JPH10252239A - 建築物用構造体の壁面の化粧方法及びその装置 - Google Patents

建築物用構造体の壁面の化粧方法及びその装置

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JPH10252239A
JPH10252239A JP9107131A JP10713197A JPH10252239A JP H10252239 A JPH10252239 A JP H10252239A JP 9107131 A JP9107131 A JP 9107131A JP 10713197 A JP10713197 A JP 10713197A JP H10252239 A JPH10252239 A JP H10252239A
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wall surface
decorative sheet
sheet
wall
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JP9107131A
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English (en)
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Toyomitsu Nishi
豊充 西
Masahiro Takano
雅広 高野
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Fujikura Kasei Co Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Fujikura Kasei Co Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構造で且つ少ない工数で建築物の広い面
積の壁面に化粧シートを傾斜しない様に真っ直ぐに添着
することができる建築物用構造体の壁面の化粧方法及び
その装置を提供すること。 【解決手段】 表面がプレ塗装された化粧シート23を
捲回したシート捲回ロール21を予め用意し、建築物の
パネル外壁面13cに接着剤28を塗布した後、シート
捲回ロール21を前記外壁面に沿って移動させながら、
化粧シート23をシート捲回ロール21から繰り出し
て、この繰り出した化粧シート23をパネル外壁面13
cに前記接着剤28で接着することにより、化粧シート
23を前記パネル外壁面13cに添着する建築物用構造
体の壁面の化粧方法及びその装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築物用の構造体の
壁面を建築現場又は工場において化粧する建築物用構造
体の壁面の化粧方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図18に示した様に、バルコニー
手摺等の建築物では、複数枚の手摺パネル1を手摺フレ
ーム(図示せず)に並設して取り付けるようにしたもの
がある。この様な手摺パネルの外壁面の化粧を、例え
ば、次の5つの工程で行うものがあった。
【0003】即ち、第1の工程では、先ず複数の手摺パ
ネル1の表面に塗料を下塗りして乾燥させることにより
塗装層2を形成している。また、第2の工程では、複数
の手摺パネル1,1間の接合部3を覆うように、目地材
4を隣接する手摺パネル1,1に跨って塗装層2上に添
着している。そして、第3の工程では、塗装層2及び目
地材4上に塗料を平吹して乾燥させることにより、塗装
層2及び目地材4上を覆う平吹塗装層5を形成してい
る。この後、第4の工程で平吹塗装層5表面に模様塗り
をして乾燥させ、第5の工程で模様塗りの上に仕上用の
塗料を塗布して乾燥させ仕上塗装層6を形成している。
【0004】この様な化粧方法では、塗料の塗布・乾燥
が交互に多数回必要であるために、工数が多くなり、建
築現場での作業時間がかかるものであった。
【0005】この工数を削減するために、表面がプレ塗
装(予め塗装)された化粧シートを工場で予め製造して
おき、この化粧シートを建築現場で外壁面に接着するこ
とが考えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、建築物
の広い面積の外壁面に化粧シートを傾斜しないように真
っ直ぐに添着することは非常に困難な作業である。しか
も、大きいユニット建物では、その壁面への塗料の塗
布,乾燥のための設備が大型化すると共に、何回も乾燥
させなければならないために、工数がかかるものであっ
た。
【0007】そこで、この発明は、簡単な構造で且つ少
ない工数で建築物の広い面積の壁面に化粧シートを傾斜
しないように真っ直ぐに添着することができる建築物用
構造体の壁面の化粧方法及びその装置を提供することを
目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1の発明の建築物用構造体の壁面の化粧方法
は、表面がプレ塗装された化粧シートを捲回したシート
捲回ロールを予め用意し、建築物用の構造体の壁面に接
着剤を塗布した後、前記シート捲回ロールを前記壁面に
沿って移動させながら、前記化粧シートを前記シート捲
回ロールから繰り出して、この繰り出した化粧シートを
前記壁面に前記接着剤で接着することにより、前記化粧
シートを前記壁面に添着することを特徴とする。この方
法では、シート捲回ロールを壁面に沿って平行に移動さ
せることで、建築物用の構造体の広い面積の壁面に化粧
シートを傾斜しないように真っ直ぐ且つ高さ方向に垂れ
ることなく添着することができる。この添着工程は、建
築現場で行っても、工場で行ってもよい。また、化粧シ
ートは外壁パネル毎に添着してもよいし、複数の外壁パ
ネルにわたって添着してもよい。
【0009】請求項2の発明の建築物用構造体の壁面の
化粧方法は、前記化粧シートを前記壁面に添着直後に、
その添着部を化粧シートの添着方向に押圧手段で押圧し
て、化粧シートと壁面との間の気泡を抜き取ることを特
