JPH10259996A - ローラハースキルンおよびその運転方法 - Google Patents

ローラハースキルンおよびその運転方法

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JPH10259996A
JPH10259996A JP6640697A JP6640697A JPH10259996A JP H10259996 A JPH10259996 A JP H10259996A JP 6640697 A JP6640697 A JP 6640697A JP 6640697 A JP6640697 A JP 6640697A JP H10259996 A JPH10259996 A JP H10259996A
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浩治 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼成温度1400°C以上の焼成帯を有する
ローラハースキルンおよびその運転方法であって、特に
焼成帯等の高温域で用いられるローラの強度劣化および
折損を防止し安定稼働が可能なローラハースキルンおよ
びその運転方法を提供する。 【解決手段】 1400°C以上の焼成帯R2を有する
ローラハースキルンであって、焼成帯R2におけるロー
ラ3が酸化物セラミックスからなり、かつ焼成帯R2の
焼成雰囲気中の酸素濃度を少なくとも2%以上に保持す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、1400°C以
上の高温焼成帯を有するローラハースキルンおよびその
運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来高温での加熱処理や焼成を行うた
めの工業用焼成炉としては、トンネルキルンやシャトル
キルンさらにはローラハースキルンが知られている。最
近では、ローラハースキルンがその設備効率がよい点か
ら衛生陶器から電子部品用セラミックスやフェライト等
の機能部品の焼成に至まで広く活用されている。
【0003】 これらの製品を通常の1000〜130
0°C付近の温度領域で焼成する場合には、製品を搬送
するローラは耐熱性と曲げ強度を適宜選択すれば問題が
なかった。しかし、製品を高温で焼成する要求が生じて
来るに従い用いられるローラの材質にも改良が加えら
れ、その1つとして1600°Cの耐火性を有する再結
晶SiCが用いられたが、使用中に酸化を受けSiCの
中にSiO2が生成し膨張によるクラックの発生や大き
な反りを招き寿命が短いという欠点を有していた。
【0004】 また、アルミナやムライトなどの酸化物
のローラを用いる場合もあったが、高温で焼成に耐える
目的のため不純物を極力除い高純度化されたローラが用
いられてきた。このため、ローラの製品価格が高く実用
化が困難であるだけでなく、やはり使用中に原因不明の
ローラの破損が頻繁に発生するという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は上記した従
来の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とする
ところは、焼成温度1400°C以上の焼成帯を有する
ローラハースキルンおよびその運転方法であって、特に
焼成帯等の高温域で用いられるローラの強度劣化および
折損を防止し安定稼働が可能なローラハースキルンおよ
びその運転方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】 即ち本発明によれば、
1400°C以上の焼成帯を有するローラハースキルン
およびその運転方法であって、該焼成帯におけるローラ
が酸化物セラミックスからなり、かつ該焼成帯の焼成雰
囲気中の酸素濃度を少なくとも2%以上に保持すること
を特徴とするローラハースキルンおよびその運転方法が
