JPH10255234A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

Info

Publication number
JPH10255234A
JPH10255234A JP9062624A JP6262497A JPH10255234A JP H10255234 A JPH10255234 A JP H10255234A JP 9062624 A JP9062624 A JP 9062624A JP 6262497 A JP6262497 A JP 6262497A JP H10255234 A JPH10255234 A JP H10255234A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
recording
film
reproducing
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9062624A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Osawa
裕一 大沢
Hiroaki Yoda
博明 與田
Akio Hori
昭男 堀
Masahisa Yoshikawa
将寿 吉川
Masashi Sahashi
政司 佐橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP9062624A priority Critical patent/JPH10255234A/ja
Priority to US09/040,353 priority patent/US6285531B1/en
Publication of JPH10255234A publication Critical patent/JPH10255234A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/33Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only
    • G11B5/39Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only using magneto-resistive devices or effects
    • G11B5/3903Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only using magneto-resistive devices or effects using magnetic thin film layers or their effects, the films being part of integrated structures
    • G11B5/3967Composite structural arrangements of transducers, e.g. inductive write and magnetoresistive read
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/33Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only
    • G11B5/332Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only using thin films
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/265Structure or manufacture of a head with more than one gap for erasing, recording or reproducing on the same track
    • G11B5/2652Structure or manufacture of a head with more than one gap for erasing, recording or reproducing on the same track with more than one gap simultaneously operative
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/31Structure or manufacture of heads, e.g. inductive using thin films
    • G11B5/3109Details
    • G11B5/313Disposition of layers
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/488Disposition of heads
    • G11B5/4886Disposition of heads relative to rotating disc

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生用MRヘッドのノイズによる再生感度の
低下や、記録ヘッドにおける記録フリンジの発生を抑制
する。 【解決手段】 媒体対向面S側に記録用磁気ギャップ膜
18が介在された記録用磁気ヨーク14、15、および
同様に媒体対向面S側に再生用磁気ギャップ膜30が介
在された再生用磁気ヨーク26、27を有する磁気ヘッ
ドである。磁気ヨークは記録・再生兼用としてもよい。
記録用磁気ヨーク14、15を介して記録媒体に記録磁
束を供給する記録コイル21は、磁気ヨーク14、15
の一方の主面に沿って配置されている。再生用磁気ヨー
ク26、27を介して記録媒体から信号磁束が導かれる
MR素子24は、磁気ヨーク26、27の記録コイル2
1とは反対側の主面に沿って配置されている。あるい
は、少なくとも磁気ギャップ膜の膜面延長上に、この膜
面と略垂直方向に膜面が存在するように強磁性層を配置
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
等に使用される磁気へッドに係り、特に再生ヘッドとし
て磁気抵抗効果ヘッドを用いた磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録密度の高密度化に伴っ
