JPH10253239A - ドア開放機構および冷蔵庫 - Google Patents

ドア開放機構および冷蔵庫

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JPH10253239A
JPH10253239A JP8209297A JP8209297A JPH10253239A JP H10253239 A JPH10253239 A JP H10253239A JP 8209297 A JP8209297 A JP 8209297A JP 8209297 A JP8209297 A JP 8209297A JP H10253239 A JPH10253239 A JP H10253239A
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JP
Japan
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door
refrigerator
opening mechanism
door opening
pressing
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JP8209297A
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Inventor
Katsuo Hashimoto
勝夫 橋元
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Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
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Publication date
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  • Refrigerator Housings (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機器本体に対してドア開放機構を別部品とし
て取り扱うことを可能とし、また設置済みの機器等に対
しても新たにドア開放機構を最適な状態で取り付け可能
とすると共に、安全でスペースを取らないようにする。 【解決手段】 このドア開放機構2は、冷蔵庫本体1等
の筐体に設けられたた開口部を開閉するものとなってい
る。そして、外部から足で操作される操作部221とド
ア11を押圧して開放する押圧部23とを有し、支点に
対し揺動自在に支持された揺動部材と、支点を有し、揺
動部材を保持するとともに、筐体の支持部14を載置す
る基台21とを設けている。また、基台に支持部14を
載置せず、筐体が置かれるフロア3に面する筐体底部に
基台の上部を突き当てる高さ調節部材を設けるようにし
ても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筐体に設けられた
ドアを足で開放可能にしたドア開放機構およびそのドア
開放機構を取り付けた冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】筐体にドアが設けられた製品の一つに冷
蔵庫がある。この冷蔵庫は、確実な閉じ状態を保持する
ために、ドアと筐体とをマグネットなどの吸着部材によ
る吸着力を利用して、閉じ状態を保持するようにしてい
る。これにより、小さな力で確実に閉めることができ、
閉まったあとは、一定の閉じ力が保持される。
【0003】このような一定の力で閉じられているドア
は、通常では、それほど苦にすることなく開けることが
できるが、たとえば、両手に物を持っていて、指一本で
ドアを開けようとした場合などは、簡単には開かない場
合もある。このような場合には、手に持っている物を、
一旦、どこかに置いて、あらためてドアを開ける動作を
行うのが普通であり、ユーザに取っては面倒な操作とな
る。
【0004】これに対処するため、特開平6−1377
51に開示されているように、ドアを足で開放可能にす
るドア開放機構を設けたものが知られている。この技術
は、冷蔵庫本体底部にレバーを設け、ユーザがこのレバ
ーを足で踏むことにより、ドアを少し開ける機構となっ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
6−137751に示されるような従来のこの種のドア
開閉機構は、製品の組立段階ですでに製品内に組み込ま
れた状態となっているのが一般的である。したがって、
出荷段階では、ドア開閉機構がすでに取り付けられた状
態となっている。
【0006】一般に、冷蔵庫のような大型で重量のある
機器は、梱包上の面あるいは輸送における破損防止を考
慮して、本体に突起物が無い方が好ましいとされてい
る。しかし、ドア開閉機構の操作レバーは構造上、本体
に対して突起した状態で設けられるため、梱包の面ある
いは輸送における破損防止の面から考えれば好ましいも
のではない。
【0007】また、すでに使用中の冷蔵庫に新たにドア
開閉機構を設けたいというユーザの要望へ対処するため
に、実開昭62−149781に示されるような技術も
知られている。しかし、この技術は、特定の冷蔵庫に合
わせた構造となるもので、小型、中型、大型等の各種の
冷蔵庫に精度良く取り付けできるものとはなっていな
い。また、冷蔵庫の外側へ飛び出る部分が大きくなり、
外観上スマートでなくなると共に、冷蔵庫の前面かつ上
方へ突出しているため、子供たちがその突出部分にぶつ
かり怪我をする危険性が高いものとなっている。また、
押圧操作の支点が扉にあるため、足で押圧操作し、扉を
開かせる際、その押圧操作の支点が移動し、操作しづら
く故障し易いものとなっている。
【0008】本発明は、機器本体に対してドア開放機構
を別部品として取り扱うことを可能とし、機器の設置段
階で、設置場所などの条件に応じて最適な状態でのドア
開放機構の取り付けが行え、また、設置済みの機器に対
しても新たにドア開放機構の取り付けを可能とすると共
に、安全でスペースを取らないドア開閉機構およびこの
ドア開放機構を取り付けることにより使い勝手をよくし
た冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、筐体に設けられたた開口
部を開閉するドアの開放機構において、外部から足で操
作される操作部とドアを押圧して開放する押圧部とを有
し、支点に対し揺動自在に支持された揺動部材と、支点
を有し、揺動部材を保持するとともに、筐体の支持部を
載置する基台とを設けたことを特徴としている。
【0010】また、請求項2記載の発明では、筐体に設
けられた開口部を開閉するドアの開放機構において、外
部から足で操作される操作部とドアを押圧して開放する
押圧部とを有し、支点に対し揺動自在に支持された揺動
部材と、支点を有し、揺動部材を保持する基台と、筐体
が置かれるフロアに面する筐体底部に基台の上部を突き
当てる高さ調節部材とを設けたことを特徴としている。
【0011】また、請求項3記載の発明では、請求項1
または2記載の発明において、押圧部に、ドアへの当接
位置の高さを変更できる当接位置調節手段を設けるよう
にしている。また、請求項4記載の発明では、請求項
1、2または3記載のドアの開放機構において、揺動部
材を、操作部を有し揺動する操作部材と、押圧部とを連
結して構成し、操作部材は、ドアが開放されたあと、自
ら元の位置に復帰する復帰手段を有するようにしてい
る。
【0012】また、請求項5記載の発明では、請求項
1、2、3または4記載のドア開放機構において、支持
部を挿通する挿通孔を操作部に設け、操作部に支持部を
貫通させることで、操作部をこの支持部の下方に設けた
台座部に載置し、操作部が台座部を支点として揺動可能
として設けられるようにしている。加えて、請求項6記
載の発明では、請求項1、2、3、4または5記載のド
ア開放機構において、押圧部の揺動支点を、閉じたドア
の厚さのほぼ中心でかつそのドアの下方に設けるように
している。
【0013】さらに、請求項7記載の発明では、請求項
1、2、3、4、5または6記載のドア開放機構におい
て、ドアがわずかなすき間を残して閉められる不完全閉
状態となると、鳴奏する発音体を基台に取り付るように
している。加えて、請求項8記載の発明では、請求項1
〜7のいずれか1項記載のドア開放機構において、発音
