JP3819153B2

JP3819153B2 - Ｉｃカードデータ表示装置

Info

Publication number: JP3819153B2
Application number: JP19377998A
Authority: JP
Inventors: 千香子安井; 徳雄岡崎
Original assignee: Toppan Forms Co Ltd
Current assignee: Toppan Forms Co Ltd
Priority date: 1998-06-24
Filing date: 1998-06-24
Publication date: 2006-09-06
Anticipated expiration: 2018-06-24
Also published as: JP2000011117A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ＩＣカード内に記録されたデータを表示できるようにしたＩＣカードデータ表示装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、銀行カードやクレジットカード、会員カード等、内部にメモリーやマイクロコンピュータチップ等を内蔵したメモリカードやＩＣカードが提案され、全国各地でＩＣカードが普及し利用されるようになった。また、電子マネーの実験も行われ、さらに実用化が拡大しつつある。これらＩＣカードの表面には、リーダ／ライタ側とで情報の書込み読取りを行うための接続端子を有している。しかし、ＩＣカードにＬＣＤやＬＥＤ等の表示部や電源等を付加させることは、設計上複雑となるばかりか、高価なものとなってしまう。
【０００３】
そこで、従来、ＩＣカードのデータ表示装置としては、特公平２−５８６６６号に示めされるように、ＩＣカードを挿入するとともに、内部でＩＣカードの接続端子と接触し、情報の読取りを行うカードケース型のデータ表示装置が提案されている。
【０００４】
【発明が解決使用とする課題】
しかしながら、このようなカードケース型のデータ表示装置は、挿入型のためサイズがＩＣカードより大きく分厚いため、カードを保護する点では優れているものの、財布や他のカードとともにカードケースにしまって携帯することができない。また、挿入型のため表示装置本体とＩＣカードの接点との摩擦により、ＩＣカードの接点に傷がつく等の欠点があった。本発明は上記の点を改善し、携帯性を向上させ、ＩＣカードの接点部に摩擦による傷を生じさせないＩＣカード表示装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明のＩＣカード表示装置は、上記の解決課題を達成するために、ＩＣカードに記録されたデータを読取り、表示を行わせるための集積回路と、この集積回路を動作させる電源と、集積回路によって読取られたデータを表示する表示部と、外部接続端子とからなり、外形がＩＣカードの縦・横のサイズと略同一サイズのカード形状とし、かつ、前記外部接続端子が、ＩＣカードの表面に、対応する四隅を重ねたときにはＩＣカードの接続端子に対向せず、対応する四隅をずらして、ＩＣカードデータ表示装置の下辺がＩＣカードのエンボス表示部に突当たる位置に重ねたときには、ＩＣカードの接続端子に対向するように設けられているので、外形をＩＣカードと略同一サイズにでき、しかも、ＩＣカードの接続端子と前記外部接続端子を重ねて接続させるので、ＩＣカードの接点部に横から差込んで挿入する摩擦を生じさせず、更に、ＩＣカードとＩＣカードデータ表示装置を重ねて収納、携帯しても、不用意にＩＣカードの接続端子と前記集積回路の外部接続端子が接続しないようになっている。
【０００６】
また、他の実施形態として、裏面に段差を設け、前記外部接続端子が、ＩＣカードの表面に、対応する四隅を重ねたときにはＩＣカードの接続端子に対向せず、対応する四隅をずらして、ＩＣカードの上辺が前記段差に突当たる位置に重ねたときには、ＩＣカードの接続端子に対向するように設けられているので、外形をＩＣカードと略同一サイズにでき、しかも、ＩＣカードの接続端子と前記外部接続端子を重ねて接続させるので、ＩＣカードの接点部に横から差込んで挿入する摩擦を生じさせず、更に、ＩＣカードとＩＣカードデータ表示装置を重ねて収納、携帯しても、不用意にＩＣカードの接続端子と前記集積回路の外部接続端子が接続しないようにした。
【０００７】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を、添附図面に基づいて詳細に説明する。図１は本発明のＩＣカード表示装置の表面説明図、図２は図１のＩＣカードデータ表示装置の裏面説明図、図３は図１のＩＣカードデータ表示装置のＸ−Ｘ線断面説明図、図４は本発明のＩＣカードデータ表示装置の使用状態説明図、図５は本発明のＩＣカードデータ表示装置の他の実施形態のを表面説明図、図６は図５のＩＣカードデータ表示装置の裏面説明図、図７は本発明のＩＣカードデータ表示装置の使用状態説明図。
【０００８】
図１乃至図４に示すように本発明のＩＣカードデータ表示装置１は、ＩＣカード３１に記録されたデータを読取り、表示を行わせるための集積回路２と、この集積回路２を動作させる電源１０と、集積回路２によって読取られたデータを表示する表示部３とからなり、外形がＩＣカード３１の縦・横のサイズ（図１における平面状態の縦と横のサイズ）と略同一サイズのカード形状で構成されている。そして、ＩＣカードの表面に、対応する四隅、例えば図４に示すように、ＩＣカード３１の四隅ＣＳ１，ＣＳ２，ＣＳ３，ＣＳ４にＩＣカードデータ表示装置１の四隅ＨＳ１，ＨＳ２，ＨＳ３，ＨＳ４を重ねたときに、ＩＣカード３１の接続端子３３に対向する位置に前記集積回路２の外部接続端子６が設けられるとともに、前記表示部３が前記集積回路２の外部接続端子６を設けた面と反対側の面に設けられてなる。
