JPS622712Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はICカードを保護するためのICカード
用ケースに関するものである。

近年CDカードやクレジツトカード等にマイク
ロコンピユータ、メモリー等のICチツプを装
着、内蔵させたチツプカード、メモリーカード、
マイコンカード、電子カードなどと呼ばれるカー
ド（以下ICカードという）の研究がなされてい
る。

このICカードは従来の磁気カードに比べその
記憶容量が大きいことから銀行関係では預金通帳
に替る預貯金の履歴及び残高記録を、又クレジツ
ト関係では顧客の買物等の取り引き履歴や、与信
限度額からの残金等を記録・記憶しておこうとい
うものである。

又、ICカードは従来のCDカードやクレジツト
カードと同様に長辺86mm、短辺54mm、厚さ0.8mm
前後のポリ塩化ビニルをカード基体としてICチ
ツプやモジユール化したICを装着・内蔵してお
り、リーダー側の端子と接する電極をカード表面
に有している。更にカード発行者を示す印刷やカ
ードユーザーを示すエンボツシングなどの可視情
報をも合わせ持つている。

ところでICカードの場合、モジユール化され
ていてもICは外部からの静電気・水分等に弱点
を有し、又、カード曲げ等による外部圧力により
ICボンデイング部の断線等が生じる危険性もあ
り、データ破壊等、機能停止を引き起すこともあ
る。

本考案は上記のような点に鑑みて、なされたも
のであり、導電性プラスチツクで構成され、IC
カードを保護し、ICカードを安全に携帯できる
ICカード用ケースを提供することを目的とする
ものである。

即ち、導電性プラスチツクからなり、少くとも
１つのカード挿入口と、ICカードに組み込まれ
たICの電極の摩耗を防止するための空間部を有
するカード収納部と、カード保持部とからなる
ICカード用ケースを要旨とする。

以下、図面に基づいて本考案を更に詳細に説明
する。

第１図は本考案のICカード用ケース１とICカ
ード３の斜視図であり、第２図は、ICカード３
を収納した状態を示すICカード用ケース１の斜
視図であり、第３図は、第２図のＡ−Ａ線断面図
である。

ICカード用ケース１は、静電気を発生しない
ように導電性プラスチツクで構成され側面にカー
ド挿入口５を有し、内部にはカード収納部７を有
している。

ポリ塩化ビニル等の基材からなるICカード３
にはIC若しくはICモジユールが内蔵されてお
り、該IC若しくはICモジユールの外部電極９
が、ICカード３の表面に位置しており、更に必
要に応じて視覚情報として印刷絵柄、エンボス文
字等が施される。

カード挿入口５を有するICカード用ケース１
の側面には凹部１１が設けられており、収納され
たICカード３を取り出し易くしている。

カード収納部７は、ICカード３の表面に位置
する外部電極９と、ICカード用ケース１が、接
触しないように十分な空間部１３を有している。

又、ICカード用ケース１には、ICカード３を
押え付けて固定するためのカード保持部１５が設
けられている。

ICカード３を挿入する前は、第１図示の如
く、ICカード用ケース１のカード保持部１５は
閉じているが、ICカード３をICカード用ケース
１に挿入すると、第２図示の如くカード保持部１
５がICカード３の厚さだけ持ち上げられるた
め、結果としてカード保持部１５がICカード３
を押え付けて固定することになる。

第４図は、本考案のICカード用ケースの他の
実施例を示す斜視図であり、第５図は第４図のＢ
−Ｂ線断面図である。

第４図、第５図の如く、ICカード用ケース１
には、ICカード３の外部電極９に対応する部分
にのみICカード用ケース１と接触しないように
空間部１３を形成しても良く、又、カード保持部
１５は、ICカード３の外部電極９に接触しなけ
れば、どこに設けても良い。

尚、ICカード用ケースを構成する物質として
は導電性プラスチツクであれば、どのようなもの
であつても良いが、成型加工適正が良好であると
いう点から、導電性塩化ビニルが好ましい。

以上のように本考案のICカード用ケースは、
導電性プラスチツクで構成されているので静電気
を発生し難く、従つて、ICカードに組み込まれ
たICのデータが静電気によつて破壊されるのを
防ぐことができる。

又、導電性プラスチツクの厚さを調整すること
により、充分な強度を持たせることができるの
で、外力によつてICカードが破壊されるのを防
ぐことができる。更に、プラスチツクを使用して
いるため、非常に軽量であり、携帯に便利であ
る。

【図面の簡単な説明】

図は本考案に係るICカード用ケースを示して
おり、第１図は、ICカード用ケースとICカード
の斜視図、第２図はICカードを収納したICカー
ド用ケースの斜視図、第３図は、第２図のＡ−Ａ
線断面図、第４図は、他の実施例のICカード用
ケースと、ICカードの斜視図、第５図は第４図
のＢ−Ｂ線断面図である。 １……ICカード用ケース、３……ICカード、
５……カード挿入口、７……カード収納部、９…
…外部電極、１１……凹部、１３……空間部、１
５……カード保持部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 導電性プラスチツクからなり、少くとも１つ
   のカード挿入口と、ICカードに組み込まれた
   ICの電極の摩耗を防止するための空間部を有
   するカード収納部と、カード保持部とからなる
   ことを特徴とするICカード用ケース。 (2) 前記、導電性プラスチツクが、導電性塩化ビ
   ニルであることを特徴とする実用新案登録請求
   の範囲第１項記載のICカード用ケース。