て、ある種の磁性薄膜や磁性多層薄膜等の電気抵抗が外
部磁界によって変化するという、磁気抵抗効果(以下、
MRと記す)を利用した磁気ヘッド(MRヘッド)が、
高記録密度システムにおける再生ヘッドとして注目され
ている。
【0003】ところで、従来の磁気ディスク装置におい
ては、磁気ヘッドを円盤上記録媒体から浮上させて記録
再生が行われている。近年は磁気記録密度の向上に伴
い、磁気ヘッドの浮上高を低下させる傾向にあり、より
媒体に近いところを滑空させて情報を読み取る方法が試
みられている。しかし、 1インチ平方あたり 10Gビット
もしくはそれを超えるような記録密度になると、磁気ヘ
ッドの浮上によるスペーシングロスが大きくにより、磁
気へッドのS/N比が十分にとれなくなったり、磁気へ
ッドと記録媒体との接触による破損等の問題が無視でき
なくなる。そのため、接触方式の磁気ヘッドとして構造
工夫し、記録媒体と積極的に接触させて記録再生を行う
ことが試みられている。
【0004】MR素子を用いた磁気ヘッドにおいても、
上述したような接触方式が高記録密度対応の技術として
期待されている。しかし、MR素子を直接媒体対向面に
配置するとMR素子が磨耗するおそれが高く、奥行き
(デプス)方向の幅が変化してヘッド出力が変動し、さ
らにはMR膜自体が消滅する可能性がある。そこで、ヘ
ッド内部に配置されたMR素子に、磁気ギャップ膜を介
して対向配置した一対の磁気コアからなる磁気ヨークに
より信号磁界を導く、いわゆるヨーク型のMRヘッドの
使用が検討されている。
【0005】図15は従来のヨーク型MRヘッドの概略
構成とこのヨーク型MRヘッドと記録媒体との相対位置
関係を示す斜視図である。同図において、1は一対の磁
極を構成する磁気ヨークであり、これら磁気ヨーク1の
媒体対向面側には磁気ギャップ膜2が介在されている。
MR膜3は一対の磁気ヨーク1とそれぞれ磁気的に結合
するように配置されている。図示を省略したが、磁気ヨ
ーク1とMR膜3との間はそれぞれ絶縁されている。図
中4はMR膜3にセンス電流を供給する一対のリードで
ある。また、磁気ヨーク1は記録ヘッドの磁極としても
利用できることから、磁気ヨーク1の後方部分に磁気ヨ
ーク1に記録磁束を供給する記録コイル5を形成し、録
再分離型の磁気ヘッドとして使用することも検討されて
いる。
【0006】上述したようなヨーク型MRヘッドにおい
て、MR膜3は電磁変換部であると同時に磁気回路の一
部を兼ねるため、出力を大きく取るためには磁気回路全
体の磁気抵抗を下げる必要がある。特に、MR膜3およ
びその近傍は磁気抵抗が大きな部分であり、磁気ヨーク
1を介して導かれた信号磁束を効率よくMR膜3に伝達
するためには、磁気ヨーク1とMR膜3との間のギャッ
プ設計が重要である。基本的には電気絶縁が取れる程度
に、磁気ヨーク1とMR膜3とはなるべく近付ける方向
で設計される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、一対
の磁気コアを用いたヨーク型MRヘッドは、接触記録再
生方式に対応し得るヘッド構造として、また記録ヘッド
を併用した録再分離型磁気ヘッドに容易に対応し得るヘ
ッド構造として期待されている。
【0008】しかし、本発明者らの検討結果によれば、
図15に示したように、MR膜3と記録コイル5とが同
一平面に形成されている場合には、記録コイル5に流れ
る電流により発生する磁界がMR膜3に悪影響をおよぼ
し、これがノイズ発生原因の一因となると考えられる。
また、記録密度の高密度化に伴って、MR膜3にはトレ
ースしている記録トラックTのみならず、隣接トラック
T′からも信号磁束(図15では点線で示す)が流入し
てしまい、これもノイズの発生原因となると考えられ
る。
【0009】一方、図16に示すように、磁気ヨーク1
を再生ヘッド用の磁気ヨーク1Aと記録ヘッド用の磁気
ヨーク1Bとに分離した構造も検討されている。このよ
うな場合には、記録ヘッド用磁気ヨーク1Bの記録用磁
気ギャップ膜2Bから再生ヘッド用磁気ヨーク1Aの再
生用磁気ギャップ膜2Bに記録磁束が流入するおそれが
あり、これもノイズの発生原因となると考えられる。一
方、再生ヘッド用磁気ヨーク1Aの再生用磁気ギャップ
膜2Bから記録ヘッド用磁気ヨーク1Bの記録用磁気ギ
ャップ膜2Bに信号磁束が流入すると、記録フリンジが
生じると考えられる。
【0010】このように、磁気ヨークを用いた磁気ヘッ
ドにおいて、再生用MRヘッドでは記録コイルで生じる
磁界、あるいは隣接トラックや記録用磁気ギャップ膜か
ら流入する磁束等がノイズ発生原因となり、これにより
再生感度の低下を招く等の問題が生じると考えられる。
一方、記録ヘッドにおいては、再生用磁気ギャップ膜か
ら流入する磁束等が記録フリンジの発生原因となると考
えられる。
【0011】本発明は、このような課題に対処するため
になされたもので、再生用MRヘッドのノイズ発生によ
る再生感度の低下や、記録ヘッドにおける記録フリンジ
の発生を抑制することを可能にした磁気ヘッドを提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気ヘッドは、
請求項1に記載したように、媒体対向面側に磁気ギャッ
プ膜が介在された少なくとも一対の磁気コアと、前記一
対の磁気コアを介して記録媒体から信号磁束が導かれる
磁気抵抗効果素子もしくは前記記録媒体に記録磁束を供
給する記録コイルの少なくとも一方とを具備し、少なく
とも前記磁気ギャップ膜の膜面延長上に、前記磁気ギャ
ップ膜の膜面と略垂直方向の膜面を備える強磁性層が配
置されていることを特徴としている。
【0013】本発明の他の磁気ヘッドは、請求項2に記
載したように、媒体対向面側に磁気ギャップ膜が介在さ
れた少なくとも一対の磁気コアと、前記一対の磁気コア
を介して記録媒体から信号磁束が導かれる磁気抵抗効果
素子と、前記一対の磁気コアを介して記録媒体に記録磁
束を供給する記録コイルとを具備し、前記磁気抵抗効果
素子は前記一対の磁気コアの一方の主面に沿って配置さ
れ、かつ前記記録コイルは前記一対の磁気コアの相対す
る他方の主面に沿って配置されていることを特徴として
いる。
【0014】本発明のさらに他の磁気ヘッドは、請求項
3に記載したように、媒体対向面側に再生用磁気ギャッ
プ膜が介在された再生用磁気コアと、前記再生用磁気コ
アを介して記録媒体から信号磁束が導かれる磁気抵抗効
