JPH10258566A - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

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JPH10258566A
JPH10258566A JP9302523A JP30252397A JPH10258566A JP H10258566 A JPH10258566 A JP H10258566A JP 9302523 A JP9302523 A JP 9302523A JP 30252397 A JP30252397 A JP 30252397A JP H10258566 A JPH10258566 A JP H10258566A
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41LAPPARATUS OR DEVICES FOR MANIFOLDING, DUPLICATING OR PRINTING FOR OFFICE OR OTHER COMMERCIAL PURPOSES; ADDRESSING MACHINES OR LIKE SERIES-PRINTING MACHINES
    • B41L13/00Stencilling apparatus for office or other commercial use
    • B41L13/16Driving gear; Control thereof

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  • Rotary Presses (AREA)
  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】インキ供給手段を有し外周面部に穿孔製版済み
のマスタを装着した状態で回転する円筒状の版胴と、給
紙手段から1枚ずつ給紙される印刷用の用紙を周面に把
持巻着の上、この用紙を前記版胴に押圧しつつ前記版胴
の回転方向と反対の向きに回転駆動される筒状の圧胴
と、前記版胴に対する前記圧胴の前記用紙のない状態で
の接触を避けるために前記版胴に対して前記圧胴を前記
給紙のタイミングに合わせて接離動作させる接離手段
と、を有する孔版印刷装置において、前記接離手段によ
り圧胴が揺動するのに伴い発生する圧胴の周速度の変動
による用紙のくわえ込みのミス発生をなくすること。 【解決手段】圧胴への駆動力伝達手段としてオールダム
軸継手83(又はユニバーサルジョイント)を使用し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は孔版印刷装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の孔版印刷装置の印刷部駆動系の要
部を説明した図12において、版胴1は内部にインキ供
給手段を有し穿孔製版済みのマスタ8の先端部をクラン
プ手段35により挾持して外周面部に装着した状態で回
転するもので円筒状をなしている。圧胴14は図示を省
略した給紙手段から1枚ずつ給紙される印刷用の用紙を
周面に把持巻着の上、この用紙を版胴1に押圧しつつ版
胴1の回転方向と反対の向きに回転駆動されるもので筒
状をなしていて、その直径が版胴1の直径と略等しく形
成されている。圧胴14と版胴1との間に印刷用の用紙
がない状態でこれら圧胴14と版胴1とが接触するのは
好ましくない。そこで、版胴1に対して圧胴14を前記
した給紙のタイミングに合わせて接離動作させるべく接
離手段70が設けられている。
【0003】図13に示すように、圧胴14は圧胴軸1
4aに固定されている。圧胴軸14aの長手方向の両側
はアーム25a、25bにそれぞれ設けられた軸受22
a,22bに回転自在に支持されている。アーム25a
の一端側は装置の側板23aに固定された軸27aに軸
受26aを介して回動自在に支持されている。もう一つ
のアーム25bの一端側も同様に軸受26bを介して軸
27bに回転可能に支持されている。この軸27bは装
置の側板23bに設けた軸受28および該側板23bに
取り付けられたカバー30に設けた軸受45により回転
自在に支持されている。
【0004】軸27bの一端側には、圧胴14の回転方
向を版胴1の回転方向と逆向き、つまり対向面部で同一
方向に移動するように調整するためのアイドルギヤとし
てのギヤ41が固定されている。一方、圧胴軸14aの
アーム25b側には、ギヤ41に噛み合うようにして圧
胴ギヤ42が圧胴14に固定されている。軸27bのう
ち、カバー30内の部位には版胴1に回転力を伝える歯
付きのプーリ44が固定されている。版胴1には該版胴
1と一体的に歯付きのプーリ46が設けられており、ま
た、このプーリ46と同心に歯付きのプーリ47がプー
リ46と一体的に設けられている。プーリ47とプーリ
44には歯付きのベルト43が巻き掛けられている。
【0005】側板23a、23bには、軸受54a,5
4bを介して軸55が設けられており、この軸55に
は、カム53a,53bが固定されている。軸55は側
板23bを貫通していて、この軸端部には歯付きのプー
リ56が固定されている。モータ51の回転軸には歯付
きのプーリ141が固定されている。プーリ141、4
6、56には歯付きのベルト48が掛けてある。これに
より、モータ51が回転すると、ベルト48を介してプ
ーリ46、56が回転し、版胴1とカム53a,53b
とが同期して回転する。同時に、ベルト43を介してプ
ーリ47、44が回転するので、圧胴14が版胴1と逆
向きに同期して回転するとともに、カム53a、53b
が回転する。
【0006】圧胴14は、版胴1に当接する版胴1の直
径と略等しい径の当接部14bと、該当接部より凹んだ
非当接部14dとを有している。非当接部14dには、
用紙を挾持するためのくわえ爪29が設けられている。
このくわえ爪29は非当接部14dに配置された軸29
aにその基端部を固着されていて、ばねにより常時閉じ
る向きに付勢されており、図示されないカムにより所定
のタイミングで開閉される。印刷に際しては、版胴1に
巻着されたマスタ8の移動とタイミングを合わせて用紙
が圧胴14に向けて送られてくる。そして、予め開いた
状態にあるくわえ爪29に用紙の先端部がくると、くわ
え爪29は閉じて、該用紙の先端をくわえる。その後、
カム53a,53bの回転に従う所定のタイミングでア
ーム25a,25bが揺動して、ばね49a,49bの
力により圧胴14は用紙を介して版胴1に押しつけられ
て印刷が行なわれる。
【0007】このように、印刷が行なわれている状態、
つまり、用紙が版胴1と圧胴14との間に存在する状態
のもとでは、圧胴14は版胴1に押しつけられていなけ
ればならないが、通常状態、つまり、電源オフ時や、給
排版時において、用紙が版胴1と圧胴14との間に存在
しない状態のもとでは、版胴1に圧胴14が直接接触す
ると版胴1の表面のインキが圧胴14に付着して印刷時
に裏汚れなどの不都合を生ずるので、これを避けるた
め、圧胴14を版胴1から離間させなければならない。
【0008】そこで、版胴1に対する圧胴14の接離を
制御するために、接離手段70が設けられている。図1
2、図13において接離手段70は主として、軸27
