JPH11247395A - 建物パネルの塗装シート貼り付け装置 - Google Patents

建物パネルの塗装シート貼り付け装置

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JPH11247395A
JPH11247395A JP10047442A JP4744298A JPH11247395A JP H11247395 A JPH11247395 A JP H11247395A JP 10047442 A JP10047442 A JP 10047442A JP 4744298 A JP4744298 A JP 4744298A JP H11247395 A JPH11247395 A JP H11247395A
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JP
Japan
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panel
sheet
building panel
decorative sheet
frame
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JP10047442A
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English (en)
Inventor
Toyomitsu Nishi
豊充 西
Kazuhiro Sudo
和弘 須藤
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Fujikura Kasei Co Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Fujikura Kasei Co Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】気泡の混在や、しわの形成を防止して外観品質
の良好な建築パネルを形成できる建物パネルの塗装シー
ト貼り付け装置を提供する。 【解決手段】外壁パネル1を略水平に載置する建築パネ
ル載置部18の両側には、走行レール部20a,20a
が敷設されている。この走行レール部20aに沿ってス
ライド移動可能で、シート捲回ロール16の軸芯部16
a延設方向を走行レール部20a延設方向に対して略直
交する方向に設けた装置本体100を有している。この
装置本体100には、シート捲回ロール16から送出さ
れた化粧シート11を外壁パネル1方向へ圧接する押さ
えゴムロール21が、エアシリンダ装置22によって略
垂直に移動可能に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築物の外壁面等を
化粧する化粧板を一体に設けた建物パネルの塗装シート
貼り付け装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、木質合板によって構成される面材
としてのパネル板7,7表面に、下塗り塗装8が施され
ると共に、各パネル板7,7間には、帯状の目地テープ
材9が貼設されて、この目地テープ材9の上から上塗り
塗料が塗布されるものが、特開平6−280367号公
報等に記載されている。
【0003】このような構成を用いた建物の外壁構造と
しては、図7に示した様に、建築物の外壁を形成する外
壁パネル1が平板状に形成されるものがある。
【0004】この外壁パネル1は、木製のフレーム枠体
3,4…を略方形に接続することにより、外側周縁が形
成されるパネル枠体2を有している。このパネル枠体2
内には、複数の木製の横フレーム5…が、両端部5a,
5aを前記フレーム枠体3,3の内側面に当接させて接
続することにより、所定間隔が形成された略梯子状を呈
するように構成されている。
【0005】このパネル枠体2の一側面には、建築物の
外表面に設けられる複数の外壁化粧板6…が貼設されて
いる。この外壁化粧板6は、各々周縁部6aを前記フレ
ーム枠体3,4及び横フレーム5とに複数の釘10…に
よって固定されている。
【0006】この外壁化粧板6は、木質合板によって構
成される面材としてのパネル板7,7表面に、下塗り塗
装8が施されると共に、各パネル板7,7間には、帯状
の目地テープ材9が貼設されている。
【0007】そして、これらの下塗り塗装8及び目地テ
ープ材9の上面に、化粧シート11を、接着剤を用いて
貼設するものが、出願人らにより提案されている(特願