【０００９】
また、ＩＣカードデータ表示装置１は、図２、図３に示すように外部接続端子６は、複数のピンで構成されていて、端子基台５に保持され、この端子基台５は、端子収納部７内にＩＣカードデータ表示装置１から突出しない状態で収納されるとともに、端子接続ボタン４が押圧されることにより、ＩＣカードデータ表示装置１から突出するようにフレキシブル保持帯８で保持されている。端子接続ボタン４は、ＩＣカードデータ表示装置１の表面側にフラットな状態で表示部３が位置している面に有して、端子基台５を後から押し出せるように、端子基台５に接着されている。尚、端子基台５と端子接続ボタン４の間には、ＩＣカードのデータを外部接続端子６を介して集積回路２に伝える配線が介在している。
【００１０】
また、ＩＣカード３１の重ね合わせ面となるＩＣカードデータ表示装置１の下部には、ＩＣカード３１に設けられた、突出した部分を有するエンボス表示部３４を受入れる凹部９が設けられ、ＩＣカード３１とＩＣカードデータ表示装置１を重ね合わせたとき、ＩＣカードのエンボス表示部３４以外の部分が密着して重ね合わせられるようになっている。
【００１１】
このようにして、構成されたＩＣカードデータ表示装置１は、図４に示されるように、ＩＣカード３１の四隅ＣＳ１，ＣＳ２，ＣＳ３，ＣＳ４にＩＣカードデータ表示装置１の四隅ＨＳ１，ＨＳ２，ＨＳ３，ＨＳ４を重ね合せ、端子接続ボタン４を押圧することにより、表示部３にＩＣカード３１の設定範囲のデータが表示される。ＩＣカード３１及びＩＣカードデータ表示装置１には、利用されるアプリケーションによって、各種のデータを表示させるように所定のプログラムを実装しているが、例えば、銀行カードであれば預金残高、プリペイドカードであれば利用可能残高や取引き可能数量、クレジットカードであれば利用可能金額やキャッシング利用可能金額、ポイントカードであれば累計ポイント数等である。
【００１２】
また、本発明におけるＩＣカードデータ表示装置の他の実施形態として、前記集積回路１２の外部接続端子１６位置をＩＣカード３１の表面に、対応する四隅を重ねたときにはＩＣカード３１の接続端子３３に対向せず、対応する四隅をずらして、所定の位置に重ねたときには、ＩＣカード３１の接続端子の前期所定の位置の対向位置に前記集積回路１２の外部接続端子１６を設けて、ＩＣカード３１とＩＣカードデータ表示装置１１を重ねて収納、携帯しても不用意にＩＣカードの接続端子３３と前記集積回路１２の外部接続端子１６が接続しないようになっている。
【００１３】
前記図１乃至図４に示される第１実施形態と図５乃至図７に示されるＩＣカードデータ表示装置１１を比較すると、このＩＣカードデータ表示装置１１は、ＩＣカード３１に設けられた突出した部分を有するエンボス表示部３４を受入れる凹部９を有しない点と、集積回路１２の外部接続端子１６及び端子接続ボタン１４の位置が異なっている以外、同様の構成であるのでそれらの説明は省略する。
【００１４】
ＩＣカードデータ表示装置１１の場合は、図７に示されるように、ＩＣカード３１とＩＣカードデータ表示装置１１をずらして重ね合せ、端子接続ボタン１４を押圧することにより、表示部１３にＩＣカード３１の設定範囲のデータが表示される。表示内容は前記第１実施形態と同様である。尚、ＩＣカード３１とＩＣカードデータ表示装置１１をずらして重ね合せる位置は、ＩＣカード３１のエンボス表示部３４に突当たる位置に設定するか、図６、図７に示されるＩＣカードデータ表示装置１１の裏面Ｙ−Ｙ線位置に下部より上部を厚めにした、０．１ｍｍ〜１ｍｍ程度の段差を設ける等してもよい。
【００１５】
この実施形態の場合、前記第１実施形態のようにＩＣカード３１のエンボス表示部３４を受入れる凹部９を設けなくても、ＩＣカード３１とＩＣカードデータ表示装置１を重ね合わせたとき、ＩＣカードのエンボス表示部３４部分で浮き上がることなく密着して重ね合わせ可能なようになっている。また、表示部１３は、必ずしも集積回路１２の外部接続端子１６を設けた面と反対側の面に設けた構成ではなく、外部接続端子１６を設けた面であって、しかもＩＣカード３１と重なり合わないずれた面に設けてもよい。
【００１６】
さらに、集積回路２、１２の外部接続端子６、１６は、ＩＣカード３１接続端子３３や他の装置等に不用意に触れないように、スライド式の蓋を形成してもよく。また、集積回路２、１２の外部接続端子６、１６に単に触れても集積回路２、１２が駆動しないように、端子接続ボタン４、１４を押したときに駆動スイッチがＯＮになるスイッチ付の端子接続ボタン４、１４とするか、端子接続ボタン４、１４とは、別に集積回路２、１２の駆動スイッチを設けてもよい。
【００１７】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のＩＣカードデータ表示装置によれば、常にＩＣカードと一緒に携帯することが容易であるとともに、ＩＣカードの所定の位置に重ね合わせて、ＩＣカードの接続端子とＩＣカードデータ表示装置の外部接続端子を接触接続するのでＩＣカードの接点部に不必要な摩擦による傷を生じさせないＩＣカード表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のＩＣカード表示装置の表面説明図。
【図２】図１のＩＣカードデータ表示装置の裏面説明図。
【図３】図１のＩＣカードデータ表示装置のＸ−Ｘ線断面説明図。
【図４】本発明のＩＣカードデータ表示装置の使用状態説明図。
【図５】本発明のＩＣカードデータ表示装置の他の実施形態のを表面説明図。
【図６】図５のＩＣカードデータ表示装置の裏面説明図。
【図７】本発明のＩＣカードデータ表示装置の使用状態説明図。
【符号の説明】
１、１１ＩＣカードデータ表示装置
２、１２集積回路
３、１３表示部
４、１４端子接続ボタン
６、１６外部接続端子
１０、２０電源
３１ＩＣカード
３３接続端子