a,27bを中心として圧胴14を揺動させるアーム2
5a,25bと、これらのアーム25a,25bの他端
側に枢着されたコロ52a、52bと、これらのアーム
25a,25bを版胴1に向けて付勢するばね49a,
49bと、コロ52a,52bに当接するカム53a,
53b,フックレバー200a,200b,ステー20
4、ばね205,ソレノイド206等からなる。
【0009】フックレバー200a、200bは、アー
ム25a,25bの各先端部に対して係脱自在の態様に
設けられている。これらフックレバー200a、200
bは側板23a,23bに固定された軸201a,20
1bに枢着されている。これらフックレバー200aと
フックレバー200bとは、ステー204により連結さ
れている。ステー204は軽量化のため厚さ0.6〜
0.8mm程度の薄板を箱曲げにしたものが使用されて
いる。
【0010】このステー204の中央部は緊縮性のばね
205で引かれるようになっていて、このばね205の
弾性によりフックレバー200a,200bとアーム2
5a,25bとが係合され、そして、フックレバー20
0a、200bはアーム25a、25bを上方に付勢す
るばね49a、49bの力に抗するようにして、その係
合状態は保持されるようになっている。ばね205の反
対側にはソレノイド206が設けられていて、このソレ
ノイド206がオンされてカム53a、53bの凸部で
あるy部がコロ52a,52bに当接する位置に回転す
ると、アーム25a、25bはばね49a、49bの力
に抗して下方に若干下がり、フックレバー200a、2
00bとアーム25a、25bに僅かな隙間が発生する
ので、このときはじめて、ばね205の力に抗してフッ
クレバー200a,200bが回動して、該フックレバ
ー200a,200bのアーム25a,25bとの係合
状態を解除する。
【0011】この係合状態が解除された状態のもとで
は、カム53a、53bにならい、ばね49a,49b
の弾性によりアーム25a,25bが揺動して圧胴の当
接部14bが版胴1に当接した状態となり、圧胴14は
版胴1に押圧される態位と、版胴1から離間した態位と
を交互にとるように制御されることとなる。
【0012】印刷に際しては版胴1と圧胴14との間に
印刷用の用紙が存在することとなるので、通紙の命令と
同期して、カム53a,53bの凹部であるx部をコロ
52a,52bに対向する状態として、用紙を介して圧
胴14を版胴1に押圧させる。このとき、ばね49a,
49bは圧胴14を版胴1に押圧する印圧力を発生させ
る。この印圧力は、アーム25aにばね49a、アーム
25bにばね49bをそれぞれ取り付けていることで均
一に働く。版胴1と圧胴14との間に用紙が介在する間
は該用紙を介して圧胴14を版胴1に押圧した状態と
し、用紙が通過してしまえばカム53a,53bの凸部
であるy部をコロ52a,52bに対向する状態として
圧胴14を版胴1から離間させる。このように、印刷
中、圧胴14は用紙一枚毎にカム53a,53bに従っ
て揺動する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】 .以上に述べたとおり、アーム25a,25bは軸2
7a,27bを支点として揺動しこの揺動に伴い、アー
ム25a、25bに回転自在に設けられた圧胴14も用
紙の1枚通過毎に揺動する。このように、軸27bを支
点とするアーム25bの揺動に際して、圧胴ギヤ42は
ギヤ41に対して回動することとなる。
【0014】図14において、圧胴14は反時計回りの
向きに版胴1の周速度に等しい周速度を得るように定速
回転されているものとする。圧胴14を版胴1から離間
させるに際して、カム53a、53bの制御により、ア
ーム25a、25bの自由端側を下げる場合を考える
と、この下げる動作の間、揺動は軸27a、27bを回
転中心として行われる。ギヤ41は軸27bに固定さ
れ、且つ、これに圧胴ギヤ42が噛み合い、これらのギ
ヤの軸間距離は揺動しても変わらないので、遊星ギヤの
ようにギヤ41を中心に外周を圧胴ギヤ42が回転する
こととなる。よって、アーム25bが下がるときは、圧
胴ギヤ42はギヤ41の外周に沿って下方に回転しなが
ら移動し、このとき、圧胴ギヤ42は図14において、
反時計回りの向きに回動する。圧胴ギヤ42は圧胴14
と一体的であるので、圧胴14も圧胴ギヤ42と共に反
時計回りの向きに同量回動する。このため、圧胴14の
周速度はアーム25a、25bを下げる動作の間、版胴
1の周速度にプラスして、揺動による圧胴ギヤ42の回
転速度分、増速されることとなる。
【0015】これと全く逆に、圧胴14を版胴1に押圧
させるに際して、カム53a、53bの制御により、ア
ーム25a、25bの自由端側を上げる場合を考える
と、この上げる動作の間、圧胴ギヤ42はギヤ41の外
周に沿って上方に回転しながら移動し、図15において
時計回りの向きに回動する。圧胴ギヤ42は圧胴14と
一体的であるので、圧胴14も圧胴ギヤ42と共に時計
回りの向きに同量回動する。このため、圧胴14の周速
度はアーム25a、25bを上げる動作の間、版胴1の
周速度にマイナスして揺動による圧胴ギヤ42の回転速
度分、減速されることとなる。
【0016】圧胴14の非当接部14dには用紙をくわ
えるくわえ爪29がついており、後述するレジストロー
ラ13(図10、図11を参照)より版胴1の周速度と
同じ速度にて用紙が圧胴14に向けて送られる。ところ
が、上記のようにアーム25a、25bの揺動により圧
胴14に周速度の変動が生ずると、用紙はくわえ爪29
にタイミングよく、くわえられない場合を生じてしま
う。実際の例では、アーム25a、25bが揺動するこ
とによる圧胴14の周速度の変動は、版胴の周速度の
1.5倍程度となり、用紙のくわえ込みのミスを発生す
るおそれがある。
【0017】.圧胴14への駆動力の伝達は、圧胴ギ
ヤ42とギヤ41との噛み合わせにより行なわれてお
り、ギヤの1歯でも噛み合いの位置がずれると、版胴1
のクランプ手段35と圧胴14のくわえ爪29との位置
関係もずれてしまう。この関係位置がずれると、用紙上
に印刷される画像の位置もずれてしまう。一方、圧胴1
4は表面が弾性体で製作されているなどして、排紙の際
に、後述する排紙爪15(図10、図11を参照)によ
り傷つく等のことから、これを修復するためメンテナン
スが必要となる。このメンテナンスを終えて圧胴14を
組み付けるに際し、前記したように、ギヤの噛み合わせ
が1歯でも違うと画像の位置ずれを生じてしまうのであ
るから、位置ずれが生じないように細心の注意が必要と
なり、組み付け作業は困難を伴う。
【0018】本発明は、アーム25bが揺動するのに応
じて該アーム25bに取り付けられた圧胴ギヤ42が、
位置が固定されているギヤ41に対して遊星運動するた
めに圧胴ギヤ42が回転させられ、該圧胴ギヤ42と一
体的な圧胴14の周速度が変動し、用紙のくわえ込みの
ミスが発生するという問題をなくすることのできる孔版
印刷装置を提供することを目的とする。
【0019】また、本発明は、メンテナンス時における
圧胴の組み付け作業性を向上させることのできる孔版印
刷装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するため、以下の構成を採用した。