徴とする。この方法によれば、化粧シートを壁面に添着
する際に、壁面と化粧シートとの間の気泡が除かれるの
で、外観上の見栄えが気泡による膨らみのために損なわ
れるような事態が生ずるのを未然に防止できると共に、
気泡による長期接着耐久性が低下するのを未然に防止で
きる。
【0010】請求項3の発明の建築物用構造体の壁面の
化粧方法は、前記壁面がユニット建物を構成する建物ユ
ニットの壁面であることを特徴とする。この方法では、
シート捲回ロールをバルコニー手摺の壁面に沿って平行
に移動させることで、広い面積の壁面に化粧シートを傾
斜しないように真っ直ぐ且つ高さ方向に垂れることなく
添着することができる。尚、建物ユニットには居室用ユ
ニット、屋根ユニット、設備ユニット、バルコニーユニ
ット等がある。また、化粧シートを、建物ユニット単位
に添着しても良いし、又、複数の建物ユニットにわたっ
て添着してもよい。
【0011】また、上記目的を達成するため、請求項4
の発明の建築物用構造体の壁面の化粧装置は、建築物用
の構造体の壁面に沿って移動可能な移動台が設けられ、
軸線が上下に延びる回転体が前記壁面と平行に且つ軸線
回りに回転自在に前記移動台に設けられ、表面がプレ塗
装された化粧シートが前記回転体に捲回されてシート捲
回ロールが構成されていることを特徴とする。この装置
によれば、簡単な構成で、建築物用構造体の広い面積の
壁面に化粧シートを傾斜しないように真っ直ぐ且つ高さ
方向に垂れることなく添着することができる。
【0012】請求項5の発明の建築物用構造体の壁面の
化粧装置は、前記壁面に沿ってレールを配置し、前記移
動台を前記レールに移動可能に装着することにより、前
記移動台が前記壁面に沿って移動可能であることを特徴
とする。この構成によれば、シート捲回ロールを壁面に
沿って平行に確実に移動させることができる。
【0013】請求項6の発明の建築物用構造体の壁面の
化粧装置は、前記移動台を水平面内で縦横に移動可能に
支持するレールが設けられ、前記移動台に吊下されたロ
ール支持枠に前記シート捲回ロールが装着されたことを
特徴とする。この構成によれば、任意の大きさの建築物
用の構造体の壁面に化粧シートを容易に貼り付けて、構
造体の化粧を行うことができる。
【0014】請求項7の発明の建築物用構造体の壁面の
化粧装置は、前記ロール支持枠は駆動手段により水平回
転駆動可能に前記移動台に吊下され、前記移動台は駆動
手段で縦横に駆動可能に設けられていると共に、前記ロ
ール支持枠を前記構造体の壁面に沿って移動可能に前記
各駆動手段を制御する制御手段が設けられていることを
特徴とする。この構成によれば、ロール支持枠が構造体
の壁面に沿って自動的に移動させられながら、化粧シー
トを壁面に貼り付けることができるので、化粧シートの
壁面への貼付を迅速に行うことができる。
【0015】請求項8の発明の建築物用構造体の壁面の
化粧装置は、前記ロール支持枠は上下に移動調整可能に
前記移動台に支持されていることを特徴とする。この構
成によれば、構造体の高さに多少のバラツキがあって
も、壁面の上端に対するシート捲回ロールの高さ調整を
容易に行うことができる。
【0016】請求項9の発明の建築物用構造体の壁面の
化粧装置は、前記移動台に、前記シート捲回ロールから
繰り出されて前記壁面に添着される化粧シートの添着部
を添着直後に押圧する押圧手段が設けられていることを
特徴とする。この構成によれば、化粧シートを壁面に添
着する際に、壁面と化粧シートとの間の気泡が除かれる
ので、外観上の見栄えが気泡による膨らみのために損な
われるような事態が生ずるのを未然に防止できると共
に、気泡による長期接着耐久性が低下するのを未然に防
止できる。
【0017】請求項10の発明の建築物用構造体の壁面
の化粧装置は、前記押圧手段は、付勢手段で前記壁面側
に付勢されて、前記化粧シートの壁面への添着部を押圧
するローラであることを特徴とする。この構成によれ
ば、シート捲回ロールを壁面に沿って移動させるだけ
で、シート捲回ロールから繰り出されて壁面に添着され
る化粧シートの添着部をローラで押圧して、壁面と化粧
シートとの間の気泡を容易且つ確実に除くことができ
る。
【0018】請求項11の発明の建築物用構造体の壁面
の化粧装置は、アームが一端部を中心に水平回動可能に
前記移動台に装着され、前記アームの他端部に前記ロー
ラが回転自在に保持されていると共に、前記アームが付
勢手段であるエアシリンダにより前記壁面側に回動付勢
されていることを特徴とする。この構成によれば、簡単
な構成で、シート捲回ロールから繰り出されて壁面に添
着される化粧シートの添着部をローラで押圧して、壁面
と化粧シートとの間の気泡を容易且つ確実に除くことが
できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1〜図5に基づいて説明する。
【0020】<第1実施例>図1〜図3は、この発明の
第1実施例を示したものである。
【0021】図1(a),(b)において、10はユニット建
物等の建物、11は建物10の下屋上、12は下屋上1
1の上に設けられたバルコニーである。このバルコニー
12は、バルコニーユニット(建築物用の構造体)とし
て輸送されて、建物10に組み込まれたものである。ま
た、このバルコニー12の周縁は下屋上11の周縁部1
1a近傍まで延設されている。
【0022】13はバルコニー12の縁部に沿って設け
られたバルコニー手摺(建築物用の構造体の一部)であ
る。このバルコニー手摺13は、手摺笠木や束,桟等か
らなる図示を省略した手摺フレーム(手摺部材)と、こ
の手摺フレームに取り付けられた手摺パネル13a(図
1(c)参照)を有する。この複数の手摺パネル13aは
図1(c)に示した様に、手摺フレームに沿って並設され
た複数のパネル13bから構成されている。13cは手
摺パネル13aのパネル外壁面である。
【0023】また、バルコニー12の外側には一対の平
行なレール14,14が手摺パネル13aに沿って配設
されている。このレール14,14は手摺パネル13a
と平行に配設されている。しかも、このレール14,1
4は、下屋上11の周縁部11a上に複数の支持部材1
5を介して取り付けられている。