提供される。
【0007】 なお、ローラハースキルンのローラは酸
化物セラミックスからなり、特にアルミナ質、ムライト
質の単独のものまたは、アルミナとムライトを混合した
系のセラミックスからなることが好ましい。また、酸化
物セラミックスの粒成長倍率が、3.5倍以下であるこ
とが好ましい。
【0008】 更に、ローラハースキルンの焼成帯の焼
成雰囲気中の酸素濃度を少なくとも2%以上に保持する
ための手段として、焼成帯に下記の機構または構造を有
することが好ましい。 焼成帯に酸素富化燃焼空気の導入機構を有する。 焼成帯に予熱空気の導入機構を有する。 焼成帯に蓄熱体式バーナーを有する。 焼成帯に電気加熱ヒータを有する。
【0009】
【発明の実施の形態】 本発明のローラハースキルンお
よびその運転方法は、1400°C以上の焼成帯を有す
るローラハースキルンであって、該焼成帯におけるロー
ラが酸化物セラミックスからなり、かつ該焼成帯の焼成
雰囲気中の酸素濃度を少なくとも2%以上、より好まし
くは5%以上に保持することが主な特徴である。
【0010】 1400°C以上の高温の焼成雰囲気中
の酸素濃度が2%未満の場合、特に0%に近づくにした
がって、ローラを構成するセラミックス焼結体のアルミ
ナやムライトの粒子径が急速に粒成長を起こし大きくな
り、これが焼結体の強度低下の一因となり、稼働中のロ
ーラの破損や折損の原因となる。
【0011】 ところが、1400°C以上の高温の焼
成雰囲気中の酸素濃度が2%以上、好ましくは5%以上
に保持した場合には、ローラを構成するアルミナやムラ
イトの粒子径が抑制され強度低下が起こらず、稼働中の
ローラの破損や折損が低減し安定したローラハースキル
ンの操業ができる。
【0012】 以下、本発明の目的を達成する構成を有
するローラハースキルンの構造について、図面に基づい
て説明する。図1〜4は、それぞれ本発明の構成を有す
るローラハースキルンの具体例であり、(a)は、概略
縦断正面図であり、(b)は、概略縦断側面図である。
【0013】 ローラハースキルンの一般的な構造とし
ては、図5に示すように、両側の入口1と出口2の間に
ローラ3を所定の間隔で配設し、その上に被焼成体Wが
入口1から出口2に向け移動する間に焼成される搬送路
4が形成されている。また、入口1から出口2に向かっ
て一般に予熱帯R1、焼成帯R2、冷却帯R3、の順
に、大きく3つの領域に区画総称されている。
【0014】 各領域に、どの様な加熱手段をどの様な
配置で設けるかは、そのローラハースキルンで何を焼成
するかによってその構成が異なるが、例えば搬送路4を
挟んでその両側壁にかつローラの上下にガスバーナ等の
燃焼バーナを千鳥配置に設けたり、電気抵抗発熱体等の
電気式ヒータ10がそれぞれ配設され、被焼成体Wは予
熱帯R1で徐々に加熱されバインダー等が除去される、
次いで、焼成帯R2に移動し例えば1400°Cで焼成
され、冷却帯R3に移って被焼成体Wが冷却される。
【0015】 また、その間被焼成体Wによっては、例
えば、焼成帯R2から冷却帯R3に移る部分で窒素ガス
を炉内に導入し焼成雰囲気を調整したりするなど被焼成
体Wに合わせ、最適な温度および雰囲気が設定される。
本発明のローラハースキルンでは、焼成帯R2の酸素濃
度を少なくとも2%以上、より好ましくは5%以上に保
持する機能が必要である。
【0016】 その一例として、図1に示すようなもの
が挙げられる。このローラハースキルンは、焼成帯R2
におけるガスバーナ5の燃焼熱が被焼成体Wの燃焼に使
われた後、予熱帯R1方向に移動し被焼成体Wの乾燥、
予熱に使われ、その後の燃焼ガスは、入口側排気ダクト
8を経て入口側ファン9により外部に排出される。
【0017】 焼成帯R2の搬送路4を挟んだ炉壁に
は、複数個のガスバーナ5が設けられ、図示しないガス
パイプから供給されるガスを炉内で燃焼させる構造とな
っている。なお、焼成帯R2の炉内で燃焼した後の燃焼
ガスは、予熱帯R1及び入口側排気ダクト8を通じてフ