【0021】(1)インキ供給手段を有し外周面部に穿
孔製版済みのマスタを装着した状態で回転する円筒状の
版胴と、給紙手段から1枚ずつ給紙される印刷用の用紙
を周面に把持巻着の上、この用紙を前記版胴に押圧しつ
つ前記版胴の回転方向と反対の向きに回転駆動される筒
状の圧胴と、前記版胴に対する前記圧胴の前記用紙のな
い状態での接触を避けるために前記版胴に対して前記圧
胴を前記給紙のタイミングに合わせて接離動作させる接
離手段と、を有する孔版印刷装置において、前記圧胴の
駆動系を前記接離動作に影響されない不動部材に配置
し、前記接離手段による前記圧胴の位置変動に拘らず前
記接離動作の過程および前記接離動作の前後を通じて前
記圧胴に速度変動を与えることなく前記圧胴を前記駆動
系の回転状態に従うなめらな回転状態で動力伝達する伝
達手段をもって前記駆動系と前記圧胴とを連結した(請
求項1)。
【0022】(2)(1)記載の孔版印刷装置におい
て、前記伝達手段としてオールダム軸継手を用いた(請
求項2)。
【0023】(3)(2)記載の孔版印刷装置におい
て、前記オールダム軸継手がスライダーとその両側にガ
イドフランジとを有し、前記スライダーに前記圧胴の駆
動系側のガイドフランジとの係止を行なう係止フックを
備えた(請求項3)。
【0024】(4)(2)記載の孔版印刷装置おいて、
前記オールダム軸継手がスライダーとその両側にガイド
フランジとを有し、前記スライダーと前記圧胴側の前記
ガイドフランジとに、双方の嵌合規制を行なう嵌合規制
手段を備えた(請求項4)。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図を参照
しながら詳細に説明する。図1、図2において、従来技
術として説明した図12、図13におけると同じ部材に
ついては、同じ符号を付して説明は省略し、異なる構成
部分を主として説明する。図2において符号50aは歯
付きのプーリを示す。このプーリ50aは不動部材であ
る側板23b(図1参照)に回転自在に設けられたもの
である。このプーリ50aにはギヤ50bが一体的に設
けられている。このギヤ50bはアイドルギヤであり、
圧胴14の回転方向を版胴1の回転方向と合わせるため
のものである。プーリ50aとプーリ46とは歯付きの
ベルト43−1で連結されている。ギヤ50bはギヤ4
4−1と噛み合わされている。
【0026】側板23bには箱型のカバー30−1内に
ギヤ44−1が設けられている。ギヤ44−1は軸27
b−1に固定されている。軸27b−1の一端側はカバ
ー30−1に設けた軸受45−1に支持されている。軸
27b−1の他端側は側板23bに設けた軸受28−1
に支持された上、該軸受28−1を貫通して側板23b
の内側に突出している。
【0027】圧胴14の一方の側の軸である圧胴軸14
a−1は軸受22a−1を介してアーム25aに支持さ
れている。この圧胴軸14a−1はアーム25aを側板
23a寄りにスライドしたときにもアーム25aによっ
て支持がなされるように、軸受22a−1を貫通してお
り、従来と異なり側板23a側に延出している。圧胴1
4の他方の側の軸である圧胴軸14a−2は軸受22a
−2を介して、アーム25bに支持されている。この圧
胴軸14a−2についても、アーム25bよりも側板2
3b側に延出している。
【0028】このように、側板23bよりも内側に突出
した軸27b−1と、アーム25bよりも側板23b側
に延出している圧胴軸14a−2の各軸心はアーム25
bの任意の揺動態位において合致するように設けられて
いる。
【0029】本例では、圧胴14の駆動系の一部をなす
軸27b−1の回転を、圧胴14と一体的な圧胴軸14
a−2に、なめらかな回転状態で動力伝達する伝達手段
として、オールダム軸継手83を用いている。このオー
ルダム軸継手83による連結の態様を説明すると、オー
ルダム軸継手83は、図3に詳細に示すように圧胴軸1
4a−2にガイドフランジ80が取り付けられ、軸27
b−1にガイドフランジ82が取り付けられ、これらガ
イドフランジ80とガイドフランジ82との間にスライ
ダー81が挾まれるようにして取り付けられ、これらガ
イドフランジ80、82、スライダー81等によりオー
ルダム軸継手83が構成されている。
【0030】図1、図3、図5に示すように、スライダ
ー81にはその両面に角形突起が互いに90度をなすよ
うに設けられ、これらの角形突起は、ガイドフランジ8
0、82に形成された溝に摺動自在に嵌合状態にある。
このような嵌合により、軸27b−1と圧胴軸14a−
2の軸芯が回転中にずれても、駆動側の軸27b−1が
回転するとき、スライダー81はガイドフランジ80お
よびガイドフランジ82に対して摺動して楕円運動を描
いて運動し、駆動側の軸27b−1の回転は回転速度変
動を生じることなく圧胴軸14a−2に正確に伝達され
る。
【0031】オールダム軸継手の変形として、図4に示
すアメリカン軸継手83−1がある。このアメリカン軸
継手の場合、圧胴軸14a−2に取り付けられたガイド
フランジ80−1と、軸27b−1に取り付けられたガ
イドフランジ82−1と、これらガイドフランジ80−
1とガイドフランジ82−1との間に介在するスライダ
ー81−1とからなり、スライダー81−1がガイドフ
ランジ80−1およびガイドフランジ82−1の各溝部
に摺動自在に嵌合して上記のオールダム軸継手83と同
じ機能を果たす。オールダム軸継手83もアメリカン軸
継手83−1も機能的には略同じであるので、以下の説
明ではオールダム軸継手83について説明する。なお、
オールダム軸継手83に代えて、ユニバーサルジョイン
トを使用することも可能であるが、オールダム軸継手の
方が、軸方向に大きなスペースを要しない点で有利であ
る。
【0032】駆動側である軸27b−1と従動側である
圧胴軸14a−2との平行が保持されていれば軸心間の
距離がずれても、動力伝達に際しての周速度差が発生し
ないのがオールダム軸継手の特徴であり、アーム25
a、25bの揺動に伴う圧胴軸14a−2の揺動量は実
際には1〜3mm程度であるので、圧胴14について実
質的に問題とされるような周速度変動は発生しなくな
る。ここで、モータ51、ベルト48、プーリ46、プ
ーリ47、ベルト43−1、プーリ50a、ギヤ50b
等からなる構成は圧胴14の駆動系の例であり、この例
にかかる駆動系は前記したように、接離手段70によっ
て行なわれる圧胴14の版胴1に対する接離動作に影響
されない側板23a、23b等の不動部材に設けられて
いる。
【0033】次に、オールダム軸継手83を使用する孔
版印刷装置において、圧胴14の分解組立ての容易性に
ついて場合を分けて説明する。 (a)圧胴を軸方向に移動させた上で軸直角方向に移動
して分解するケース 図1、図5〜図7により説明する。図1において、軸受
22a−1、22a−2はともに大径部と小径部からな
る段付きの形状で形成されている。また、圧胴軸14a
−1、14a−2も大径部と小径部とからなる段付きの
形状で形成されている。軸受22a−2についてその小
径部はアーム25bの穴に嵌合され、該軸受22a−2
の段部はアーム25bの左側端面に突き当てられてい
る。圧胴軸14a−2についてその小径部は軸受22a
−2に嵌合され、該圧胴軸14a−2の段部は軸受22
a−2の大径部の側端面に突き当てられている。