【0024】このレール14,14上には、建築物であ
るバルコニー手摺13の外壁面、すなわち手摺パネル1
3aの外壁面に沿って移動させる架台(移動台)16が
配設されている。この架台16には図2(a),(b)に示し
た様にレール14,14の延びる方向と直角に交差する
支持軸17が保持され、この支持軸17の両端部には鍔
付の車輪(ローラ)18,18が回転自在に保持されて
いる。この車輪18,18はレール14,14上に転動
自在に且つレール14,14の幅方向には抜け外れない
ように載置されている。
【0025】この架台16上には軸状のスタンド即ちロ
ール支持軸19が植立固定され、このロール支持軸19
の下部にはフランジ19aが設けられ、フランジ19a
上には回転円板20が図示を省略したスラストベアリン
グを介してロール支持軸19の軸線回りに回転自在に保
持されている。21は、この回転円板20上に下端が支
持されたシート捲回ロールである。
【0026】このシート捲回ロール21は、ロール支持
軸19に回転自在に保持された筒軸22(回転体)と、
筒軸22に捲回された化粧シート(プレ塗装シート)2
3から構成されている。すなわち、筒軸22の軸線は上
下に延びている。この化粧シート23は、図1(d)に示
した様に、薄いシート24に塗料を平吹して乾燥させて
シート24の表面に平吹塗装層25を形成し、この平吹
塗装層25の表面に模様塗をして乾燥させて模様塗層2
6を形成し、この模様塗層26の上に仕上用の塗料を塗
布して乾燥させ、仕上塗装層27を形成したものであ
る。
【0027】次に、この様な構成の建築物外壁面の化粧
装置を用いての建築物外壁面の化粧方法を説明する。
【0028】上述の化粧シート23及び化粧シート23
を捲回したシート捲回ロール21は予め工場で製造され
る。そして、このシート捲回ロール21を現場に運んで
ロール支持軸19外周に筒軸22を嵌合することで、シ
ート捲回ロール21がロール軸19に回転自在に保持さ
れると共に回転円板20上に載置する。
【0029】一方、バルコニー手摺(建築物)13の外
壁面、即ち手摺パネル13aのパネル外壁面13cに下
塗り塗料を塗布して乾燥させることによりパネル外壁面
13cに下塗り塗料層13dを形成し、下塗り塗料層1
3dの上にパネル13b,13bの接合部13eを覆う
ように目地材13fを取り付け、この下塗り塗料層13
d及び目地材13fの上に接着剤28を塗布した後、架
台16をパネル外壁面13cの端に対応する位置まで移
動させて、シート捲回ロール21から化粧シート23の
端部を引き出して、この端部をパネル外壁面13cの端
に合わせながら接着剤28を介してパネル外壁面13c
に貼りつける。
【0030】この後、架台16をレール14,14と車
輪によってパネル外壁面13cと平行に移動させなが
ら、シート捲回ロール21から化粧シート23を繰り出
して、この化粧シート23の繰り出し部分を接着剤28
を介してパネル外壁面13cに順次貼り付ける(添着す
る)。
【0031】この様にシート捲回ロール21をパネル外
壁面13cに沿って平行に移動させることで、建築物の
広い面積のパネル外壁面13cに化粧シート23を傾斜
しないように真っ直ぐ且つ高さ方向に垂れることなく添
着することができる。
【0032】<第2実施例>図4〜図6は、この発明の
第2実施例を示したものである。本実施例は、第1実施
例のレール14,14及び架台16を備えている。そし
て、この架台16上には、シート貼付ユニットUTが配
設されている。このシート貼付ユニットUTは、架台1
6上に取り付けられたロール支持用のフレーム30を有
する。このフレーム30は、下支持板31,上支持板3
2及び支持板31,32の両端間を固定している支柱3
3,33から方形に形成されている。
【0033】この支持板31,32の中央部には、図5
に示した様に、ロール保持手段(ロール支持枠)34が
設けられている。このロール保持手段34は、下支持板
31上に配設された回転円板35と、回転円板35を下
支持板31に回転自在に支持しているスラストベアリン
グ36と、上支持板32に下方に向けて進退自在に螺着
されたロール固定ネジ37と、ロール固定ネジ37の下
端に回転自在に保持された回転円板38を有する。そし
て、この回転円板35,38には互いに同軸上で対向す
る係合軸部35a,38aが突設されている。
【0034】この構造により、ロール固定ネジ37を回
転させて回転円板38を上方に移動させ、係合軸部35
a,38aの間隔をシート捲回ロール21の長さよりも
大きくすることで、シート捲回ロール21を係合軸部3
5a,38a間に配置することができるようになってい
る。
【0035】また、フレーム30には、化粧シート23
のパネル外壁面13cへの添着部を押圧するシート押圧
手段39が設けられている。このシート押圧手段39
は、図6(a)に示した様に、互いに対向する一対のアー
ム40,41と、アーム40,41の一端部(基端部)
を支持板31,32の一端部近傍の部分に水平回動可能
に取り付けている取付軸40a,41aと、上下端部が
アーム40,41の他端部(自由端部)に回転自在に保
持されたゴム製の押圧ローラ42を有する。
【0036】しかも、シート押圧手段39は、図6(b)
に示した様に、アーム40と支持板31との間に介装さ
れたエアシリンダ43、及び、アーム41と支持板32
との間に配設されたエアシリンダ44を有する。
【0037】エアシリンダ43は、シリンダ本体43a
と、シリンダ本体43aから突出するピストンロッド4
3bを有する。同様にエアシリンダ44は、シリンダ本
体44aと、シリンダ本体44aから突出するピストン
ロッド44bを有する。そして、シリンダ本体43aの
基端部は支持軸43cを介して支持板31に回転自在に
保持され、ピストンロッド43bの先端部は支持軸43
dを介してアーム40の中間に回転自在に保持されてい
る。同様に、シリンダ本体44aの基端部は支持軸44
cを介して支持板32に回転自在に保持され、ピストン
ロッド44bの先端部は支持軸44dを介してアーム4
1の中間に回転自在に保持されている。このエアシリン
ダ43,44はアーム40,41をパネル外壁面13d
側に回動付勢している。