平9−105932号等)。この化粧シート11には、
表面に予めスタッコ模様を呈するプレ塗装12が施され
ている。
【0008】次に、従来の建物パネルの塗装シート貼り
付け工程の作用について説明する。このように構成され
た従来の塗装シートの貼り付けでは、表面がプレ塗装1
2された化粧シート11を工場で予め製造しておき、こ
の化粧シート11を前記工場内或いは、建築現場で図7
に示すように立てかけた外壁パネル2の外壁面に沿って
接着剤等を用いて接着する。
【0009】このため、例えば、直接、建築現場でスタ
ッコ模様等を塗装するものに比して、養生等の工数を削
減することが出来て、製造コストを低減させることが出
来る。
【0010】なお、他のこの種の建築物の壁面の化粧方
法としては、立設されたバルコニ外壁部を化粧するため
に用いられる特願平9−002836号、特願平9−1
07131号等に記載されているものが、出願人らから
提案されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
建築物の建物パネルへの塗装シート貼り付け工程では、
図8に示すように、前記パネル板7が内側に凹んで反り
返っていたり、図9に示すように、外側に膨らんで、前
記フレーム枠体3,4に釘10…で固定されている場合
がある。
【0012】このような場合、前記化粧シート11が、
前記パネル板7に追従出来ずに、この化粧シート11と
下塗り塗装8又は目地テープ材9との間に、気泡が入っ
たり、しわを形成してしまう虞があった。
【0013】また、図10に示すように、前記化粧シー
ト11の貼り付け方向に隣接するパネル板7,7間の段
差が形成されている場合、目地テープ材9を貼設して
も、気泡13…が、この化粧シート11と下塗り塗装8
又は目地テープ材9との間に混在してしまう虞があっ
た。
【0014】このような気泡13等の混在や、しわの形
成は、外壁化粧板6の外観品質を低下させてしまうとい
った問題があった。
【0015】そこで、この発明は、気泡の混在や、しわ
の形成を防止して外観品質の良好な建築パネルを形成で
きる建物パネルの塗装シート貼り付け装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に、請求項1の発明のものでは、表面がプレ塗装された
化粧シートを捲回したシート捲回ロールを設け、フレー
ム枠体に少なくとも周縁を接合してなる面材を有する略
平板状の建築パネルに、接着剤を用いて該化粧シートを
貼設する建物パネルの塗装シート貼り付け装置であっ
て、前記面材を上方に向けて、前記フレーム枠体を略水
平に載置する建築パネル載置部と、該建築パネルの延設
方向に沿って、前記載置部の両側に敷設されるレール部
と、該レール部に沿ってスライド移動可能で、前記シー
ト捲回ロールの軸延設方向を該レール部延設方向に対し
て略直交する方向に設けた装置本体と、該装置本体に設
けられて前記シート捲回ロールから送出された化粧シー
トを前記面材方向へ圧接する押圧部とを設け、該押圧部
は、軸延設方向を該レール部延設方向に対して略直交す
る方向に設けて、装置本体の前記レール部に沿う移動に
伴って、回転する弾性を有する部材を有して構成される
建物パネルの塗装シート貼り付け装置を特徴としてい
る。
【0017】このように構成された請求項1記載のもの
では、前記装置本体が、前記レールに沿ってスライド移
動されながら、前記化粧シートが、前記シート捲回ロー
ルの回転に伴って送出されると、前記建築パネル載置部
の上に略水平に載置された面材の上の貼設位置に、該化
粧シートが前記押圧手段によって押圧されながら接着剤
等によって貼設される。
【0018】前記化粧シートは、前記回転する弾性を有
する部材によって、反り返り、膨らみ或いは段差等に対
して追従して圧接されるので、気泡の混在や、しわの形
成が減少して、外壁化粧板の外観品質を向上させること
が出来る。
【0019】また、請求項2に記載されたものでは、前
記両レールが、前記載置部を略梯子状に構成する横フレ
ーム材の両端に各々一体に連結する一対の縦フレームで
構成されている請求項1記載の建物パネルの塗装シート
貼り付け装置を特徴としている。
【0020】このように構成された請求項2記載のもの
では、前記両レールが、前記載置部を略梯子状に構成す
る横フレーム材の両端に各々一体に連結する一対の縦フ
レームで構成されているので、位置決め精度が良好で、
別途、レールを敷設することなく正確に前記化粧シート
を、載置部の上の面材に貼り付けることが出来る。