【0034】軸受22a−1の大径部の端面は圧胴軸1
4a−1の段部に突き当てられている。軸受22a−1
の小径部はアーム25aの穴に嵌合されていて、該軸受
22a−1の段部はアーム25aの右側端面に突き当て
られている。また、このような組立て状態において、オ
ールダム軸継手83における溝と角形突起とは摺動可能
な嵌合状態にある。このような組立て状態が保持される
ように、アーム25aは軸27aの軸長手方向上の位置
を図示省略のEリング等適宜の位置決め手段により位置
決めされており、また、アーム25bについても同様
に、軸27bの軸長手方向上の位置をEリング等適宜の
位置決め手段により位置決めされている。
【0035】圧胴14を分解するに際しては、軸27a
上でのアーム25aの位置を保持している位置決め手段
としてのEリングなどを除去した後、アーム25aを軸
27aに沿って側板23a寄りの向き、つまり、図5で
左向きに移動させ、さらに圧胴14を左に移動させるこ
とにより、軸受22a−2を可動とするスペースを得て
図5に示すようにアーム25bから軸受22a−2を外
す。同時に該圧胴14の移動により、ガイドフランジ8
0とスライダー81の嵌合関係も解除させることができ
る。
【0036】ここで、図6に示すように、軸受22a−
2の小径部と嵌合しているアーム25bの穴25b−H
はその上方部分が圧胴軸14a−2の小径部14a−2
−Sの通過を許す大きさで外方に連通開放されている。
同様に図7に示すように、軸受22a−1の小径部と嵌
合しているアーム25aの穴25a−Hはその上方部分
が圧胴軸14a−1の小径部14a−1−Sの通過を許
す大きさで外方に連通開放されている。よって、図5、
図6、図7に示す状態で、圧胴14を図5における紙面
に垂直な上方向に取り出して孔版印刷装置から分解する
ことができる。
【0037】なお、この圧胴14の分解に際して、ガイ
ドフランジ80とスライダー81との嵌合位置は、ガイ
ドフランジ80の溝およびスライダー81の角形突起と
がこれらガイドフランジ80やスライダー81の中心と
対称の形状に形成されていると、180度の組み違いを
する可能性がある。そこで、ガイドフランジ80とスラ
イダー81とに合いマークを付しておくことによりこの
合いマークを基準として組み立てることにより、版胴1
のクランプ手段35と圧胴14のくわえ爪29との位置
関係のずれを生ずることなく、元通りに組み立てること
ができる。
【0038】なお、合いマークが平面的なライン等で印
された場合には、オペレータが視覚的に確認するにとど
まるので、見誤る可能性がないとはいえない。そこで、
ガイドフランジ80とスライダー81とに、それぞれ双
方の嵌合規制を行なうべく、立体的な嵌合規制手段を設
ければ、単なる平面的な合いマークよりも視認性が向上
し、さらに確実にガイドフランジ80とスライダー81
との180度の組み違いを防止することができる。
【0039】図16、図17に示した例では、ガイドフ
ランジ81側に形成した角形突起81hを、長手方向の
途中から幅の広い部位から幅の狭い部位に変わる段部を
形成した羽子板のような形状にしている。但し、スライ
ドを可能にするため、長手方向各部での断面形状、大き
さは、幅の広い部位、幅の狭い部位のそれぞれについて
一定である。ガイドフランジ80についても、角形突起
81hと相似形で嵌合可能な溝80hを形成している。
また、スライダー81とガイドフランジ80の各中心を
合致させたとき、角形突起81h及び溝80hにおける
それぞれについての、幅の狭い部位から幅の広い部位と
の境目の段差部間は、所要量のスライドを確保するた
め、隙間αをおいている。
【0040】このような形状で形成した角形突起81h
と溝80hの組合せを嵌合規制手段と称する。このよう
にガイドフランジ80、スライダー81の中心に対して
非対称の嵌合規制手段を設ければ、立体的な合いマーク
の機能を有することにより視認性が向上するとともに、
常に一義的な位置関係をもって組み立てられることとな
り、視認性がよいので180度の組み違いは生じにくい
し、また、たとえ視認上の誤りがあったとしても、その
場合には角形突起81hと溝80hとの嵌合関係が成立
せず、組み立ての誤りは生じ得ない。
【0041】なお、嵌合規制手段としては、図18に示
すように、スライダー81やガイドフランジ80の中心
から外れた位置に円形の膨らみを形成するとともに直径
方向に延びる角形突起81h’と該角形突起81h’に
嵌合する溝80h’とで構成することもできる。さら
に、これらの例の外にも、オールダム軸継手としての機
能を発揮し得るスライド可能な構成とし、かつ、スライ
ダー81やガイドフランジ80の中心に対して非対称の
形状からなる嵌合規制手段を構成することで、同様の作
用上の利益を得ることができる。
【0042】このように、嵌合規制手段は、ライン状の
合いマークのように平面的でなく、立体的なマークとし
ての機能を有するので、圧胴の組み立て時における視認
性が格段に向上し、視覚上の誤りが生じにくく、しか
も、一義的に嵌合状態が定まることから信頼性が増し、
組み立て性の向上を図ることができる。
【0043】この圧胴14の分解に際して、アーム25
aを左に移動することにともないコロ52aも左に移動
することから、コロ52aとカム53aとの係合関係も
外れ、アーム25aの自由端側が揺動して圧胴14の支
持が不安定になることを防止するため、予めカム53a
の凸部であるy部をコロ52aに対応させた状態のもと
でソレノイド206をオフ状態にし、フックレバー20
0aによりアーム25aの先端部を係止させた状態にし
ておく。
【0044】なお、アーム25aの移動ストロークの範
囲においてこの係止の関係が保持される幅にアーム25
aの自由端側を形成しているので、アーム25aの移動
にともなってコロ52aがカム53aから外れてもアー
ム25aが揺動することはなく、安全である。圧胴14
を左に移動させた時点で、既にガイドフランジ80の溝
とスライダー81の角形突起との係合関係は解除されて
いるので、アーム25a、25bと軸受22a−1、2
2a−2との係合が解除さえされれば、容易に圧胴14
を装置本体から取り外すことができる。また、組立てに
際しては、分解の場合と逆の手順を踏むことにより容易
に元通りに組み立てることができる。
【0045】(b)圧胴を軸直角方向に移動するだけで
分解するケース オールダム軸継手83では、係合状態にあるガイドフラ
ンジ80の溝とスタイダー81の角形突起を、これらの
溝および角形突起の摺動方向にずらすことにより分解す
ることができる。従って、アーム25a、25bに対す
る圧胴軸14a−1、14a−2の拘束を解除して軸直
角方向に解放できれば、前記(a)の例におけるように
圧胴14を軸方向に移動させることなしに容易に圧胴1
4を分解することができる。
【0046】本例では、アーム25a,25bに対する
圧胴軸14a−1、14a−2の拘束を解除する手段と
して、圧胴軸14a−1、14a−2を軸受22a−
1、22a−2と一緒にアーム25a,25bから軸直
角方向に取り出せるようにした。つまり、アーム25b
と軸受22a−2との係合保持状態を簡単に解除する手
段として、図8に示すようにアーム25bにU字状の穴
25b−Uを形成して、軸受22a−2を穴25b−U