【0038】尚、エアシリンダ43,44は、エア圧を
外部から供給してピストンロッド43b,44bを突出
させるようにしたものでも良いし、シリンダ本体43
a,44a内に圧縮ガスを封入して、ピストンロッド4
3b,44bを突出する方向に付勢したガススプリング
等の構成を有するものであってもよい。
【0039】また、第1実施例では、図1(d)に示した
様に、化粧シート23のシート24が離型紙である場合
には化粧シート23を外壁パネル等に添着する際に、シ
ート24を平吹塗装層25から剥離するようにしてもよ
い。
【0040】本実施例では、このシート24を平吹塗装
層25から剥離するシート剥離手段45が設けられてい
る。このシート剥離手段45は、支持板31,32の他
端部にパネル外壁面13cに向けて突設固定したブラケ
ット46,47と、ブラケット46,47間に回転自在
に支持された支持軸48と、支持軸48に取り付けられ
た巻取ローラ49と、支持軸48に取り付けられたスプ
ロケット50と、支持板31上に取り付けられた駆動モ
ータ51と、駆動モータ51の出力軸51aに取り付け
られたスプロケット52と、スプロケット50,52に
掛け渡されたチェーン53を有する。
【0041】次に、この様な構成の建築物用構造体の外
壁面の化粧装置を用いての建築物外壁面の化粧方法を説
明する。
【0042】上述の化粧シート23及び化粧シート23
を捲回したシート捲回ロール21は、予め工場で製造し
て、建物10の建築現場に運ぶ。
【0043】一方、ロール固定ネジ37を回転させて回
転円板38を上方に移動させ、係合軸部35a,38a
の間隔をシート捲回ロール21の長さよりも大きくし
て、シート捲回ロール21の下端部内に係合軸部35a
を係合させた後、ロール固定ネジ37を回転操作して、
回転円板38を下方に変位させ、回転円板38の係合軸
部38aをシート捲回ロール21の上端部内に係合さ
せ、回転円板38をシート捲回ロール21の筒軸22の
上端に圧接する。
【0044】この後、バルコニー手摺(建築物)13の
外壁面、即ち手摺パネル13aのパネル外壁面13cに
下塗り塗料を塗布して乾燥させることによりパネル外壁
面13cに下塗り塗料層13dを形成し、下塗り塗料層
13dの上にパネル13b,13bの接合部13eを覆
うように目地材13fを取り付け、この下塗り塗料層1
3d及び目地材13eの上に接着剤28を塗布した後、
架台16をパネル外壁面13cの端に対応する位置まで
移動させる。
【0045】そして、この位置で、シート捲回ロール2
1から化粧シート23の端部を引き出して、化粧シート
23のシート24を平吹塗装層25から剥離して、剥離
したシート24の端部をシート剥離手段45の巻取ロー
ラ49に捲回保持させ、化粧シート24の平吹塗装層2
5の端部をパネル外壁面13cの端に合わせながら接着
剤28を介してパネル外壁面13cに貼りつける。
【0046】この状態で、架台16をレール14,14
と車輪によってパネル外壁面13cと平行に移動させな
がら、シート捲回ロール21から化粧シート23を繰り
出すと共に、駆動モータ51を作動させて、駆動モータ
51の回転をスプロケット50,52及びチェーン53
を介して支持軸48に伝達し、巻取ローラ49を回転さ
せることにより、シート24を化粧シート23から剥離
しながら巻取ローラ49に巻き取る。この際、化粧シー
ト23の繰り出し部分であってシート24が剥離された
平吹塗装層25の部分を接着剤28を介してパネル外壁
面13cに順次貼り付ける(添着する)。尚、駆動モー
タ51による巻取ローラ49の回転制御は、作業者が化
粧シート23の繰り出し状態を見ながらスイッチ操作に
より行ってもよい。
【0047】この結果、この様にシート捲回ロール21
をパネル外壁面13cに沿って平行に移動させること
で、建築物の広い面積のパネル外壁面13cに化粧シー
ト23を傾斜しないように真っ直ぐ且つ高さ方向に垂れ
ることなく添着することができる。
【0048】一方、この様に架台16をレール14,1
4と車輪によってパネル外壁面13cと平行に移動させ
ながら、化粧シート23の繰り出し部分であってシート
24が剥離された平吹塗装層25の部分を接着剤28を
介してパネル外壁面13cに順次貼り付ける際には、押
圧ローラ42が架台16と一体に移動して化粧シート2
3とパネル外壁面13cとの間に入り込む気泡(エア)
を接着部から押し出して行くことになる。この結果、パ
ネル外壁面13cと化粧シート23との間の気泡を容易
且つ確実に除くことができるので、化粧シート23の繰
り出し部に皺が発生することがない。これにより、パネ
ル外壁面13cに添着された化粧シート23の外観上の
見栄えが気泡による膨らみのために損なわれるような事
態が生ずるのを未然に防止できると共に、化粧シート2
3の気泡によるパネル外壁面13cへの長期接着耐久性
が低下するのを未然に防止できる。
【0049】尚、上記実施例の形態は、本発明を建築現
場で組み立てた建築物のバルコニー手摺に適用したもの
であるが、他の形態もある。例えば、工場でバルコニー
ユニットの手摺の外壁パネルに化粧シートを添着する形
態や、工場で建物ユニットの外壁パネルに化粧シートを
添着する形態、或は、建築現場で外壁パネルに化粧シー
トを添着する形態等がある。
【0050】<第3実施例>図7〜図17は、工場でバ
ルコニーユニット12´の手摺の外壁パネルに化粧シー
トを添着する形態の一例を示したものである。図7,図
8において、60は工場のフロア、61,61は左右
(横方向)に延び且つフロア60上に設置されたバルコ
ニーユニット搬出入用のレール、62はレール61,6
1上に左右動可能に載置されたバルコニーユニット搬送
用の台車である。
【0051】63はレール61,61の端部側に位置さ
せてフロア60上に設置された化粧装置(化粧シート貼
付装置)、64は化粧装置63のメインフレームであ
る。このメインフレーム64は、左右に延びる一対の横
案内レール65,65と、横案内レール65を所定高さ
に支持する複数の支柱66を有する。この横案内レール
65,65は、縦方向(図8中、上下方向)に所定間隔
をおいて平行に配置されている。尚、レール61,61