ァン9により吸引され予熱帯R1方向に移動し炉外に順
次排出される。
【0018】 冷却帯R3の炉内壁面には、複数個の冷
却空気吹込用の吹込口14が設けられている。したがっ
て、冷却帯R3の炉内においては、これらの吹込口14
から吹込まれる冷却空気によって急速に被焼成体Wが冷
却される。なお、冷却帯R3の炉内に吹出された冷却空
気は被焼成体Wの冷却後、出口側のファン11により、
出口側排気ダクト13を通じ外部に排出される。
【0019】 図1に示す本願の一例を示すローラハー
スキルンの特徴は、焼成帯R2に設けられたガスバーナ
5に燃焼空気を供給する燃焼空気供給ダクト15の経路
に直接、または、ガスバーナ5とは別に酸素富化した空
気を供給する経路をを設け、これらに酸素富化膜を通し
大気中の酸素を富化させる酸素富化装置20が組み込ま
れていることにある。酸素富化装置20は、焼成帯R2
の酸素分圧を酸素濃度測定装置22(酸素センサ)によ
って測定した測定値から予め定められている酸素濃度以
上になるように、生成酸素濃度および酸素供給量を制御
するものである。これにより、焼成帯R2の酸素濃度を
2%以上好ましくは5%以上の状態に保持することがで
きる。
【0020】 図2は、本願の他の例を示したものであ
り、ローラハースキルンでは、予熱帯R1で、焼成帯R
2におけるガスバーナ5の燃焼熱が被焼成体Wの燃焼に
使われた後予熱帯R1方向に移動した燃焼ガスにより被
焼成体Wの乾燥、予熱に使われ、その後の燃焼ガスは、
入口側排気ダクト8を経て入口側ファン9により外部に
排出される。
【0021】 焼成帯R2の搬送路4を挟んだ炉壁に
は、複数個のガスバーナ5が設けられ、図示しないガス
パイプから供給されるガスを炉内で燃焼させる構造とな
っている。なお、焼成帯R2の炉内で燃焼した後の燃焼
ガスは、予熱帯R1及び焼成側排気ダクト6を通じて焼
成側ファン7により吸引され炉外に順次排出される。
【0022】 ただし、この排気ダクト6を通じて排出
されるガスは、後で詳しく説明する熱交換器30におい
て、前記焼成帯R2に送り込まれる予熱空気との間で熱
交換器が行われるようになっている。
【0023】 なお、冷却帯R3の炉内壁面には、複数
個の冷却空気吹込用の吹出口14が設けられている。従
って、これらの吹出口14から吹込まれる冷却空気によ
って、被焼成体Wの冷却が促進される。なお、冷却帯R
3の炉内に吹き出された冷却空気は被焼成体Wの冷却に
利用された後、出口側ファン11により、出口側排気ダ
クト13を通って外部に排出される。
【0024】 この装置の主な特徴は、焼成帯R2の炉
内壁面に複数個の予熱空気用吹込口17が形成されてい
ることである。これらの各吹込口17にはファン18に
よって、予熱空気供給ダクト19を通じて普通の酸素を
含んだ大気が予熱空気として炉内に送られるようになっ
ている。
【0025】 また、このダクト19は前記の熱交換器
30において、焼成帯R2の焼成側ファン7によって、
焼成側排気ダクト6を通じて排気される酸素含有量の低
下した排気ガスとの熱交換によって新たに加熱された空
気を取り込むようになっている。
【0026】 更に別の例として、図3に示す形式の炉
が挙げられる。このローラハースキルンは、焼成帯R2
における蓄熱体バーナ40の燃焼ガスが被焼成体Wの焼
成に利用された後、入口側ダクト8を経て、入口側排気
ファン9を通って外部に排出される。
【0027】 この装置の主な特徴は、燃焼排ガスと燃
焼空気が交互に通過する一対の蓄熱体42、42が燃焼
バーナに組み込まれ、一方の蓄熱体42に燃焼排ガスを
通して蓄熱し、他方の蓄熱体42に燃焼空気を通して予
熱する工程を繰り返す蓄熱体バーナ40が、焼成帯R2
の炉内壁面に、この場合にはローラが間に上下に配置さ
れている。
【0028】 この蓄熱体42、42は、バーナの中に
組み込んでも、バーナとは別体に燃焼用空気の配管に接
続する形で組み込んでもよい。さらに、バーナとバーナ