に嵌合した上で、上からキャップ25b−U1を被せ
て、ねじ84により締め付け固定する構成とした。ま
た、図9に示すようにアーム25aにU字状の穴25a
−Uを形成して、軸受22a−1を穴25a−Uに嵌合
した上で、上からキャップ25a−U1を被せて、ねじ
84により締め付け固定する構成とした。
【0047】このような構成を採用することにより、キ
ャップ25a−U1、25b−U1をそれぞれのアーム
25a,25bから外すだけで、圧胴14を孔版印刷装
置から分解することができるし、組立てにおいても分解
時と逆の手順を踏むことにより容易に組み立てることが
できる。
【0048】なお、前述した(a)と(b)のそれぞれ
の、分解するケースにおけるオールダム軸継手83は、
圧胴14を軸直角方向である上方に取り出せるようにし
ているので、その方向にガイドフランジ80の溝とスラ
イダー81の角形突起を位置させると、スライダー81
の他方の角形突起は90度向きが違ってガイドフランジ
82の溝と嵌合しているため、スライダー81はガイド
フランジ82側に残って、取り出されることとなる。
【0049】ここで、市販されている通常のオールダム
軸継手だと、両側のガイドフランジ80、82とこれら
の間に位置するスライダー81とが殆どクリアランスが
ない状態に設定されていて、このクリアランスが殆どな
い状態のもとで、摺動させて動力伝達する。
【0050】一方、本発明が適用される条件として、圧
胴14について、その外径φ180mm〜220mmで
重さ2kg〜3.5kgのものを、120rpm(1秒
間に2回転)させながら、アーム25a,25bの揺動
に応じて版胴1に対して離接動作(1秒間に2回転)さ
せて印刷するように設定された孔版印刷装置におけるよ
うに、重くて高速回転される伝達箇所にクリアランスが
殆どないようなオールダム軸継手を使用した場合には、
該クリアランス部の摺動抵抗が大となるため、ガイドフ
ランジ80及び軸14a−2の動作不良を生じさせ、オ
ールダム軸継手が設けられた側のアーム25bの揺動動
作と、オールダム軸継手のある側の反対側のアーム25
aの揺動動作との間に僅かに動作量のずれを生じてしま
う。
【0051】このずれは、コロ52a,52bがカム5
3a,53bの大径部から小径部へ下りる際に、アーム
25bの動作量がアーム25aの動作量に対して不足す
る現象となってあらわれる。つまり、圧胴14の紙幅方
向におけるオールダム軸継手がある側が、オールダム軸
継手のない側の動作に対して追従しなくなり、その結
果、オールダム軸継手のない側の圧胴部分だけが版胴を
押圧することとなり、オールダム軸継手がある側の印刷
部に印刷抜けを生じてしまう。
【0052】このような不具合をなくすには、オールダ
ム軸継手の両側のガイドフランジ80、82と、これら
の間のスライダー81とは、上記したような印刷抜けを
生ぜしめないような動作の円滑さを確保することのでき
るある程度のクリアランス(例えば、0.01〜0.0
5mm)を設けることが必要である。
【0053】一方、圧胴14は、メンテナンス時に当該
孔版印刷装置本体から脱着する必要がある。しかし、上
記のようにある程度のクリアランスを設けると、該脱着
時に、圧胴14を軸14a−2およびガイドフランジ8
0と共に、スライダー81から離脱させると、スライダ
ー81に形成された角形突起とガイドフランジ82に形
成された該角形突起が嵌合する溝との嵌合がゆるいた
め、スライダー81がガイドフランジ82から抜け出易
く、落下するなどして脱着作業が煩雑となる。
【0054】そこで、図19に示すように、スライダー
81がガイドフランジ82から簡単に抜け出ないように
するため、スライダー81に該スライダー81を圧胴1
4の駆動系側のガイドフランジ82に係止するための係
止フック81f−1,81f−2を設けた。これら係止
フック81f−1,81−f2は板状をなしていて、弾
性部材からなり、スライダー81の直径方向に対向して
いて、スライド時の干渉を避けるため角形突起の位置か
らずれた位置にて、該スライダー81の側周部から軸長
手方向に伸びるような態様で設けている。
【0055】これら係止フック81f−1,81f−2
の内側の径は、ガイドフランジ82の径に、圧胴14の
揺動量1〜3mmと、この揺動によりガイドフランジ8
2の外周部にぶつからないようなクリアランス1〜2m
mとを加えた径が設定され、ガイドフランジ82の溝が
設けられた面と反対側の面にまわり込んで外れない長さ
を有し、その先端部には折曲部が形成されている。該オ
ールダム軸継手の組み立て時には、オペレータが係止フ
ック81f−1,81f−2を、これらの弾性を利用し
ておし広げ、該折曲部がガイドフランジ82を抱え込む
ような位置で、解放することで上記折曲部がガイドフラ
ンジ82に掛かり係止状態となる。
【0056】このようにすれば、圧胴脱着時にスライダ
ー81がガイドフランジ82から抜け落ちない。尤も、
図19に示した例の場合は、スライダー81の角形突起
の長手方向が重力方向と合致した場合には水平方向に対
向位置する係止フック81f−1,81f−2は重力方
向でのストッパ機能をもたないので、スライダー81が
落下するおそれがある。これを避けるには、圧胴脱着時
のオールダム軸継手の回転停止位置を係止フック81f
−1,81f−2のいずれかが下になるような位置とす
る。
【0057】なお、角形突起の形状および該角形突起に
嵌合する溝の形を前記した図17に示すように段付きの
形状とし、該角形突起の幅の狭い部位が下となる位置で
該オールダム軸継手の回転を停止して、圧胴の脱着をす
るものとすれば、該段部が落下防止機能を果たすので、
停止位置は係止フックの位置には依存しなくなる。さら
に、図18に示すように、段部の形状を中間部に膨らみ
をつけたようにした場合には、オールダム軸継手のあら
ゆる回転位置で該段部が落下防止機能を果たすこととな
る。なお、係止フックは図19に示す例では2つ設けた
が、オールダム軸継手の回転停止位置が限定されないよ
うに、適宜に3つ以上設けてもよく、逆に、上記したよ
うにオールダム軸継手の回転停止位置を限定することと
すれば、軸長手方向での離脱を防止できる限り、最低限
1個でもよい。
【0058】本発明は、(i)版胴の内側にインキ供給
手段を有するタイプの孔版印刷装置に対しても適用でき
るし、(ii)版胴の外側にインキ供給手段を有するタ
イプの孔版印刷装置に対しても適用することができる。
そこで、これら各タイプにおける印刷プロセスの概要を
説明する。
【0059】(i)版胴の内側にインキ供給手段を有す
るタイプの孔版印刷装置 孔版印刷装置の全体概略を示した図10において、版胴
1は開孔部1bを有する多孔構造の円筒体を有し、この
円筒体の外周にはメッシュスクリーンが巻着されてい
る。この版胴1の外周部には、版胴1の軸線と平行に回
転自在な爪を有するクランプ手段35が設けられてい
る。このクランプ手段35は図示されない開閉装置によ
り駆動力を伝達されて、所定位置にて開閉される。
【0060】マスタ8は、版胴1の右側にある製版書き
込み装置40の中にあるサーマルヘッド9により原稿の
情報を基に穿孔された後、版胴1に向けて送り出され版
胴1に巻装される。この巻装に際しては、先ず、クラン
プ手段35がマスタ8の一端を挾持し、次いで、マスタ