は、横案内レール65,65より間隔が狭く、且つ、一
端部が横案内レール65,65間の下方に配置されてい
る。
【0052】また、化粧装置63は、縦方向(図8中、
上下方向)に延び且つ横案内レール65,65に渡架さ
れた縦フレーム66を有する。この縦フレーム66は、
縦方向に延びる一対の平行な縦案内レール67,67
と、縦案内レール67,67の両端部間を固定している
連設部材66a,66aと、各縦案内レール67の両端
部下面に回転自在に保持され且つ横案内レール65上に
転動自在に載置された車輪68を有する。この車輪68
により縦フレーム67は横案内レール65,65上を左
右(横方向)に移動する様になっている。
【0053】横案内レール65,65の長手方向両端部
には回転軸69,70の両端部がそれぞれ回転自在に保
持され、回転軸69,70の両端部近傍にはスプロケッ
ト71,72が取り付けられ、スプロケット71,72
には両端部を縦フレーム66に固定したタイミングチエ
ーンTCが掛け渡されている。また、一方の横案内レー
ル65の一端部には横走行用駆動モータ73が取り付け
られ、この駆動モータ73には減速装置74を介して一
方の回転軸69が連動させられている。
【0054】この縦フレーム66上には縦移動台75が
配設され、この縦移動台75の下面には縦案内レール6
7,67上に転動自在に載置した車輪76が回転自在に
保持されている。この縦移動台(架台)75上にはロー
タ機構77が装着されている。このロータ機構77は、
図13に示した様に縦移動台75の下方に配設された回
転支持枠78と、この回転支持枠78の上壁78a上面
に植立固定され且つ縦移動台75を貫通する回転軸79
と、回転軸79に取り付けられたウオームホイール80
と、ウオームホイール80を縦移動台75上に回転自在
に支持しているスラストベアリング81を有する。
【0055】また、ロータ機構77は、図14に示した
如く移動台75上に取り付けられた回転用駆動モータ8
2と、回転用駆動モータ82の出力軸82aに取り付け
られ且つウオームホイール80に噛合するウオーム83
と、ウオームホイール80の下面に取り付けられたマグ
ネット84と、回転軸79の周囲に位置させて縦移動台
75上に取り付けられた磁気検出センサS1,S2,S
3,S4を有する。このマグネット84と磁気検出セン
サS1,S2,S3,S4は回転軸79の回転角を検出
する回転角検出手段を構成している。尚、回転軸79の
回転角検出手段には摺動抵抗式のものやロータリーエン
コーダ,リミットスイッチ,近接スイッチ等種々のもの
を利用できる。
【0056】このロータ機構77の回転支持枠78の下
方にはユニット支持枠85が配設されている。このユニ
ット支持枠85は、下方に延びるガイド板85a,85
aと、ガイド板85a,85aの上端を連設している端
壁85bから逆U字状に形成されている。そして、端壁
85bは図示しないボルト・ナット等の固定手段により
回転支持枠78の下壁78bに固定されている。また、
ガイド板85a,85aの対向面には上下に延びるガイ
ド溝85c,85cが形成され、このガイド溝85c,
85cには第2実施例のシート貼付ユニットUTの板状
の支柱33,33が上下動自在に嵌合させられている。
このガイド板85a,85bの側部にはバルコニーユニ
ット12´に対する移動位置を検出する第1,第2位置
検出センサAS,BSが取り付けられている。このセン
サAS,BSには、例えば超音波式或は光学式のセンサ
を用いることができる。
【0057】このシート貼付ユニットUTの上支持板3
2上には逆U字状のブラケット86が固着され、このブ
ラケット86の上端には上下に延びる筒状ナット86a
が一体に設けられている。このシート貼付ユニットUT
の支柱33にはバルコニーユニット12´の上端を検出
する上下位置センサHSが取り付けられている。このセ
ンサHSには、例えば超音波式或は光学式のセンサを用
いることができる。
【0058】また、回転支持枠78の下壁78b上には
高さ(上下位置)調整用駆動モータ87が固定され、こ
の駆動モータ87の図示しない出力軸には下方に延びる
送りネジ88が一体に取り付けられている。この送りネ
ジ88は筒状ナット86aに螺合されている。従って、
駆動モータ87を正逆回転操作することにより、シート
貼付ユニットUTを上下に移動調整できる。
【0059】更に、縦案内レール67,67の対向面に
は長手方向に延びるラック89,89がそれぞれ取り付
けられ、縦移動台75上には縦走行用駆動モータ90が
取り付けられている。この駆動モータ90は、減速装置
91,ギヤ92,93,回転軸94,ベベルギヤ95,
96,回転軸97等からなる連動機構を介してギヤ98
に連動している。このギヤ98はラック89に噛合して
いる。従って、駆動モータ90を正逆回転させることに
より、縦移動台75は連動機構,ギヤ98及びラック8
9の作用により縦案内レール67,67の長手方向(縦
方向)に進退駆動される様になっている。
【0060】上述したセンサHS,AS,BS,S1,
S2,S3,S4からの検出信号は演算制御回路(演算
制御手段)99に入力され、演算制御回路99は駆動モ
ータ51,73,82,87,90を作動制御するよう
になっている。
【0061】次に、この様な構成の化粧装置の作用を演
算制御回路99の機能と共に説明する。
【0062】L時型のバルコニーユニット12´(建築
物用の構造体)のバルコニー手摺(建築物用の構造体の
一部)13の外壁面、即ち手摺パネル13aのパネル外
壁面13cに図1(c)の如く下塗り塗料を塗布して乾燥
させることによりパネル外壁面13cに下塗り塗料層1
3dを形成し、下塗り塗料層13dの上にパネル13
b,13bの接合部13eを覆うように目地材13fを
取り付け、この下塗り塗料層13d及び目地材13eの
上に接着剤28を塗布する等の作業は、化粧装置63に
よる作業の前工程で台車62上に載せた状態で行われ
る。しかし、この様な作業を行う装置を化粧装置63に
組み込むこともできる。尚、複数の手摺パネル13aは
図1(c)に示した様に、手摺フレームに沿って並設され
た複数のパネル13bから構成されている。
