JPH10255007A - カードリーダおよび接点ユニット - Google Patents

カードリーダおよび接点ユニット

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JPH10255007A
JPH10255007A JP9052982A JP5298297A JPH10255007A JP H10255007 A JPH10255007 A JP H10255007A JP 9052982 A JP9052982 A JP 9052982A JP 5298297 A JP5298297 A JP 5298297A JP H10255007 A JPH10255007 A JP H10255007A
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JP9052982A
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Inventor
Takashi Okumura
隆 奥村
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Mamiya OP Co Ltd
Original Assignee
Mamiya OP Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICカードのデータを読み取って表示する携
帯型のカードリーダにおいて、ICカードリーダをスム
ーズに挿入でき、確実に接点の接続を行えるようにす
る。 【解決手段】 接点ユニット22の基台220の裏側面
220aからは、各接点端子221〜226を保護する
ための枠体227が形成されている。各接点端子221
〜226は、それぞれの接触部221a,222a,2
23a,224a,225a,226aが枠体227か
ら適度に突き出るように設けられている。枠体227の
カード挿入側部227aと、その側面部227b,22
7cは、図(B)に示すように、各角部が面取り加工さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はICカードのデータ
を読み取って表示する携帯型のカードリーダおよび接点
ユニットに関し、特にICカードと接触する端子群が一
体に形成されたカードリーダおよび接点ユニットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、電子マネー等、ICカードを利用
してデータのやりとりを行う試みがなされている。例え
ば電子マネーへの利用では、銀行等に設置されたデータ
読み書き機によって、希望の金額データをICカードに
記録することにより、現金に代わってこのICカードで
買い物等ができる。具体的には、電子マネーを使用する
度に、その支払い場所(マーケットやレストラン等)で
用意された専用の引き落し装置によって、消費金額分の
データをICカードから引き出す。これにより、現金と
同様の使い方が可能となる。このICカードは、残高が
0になるまで利用でき、残高が0になれば、銀行等で再
び希望の金額データをICカードに記録することができ
る。
【0003】このようにICカードを使用する場合、利
用者としては、残高や過去の引出し金額等のデータを常
時確認できることが好ましい。そこで、携帯型のカード
リーダが種々製造されている。この携帯型のカードリー
ダは、挿入口にICカードを挿入すると、カードリーダ
内の接点端子群とICカード表面の接点部とが接触し、
これにより、残高やその他のデータが読み出される。読
み出されたデータは、液晶パネル上に表示されるもので
ある。
【0004】ところで、カードリーダ内の接点端子群
は、小型化を図るため、プラスチック等で形成された基
台によってユニット化され、基板上に固定されている場
合がある。この場合、各接点端子とともに、基台の面が
どうしてもICカード挿入空間側にある程度突き出てし
まう。このため、ICカードを挿入したときに、ICカ
ードのエッジやエンボスが基台と接触し、違和感や、I
Cカードの破損などが生じるおそれがある。
【0005】そこで、従来は、この基台のICカード挿
入側の角を面取り加工し、ICカードの挿入がスムーズ
に行えるようにしてある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ICカード
は、必ずしも決められた方向から真っ直ぐに挿入される
とは限らず、多少斜めの方向から挿入されることもあ
る。この場合、基台の横の面にICカードのエッジやエ
ンボスが当たってしまうという問題があった。特に、カ
ードリーダの小型化が進むに従って、基台の位置もカー
ドリーダ挿入口と接近して設けられることになるので、
このような現象がより顕著となる。
【0007】また、基台にかぎらず、接点端子に対して
も横方向からICカードリーダが当たって接点端子が変
形してしまうおそれがあった。本発明はこのような点に
鑑みてなされたものであり、ICカードリーダをスムー
ズに挿入でき、確実に接点の接続を行うことのできるカ