体を電子オルゴールとし、その電子オルゴールの鳴奏を
押圧部の揺動点に設けたカムでオンオフされるスイッチ
によって制御するようにしている。また、請求項9記載
の発明では、請求項1から8のいずれか1項記載のドア
開放機構において、操作部を足で踏んだ状態のままで、
ドアが閉められたとき、ドアの閉じ力を操作部にそのま
ま伝えないようにする曲がり易い曲げ容易部を押圧部に
設けている。
【0014】また、請求項10記載の冷蔵庫では、請求
項1から9のいずれか1項記載のドア開閉機構を、冷蔵
庫の底部でかつそのドアの開き側に設けるようにしてい
る。さらに、請求項11記載の発明では、請求項10記
載の冷蔵庫において、その冷蔵庫の底部を覆うスカート
のドア側上部に孔を設け、この孔を貫通させ押圧部をド
アの内側に突出配置させるようにしている。
【0015】さらに、請求項12記載の冷蔵庫では、冷
蔵庫の底部を覆うスカートのドア側上部で、ドアの開き
側に孔を設けドア開閉機構を取り付け可能にしている。
また、請求項13記載の発明では、請求項11または1
2記載の冷蔵庫において、孔を開閉自在に覆うスライダ
遮蔽部材を設けるようにしている。
【0016】本発明のドア開放機構は、ユーザが足で操
作部を操作することにより、ドアの初期の開動作を行う
ものである。そして、このドア開放機構は、ドアや筐体
とは独立した部品となっているため、取り付け対象機器
を設置した後で、必要に応じて任意に取り付けることが
できる。しかも、筐体の支持部を載置し、位置保持させ
るための基台を設けたり、筐体底部に基台を突き当てて
位置保持させるための調節部材を設けたりしているの
で、省スペースとなると共に、開放動作の精度を高める
ことができる。
【0017】また、このようなドア開放機構に発音体を
設け、ドアがわずかなすき間を残して閉められる不完全
閉状態となると、その発音体を鳴奏させることにより、
ドアの閉め忘れをユーザに知らせることができる。
【0018】さらに、このようなドア開閉機構が取り付
けられた冷蔵庫は、冷蔵庫を開ける際、ユーザが自分の
足でドア開閉機構を操作することによって、ドアの初期
の開き動作を行うことができる。しかも、そのドア開放
機構は、冷蔵庫に対して独立した部品として取り扱える
ので、所定の場所に設置後に必要に応じてドア開放機構
を取り付けるということも可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の各実施の形態において
は、冷蔵庫にドア開放機構を適用した例について説明す
る。
【0020】(第1の実施の形態)以下、本発明の第1
の実施の形態について図1から図6に基づき説明する。
なお、各図において、本発明のドア開放機構と冷蔵庫部
分の区別を分かり易くするために、冷蔵庫部分の構成を
破線にて示している。
【0021】冷蔵庫本体1の下部には、本発明の第1の
実施の形態によるドア開閉機構2が取り付けられる。こ
の冷蔵庫本体1には、その前面部にドア11が開閉自在
に取り付けられ、このドア11の下側には冷蔵庫の前面
下部を覆うスカート12が設けられる。また、冷蔵庫本
体1の底面部には、冷蔵庫を移動するときに使用される
キャリア13と、冷蔵庫をフロアに設置する際に使用さ
れる冷蔵庫支持部14(以下、単に支持部14という)
が取り付けられる。
【0022】支持部14は高さ調節が可能なネジとなっ
ており、調節用のつまみ部14aを回すことにより、冷
蔵庫本体1を上下できるようになっている。この支持部
14を操作することによって、冷蔵庫が適当な高さに設
置されると、キャリア13はフロア3から浮いた状態と
なる。
【0023】このようにして、冷蔵庫本体1の4隅に設
けられた支持部14をそれぞれ高さ調節することによっ
て、冷蔵庫本体1をフロア3に対して水平に保持した状
態で設置する。
【0024】ところで、本発明の第1の実施の形態によ
るドア開閉機構2は、冷蔵庫本体1のドアの開き側前面
に位置する支持部14の周辺に取り付けられる。なお、
この実施の形態では、図2の平面図に示されるように、
ドア11は、冷蔵庫本体1の正面に向かって左端側に取
っ手15が設けられ、右端を支点にして矢印x−x’方
向に回動自在に取り付けられているものとする。そし
て、このドア11は冷蔵庫本体1に対してマグネット
(ゴムマグネット)11aにより吸着保持されるように
なっている。
【0025】このように、ドア11が冷蔵庫本体1の正
面に向かって左端側に取っ手15が設けられ、右端を支
点にして矢印x−x’方向に回動自在に取り付けられる
構成のものにあっては、ドア開放機構2は、冷蔵庫本体
1の正面に向かって左側前面に設けられた支持部14の
周辺に取り付けられることになる。
【0026】このドア開放機構2は、概略的には、基台
となるフレーム21と、ユーザの足によって踏まれる操
作部材としてのレバー22と、このレバー22に連結さ
れドアに押圧力を与える押圧部23と、フレーム21に
取り付けられる電子式オルゴール24とを有した構成と
なっている。以下に、このドア開放機構2についてさら
に詳細に説明する。
【0027】図4はドア開放機構2のそれぞれの部品を
示すもので、図4(A)はフレーム21の平面図を示
し、図4(B)はフレーム21の側面図を示し、図4
(C)はレバー22とこのレバー22に連結された押圧
部23の平面図を示し、図4(D)はレバー22とこの
レバー22に連結された押圧部23の側面図を示すもの
である。なお、レバー22とこのレバー22に連結され
た押圧部23を揺動部材と呼ぶこととする。
【0028】フレーム21は、図4(A),(B)に示
されるように、底面部211、側面部212,213を
有し、底面部211には冷蔵庫によって異なる取り付け
位置指示マークM1,M2,M3,M4が示されてい
る。この取り付け位置指示マークM1,M2,M3,M
4は、本発明のドア開放機構2を冷蔵庫に取り付ける
際、冷蔵庫本体1の支持部14を載せるときの位置決め
用のマークであり、冷蔵庫の種類によって、最適な取り
付け位置とするために設けられている。
【0029】一方の側面部212は、オルゴール24を
取り付けるための、取り付け孔21aが設けられるとと
もに、レバー22を揺動自在に支持するためのレバー支
持孔21bが設けられている。他方の側面部213は、
レバー22を揺動自在に支持するためのレバー支持孔2
1cが設けられている。そして、このレバー支持孔21
b,21cにレバー22に設けられた突起部22a,2
2bを差し込むことにより、レバー22は揺動自在に支
持される。
【0030】レバー22は、図4(C),(D)に示さ
れるように、その平面形状がほぼL字型をなしており、
足で踏まれる操作部221とフレーム21に揺動自在に
支持される支持板部222で構成され、支持板部222
に対して操作部221が90度折れ曲がって突出した形
状となっている。
【0031】そして、支持板部222に設けられた突起
部22a、22bをフレーム21のレバー支持孔21
b、21cに取り付けることにより、レバー22は、そ
の支持孔21b,21cを支点に揺動自在に支持され
る。なお、レバー22の取り付けは、レバー22の通常
の可動範囲外にレバー22を傾け(=レバー22が側面
部212,213の下側先端wに当たるまで)、レバー
支持孔21b,21cに付いている傾斜溝21dに突起
部22a,22bを差し入れることにより行う。
【0032】また、支持板部222の後方には、押圧部
23を取り付けるための押圧部取り付け部224が上方
に立ち上がるように設けられている。この押圧部取り付
け部224に対する押圧部23の取り付けは、たとえば
2つのネジ25a,25bにより行う。このとき、押圧
部23には、図3に示されるように、2つの長孔23
a、23bを設け、押圧部23の高さを、取り付け対象
冷蔵庫に応じて調節可能としている。この押圧部23に
は、さらに、操作部221を足で踏み込んだ状態で、ド
ア11が閉められたとき、足やドア11等に傷などが生
じないようにするため、側方の一部を切り欠き曲がり易
くした曲げ容易部23c,23cを設けている。なお、
この曲げ容易部23c,23cは、揺動支点から離れた
位置に設けることによって修理し易くしている。
【0033】なお、押圧部23の高さを調節可能として
いるのは、ドア11の下面からフロア3までの高さH1
が調節用のつまみ部14aの設定によってばらつくた
め、その調整にも好適となるためである。これに対し、
ドア11の下面から冷蔵庫本体1の筐体底部までの高さ
H2は一定となる。よって、冷蔵庫本体1の筐体底部を