【0063】この手摺パネル13aは、平面形状がL字
状に形成されていて、外壁面(パネル外壁面)13cと
内壁面13c´を有する。そして、外壁面13cは横方
向(図8中の左右方向)に延びる横方向外壁面13c−
1と縦方向(図8中の上下方向)に延びる縦方向外壁面
13c−2を有し、内壁面13c´は横方向(図8中の
左右方向)に延びる横方向外壁面13c´−1と縦方向
(図8中の上下方向)に延びる縦方向外壁面13c´−
2を有する。
【0064】そして、上述の台車62をレール61,6
1により化粧装置63の設置された所定場所に移動させ
て停止させる。この位置では、シート貼付ユニットUT
がバルコニーユニット12´の外壁面13c−1の右端
部に位置aで対面させられている。
【0065】演算制御回路99は、台車62が所定位置
で停止されると、駆動モータ87を上下に所定範囲で作
動制御して、上下位置センサHSにより手摺パネル13
aの横方向外壁面13c−1の上端を検出させる。そし
て、演算制御回路99は、上下位置センサHSからの検
出信号を受けると、駆動モータ87を停止させる。
【0066】この位置で、第2実施例と同様に、シート
捲回ロール21から化粧シート23の端部を引き出し
て、化粧シート23のシート24を平吹塗装層25から
剥離して、剥離したシート24の端部をシート剥離手段
45の巻取ローラ49に捲回保持させ、化粧シート24
の平吹塗装層25の端部を横方向外壁面13c−1の端
に合わせながら接着剤28を介してパネル外壁面13c
に貼りつける。
【0067】この状態で、図示しないスイッチを操作し
て、演算制御回路に99により駆動モータ73を作動制
御させ、この駆動モータ73の回転を減速装置74を介
して回転軸69に伝達させ、この回転軸69の回転によ
りタイミングチエーンTCを駆動することにより、縦フ
レーム66を左方に移動させる。
【0068】上述の縦フレーム66の移動に伴い、セン
サASがバルコニーユニット12´の横方向外壁面13
c−1の端bを検出すると、演算制御回路99は駆動モ
ータ73を作動制御して縦フレーム66を更に所定量だ
け左方に移動させて停止させる。
【0069】この後、演算制御回路99は、駆動モータ
90を作動させて、この駆動モータ90の回転を減速装
置91,ギヤ92,93,回転軸94,ベベルギヤ9
5,96,回転軸97等からなる連動機構,ギヤ98に
伝達させ、縦移動台75を図8中ギヤ98及びラック8
9の作用により縦案内レール67,67の上方に駆動さ
せる。これと同時に、演算制御回路99は、駆動モータ
82を作動制御することにより、この駆動モータ82の
回転をウオーム83,ウオームホイール80を介して回
転支持枠78に伝達して、回転支持枠78と共に移動す
るシート貼付ユニットUTを横方向外壁面13c−1と
直交する縦方向外壁面13c−2に対面させる方向に回
転させる。この回転に伴い、シート貼付ユニットUTが
縦方向外壁面13c−2に対面させられると、センサS
2がマグネット84を検出し、このセンサS2からの信
号が演算制御回路99に入力される。演算制御回路99
は、センサS2からの検出信号を受けると、駆動モータ
82の作動を停止させる。
【0070】上述の縦移動台75の縦方向への移動に伴
い、センサASがバルコニーユニット12´の縦方向外
壁面13c−2の端cを検出すると、演算制御回路99
は駆動モータ90を作動制御して縦移動台75を更に所
定量だけ上方に移動させて停止させる。
【0071】この後、演算制御回路99は、駆動モータ
73を作動させて、縦フレーム66を図8中cからd方
向(右方)に所定量移動させた後、駆動モータ73を停
止させると共に駆動モータ90を作動させて、図8中、
縦移動台75を下方に移動させる。
【0072】これと同時に、演算制御回路99は、駆動
モータ82を作動制御することにより、シート貼付ユニ
ットUTを縦方向外壁面13c−2の背面となる縦方向
内壁面13c´−2に対面させる方向に回転させる。こ
の回転に伴い、シート貼付ユニットUTが縦方向内壁面
13c´−2に対面させられると、センサS4がマグネ
ット84を検出し、このセンサS4からの信号が演算制
御回路99に入力される。演算制御回路99は、センサ
S4からの検出信号を受けると、駆動モータ82の作動
を停止させる。
【0073】上述の縦移動台75の図8中の下方への移
動に伴い、センサASがバルコニーユニット12´の縦
方向内壁面13c´−2と横方向外壁面13c−1の背
面となる横方向内壁面13c´−1とのコーナeを検出
すると、演算制御回路99は駆動モータ90を作動制御
して縦移動台75の図8中の下方への移動を停止させ
る。
【0074】この後、演算制御回路99は、駆動モータ
73を作動させて、縦移動台75を図8中右方に移動さ
せると共に、駆動モータ82を作動制御することによ
り、シート貼付ユニットUTを横方向外壁面13c−1
の背面となる横方向内壁面13c´−1に対面させる方
向に回転させる。この回転に伴い、シート貼付ユニット
UTが横方向内壁面13c´−1に対面させられると、
センサS3がマグネット84を検出し、このセンサS3
からの信号が演算制御回路99に入力される。演算制御
回路99は、センサS3からの検出信号を受けると、駆
動モータ82の作動を停止させる。
【0075】この状態で、縦フレーム66が図8中右方
に移動させられ、センサASが横方向内壁面13c´−
1の右端fを検出すると、このセンサASからの検出信
号が演算制御回路99に入力される。そして、演算制御
回路99は、センサASからの検出信号を受けると、駆
動モータ73を作動制御して縦フレーム66を更に所定
量右方に移動させた後に、駆動モータ73を停止させ
る。この位置で、化粧シート23がバルコニーユニット
12´の横方向内壁面13c´−1に右端fまで貼付け
られ、この位置で化粧シート23が切断される。この
後、演算制御回路99により駆動モータ90を作動制御
して、縦移動台75を図8中上方の位置gまで移動させ
て、停止させる。
【0076】この様な位置a〜fの移動に伴って、シー
ト捲回ロール21から化粧シート23が繰り出されると
共に、駆動モータ51が作動させられる。この駆動モー