ードリーダおよび接点ユニットを提供することを目的と
する。
【0008】また、本形態の他の目的は、接点端子の変
形を防止することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、ICカードのデータを読み取って表示す
る携帯型のカードリーダにおいて、前記ICカードの接
点部と接触してデータを読み取る複数の接点端子が基台
に一体に設けられ、前記基台には前記接点端子を保護す
る枠体が形成され、さらに、前記枠体の前記ICカード
の挿入側から両側の部分に亘る範囲の角部が面取り形成
されている接点ユニット、を有することを特徴とするカ
ードリーダが提供される。
【0010】また、前記各接点端子における前記ICカ
ードの接点部との接触面は、中心部分が盛り上がる曲面
状に形成されていることが好ましい。このようなカード
リーダでは、接点ユニットの枠体のICカードの挿入側
から両側の部分に亘る範囲の角部が面取り形成されてい
るので、ICカードが正しい方向に対して斜めにずれて
挿入されても、その端部やエンボスが枠体に当たって引
っ掛かることが防止される。
【0011】また、各接点端子におけるICカードの接
点部との接触面を、中心部分が盛り上がった曲面状に形
成すことにより、ICカードとの引っ掛かりによって接
点端子が変形することが防止される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一形態を図面を参
照して説明する。図2は本形態のカードリーダの外観構
成を示す斜視図である。カードリーダ1のケース10
は、薄型のケースであり、表側ハーフ11および裏側ハ
ーフ12を重ねることにより形成されている。ケース1
0全体の形状は、人の手の内に収まり、しかも握りやす
く持ち運びや操作のしやすいように、角を曲線状にした
形状、例えば楕円形状となっている。表側ハーフ11に
は、ほぼ平板状の印刷面11aが形成されている。この
印刷面11aには、ロゴマーク等が印刷される。また、
表側ハーフ11には、液晶パネル13が設けられてい
る。
【0013】ケース10には、裏側ハーフ12の一側面
を切り欠くことにより、カード挿入口14が形成されて
いる。表側ハーフ11のカード挿入口側の側端部11b
は、ウェーブ状に形成されており、裏側ハーフ12の顎
部12aよりも内側に窪むように形成されている。この
ようなカード挿入口14には、ICチップ2aを搭載し
たICカード2が挿入される。なお、側端部11bの形
状は、ウェーブ状に限定されることなく、ICカード2
が挿入しやすいように裏側ハーフ12の面と表側ハーフ
11の面とが同一面上に位置することなく、段差のある
状態になっていればよいものである。
【0014】また、ケース10の一部分には、孔15が
形成されており、キーホルダ等との連結が可能となって
いる。図3は本形態のカードリーダ10の組み立て構造
の概略を示す分解斜視図である。裏側ハーフ12の内側
面12bには、基板支持用のリブ121が形成されてい
る。このリブ121には、基板20が載置される。ま
た、裏側ハーフ12の顎部12aの両端部分には、IC
カード2を挿入しやすくするためのガイド片123a,
123bが形成されている。このガイド片123a,1
23bは、顎部12aと平行に、かつICカード2の収
納空間側に突き出るように形成されている。さらに、裏
側ハーフ12の内側面12bには、ガイドリブ124
a,124bが形成されている。このガイドリブ124
a,124bの作用については後述する。
【0015】基板20の表側面20a上には、制御用I
C21、データ読み取り用の接点ユニット22、カード
挿入検出およびスクロール指令検出のための複合接点ユ
ニット23等が搭載されている。
【0016】表側ハーフ11の内側面と基板20との間
には、薄型の液晶パネル13と、2個の円板型の電池1
6,17が設けられる。液晶パネル13は、表側ハーフ
11に形成された開口部11c部分に設置される。ま
た、液晶パネル13は、図示されていない薄型の接続部
材を介して、基板20の配線パターンと電気的に接続さ
れる。
【0017】一方、電池16,17は、互いに表側ハー
フ11の内側面に対向する面の極性が反対になるよう
に、後述の電池収納部に収納される。また、表側ハーフ
11および裏側ハーフ12には、図2で示した孔15を
形成する孔15a,15bがそれぞれ形成されている。
【0018】次に、カードリーダ1を形成する各部の具
体的な構成について説明する。図4はカードリーダ1の
ケース10の具体的な形状を示す図であり、(A)は正
面図、(B)は背面図である。図(A)に示すように、
ケース10の一側面には、カード挿入口14が形成され
ている。表側ハーフ11のカード挿入口14側の側端部
11bは、図2で述べたように、ウェーブ状に形成さ
れ、裏側ハーフ12の顎部12aよりも内側に窪んでい
る。
【0019】一方、ケース10の裏側ハーフ12には、
図(B)に示すように、切り込み12cによって、スク
ロールスイッチ122が形成されている。スクロールス
イッチ122には、楕円形または円形の窪み122aが