【0021】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記押圧部は、前記載置部に載置された面材に対して略
垂直方向に前記弾性を有する部材を移動させるシリンダ
装置を有する請求項1又は2記載の建物パネルの塗装シ
ート貼り付け装置を特徴としている。
【0022】このように構成された請求項3記載のもの
では、前記押圧部のシリンダ装置が、前記載置部に載置
された面材に対して略垂直方向に前記弾性を有する部材
を移動させるので、凹凸に応じて前記弾性を有する部材
で前記化粧シートを押圧する力を適宜変更できる。この
ため、更に、追従性が良好で、気泡の混在や、しわの形
成が減少される。
【0023】また、請求項4に記載されたものでは、前
記シリンダ装置は、エアシリンダ装置である請求項3記
載の建物パネルの塗装シート貼り付け装置を特徴として
いる。
【0024】このように構成された請求項4記載のもの
では、前記エアシリンダ装置では、エア供給ポンプ等か
ら供給されたエアによって、前記載置部に載置された面
材に対して略垂直方向に前記弾性を有する部材を移動さ
せる。
【0025】このため、例えば、段差等によって前記弾
性を有する部材が上方に突き上げられても、エアによっ
て緩衝されて、該押圧部を損傷等させる虞が減少する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1〜図6に基づいて説明する。なお、前記従来例と同一
乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0027】この実施の形態1の建物パネルの塗装シー
ト貼り付け装置15では、装置本体100が、本体駆動
装置300によって走行フレーム200の上に架設され
て、走行するように制御されると共に、制御装置400
等によって、前記化粧シート11の貼り付け工程が同時
に行われるものである。
【0028】この装置本体100は、上面略ロ字状に開
口した金属製ベースフレーム101を有している。この
ベースフレーム101には、走行方向と略直交する方向
に、回動中心となる軸芯部16a延設方向を沿わせて、
表面がプレ塗装12された化粧シート11を捲回したシ
ート捲回ロール16が設けられている。
【0029】このシート捲回ロール16の軸芯部16a
の周囲には、略円筒状の巻き付けドラム16bが設けら
れると共に、この軸芯部16a両端は、前記装置本体1
00の両側縁上面部102,102に各々固定されたク
ランプ装置103,103によって、上下方向から挟持
されて、前記捲き回された化粧シート11を回転可能に
軸支している。
【0030】そして、この化粧シート11が略平板状の
建築パネルとしての外壁パネル1上に、送出されて接着
剤を用いて貼設される。この化粧シート11には、表面
に予めスタッコ模様を呈するプレ塗装12が施されてい
る。
【0031】また、この化粧シート11の裏面側には、
接着剤が塗布されると共に、離型紙17が剥離可能に張
り付けられている。そして、前記パネル板7…を覆うよ
うに、このパネル板7…よりもやや大きめの面積に、こ
の化粧シート11が形成されている。
【0032】この塗装シート貼り付け装置15のうち、
前記走行フレーム200には、建築パネル載置部18が
設けられている。
【0033】この建築パネル載置部18には、金属製で
断面略矩形状の横金属フレーム19…が所定間隔を置い
て複数配設されている。この横金属フレーム20…に
は、各々略T字状の両端部19a,19aが形成されて
いて、同じく一対の金属製の縦金属フレーム20,20
間に掛け渡されて、略梯子状となるように、これらの端
部19a,19aが一体的に接続されている。
【0034】この横金属フレーム19の上面には、一対
のパネル押さえ片19b,19bが、一定間隔を置いて
各々固着されて設けられている。このパネル押さえ片1
9b,19bは、略鉛直上方へ一体に折曲形成される垂
直当接押さえ板部19c,19cを前記外壁パネル1の
両側面に位置するフレーム枠体3,3に当接させること
により、前記外壁パネル1が、建物外側に位置するパネ
ル板7を上方に向けると共に、前記フレーム枠体3,4
を下方に向けて略水平に載置して、この建築パネル載置
部18に仮固定する様にしている。
【0035】また、前記縦金属フレーム20,20の外
側面には、外側に開放する断面略コ字状を呈する走行レ
ール部20a,20aが、この縦金属フレーム20,2
0の略全長に渡り前記建築パネル載置部18の両側に敷
設されるように形成されている。
【0036】前記装置本体100には、前記シート捲回