タ51の回転はスプロケット50,52及びチェーン5
3を介して支持軸48に伝達され、巻取ローラ49が回
転させられて、シート24が化粧シート23から剥離さ
れながら巻取ローラ49に巻き取られる。一方、化粧シ
ート23の繰り出し部分であってシート24が剥離され
た平吹塗装層25の部分が接着剤28を介して横方向外
壁面13c−1,13c−2,13c´−2,13c´
−1の順に順次貼り付けられる(添着される)。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
建築物用構造体の壁面の化粧方法は、表面がプレ塗装さ
れた化粧シートを捲回したシート捲回ロールを予め用意
し、建築物用の構造体の壁面に接着剤を塗布した後、前
記シート捲回ロールを前記壁面に沿って移動させなが
ら、前記化粧シートを前記シート捲回ロールから繰り出
して、この繰り出した化粧シートを前記壁面に前記接着
剤で接着することにより、前記化粧シートを前記壁面に
添着する様にしたので、シート捲回ロールを壁面に沿っ
て平行に移動させることで、簡単な構造で且つ少ない工
数で建築物用の構造体の広い面積の壁面に化粧シートを
傾斜しないように真っ直ぐ且つ高さ方向に垂れることな
く添着することができる。
【0078】請求項2の発明の建築物用構造体の壁面の
化粧方法は、前記化粧シートを前記壁面に添着直後に、
その添着部を化粧シートの添着方向に押圧手段で押圧し
て、化粧シートと壁面との間の気泡を抜き取る様にした
ので、化粧シートを壁面に添着する際に、壁面と化粧シ
ートとの間の気泡が除かれ、外観上の見栄えが気泡によ
る膨らみのために損なわれるような事態が生ずるのを未
然に防止できると共に、気泡による長期接着耐久性が低
下するのを未然に防止できる。
【0079】請求項3の発明の建築物用構造体の壁面の
化粧方法は、前記壁面がユニット建物を構成する建物ユ
ニットの壁面である構成としたので、シート捲回ロール
をバルコニー手摺の壁面に沿って平行に移動させること
で、バルコニー手摺の広い面積の壁面に化粧シートを傾
斜しないように真っ直ぐ且つ高さ方向に垂れることなく
添着することができる。
【0080】また、上記目的を達成するため、請求項4
の発明の建築物用構造体の壁面の化粧装置は、建築物用
の構造体の壁面に沿って移動可能な移動台が設けられ、
軸線が上下に延びる回転体が前記壁面と平行に且つ軸線
回りに回転自在に前記移動台に設けられ、表面がプレ塗
装された化粧シートが前記回転体に捲回されてシート捲
回ロールが構成されている構成としたので、簡単な構成
で、建築物用の構造体の広い面積の壁面に化粧シートを
傾斜しない様に真っ直ぐ且つ高さ方向に垂れることなく
添着することができる。
【0081】請求項5の発明の建築物用構造体の壁面の
化粧装置は、前記壁面に沿ってレールを配置し、前記移
動台を前記レールに移動可能に装着することにより、前
記移動台が前記壁面に沿って移動可能である構成とした
ので、シート捲回ロールを壁面に沿って平行に確実に移
動させることができる。
【0082】請求項6の発明の建築物用構造体の壁面の
化粧装置は、前記移動台を水平面内で縦横に移動可能に
支持するレールが設けられ、前記移動台に吊下されたロ
ール支持枠に前記シート捲回ロールが装着されたことを
特徴とする。この構成によれば、任意の大きさの建築物
用の構造体の壁面に化粧シートを容易に貼り付けて、構
造体の化粧を行うことができる。
【0083】請求項7の発明の建築物用構造体の壁面の
化粧装置は、前記ロール支持枠は駆動手段により水平回
転駆動可能に前記移動台に吊下され、前記移動台は駆動
手段で縦横に駆動可能に設けられていると共に、前記ロ
ール支持枠を前記構造体の壁面に沿って移動可能に前記
各駆動手段を制御する制御手段が設けられていることを
特徴とする。この構成によれば、ロール支持枠が構造体
の壁面に沿って自動的に移動させられながら、化粧シー
トを壁面に貼り付けることができるので、化粧シートの
壁面への貼付を迅速に行うことができる。
【0084】請求項8の発明の建築物用構造体の壁面の
化粧装置は、前記ロール支持枠は上下に移動調整可能に
前記移動台に支持されていることを特徴とする。この構
成によれば、構造体の高さに多少のバラツキがあって
も、壁面の上端に対するシート捲回ロールの高さ調整を
容易に行うことができる。
【0085】請求項9の発明の建築物用構造体の壁面の
化粧装置は、前記移動台に、前記シート捲回ロールから
繰り出されて前記壁面に添着される化粧シートの添着部
を添着直後に押圧する押圧手段が設けられている構成と
したので、化粧シートを壁面に添着する際に、壁面と化
粧シートとの間の気泡が除かれるので、外観上の見栄え
が気泡による膨らみのために損なわれるような事態が生
ずるのを未然に防止できると共に、気泡による長期接着
耐久性が低下するのを未然に防止できる。
【0086】請求項10の発明の建築物用構造体の壁面
の化粧装置は、前記押圧手段は、付勢手段で前記壁面側
に付勢されて、前記化粧シートの壁面への添着部を押圧
するローラである構成としたので、ローラを壁面に沿っ
て移動させるだけで、シート捲回ロールから繰り出され
て壁面に添着される化粧シートの添着部をローラで押圧
して、壁面と化粧シートとの間の気泡を容易且つ確実に
除くことができる。
【0087】請求項11の発明の建築物用構造体の壁面
の化粧装置は、アームが一端部を中心に水平回動可能に
前記移動台に装着され、前記アームの他端部に前記ロー
ラが回転自在に保持されていると共に、前記アームが付
勢手段であるエアシリンダにより前記壁面側に回動付勢
されている構成としたので、簡単な構成で、シート捲回
ロールから繰り出されて壁面に添着される化粧シートの
添着部をローラで押圧して、壁面と化粧シートとの間の
気泡を容易且つ確実に除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの発明に係る建築物用構造体の壁面の
化粧装置を備える建物の部分平面図、(b)は(a)を矢印A
2方向から見た説明図、(c)は(a)の建築物用構造体の壁
面の化粧装置を用いて形成される化粧構造の説明図、
(d)は化粧シートの構造説明図である。