Claims

ＩＣカードに記録されたデータを読取り、表示を行わせるための集積回路と、この集積回路を動作させる電源と、集積回路によって読取られたデータを表示する表示部と、外部接続端子とからなり、外形がＩＣカードの縦・横のサイズと略同一サイズのカード形状のＩＣカードデータ表示装置であって、
前記外部接続端子が、ＩＣカードの表面に、対応する四隅を重ねたときにはＩＣカードの接続端子に対向せず、対応する四隅をずらして、ＩＣカードデータ表示装置の下辺がＩＣカードのエンボス表示部に突当たる位置に重ねたときには、ＩＣカードの接続端子に対向するように設けられていることを特徴とするＩＣカードデータ表示装置。
ＩＣカードに記録されたデータを読取り、表示を行わせるための集積回路と、この集積回路を動作させる電源と、集積回路によって読取られたデータを表示する表示部と、外部接続端子とからなり、外形がＩＣカードの縦・横のサイズと略同一サイズのカード形状であり、裏面に段差が設けられたＩＣカードデータ表示装置であって、
前記外部接続端子が、ＩＣカードの表面に、対応する四隅を重ねたときにはＩＣカードの接続端子に対向せず、対応する四隅をずらして、ＩＣカードの上辺が前記段差に突当たる位置に重ねたときには、ＩＣカードの接続端子に対向するように設けられていることを特徴とするＩＣカードデータ表示装置。
前記段差が下部より上部を厚めにした段差であることを特徴とする、請求項２記載のＩＣカードデータ表示装置。