ロール16の進行方向前方に化粧シート11から剥離し
た離型紙17を巻き取る巻き取り装置104が設けられ
ている。
【0037】この巻き取り装置104は、主に、前記シ
ート捲回ロール16に略平行に配設されて、前記離型紙
17を巻き取る回転軸105と、この回転軸105にベ
ルト106及びプーリ107,108を介して連結して
回転駆動力を伝達するエアモータ109とから主に構成
されている。
【0038】このエアモータ109は、エアコンプレッ
サ111から供給されるエアによって回転駆動されるよ
うに構成されている。
【0039】また、この装置本体100には、前記シー
ト捲回ロール16から送出された化粧シート11を前記
外壁パネル1方向へ圧接する押圧部110が設けられて
いる。この押圧部110には、弾性を有する部材として
の押さえゴムロール21が設けられている。
【0040】この押さえゴムロール21は、前記走行レ
ール部20a,20a延設方向に対して略直交する方向
に、回転軸21a延設方向を設けて前記装置本体100
の前記走行レール部20a,20aに沿う移動に伴っ
て、回転自在となるように構成されている。
【0041】この押さえゴムロール21の両端部には、
前記建築パネル載置部18に載置された外壁パネル1に
対して略垂直方向に前記押さえゴムロール21を移動さ
せるシリンダ装置としてのエアシリンダ装置22,22
が一対設けられている。
【0042】このエアシリンダ装置22は、前記エアコ
ンプレッサ111から供給されるエアによって略鉛直方
向に摺動するピストンロッド部22aと、前記ベースフ
レーム101側に固定されて供給されたエアを導入し
て、このピストンロッド部22aを出没させるシリンダ
室部22b、及びこのピストンロッド部22aの摺動を
ガイドするスライドガイド部22cとから主に構成され
ている。
【0043】また、この装置本体100のベースフレー
ム101下面側には、前記走行フレーム200に形成さ
れた走行レール部20a,20aを走行する走行車輪部
301,301が、走行方向前後に2組設けられてい
る。
【0044】この走行車輪部301,301には、断面
略L字状に形成されて、前記縦金属フレーム20,20
の外側面に沿う板状ガイドを設けたカバー部材302,
302と、このカバー部材301の各々内側に回転自在
に軸支されて前記走行レール部20a,20aの上を転
動する車輪303,303とから主に構成されている。
【0045】また、この本体駆動装置300には、前記
制御装置400と接続された本体駆動制御部310から
の駆動信号に応じて回転駆動すると共に、前記装置本体
100を図1又は図5中右方向へワイヤ等によって牽引
する図示省略の巻き取り駆動モータ320が設けられて
いる。
【0046】更に、この本体駆動装置300には、外壁
パネル1が、建築パネル載置部18の上に載置されてい
るか否かを確認する条件確認用リミットスイッチが設け
られている。
【0047】また、前記制御装置400では、前記エア
コンプレッサ111からエアモータ109及びエアシリ
ンダ装置22に供給されるエア量を制御する制御盤部4
01と、所定のシーケンスを記憶する記憶部402及び
エア圧等の表示を行うメータ403等から主に構成され
ている。
【0048】次に、この実施の形態1の作用を、前記外
壁パネル1組立順序に沿って説明する。
【0049】前記外壁パネル1は、木製のフレーム枠体
3,4…を略方形に接続することにより、外側周縁を略
矩形状とするパネル枠体2が形成される。このパネル枠
体2内には、複数の木製の横フレーム5…が、両端部5
a,5aを前記フレーム枠体3,3の内側面に当接させ
て接続することにより、前記フレーム枠体4と横フレー
ム5間又は、各横フレーム5,5間に所定間隔が設けら
れた略梯子状を呈するように構成されている。
【0050】このパネル枠体2の一側面には、建築物の
外表面に設けられて、前記パネル板7から主に形成され
る複数の外壁化粧板6…が貼設されている。この外壁化
粧板6の木質合板によって構成される面材としてのパネ
ル板7,7の周縁部6aは、各々前記フレーム枠体3,
4及び横フレーム5とに対して、複数の釘10…によっ
て固定される。
【0051】この状態で、前記塗装シート貼り付け装置
15の建築パネル載置部18に、このパネル枠体2が、
建物外側に位置するパネル板7を上方に向けられると共
に、前記フレーム枠体3,4が下方に向けられて略水平
に載置される。
【0052】この際、前記横金属フレーム19の上面に
設けられた一対のパネル押さえ片19b,19bの垂直
当接押さえ板部19c,19cが、前記外壁パネル1の