形成されている。スクロールスイッチ122の窪み12
2aを適度な力で押すことにより、スクロールスイッチ
122が湾曲し、後述する内部のスクロール指令検出用
のスイッチ部をオンにする。このスクロール指令検出用
のスイッチ部がオンになる毎に、液晶パネル13の表示
内容が順に切り替わる。
【0020】図5は表側ハーフ11の内側面の構造を示
す図である。液晶パネル用の開口部11cの周りには、
複数のリブ111が形成されている。このリブ111に
囲まれた領域には、図2等で示した液晶パネル13がは
め込まれる。表側ハーフの内側面11dの中央部分に
は、基板20を支持するためのリブ112が形成されて
いる。また、その下方には、リブで囲むようにして電池
収納部113が形成されている。電池収納部113に
は、仕切り部113aが形成されており、この仕切り部
113aを挟んで電池16,17がそれぞれ収納され
る。仕切り部113aには、切り欠き113bが形成さ
れており、この切り欠き113bを介して、左右の電池
16,17の電極を接続させるための電極接続金具18
が両収納領域間に架けられている。
【0021】図6は電極接続金具18の具体的な形状を
示す図であり、(A)は平面図、(B)は側面図であ
る。電極接続金具18は、軸部183を有しており、こ
の軸部183の両端には、それぞれ端子部181および
端子部182が一体形成されている。端子部181は、
3本のピン状の端子181a,181b,181cを有
している。これら端子181a,181b,181c
は、図(B)に示すように、電池16側に適度な角度だ
け折り曲げ形成されている。同様に、端子部182は、
3本のピン状の端子182a,182b,182cを有
しており、これら端子182a,182b,182c
は、電池17側に適度な角度だけ折り曲げ形成されてい
る。
【0022】このような形状の電極接続金具18は、そ
の端子部181に例えば電池16のプラス(+)極側
が、端子部182に電池17のマイナス(−)極側が接
触される。電池16のマイナス(−)極側および電池1
7のプラス(+)極側は、基板20の電極パターンとそ
れぞれ接続される。これにより、電池16、電池17
は、互いに直列状態で基板20の回路と接続される。こ
のとき、各端子部181,182は、各端子181a,
181b,181c、端子182a,182b,182
cが電池側に折り曲げられているので、電池側と強く接
触できる。よって、錆等の付着による接触不良を低減す
ることができる。
【0023】図7は裏側ハーフ12の内側面の構造を示
す図である。裏側ハーフ12の内側面12bには、図3
で示したように、基板20を支持するリブ121が形成
されている。リブ121の一部は、ICカード2の進入
を制限するストッパ部121aとなっている。
【0024】顎部12aの両端部分には、ICカード2
を挿入しやすくするためのガイド片123a,123b
が形成されている。内側面12b上には、顎部12a側
から奥に向かう2本のガイドリブ124a,124bが
互いに平行に形成されている。ガイドリブ124a,1
24bの顎部12a側部分は、図3で示したように、カ
ード挿入側端部がなだらかに立ち上がるように形成され
ている。ガイドリブ124a,124bは、基板20に
搭載される接点ユニット22(図3参照)の下方に位置
するように形成されている。
【0025】また、内側面12b上には、リブ121の
ストッパ部121a近傍に2本の押し上げリブ125
a,125bが形成されている。この押し上げリブ12
5a,125bは、基板20に搭載される複合接点ユニ
ット23(図3参照)の下方に位置するように形成され
ている。
【0026】スクロールスイッチ122の内側面122
b上には、長手方向に延びるリブ122cが少なくとも
1本形成されている。このリブ122cの幅や厚み、そ
の本数を変えることにより、スクロールスイッチ122
の可撓性の度合いを調整することができる。
【0027】図8はデータ読み取り用の接点ユニット2
2の具体的な構成を示す図であり、(A)は平面図、
(B)は(A)のX1 −X1 線に沿う断面図である。接
点ユニット22は、その基台220に6本の接点端子2
21〜226が一体形成されている。各接点端子221
〜226は、折り曲げ形成されており、それぞれの先端
部には、ICカード2のICチップ2aの各配線パッド
と接触するための接触部221a,222a,223
a,224a,225a,226aが形成されている。
図(B)に示すように、接触部223a,226aは、
接触面が縦長の半球状になるようにプレス成形されてい
る。他の接触部221a,222a,224a,225
aについても同様の形状となっている。
【0028】また、接点端子221〜226の他方の端
部221b,222b,223b,224b,225
b,226bは、基台220の側面からほぼ水平に所定
の長さだけ突き出ている。
【0029】図1は図8と同様にデータ読み取り用の接
点ユニット22の具体的な構成を示す図であり、(A)
は側面図、(B)は底面図である。接点ユニット22の
基台220の裏側面220aからは、各接点端子221