基準としてこのドア開放機構2を設定するようにできれ
ば、必ずしも押圧部23の高さを調節可能とする必要は
ない。
【0034】また、支持板部222の押圧部取り付け部
224後方には、電子式オルゴール24を鳴奏させるた
めの鳴奏ピン225を取り付ける鳴奏ピン取り付け部2
26が設けられ、鳴奏ピン225が電子オルゴール24
を押圧することにより電子オルゴール24を鳴奏させる
ようになっている。すなわち、鳴奏ピン225は、コイ
ルバネ227により矢印Y方向に突出する力が与えられ
ており、この矢印Y方向の力により電子オルゴール24
を押圧することにより電子オルゴール24を鳴奏させる
ようになっている。なお、鳴奏ピン225と電子オルゴ
ール24の関係については後に説明する。
【0035】また、電子オルゴール24は、図5に示さ
れるように、中央部に凸状の膨らみを持った円形のタッ
チ板241と、円形のオルゴール基板242のほぼ中央
部に設けられた接点243と、フレーム21への取り付
け部244とから構成され、タッチ板241が押されて
接点243に接触することにより、予め設定された曲が
1曲分鳴奏されるようになっている。この電子オルゴー
ル24は、その取り付け部244をフレーム21のオル
ゴール取り付け孔21aに差し込んで固定することでフ
レーム21に取り付けられる。
【0036】そして、この電子オルゴール24は、レバ
ー22に取り付けられた鳴奏ピン225により、タッチ
板241が押圧され、タッチ板241と接点243が接
触することによって、1曲分が鳴奏されるようになって
いる。つまり、レバー22の操作部221がユーザによ
って足で踏まれると、鳴奏ピン取り付け部226が回動
し、この鳴奏ピン取り付け部226に取り付けられた鳴
奏ピン225が電子オルゴール24のタッチ板241を
押圧し、タッチ板241と接点243が接触するように
なっている。
【0037】このように構成されたドア開放機構2は、
冷蔵庫本体1に対して次のようにして取り付けられる。
なお、前述したように、この実施の形態では、ドア開放
機構2は、冷蔵庫本体1の正面に向かって左側前面部に
位置する支持部14周辺に取り付けられるものとする。
【0038】まず、所定の位置に高さ調整された状態で
設置された冷蔵庫本体1に対して、冷蔵庫支持部14と
フロア3の間にフレーム21の底板部211を介在させ
る。このとき、その冷蔵庫の種類に対応したマークの位
置に支持部14が位置するようにする。
【0039】このようにして、その冷蔵庫に対して最適
な位置に正しく設置された場合、押圧部23の揺動支点
(この場合、レバー22の突起部22a,22b)がド
ア11の厚みのほぼ中心の延長上に位置し、レバー22
の操作部221は冷蔵庫本体1の側面からユーザが足で
踏みやすい状態で、かつ、あまり出っ張り過ぎない適当
量だけ突出するようになる。
【0040】この状態で、支持部14の高さを再度調節
して冷蔵庫本体1がフロア3に対して水平となるように
する。これによって、フレーム21は冷蔵庫の重さによ
ってフロアに押しつけられるので動くことはない。この
ドア開放機構2は、冷蔵庫本体1を正面側から見た場
合、レバー22の操作部221の先端部分が冷蔵庫の側
面下部に露出するだけで、他の部分はスカート12に隠
れて見えないようになっている。
【0041】そして、押圧部23をその先端部がドア1
1の内側の下部に存在する空間部16に位置させる。な
お、冷蔵庫のドアは、マグネット11aの下部に空間部
16が存在しているのが一般的であり、この空間部16
に押圧部23の先端部を位置させ、ドア11の内側に当
接させてドア11を内側から押すことによってドア11
を開放できるようになる。
【0042】また、このとき、スカート12のドア11
側の上端部には、押圧部23を上方に貫通可能とし、か
つ、押圧部23の運動方向(ドアを押す方向)における
移動量が確保できるような切り欠き部12aが設けられ
る。
【0043】なお、押圧部23の揺動支点がドア11の
厚みのほぼ中心の延長上に位置するように設定するの
は、もし、押圧部23の揺動支点を冷蔵庫本体側や、冷
蔵庫本体から遠く離れた前面側に持ってくると、押圧部
23が回動したとき、押圧部23の先端がドア11の下
端部から外れるおそれがあるためであり、それを防止す
るために、押圧部23の揺動支点がドア11の厚みのほ
ぼ中心の延長上に位置させている。
【0044】以上のようにして、この第1の実施の形態
によるドア開放機構2が冷蔵庫本体1に取り付けられた
状態を示したのが図1から図3である。図1から図3
は、ドア11が閉じられた状態を示すものである。
【0045】ドア開放機構2が、この図1から図3のよ
うに取り付けられたとき、何も力を加えない状態では、
押圧部23はほぼ垂直方向に立ち上った状態となり、こ
の状態では、レバー22の操作部221は、水平に対し
て少し斜め上方に持ち上がった状態となっている。この
ような状態で、レバー22の操作部221が押し下げら
れると、支持部222は突起部22a,22bを中心に
して所定角度だけ回動し、それに取り付けられている押
圧部23も同時に図1で矢印A方向に回動する。
【0046】そして、レバー22の操作部221に対す
る押し下げ力を解除すると、押圧部材23は逆方向に回
動し、元の状態に戻るとともに、レバー22の操作部2
21も元の位置に復帰する。このように、操作部221
に対する押し下げ力を解除したとき、押圧部23と操作
部221が自動的に初期状態に戻るようにするには、た
とえば、バネなどの弾性力を利用してもよく、あるい
は、レバー22の支持板部222側を操作部221側よ
りも重くして、操作部221に対する押し下げ力を解除
すると、支持板部222が自重で初期状態に戻るように
してもよい。なお、この実施の形態では、支持板部22
2が自重で初期状態に戻るようになっている。
【0047】このような構成において、ユーザがレバー
22の操作部221を足で踏むと、押圧部23がドア1
1を開ける方向に回動し、ドア11が少しだけ開かれ
る。図6はこの動作により、ドア11が開かれた状態を
示すものである。なお、このとき、押圧部23の回動量
は、少なくとも、ドア11に設けられたマグネット11
aよりドア11が冷蔵庫本体1に吸引される範囲以上と
している。なお、この開き程度は、実用的には10cm
程度開くようにするのが望ましいが、それ以上開くよう
にしてもよい。
【0048】そして、ユーザが操作部221から足を離
すと、レバー22は初期の位置に戻る。このレバー22
の初期状態は、操作部221の冷蔵庫前面側の端部が、
前述したように、水平より少し持ち上がった状態とな
る。これは、人間の爪先が直接操作板部221の端部に
ぶつからないようにするためであり、少なくとも足の甲
の部分よりも高い位置となるようにしている。
【0049】また、ユーザがレバー22の操作部221
を足で踏んでドア11を開けた後、操作部221から足
を離す一連の動作において、鳴奏ピン225は電子オル
ゴール24のタッチ板241を押圧する。このため、タ
ッチ板241が接点243に接触して電子オルゴール2
4が鳴奏する。この鳴奏状態は、タッチ板241が接点
243に接触している間だけ続けられる。なお、タッチ
板241と接点243が離れた後も、1曲分奏鳴したあ
と自動的にオフするようにしてもよい。
【0050】以上説明したように、この第1の実施の形
態によれば、ユーザは、手を使わずに足でレバー22を
踏むだけでドア11の初期開動作を行うことができるの
で、両手に物を持っている場合などにきわめて便利なも
のとすることができる。しかも、この第1の実施の形態
では、スカート12に所定の切り込みを入れ、押圧部2
3の先端をドア11の内側に存在する空間部16にセッ
トし、冷蔵庫本体1の高さ調節を行うための支持部14
をドア開放機構2のフレーム21の底面部211に載せ
て、冷蔵庫の重みで固定するだけで、ドア開放機構2を
取り付けることができるので、冷蔵庫の設置後において
も簡単に取り付けることができる。
【0051】このように、このドア開放機構2は、冷蔵
庫とは独立した部品として扱うことができ、ユーザの要
望に応じて取り付け、取り外しが簡単に行えることが大
きな特徴である。しかも、冷蔵庫の支持部14とフロア
3との間にはさみ込まれるので、しっかり固定させるこ
とができる。また、押圧部23の空間部16への突入量
をつまみ部14aや長孔23a,23bによって調節で
きるので、精度の良い開放機構とすることができる。
【0052】(第2の実施の形態)次に第2の実施の形