両側面に位置するフレーム枠体3,3外両側面に各々当
接されて、この建築パネル載置部18に仮固定される。
【0053】次に、この外壁化粧板6の表面には、下塗
り塗装8が施されると共に、各パネル板7,7間には、
帯状の目地テープ材9が貼設される。
【0054】そして、前記制御装置400の制御盤部4
01が操作されることにより、前記本体駆動制御部31
0から前記巻き取り駆動モータ320に、駆動信号が送
られる。前記巻き取り駆動モータ320は、この駆動信
号によって回転駆動して、前記装置本体100が、図1
又は図5中右方向へワイヤ等によって牽引される。
【0055】また、前記制御装置400の制御盤部40
1が用いられて前記エアコンプレッサ111が駆動され
ると、前記エアモータ109が回転駆動すると共に、前
記エアシリンダ装置22のシリンダ室部22bに、エア
が導入されて、前記ピストンロッド部22a,22aの
先端を図1又は図5中下方向へ移動させる。
【0056】前記押さえゴムロール21は、略鉛直に、
前記外壁パネル1の外壁化粧板6のパネル板7方向へ近
接して、前記化粧シート11をこのパネル板6との間に
挟み込む。
【0057】また、前記エアモータ109の回転駆動に
よって、前記巻き取り装置104のプーリ107,ベル
ト106,プーリ108を介して、回転軸105が回転
される。前記化粧シート11から剥離された剥離紙17
は、この回転軸105に巻き取られて、化粧シート11
の裏面側の接着剤を露呈させる。
【0058】このため、前記装置本体100が、前記走
行レール部20a,20aに沿ってスライド移動されな
がら、前記化粧シート11が、シート捲回ロール16の
回転に伴って送出されると、前記建築パネル載置部18
の上に略水平に載置されたパネル板7の上の貼設位置
に、化粧シート11が前記押さえゴムロール21によっ
て略垂直に押圧されて、接着剤等によって貼設される。
【0059】前記化粧シート11は、前記回転する押さ
えゴムロール21によって、略均等圧力で押圧されて、
反り返り、膨らみ或いは、パネル板7,7間の段差等に
対しても、追従して圧接されるので、気泡の混在や、し
わの形成が減少して、この化粧シート11貼設後の外壁
化粧板1の外観品質を向上させることが出来る。
【0060】従って、例えば、横フレーム5,5間の間
隔を従来よりも大きく設定しても、反り返り等による外
観品質が低下する虞がないため、外壁パネル1の構成部
品数を構造強度以内で減少させて、製造コストを低減さ
せることもできる。
【0061】また、この実施の形態1では、前記両走行
レール部20a,20aが、前記建築パネル載置部18
を略梯子状に構成する横金属フレーム19…の各両端部
19a,19aに各々一体に連結する一対の縦金属フレ
ーム20,20の外側面に形成されている。そして、こ
の縦金属フレーム20,20の外側からは、図3又は図
4に示すように、前後二組の板状のカバー部材302,
302の間にこれらの走行フレーム200を挟持する状
態で位置する。
【0062】このため、前記装置本体100に設けられ
た軸芯部16aがブレる虞が少なく、化粧シート11の
位置決め精度が良好である。また、別途、レールを敷設
することなく正確に前記化粧シート11を、建築パネル
載置部18の上のパネル板7に貼り付けることが出来
る。
【0063】そして、前記押圧部110のエアシリンダ
装置22,22が、前記建築パネル載置部18に載置さ
れたパネル板7に対して略垂直方向に前記押さえゴムロ
ール21を回転させながら移動させるので、凹凸に応じ
て前記押さえゴムロール21の回転軸21a中心位置を
上下動させて、前記化粧シート11を押圧する力を適宜
変更できる。
【0064】このため、追従性が良好で、略垂直に押圧
された前記化粧シート11は、接着剤或いは、下塗り塗
装8内に混在しようとする気泡を図1又は図5中右方向
へ押し出しながら順次貼設される。従って、気泡の混在
や、しわの形成が更に、減少される。
【0065】また、前記エアシリンダ装置22では、エ
アコンプレッサ111から供給されたエアによって、前
記建築パネル載置部18に略水平に載置されたパネル板
7に対して略垂直方向に前記押さえゴムロール21を移
動させる。
【0066】このため、例えば、段差等によって前記押
さえゴムロール21が上方に突き上げられても、エアに
よって緩衝されて、この押さえゴムロール21及びエア
シリンダ装置22,22を損傷させる虞が減少する。
【0067】貼り付け後、大きめに面積を形成された前
記化粧シート11の周縁は、前記外壁化粧板6の外寸に
合わせて裁断される。