果素子と、媒体対向面側に記録用磁気ギャップ膜が介在
された記録用磁気コアと、前記記録用磁気コアを介して
記録媒体に記録磁束を供給する記録コイルとを具備し、
前記再生用磁気ギャップ膜と前記記録用磁気ギャップ膜
は、媒体走行方向に対してずらした位置に形成されてい
ることを特徴としている。
【0015】磁気抵抗効果素子を用いた再生ヘッドの特
性(再生特性)を良好に保つためには、磁気抵抗効果素
子とそのノイズ源となる記録コイル、隣接トラック、記
録用磁気ギャップ膜等との間に磁気シールドを設ける必
要がある。
【0016】請求項1記載の磁気ヘッドにおいては、少
なくとも磁気ギャップ膜の膜面延長上に、この膜面と略
垂直方向の膜面を備える強磁性層を配置している。この
強磁性層は例えばノイズ源となる記録コイル、隣接トラ
ック、記録用磁気ギャップ膜等に対して磁気シールドと
して機能させることができる。このような構造によれ
ば、磁気抵抗効果素子に記録コイル、隣接トラック、記
録用磁気ギャップ膜等から不要な磁束が流入することを
抑制できるため、ノイズの発生を抑えて線形性の良好な
再生特性を得ることが可能となる。一方、強磁性層は記
録ヘッドに対しては再生用磁気ギャップ膜等への磁気シ
ールドとして機能させることができる。この場合には、
記録フリンジの発生を抑制することが可能となる。
【0017】また、請求項2記載の磁気ヘッドにおいて
は、磁気抵抗効果素子と記録コイルを一対の磁気コアの
相対する両主面に沿ってそれぞれ配置している。このよ
うな構造においては、磁気コアが磁気シールドとしての
機能を果たすため、記録コイルで発生した磁界が磁気抵
抗効果素子に悪影響を及ぼすことを抑制できる。これに
よって、ノイズの発生を抑えて線形性の良好な再生特性
を得ることが可能となる。ここで、磁気コアが再生用の
一対の磁気コアと記録用の一対の磁気コアを有する場
合、他方の磁気コアは請求項1記載の発明の強磁性層と
して機能する。
【0018】請求項3記載の磁気ヘッドにおいては、再
生用磁気コアと記録用磁気コアとを併用した場合に、再
生用磁気ギャップ膜と記録用磁気ギャップ膜とを媒体走
行方向にずらした位置に形成している。これによって、
再生用磁気ギャップ膜においては記録用磁気ギャップ膜
からの流入磁界を抑制することができ、また記録用磁気
ギャップ膜においては再生用磁気ギャップ膜からの流入
磁界を抑制することができる。従って、磁気抵抗効果素
子を用いた再生ヘッドに関してはノイズの発生を抑えて
線形性の良好な再生特性を得ることが可能となり、一方
記録ヘッドに関しては記録フリンジの発生を抑制するこ
とが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施するための形
態について図面を参照して説明する。
【0020】図1および図2は、本発明の磁気ヘッドを
適用した録再分離型磁気ヘッドの一実施形態の概略構造
を示す図であり、図1は録再分離型磁気ヘッドを一部断
面で示す斜視図、図2はそれを媒体対向面側から見た正
面図である。
【0021】これらの図に示す録再分離型磁気ヘッド1
0において、Al2 3 絶縁膜を有するAl2 3 ・T
iC基板(アルチック基板)等からなる基板11の主表
面上には、媒体対向面Sから見て後方側(図2では点線
で示す)に、例えばFeN、NiFe合金、CoZrN
bアモルファス合金等の軟磁性材料から記録用磁気ヨー
クのバックヨーク12が形成されている。このバックヨ
ーク12上には、SiO2 等からなる絶縁層13を介し
て、記録用磁気ヨーク本体となる第1の記録用磁気ヨー
ク14および第2の記録用磁気ヨーク15が同様な軟磁
性材料により形成されている。
【0022】第1の記録用磁気ヨーク14および第2の
記録用磁気ヨーク15は、SiO2等からなる絶縁層1
6に設けた磁気ヨーク形成用凹部17内に、バックヨー
ク12と同様な軟磁性材料を埋め込んで形成した一対の
磁気コアからなり、それらの主面は基板11の主表面
(基板面)と略平行な同一平面を構成している。また、
第1および第2の記録用磁気ヨーク14、15の厚さが
記録トラック幅となるため、これらの厚さは所望の記録
トラック幅に応じて薄膜形成技術を用いて設定されてい
る。媒体対向面S側における第1の記録用磁気ヨーク1
4と第2の記録用磁気ヨーク15との間には、基板11
の主表面に対して垂直方向成分をもつように形成された
所定の厚さを有するAl2 3 やSiO2 等の非磁性材
料からなる記録用磁気ギャップ膜18が介在されてい
る。そして、第1の記録用磁気ヨーク14と第2の記録
用磁気ヨーク15は一対の磁極を構成している。
【0023】上記した第1および第2の記録用磁気ヨー
ク14、15とバックヨーク12とは、SiO2 絶縁層
13に設けられた 2つのスルーホール19a、19b内
にそれぞれ埋め込まれた軟磁性材料層20a、20bに
よって磁気的に結合されている。これらによって、記録
用磁気ヨークとしての磁気回路が形成されている。そし
て、一方のスルーホール19b内に埋め込まれた軟磁性
材料層20bを巻回するように、記録コイル21がSi
2 絶縁層13内に設けられており、これらによって記
録ヘッド部22が構成されている。
【0024】このような記録ヘッド部22において、記
録コイル21に通電して発生した記録磁束は、バックヨ
ーク12およびスルーホール19a、19b内に埋め込
まれた軟磁性材料層20a、20bにより磁気的に結合
された第1および第2の記録用磁気ヨーク14、15を
通って、磁気ギャップ膜18から漏れ磁束として記録媒
体に供給され、磁気記録が行われる。
【0025】上記した記録ヘッド部22上には、Al2
3 等からなる絶縁膜23を介して、MR素子(磁気抵
抗効果素子)24を用いた再生ヘッド部25が形成され
ている。再生ヘッド部25は、第1の再生用磁気ヨーク
26と第2の再生用磁気ヨーク27とを有している。こ
れら再生用磁気ヨーク26、27はMR素子24に記録
媒体からの信号磁束を導く磁気ヨークとして機能するも
のである。
【0026】第1および第2の再生用磁気ヨーク26、
27は、記録用磁気ヨーク14、15と同様に、SiO
2 等からなる絶縁層28に設けた磁気ヨーク形成用凹部
29内に、FeN、NiFe合金、CoZrNbアモル
ファス合金等の軟磁性材料を埋め込んで形成した一対の
磁気コアからなり、それらの主面は記録用磁気ヨーク1
4、15の主面と略平行な同一平面を構成している。ま