〜226を保護するための枠体227が形成されてい
る。各接点端子221〜226は、それぞれの接触部2
21a,222a,223a,224a,225a,2
26aが枠体227から適度に突き出るように設けられ
ている。接点端子221〜226は、弾性を有している
ので、接触部221a,222a,223a,224
a,225a,226aは、裏側から押されることによ
り基台220側に押し込まれる。
【0030】枠体227のカード挿入側部227aと、
その側面部227b,227cは、図(B)に示すよう
に、各角部が面取り加工されている。次に、接点ユニッ
ト22の基板20への取り付け構造について説明する。
【0031】図9は接点ユニット22の基板20への取
り付け構造を示す平面図である。また、図10は接点ユ
ニット22の基板20への取り付け構造を示すICカー
ド挿入側から見た側面図である。接点ユニット22は、
基板20に形成された図示されていない開口部に、その
枠体227が挿入されることにより基板20に嵌め込み
装着されている。このとき、接点ユニット22は、図1
0に示すように、基板20の裏側から接点端子221〜
226の接触部221a,222a,223a,224
a,225a,226aおよび枠体227が突き出てい
る。
【0032】また、接点ユニット22は、図9に示すよ
うに、各接点端子221〜226の端部221b,22
2b,223b,224b,225b,226bが基板
20上の配線パターン203等とはんだ付けにより接続
されている。
【0033】また、図9に示すように、接点ユニット2
2の近傍で、かつ基板20の縁端部には、静電気除去部
材24が取り付けられている。図11は静電気除去部材
24の具体的な構成を示す図であり、(A)は平面図、
(B)は正面図、(C)は側面図である。静電気防止部
材24は、1本の金属ピンを折り曲げることにより形成
されている。静電気防止部材24の両端部241,24
2は、折り返し形成されている。また、静電気防止部材
24の中心付近には、ICカード2の表面と接触する接
触部243が湾曲形成されている。
【0034】図9に戻り、このような形状の静電気除去
部材24は、基板20に形成された切り欠き20bには
め込まれ、その両端部241,242がそれぞれアース
端子201,202と接触する位置に設置される。そし
て、この状態で基板表側から表側ハーフ11を装着する
と、端部241,242の各折返し部分が図3で示した
リブ112の一部に押される。これにより、静電気除去
部材24全体は、基板20に固定される。
【0035】なお、静電気除去部材24の形状は、図1
1の例に限られず、他の形状、例えばブラシ状のもので
もよい。図12は複合接点ユニット23の取り付け部分
の構造を示す図である。複合接点ユニット23は、2つ
のスイッチ部231,232が基台230に一体に形成
されているものである。一方のスイッチ部231は、ス
クロール指令検出用のスイッチ部であり、もう一方のス
イッチ部232は、カード挿入検出用のスイッチ部であ
る。
【0036】スイッチ部231は、固定端子231aと
可動端子231bとから構成されている。可動端子23
1bの一部は、折り曲げ形成されており、基板20に形
成された開口部203を介して裏側面に突き出ている。
固定端子231aと可動端子231bは、通常は非接触
状態にある。
【0037】同様に、スイッチ部232は、固定端子2
32aと可動端子232bとから構成されている。可動
端子232bの一部は、折り曲げ形成されており、基板
20に形成された開口部204を介して裏側面に突き出
ている。固定端子232aと可動端子232bは、通常
は非接触状態にある。
【0038】図13は図12のX2 −X2 線に沿う断面
図である。スイッチ部231の可動端子231bは、ス
クロールスイッチ122の内側面122bと接近して設
けられている。スクロールスイッチ122の窪み122
aを矢印方向に押すと、内側面122bがスイッチ部2
31の可動端子231bを押す。これにより、可動端子
231bが固定端子231aと接触し、スクロール指令
がなされたことが制御側で検知される。
【0039】図14はカード挿入検出用のスイッチ部2
32の作用を説明する図であり、(A)は図12のY2
−Y2 線に沿う断面図、(B)はカード挿入の検出状態
を示す図である。図(A)に示すように、裏側ハーフ1
2の内側面12bには、スイッチ部232と対向する部
分に、押し上げリブ125a,125b(ここでは押し
上げリブ125bのみ図示)が形成されている。ICカ
ード2が挿入されていない状態では、スイッチ部232
の可動端子232bは、基板20の開口部204を介し
て裏側に突き出ている。
【0040】そして、図(B)に示すように、ICカー
ド2を基板20と裏側ハーフ12との間に挿入し、IC
カード2の奥側の端部がストッパ部121aに当接した
状態では、可動端子232bはICカード2の上面部と
接触して上方に押し上げられ、固定端子232aと接触
する。これにより、制御側では、ICカード2が完全に
カードリーダ1に挿入されたことを検出する。