態について図7から図9に基づいて説明する。なお、第
1の実施の形態と同一な部材には同一符号を付すことと
し、その説明を省略または簡略化することとする。
【0053】この第2の実施の形態によるドア開放機構
2は、概略的には基台となるフレーム41と、レバー4
2と、押圧部43とで構成されている。
【0054】フレーム41は、押圧部43を取り付ける
ための押圧部取り付け板45を、ピン411により回動
自在に支持する押圧部保持体412と、フロアと冷蔵庫
本体1の支持部14の間に介在されるフラット板部41
3からなる。
【0055】レバー42は、ユーザによって踏み込まれ
る操作部421と、押圧部43に対して回動力を与える
押圧部作動部422とからなっている。また、このレバ
ー42のほぼ中央部には孔423が設けられている。
【0056】この孔423には、冷蔵庫本体1に設けら
れている第1の実施の形態でも説明した高さ調節用の支
持部14が貫通される。つまり、高さ調節用の支持部1
4は、一旦、冷蔵庫本体1から外して、支持部14の先
端部をレバー42の孔423を通して冷蔵庫本体1に取
り付けるようにする。このとき、支持部14の先端部
は、まず、レバー42を揺動自在に支持する台座部44
に設けられた貫通孔44aを貫通させたのち、レバー4
2の孔423を貫通させて、冷蔵庫本体1の底部に取り
付けるようにする。なお、レバー42に設けられた孔4
23の径は支持部14の径に対して十分余裕を持つよう
にする。
【0057】レバー42がこのような状態で取り付けら
れると、レバー42のほぼ中心部と支持部14のつまみ
部14aとの間に台座部44が介在されるので、レバー
42は、この台座部44を支点として揺動可能となる。
なお、レバー42は、フレーム41に設けられたガイド
板414により横方向の動きが規制される。
【0058】押圧部43は、押圧部43に設けられた長
孔431,432にネジを通して押圧部取り付け部材4
5に対して連結され、高さが調節可能となっている。こ
の押圧部取り付け部材45は、図7および図8において
矢印B方向から見ると、L字型をしており、上方向に伸
びた部分(垂直部材という)451には前述したよう
に、押圧板43がネジにより取り付けられ、横方向に伸
びた部分(水平部材という)452は、レバー42の押
圧部作動部422の上に載っている。このとき、レバー
42の長手方向に対して直角方向に水平部材452が交
わるようになっている。
【0059】このように、レバー42の押圧部作動部4
22と、押圧部取り付け部材45の水平部材452と
は、互いに直角方向に交差し、しかも、押圧部作動部4
22の上に水平部材452が載るように係合しているの
で、レバー42の操作部421が押し下げられることに
より、水平部材452はレバー42の押圧部作動部42
2によって押し上げられることになる。なお、フレーム
41と、レバー42と、押圧部43と、押圧部取り付け
部材45とで、揺動部材を構成している。
【0060】これによって、押圧部43は、ピン411
を中心に所定角度だけ回動する。つまり、図7において
は、レバー42の操作部421を矢印C方向に押し下げ
ると、押圧部43は図面の表方向(手前の方向)に回動
することになる。
【0061】また、フレーム41には、電子オルゴール
46が取り付けられている。この電子オルゴール46
は、駆動カム47によって駆動されるようになってい
る。この駆動カム47は押圧部43の回動動作に伴って
電子オルゴール46を駆動するものであるが、その動作
については後に説明する。
【0062】このような構成のドア開放機構2を用いて
も前述の第1の実施の形態と同様、ユーザが、レバー4
2の操作部421を足で踏むことにより、冷蔵庫のドア
11を開けることができる。
【0063】この第2の実施の形態によるドア開放機構
2を冷蔵庫本体1に取り付ける際は、まず、所定の位置
に高さ調整された状態で設置された冷蔵庫本体1に対し
て、このドア開放機構2を取り付けようとする支持部1
4を取り外し、冷蔵庫本体1とフロア3の間に、この第
2の実施の形態のドア開放機構2を介在させ、支持部1
4の先端を、台座部44の孔44aとレバー42の孔4
23を貫通させて冷蔵庫本体1に再度取り付ける。そし
て、第1の実施の形態で説明したように、押圧部43を
その先端部がドア11の内側の下部に存在する空間部1
6に位置させる。
【0064】このようにして、ドア開放機構2が冷蔵庫
本体1に対して最適な位置に正しく位置決めされて取り
付けられると、その状態で、支持部14の高さを再度調
節して冷蔵庫本体1がフロア3に対して水平となるよう
にする。これによって、フレーム41は冷蔵庫の重さに
よってフロア3に押しつけられるので動くことはない。
【0065】このように、冷蔵庫本体1に対して最適な
位置に正しく設置された場合、押圧部43の揺動支点
(ピン411)がドア11の厚みのほぼ中心の延長上に
位置する。そして、レバー42の操作部421は冷蔵庫
の側面からユーザが足で踏みやすい状態で、かつ、あま
り出っ張り過ぎないように突出する状態となる。
【0066】このドア開放機構2は、冷蔵庫本体1を正
面側から見た場合、レバー42の操作部421の先端部
分が冷蔵庫本体1の側面下部に露出するだけで、他の部
分はスカート12に隠れて見えないようになっている。
また、このとき、スカート12のドア側上端部は、第1
の実施の形態で説明したように、押圧部43を上方に貫
通可能とし、かつ、押圧部43の運動方向(ドア11を
押す方向)における移動量が確保できるような切り欠き
部を設ける。
【0067】以上のようにして、この第2の実施の形態
によるドア開放機構2が冷蔵庫本体1に取り付けられ
る。
【0068】このような状態において、ユーザがレバー
42の操作部421を足で踏むと、レバー42の押圧部
作動部422が押し上げられ、これによって、押圧部取
り付け部材45の水平部材452が押し上げられる。こ
れにより、押圧部43はドア11を開ける方向に所定角
度だけ回動し、ドア11の初期の開動作がなされる。
【0069】なお、このとき、押圧部43の回動量は、
少なくとも、ドア11に設けられたマグネット11aに
より、ドア11が冷蔵庫本体1に吸引される範囲以上と
する。実用的には10cm程度開くようにするのが望ま
しいが、それ以上開くようにしてもよい。
【0070】そして、ユーザが冷蔵庫への物の出し入れ
を終了し、ドア11を閉めると、押圧部43がドア11
により戻される。ドア11が最後まで確実に閉められる
と、ドア開放機構2は初期状態に復帰する。
【0071】この一連の動作、つまり、ユーザがレバー
42の操作部421を足で踏んでドア11を開け、ドア
11を閉める一連の動作において、電子オルゴール46
を駆動するための駆動カム47が作動し電子オルゴール
46を駆動する。以下に、その動作について説明する。
【0072】図9は、駆動カム47によって電子オルゴ
ール46をオン・オフさせる動作を説明する図であり、
図9(A)と図9(B)の2種類の駆動カムを用いた場
合についてそれぞれ説明する。なお、いずれの場合にお
いても、駆動カム47は、全体的には円盤状をなし、部
分的に凹凸部が設けられたものとなっている。
【0073】まず、図9(A)の駆動カム47を用いた
場合について説明する。図9(A)の状態は、ドアが閉
められている状態(ドア開放機構2が働いていない状
態)であり、このときは、駆動カム47の凸部p1によ
って、接点48がオフとなっている。そして、ドア開放
機構2が動作し、押圧部43が回動し始めると、駆動カ
ム47も矢印E方向に回動し、接点48の先端部48a
が駆動カム47の凹部q1に落ち込み接点48がオンと
なる。押圧部43がさらに回動すると、接点48の先端
部48aが駆動カム47の凸部p2に位置することによ
ってオフとなり、その後、レバー42が最大限まで踏ま
れた状態となると、駆動カム47の凹部q2に接点48
の先端部48aが落ち込んでオンとなる。ドア11が開
いている状態ではこの状態が保持されるので、接点48
がオンしている間、電子オルゴール46は1曲分鳴奏す
る。
【0074】つまり、押圧部43の押圧動作によってド
ア11が開けられるときは、接点48は、ごく短い時間
の間にオフ(p1部分)−オン(q1部分)−オフ(p
2部分)−オン(q2部分)となり、ドア11が開かれ
ている間は、q2部分におけるオン状態が保持される。
なお、押圧部43の押圧動作によってドア11が開けら
れる途中で接点48が瞬間的にオン(q1部分)となる