た、第1および第2の再生用磁気ヨーク26、27の厚
さが再生トラック幅となるため、これらの厚さは所望の
再生トラック幅に応じて設定されている。
【0027】媒体対向面S側において、第1の再生用磁
気ヨーク26と第2の再生用磁気ヨーク27との間に
は、基板11の主表面に対して垂直方向方向成分を有
し、所定の厚さを有するAl2 3 膜等の非磁性膜から
なる再生用磁気ギャップ膜30が介在されている。ここ
で、再生用磁気ギャップ膜30は媒体走行方向(図中x
方向)に対して、記録用磁気ギャップ膜18の位置から
ずれた位置に形成されている。このように、記録用磁気
ギャップ膜18と再生用磁気ギャップ膜30は、媒体走
行方向(図中x方向)に対してずらした位置に形成され
ており、各ギャップ膜18、30における磁束の混入を
抑制している。すなわち、記録用磁気ギャップ膜18に
ついては再生用磁気ギャップ膜30から磁束が流入する
ことを、また再生用磁気ギャップ膜30については記録
用磁気ギャップ膜18から磁束が流入することを抑制し
ている。
【0028】第1および第2の再生用磁気ヨーク26、
27上には、SOG(スピンオンガラス)等からなる絶
縁膜31を介して、MR膜(磁気抵抗効果膜)32が形
成されている。MR膜32の長手方向両端部はSOG絶
縁膜31を介して、第1および第2の再生用磁気ヨーク
26、27とそれぞれ磁気的に結合している。なお、S
OG絶縁膜31はMR膜32の下地表面の平滑性向上に
も寄与するものであり、これによってMR膜32の特性
向上を図ることができる。また、MR膜32は媒体対向
面Sから所定距離後退した位置に、その長手方向が媒体
対向面Sと略平行となるように形成されている。
【0029】MR膜32の長手方向両端部上側には、M
R膜32の長手方向にセンス電流を供給する、例えばC
uからなる一対のリード33が接続、形成されており、
さらに長手方向両端部下側には、MR膜32にバイアス
磁界を印加する、例えばCoPt合金膜等からなる一対
の強磁性バイアス膜34が形成されている。なお、図2
では強磁性バイアス膜34の図示を省略した。MR素子
24は、これらMR膜32、一対のリード33および一
対の強磁性バイアス膜34により構成されている。強磁
性バイアス膜34にはCoPt合金膜等の硬磁性膜に限
らず、IrMn合金膜等の反強磁性膜を使用することも
できる。
【0030】前述したように、記録コイル21は記録用
磁気ヨーク14、15の下側主面に沿って形成されてい
るのに対して、MR素子24は再生用磁気ヨーク26、
27の上側主面に沿って形成されている。そして、再生
用磁気ヨーク26、27は記録用磁気ヨーク14、15
上にAl2 3 絶縁膜23を介して積層形成されている
ため、記録コイル21とMR素子24との間には記録用
磁気ヨーク14、15と再生用磁気ヨーク26、27と
が介在されている。言い換えると、記録コイル21は記
録用磁気ヨーク14、15と再生用磁気ヨーク26、2
7との積層体(積層磁気ヨーク)の一方の主面(下側主
面)に沿って形成されており、MR素子24は相対する
反対側の主面(上側主面)に沿って形成されている。
【0031】MR素子24の奥行き方向の配置位置は、
記録媒体との接触によるショートや磨耗等を考慮した上
で、媒体対向面Sに比較的近い位置とすることが好まし
い。ただし、MR膜32やリード33の形状はこれらに
限られるものではなく、例えばMR膜をストライプ方向
が媒体対向面と略直交するように形成すると共に、この
MR膜のストライプ方向にセンス電流を供給するように
リードを形成する等、種々の形状を適用することができ
る。
【0032】また、MR膜32としては、例えば電流の
方向と磁性層の磁化モーメントの成す角度に依存して電
気抵抗が変化するNi80Fe20等からなる異方性磁気抵
抗効果膜(AMR膜)、強磁性層と非磁性層との積層構
造を有し、各強磁性層の磁化の成す角度に依存して電気
抵抗が変化する、いわゆるスピンバルブ効果を示すCo
90Fe10/Cu/Co90Fe10積層膜等からなるスピン
バルブ膜、あるいは巨大磁気抵抗効果を示す人工格子膜
が例示される。
【0033】上述した再生ヘッド部25においては、記
録媒体から再生用磁気ギャップ膜30を介して第1およ
び第2の再生用磁気ヨーク26、27に流入した信号磁
束がMR膜32に導かれ、信号磁界の再生が行われる。
【0034】この実施形態の録再分離型磁気ヘッド10
においては、記録コイル21とMR素子24を記録用磁
気ヨーク14、15と再生用磁気ヨーク26、27との
積層体(積層磁気コア)の相対する反対側の主面に沿っ
て形成しているため、記録コイル21とMR素子24と
の間には記録用磁気ヨーク14、15と再生用磁気ヨー
ク26、27とが介在されている。従って、MR素子2
4にとってノイズ源となる記録コイル21に対して、記
録用磁気ヨーク14、15と再生用磁気ヨーク26、2
7とが磁気シールドとして機能するため、記録コイル2
1で生じた磁界がMR素子24に流入して悪影響を及す
ことを抑制することができる。
【0035】さらに、記録用磁気ギャップ膜18と再生
用磁気ギャップ膜30とを媒体走行方向に対してずらし
た位置に形成しているため、再生用磁気ギャップ膜30
への記録用磁気ギャップ膜18からの磁界流入を抑制す
ることができる。すなわち、再生用磁気ギャップ膜30
への記録磁界漏洩によるクロストークの影響を低減する
ことができる。これらによって、再生ヘッド部25では
ノイズの発生を抑えて良好な線形性を有する優れた再生
特性を得ることが可能となる。
【0036】また、記録ヘッド部22においては、記録
用磁気ギャップ膜18への再生用磁気ギャップ膜30か
らの磁界流入を抑制することができるため、記録フリン
ジの発生を抑制することが可能となる。
【0037】上述した実施形態の録再分離型磁気ヘッド
10は、例えば以下のようにして作製することができ
る。以下に図3〜図8を参照して、録再分離型磁気ヘッ
ド10の製造工程について述べる。
【0038】まず、基板11としてAl2 3 ・TiC
基板の主表面上にAl2 3 絶縁膜がコートされ、表面
が平坦化された基板を用意する。この基板11上に、図
3に示すように、厚さ約 2μm のCoZrNbアモルフ
ァス合金膜等をスパッタ法で形成し、これをイオンミリ
ングでパターニングして記録用磁気ヨークのバックヨー
ク12を形成する。次いで、SiO2 層を 3μm 成膜し
て全体を埋めた後、レジスト塗布して約50度の角度でイ