のの配置は図3(b)に示すように同一断面内でローラ
を間に上下に配置しても、ローラ上部で同一平面内で互
いに対向する形や隣合う形で配置しても、同様な効果が
えられる。
【0029】 この装置の構造は、各空気流路44、4
4が空気切替え装置48に接続されている。この空気切
替え装置48は、図3(b)の状態ではファン49から
供給される燃焼用空気を下部の空気流路44へ供給する
とともに、上部の空気流路44からの燃焼排ガスを排気
し、また逆にファン49から供給される燃焼用空気を上
部の空気流路44へ供給するとともに、下部の空気流路
44からの燃焼排ガスを排気するように切替え動作を行
うものである。この切替え動作は、通常20〜30秒程
度の短いサイクルで繰り返される。
【0030】 これらの空気流路44、44と蓄熱体バ
ーナ40との接続部には、それぞれ燃料注入ノズル4
5、45が設けられており、これらの燃料注入ノズル4
5、45は空気切替え装置48と連動する燃料切替え装
置46に接続されている。このため、図3(b)のよう
に燃料用空気が供給されている側の空気流路44のらの
燃料注入ノズル45から燃料を注入するようになってい
る。これにより、高温の予熱空気燃焼が可能となり、燃
焼時の酸素必要量が低減されるので、本発明の高温高酸
素濃度雰囲気の焼成条件を実現するローラハースキルン
が得られる。
【0031】 なお、焼成後の冷却帯R3においては、
冷却空気が多数の吹出口10から供給され、この冷却空
気は出口側ファン11により、出口側排気ダクト13を
通って外部に排出される。
【0032】 さらに別の例として、図4に示すものが
挙げられる。このローラハースキルンは、焼成帯R2か
ら予熱帯R1に移動してきた燃焼ガスは、ダンパ10
7、排気ダクト108を経て、ファン109により外部
に排出される。また、冷却帯R3においては、冷却空気
が吹出口114から供給され、この冷却空気はファン1
09により、ダンパ112、排気ダクト108を経て外
部に排出される。また、一部はダンパ120、排気ダク
ト113を経て、熱風発生器118に導入される。そし
て、熱風発生器118より発生した熱風を熱風供給ダク
ト119、バルブ121を経て、熱風吹出口117より
予熱帯R1および焼成帯R2に導入する。
【0033】 焼成帯R2には、複数の抵抗発熱対から
なる電気ヒータ106が通常の燃焼バーナに代わって設
けられ、炉内を加熱させる構造となっている。なお、焼
成帯R2の炉内を加熱した後の排気ガスは、予熱帯R1
及び入口側排気ダクト108を通じてファン109によ
り、炉の外部に順次排出される。
【0034】 このように、電気ヒータ106を用いた
場合、ガスバーナのように酸素を必要とせずに燃焼がで
きるため、燃焼による焼成雰囲気中の酸素濃度の低下を
防止することができる。
【0035】
【実施例】 以下、本発明を実施例に基づいて具体的に
説明する。
【0036】 (実施例1〜8、比較例1〜4):焼成
雰囲気ガスによるローラハースキルン用ローラの粒成長
の評価試験 回転荷重試験炉にローラハースキルン用ローラを取り付
け、ローラを回転させつつ1600°Cの状態に保ち、
雰囲気条件および材質条件の異なる4種のセラミックロ
ーラを組合せ稼働させ、1週間後にローラを取り出し、
次いでローラの中央部分から評価サンプルを切り出し研
磨して、SEM観察と物性測定を行った。
【0037】 評価に用いたローラのサンプルとして
は、粒成長の比較的早い高アルミナ質(アルミナ95%
以上、強度:69.6MPa、平均粒径:6μm)、ム
ライト質(ムライト95%以上、強度:38.2MP
a、平均粒径:4μm)及びアルミナ−ムライト系の混
合組成のアルミナ:ムライト=6:4(強度:46.1
MPa、平均粒径:4μm)と4:6(強度:36.3
MPa、平均粒径:4μm)の外径38mmΦ、内径26
mmΦのローラを用いた。また、試験雰囲気の打込ガスの
条件は表1に示す値で行った。
【0038】
【表1】
【0039】 評価試験により得られたそれぞれの条件