【0041】また、このとき、ICカード2の奥側の端
部は、押し上げリブ125a,125bによって確実に
押し上げられるので、裏側ハーフ12や基板20の撓み
等に影響されず、確実に可動端子232bを押し上げ
る。よって、正確な検出が行われる。
【0042】次に、このような構成を有する本形態のカ
ードリーダ1における作用を説明する。まず、カードリ
ーダ1を使用する場合、図2に示したように、ICカー
ド2をカードリーダ1のカード挿入口14に挿入する。
このとき、図3等で示したガイド片123a,123b
の作用によって、ICカード2の挿入側端部が基板20
等に引っ掛かったりすることなく、ICカード2はスム
ーズにカード挿入口14に導入される。
【0043】図15はICカード2を挿入するときのデ
ータ読み取り用の接点ユニット22付近の作用を示す断
面図であり、(A)は挿入直前の状態を示す図、(B)
は挿入途中の状態を示す図、(C)は挿入完了の状態を
示す図である。まず、図(A)に示すように、顎部12
aは、表側ハーフ11の側端部11bよりも外側に突き
出ているので、この段差がガイドの役目を果たし、IC
カード2を容易にカード挿入口14に挿入することがで
きる。
【0044】ICカード2がある程度挿入されると、裏
側ハーフ12のガイドリブ124a,124b(こで
は、ガイドリブ124bのみ図示)によって押し上げら
れ、図(B)に示すように、ICカード2の上面部分は
接点ユニット22の接触部223a等や、静電気除去部
材24の接触部243と接触する。静電気除去部材24
の接触部243と接触することにより、ICカード2に
帯電していた静電気が除去される。これにより、ICチ
ップ2a内の回路が保護される。
【0045】また、このとき、接点ユニット22の枠体
227の挿入側部227aは、角部が面取り加工されて
いるので、ICカード2の端部やエンボスが当たって引
っ掛かることがない。よって、スムーズにICカード2
が挿入され、挿入の違和感や、ICカードの破損が防止
されるとともに、接点の接続が確実になされる。さら
に、図1や図10で示したように、枠体227の側面部
227b,227cの角部が面取り加工されているの
で、ICカード2が正しい挿入方向よりも斜めにずれて
挿入された場合、すなわち、ICカード2が紙面に対し
て垂直な方向に傾けて挿入された場合でも、ICカード
2の端部やエンボスが当たって引っ掛かることがない。
【0046】さらに、図4や図10で示したように、接
点端子221〜226の各接触部221a,222a,
223a,224a,225a,226aは、接触面が
縦長の半球状になるように成形されているので、ICカ
ード2がどのような角度で挿入されても、スムーズに接
触できる。したがって、ICカード2との引っ掛かりに
よって接点端子221〜226が変形することが防止さ
れる。
【0047】こうして、ICカード2が完全に挿入され
た状態では、図(C)に示すように、ICチップ2a
は、接点ユニット22の各接触部223a,226a等
と電気的に接触する。これにより、制御側では、ICチ
ップ2a内のデータを読み取ることができ、図2等で示
した液晶パネル13上に残高等のデータを表示すること
ができる。また、図4等で示したスクロールスイッチ1
22を押す毎に、液晶パネル13上のデータ内容が順に
切り替わる。
【0048】このように、本形態では、接点ユニット2
2の枠体227の挿入側部227a、側面部227b,
227cの角部を面取り加工したので、ICカード2が
正しい挿入方向よりも斜めにずれて挿入された場合で
も、ICカード2の端部やエンボスが当たって引っ掛か
ることない。よって、ICカード2のスムーズな挿入が
可能となる上に、ICカード2の破損が防止できる。ま
た、これにより、カード挿入口14から近接して接点ユ
ニット22を設けることができるので、カードリーダ1
全体の小型化が図れる。
【0049】さらに、本形態では、接点端子221〜2
26の各接触部221a,222a,223a,224
a,225a,226aの接触面を縦長の半球状にする
ことによって、中心部が盛り上がるような曲面状に形成
したので、ICカード2がどのような角度で挿入されて
も、スムーズに接触できる。したがって、ICカード2
との引っ掛かりによって接点端子221〜226が変形
することが防止される。
【0050】また、接点端子221〜226を折り曲げ
形成したので、狭いスペースでストロークと接触圧を得
ることができる。よって、接点ユニット22の小型カー
ドリーダ、ひいてはカードリーダ1全体の小型化が図れ
る。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、接点ユ
ニットの枠体のICカードの挿入側から両側の部分に亘
る範囲の角部を面取り形成するようにしたので、ICカ
ードが正しい方向に対して斜めにずれて挿入されても、
その端部やエンボスが枠体に当たって引っ掛かることを
防止することができる。よって、ICカードのスムーズ
な挿入が可能となる上に、ICカードの破損が防止でき
る。また、これにより、カード挿入口から近接して接点