【0068】この実施の形態1では、エアモータ109
及びエアシリンダ装置22,22を同一エアコンプレッ
サ111から供給されるエアによって駆動させるように
しているので、構成が簡素化されて製造コストの増大を
抑制できる。なお、前記本体駆動装置300の巻き取り
駆動モータ320についても、同様に同一エアコンプレ
ッサ111から供給されるエアによって駆動させるよう
に構成すれば、更に製造コストの増大を抑制できる。
【0069】以上、この発明の実施の形態1を図面によ
り詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態1に
限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更
等があってもこの発明に含まれる。例えば、この実施の
形態1では、弾性スポンジ部材として押さえゴムロール
21を用いているが、特にこれに限らず、ゴム製のスポ
ンジ部材と略同程度の弾性を有していれば、例えば、E
PDM(エチレンプロピレンジエンターポリマー),P
E(ポリエチレン),ウレタン等や、或いは、所定の大
きさの気泡を含有する発泡材料製のローラー部材等、ど
のような材質で形成されていても良い。
【0070】また、硬度についても、約10〜20゜の
範囲が望ましが、特にこれに限らず、この範囲を外れて
も、前記化粧シート11をパネル板7に追従させて押圧
出来る硬度であれば、ゴム厚み(例えば約10〜15m
m)に応じて適宜変更されてもよい。硬度15゜の押さ
えゴムロール21を厚み11mmとして用いた場合、垂
直方向で約3〜4mmの段差或いは反り返りが存在して
も、気泡を混在させたり、しわを寄せたりすることな
く、前記化粧シート11を貼設出来る。
【0071】また、前記実施の形態1では、プレ塗装1
2としてスタッコ模様が用いられた化粧シート11を用
いて説明してきたが、特にこれに限らず、例えば、リシ
ン模様、煉瓦模様、小たたきパターン模様、リップル模
様等、どのような模様のプレ塗装であってもよい。
【0072】更に、前記実施の形態1では、本体駆動載
置300として巻き取り駆動モータ320が設けられ
て、ワイヤによって装置本体100を牽引する様に構成
されているが、特にこれに限らず、例えば、前記走行車
輪300を回転駆動させる駆動モータを装置本体100
に搭載して、前記走行レール部20a,20aに沿って
自走させる等、どのような駆動源,伝達機構であって
も、レール部に沿ってスライド移動可能なものであれば
よい。
【0073】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1記載
の発明では、前記装置本体が、前記レールに沿ってスラ
イド移動されながら、前記化粧シートが、シート捲回ロ
ールの回転に伴って送出されると、前記建築パネル載置
部の上に略水平に載置された面材の上の貼設位置に、該
化粧シートが前記押圧手段によって押圧されながら接着
剤等によって貼設される。
【0074】前記化粧シートは、前記回転する弾性を有
する部材によって、反り返り、膨らみ或いは段差等に対
して追従して圧接されるので、気泡の混在や、しわの形
成が減少して、外壁化粧板の外観品質を向上させること
が出来る。
【0075】また、請求項2に記載されたものでは、前
記両レールが、前記載置部を略梯子状に構成する横フレ
ーム材の両端に各々一体に連結する一対の縦フレームで
構成されているので、位置決め精度が良好で、別途、レ
ールを敷設することなく正確に前記化粧シートを、載置
部の上の面材に貼り付けることが出来る。
【0076】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記押圧部のシリンダ装置が、前記載置部に載置された
面材に対して略垂直方向に前記弾性を有する部材を移動
させるので、凹凸に応じて前記弾性を有する部材で前記
化粧シートを押圧する力を適宜変更できる。このため、
更に、追従性が良好で、気泡の混在や、しわの形成が減
少される。
【0077】また、請求項4に記載されたものでは、前
記エアシリンダ装置では、エア供給ポンプ等から供給さ
れたエアによって、前記載置部に載置された面材に対し
て略垂直方向に前記弾性を有する部材を移動させる。
【0078】このため、例えば、段差等によって前記弾
性を有する部材が上方に突き上げられても、エアによっ
て緩衝されて、該押圧部を損傷等させる虞が減少する、
という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の建物パネルの塗装シー