下でのローラハースキルン用ローラの試験後の粒子径及
びローラの曲げ強度の測定結果を表2に示す。なお、曲
げ強度は、ローラの中央部からJIS R1601に基
づく4点曲げ用サンプルを各5本切り出し測定を行い、
その平均値を求めた。
【0040】
【表2】
【0041】 次に、先と同じ装置に、高アルミナ質
(アルミナ95%以上)ローラを各2本セットし、酸素
濃度0の状態で試験温度を表3のように変えて一週間の
連続稼働試験を行い、先と同様の特性を評価し結果を表
3に併せ示す。
【0042】
【表3】
【0043】 (考察)表2の結果より、いずれのロー
ラハースキルン用ローラも新品のものと比較すると、粒
成長が生じていることが判明した。また、焼成雰囲気中
の酸素濃度が0%の場合には特に粒成長が著しく加速さ
れ、未使用のローラの粒子系の約3.7〜6.7倍にま
で粒が成長していた。しかし、焼成雰囲気中の酸素濃度
が2%以上になると、粒成長は徐々に抑制され、特に酸
素濃度が5%以上になると粒成長は殆ど起こらないこと
が明らかとなった。
【0044】 また、ローラの材質面では、アルミナは
ムライトに比べ粒成長がやや早いことが明らかになった
が、元の粒子径の5倍程度までの粒成長であれば、実用
上問題が無かった。一方、ムライトはアルミナに比べ粒
成長が遅く、より好ましく、また、アルミナとムライト
の混合体のロールでも同様の効果が認められた。
【0045】 さらに、アルミナで使用温度の影響を調
べた結果では、酸素濃度が0の状態では、温度が低くて
も高速な粒成長が起こることが明らかとなり、酸素濃度
を2%以上にするとよい効果が得られることが認められ
た。
【0046】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明のローラ
ハースキルンは焼成温度1400°C以上の焼成帯を有
する酸化物セラミックスからなるロールを用いたローラ
ハースキルンであって、高温で長期間使用してもローラ
の使用時の強度劣化を防止して、ローラの折損事故防止
等に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に適用したローラハースキルンの一例
であり、(a)は、概略縦断正面図であり、(b)は、
概略縦断側面図である。
【図2】 本発明に適用したローラハースキルンの他の
例であり、(a)は、概略縦断正面図であり、(b)
は、概略縦断側面図である。
【図3】 本発明に適用したローラハースキルンの更に
他の例であり、(a)は、概略縦断正面図であり、
(b)は、概略縦断側面図である。
【図4】 本発明に適用したローラハースキルンの別の
例であり、(a)は、概略縦断正面図であり、(b)
は、概略縦断側面図である。
【図5】 従来のローラハースキルンの一例であり、
(a)は、概略縦断正面図であり、(b)は、概略縦断
側面図である。
【符号の説明】
1…入口、2…出口、3…ローラ、4…搬送路、5…ガ
スバーナ、6…焼成側排気ダクト、7…焼成側ファン、
8…入口側排気ダクト、9…入口側ファン、10…電気
式ヒータ、11…出口側ファン、13…出口側排気ダク
ト、14…冷却空気用吹込口、15…燃焼空気用供給ダ
クト、17…予熱空気用吹込口、18…予熱空気用ファ
ン、19…予熱空気用供給ダクト、20…酸素富化装
置、22…酸素濃度測定装置(酸素センサ)、24…燃
料ガス用コントロールバルブ、30…熱交換器、40…
蓄熱体バーナ、42…蓄熱体、44…空気流路、45…
燃料注入ノズル、46…燃料切替え装置、48…空気切
替え装置、49…ファン、101…入口、102…出
口、104…搬送路、106…電気ヒータ、107…ダ
ンパ、108…排気ダクト、109…ファン、112…
ダンパ、113…排気ダクト、114…冷却空気用吹出
口、115…冷却空気用ファン、117…熱風吹出口、
118…熱風発生器、119…熱風供給ダクト、120
…ダンパ、121…熱風供給用バルブ、R1…予熱帯、
