
とができる。
【0017】以上のように前記シール部20,21を常
に適正に弾性変形させることにより、これらのシール機
能が阻害されることがなく、配線用止め具を取り付ける
ための前記取付孔に対する防水性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】配線用止め具を表した正面図。
【図2】同じく配線用止め具の平面図。
【図3】図1の一部を拡大して表した部分断面図。
【図4】図3のA−A線断面図。
【符号の説明】
10 本体 12 結合部 14 係止脚 15 係止爪 20 シール部 21 シール部 22 周縁部 23 周縁部 24 曲げ支点 25 曲げ支点

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と一体に形成された係止脚を配線個
    所の取付孔に差し込んで係止させることにより、この係
    止脚の外周部に形成された皿形状のシール部が前記取付
    孔の周辺部に対して弾性変形しながら押し付けられてシ
    ール機能を果たす形式の配線用止め具であって、前記シ
    ール部が少なくとも内側と外側とにおいて二重に形成さ
    れているとともに、これらのシール部が前記取付孔の周
    辺部に押し付けられて弾性変形するときの曲げ支点に段
    差をもたせ、内側のシール部が外側のシール部に干渉す
    ることなく弾性変形できるように設定されていることを
    特徴とする配線用止め具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の配線用止め具であって、
    前記シール部が本体及び係止脚とは別の弾性材で形成さ
    れていることを特徴とする配線用止め具。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の配線用止め具であって、
    各シール部の硬さに差をもたせたことを特徴とする配線
    用止め具。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002174210A (ja) * 2000-12-06 2002-06-21 Daiwa Kasei Ind Co Ltd クリップ
JP2007187238A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Daiwa Kasei Ind Co Ltd プロテクタ用クランプ
JP2008057787A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Newfrey Llc シールをもつファスナ・クリップ
JP2011147290A (ja) * 2010-01-15 2011-07-28 Yazaki Corp グロメット構造

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