ト貼り付け装置で要部の側面図である。
【図2】実施の形態1の建物パネルの塗装シート貼り付
け装置で、全体の斜視図である。
【図3】実施の形態1の建物パネルの塗装シート貼り付
け装置で、図1中A−A線に沿った位置での断面図であ
る。
【図4】実施の形態1の建物パネルの塗装シート貼り付
け装置で、図1中B−B線に沿った位置での断面図であ
る。
【図5】実施の形態1の建物パネルの塗装シート貼り付
け装置を示す全体の側面図である。
【図6】実施の形態1の建物パネルの塗装シート貼り付
け装置を示す全体の上面図である。
【図7】建物パネルの部分断面斜視図である。
【図8】建物パネルの面材が、反った状態を説明し、図
7中C−C線に沿った位置に相当する断面図である。
【図9】建物パネルの面材が、膨らんだ状態を説明し、
図7中C−C線に沿った位置に相当する断面図である。
【図10】建物パネルの面材間に、段差が生じた状態を
説明し、図7中D−D線に沿った位置に相当する断面図
である。
【符号の説明】
1 外壁パネル(建築パネル) 7 パネル板(面材) 11 化粧シート 12… プレ塗装(スタッコ模様) 15 塗装シート貼り付け装置 16 シート捲回ロール 16a 軸芯部(軸) 18 建築パネル載置部(載置部) 19… 横金属フレーム(横フレーム材) 20 縦金属フレーム(縦フレーム材) 20a,20a 走行レール部(レール部) 21 押さえゴムロール(弾性を有する部材) 21a 回転軸(軸延設方向) 22 エアシリンダ装置(シリンダ装置) 100 装置本体 101 ベースフレーム 104 巻き取り装置 110 押圧部 301,301 走行車輪部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面がプレ塗装された化粧シートを捲回
    したシート捲回ロールを設け、フレーム枠体に少なくと
    も周縁を接合してなる面材を有する略平板状の建築パネ
    ルに、接着剤を用いて該化粧シートを貼設する建物パネ
    ルの塗装シート貼り付け装置であって、 前記面材を上方に向けて、前記フレーム枠体を略水平に
    載置する建築パネル載置部と、該建築パネルの延設方向
    に沿って、前記載置部の両側に敷設されるレール部と、
    該レール部に沿ってスライド移動可能で、前記シート捲
    回ロールの軸延設方向を該レール部延設方向に対して略
    直交する方向に設けた装置本体と、該装置本体に設けら
    れて前記シート捲回ロールから送出された化粧シートを
    前記面材方向へ圧接する押圧部とを設け、該押圧部は、
    軸延設方向を該レール部延設方向に対して略直交する方
    向に設けて、装置本体の前記レール部に沿う移動に伴っ
    て、回転する弾性を有する部材を有することを特徴とす
    る建物パネルの塗装シート貼り付け装置。
  2. 【請求項2】 前記両レールが、前記載置部を略梯子状
    に構成する横フレーム材の両端に各々一体に連結する一
    対の縦フレームで構成されていることを特徴とする請求
    項1記載の建物パネルの塗装シート貼り付け装置。
  3. 【請求項3】 前記押圧部は、前記載置部に載置された
    面材に対して略垂直方向に前記弾性を有する部材を移動
    させるシリンダ装置を有することを特徴とする請求項1
    又は2記載の建物パネルの塗装シート貼り付け装置。
  4. 【請求項4】 前記シリンダ装置は、エアシリンダ装置
    であることを特徴とする請求項3記載の建物パネルの塗
    装シート貼り付け装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006070629A (ja) * 2004-09-03 2006-03-16 Shozaburo Sumi 建築床面用シート敷設装置
JP2006233692A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Panahome Corp 床パネル養生シート自動貼り付け装置及び床パネルの養生方法
JP2009228417A (ja) * 2008-02-28 2009-10-08 Mitsuboshi Belting Ltd 断熱防水工法
CN112727028A (zh) * 2020-12-26 2021-04-30 浙江广厦建设职业技术大学 一种建筑施工立式自动贴墙砖装置

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