オンミリングを行い、バックヨーク12上に厚さ約 0.5
μm のSiO2 層が残るようにエッチバックして平坦化
する。このSiO2 絶縁層13上にCu等からなる記録
コイル21をフレームメッキ法にて形成する。
【0039】次に、図4に示すように、記録コイル21
上を含めて、さらに厚さ約 3.5μmのSiO2 絶縁層1
6をバイアススパッタ法で成膜した後、このSiO2
縁層16に磁束が通る磁路穴(スルーホール)19a、
19bをCF4 ガスを用いたRIEにて形成し、バック
ヨーク12の表面を露出させる。また、記録用磁気ヨー
クの形状、すなわち第1および第2の記録用磁気ヨーク
14、15を合わせた形状に応じて、約 0.7μm の深さ
にSiO2 絶縁層16をRIEでエッチングして、磁気
ヨーク形成用凹部17を形成する。
【0040】次いで、図5に示すように、磁気ヨーク形
成用凹部17内に記録用磁気ヨーク材料となる例えばF
e系高飽和磁化膜14′を約 0.7μm 成膜し、これを部
分的にエッチングしてほぼ第1の記録用磁気ヨーク形状
とする。エッチングは塩素系ガスによるRIEやイオン
ミリングにより実施する。
【0041】次に、記録用磁気ギャップ膜18となる厚
さ約 130nmのSiO2 膜、さらに第2の記録用磁気ヨー
ク15となる厚さ約 0.7μm のFe系高飽和磁化膜を成
膜した後、ヨーク厚さが 0.5μm となるまでエッチバッ
クすることによって、図6に示すように、媒体対向面S
側に記録用磁気ギャップ膜18が介在された記録用磁気
ヨーク14、15が形成される。以上のようにして、記
録ヘッド部22がほぼ完成する。
【0042】上記した記録ヘッド部22上に厚さ約 0.2
μm のAl2 3 絶縁膜23を形成し、さらにその上に
SiO2 絶縁層28を約 0.7μm 成膜する。このSiO
2 絶縁層28を、記録へッド部22の形成工程と同様
に、再生用磁気ヨークの形状すなわち第1および第2の
再生用磁気ヨーク26、27を合わせた形状に応じて、
約 0.7μm の深さでRIEでエッチングして、磁気ヨー
ク形成用凹部29を形成する。
【0043】次いで、再生用磁気ヨーク材料となるCo
ZrNbアモルファス合金膜を約0.7μm 成膜する。こ
れを第1の再生用磁気ヨーク26の形状に応じて残置す
るように部分的にエッチングする。エッチングは塩素系
ガスによるRIEやイオンミリングにより実施する。次
に、再生用磁気ギャップ膜30となる厚さ 100nmのSi
2 膜、さらに第2の再生用磁気ヨークとなる厚さ約
0.7μm のCoZrNbアモルファス合金膜を成膜した
後、ヨーク厚さが 0.5μm となるまでエッチバックす
る。
【0044】上記エッチバックによって、図7に示すよ
うに、媒体対向面S側に再生用磁気ギャップ膜30が介
在された再生用磁気ヨーク26、27が形成される。こ
れにより、再生へッド部25の磁気ヨークがほぼ完成す
る。このとき、再生用磁気ギャップ膜30が形成される
位置を、記録用磁気ギャップ膜18と媒体走行方向に約
20μm 離した。また、再生用磁気ギャップ膜30の後方
側には、それに連続して幅 2μm の再生用バックギャッ
プ30′が形成されている。
【0045】次に、図8に示すように、水硝子(SO
G)を約 100μm 塗布し、SOG絶縁膜31の形成およ
びそれに基くMR膜下地表面の平坦化を行い、SOG絶
縁膜31の膜厚を 1μm 以下にする。このSOG絶縁膜
31を介して、再生用バックギャップ30′上にスピン
バルブ膜を用いたMR素子24を形成する。まず、SO
G絶縁膜31上にCr(5nm) /CoPt(20nm)の積層膜
を形成した後、これをバックギャップ30′の両側にパ
ターニングして、一対の強磁性バイアス膜34とする。
次いでMR膜32として、例えばCoZrNb(10nm)/
NiFe(3nm) /CoFe(2nm) /Cu(3nm) /CoF
e(2nm) /IrMn(10nm)/Ti(15nm)の積層構造を有
するスピンバルブ膜を形成し、これをストライプ状にパ
ターニングする。この後、リード膜としてΤa(10nm)/
Cu(80nm)/Ta(10nm)の積層膜を成膜し、これを所定
のリード形状にパターニングして一対のリード33とす
る。さらに、記録コイル21および再生リード33の引
き出し線を銅メッキで形成する。これで録再分離型磁気
ヘッド10の形成プロセスが完了したことになる。
【0046】上述した実施形態の録再分離型磁気ヘッド
10においては、図9に示すようにさらに再生素子とし
てのMR素子24上に絶縁膜41を介して、CoZrN
bアモルファス合金膜のような軟磁性層42を再生用磁
気ヨーク26、27と平行となるように形成することに
よって、MR素子24および再生用磁気ギャップ膜30
に隣接トラックから直接信号が入るクロストークの影響
を抑制することができる。
【0047】このように、少なくとも再生用磁気ギャッ
プ膜30の膜面延長上に、この磁気ギャップ膜30の膜
面と略垂直方向に膜面が存在するように、軟磁性層(軟
磁性を示す強磁性層)42を配置することによって、こ
の軟磁性層42が磁気シールド層として機能するため、
隣接トラックからの磁束流入に起因するノイズ発生を抑
えることができ、線形性の良好な再生特性を得ることが
可能となる。
【0048】さらに、図10に示すように、再生用磁気
ヨーク26、27を形成する前に、予めAl2 3 絶縁
膜23上にMR素子24を形成しておくことによって、
MR素子24を記録用磁気ヨーク14、15と再生用磁
気ヨーク26、27の間に配置することも可能である。
すなわち上述した製造工程において、記録ヘッド部22
上にAl2 3 絶縁膜23を成膜した後にMR素子24
を形成し、このMR素子24上を絶縁膜23′で覆った
後、再生用磁気ヨーク26、27を形成する。このよう
なヘッド構造とすることで、再生用磁気ヨーク26、2
7がMR素子24の磁気シールドとしての役目も果たす
ことになる。従って、記録用磁気ヨーク14、15と再
生用磁気ヨーク26、27に挟まれたMR素子24で
は、隣接トラックから直接信号が入るクロストークの影
響を抑制することができる。
【0049】記録ヘッド部22については、例えば図1
1に示すように、記録用磁気ヨーク14、15を形成す
る前に、基板11上にCoZrNbアモルファス合金膜
のような軟磁性層43を形成しておき、記録用磁気ヨー
ク14、15を軟磁性層43と再生用磁気ヨーク26、