8の他端側が版胴1の外周面に巻装されていく。
【0061】ここで、製版書き込み装置40内の製版手
段の構成及び製版動作について説明する。符号10はマ
スタ8をサーマルヘッド9に押しつけながら搬送するプ
ラテンローラ、符号11はマスタ8を切断するためのカ
ッタ、符号12はマスタ8の先端を版胴1のクランプ手
段35へ案内するための給版ローラをそれぞれ示す。こ
の製版書き込み装置40において、図示を省略したスキ
ャナーから送られてきた画像信号に基づいてサーマルヘ
ッド9はマスタ8を穿孔し製版する。製版されたマスタ
8は、所定の位置で開いて待機しているクランプ手段3
5にその先端を係止される。係止されると版胴1が矢印
の向きに回転を始め、製版されたマスタ8を外周に巻き
付けていく。マスタ8の送り量はプラテンローラ10を
駆動するパルスモータ10aによってコントロールさ
れ、一定量の送りが完了すれば、カッタ駆動モータ11
aが偏芯カム11bを回転させてカッタ11を動かし、
マスタ8を切断する。版胴1が製版済みのマスタ8を外
周に巻き付け完了することで製版給版が完了する。
【0062】版胴1の左側には、すでに版胴1に巻着さ
れている使用済みマスタを剥離し、格納するための排版
装置20がある。製版、給版が完了後、版胴1は図2に
示されたモータ51等の駆動装置により時計回りの向き
に回転させられる。版胴1の内部には、該版胴1と同方
向に同期して回転するインキローラ2と、このインキロ
ーラ2の外周面と僅かに隙間を設けてドクターローラ3
が配置されており、これらのローラによりインキ溜り5
0のインキ4をインキローラ2の外周面に供給する。
【0063】インキ4は軸パイプ5の穴より楔状空間の
インキ溜り50に供給される。さらに、インキローラ2
の外周面に供給されたインキは、版胴1の内周面とイン
キローラ2の外周面との間に設けられた僅かな隙間を介
して版胴内周面に供給される。版胴1の下方には、圧胴
14を支持する圧胴軸14aが、支点としての軸27a
を中心に回動自在なアーム25aに支持されている。圧
胴14はアーム25aの揺動に応じて版胴1に対して接
離自在である。圧胴14はその径を版胴1の直径と略等
しく形成され、版胴1との押圧位置が回転毎に同じにな
るような回転比で回転される。回転の向きは、図10で
反時計回りの向きである。
【0064】圧胴14は、版胴1上のクランプ手段35
との衝突を避けるために、外周の一部を切り落した如き
形状、つまり、外径部より内側に平坦部を設けた、所謂
D型形状をしている。この平坦部には、印刷用の用紙3
0の先端を圧胴14に保持するくわえ爪29が軸29a
に回動自在に設けてある。くわえ爪29は、図示されな
いカムにより所定のタイミングで開き、用紙30をくわ
えた後、閉じて圧胴14に用紙30を保持し、排紙爪1
5の位置に至ると再び開き、用紙30を解放して排紙搬
送装置60に送り出す。圧胴14は用紙30の搬送ミス
時の対処として、また、製版時に版胴1に圧胴14が圧
接されないように、版胴1と同期して回転するカム53
a、53b(図1、2参照)により所定のタイミングで
版胴1より圧胴14を離すようにしている。
【0065】搬送ミスがない場合には、再び、用紙30
を保持した圧胴14がばね49a、49bにより版胴1
の外周面に押圧されることとなる。搬送ミス等が発生し
た場合には、圧胴14は版胴1に押圧されないようにカ
ム53a,53bが制御されることにより圧解除され
る。印刷後(インキ塗布後)の用紙30の先端部はくわ
え爪29の解放により自由となり、圧胴14の外周近傍
に設けられた排紙爪15により剥離されていき、排紙搬
送装置60を介して排紙台21に送り出される。版胴1
の右下方には、多数の用紙30を積載することのできる
エレベータ方式の給紙台31と、圧胴14に用紙30を
給送する給紙装置が設けられている。この給紙台31は
図示されない駆動装置により、積載された用紙30の最
上位が、常に呼出しローラ33に適切な範囲(用紙30
が搬送可能な範囲)の押圧力で接触する状態を保持しつ
つ、昇降する。
【0066】給紙装置は、回転自在に支持された給紙ロ
ーラ32と、呼出しローラ33を有している。これらの
ローラは無端ベルトにより連結されていて、同期して回
転される。給紙ローラ32の下方には、印刷用紙30の
重送を防止する分離ローラ34が圧接している。さら
に、用紙搬送方向前方には回転自在に支持された一対の
レジストローラ13と、用紙30をレジストローラニッ
プ部に案内する一対のガイド板36が設けられている。
【0067】給紙ローラ32は、版胴1と同期して回転
する図示しないカムと、このカムに係合するカムフォロ
ワを有する扇形ギヤ、ワンウェイクラッチが組み込まれ
た給紙ローラギヤにより、時計回りの向きに回転され
る。レジストローラ13も同様に、版胴1と同期して回
転する図示しないカムと、このカムに係合するカムフォ
ロワを有する扇形ギヤ、ワンウエイクラッチが組み込ま
れたレジストローラギヤなどにより、レジストローラ下
方側が反時計回りの向きに回転される。レジストローラ
13の用紙送り速度は版胴1の周速と同じに設定されて
いる。
【0068】用紙の搬送手順について説明する。図10
において、給紙ローラ32、呼出しローラ33の回転に
より給紙された用紙30は、給紙ローラ32と分離ロー
ラ34部分で重送が防止され、最上位の1枚だけがレジ
ストローラ13に送られる。やがて、用紙30の先端が
レジストローラ13間のニップ部に衝突するが、さらに
搬送を続けると上方に所定量のわん曲たるみ37が形成
される。このわん曲たるみが形成された時点で、給紙ロ
ーラ32と呼出しローラ33の回転が停止される。
【0069】その後、カムにより所定のタイミングでレ
ジストローラ13が回転し、用紙30のわん曲たるみ3
7が消滅し、ワンウェイクラッチが組み込まれて用紙搬
送方向に回転可能な給紙ローラ32と呼出しローラ33
も、用紙30の搬送によって従動回転させられつつ、用
紙30は圧胴14に向けて搬送される。このタイミング
に合わせ、圧胴14中のくわえ爪29は開き、くわえ爪
29は用紙30をくわえてから閉じ、圧胴14に用紙3
0が保持されたまま圧胴14は回転し、版胴1と圧胴1
4とのニップ部に用紙30が送り込まれる。
【0070】前記したように、版胴1と圧胴14とのニ
ップ部は、緊縮性のばね49a、49bの力により加圧
されているので、圧胴14により用紙30は版胴1の外
周面に押圧される。この押圧の際にインキローラ2によ
り、版胴1の外周面に取り付けられているマスタ8の穿
孔部を通過してきたインキ4が用紙30上に転写され
る。インキ4が転写された用紙30は、圧胴14が回転
して排紙爪15の手前でくわえ爪29が開くことにより
排紙爪15に乗り上げて剥離されつつ、排紙搬送装置6
0によって排紙台21上に搬送積載されて印刷を終了す
る。
【0071】(ii)版胴の外側にインキ供給手段を有
するタイプの孔版印刷装置 図11において、版胴1−1は外表面が無垢の開口部が
ない円筒部材であり、印刷工程実行時には矢印の向きに
回転し、マスタを排出するときには矢印の向きと反対の
向きに回転する。
【0072】版胴1−1の表面には、一部に有底凹部1
−1Bが形成されていて、この有底凹部1−1Bを除い
た周面にマスタが巻き付けられるようになっている。有
底凹部1−1Bは平坦面を備え、この平坦面にはマスタ