ユニットを設けることができるので、カードリーダ全体
の小型化が図れる。
【0052】また、各接点端子におけるICカードの接
点部との接触面を、中心部分が盛り上がった曲面状に形
成することにより、ICカードとの引っ掛かりによって
接点端子が変形することが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】データ読み取り用の接点ユニットの具体的な構
成を示す図であり、(A)は側面図、(B)は底面図で
ある。
【図2】本形態のカードリーダの外観構成を示す斜視図
である。
【図3】本形態のカードリーダの組み立て構造の概略を
示す分解斜視図である。
【図4】カードリーダ1のケースの具体的な形状を示す
図であり、(A)は正面図、(B)は背面図である。
【図5】表側ハーフの内側面の構造を示す図である。
【図6】電極接続金具の具体的な形状を示す図であり、
(A)は平面図、(B)は側面図である。
【図7】裏側ハーフの内側面の構造を示す図である。
【図8】データ読み取り用の接点ユニットの具体的な構
成を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)の
1 −X1 線に沿う断面図である。
【図9】接点ユニットの基板への取り付け構造を示す平
面図である。
【図10】接点ユニットの基板への取り付け構造を示す
ICカード挿入側から見た側面図である。
【図11】静電気除去部材の具体的な構成を示す図であ
り、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図
である。
【図12】複合接点ユニットの取り付け部分の構造を示
す図である。
【図13】図12のX2 −X2 線に沿う断面図である。
【図14】カード挿入検出用のスイッチ部の作用を説明
する図であり、(A)は図12のY2 −Y2 線に沿う断
面図、(B)はカード挿入の検出状態を示す図である。
【図15】ICカードを挿入するときのデータ読み取り
用の接点ユニット付近の作用を示す断面図であり、
(A)は挿入直前の状態を示す図、(B)は挿入途中の
状態を示す図、(C)は挿入完了の状態を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 カードリーダ 2 ICカード 10 ケース 11 表側ハーフ 12 裏側ハーフ 13 液晶パネル 14 カード挿入口 20 基板 22 接点ユニット 220 基台 221〜226 接点端子 221a〜226a 接触部 227 枠体 227a,227b,227c 角部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ICカードのデータを読み取って表示す
    る携帯型のカードリーダにおいて、 前記ICカードの接点部と接触してデータを読み取る複
    数の接点端子が基台に一体に設けられ、前記基台には前
    記接点端子を保護する枠体が形成され、さらに、前記枠
    体の前記ICカードの挿入側から両側の部分に亘る範囲
    の角部が面取り形成されている接点ユニット、 を有することを特徴とするカードリーダ。
  2. 【請求項2】 前記各接点端子における前記ICカード
    の接点部との接触面は、中心部分が盛り上がるような曲
    面状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    カードリーダ。
  3. 【請求項3】 前記接点端子は、折り曲げ形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のカードリーダ。
  4. 【請求項4】 ICカードのICチップと接触してデー
    タを読み取るための接点ユニットにおいて、 前記ICカードの接点部と接触してデータを読み取る複
    数の接点端子が基台に一体に設けられ、前記基台には前
    記接点端子を保護する枠体が形成され、さらに、前記枠
    体の前記ICカードの挿入側から両側の部分に亘る範囲
    の角部が面取り形成されている、 ことを特徴とする接点ユニット。
  5. 【請求項5】 前記各接点端子における前記ICカード
    の接点部との接触面は、中心部分が盛り上がるような曲
    面状に形成されていることを特徴とする請求項5記載の
    接点ユニット。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6715679B1 (en) * 1999-09-08 2004-04-06 At&T Corp. Universal magnetic stripe card

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6715679B1 (en) * 1999-09-08 2004-04-06 At&T Corp. Universal magnetic stripe card

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