が、このオンは瞬間的であり、オンとなったのち直ちに
オフとなるので、その途中のオンでは鳴奏されず、最後
のオフからオンの立上げ信号で鳴奏されることになる。
【0075】そして、開いているドア11が閉められる
場合は、閉められる動作のごく短い時間の間に、接点4
8は、オン(q2部分)−オフ(p2部分)−オン(q
1部分)−オフ(p1部分)となり、電子オルゴール4
6が1曲分の鳴奏を終えていない場合でも、その鳴奏が
停止する。ところが、ドアが最後まで閉められない状態
(わずかなすき間を残して開けっ放しとなった状態)と
なった場合は、その時点で電子オルゴール46が1曲分
鳴り出すようにしている。これは、電子オルゴール46
がオフからオンの立上げ信号によって鳴り出すようにさ
れているため、凸部p2と凹部q1の働きによって、電
子オルゴール46が1曲分鳴奏し終わっていたとして
も、再度鳴奏し始めるのである。
【0076】すなわち、この電子オルゴール46は、ド
ア11の閉め忘れの警告機能を果たしている。冷蔵庫は
一般的に、ドア11が開けられた状態では、庫内ランプ
が点灯し、ドア11が閉められると、庫内ランプが消灯
するようになっている。そして、この庫内ランプは、本
来、庫内を見やすくするためのものであるが、ユーザに
対して閉め忘れ防止の警告の役目も果たしている。
【0077】しかし、ほんのわずかのすき間(3cm程
度)を残して開けっ放された状態では、庫内ランプは消
灯してしまうのが普通であり、ユーザは完全に閉めたと
認識してしまうことがある。これを防止するために、ほ
んのわずかのすき間を残して開けっ放された状態におい
て、電子オルゴール46が動作するように、押圧板43
の回動角度を基に、駆動カム47と接点48のオン・オ
フの関係を設定しておく。
【0078】具体的には、図9(A)の例では、ほんの
わずかのすき間を残して開けっ放された状態のときは、
接点48の先端部48aが駆動カム47の凹部q1に位
置するように設定する。これにより、ドア11がほんの
わずかのすき間を残して開けっ放された状態となると、
接点48の先端部48aが駆動カム47の凹部q1の位
置にとどまり、接点48のオン状態が保持される。これ
により、電子オルゴール48が鳴奏し、ユーザに注意を
促す。そして、ユーザによってドアが完全に閉められる
と、接点48の先端部48aが駆動カム47の凸部p1
の位置となり、電子オルゴール46の鳴奏も強制的に停
止させられる。
【0079】なお、駆動カム47は、図9(B)のよう
な形状としてもよい。この図9(B)の形状の場合、ド
ア11が開けられるときは、接点48は、ごく短い時間
の間に、オフ(p1部分)−オン(q1部分)−オフ
(p2部分)となり、この駆動カム47を用いた場合
は、ドア11を開いた状態のときは電子オルゴール46
を鳴らさないようにすることができる。
【0080】そして、開いているドア11が閉められる
場合は、接点48は、ごく短い時間の間にオフ(p2部
分)−オン(q1部分)−オフ(p1部分)となり、完
全に閉められた場合はオルゴールは鳴らない。ただし、
ドア11が開けっ放しとなった状態のときは、駆動カム
47の凹部q1に接点48の先端部48aが保持される
ため、接点48がオンとなり、電子オルゴール46が鳴
奏する。
【0081】このように、図9(B)の形状の駆動カム
47の場合は、ドア11が開けっ放された状態のときだ
け、ユーザに注意を促すために、電子オルゴール46を
鳴らすようにすることができる。
【0082】この図9(B)の形状の駆動カム47の場
合、通常時は、電子オルゴール46を鳴らさないので、
電池の消耗も少ないことから、ほんのわずかのすき間を
残して開けっ放された状態となったときは、1曲分だけ
の鳴奏だけでなくユーザが気づいてドアが閉められるま
で鳴り放しとしてもよい。これにより、ユーザにより一
層強く注意を促すことができる。
【0083】なお、駆動カム47としては、いずれのタ
イプのものを用いても良いが、両者とも、別スイッチを
設けて、ドア開放機構2が動作しても電子オルゴール4
6を鳴らないようにすることも可能である。
【0084】以上説明したように、この第2の実施の形
態によれば、第1の実施の形態と同様に、ユーザは、手
を使わずに足でレバー42を踏むだけでドア11の初期
開動作を行うことができるので、両手に物を持っている
場合などにきわめて便利なものとすることができる。
【0085】しかも、この第2の実施の形態では、冷蔵
庫本体1をフロアに支持する支持部14を挿通する挿通
孔423を操作部421に設け、操作部421に支持部
14を貫通させることで、操作部421をこの支持部1
4の下方に設けた台座部44に載置し、その台座部44
を揺動支点としたので、ドア開放機構2に操作部421
の揺動支点を設ける必要が無く、構成を簡素化すること
ができる。
【0086】また、第1の実施の形態と同様に、このド
ア開放機構2は、冷蔵庫とは独立した部品として扱うこ
とができ、ユーザの要望に応じて取り付け、取り外しが
簡単に行えることが大きな特徴となる。さらに、第1の
実施の形態と同様に、冷蔵庫の支持部14とフロア3と
の間にはさみ込まれるので、しっかり固定させることが
できる。また、押圧部23の空間部16への突入量をつ
まみ部14aや長孔431,432によって調節できる
ので、精度の良い開放機構とすることができる。
【0087】(第3の実施の形態)次に第3の実施の形
態について図10から図13に基づいて説明する。
【0088】この第3の実施の形態は、基本的な構成と
しては、第2の実施の形態とほぼ同様で、概略的には、
基台となるフレーム51と、レバー52と、押圧部53
とで構成されている。ただし、この第3の実施の形態の
ドア開放機構2は、冷蔵庫本体1に設けられている支持
部14とフロア3との間にフレーム51を介在させて冷
蔵庫本体1の重みで固定する方式ではなく、自らが保持
機構を有するもである。
【0089】フレーム51は、全体的な平面形状がほぼ
L字形状をなしており、レバー52をピン511により
揺動自在に支持するレバー支持部512と、押圧部53
をピン513により回動自在に支持する押圧部支持部5
14とからなる。
【0090】レバー支持部512は、対向配置された2
つの側板部にピン511を取り付け、このピン511に
よってレバー52の長手方向のほぼ中心部を支持してい
る。そして、それぞれの側板部の上端部には、上方に突
出したそれぞれ2個ずつの突起部51a、51b,51
c,51dが設けられている。また、このレバー支持部
512の底板部には、高さ調節用ネジ515が螺合して
いる。
【0091】レバー52は、ユーザが足で踏む操作部5
21と、押圧部53に回動力を与える押圧部作動部52
2からなる。このレバー52は、前述したように、その
長手方向のほぼ中央部がピン511によりフレーム51
に支持され、その支持点を中心に揺動自在となってい
る。
【0092】押圧部53は、押圧部形成部材55に一体
形成されている。そして、この押圧部形成部材55は、
図11に示されるように、側面形状がL字型をしてお
り、上方向に伸びた部分(垂直部材という)551には
前述したように、押圧部53が一体形成され、横方向に
伸びた部分(水平部材という)552は、レバー52の
押圧部作動部522の上に載っている。このとき、レバ
ー52の長手方向に対して直角方向に水平部材552が
交わるようになっている。
【0093】このように、レバー52の押圧部作動部5
22と押圧部形成部材55の水平部材552は、互いに
直角方向に交わり、しかも、押圧部作動部522の上に
水平部材552が載るように係合しているので、レバー
52の操作部521が押し下げられることにより、水平
部材552はレバー52の押圧部作動部522によって
押し上げられることになる。
【0094】これによって、押圧部53は、ピン513
を中心に所定角度だけ回動する。つまり、図12におい
ては、レバー52の操作部521を矢印C方向に押し下
げると、押圧部53は図面の表方向(手前方向)に回動
することになる。なお、フレーム51と、レバー52
と、押圧部53と、押圧部形成部材55とで揺動部材を
構成している。
【0095】また、フレーム51には、図10に示すよ
うに、電子オルゴール46が取り付けられている。この
電子オルゴール46は、駆動カム47によって駆動され
るようになっている。この駆動カム47は、押圧部53
の回動動作に伴って電子オルゴール46を駆動するもの
であるが、その動作については、第2の実施の形態にて
詳細に説明したので、ここでは省略する。