27で挟むことによって、記録時におけるシールド効
果、すなわち記録フリンジを低減することができる。
【0050】このように、少なくとも記録用磁気ギャッ
プ膜18の膜面延長上に、この磁気ギャップ膜18の膜
面に対して垂直方向成分を備える膜面が存在するよう
に、軟磁性層43および再生用磁気ヨーク26、27
(軟磁性層)を配置することによって、これらが記録用
磁気ギャップ膜18に対して磁気シールド層として機能
する。従って、記録フリンジを低減することが可能とな
る。
【0051】上述した磁気シールド層として機能する軟
磁性層は、記録用磁気ヨーク14、15および再生用磁
気ヨーク26、27のそれぞれ上下両面に配置すること
によって、より良好な効果を発揮する。このような構造
を有する録再分離型磁気ヘッド10の製造工程を図12
を参照して述べる。
【0052】まず、図12(a)に示すように、第1の
記録用磁気ヨーク14となる軟磁性膜を、その一部が記
録用磁気ギャップ膜18および第2の記録用磁気ヨーク
15の下側に残存するようにエッチングする。この軟磁
性膜の残存部分が記録用磁気ヨーク14、15の下側磁
気シールド層44となる。このような記録用磁気ヨーク
14、15上に、図12(b)に示すように、上側磁気
シールド層45となる軟磁性層を形成する。
【0053】次に、図12(c)に示すように、記録用
磁気ヨークの上側磁気シールド層45上に、Al2 3
絶縁膜23を成膜した後、再生用磁気ヨークの下側磁気
シールド層46となる軟磁性層を形成し、この軟磁性層
をAl2 3 絶縁膜23′等で覆う。この後、図12
(d)に示すように、前述した製造工程にしたがって再
生用磁気ヨーク26、27および再生用磁気ギャップ膜
30、さらにMR素子(図12では図示を省略した)を
形成し、MR素子上に絶縁膜41を介して再生用磁気ヨ
ークの上側磁気シールド層47となる軟磁性層を形成す
る。
【0054】上述したヘッド構造によれば、記録用磁気
ヨーク14、15は下側および上側磁気シールド層4
4、45の間に挟まれ、また再生用磁気ヨーク26、2
7は下側および上側磁気シールド層46、47の間に挟
まれている。従って、再生ヘッド部25においては、記
録コイル、隣接トラック、記録用磁気ギャップ膜等から
の不要な磁束の流入を抑制することができるため、ノイ
ズの発生を抑えて線形性の良好な再生特性を得ることが
可能となる。記録ヘッド部22においては、再生用磁気
ギャップ膜等からの不要な磁束の流入を抑制することが
できるため、記録フリンジの発生を抑制することが可能
となる。
【0055】次に、本発明の磁気ヘッドを適用した他の
実施形態による録再分離型磁気ヘッドについて、図13
および図14を参照して説明する。図13および図14
はこの実施形態の録再分離型磁気ヘッド50の概略構造
を示す図であり、図13は録再分離型磁気ヘッド50を
一部断面で示す斜視図、図2はそれを媒体対向面側から
見た正面図である。
【0056】これらの図に示す録再分離型磁気ヘッド5
0においては、前述した実施形態と同様に、Al2 3
絶縁膜を有するAl2 3 ・TiC基板11の主表面上
には、媒体対向面Sから見て後方側にバックヨーク12
が形成されている。このバックヨーク12上には、Si
2 等からなる絶縁層13を介して、記録・再生兼用の
磁気ヨーク51が形成されている。この記録・再生兼用
の磁気ヨーク51は、前述した実施形態と同様に、第1
の磁気ヨーク52と第2の磁気ヨーク53を有してお
り、その媒体対向面S側には記録・再生兼用の磁気ギャ
ップ膜54が介在されている。第1の磁気ヨーク52と
第2の磁気ヨーク53は一対の磁極を構成している。磁
気ギャップ膜54の後方側には、それと連続してバック
ギャップ55が設けられている。
【0057】第1および第2の磁気ヨーク52、53
は、前述した実施形態の記録用磁気ヨーク14、15と
同様にして形成することができる。すなわち、第1およ
び第2の磁気ヨーク52、53は、それらの主面が基板
11の主表面(基板面)と略平行な同一平面を構成する
ように、絶縁層16に設けた磁気ヨーク形成用凹部17
内に軟磁性材料を埋め込み形成した一対の磁気コアから
なるものである。また、これら磁気ヨーク52、53の
厚さが記録トラック幅および再生トラック幅となるた
め、これらの厚さは所望のトラック幅に応じて薄膜形成
技術を用いて設定されている。
【0058】また、第1および第2の磁気ヨーク52、
53とバックヨーク12とは、前述した実施形態と同様
に、SiO2 絶縁層13に設けられた 2つのスルーホー
ル19a、19b内にそれぞれ埋め込まれた軟磁性材料
層20a、20bにより磁気的に結合されている。これ
らによって、記録・再生兼用の磁気ヨーク51としての
磁気回路が形成されている。そして、一方のスルーホー
ル19b内に埋め込まれた軟磁性材料層20bを巻回す
るように、記録コイル21がSiO2 絶縁層13内に設
けられている。これらにより、記録ヘッド部56が構成
されている。
【0059】上記したように、記録コイル21は記録・
再生兼用の磁気ヨーク51の一方の主面(下側主面)に
沿って形成されており、記録・再生兼用の磁気ヨーク5
1のコイル形成面とは反対側の主面(上側主面)上に
は、SOG絶縁膜31を介してMR素子24が形成され
ている。このように、記録コイル21とMR素子24と
の間には、記録・再生兼用の磁気ヨーク51が介在され
ている。
【0060】MR素子24の構成は前述した実施形態と
同様であり、SOG絶縁膜31を介してバックギャップ
55上にMR膜32が形成されており、このMR膜32
のストライプ方向両端部上側には一対のリード33が、
またストライプ方向両端部下側には一対の強磁性バイア
ス膜34が形成されている。なお、図14では強磁性バ
イアス膜34の図示を省略した。これらによって、再生
ヘッド部57が構成されている。
【0061】上述した実施形態の録再分離型磁気ヘッド
50において、記録コイル21に通電して発生した記録
磁束は、バックヨーク12およびスルーホール19a、
19b内に埋め込まれた軟磁性材料層20a、20bに
より磁気的に結合された第1および第2の磁気ヨーク5
2、53を通って、記録・再生兼用の磁気ギャップ膜5
4から漏れ磁束として記録媒体に供給され、磁気記録が
行われる。また、記録媒体から記録・再生兼用の磁気ギ
ャップ膜54を介して第1および第2の磁気ヨーク5
2、53に流入した信号磁束はMR膜32に導かれ、信
号磁界の再生が行われる。
