JPH10260554A - 白色トナーおよびその製造方法 - Google Patents

白色トナーおよびその製造方法

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JPH10260554A
JPH10260554A JP8584797A JP8584797A JPH10260554A JP H10260554 A JPH10260554 A JP H10260554A JP 8584797 A JP8584797 A JP 8584797A JP 8584797 A JP8584797 A JP 8584797A JP H10260554 A JPH10260554 A JP H10260554A
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white
resin
toner
binder resin
acid
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JP8584797A
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Shinji Moriyama
伸二 森山
Yutaka Kanamaru
豊 金丸
Hiroyuki Kawachi
宏之 川地
Yoshio Yoshimura
好生 吉村
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Kao Corp
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】白色顔料が十分に分散された白色トナーおよび
その製造方法を提供すること。 【解決手段】白色トナーの製造方法において、白色顔料
存在下に原料モノマーの重合を行なうことにより得られ
る白色樹脂を結着樹脂の全部または一部として使用する
ことを特徴とする白色トナーの製造方法、および該製造
方法により得られる白色トナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、白色トナーおよび
その製造方法に関する。さらに詳しくは、電子写真、静
電記録、静電印刷等において、静電荷像を現像するため
の白色トナーおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真の分野において、反転画像、す
なわちネガ画像を得る簡単な方法として、着色紙上に白
色トナーを用いて画像複写を行う方法が知られている。
一般に、白色トナーは結着樹脂と内添剤に、さらに酸化
チタン等の白色顔料を混合し、溶融混練することにより
製造されている。しかしながら、この方法では、トナー
中に白色顔料を十分に分散させるために、高い混練エネ
ルギーが必要であり、そのエネルギーにより結着樹脂の
分子切断が生じ、かかる白色トナーの熱特性が変化する
という欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は前記
従来技術に鑑みてなされたものであり、白色顔料が十分
に分散された白色トナーおよびその製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、(1)
白色トナーの製造方法において、白色顔料存在下に原
料モノマーの重合を行なうことにより得られる白色樹脂
を結着樹脂の全部または一部として使用することを特徴
とする白色トナーの製造方法、(2) 白色樹脂の含有
量が全結着樹脂中10〜100重量%である前記(1)
記載の製造方法、(3) 白色顔料の使用量が白色樹脂
の原料モノマー100重量部に対して10〜50重量部
である前記(1)または(2)記載の製造方法、(4)
白色樹脂の主成分がポリエステル樹脂である前記
(1)〜(3)いずれか記載の製造方法、ならびに
(5) 前記(1)〜(4)いずれか記載の製造方法に
より得られる白色トナーに関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の白トナーの製造方法は、
前記したように、白色トナーの製造方法において、白色
顔料存在下に原料モノマーの重合を行なうことにより得
られる白色樹脂を結着樹脂の全部または一部として使用
することを特徴とする方法である。
【0006】従って、本発明では、白色顔料存在下に原
料モノマーの重合を行なうことにより得られる白色樹脂
を結着樹脂の全部または一部として使用することによ
り、白色トナーの製造における溶融混練工程での白色顔
料の分散に要するエネルギーを大幅に削減することがで
きる。そのため、該結着樹脂の熱特性を変化させること
なしに、白色顔料が十分に分散された白色トナーが得ら
れる。
【0007】前記白色樹脂の含有量は、本発明の効果を
十分に得るために、全結着樹脂中10重量%以上、好ま
しくは20重量%以上であることが望ましく、全結着樹
脂中100重量%以下、好ましくは80重量%以下であ
ることが望ましい。すなわち、結着樹脂として白色樹脂
のみであってもよく、あるいは白色樹脂と、白色に着色
されていないその他の結着樹脂(以下、「その他の結着
樹脂」という)とを併用してもよい。
【0008】本発明に使用される白色顔料としては、例
えば、酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、亜
鉛華等が挙げられる。これらの中では、陰蔽性の点か
ら、酸化チタンが好ましい。
【0009】白色樹脂を合成する際の前記白色顔料の使
用量は、十分な白色度を得るために、白色樹脂の原料モ
ノマー100重量部に対して、10重量部以上、好まし
くは、20重量部以上であることが望ましく、白色顔料
の十分な分散性を確保するために、50重量部以下、好
ましくは40重量部以下であることが望ましい。
【0010】本発明に使用される白色樹脂の結着樹脂
は、特に限定されないが、白色顔料の分散性の観点か
ら、結着樹脂の主成分としてポリエステル樹脂、スチレ
ン・アクリル樹脂、エポキシ樹脂等を用いることが好ま
しく、特にポリエステル樹脂が好ましい。かかるポリエ
ステル樹脂の使用量は、トナーの耐久性および白色顔料
分散性の確保の点から、白色樹脂中50重量%以上であ
ることが好ましく、60重量%以上であることがより好
ましい。
【0011】本発明に用いられるポリエステル樹脂は、
アルコール成分とカルボン酸、カルボン酸エステル、カ
ルボン酸無水物等の酸成分を原料モノマーとして製造す
ることができる。
【0012】アルコール成分としては、2価のアルコー
ル成分として、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオ
キシプロピレン(3.3)−2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2.