【0096】また、この第3の実施の形態によるドア開
放機構2は、前述したように、冷蔵庫本体1に設けられ
ている支持部14とフロア3との間にフレームを介在さ
せて冷蔵庫の重みで固定する方式ではなく、自らが保持
機構を有するものである。したがって、フレーム51に
おける底板部に高さ調節ネジ515を設け、この高さ調
節ネジ515のつまみ部515aを回すことによって、
フレーム51の高さを調節できるようになっている。
【0097】すなわち、高さ調節ネジ515のつまみ部
515aを回すことによって、フレーム51を押し上
げ、レバー支持部512の上端部に設けられた突起部5
1a,51b,51c,51dを冷蔵庫本体1の底面部
に強く押し当てることによって、このドア開放機構2を
冷蔵庫本体1とフロア3との間に固定するようになって
いる。そして、この取り付けによって、このドア開放機
構2は、冷蔵庫本体1の底面部を基準として常に正確に
取り付けられることとなる。
【0098】この第3の実施の形態によるドア開放機構
2を冷蔵庫本体1に取り付ける際は、まず、所定の位置
に高さ調整された状態で設置された冷蔵庫本体1に対し
て、このドア開放機構2を取り付けようとする支持部1
4付近の冷蔵庫本体1の底面とフロア3との間に、この
第3の実施の形態のドア開放機構2を介在させ、高さ調
節ネジ515を操作することによって取り付ける。
【0099】そして、第1、第2の実施の形態で説明し
たように、押圧部53をその先端部がドア11の内側の
下部に存在する空間部16に位置させる。このように、
冷蔵庫本体1に対して最適な位置に正しく設置された場
合、押圧部53の揺動支点(ピン513)がドア11の
厚みのほぼ中心の延長上に位置し、レバー52の操作板
部521は冷蔵庫の側面からユーザが足で踏みやすい状
態で、かつ、あまり出っ張り過ぎないように突出する状
態となる。
【0100】以上のようにして、この第3の実施の形態
によるドア開放機構2が冷蔵庫本体1に取り付けられ
る。図13は、ドア開放機構2が冷蔵庫本体1に取り付
けられた様子を示す概略的な外観図である。
【0101】このような状態において、ユーザがレバー
52の操作部521を足で踏むと、レバー52の押圧部
作動部522が押し上げられ、これによって、押圧部形
成部材55の水平部材552が押し上げられる。これに
より、押圧部53はドア11を開ける方向に所定角度だ
け回動し、ドア11の初期の開動作がなされる。そし
て、ユーザが冷蔵庫への物の出し入れを終了し、ドア1
1を閉めると、押圧部53がドア11により戻される。
ドア11が最後まで確実に閉められると、ドア開放機構
2は初期状態に復帰する。
【0102】以上の一連の動作、つまり、ユーザがレバ
ー52の操作部521を足で踏んでドア11を開け、冷
蔵庫のドア11を閉める一連の動作において、電子オル
ゴール46を駆動するための駆動カム47が作動し電子
オルゴール46を駆動する。なお、この動作は、前述の
第2の実施の形態と同様の動作であるので、その説明は
省略する。
【0103】以上説明したように、この第3の実施の形
態によれば、第1、第2の実施の形態と同様に、ユーザ
は、手を使わずに足でレバー52を踏むだけでドア11
の初期開動作を行うことができるので、両手に物を持っ
ている場合などにきわめて便利なものとすることができ
る。
【0104】しかも、この第3の実施の形態では、ドア
開放機構2に高さ調節手段となる高さ調節ネジ515を
設け、この高さ調節ネジ515によって、冷蔵庫本体1
とフロア3との間にドア開放機構2を保持するようにし
たので、ドア開放機構2は冷蔵庫本体1とフロア3との
間の任意の位置に取り付けることができ、取り付け位置
の自由度を高いものとすることができる。
【0105】また、第1、第2の実施の形態と同様に、
このドア開放機構2は、冷蔵庫とは独立した部品として
扱うことができ、ユーザの要望に応じて取り付け、取り
外しが簡単に行えることが大きな特徴となる。しかも、
冷蔵庫の底面部に押し当てて取り付けるので、その底面
部を基準として精度の高い取り付けが可能となる。
【0106】(第4の実施の形態)以上説明した第1か
ら第3の実施の形態では、レバー22,42,52を踏
み込むことによってドア11を開けるようにしたが、こ
の第4の実施の形態では、垂直方向に設けた回転軸に羽
根板を取り付け、この羽根板を横方向に蹴ることにより
ドアに対して押圧力を与えるようにしたものである。以
下、この第4の実施の形態について図14および図15
に基づいて説明する。
【0107】まず、所定の位置に高さ調整された状態で
設置された冷蔵庫本体1のスカート12の下部に、この
ドア開放機構2の支持部144を入れ込む。そして、そ
の支持部144に回転軸61を装着し、この回転軸61
に設けられた円盤状の鍔部611の端部付近に押圧棒6
12を取り付ける。また、回転軸61の軸部には羽根板
613を取り付ける。このとき、羽根板613と押圧棒
612は、回転軸61の軸部を通る線上に軸部を中心に
対向配置する。
【0108】そして、高さ調節ネジ14aによって、冷
蔵庫本体1のスカート12の下部に回転軸61の軸部の
上端を突き当てる。これによって、フレーム62は冷蔵
庫のスカート12とフロア3の間にはさみ込まれるので
動くことはない。また、スカート12の下部が基準とな
って取り付けられるので、組み込み精度を向上させるこ
とができる。なお、このフレーム62にはオルゴール4
6が取り付けられる。
【0109】そして、押圧棒612をその先端部がドア
11の内側の下部に存在する空間部16に位置させる。
また、このとき、冷蔵庫本体1のスカート12のドア側
上端部には、押圧棒612を上方に貫通可能とし、か
つ、押圧棒612の運動方向(ドアを押す方向)におけ
る移動量を確保できるような切り欠き部を設ける。
【0110】このような構成において、ユーザが、羽根
板613を横方向に蹴ると、鍔部611が回動し、それ
に伴って、押圧棒612も回動してドア11を押圧す
る。これによりドア11が開かれる。すなわち、図15
に示されるように、羽根板613がmの位置からm’に
回動すると、それに伴って、押圧棒612がnの位置か
らn’の位置に回動する。この押圧棒612の移動がド
ア11を押す力からとなってドア11が開かれる。
【0111】なお、この第4の実施の形態においても、
押圧棒612の移動に伴い、オルゴール46を駆動させ
る制御を行うことが可能であるが、これについては、前
述の実施の形態と同様の駆動制御を行うことで実現でき
るので、ここではそれらの説明は省略する。
【0112】以上説明したように、この第4の実施の形
態によれば、第1から第3の実施の形態と同様に、ユー
ザは、手を使わずに足で羽根板613を蹴るだけでドア
11の初期開動作を行うことができるので、両手に物を
持っている場合などにきわめて便利なものとすることが
できる。しかも、この第4の実施の形態では、支持部1
44に回転軸61を装着し、この回転軸61に設けられ
た円盤状の鍔部611の端部付近に押圧棒612を取り
付けるだけの構成となっているので、部品点数が少なく
構造も簡単なものとなる。
【0113】なお、上述の各実施の形態は、本発明の好
適な実施の形態の例であるが、これに限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々
変形実施可能である。例えば、冷蔵庫本体1前面下部に
スカート12が設けられている場合、押圧部の回動範囲
を確保するために、スカート12の上端面を切り欠くよ
うにしたが、図16に示されるように、切り欠き部12
aを覆うスライダ遮蔽部72を設けるようにしてもよ
い。
【0114】このスライダ遮蔽部72は、布製あるいは
薄いゴム製など折り畳み自在な材質の物がよい。そし
て、スライダ72の一端側を押圧部23(第1の実施の
形態を例にして説明する)に取り付け、他端側をスカー
ト12の切り欠き始端121に固定しておく。図16
(A)は、ドア11が閉まっている状態であり、この状
態から、ユーザがドア11を開けようとして、操作部2
21を踏み込んで押圧部23が回動すると、押圧部23
がスライダ遮蔽部72の一端側を引っ張って行き、図1
6(B)に示されるように切り欠き部12aを覆うこと
ができる。
【0115】このように、ドア11が開けられた状態の
ときに、スカート12の切り欠き部12aを覆うように
するのは、冷蔵庫に食品などを出し入れする際、液体を
こぼしたりすることもあり、その液体が切り欠き部12