【0062】この実施形態の録再分離型磁気ヘッド50
においては、記録コイル21とMR素子24をそれぞれ
記録・再生兼用の磁気ヨーク51の反対側の主面に沿っ
て形成しているため、MR素子24にとってノイズ源と
なる記録・再生兼用の磁気ヨーク51が記録コイル21
に対する磁気シールドとなる。従って、記録コイル21
で生じた磁界がMR素子24に流入することを抑制する
ことができ、再生ヘッド部57ではノイズの発生を抑え
て優れた再生特性を得ることが可能となる。
【0063】なお、この実施形態の録再分離型磁気ヘッ
ド50においても、前述した実施形態の録再分離型磁気
ヘッド10と同様に、軟磁性層からなる磁気シールド層
を適用することが可能である。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁気ヘッ
ドによれば、磁気抵抗効果素子への記録コイル、隣接ト
ラック、記録用磁気ギャップ膜等からの磁束流入を抑
え、これらに起因するノイズの発生を抑制することがで
きるため、良好な再生感度を得ることが可能となる。ま
た、記録ヘッド部分に関しては、記録フリンジの発生を
抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の磁気ヘッドを録再分離型磁気ヘッド
に適用した一実施形態の概略構造を一部断面で示す斜視
図である。
【図2】 図1に示す録再分離型磁気ヘッドの正面図で
ある。
【図3】 図1に示す録再分離型磁気ヘッドの製造工程
の一例の要部を示す図である。
【図4】 図3に続く録再分離型磁気ヘッドの製造工程
を示す図である。
【図5】 図4に続く録再分離型磁気ヘッドの製造工程
を示す図である。
【図6】 図5に続く録再分離型磁気ヘッドの製造工程
を示す図である。
【図7】 図6に続く録再分離型磁気ヘッドの製造工程
を示す図である。
【図8】 図7に続く録再分離型磁気ヘッドの製造工程
を示す図である。
【図9】 図1に示す録再分離型磁気ヘッドに磁気シー
ルドをさらに適用した変形例を示す断面図である。
【図10】 図1に示す録再分離型磁気ヘッドの他の変
形例を示す断面図である。
【図11】 図1に示す録再分離型磁気ヘッドに他の磁
気シールドを適用した変形例を示す断面図である。
【図12】 図1に示す録再分離型磁気ヘッドにさらに
他の磁気シールドを適用した概略ヘッド構造およびその
製造工程を示す断面図である。
【図13】 本発明の磁気ヘッドを録再分離型磁気ヘッ
ドに適用した他の実施形態の概略構造を一部断面で示す
斜視図である。
【図14】 図13に示す録再分離型磁気ヘッドの正面
図である。
【図15】 従来のヨーク型MRヘッドを用いた録再分
離型磁気ヘッドの構造および記録媒体との相対関係を示
す概念図である。
【図16】 従来の他の録再分離型磁気ヘッドの記録媒
体との相対関係を示す概念図である。
【符号の説明】
12……バックヨーク 14、15……記録用磁気ヨーク 18……記録用磁気ギャップ膜 21……記録コイル 22、56……記録ヘッド部 24……MR素子 25、57……再生ヘッド部 26、27……再生用磁気ヨーク 30……再生用磁気ギャップ膜 42、43、44、45、46、47……軟磁性層 51……記録・再生兼用磁気ヨーク 54……記録・再生兼用磁気ギャップ膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 将寿 神奈川県川崎市幸区堀川町72 株式会社東 芝川崎事業所内 (72)発明者 佐橋 政司 神奈川県川崎市幸区堀川町72 株式会社東 芝川崎事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 媒体対向面側に磁気ギャップ膜が介在さ
    れた少なくとも一対の磁気コアと、前記一対の磁気コア
    を介して記録媒体から信号磁束が導かれる磁気抵抗効果
    素子もしくは前記記録媒体に記録磁束を供給する記録コ
    イルの少なくとも一方とを具備し、 少なくとも前記磁気ギャップ膜の膜面延長上に、前記磁
    気ギャップ膜の膜面と略垂直方向の膜面を備える強磁性
    層が配置されていることを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 媒体対向面側に磁気ギャップ膜が介在さ
    れた少なくとも一対の磁気コアと、前記一対の磁気コア
    を介して記録媒体から信号磁束が導かれる磁気抵抗効果
    素子と、前記一対の磁気コアを介して記録媒体に記録磁
    束を供給する記録コイルとを具備し、 前記磁気抵抗効果素子は前記一対の磁気コアの一方の主
    面に沿って配置され、かつ前記記録コイルは前記一対の
    磁気コアの相対する他方の主面に沿って配置されている
    ことを特徴とする磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 媒体対向面側に再生用磁気ギャップ膜が
    介在された再生用磁気コアと、前記再生用磁気コアを介
    して記録媒体から信号磁束が導かれる磁気抵抗効果素子
    と、媒体対向面側に記録用磁気ギャップ膜が介在された
    記録用磁気コアと、前記記録用磁気コアを介して記録媒
    体に記録磁束を供給する記録コイルとを具備し、 前記再生用磁気ギャップ膜と前記記録用磁気ギャップ膜
    は、媒体走行方向に対してずらした位置に形成されてい
    ることを特徴とする磁気ヘッド。
JP9062624A 1997-03-17 1997-03-17 磁気ヘッド Pending JPH10255234A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9062624A JPH10255234A (ja) 1997-03-17 1997-03-17 磁気ヘッド
US09/040,353 US6285531B1 (en) 1997-03-17 1998-03-16 Magnetic head with magneto-resistance effect element disposed on opposite side of magnetic core pair from recording coil