0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、ポリオキシプロピレン(2.0)−ポリオキシエチ
レン(2.0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、ポリオキシプロピレン(6)−2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等のビスフェ
ノールAのアルキレンオキシド付加物、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチル
グリコール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シク
ロヘキサンジメタノール、ジプロピレングリコール、ポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポ
リテトラメチレングリコール、ビスフェノールA、水素
添加ビスフェノールA等が挙げられる。
【0013】3価以上のアルコール成分としては、ソル
ビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,
4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリ
スリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−
ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、
グリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メ
チル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロール
エタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒ
ドロキシメチルベンゼン等が挙げられる。
【0014】また、酸成分としては、カルボン酸成分で
2価の単量体として、マレイン酸、フマル酸、シトラコ
ン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタ
ル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コ
ハク酸、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸、マロ
ン酸、またはn−ドデセニルコハク酸、n−ドデシルコ
ハク酸等のアルケニルコハク酸もしくはアルキルコハク
酸、これらの酸の無水物、炭素数1〜4の低級アルキル
エステル、その他の2価のカルボン酸を挙げることがで
きる。
【0015】3価以上のカルボン酸成分としては、1,
2,4−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタ
レントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカル
ボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,
5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル
−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、1,
2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、テトラ(メチ
レンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−オクタン
テトラカルボン酸、ピロメリット酸、エンポール三量体
酸、及びこれらの酸の無水物、炭素数1〜4の低級アル
キルエステル等が挙げられる。
【0016】本発明に使用されるポリエステル樹脂は、
通常、前記アルコール成分と酸成分とを不活性ガス雰囲
気中にて180℃〜250℃の温度で縮重合することに
より製造することができる。この際反応を促進させるた
め、通常使用されているエステル化触媒、例えば酸化亜
鉛、酸化第一錫、ジブチル錫オキシド、ジブチル錫ジラ
ウレート等を使用することができる。白色樹脂の調製
は、前記の白色顔料存在下に上記の縮重合を行なうこと
によって行われるが、縮重合の開始前に原料モノマーと
白色樹脂を混合してもよく、あるいは縮重合の進行中に
白色顔料を添加してもよく、白色顔料を混合する方法は
特に限定されない。得られた白色樹脂は、白色顔料がポ
リエステル樹脂等の結着樹脂中に均一に分散して白色に
着色されている。
【0017】本発明に用いられるポリエステル樹脂の軟
化点は、80℃以上、好ましくは90℃以上であること
が望ましく、170℃以下、好ましくは150℃以下で
あることが望ましい。ここで、軟化点は高化式フローテ
スター(島津製作所製)により測定することができる。
【0018】本発明に用いられるその他の結着樹脂とし
ては、例えば、スチレン、クロルスチレン、α−メチル
スチレン等のスチレン類:エチレン、プロピレン、ブチ
レン、イソブチレン等のモノオレフィン類:酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニル
等のビニルエステル類:アクリル酸メチル、アクリル酸
エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸オクチル、アク
リル酸ドデシル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタ
クリル酸ドデシル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン
酸のエステル類:ビニルメチルエーテル、ビニルエチル
エーテル、ビニルブチルエーテル等のビニルエーテル
類:ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニ
ルイソプロペニルケトン等のビニルケトン等の単独重合
体あるいは共重合体等が挙げられ、また前記のようなポ
リエステル樹脂を使用することもできるが、白色トナー
の色彩に影響を与えないものを選択することが好まし
い。
【0019】また、更に天然及び合成ワックス類、ポリ
アミド、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリウレタ
ン、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、石油樹脂等を用
いることもできる。
【0020】本発明においては、必要に応じて適宜選択
された添加剤を一般に公知の方法により、内添剤または
外添剤として使用することができる。ここで添加剤とし
ては、荷電制御剤、流動性向上剤、クリーニング性向上
剤、導電性物質、体質顔料、繊維状物質等の補強充填
剤、酸化防止剤、老化防止剤等が挙げられ、これらは2
種以上を併用してもよい。なお、本発明においては、前
記添加剤は、白色トナーの色彩に悪影響を与えない白色
または実質上無色であることが好ましい。
【0021】前記荷電制御剤としては、正、負いずれの
荷電制御剤も用いられる。正の荷電制御剤の具体例とし
ては、白色または無色系であることが好ましく、例え
ば、4級アンモニウム塩化合物、例えば「ボントロンP
−51」(オリエント化学社製)、セチルトリメチルア
ンモニウムブロミド、「COPY CHARGE PX VP435」(ヘキ
スト社製)等;ポリアミン樹脂、例えば「AFP−B」
(オリエント化学社製)、イミダゾール誘導体、例えば
「PLZ−2001」、「PLZ−8001」(以上、
四国化成社製)等を挙げることができる。
【0022】また、負の荷電制御剤の具体例としては、
白色または無色系であることが好ましく、例えば、サリ
チル酸のアルキル誘導体の金属錯体、例えば「ボントロ
ンE−81」、「ボントロンE−82」、「ボントロン
E−84」、「ボントロンE−85」(以上、オリエン
ト化学社製);4級アンモニウム塩、例えば「COPY CHA
RGE NX VP434」(ヘキスト社製)、ニトロイミダゾール
誘導体;ベンジル酸ホウ素錯体、例えば「LR−14
7」(日本カーリット(株)製)等を挙げることができ
る。以上の荷電制御剤は結着樹脂の総量100重量部に
対して0.1〜8.0重量部、好ましくは0.2〜5.
0重量部使用することが望ましい。
【0023】前記流動性向上剤としては、例えばシリ
カ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン
酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロ
ンチウム、酸化亜鉛、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰
石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ベンガ
ラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコ
ニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウ
ム、炭化ケイ素、窒化ケイ素などを挙げることができ
る。特にシリカの微粉末が好ましい。
【0024】前記クリーニング性向上剤としては、ステ
アリン酸亜鉛に代表される高級脂肪酸の金属塩、フッ素
系高分子量体の微粒子粉末などがある。更に現像性を調
整するための添加剤、例えばメタクリル酸メチルエステ
ル、メタクリル酸ブチルエステル等の重合物の微粒子粉
末などを用いてもよい。
【0025】本発明の白色トナーの製造方法としては、
混練粉砕法、スプレイドライ法、重合法等の従来より公
知の製造方法が使用可能である。例えば、一般的な例と
しては、まず結着樹脂(白色樹脂およびその他の結着樹
脂)、添加剤等を公知の混合機で均一に分散混合し、次
いで混合物を密閉式ニーダー或いは1軸または2軸の押
出機等で溶融混練し、冷却後、粉砕し、分級すればよ
い。混練機は連続生産できる等の優位性から近年は1軸
または2軸の押出機が主流であり、例えば、神戸製鋼所
社製KTK型2軸押出機、東芝機械社製TEM型押出
機、ケイ・シー・ケイ社製2軸押出機、池貝鉄工所社製
PCM型2軸押出機、ブス社製コニーダー等が好適に用
いられる。
【0026】このようにして得られる本発明の白色トナ
ーは、白色に均一に着色された白色樹脂を使用している
トナーであるため、白色顔料のトナー中での分散性が高
く、良好な熱特性、帯電特性、画像特性等を得ることが
できる。
【0027】本発明の白色トナーは、白色を必要とする
印刷、例えば、有色紙等への印刷、カラー画像の発色性
の向上のためにバックグランドに白色を印刷する方法等
に使用することができる。
【0028】
【実施例】以下、製造例、実施例および比較例により本