R2…焼成帯、R3…冷却帯。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1400°C以上の焼成帯を有するロー
    ラハースキルンであって、 該焼成帯におけるローラが酸化物セラミックスからな
    り、かつ該焼成帯の焼成雰囲気中の酸素濃度を少なくと
    も2%以上に保持することを特徴とするローラハースキ
    ルン。
  2. 【請求項2】 酸化物セラミックスが、アルミナ質、ム
    ライト質または、アルミナ−ムライト質系のセラミック
    スからなる請求項1に記載のローラハースキルン。
  3. 【請求項3】 酸化物セラミックスの粒成長倍率が、
    3.5倍以下である請求項1又は2に記載のローラハー
    スキルン。
  4. 【請求項4】 焼成帯での酸素濃度保持手段として、酸
    素富化燃焼空気の導入機構を有する請求項1〜3のいず
    れかに記載のローラハースキルン。
  5. 【請求項5】 焼成帯での酸素濃度保持手段として、予
    熱空気の導入機構を有する請求項1〜3のいずれかに記
    載のローラハースキルン。
  6. 【請求項6】 焼成帯での酸素濃度保持手段として、焼
    成帯に蓄熱体式バーナーを有する請求項1〜3のいずれ
    かに記載のローラハースキルン。
  7. 【請求項7】 焼成帯での酸素濃度保持手段として、焼
    成帯に電気加熱ヒータを有する請求項1〜3のいずれか
    に記載のローラハースキルン。
  8. 【請求項8】 1400°C以上の焼成帯を有するロー
    ラハースキルンの運転方法であって、 該焼成帯におけるローラが酸化物セラミックスからな
    り、かつ該焼成帯の焼成雰囲気中の酸素濃度を少なくと
    も2%以上に保持することを特徴とするローラハースキ
    ルンの運転方法。
  9. 【請求項9】 酸化物セラミックスがアルミナ質、ムラ
    イト質または、アルミナ−ムライト質系のセラミックス
    からなる請求項8に記載のローラハースキルンの運転方
    法。
  10. 【請求項10】 酸化物セラミックスの粒成長倍率が、
    3.5倍以下である請求項8又は9に記載のローラハー
    スキルンの運転方法。
  11. 【請求項11】 焼成帯での酸素濃度保持手段として、
    酸素富化燃焼空気の導入機構を有する請求項8〜10の
    いずれかに記載のローラハースキルンの運転方法。
  12. 【請求項12】 焼成帯での酸素濃度保持手段として、
    予熱空気の導入機構を有する請求項8〜10のいずれか
    に記載のローラハースキルンの運転方法。
  13. 【請求項13】 焼成帯での酸素濃度保持手段として、
    焼成帯に蓄熱体式バーナーを有する請求項8〜10のい
    ずれかに記載のローラハースキルンの運転方法。
  14. 【請求項14】 焼成帯での酸素濃度保持手段として、
    焼成帯に電気加熱ヒータを有する請求項8〜10のいず
    れかに記載のローラハースキルンの運転方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102319904A (zh) * 2011-09-30 2012-01-18 姜堰市志远节能炉业设备制造厂 燃气式钢带精还原炉
CN105935764A (zh) * 2016-05-26 2016-09-14 江苏志远节能炉业设备有限公司 节能型钢带式还原炉
WO2022103655A1 (en) * 2020-11-13 2022-05-19 Corning Incorporated Systems and methods for firing green ceramic ware in a kiln with atmospheric control of oxygen

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