aに入り込んで、電子オルゴールやドア開放機構が濡れ
るのを防ぐためである。
【0116】また、切り欠き部12aを覆う手段として
は、ドアが開けられるときにスライドして行く方式でな
く、たとえば、自動車のシフトレバーの基部を覆うよう
なカバーと同様に、切り欠き部12a全体を常に覆うよ
うにしたものでもよい。
【0117】また、前述の実施の形態において、操作部
221,421,521を足で踏みつける方式のものに
あっては、操作部221,421,521を折り曲げ可
能としてもよい。つまり、第1の実施の形態を例に取れ
ば、図1に示されるように、操作部221の辺の部分が
冷蔵庫の横側に出っ張った形で位置するため、ユーザが
爪先などをぶつける可能性もある。これを防ぐために、
図17に示すように、上方に折り曲げ可能とする。そし
て、通常時は、折り曲げた状態としておき、ドア11を
開けようとするときは、足で元の位置に戻して踏み込む
ようにする。
【0118】さらに、冷蔵庫のドア11には左開き、右
開きの両方があることを考慮して、操作部をそのどちら
にも対応できるような形状とすることも考えられる。た
とえば、第1の実施の形態で示した操作部221を例に
取れば、図18に示すような形状とする。すなわち、第
1の実施の形態のような左開きの時は、操作部221が
冷蔵庫の前面から見て左側に出っ張るように設けると、
反対側の部分221aは冷蔵庫の下側に隠れることとな
る。一方、右開きのときは、その反対側部分221aを
操作部となるように設け、操作部221は冷蔵庫の下に
隠れることとなる。このような形状とすれば、左開き、
右開きのいずれの冷蔵庫にも適用できる。
【0119】また、前述の各実施の形態においては、冷
蔵庫を各家庭などにおいて設置する段階で、ドア開放機
構を取り付ける例について示したが、これに限られるこ
となく、工場の組立段階で取り付けるようにしてもよ
い。また、ドア開放機構を取り付け易くするため、スカ
ート12の押圧部23が飛び出す部分の厚さをスカート
12の他の部分より薄くするようにするのが好ましい。
【0120】また、前述の各実施の形態においては、電
子オルゴール24,26を設けた例を示したが、ブザー
等の他の鳴奏体にしても良く、さらには、これらのオル
ゴール等を設けないようにしても良い。また、電子オル
ゴール24,26を設ける場合、第1の実施の形態で
は、鳴奏ピン225により電子オルゴール24のタッチ
板241を押圧することにより電子オルゴールを駆動さ
せるようにしたが、このような方式ではなく、第2の実
施の形態で説明したように、駆動カム47によりと接点
48をオン・オフ制御することによって、ドアの開閉状
態に応じたオルゴール制御を行うようにしてもよい。
【0121】また、前述の各実施の形態においては、本
発明のドア開放機構を冷蔵庫に適用した例について説明
したが、冷蔵庫に限られるものではなく、筐体に扉が付
けられた機器であれば広く適用できるものであり、たと
えば、洗濯機などにも適用可能となるものである。
【0122】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載のド
ア開放機構では、ユーザが足でレバーを踏むだけでドア
の初期開動作を行うことができるので、両手に物を持っ
ている場合などにきわめて便利なものとすることができ
る。加えて、筐体を支える支持部をドア開放機構の基台
に載せて、筐体の重みで固定するようにしたので、ドア
開放機構そのものに固定用の保持機構を設ける必要がな
く、少ない部品点数で構成でき、また、筐体とフロアと
のスペースの有効利用が図れる。さらに、このドア開放
機構は、ドアや筐体とは独立した部品となっているた
め、取り付け対象機器を設置した後で、必要に応じて任
意に取り付けることもできる。また、独立した部品とす
ることで、機器を輸送する場合、レバーなどの突起部が
機器に存在しないので、梱包がしやすくなる。
【0123】また、請求項2記載のドア開放機構では、
請求項1記載のドア開放機構と同様、足でレバーを踏む
だけでドアの初期開動作を行うことができるので、両手
に物を持っている場合などにきわめて便利なものとする
ことができる。加えて、ドア開放機構に高さ調節手段を
設け、この高さ調節手段によって、筐体とフロアとの間
にドア開放機構を保持するようにしたので、筐体とフロ
アとの間の任意の位置に取り付けることができ、取り付
け位置の自由度を高いものとすることができると共に、
筐体の底部を基準として取り付けることができ精度の高
い取り付けが可能になる。また、このドア開放機構は、
請求項1記載のドア開放機構と同様、ドアや筐体とは独
立した部品となっているため、取り付け対象機器を設置
した後で、必要に応じて任意に取り付けることもでき
る。また、独立した部品とすることで、機器を輸送する
場合、レバーなどの突起部が機器に存在しないので、梱
包がしやすくなる。
【0124】さらに、請求項3記載の発明は、ドアを押
圧する押圧部に高さ調節手段を設けたので、取り付け対
象となる筐体や調節された支持部の高さに応じて最適な
押圧部の位置を設定できる。
【0125】加えて、請求項4記載の発明は、揺動部材
を、操作部を有し揺動する操作部材と、押圧部とを連結
して構成したので、少ない部品点数で構成することがで
きる。また、操作部材は、ドアが開放されたあと、自ら
元の位置に復帰する復帰手段を有するので、ドアを開け
た状態で操作部はユーザの足にぶつからない位置とする
ことができ、足もとの操作部がじゃまになることがな
い。
【0126】また、請求項5記載の発明は、筐体をフロ
アに支持する支持部を挿通する挿通孔を操作部に設け、
操作部に支持部を貫通させることで、操作部をこの支持
部の下方に設けた台座部に載置し、その台座部を揺動支
点としたので、ドア開放機構に操作部の揺動支点を設け
る必要が無く、構成を簡素化することができる。
【0127】さらに、請求項6記載の発明は、押圧部の
揺動支点を、閉じたドアの厚さのほぼ中心でかつそのド
アの下方に設けたので、押圧部が回動したとき、押圧部
の先端がドアの下端部から外れにくくすることができ
る。
【0128】加えて、請求項7記載の発明によれば、ド
アがわずかなすき間を残して閉められる不完全閉状態と
なると、鳴奏する発音体を基台に取り付けたので、ドア
の閉め忘れをユーザに知らせることができ、特に冷蔵庫
などに適用した場合、大きな効果が得られる。
【0129】また、請求項8記載の発明によれば、発音
体を電子オルゴールとし、その電子オルゴールの鳴奏を
押圧部の揺動点に設けたカムでオンオフされるスイッチ
によって制御するようにしたので、押圧部の動きに合わ
せてオルゴールをオン・オフすることができ、ドアの開
閉状態をオルゴールでユーザに知らせることが可能とな
る。加えて、請求項9記載の発明によれば、ドア開放機
構を足で踏んだ状態のときにドアが閉められても曲げ容
易部があるため、そこから折れ曲がり、ドアの閉め力が
他のドア開放機構部分や足等に強く伝わらず、各種の被
害を防ぐことができる。
【0130】さらに、請求項10記載の発明では、請求
項1から9のいずれか1項記載のドア開閉機構を、冷蔵
庫の底部でかつそのドアの開き側に設けたので、冷蔵庫
を開ける際、ユーザが自分の足でドア開閉機構を操作す
ることによって、ドアの初期の開き動作が行われるの
で、両手に物を持っている場合など、きわめて便利な物
となり、しかも、ドア開放機構を、冷蔵庫に対して独立
した部品として取り扱えるので、各家庭に設置後に必要
に応じてドア開放機構を取り付けるということも可能と
なる。
【0131】加えて、請求項11記載の発明によれば、
冷蔵庫の底部を覆うスカートのドア側上部に孔を設け、
この孔を貫通させ押圧部をドアの内側に突出配置させた
ので、スカートの存在する冷蔵庫であってもドア開放機
構を簡単に取り付けることができる。
【0132】また、請求項12記載の発明は、冷蔵庫の
スカートの下部にドア開放機構を設けたので、ドア開放
機構がじゃまにならず外観上もスマートなものとなる。
しかも、冷蔵庫の底部を覆うスカートのドア側上部で、
ドアの開き側に孔を設けドア開閉機構を取り付け可能に
したので、スカートの存在する冷蔵庫であってもドア開
放機構を簡単に取り付けることができる。
【0133】さらに、請求項13記載の発明では、スカ
ートの孔を開閉自在に覆うスライダ遮蔽部を設けたの
で、ドアを開けたときに、孔がふさがれた状態となるの
で、水などの液体をこぼしたりしても、スカート内部に
入り込むのを防止でき、ドア開閉機構などに液体がかか
るのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるドア開放機構
を冷蔵庫本体側面から見た側面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態であるドア開放機構
を冷蔵庫本体の上方向から見た平面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態であるドア開放機構
を冷蔵庫本体正面から見た正面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態であるドア開放機構
を構成する部品を示す図で、(A)はフレームの平面
図、(B)はフレームの側面図、(C)は揺動部材の平
面図、(D)は揺動部材の側面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態であるドア開放機構
に使用される電子オルゴールを示す図で、(A)は側面
断面図、(B)は背面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態であるドア開放機構
によりドアの初期の開動作を行った例を示す側面図であ
る。
【図7】本発明の第2の実施の形態であるドア開放機構
を冷蔵庫本体正面から見た正面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態であるドア開放機構
を冷蔵庫本体の上方向から見た平面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態であるドア開放機構
に使用される電子オルゴールを駆動する駆動カムによる
動作制御を説明する図で、(A)は開動作時にも鳴奏さ
せるようにした例を示す図で、(B)は開動作時には鳴
奏させないようにした例を示す図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態であるドア開放機
構を冷蔵庫本体の上方向から見た平面図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態であるドア開放機
構を冷蔵庫本体側面から見た側面断面図で、図10のXI
−XI断面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態であるドア開放機
構を冷蔵庫本体正面から見た正面図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態であるドア開放機
構が取り付けられた冷蔵庫の概略構成を示す斜視図であ
る。
【図14】本発明の第4の実施の形態であるドア開放機
構を冷蔵庫本体側面から見た側面図である。
【図15】本発明の第4の実施の形態であるドア開放機
構を冷蔵庫本体の上方向から見た平面図である。
【図16】本発明の実施の形態であるドア開放機構をス
カートを有する冷蔵庫に取り付けた場合、スカートの切
り欠き部を遮蔽する例を示した図であり、(A)はドア
の閉状態、(B)はドアの開状態を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態であるドア開放機構にお
ける操作部を折り畳み可能とした例を示す側面図であ
る。
【図18】本発明の実施の形態であるドア開放機構を左
開き、右開きのいずれにも適用可能としたレバーの構成
例を示す図である。
【符号の説明】
1 冷蔵庫本体 2 ドア開放機構 3 フロア 11 ドア 12 スカート 13 キャリア 14 支持部 16 空間部 21、41、51 フレーム(基台) 22、42、52 レバー(揺動部材の一部) 23、43、53 押圧部(揺動部材の一部) 24、46 電子オルゴール 47 駆動カム 72 スライダ遮蔽部 221、421、521 操作部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体に設けられた開口部を開閉するドア
    の開放機構において、 外部から足で操作される操作部と上記ドアを押圧して開
    放する押圧部とを有し、支点に対し揺動自在に支持され
    た揺動部材と、 上記支点を有し、上記揺動部材を保持するとともに、上
    記筐体の支持部を載置する基台と、 を設けたことを特徴とするドア開放機構。
  2. 【請求項2】 筐体に設けられた開口部を開閉するドア
    の開放機構において、 外部から足で操作される操作部と上記ドアを押圧して開
    放する押圧部とを有し、支点に対し揺動自在に支持され
    た揺動部材と、 上記支点を有し、上記揺動部材を保持する基台と、 上記筐体が置かれるフロアに面する筐体底部に上記基台
    の上部を突き当てる高さ調節部材と、 を設けたことを特徴とするドア開放機構。
  3. 【請求項3】 前記押圧部に、前記ドアへの当接位置の
    高さを変更できる当接位置調節手段を設けたことを特徴
    とする請求項1または2記載のドア開放機構。
  4. 【請求項4】 前記揺動部材を、前記操作部を有し揺動
    する操作部材と、前記押圧部とを連結して構成し、上記
    操作部材は、前記ドアが開放されたあと、自ら元の位置
    に復帰する復帰手段を有することを特徴とする請求項
    1、2または3記載のドア開放機構。
  5. 【請求項5】 前記支持部を挿通する挿通孔を前記操作
    部に設け、前記操作部に支持部を貫通させることで、操
    作部をこの支持部の下方に設けた台座部に載置し、上記
    操作部が上記台座部を支点として揺動可能として設けら
    れることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の
    ドア開放機構。
  6. 【請求項6】 前記押圧部の揺動支点を、閉じた前記ド
    アの厚さのほぼ中心でかつそのドアの下方に設けたこと
    を特徴とする請求項1、2、3、4または5記載のドア
    開放機構。
  7. 【請求項7】 前記ドアがわずかなすき間を残して閉め
    られる不完全閉状態となると、鳴奏する発音体を前記基
    台に取り付けたことを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5または6記載のドア開放機構。
  8. 【請求項8】 前記発音体を電子オルゴールとし、その
    電子オルゴールの鳴奏を前記押圧部の揺動点に設けたカ
    ムでオンオフされるスイッチによって制御するようにし
    たことを特徴とする請求項7記載のドア開放機構。
  9. 【請求項9】 前記操作部を足で踏んだ状態のままで、
    前記ドアが閉められたとき、前記ドアの閉じ力を前記操
    作部にそのまま伝えないようにする曲がり易い曲げ容易
    部を押圧部に設けたことを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、6、7および8記載のドア開放機構。
  10. 【請求項10】 請求項1から9のいずれか1項記載の
    ドア開閉機構を、冷蔵庫の底部でかつそのドアの開き側
    に設けることを特徴とする冷蔵庫。
  11. 【請求項11】 前記冷蔵庫の底部を覆うスカートの前
    記ドア側上部に孔を設け、この孔を貫通させ前記押圧部
    を前記ドアの内側に突出配置させたことを特徴とする請
    求項10記載の冷蔵庫。
  12. 【請求項12】 冷蔵庫の底部を覆うスカートのドア側
    上部で、ドアの開き側に孔を設けドア開閉機構を取り付
    け可能にしたことを特徴とする冷蔵庫。
  13. 【請求項13】 前記孔を開閉自在に覆うスライダ遮蔽
    部材を設けたことを特徴とする請求項11または12記
    載の冷蔵庫。
JP8209297A 1997-03-14 1997-03-14 ドア開放機構および冷蔵庫 Withdrawn JPH10253239A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011141067A (ja) * 2010-01-06 2011-07-21 S & K:Kk 冷蔵庫
CN104236231A (zh) * 2014-09-04 2014-12-24 合肥美的电冰箱有限公司 底板组件和具有该底板组件的制冷设备

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