【図2】(a)は図1(a)の架台の部分の説明図、(b)は図
2(a)のA3−A3線に沿う断面図である。
【図3】図1に示したシート捲回ロールの説明図であ
る。
【図4】(a)はこの発明に係る他の建築物用構造体の壁
面の化粧装置を備える建物の部分平面図、(b)は(a)を矢
印A4方向から見た説明図、(c)は(a)を矢印A5方向か
ら見た説明図、(d)は(a)の要部拡大説明図である。
【図5】図4(d)のA6−A6線に沿う断面図である。
【図6】(a),(b)は図4(a)の押圧ローラの取付部の説
明図、(c)はシート剥離手段の説明図である。
【図7】この発明に係る建築物用構造体の壁面の化粧装
置の他の例を示す側面図である。
【図8】図7に示した化粧装置の平面図である。
【図9】図7に示した化粧装置の右側面図である。
【図10】(a),(b)は図9の左右上部の部分拡大図であ
る。
【図11】図7に示したシート貼付ユニットの拡大説明
図である。
【図12】図11に示したシート貼付ユニットの平面図
である。
【図13】図8のB1−B1線に沿う断面図である。
【図14】図13の平面図である。
【図15】図8のB2−B2線に沿う断面図である。
【図16】図15の平面図である。
【図17】図7〜図15に示した化粧装置の制御回路図
である。
【図18】従来の建築物外壁面の化粧構造の説明図であ
る。
【符号の説明】 10…建物 11…下屋上 12…バルコニー 13…バルコニー手摺(建築物) 13c…パネル外壁面 14…レール 16…架台 21…シート捲回ロール 22…筒軸(回転体) 23…化粧シート 28…接着剤 40,41…アーム 42…押圧ローラ(押圧手段) 43,44…エアシリンダ(付勢手段)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面がプレ塗装された化粧シートを捲回
    したシート捲回ロールを予め用意し、建築物用構造体の
    壁面に接着剤を塗布した後、前記シート捲回ロールを前
    記壁面に沿って移動させながら、前記化粧シートを前記
    シート捲回ロールから繰り出して、この繰り出した化粧
    シートを前記壁面に前記接着剤で接着することにより、
    前記化粧シートを前記壁面に添着することを特徴とする
    建築物用構造体の壁面の化粧方法。
  2. 【請求項2】 前記化粧シートを前記壁面に添着直後
    に、その添着部を化粧シートの添着方向に押圧手段で押
    圧して、化粧シートと壁面との間の気泡を抜き取ること
    を特徴とする請求項1に記載の建築物用構造体の壁面の
    化粧方法。
  3. 【請求項3】 前記壁面はユニット建物を構成する建物
    ユニットの壁面であることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の建築物構造体の壁面の化粧方法。
  4. 【請求項4】 建築物用構造体の壁面に沿って移動可能
    な移動台が設けられ、軸線が上下に延びる回転体が前記
    壁面と平行に且つ軸線回りに回転自在に前記移動台に設
    けられ、表面がプレ塗装された化粧シートが前記回転体
    に捲回されてシート捲回ロールが構成されていることを
    特徴とする建築物用構造体の壁面の化粧装置。
  5. 【請求項5】 前記壁面に沿ってレールを配置し、前記
    移動台を前記レールに移動可能に装着することにより、
    前記移動台が前記壁面に沿って移動可能であることを特
    徴とする請求項4に記載の建築物用構造体の壁面の化粧
    装置。
  6. 【請求項6】 前記移動台を水平面内で縦横に移動可能
    に支持するレールが設けられ、前記移動台に吊下された
    ロール支持枠に前記シート捲回ロールが装着されたこと
    を特徴とする請求項4に記載の建築物用構造体の壁面の
    化粧装置。
  7. 【請求項7】 前記ロール支持枠は駆動手段により水平
    回転駆動可能に前記移動台に吊下され、前記移動台は駆
    動手段で縦横に駆動可能に設けられていると共に、前記
    ロール支持枠を前記構造体の壁面に沿って移動可能に前
    記各駆動手段を制御する制御手段が設けられていること
    を特徴とする請求項6に記載の建築物用構造体の壁面の
    化粧装置。
  8. 【請求項8】 前記ロール支持枠は上下に移動調整可能
    に前記移動台に支持されていることを特徴とする請求項
    6又は7に記載の建築物用構造体の壁面の化粧装置。
  9. 【請求項9】 前記移動台には、前記シート捲回ロール
    から繰り出されて前記壁面に添着される化粧シートの添
    着部を添着直後に押圧する押圧手段が設けられているこ
    とを特徴とする請求項4〜8に記載の建築物用構造体の
    壁面の化粧装置。
  10. 【請求項10】 前記押圧手段は、付勢手段で前記壁面
    側に付勢されて、前記化粧シートの壁面への添着部を押
    圧するローラであることを特徴とする請求項9に記載の
    建築物用構造体の壁面の化粧装置。
  11. 【請求項11】 アームが一端部を中心に水平回動可能
    に前記移動台に装着され、前記アームの他端部に前記ロ
    ーラが回転自在に保持されていると共に、前記アームが
    付勢手段であるエアシリンダにより前記壁面側に回動付
    勢されていることを特徴とする請求項10に記載の建築
    物用構造体の壁面の化粧装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006070629A (ja) * 2004-09-03 2006-03-16 Shozaburo Sumi 建築床面用シート敷設装置
CN113202269A (zh) * 2021-05-06 2021-08-03 湖北嘉筑建设工程有限公司 一种建筑墙面绿色涂饰施工装置及其施工工艺
CN114197777A (zh) * 2021-12-30 2022-03-18 北京正升建设工程有限公司 一种室内装饰板的安装结构

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