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9062624A JPH10255234A (ja) 1997-03-17 1997-03-17 磁気ヘッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10255234A true JPH10255234A (ja) 1998-09-25

Family

ID=13205671

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9062624A Pending JPH10255234A (ja) 1997-03-17 1997-03-17 磁気ヘッド

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6285531B1 (ja)
JP (1) JPH10255234A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6519119B1 (en) * 1999-11-03 2003-02-11 Seagate Technology, Llc Structure for current perrpendicular to plane giant magnetoresistive read heads
KR100438341B1 (ko) * 2000-09-26 2004-07-02 가부시끼가이샤 도시바 요크형 재생 자기 헤드 및 그 제조 방법, 및 자기 디스크장치

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4698711A (en) 1985-10-02 1987-10-06 International Business Machines Corporation Simplified, shielded twin-track read/write head structure
US5486967A (en) * 1993-03-15 1996-01-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic disk memory system
JP2780916B2 (ja) * 1993-12-08 1998-07-30 富士通株式会社 垂直磁気記録用磁気ヘッド
EP0702357B1 (en) * 1994-09-16 2003-06-18 Kabushiki Kaisha Toshiba Magneto-resistance effect head and magnetic recording/reproducing head thereof
KR100274522B1 (ko) * 1996-03-14 2001-01-15 니시무로 타이죠 멀티자기헤드및이것을구비한자기디스크장치

Also Published As

Publication number Publication date
US6285531B1 (en) 2001-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10334409A (ja) 薄膜磁気ヘッド
US6721147B2 (en) Longitudinally biased magnetoresistance effect magnetic head and magnetic reproducing apparatus
KR100278873B1 (ko) 자기저항효과소자 및 그 제조방법
JP2002279607A (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
US6556391B1 (en) Biasing layers for a magnetoresistance effect magnetic head using perpendicular current flow
JP2002208111A (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JP2002208110A (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JP2000113421A (ja) 磁気トンネル接合磁気抵抗ヘッド
JP3474523B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JPH10255234A (ja) 磁気ヘッド
JP3611801B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JP3640916B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JP3981856B2 (ja) 薄膜磁気ヘッド
KR20020018122A (ko) 자기 기록 헤드, 자기 재생 헤드, 자기 기록 장치 및 자기재생 장치
JP3934881B2 (ja) 垂直通電型磁気抵抗効果素子、垂直通電型磁気抵抗効果ヘッドおよび磁気記録再生装置
JP2001250205A (ja) 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法
JP2001256617A (ja) 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法
JP3986292B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JP3606988B2 (ja) 磁気抵抗効果ヘッド
JP3606992B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JP2001084531A (ja) 磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッド
JP3474533B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JPH09115112A (ja) 磁気抵抗効果素子およびその製造方法ならびに磁気ヘッド
JPH11296818A (ja) 磁気抵抗効果ヘッド及び磁気ヘッド並びに磁気記録再生装置
JP2001297412A (ja) 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20011023