の先端を把持するためのクランパ1−1Cが配置されて
いる。この把持されたマスタの先端以外の範囲は、後述
するインキ供給手段であるインキ供給機構から供給され
て版胴1−1の周面に付着しているインキの粘着力によ
って版胴周面に密着するようになっている。
【0073】版胴1−1について矢印で示す回転の向き
に沿って、図示するように、回転方向の上流側から製版
書き込み装置40−1、インキ供給機構22、圧胴14
がそれぞれ配置されている。なお、圧胴14及びこれに
付帯する部材の構成、また、給紙手段としての呼出しロ
ーラ33、給紙台31、給紙ローラ32、レジストロー
ラ13、分離ローラ34、ガイド板36等の構成、さら
に、排紙爪15、排紙搬送装置60、排紙台21等につ
いては、前記図10に則して説明した構成と同じである
ので、説明を省略する。
【0074】製版装置40−1は、芯材に対してロール
状に巻かれて順次繰り出し可能なマスタ8−1に対して
原稿情報に応じた穿孔処理を行なうことで製版を実行す
るためのものであり、サーマルヘッド9−1、プラテン
ローラ10−1、搬送ローラ対12−1、裁断装置であ
るカッタ11−1及びマスタガイド7が備えられてい
る。
【0075】マスタ8−1は、1〜2μm程度の厚さを
有するポリエステル等の熱可塑性樹脂フィルムに対して
多孔質弾性体からなる多孔性支持体を貼り付けてラミネ
ート構造としたものが用いられる。ロールから繰り出さ
れたマスタ8−1は、サーマルヘッド9−1に対してプ
ラテンローラ10−1によって押圧され、サーマルヘッ
ド9−1の発熱素子が選択的に発熱させられることによ
り主走査方向及び副走査方向の領域で厚さ方向に貫通す
る孔が穿たれる。図示しない製版穿孔制御部からの駆動
信号を用いた通電制御によりサーマルヘッド9−1の発
熱素子は主走査方向で発熱位置が選択され発熱し、マス
タ8−1の穿孔処理を行なう。
【0076】プラテンローラ10−1は、図示しないス
テッピングモータ等を駆動源として備え、段階的な回転
を行なうことによってマスタ8−1を副走査方向に給送
する。プラテンローラ9−1の下流側には、搬送ローラ
対12−1が配置されている。搬送ローラ対12−1は
トルクリミッタを介して上記ステッピングモータに連動
することができ、プラテンローラ10−1により設定さ
れるマスタの搬送速度よりも僅かに速い搬送速度で送
る。これにより、マスタ8−1は、プラテンローラ10
−1と搬送ローラ対12−1との速度差によって弛みや
しわ等の発生が抑止される。穿孔処理を終了したマスタ
8−1は、カッタ11−1により必要長さに裁断され、
版胴1−1の接線方向に給送されてクランパ1−1Cに
より先端を把持固定される。
【0077】インキ供給機構22について説明する。イ
ンキ供給機構22は、版胴1−1の外周面から接離可能
に設けられている。インキ供給機構22は、版胴1−1
の外周面と当接するインキローラ2−1と、ブレード2
−2と、インキローラ2−1との間に間隔をもって配置
されたドクターローラ2−3とを主要部として構成され
ている。インキローラ2−1は、インキ供給管2−4の
下方に位置する金属ローラであり、図示しない歯車やベ
ルト等の駆動力伝達手段によって回転力が伝達され、版
胴1−1の周速度と同期した速度で回転するようになっ
ている。ドクターローラ2−3によって担持量を規制さ
れ、均一層状にインキを担持されたインキローラ2−1
は、版胴1−1の外表面に巻装されているマスタ8−1
の外側から接触してインキを供給する。
【0078】インキローラ2−1とドクターローラ2−
3との間の間隔によって設定されるインキローラ2−1
上でのインキの担持量は、版胴1−1とマスタ8−1と
の対向面間の隙間及びマスタ8−1の穿孔部を含めた空
間内に充填できる量に多少の余裕を見込んだ量に設定さ
れている。上記空間内に充填される量は、1枚の印刷用
の用紙に画像を印刷できる量に相当させてある。インキ
ローラ2−1とドクターローラ2−3とで構成される楔
状空間部はインキ溜り50−1であり、この部分には、
インキ供給管2−4に形成されている吐出部から滴下す
るインキ4−1が溜まるようになっている。
【0079】ブレード2−2は、マスタ8−1の外側か
ら供給されたインキのうちでマスタ8−1の穿孔部以外
(非画像部)に付着しているインキを除去するようにな
っている。この場合の穿孔部以外とは、主に孔版マスタ
8−1の表面が該当しており、表面に付着しているイン
キが除去されると、これにより、インキローラ2−1か
ら供給されるインキはマスタ8−1の穿孔部及び版胴1
−1の外表面部とその面に対向するマスタ8−1の面と
で構成される空間にのみ充填されることとなる。
【0080】印刷に際して、製版されたマスタ8−1は
製版書き込み装置40−1から繰り出され、サーマルヘ
ッド9−1とプラテンローラ10−1とが当接している
位置に達することで加熱溶融穿孔処理が実行され、穿孔
が形成されたマスタ8−1がプラテンローラ10−1の
回転量に基づいて版胴1−1に向けて給送され、先端が
クランパ1−1Cに達した時点でクランパ1−1Cによ
り先端を把持されて固定される。
【0081】版胴1−1は、マスタ8−1の先端を把持
した時点から回転を始め、その周面にマスタ8−1が巻
装され、所定量送られた後、カッタ11−1で裁断され
て巻装が完了する。なお、マスタ8−1の先端把持に先
立ち、版胴1−1に対してインキ供給機構22のインキ
ローラ2−1によって均一膜厚でインキが塗布され、こ
のインキをマスタ8−1の先端以外の領域の粘着に用い
る。このように、版胴1−1の回転に伴い先端以外の領
域がインキで塗布されて表面が粘着性を帯びるので、印
刷中におけるマスタ8−1のずれが防止される。マスタ
の巻装が終わると版胴1−1の回転が停止し、次いで、
印刷処理が実行される。
【0082】印刷処理に際しては、版胴1−1の表面に
位置するマスタ8−1にインキ供給機構22のインキロ
ーラ2−1が当接すると共に、インキ供給管2−4から
インキが供給される。これにより、インキ溜り50−1
に溜るインキは、ドクターローラ2−3によってインキ
ローラ2−1の表面での担持量が規定され、マスタ8−
1の表面から穿孔部を介して版胴1−1の表面とマスタ
8−1の対向面との間の空間内にインキが押し込まれて
供給される。
【0083】インキローラ2−1を通過したマスタ8−
1の表面には、インキローラ2−1から供給されたにも
拘らず上記空間内に充填されなかったインキが表面に付
着している。この付着しているインキは、ブレード2−
2によって除去される。この除去されたインキは、イン
キローラ2−1とブレード2−2との対向位置にある隙
間を通過してインキ溜り50−1に回収される。
【0084】このようにしてマスタ8−1に対するイン
キの供給が行なわれると、給紙手段のレジストローラ1
3から繰り出された印刷用紙30がマスタの転写領域と
整合し得る所定のタイミングをもって回転を開始した圧
胴14のくわえ爪29(図11において図示省略)に向
けて給送される。このとき、圧胴14は版胴1−1から
離間している。給送された用紙30は圧胴14のくわえ
爪29に先端部を把持されて圧胴14の周面に巻装され
る。
【0085】アーム25a、25bの揺動によって版胴
1−1とタイミングを合わせて圧胴14が版胴1−1に