発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施
例等によりなんら限定されるものではない。尚、実施例
に示す「部」は、すべて重量部を表すものである。
【0029】樹脂製造例1 ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン2250g、フマル酸7
70g、及びハイドロキノンモノメチルエーテル1.5
gを5リットル容の四つ口フラスコに入れ、温度計、ス
テンレス製攪拌棒、流下式コンデンサーおよび窒素導入
管を取り付け、電熱マントルヒーター中で徐々に昇温
し、窒素気流下210℃で脱水縮合反応を行った。重合
度は、ASTM E28−67に準拠した軟化点により
追跡を行ない、軟化点が105℃に達したときに反応を
終了し、容器から抜き出し、冷却後、粉砕して結着樹脂
Aを得た。得られた結着樹脂Aは無色の固体で、高化式
フローテスター(島津製作所製)を用いて測定した軟化
点は96.1℃であった。
【0030】樹脂製造例2 ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン2250g、フマル酸7
70g、及びハイドロキノンモノメチルエーテル1.5
g、及び酸化チタンKR−380(チタン工業(株)
製、粒径:0.3〜0.5μm)700gを5リットル
容の四つ口フラスコに入れ、温度計、ステンレス製攪拌
棒、流下式コンデンサーおよび窒素導入管を取り付け、
電熱マントルヒーター中で徐々に昇温し、窒素気流下2
10℃で脱水縮合反応を行った。重合度は、ASTM
E28−67に準拠した軟化点により追跡を行ない、軟
化点が105℃に達したときに反応を終了し、容器から
抜き出し、冷却後、粉砕して白色樹脂Aを得た。得られ
た白色樹脂Aは白色の固体で、高化式フローテスター
(島津製作所製)を用いて測定した軟化点は95.4℃
であった。
【0031】 実施例1 結着樹脂A 50部 白色樹脂A 50部 LR−147(日本カーリット(株)製) 2部 ビスコール550P(三洋化成(株)製) 2部
【0032】上記組成の材料をヘンシェルミキサーでよ
く混合した後、二軸混練機で溶融混練し、冷却、粗粉化
した後、ジェットミルによって粉砕し、さらに風力分級
機を用いて分級し、平均粒径11μmの白色トナーを得
た。
【0033】 比較例1 結着樹脂A 100部 酸化チタンKR−380(チタン工業(株)製) 25部 LR−147(日本カーリット(株)製) 2部 ビスコール550P(三洋化成(株)製) 2部
【0034】上記組成の材料をヘンシェルミキサーでよ
く混合した後、実施例1と同一の条件下で二軸混練機で
溶融混練し、冷却、粗粉化した後、ジェットミルによっ
て粉砕し、さらに風力分級機を用いて分級し、平均粒径
11μmの白色トナーを得た。
【0035】試験例1 以下の方法により、実施例1および比較例1で得られた
白色トナー中の白色顔料の分散度合いを観察した。
【0036】〔白色顔料の分散度合い〕ホットプレート
を110℃に昇温した後、スライドガラスをのせ、スラ
イドガラス上に実施例1で得られた白色トナーまたは比
較例1で得られた白色トナーを乗せて溶融させ、トナー
の上からカバーガラスをかけて、加重をかけてトナーを
均一に延ばす。
【0037】顕微鏡を用いて、白色顔料として使用した
酸化チタンの凝集粒径を測定し、それぞれの白色トナー
中の白色顔料の凝集度合いの観察を行なった。その結
果、実施例1の白色トナー中の酸化チタンの平均粒径は
0.78μmであり、比較例1の白色トナー中の平均粒
径は1.52μmであった。
【0038】以上の結果より、比較例1で得られた白色
トナー中の白色顔料がかなり凝集していたのに対して、
実施例1で得られた白色トナーは分散性に優れていた。
【0039】
【発明の効果】本発明により、白色顔料が十分に分散さ
れた白色トナーを容易に提供することが可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉村 好生 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究所 内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白色トナーの製造方法において、白色顔
    料存在下に原料モノマーの重合を行なうことにより得ら
    れる白色樹脂を結着樹脂の全部または一部として使用す
    ることを特徴とする白色トナーの製造方法。
  2. 【請求項2】 白色樹脂の含有量が全結着樹脂中10〜
    100重量%である請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 白色顔料の使用量が白色樹脂の原料モノ
    マー100重量部に対して10〜50重量部である請求
    項1または2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 白色樹脂の主成分がポリエステル樹脂で
    ある請求項1〜3いずれか記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4いずれか記載の製造方法に
    より得られる白色トナー。
JP8584797A 1997-03-18 1997-03-18 白色トナーおよびその製造方法 Pending JPH10260554A (ja)

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