圧接すると、用紙30はマスタ8−1の表面に圧胴14
により押圧される。用紙30は、圧胴14により押圧さ
れると、マスタ8−1の多孔質支持体からなる多孔性支
持体が圧縮変形して前記空間の体積が縮小されることか
ら該空間内に充填されているインキがマスタ8−1の穿
孔部から外側に向けて吐出される。これにより、用紙3
0にインキが転移し、画像の転写が行なわれる。
【0086】一方、用紙30が圧胴14との対向位置を
外れ始めることにより、圧胴14による押圧が解除され
るので、マスタ8−1の多孔性支持体は元の厚さを有す
る形状に復帰し始める。この復帰に伴い、上記空間は負
圧傾向となり、用紙30に過剰に付着しているインキを
吸い戻す。インキが転写された用紙30は、圧胴14が
回転して排紙爪15の手前でくわえ爪29が開くことに
より排紙爪15に乗り上げて剥離されつつ、排紙搬送装
置60によって排紙台21上に搬送積載されて印刷を終
了する。
【0087】
【発明の効果】請求項1に記載の発明では、接離手段に
より圧胴が位置変動するにも拘らず該圧胴を速度変動す
ることなく定速回転させることができるので、従来技術
で問題とされた、圧胴への用紙のくわえ込みのミスが発
生するという問題をなくすることができる。
【0088】請求項2記載の発明では、圧胴に対する動
力の伝達手段としてオールダム軸継手を使用しており、
オールダム軸継手は溝と角形突起とが互いに噛み合って
いるだけの継手であるので、メンテナンス時において該
オールダム軸継手の部分を容易に分解し、組み立てるこ
とができ、圧胴の組み付け作業性を向上させることがで
きる。また、オールダム軸継手では溝と角形突起との噛
み合い位置が特定しやすいので、版胴と圧胴との位置合
わせも容易である。
【0089】請求項3記載の発明では、係止フックがガ
イドフランジからのスライダーの離脱を防止するので、
圧胴脱着時の操作性を向上することができる。
【0090】請求項4記載の発明では、嵌合規制手段
は、視認性にすぐれるとともにスライダーとガイドフラ
ンジとの一義的な嵌合状態を定めるので、組み立て性の
向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる孔版印刷装置における圧胴の支
持状態および駆動系を説明した孔版印刷装置の要部断面
図である。
【図2】本発明にかかる孔版印刷装置の版胴および圧胴
の駆動系を説明した図である。
【図3】本発明にかかる伝達手段としてのオールダム軸
継手の分解斜視図である。
【図4】本発明にかかる伝達手段としてのオールダム軸
継手の変形例としてのアメリカン軸継手の分解斜視図で
ある。
【図5】図1に示した孔版印刷装置において、版胴を分
解するに際して部材の一部をスライドしたときの状態を
説明した孔版印刷装置の断面図である。
【図6】アームと圧胴軸との、軸受を介しての係合関係
の一例を説明した圧胴軸の一端側における当該係合部分
の斜視図である。
【図7】アームと圧胴軸との、軸受を介しての係合関係
の一例を説明した圧胴軸の他端側における当該係合部分
の斜視図である。
【図8】アームと圧胴軸との、軸受を介しての係合関係
の他の一例を説明した圧胴軸の一端側における当該係合
部分の斜視図である。
【図9】アームと圧胴軸との、軸受を介しての係合関係
の他の一例を説明した圧胴軸の他端側における当該係合
部分の斜視図である。
【図10】本発明の実施に適する孔版印刷装置であっ
て、版胴の内部にインキ供給手段を有するタイプのもの
の一例を説明した孔版印刷装置の概略構成図である。
【図11】本発明の実施に適する孔版印刷装置であっ
て、版胴の外部にインキ供給手段を有するタイプのもの
の一例を説明した孔版印刷装置の概略構成図である。
【図12】従来技術にかかる孔版印刷装置における版胴
および圧胴などの駆動系を説明した図である。
【図13】従来技術にかかる孔版印刷装置における圧胴
の支持状態および駆動系を説明した孔版印刷装置の要部
断面図である。
【図14】従来技術においてアームの揺動に連れて圧胴
が速度変動することの理由を説明した圧胴の駆動系の概
略構成図である。
【図15】従来技術においてアームの揺動に連れて圧胴
が速度変動することの理由を説明した圧胴の駆動系の概
略構成図である。
【図16】嵌合規制手段を説明したオールダム軸継手の
斜視図である。
【図17】図16に対応した嵌合規制手段の説明図であ
る。
【図18】嵌合規制手段の他の例を説明した図である。
【図19】係止フックの説明図である。
【符号の説明】
1、1−1 版胴 14 圧胴 43−1 (圧胴の駆動系としての)ベルト 46、47、50a (圧胴の駆動系としての)プーリ 48 (圧胴の駆動系としての)ベルト 50b (圧胴の駆動系としての)ギヤ 51 (圧胴の駆動系としての)モータ 80h、80h’ (嵌合規制手段としての)溝 81h、81h’ (嵌合規制手段としての)角形突起 81f−1、81f−2 係止フック 83 (伝達手段としての)オールダム軸継手 83−1(オールダム軸継手の変形例としての)アメリ
カン軸継手

Claims (4)

    【特許請求の範囲】 〔特許請求の範囲〕
  1. 【請求項1】インキ供給手段を有し外周面部に穿孔製版
    済みのマスタを装着した状態で回転する円筒状の版胴
    と、 給紙手段から1枚ずつ給紙される印刷用の用紙を周面に
    把持巻着の上、この用紙を前記版胴に押圧しつつ前記版
    胴の回転方向と反対の向きに回転駆動される筒状の圧胴
    と、 前記版胴に対する前記圧胴の前記用紙のない状態での接
    触を避けるために前記版胴に対して前記圧胴を前記給紙
    のタイミングに合わせて接離動作させる接離手段と、を
    有する孔版印刷装置において、 前記圧胴の駆動系を前記接離動作に影響されない不動部
    材に配置し、前記接離手段による前記圧胴の位置変動に
    拘らず前記接離動作の過程および前記接離動作の前後を
    通じて前記圧胴に速度変動を与えることなく前記圧胴を
    前記駆動系の回転状態に従うなめらな回転状態で動力伝
    達する伝達手段をもって前記駆動系と前記圧胴とを連結
    したことを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の孔版印刷装置において、前
    記伝達手段としてオールダム軸継手を用いたことを特徴
    とする孔版印刷装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の孔版印刷装置において、前
    記オールダム軸継手がスライダーとその両側にガイドフ
    ランジとを有し、前記スライダーに前記圧胴の駆動系側
    のガイドフランジとの係止を行なう係止フックを備えた
    ことを特徴とする孔版印刷装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載の孔版印刷装置おいて、前記
    オールダム軸継手がスライダーとその両側にガイドフラ
    ンジとを有し、前記スライダーと前記圧胴側の前記ガイ
    ドフランジとに、双方の嵌合規制を行なう嵌合規制手段
    を備えたことを特徴とする孔版印刷装置。
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